スーパーヒーロータイム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。124.102.184.106 (会話) による 2016年2月12日 (金) 03:14個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎編成)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

スーパーヒーロータイムは、テレビ朝日系列(ANN)で放映される東映制作の子供向けテレビドラマ特撮ヒーロー)番組枠に2003年度後期より名付けられた名称。

コンプレックスとなっているが新聞番組表ではそれぞれ個別に掲載され、かつ2番組には地上デジタル放送によるデータ放送の表記(「」表記)と当番組枠のラテ欄には表記されていなかったが、2010年9月5日の『仮面ライダーオーズ/OOO』と2011年2月13日の『海賊戦隊ゴーカイジャー』ではそれぞれ各番組に表記されている。

歴史

1997年4月6日より『電磁戦隊メガレンジャー』(スーパー戦隊シリーズ)が日曜7:30に移動し、同8:00の『ビーロボカブタック』(メタルヒーローシリーズ)と東映特撮作品が連続する形となった。2000年1月30日からは8:00に『燃えろ!!ロボコン』の後番組として『仮面ライダークウガ』(平成仮面ライダーシリーズ)がスタート、これに伴い劇場版の併映などで協力体制がとられるなど、日曜朝のスーパー戦隊・仮面ライダーの2大ヒーロー番組体制が確立した。

そして『爆竜戦隊アバレンジャー』、『仮面ライダー555』放映中の2003年9月28日、東映とテレビ朝日は両番組の枠を一つのヒーロー番組総合枠として位置づけ、それに伴い『スーパーヒーロータイム』(ロゴ表記は「SUPERヒーロータイム」)の呼称が初めて用いられるようになった。当初は2003年12月までの年内限定の呼称として設定されていたが、以降もレギュラー枠に設定され、2005年度からはロゴ表記を全てカナ文字に統一すると共に地球儀をバックにしたロゴを導入、いずれも2013年現在まで踏襲されている。また2007年3月から2011年までの間、前後に放送されるアニメ枠を合わせた『ニチアサキッズタイム』に本枠が内包されていた時期もあった。

2008年2月から2010年8月まで、地上デジタル放送で「スーパーヒーロータイム」として同枠の2番組で番組連動データ放送を実施(各番組を視聴する出席簿方式で内容は2番組とも同じ内容[1])。2010年9月5日放送開始の『仮面ライダーオーズ/OOO』と2011年2月13日放送開始の『海賊戦隊ゴーカイジャー』以降は各番組独自のデータ放送へ変更となった。

編成

ネット局

※2012年1月現在。

ANNフルネット局

放送対象地域 放送局 系列 放送時間 備考
関東広域圏 テレビ朝日 テレビ朝日系列 日曜 7:30 - 8:30
北海道 北海道テレビ
青森県 青森朝日放送
岩手県 岩手朝日テレビ
宮城県 東日本放送
秋田県 秋田朝日放送
山形県 山形テレビ 仮面ライダーシリーズは2009年4月から同時ネット
福島県 福島放送
新潟県 新潟テレビ21
長野県 長野朝日放送
静岡県 静岡朝日テレビ 両番組とも2009年4月から同時ネット
中京広域圏 メ〜テレ
石川県 北陸朝日放送
近畿広域圏 朝日放送 データ放送は各番組個別となって以降実施
但し、仮面ライダーシリーズが高校野球中継遅れネットとなった場合は実施せず
広島県 広島ホームテレビ
山口県 山口朝日放送
岡山県・香川県 瀬戸内海放送
愛媛県 愛媛朝日テレビ
福岡県 九州朝日放送 毎年11月は福岡マラソンのため、仮面ライダーシリーズは時差ネット
長崎県 長崎文化放送
熊本県 熊本朝日放送
大分県 大分朝日放送
鹿児島県 鹿児島放送
沖縄県 琉球朝日放送

他系列局で放送されている番組

番販による遅れネット。2番組が別扱いとなるため、『スーパーヒーロータイム』枠は設定されていない。

放送対象地域 放送局 系列 放送している番組 備考
山梨県 山梨放送 日本テレビ系列 スーパー戦隊シリーズ
テレビ山梨 TBS系列 仮面ライダーシリーズ
富山県 北日本放送 日本テレビ系列 スーパー戦隊シリーズ
福井県 福井放送 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
仮面ライダーシリーズ
福井テレビ フジテレビ系列 スーパー戦隊シリーズ
鳥取県
島根県
山陰放送 TBS系列 仮面ライダーシリーズ
山陰中央テレビ フジテレビ系列 スーパー戦隊シリーズ
徳島県 四国放送 日本テレビ系列 スーパー戦隊シリーズ
仮面ライダーシリーズ
高知県 テレビ高知 TBS系列 スーパー戦隊シリーズ
宮崎県 宮崎放送 スーパー戦隊シリーズ
仮面ライダーシリーズ

タイトルバックと「スーパーヒーロータイム・エンディング」

本枠の成立に伴い、スーパー戦隊の冒頭部と仮面ライダーの終了後にそれぞれ10秒程度のタイトルバックと、「スーパーヒーロータイム・エンディング」[2]と呼ばれるミニコーナーが挿入されるようになった。ただし夏場や年末年始など本枠に含まれる作品の劇場版が公開される時期や、後述の通り放送休止によって枠自体が成立しない場合などにはこれらが省略されることもあり、特に劇場版の制作回数が増えた2008年以降、より顕著にその傾向が見られるようになっている。

タイトルコールは基本的に各作品の出演者やナレーション担当者によって行われるが、2005年度から3期にわたってタイトルコールを手掛けたレニー・ハートのように、必ずしもそれに当てはまらないケースもある。「スーパーヒーロータイム・エンディング」は戦隊・ライダーのPRを目的としたコーナーであり、演出は主に柴崎貴行などライダー側の助監督が手掛けることが多い[2][3]。これらのタイトルバックやスーパーヒーロータイム・エンディングは視聴者から戦隊・ライダーの映像ソフトへの収録を要望する声も多く寄せられているものの、権利関係が複雑になることから収録の予定はないことが制作側よりアナウンスされている[2]

放送休止

スーパー戦隊シリーズと仮面ライダーシリーズのどちらかの番組、もしくは両番組が休止になる場合がある。その場合、この枠は成立しない。

その他、オリンピック世界水泳選手権FIFAワールドカップに伴う休止が過去に行われているほか、2014年度は8月3日にスポーツ中継以外の特別番組として、『林修の今でしょ!講座』・『ナニコレ珍百景』・『相棒』・『夢対決!とんねるずのスポーツ王は俺だ!スペシャル』などで構成された大型特別番組『1日丸ごと夏祭りデー』(6:00 - 23:49)による休止があった[6]

朝日放送では全国高校野球選手権大会中継を行う場合、仮面ライダーシリーズの放送日時が変更される。この時期には全国的に『スーパーヒーロータイム』のタイトル部分がカットされ、同時期に公開されるスーパー戦隊及び仮面ライダーシリーズの劇場映画版の予告編が両番組の最後に挿入される。

放送が予定されながらも、有事の場合はANN報道特番が編成され休止になる例もある。2011年3月13日には東日本大震災に伴う報道特番のため、スーパーヒーロータイムを含むニチアサキッズタイム全体が休止となった(いずれの番組も放送予定を1週順延した)。また、2015年2月1日にはISによる日本人拘束事件に伴う報道特番のため、スーパー戦隊シリーズのみ休止となった(放送予定は1週順延。仮面ライダーシリーズは正常放送)。

その他

2015年10月より、東映が開設したスマートフォン向け映像アプリ「東映特撮ファンクラブ」では、その日の放送分の見逃し配信を実施している。両シリーズの各番組は放送終了後の8時30分からの実施となる。

脚注

  1. ^ この関係で、高校野球期間中に仮面ライダーシリーズが遅れネットとなるABCでは、各番組個別となるまでデータ放送を実施していなかった。なお、高校野球の影響を受けない戦隊側の出席簿方式は同年9月5日から2011年2月6日の『天装戦隊ゴセイジャー』まで独自に継続した。
  2. ^ a b c 仮面ライダーカブト(東映公式)”. 東映 (2006年11月26日). 2013年10月11日閲覧。
  3. ^ 仮面ライダー電王(東映公式)”. 東映 (2007年2月18日). 2013年10月11日閲覧。
  4. ^ 2012年度までは仮面ライダーシリーズのみを休止、スーパー戦隊シリーズは正常放送としていた。
  5. ^ 2003年度は両番組とも年末年始も正常放送を行った。2009年度は翌年1月3日に放送。2014年度は同年12月28日に放送、翌年1月4日が放送休止。
  6. ^ 他にも2013年度には8月25日に、「戦隊」と「ライダー」のクロスオーバー映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』と、『プリキュアシリーズ』クロスオーバー映画『映画 プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち』をワンセットにした、『スーパーヒーロー&ヒロイン 夏休みスペシャル』(6:00 - 9:00)を放送したため休止になった事が有った。

関連項目

テレビ朝日系列 日曜7時台後半
前番組 番組名 次番組
爆竜戦隊アバレンジャー
(2003年2月16日 - 2003年9月21日)
※本時間帯に内包
スーパーヒーロータイム(第1枠)
(2003年9月28日 - )
スーパー戦隊シリーズ
-----
テレビ朝日系列 日曜8時台前半
仮面ライダー555
(2003年1月26日 - 2003年9月21日)
※本時間帯に内包
スーパーヒーロータイム(第2枠)
(2003年9月28日 - )
仮面ライダーシリーズ
-----