超電子バイオマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

スーパー戦隊シリーズ > 超電子バイオマン

超電子バイオマン』(ちょうでんしバイオマン)は、1984年(昭和59年)2月4日から1985年(昭和60年)1月26日までテレビ朝日系列で毎週土曜日18:00 - 18:25(JST)に全51話が放送された、東映製作の特撮テレビドラマシリーズ「スーパー戦隊シリーズ」第8作である。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


スーパー戦隊シリーズ
第7作 科学戦隊
ダイナマン
1983年2月
~1984年1月
第8作 超電子
バイオマン
1984年2月
~1985年1月
第9作 電撃戦隊
チェンジマン
1985年2月
~1986年2月

目次

[編集] あらすじ

かつて高度な文明によって栄えたバイオ星は、その超科学によって生み出された物質活性化をもたらす「バイオ粒子」をめぐる戦争により滅んでしまう。バイオ粒子の平和利用を目指していた「バイオ星平和連合」の人々は、宇宙一美しい星『地球』では将来自分達のような科学をめぐっての悲劇を繰り返させてはならないと、自我を持つ巨大ロボット・バイオロボとそのサポートロボ・ピーボを地球に送りこむ。

それから500年。ドクターマンと名乗る狂気の天才科学者が、自らが作り出したメカ人間による「新帝国ギア」を率いて世界征服を開始した。科学による地球の危機に目覚めたピーボは5人の若者を召喚する。彼らは500年前、バイオロボによって肉体と精神を強靱にするバイオ粒子を浴びせられた5人の若者の子孫だった。

宿命の糸に繋がれた5人の若者は、バイオマンとしてギアに立ち向かうことになるが、ギアの猛攻は凄まじく戦いの中でイエローが倒れた。 残された4人は、同じバイオ粒子を受け継いだ矢吹ジュンを戦列に加え、心新たにギアとの宿命的な戦いに身を投じていく。

[編集] 概要

[編集] 特徴

マンネリ打破を掲げていた本作品では、「戦隊」という語句が含まれない冠名の使用や、戦隊シリーズで多数見られる「戦隊名の一部+色」に代わり「色+ナンバー(例:レッドワン)」を各戦士の呼び名とするなど、様々な試みがなされている。

とりわけ、その一環として導入された女性戦士が2人という要素は後続の諸作品にも影響を与えた。それに付随する形で、本作品でのイエローであるイエローフォーはヒロインと設定され、シリーズ初の女性のイエロー戦士が誕生することとなった。また、毎回出てくる怪人が一度は敗れると巨大化するパターンを排していることも大きな特徴である。

企画当初は物語と設定におとぎ話の要素を盛り込んでおり、過去にバイオロボと邂逅しバイオ粒子を浴びたおとぎ話の主人公達(桃太郎、金太郎、一寸法師、かぐや姫)が現代へとタイムリープしてきて現代人と共に戦うという構想が考えられていた。この設定は早い時期に没となったが、郷が動物との意思疎通をできる点や、メンバーのキャラクター設定等にその名残が見られる。

敵首領・ドクターマンこと蔭山秀夫と、息子秀一をめぐる親子のドラマ、そしてリーダーである郷史朗と肉親とのドラマが用意されるなど、作風はやや高齢層を狙ったものとなっている。

[編集] キャスティング

戦隊側は、1978年デビューの阪本良介(郷史朗役)と1981年デビューの矢島由紀(小泉ミカ役)以外は芸歴の浅い新人で構成されているおり、そのためか物語当初は郷とミカがストーリーのメインを張ることが多く見られた。

しかし、7話~10話のアフレコ前に矢島が突然降板したため、7話~10話では矢島と声質が似ている声優の田中真弓が代役としてアフレコを行い、埋葬シーンでも採石場にスーツ状態のまま葬られ遺影も飾られていない。矢島と全く連絡が取れない状態となっていたことが伺える。降板の理由については諸説あるが、2009年現在も明らかにはなっていない。彼女の所属事務所であるJACはこの降板の埋め合わせとして、当時同事務所所属のエース俳優の真田広之を当番組に出演させている。

この矢島の降板に伴い、新たに新人の田中澄子(矢吹ジュン役)が加わったことでレッド以外は全員、新人俳優が担当することとなったが、これにより郷史朗=リーダーとしてのキャラが一層引き立つこととなった。それに対し敵側はベテラン陣や知名度のあるタレントを起用することでメリハリをつけた。

また声優陣はそれまでの俳協中心のキャスティングに代わり、『仮面ライダーシリーズ』(1号~ZXまで)のテアトル・エコー所属の声優が多数起用されている。この影響により、それまで戦隊シリーズでナレーションを務めて来た大平透に代わり、新たに村越伊知郎がシリアスな語り口でナレーション担当として起用されている。

[編集] スタッフ

メインライターは前作から変わらず曽田博久。今作から藤井邦夫がサブライターとして新たに参加し、多彩なストーリーを執筆した。実は藤井は監督としてもオファーがあったが、特撮作品の演出は自信がないとの理由で依頼を断っている。

メイン監督は前年より特撮作品の演出に参入した堀長文がパイロットを担当。戦隊シリーズに初めてビデオ合成を導入したり、長回しのカットを多用したりと演出に新風を吹き込ませた。堀はその後3作品連続でパイロット作品を手掛けた。

また東映の鈴木武幸プロデューサーが本作途中よりチーフプロデューサーに昇格、シリーズの数多の作品で辣腕を振るい続けることになる。

シャープなデザインが特徴のギアの各キャラクターは、前作より引き続き参加の出渕裕が担当した。最終回に登場したキングメガスについては、デザインを納入したあとになってから最終回のロボットだったと知らされたため「可能だったらもっと最終回らしいデザインに直したかった」と回想し、自身の画集にはバルジオン風のよりヒーロー然としたキングメガスのイラストも掲載している。

[編集] 評価

上記の通り野心的な新機軸が多く盛り込まれた結果、本作品は当時の戦隊シリーズで「過去最高」の売上[1]を達成した作品であり、戦隊シリーズを玩具業界で「定番」と位置づけた。ただしバンダイの見込みでは本作は前作『ダイナマン』対比で130%の売上[2]を期待されていたが110%の売上に留まった。

またテレビ局に入る本作のキャラクター使用料は、1984年度における全テレビ局のキャラクターの中で『キン肉マン』に次ぐ2位である[3]

[編集] 登場人物

[編集] バイオマン

郷 史朗(ごう しろう) / レッドワン
バイオマンのリーダー。24歳。この劇中世界では日本人初のスペースシャトルパイロットである。やや短気だが強い責任感と熱い心で仲間を引っ張っているという絵に描いたようなリーダータイプの好青年。バイオ粒子の影響か動物と会話をする能力を持っており、犬や猫、鳩等から情報収集をしたりすることも。両親とは幼い頃に死別したと思われていたが、終盤に父・郷紳一朗と思わぬ形で再会を果たす。
初期の企画ではバイオ粒子を浴びた桃太郎という設定。動物との会話ができるという能力は桃太郎がお供のを連れていたことに由来するもの。バイオロボと出会った500年前の先祖は武者修行中の侍。
高杉 真吾(たかすぎ しんご) / グリーンツー
23歳の元カーレーサー(演ずる太田は、A級ライセンス所持者)。一応ミカ死後のバイオマンのサブリーダー格になるが、おっちょこちょいで風貌も三枚目と、いささか頼りない人物。精神的に脆く自分に自信が持てない面も多々見られ、それが原因で失敗する事も多いが、その度に仲間の支えや必死の努力で克服する。また、抜群の運動神経と反射神経、そして、カーレーサーとして身につけたメカへの知識を生かして活躍する。野球部に所属した経験もあるというがっちりした風貌からは意外だがブレイクダンスが得意で、グリーンツーに変身した際に生かしている。
初期の企画ではバイオ粒子を浴びた金太郎という設定。ガッチリとした体格の肉体派という設定がその名残。バイオ粒子を浴びた先祖は猟師。
南原 竜太(なんばら りゅうた) / ブルースリー
18歳。漁師の家に生まれた小柄な熱血漢。荒くれものの父親に反発し、劇中の数年前までぐれていた経験もある。失敗を犯し弱音を吐く高杉を殴りつけ叱咤激励する、非道を働くプリンスをぐれていた時の自分と重ね合わせ説得しようとするなど、郷よりも更に直情的である。マリンスポーツが得意で、変身後も水中戦を得意とし、また強力な足腰の力を利用した跳躍や滑空を中心とした軽快な戦闘スタイルを得意としている。
初期の企画ではバイオ粒子を浴びた一寸法師という設定。俊敏で小柄という部分にその名残がある。500年前の先祖は百姓。
小泉 ミカ(こいずみ みか) / イエローフォー(初代)
亡き兄の遺志を継ぎアフリカの大自然を撮影することを夢見るまだ18歳の若き女性カメラマン。気が強く負けず嫌い。初めは自分の夢を貫きたいと闘うことを拒否しようとし、バイオマン加入後も郷と意見を対立させて単独行動に走る面も見られた。格闘術とバイクの運転が得意で、愛車はスズキRG250Γ(HBカラー)。バイオマンのサブリーダー的ポジションにあったが、序盤にて反バイオ粒子を用いたバイオキラーガンの前に倒れ、息を引き取る。スーパー戦隊シリーズ中では通算3人目、かつ女性としては初にして唯一の殉職した戦士。
初期の企画では5人の中で唯一の現代人という設定。夢のためにバイオマンとして戦うことを拒むという設定はそのまま生かされた。バイオ粒子を浴びた先祖はくノ一
矢吹 ジュン(やぶき じゅん) / イエローフォー(2代目)
19歳。元オリンピック候補のアーチェリー選手。バイオロボはバイオマン候補を選び出す際、ギアが侵攻した日本国内限定で選び出したため、当時ヨーロッパ遠征中だった彼女は資格者では有ったものの選ばれなかった。紆余曲折を経てミカに代わって、イエローフォーとしてバイオマンの一員となった。アーチェリーが得意で、自身のアーチェリーセットを他のメンバーの変身後には無い専用武装バイオアローとして使用して戦う。バレエも得意で運動神経は抜群。クモが大嫌い。
桂木 ひかる(かつらぎ ひかる) / ピンクファイブ
20歳の女子大生。プロ並みの腕前を誇るフルートが趣味。フルートを武器として使ったこともある。お嬢様風のルックスにおっとりとした性格と戦士っぽさがあまり感じられないが、他のメンバーに負けず劣らず芯は強く、ピンチに取り乱すピーボを叱咤激励したことも。植物知識に造詣が深い。
初期の企画ではバイオ粒子を浴びたかぐや姫という設定。「ヒメ」という愛称が付けられていた。本編でバイオ粒子を浴びた先祖が公家のお姫様だったのは初期設定の名残。

[編集] バイオマンの協力者

ピーボ
バイオ星平和連合がバイオロボと共に地球に送り込んだ金色のサポートロボ。元はバイオ星でバイオ粒子の実験助手ロボとして製作された。地球でバイオベースを建造し、バイオマンのサポートを行う。時にはバイオロボの操縦や、バイオロボの強化パーツとして合体することも出来る。非常に人間くさい感情を持ち、かなりのおっちょこちょい。精神的にはまだまだ子供であり、親友ジョーイや天敵シルバと再会した時には感情が不安定になりかなりの混乱を起こした。
柴田博士(しばた)
ドクターマン(=ロボット工学者・蔭山秀夫)に対抗するため、メカ人間に取り付ける「良心回路」の研究を行っている科学者。妙なひげに色眼鏡の怪しげな風貌をしている。その正体は、かつての蔭山の友人であり、史朗の父親でもある科学者・郷 紳一朗(ごう しんいちろう)。彼はかつての友人の暴走を止めるべく、自らの死を偽装すると共に自身の肉体をドクターマン同様メカ人間化することで研究を進め、新帝国ギアの打倒のために動いていた。
蔭山秀一(かげやま しゅういち)
ドクターマン=蔭山秀夫の実の息子。17歳。父の存在は知らず「中村 公一(なかむら こういち)」として生活していた。運命のいたずらで彼は柴田博士やバイオマンたちと知り合い、父の野望を止めるために柴田博士の助手として働くこととなった。顔がプリンス(ギアの幹部)と瓜二つであるため終盤では、プリンスに変装したこともある。
蔭山節子(かげやま せつこ)
ドクターマン=蔭山秀夫の夫人。17年前に赤ん坊の秀一を連れて夫の元を去っており、バイオマンと、中村家の養子になっていた秀一に手紙と記録映像を見せることでドクターマンの正体を教えた。彼女の離反はドクターマンの精神的外傷になっているらしく、夫人に興味を抱いたモンスターに癇癪を破裂させている。
ミキ
サタンメガスを修復させるエネルギー転送装置としてギアに造られたメカ人間。セーラー服の女子高生の姿をしている。柴田博士に「良心回路」を取り付けられために良心に目覚めるが、良心が目覚めたことで「本来の役割」を無意識に実行してしまうことに苦しむ。

[編集] 新帝国ギア

「メカこそ優秀、メカこそ絶対、メカこそ永遠」と考える総統ドクターマンが率いるメカ人間の帝国。南極の奥地にある機械の城ネオグラードを拠点とする。人間を下等な存在だと断定し、メカ人間こそが地球を支配すべきだと考え、人類への攻撃を開始した。メカ人間達は「フォア・ザ・マン!」「オブ・ザ・マン!」「バイ・ザ・マン!」とドクターマンへの尊称を連呼し、メカジャイガン、ネオメカジャイガンという巨大ロボットとメラージュ戦闘機で日本を狙う。スーパー戦隊シリーズにおいて、人間が悪の組織の首領である初のケースとなっている。

「メカ人間」はアンドロイドとほぼ同義であるが、ドクターマンのように元々人間でサイボーグの概念で語るべきものも含んでいる。ただしドクターマンに関しては、自分が人間であることを隠していた。

ドクターマン
新帝国ギアを一人で作り上げた天才科学者で、その正体はロボット工学者だった蔭山秀夫。コンピューター研究の一環として、脳細胞を人為的に発達させて常人の数千倍の力を発揮させるというロボット工学者としては門外漢であるはずの実験を、自らを実験台とすることで成功させ、コンピューター以上の思考能力を得て以降は「機械こそ人間に取って代わるべき」と考え、ギアを創設する。副作用として発生した肉体の老化は、体の相当部分を機械化することで対応している。中盤、ビッグスリーの反逆を機に自身を再改造し、脳までも機械化。それに合わせてコスチュームも変更された。指揮棒から放つサイコビームで作戦失敗者に制裁を与える。
「メカには心は不要」が自論だが、自身は完全に心を捨てきれた訳ではなく、幹部であるビッグスリーやジューノイドに喜怒哀楽のある人工知能を搭載するなど人間的な一面を見せることもあり、特に家族が絡むと感情的な行動に出る傾向がある。本人もそれを自覚はしており、再改造を行なった際に人間的な感情を低減させる処置を行っているが、結局最期まで人間的な感情を捨てきれなかったようである。この他、プライドが高く負けず嫌いでむきになりやすい性格ゆえの失敗もままある。
技術者としては歴代戦隊シリーズの敵役の中でも最高レベルであり、前述の通りたった一人で新帝国ギアを築き上げ、多種多様かつ高性能の巨大ロボットを開発したのみならず、異星の科学を短期間で解析してバイオ星最高レベルのロボットであるバルジオンの改良型を完成させるほどである。
ドクターマンのデザインイメージに際しては、元々天本英世が演じることを念頭においていたことを出渕裕が明らかにしている。
ビッグスリー
ギアの3体のメカ人間の大幹部、メカジャイガンやジューノイドを使い実際の作戦を指揮する。
メイスン
ビッグスリーのリーダー格。ビッグスリーの中で最高の知能を持つ。中年男性風の渋い容貌をしており、スーツ姿の紳士風に変装する事も。光線を発射するロッドを武器とし、戦闘力は非常に高い。性格は残忍で人間を軽蔑しているが、その性格には相当人間くさい面があり、ドクターマンの機嫌を取るために黄金を強奪したり(ドクターマンからは「下らん」と一蹴された)、自分を造ったドクターマンが人間だと知ると反乱を計画し、彼に取って代わろうとする野心家の側面を持つ。しかし反乱は失敗し、野心やドクターマンの正体に関する記憶を取り除かれ、徹底した忠誠心を持つように記憶操作された。後半、ジューノイドの強化と共にパワーアップされ、顔面は機械が露出し、右腕にメイスンミサイルを装備し、右手がメイスンバルカンに変形するようになった。
ファラ
ビッグスリーの一員である女性型メカ人間。ビッグスリーの中で最も残酷な心を持つ。メイスンに負けず劣らずの性能を持っている。光線を発射する細身の剣が武器。三人の中で特に変装が得意。プライドが高く嫉妬深いという性格のため、直属の配下であるファラキャットしか信用しておらず、常に一緒に行動する。この設定は、ファラ役の飛鳥がアクションが得意でなく、アクションの得意な大島とセットにすることで物語の展開を図ろうとしたためである。
メイスンの反乱の時は彼に組するなど、彼女も野心家の側面がある。しかし、反乱が発覚した際にメイスン同様にドクターマンの正体に関する記憶を取り除かれ、徹底した忠誠心を持つように記憶操作された。
後半からはパワーアップし、口からファラビームストームやファラフレイムを吐くようになった。ただしドクターマンにジュウオウの復活を懇願したモンスターとは違い、ファラキャットを強化改造するように頼んでいない。
モンスター
ビッグスリーの一員であるスキンヘッドの巨漢型メカ人間。ビッグスリーの中で最高のパワーを誇る。武器は斧のモンスタートマホーク。怪力自慢だが製作に際してパワーだけが重視された影響か、彼の性格はメイスンやファラのような冷酷さがなく、より人間臭い。そのため、メイスンやファラには少し、プリンスにははっきりとバカにされている。さらには製作者のドクターマン自身も認めるほど無教養で考えることが苦手な面がある。しかし、その反面ドクターマンへの忠誠は深く、メイスンが反乱を計画した際にはドクターマンの暗殺に加担することを躊躇していた。直属の部下であるジュウオウとはメカ同士とは思えない「血の通った関係」を感じさせる。他の二人同様、人間への変装が可能だが、その魁偉な風貌から一般人にもあからさまに怪しまれてしまう事も多々あった。一人称は「俺」または「ぼくちゃん」。
後半にてパワーアップし、右腕をビッグアイアンやビッグハンド、ビッグカッターやビッグフックといった武器への換装が可能になった。
ファラキャット
ファラのボディーガードである女性型メカ人間。ファラは「私の可愛い小猫ちゃん」と呼んで寵愛している。鋭い爪による引っかき攻撃や、華麗なヌンチャク捌きを見せるなど抜群の格闘技センスを持ち、バイオマンをしばしば圧倒した。
プリンス
ドクターマンが生き別れの息子・秀一の成長した姿を想像し、「自分の息子」として作り出した少年型メカ人間。当然、秀一に外見は似ているが、性格は冷酷冷徹。ドクターマンの後継者及びギアの最高幹部として作成されただけあり、モンスターを片手でいなす等、全ての性能においてビッグスリーの面々を上回っている。だが彼をメカ人間と知らない南原との接触により、プリンスとドクターマンの思わぬ弱点を露呈してしまう。武器は光線を発射する指揮棒。グロテスカンスを使用する。
キャット軍団
劇場版に登場したファラキャットの部下。サイ、斧、短剣といった武器を使う。
ジューノイド
ドクターマンが生体部品とメカを合成して作り出した怪人達(中幹部格)で、「ジューノイド5獣士」と呼ばれる。メガス初投入時無差別攻撃を受け、砲撃から生き延び強化改造されたサイゴーン、メッツラーとモンスターの懇願により復活強化されたジュウオウの3獣士となる。(メッサージュウとアクアイガーの劇中降板は、他の3体と比べ劣等な印象を視聴者に与えたが、特撮予算削減に伴う製作側の意図的なものであり、他の3体と比較しても、その特徴から本来対等な存在であり、また不人気であったわけではなく、紙面にて造形担当者から途中降板を惜しむ声もあった。)
戦隊史上、幹部クラスの怪人が交互に登場するのは後にも先にもこのジューノイドたちのみであり、その点ではシリーズ中でも稀有な存在と言える。28話、31話及び劇場版では5人全員で出撃。特に劇場版では、ジュウオウ、メッサージュウ、サイゴーン、メッツラー、アクアイガーの順にバイオマンの名乗りを模した名乗り口上を行い(最後の決めポーズは中央のジュウオウ以外の4人のポーズが、バイオマンのそれと左右逆になっている)、それぞれの必殺技を一斉にしかけて相手を攻撃する「ジューノイドスクラムアタック」という連携技を披露し、後年の作品で度々登場する悪の戦隊の原型とも言うべき活躍を見せた。
メッサージュウ
鳥か翼竜のようなデザインのジューノイド。戦闘において常に先陣を切り、荒っぽくも正々堂々と勇猛果敢に挑む性格の持ち主。時速700キロの飛行能力を生かした空中戦を得意とし、両目からの超音波破壊ビーム、口からの超音波サイクルを主に使用する。この他戦闘時に使用されなかったが、棒状の専用武器メッサーバトロンも存在する。
バイオマンの初戦の相手を務めたほか、ビッグスリー全員による作戦の際に唯一5獣士から抜擢されたり、3話連続で登場するなど、当初の5獣士の中では比較的出番に恵まれていた。
出渕が描いた最初の準備稿ではメッサージュウは昆虫をイメージしたものだったが、2度の改訂により完成した経緯があり、ジュウオウとのコラボが可能なメッサージュウ専用のメカジャイガン・マッハカンスの草案も存在する。
サイゴーン
不動明王阿修羅を合わせたようなデザインで3つの顔を持つ。瞬間移動を繰り返し、手にしたサイコステッキから光線を発射して相手の自由を奪う「不動念力」、火炎爆弾、口からの火炎放射、冷凍ビームなどでバイオマンを苦しめ、遂には初代イエローフォーをも倒している。ステッキは、設定では斧に変形可能。不気味な外見と笑い声が特徴だがファラの癇癪に怯えたり、負傷したメッツラーを気遣う等、意外と細やかな神経の持ち主。
後半、メタルメガスによる無差別攻撃を受けて大破したが生還し、生態的なデザインからロボット然としたデザインのニューサイゴーンとなって復活し、その際にメイスンの直属となった。より強化された念動力「ホラーキネシス」や両眼から発射する「デスビーム」、口から発射する「サイゴーンフレアー」などを駆使して5獣士の頃以上の戦闘能力と存在感を見せた。
ジュウオウ
馬鹿力と鉄球攻撃が売りのジューノイド。トゲ付き棍棒や指に仕込まれた機関銃も武器としている。ゾウガメゴリラを足して2で割ったような風貌をしている。モンスターを「オヤビン」と呼んで慕っており、モンスターがメッサージュウと組んで任務を行った際も、勝手に助太刀に現れるほど。愛嬌あふれる性格で、5獣士きってのコミカルキャラ。その分単細胞でギアの作戦を台無しにしてしまうことも多かった。
メタルメガスの攻撃では5体の中で損傷が最も軽微だったが、大ダメージを負ったサイゴーン、メッツラーと共に、郷もろとも崖から転落してバラバラになってしまう。それを不憫に思ったモンスターが破片を拾い集めてドクターマンに修理を直訴。メッツラーやサイゴーンらと同様にパワーアップされ、正式にモンスターの直属となった。パワーアップをしてからは胸からバリバリロケットを発射する。
メッツラー
フードに包まれた一つ目の頭部を持つ不気味な風貌が特徴のジューノイド。レイピアとペンチ状の左腕を武器とする。巨大な一つ目から放つ「メッツラービーム」の他、分身能力や「チェンジゴースト」で姿を消して不意打ちを食らわせたり、流体化(緑色の液体へ変化できる)する能力を駆使し、忍者的な戦法を得意とする。
こちらもメタルメガスの砲撃によって損傷したが、サイゴーンと共に生還。修理・パワーアップされた際にファラの専属となった。ニューメッツラーになった際には頭部と右手がメカになり、改造前より気味悪さが減少した。パワーアップ後はメッツラービームを強化した「ミラージュビーム」や、右腕を伸ばす「メッツラー・アームストレッチ」という能力を使う。全話通しての任務起用回数は5獣士の中で最も多い。
目が顔(ツラ)にあるために「メッツラー」と命名されたという。
アクアイガー
水陸両用の特徴を持つジューノイド。半魚人のような姿をしている。時速550キロで泳げる。モリや槍としても使用できる銃・アイガーガンを武器とし、アクアイガー水竜巻や口から吐くシャボン玉爆弾、衝撃波のアクアハリケーンで攻撃する。水中戦が唯一可能なジューノイドだが、その利点は全体を通しても発揮される場が少なかった。

[編集] その他

マグネ戦士 / 山守正太
根倉山で1人で暮らしていた野生児。ジュンに惚れて自らもヒーローとなろうとするが、ファラに騙されてバイオマンと戦うための戦士「マグネ戦士」とされてしまう。しかし、ギアのコントロールから逃れ、バイオマンと共にギアに立ち向かった。
新頭脳ブレイン
ドクターマンによって作られた史上初のタンパク質合成による自我を持つコンピュータ。アンカーカンスを制御する頭脳として登場し、国連安全保障理事会に挑戦するが、感情を持つが故にバイオマンの挑発に乗って勝手な行動を取り、ドクターマンの怒りに触れてしまう。ひかると交流を持つも、最期はアンカーカンスに苦戦するバイオマンを助けるために…。
メカクローン
ギアのロボット戦闘員。クローンの如く同型の単一量産兵士である事が名の由来と思われる。行進時は全員揃った動きをする。銀色の仮面の下に醜いメカの顔を隠している。武器は斧状の剣と連射銃だが、バイオスーツには通じない。
メカクローン1号
その名の通りドクターマンが初めて造ったメカクローン。既にメカが老朽化してあちこち破損しており、雑用係としてこき使われていたが、バイオマンの面々にドクターマンへの厚い忠誠心を語るなどの自我を持ち、ドクターマンを殺した(と思われた)ビッグスリーに復讐しようとすらした。
メカ人間ジョーイ
爆発したバイオ星から地球に漂着したビデオCDを見たドクターマンが、ピーボを陥れるためにピーボのバイオ星での友人に似せて作ったメカ人間。ピーボと「再会」し、バイオベースの秘密を探ろうとしたが、ビデオメッセージを見たピーボにその正体を見抜かれた。ビデオメッセージは滅亡寸前のバイオ星からジョーイがピーボに宛てた遺言であり、バイオ星の言語で話していたため、さすがのドクターマンもジョーイがすでに故人であることを知らなかった。
ツインドール
双子の少女の姿をしたメカ人間。スーパーコンピュータ開発に必要な子供の脳細胞を集めるために、特殊な長縄跳びで子供を異常空間に転送する。スーパーコンピュータが破壊されると消滅する。

[編集] 第3勢力

バイオハンター・シルバ
後半より登場。バイオ粒子を戦争に利用される恐れがあるとして「バイオ星平和連合」と対立し、結果的にバイオ星を壊滅させてしまった組織「反バイオ同盟」の作ったロボット。主な武器は反バイオ粒子を放つバイバスターという拳銃で、0.03秒の抜き撃ちで高い命中率を誇る。また、腕からはバイオスーツも貫くフラッシュニードルを、肘からは隠し武器・シルバニードルを放つ。LSV合金製で、400m先のバイオ粒子反応をキャッチする探知機能を備える。100メートルを7.5秒で走る走力と、30メートルのジャンプ力を持つ。あらゆる武器・兵器に関するデータがインプットされており、ネオメカジャイガンの操縦も可能。目的は「バイオ粒子反応を持つもの(それが無機物でも有機物でも)の抹殺」のみ。バイオ粒子を持つ者に対しては「バイオ粒子反応あり! 破壊!」と宣言した後、バイバスターの銃口を向ける。また、技術力も高く終盤ではプリンスをたった1人で作り上げた。
シルバのデザインについては、キャラクターデザインを手がけた出渕が「人造人間キカイダー」の名敵役・ハカイダーを念頭に置いていたと語っている。

[編集] バイオマンの装備・戦力

[編集] 共通装備・技

テクノブレス
バイオマンの5人が装備している変身用のブレス。通信機としても機能し、上面が開いてモニターが表示される。
TV本編と劇場版とで変身ポーズが微妙に変化しているが、これは阪本がTV本編の撮影時に負傷し、劇場版撮影時に左腕を上げられなかったための措置である。
  • TV本編:右手を拳に、左手を平手にして頭の上で合わせ、テクノブレスを胸の前に下ろして「バイオマン」と発声。
  • 劇場版:右手を前へ突き出し、テクノブレスを胸の前に掲げて「バイオマン」と発声。
バイオスーツ
テクノブレスによって装着される戦闘スーツ。メカクローンの連射銃も防ぐ。装着者に時速120キロの走力と100メートルのジャンプ力を与える。頭部の超電子頭脳には超電子マニュアルが組み込まれている。
バイオソード
バイオマン全員が標準装備する武器。通常は光線を発する拳銃型だが、グリップ部をたたみ刃を出すことで短剣としても使用可能。しかし「これでソードと名乗るのは誇大表現ではないか」という様な形状だったためか、スーパーメーザーの様な長剣にも変形する。後述のバイオエレクトロンに使われる他、等身大戦闘で多用される。
バイオパンチ
メカクローンの頭を粉砕する威力があるパンチ。全員共通技だが、主にレッドが使う。空中から両手パンチを放つ「スカイパンチ」もある。ブルースリーのパンチ力は2000kg。
バイオキック
スタンダードなキック技。全員共通技。ブルースリーのキック力は3500kg。バイオマンがフルパワーを発揮すると、パンチ力とキック力は500kg増加する。

[編集] 個人武器・技

[編集] レッドワン

ファイヤーソード
剣状にしたバイオソードにを帯びさせたもの。投擲する事もある。
スパークソード
剣状にしたバイオソードをスパークさせて周囲の敵を弾き飛ばす。
超電子レーダー
10キロ以内の物体の動きをキャッチする。
ダイビングアタック
空中から敵に体当たりする。グリーンツーも使用可能。
バイオスーパーキック
空中で後方回転してから敵にキックを食らわす。

[編集] グリーンツー

ハリケーンソード
剣状にしたバイオソードからを発生させる。
超電子スコープ
透視能力。人間に化けたメカクローンも発見できる。ズーム機能も装備。
グリーンブーメラン
緑色に光るブーメランを放つ。
ブレイクアクション
ブレイクダンスを応用して、踊りながら敵を攻撃する。
スーパージャンプ
垂直に高くジャンプする。
ブーメランキック
ジャンプして一回転し、相手の頭上を飛び越え、着地する寸前に後ろ向きの体勢から相手に回し蹴りを決める

[編集] ブルースリー

エレキソード
剣状にしたバイオソードに電気を帯びさせたもの。
超電子イヤー
1キロ離れた地点の物音も聞き分けられる。
スーパースカイダイビング
高速で空を滑空し、敵に体当たりする。
ブルーカッター
バイオソードによる剣技。
クロスカッター
回転を加えて敵をバイオソードで切り裂く。
スクリュークラッシュ
ジャンプして螺旋状に急降下し、回転しながら敵の頭上にバイオソードを突き刺す。
フライングカッター
急降下しながら空中の敵をバイオソードで切り裂く。
バイオパワーフルチャージ
子供を助けたいという思いが超電子頭脳で増幅され、その力で体内から電撃を発生させ、相手の体に密着して電撃を浴びせて倒す。9話で使用。

[編集] イエローフォー

サンダーソード
剣状にしたバイオソードから空中に放電落雷させる。
超電子ホログラフィ
12秒間、記憶した映像を空中に映し出したり、虚像で敵をかく乱する。
アクションシューティング
カメラのシャッターの様なカットに合わせて、強烈な連続攻撃を食らわす。
ストロボフラッシュ
初代イエローフォーの技。超電子頭脳から強烈な光を放ち、敵を痺れさせる。6話で使用。
バイオアロー
二代目イエローフォーの専用武器。使用時に実体化させる。その威力はメカクローンを一撃で射抜く。矢の先端にショック爆弾を付けることも可能。

[編集] ピンクファイブ

レーザーソード
剣状にしたバイオソードからレーザーを放つ。
超電子ビームライト
暗闇を200メートル先まで照らす。
ピンクバリヤー
超電子頭脳から発するビームでバリヤーを作る。
ピンクフラッシュ
超電子頭脳から連続して強力な閃光を発し、敵を怯ませる。
スピンチョップ
回転しながら敵に連続チョップを食らわす。

[編集] 合体技・必殺技

バイオエレクトロン
バイオマンが繰り出す必殺技の総称。彼らのヘルメットに搭載されている超電子頭脳が敵戦力を分析し、最も有効だと判断した技を使う。使われた技は以下の8種類。
ミラクルレーザー
バイオソード長剣タイプを合わせてエネルギーを発射する。
バイオエレクトロビーム
5人のバイオソード銃タイプから敵の1点めがけて銃撃する。
バイオスーパーエレクトロン
超電子頭脳からバイオ粒子を発射する。8話から使用。
ビッグアロー
二代目イエローフォーのバイオアローを巨大化させ、巨大な矢を発射する。
バイオリボルバー
敵を囲み五方向からバック宙回転をしながらキックを浴びせて天高く吹き飛ばす。
ミラクルボンバー
バイオソード短剣タイプから地走りを起こして敵の足下で爆発させる。
サーカスループ
5人が空中回転しながら接近して一斉にキックする。
ペンタビーム
地面に突き立てたバイオソード長剣タイプからの地走りで多数の敵を倒す。
スーパーエレクトロン
強化されたジューノイド達にはバイオエレクトロンが効かなかったため、バイオマンが研究と特訓の末新たに開発した必殺技。後半から使用された。先に挙げた「バイオスーパーエレクトロン」を発展させた技で、空中で円陣を組んだバイオマンが超電子頭脳から放たれる5人のバイオ粒子を結集、自らの体を砲身にしてエネルギー弾として発射する。いわば「バイオ粒子砲」とでもいうべき技。これをくらったジューノイドは大きな爆発とともに装甲にダメージを受け、さらにエネルギーの玉で遠くに吹き飛ばされる。終盤では、ジューノイドに致命傷を与えるまでになった。
ペアソード
イエローとピンクの合体技。2人のバイオソード長剣タイプをクロスさせて2色の波状光線を発射する。
ペアビーム
イエローとピンクの合体技。2人のバイオソード銃タイプで同時に一斉射撃する。
ペアタイフーン
イエローとピンクの合体技。空中で腕を組んで、回転しながら連続蹴りを放つ。
ペアキック
イエローとピンクの合体技。二人で同時にキックを放つ。
バイオソードフラッシュ
全員のバイオソード長剣タイプを合わせ、中心部から渦巻状の光線を放つ。
スクランブル攻撃
5人で敵の周囲を何度も宙返りして撹乱しながら攻撃する。3話で使用。

[編集] メカニック

バイオドラゴン
バイオ星からピーボが乗ってきたバイオジェット1号とバイオジェット2号の母艦。二機を積んだまま空中で外装を展開し、空母形態に変形。二機のバイオジェットを発進させる。機体前面にレーザー砲を二門装備している。バイオロボが戦闘中に動けなくなった時には、下部から牽引ビームを放射して基地へと運ぶ。
バイオターボ
グリーンツー、ブルースリー、ピンクファイブが乗るスーパーカー。運転はグリーンツーが担当する。最高時速350キロ。車体上部には通信用アンテナ兼レーダーを、車体前面にはターボミサイルを装備している。一時的に加速するスーパースピード機能を持つ。
バイオマッハ
機動性と索敵能力に優れたスーパーバイク。レッドワンが乗る赤い車体の1号とイエローフォーが乗る黄色い車体の2号がある。バイオターボがギアに奪われた際にはグリーンとブルーが乗っている。武器は装備していないが、バイオターボ同様スーパースピード機能を有している。
バイオジェット1号
レッドワンとピンクファイブが搭乗。ミサイルとレーザー砲を装備。バイオロボの上半身になる。後年の『百獣戦隊ガオレンジャーvsスーパー戦隊』にも登場したが、作中の流れからその時はレッドワンが単独で操縦していたと推測される。
バイオジェット2号
グリーンツー、ブルースリー、イエローフォーが搭乗。ミサイルとレーザー砲を装備。バイオロボの下半身になる。

[編集] バイオロボ

バイオジェット1号とバイオジェット2号がハイパークロスで合体した巨大ロボット。出入口は胸の黄色い部分。言葉は喋らないが自我を持っており、直接5人のバイオマン候補をスカウトしたことや、敵の攻撃によりコクピット内のバイオマン達に危機が迫ったと感じ取って彼らを脱出させたりしたこともある。シュイーンという機械音が意思表示らしい。またお辞儀などの身振りで意思を示すこともある。空を飛ぶことも可能で、バイオドラゴン無しで単体で飛んで現れることもある。目や胸からバイオ粒子エネルギーを放出することも可能。絶対的窮地に陥った時はピーボを召喚、回路の一部にすることでパワーアップする。

  • データ
    • 全高:52m
    • 重量:920t
    • 飛行速度:マッハ3(ただし、最終話では日本から南極まで1時間未満で飛んでいるため最高速度はもっと高い)
    • 装甲:バイオ星の特殊金属・ジルバイオン製
武装
スーパーメーザー
巨大な剣。多彩な技を使うが、ネオメカジャイガンの装甲には通用せず、以後エネルギーチャージして放つ「スーパーメーザー・バイオ粒子斬り」を決め技として使うようになった。敵のビーム攻撃を跳ね返すことができる。スーパーフラッシュを放って周囲に小爆発を起こすこともできる。戦隊シリーズの巨大ロボの剣では唯一、折れた状態で敵を倒したことがある。
バイオシールド
円形の盾。
バイオロボミサイル
腹部から発射する単発ミサイル。ワクチンの発射に使用されたのが最初であり、以後は戦闘にも使用される。
スーパーミサイル
両肩部から連射するミサイル。劇場版で初使用。
バイオフラッシュ
目から放つ閃光で敵にダメージを与える。
バイオロボビーム
目から放つ光線。メラージュ戦闘機などを撃破。
スーパーキック
スーパージャンプから放つ強力なキック。
必殺技
ストレートフラッシュ
スーパーメーザーを、メカジャイガンのボディにまっすぐ突き立てる。
ダッシングビーム
すれ違いざまに横一閃で斬り倒す。
コンセントレーション
「円月殺法」のようにスーパーメーザーを回転させて集中力を高めてふるう。
チェーンソーカッター
チェーンソーのように一刀両断にする。
コメットカッター
スーパーメーザーを幾度かふるって無数の星をきらめかせて敵を幻惑し斬る。
十文字斬り
特訓で編み出した技。敵へ縦横に斬りつける。
逆転十文字斬り
わざと倒れて隙を誘い、下方から十文字に敵を切り裂く。
ウェイトアタック
高くジャンプして全体重を乗せて切り崩す。
ブレイクアタック
縦一文字斬り。
シャドウカッター
他の攻撃に紛れて敵を斬る。
ピンボールスティング
刀身にエネルギーを集中させ、弱点めがけて突く。
カットオフ
縦一直線に斬る。
スーパーメーザー・バイオ粒子斬り
バイオ粒子エネルギーを刀身に集中させ、空中から敵を切断する必殺技。上記の必殺技が通じないネオメカジャイガンに対抗するために編み出された。後半からはこれを決め技に使用している。
スーパーメーザー・スーパーフラッシュ
ピーボを搭載することでバイオ粒子の出力を増強し、バイオ粒子斬りと併用して使用した。最終回で使用した。

[編集] ギアの戦力

新帝国ギアが誇る数々のメカニックも、すべてドクターマンの手で作り上げられたものである。ドクターマンの専門分野はロボット工学であるが、電子工学材料工学分野でも既存の技術を遥かに凌駕する製品を開発しており、果てはタンパク質合成で生体コンピューターを作り上げるなど、世界一の天才の自称に恥じない優秀な技術力を有している。

メカジャイガン
ギアの巨大ロボット。常に数体のストックが存在し、ドクターマンの指令でネオグラードの下部にあるドックから、巨大輸送カプセルで運ばれる。動物をモチーフにしたものが多く、大半が自動操縦で動く。
ネオメカジャイガン
後半から登場。メカジャイガンよりも強固な装甲を持ち、武装も強力。こちらは有人機でビッグスリーが操縦する。メカジャイガンとはちがい、より戦闘的な武器や器物をモチーフにしたものが多い。
メラージュ戦闘機
新帝国ギアの戦闘機。メカクローンが操縦して都市などを爆撃する。ネオメカジャイガンからの脱出機としても使われる。
ネオグラード
  • 全長:地上380m / 地下250m
南極奥地のクレバスに存在するギアの拠点。司令室の他、メカジャイガンなどの格納庫を備える。世界中のあらゆる情報を収集することができ、日本のテレビ番組を視聴することもできる。
超鋼鉄
ドクターマンが開発した装甲材質でスーパーメーザーでも容易には切断できない。当初は原料不足からハニワカンス一体分しか調達できなかった。
バイオキラーガン
反バイオ粒子を使用した火器。初登場時の10話では反バイオ粒子の発生技術がギアに無く、人工衛星を使って宇宙空間から集積したものを使用していたが、それでも初代イエローフォーを殺害する威力を発揮した。最終話ではバルジオンの技術を解析して作られた反バイオ粒子発生機能を付加した改良型がキングメガスに搭載されており、バルジオンをも上回る出力の反バイオ粒子攻撃でバイオロボを苦しめた。

[編集] シルバの戦力

バルジオン
後半より登場した、反バイオ同盟が作った巨大ロボット。特殊金属バルバジウム製で、飛行速度はマッハ3。シルバは地球飛来時にこのロボットとはぐれてしまい、バイオマン打倒のためにバルジオンを捜し回るが、バルジオンはシルバ以外でも操縦できるためギアも自己の戦力にしようとこのロボットを追い求める。
激しい争奪戦の末に1度はギアの手に落ちるが、最後にはシルバの元に戻った。シルバによりその力を最大限に発揮したバルジオンは必殺剣・バルジオンメーザーと胸の中央部から発射する反バイオ粒子砲でバイオロボを苦しめるが、最後はパワーアップしたバイオ粒子の前に敗れ、壮絶に散った。
「アンチバイオロボ」に恥じないデザインにしようと意気込んだ出渕は、バルジオンをヒーローメカさながらの正統派路線でデザインした。そのため、数話の登場にとどまった点を残念に思うファンもいたらしい。

[編集] キャスト

[編集] レギュラー

[編集] 準レギュラー / ゲスト

[編集] スーツアクター

[編集] スタッフ

[編集] 主題歌

戦隊シリーズとしては初めて劇伴担当者とは異なる作曲家が主題歌作曲を担当することとなり、当時の人気作詞家・康珍化と、音楽プロデューサーとして著名な加瀬邦彦の豪華コンビが起用された。作曲家とアレンジャーが分けられたのも本作より。

加瀬は東映側プロデューサーだった鈴木武幸の期待に応え、運命の戦士達の使命感をあらわす優れた楽曲を生み出し、康の詞とソロボーカリストとしてのデビューだった宮内の熱い歌声もあいまって深い印象を残している。また、サウンド的にも電子楽器を今まで以上に多用したアレンジで「新世代の特撮ソング」の印象を強くしている。

オープニングテーマ:『超電子バイオマン』
曲も詞も宮内の歌も含め、運命の戦士たちを熱く、そしてやや悲壮感すら感じさせる調子で表現している。木琴の音色が引き立つサビ部分の乗りの良さも特徴的である。鈴木プロデューサーの回想によると、康はスタッフの熱意に負けじと、主題歌の歌詞を巨大な地球の写真に書き付けて送ってきたそうである。OP映像のキャスト紹介で、不評だったのか高杉真吾のものだけが、5話から差し替えられている。メンバー交替などによらず、一人だけ特別にOP映像が差し替えられた例は、他に『超新星フラッシュマン』のルー、『超獣戦隊ライブマン』の天宮勇介がいるが、これら二名と比べても高杉の差し替えは最短で行われている。他作品が新機軸登場に合わせてOP映像が変更されると主役側のキャスト映像も変更されることも少なくないのに、原則的に戦隊では新型巨大ロボットなどの新機軸登場に合わせてOP映像のマイナーチェンジが行われても主人公メンバーのキャスト紹介映像が変更されることはない。「鳥人戦隊ジェットマン」や「恐竜戦隊ジュウレンジャー」などはその典型で、同時期の作品(「特救指令ソルブレイン」など)が新展開に合わせてOP映像のマイナーチェンジが行われて登場人物のキャスト紹介の映像も変更されたのに対し、新機軸登場に合わせてOP映像のマイナーチェンジが行われても主役メンバーのキャスト紹介の映像は変更されていなかった。

エンディングテーマ:『バイオミック・ソルジャー』

  • 作詞:康珍化 / 作曲:加瀬邦彦 / 編曲:矢野立美 / 歌:宮内タカユキ
曲調は主題歌とは正反対のポップなものだが、やはり戦士達の使命感や決意を感じさせる詞で、ヒーロー賛歌としての側面が強調されている。またエンディングの映像は、当時のシリーズのパターンとして5人の日常的な姿やメカの活躍シーン、敵側レギュラーのなど揃いといったシーンで構成されている。またイエローの交代、ギアのパワーアップとバイオ粒子斬りの登場、ラストのギア側レギュラーの退陣と本編の展開に合わせて、当時としては珍しく幾度かのマイナーチェンジが行われた。

[編集] 放映リスト

放送日 話数 サブタイトル 登場ジューノイド及びゲスト怪人等 登場巨大メカ スタッフ
1984/2/4 1 謎の巨大ロボ出現 メッサージュウ カブトカンス 監督-堀長文
脚本-曽田博久
1984/2/11 2 集合! 宿命の戦士 サイゴーン デビルカンス
1984/2/18 3 わが友バイオロボ ジュウオウ ゴリラカンス 監督-山田稔
脚本-曽田博久
1984/2/25 4 自爆! メカ人間 メッツラー ビートルカンス
1984/3/3 5 見えない敵を斬れ ジュウオウ ミイラカンス 監督-服部和史
脚本-曽田博久
1984/3/10 6 起て! バイオロボ アクアイガー サイカンス
1984/3/17 7 つかまったピーボ メッサージュウ
メカ人間ジョーイ
イソギンカンス 監督-堀長文
脚本-曽田博久
1984/3/24 8 戦え! 星に誓って
1984/3/31 9 人を消すなわ跳び メッサージュウ
ツインドール
ツインカンス 監督-山田稔
脚本-藤井邦夫
1984/4/7 10 さよならイエロー サイゴーン カメレオンカンス 監督-山田稔
脚本-曽田博久
1984/4/14 11 新戦士ジュン登場 メッツラー ムシャカンス
1984/4/21 12 殺人者グリーン! アクアイガー ハンマーカンス 監督-服部和史
脚本-藤井邦夫
1984/4/28 13 ジュンよ メッサージュウ サメカンス 監督-堀長文
脚本-曽田博久
1984/5/5 14 新頭脳ブレイン! アクアイガー アンカーカンス
1984/5/12 15 女戦士炎の誓い ジュウオウ カエルカンス 監督-山田稔
脚本-鷺山京子
1984/5/19 16 走れ21599秒 サイゴーン ネプチューンカンス 監督-服部和史
脚本-曽田博久
1984/5/26 17 僕は龍宮城を見た ジュウオウ カメカンス 監督-山田稔
脚本-曽田博久
1984/6/2 18 超能力少女の祈り メッツラー ハニワカンス 監督-山田稔
脚本-鷺山京子
1984/6/9 19 父はドクターマン メッツラー
プリンス
グロテスカンス 監督-服部和史
脚本-曽田博久
1984/6/16 20 プリンスの挑戦! サイゴーン
プリンス
1984/6/23 21 守れバイオベース アクアイガー カメラカンス 監督-山田稔
脚本-鷺山京子
1984/6/30 22 大泥棒!? ブルー! メッツラー スカラベカンス 監督-山田稔
脚本-曽田博久
1984/7/7 23 ギョ! 人形の襲撃 アクアイガー ピラニアカンス 監督-服部和史
脚本-藤井邦夫
1984/7/14 24 爆発する愛の花 メッサージュウ ドクガカンス 監督-服部和史
脚本-鷺山京子
1984/7/21 25 プリンスの幽霊? メッツラー
幽霊軍団
ゴーストカンス
亡霊カンス
監督-山田稔
脚本-曽田博久
1984/7/28 26 恐るべき父の秘密
1984/8/4 27 クモ地獄の女戦士 メッツラー クモカンス 監督-堀長文
脚本-鷺山京子
1984/8/11 28 ドクターマン暗殺 ジューノイド五獣士 タコカンス 監督-堀長文
脚本-曽田博久
1984/8/18 29 東京が消える日!? メッサージュウ クラゲカンス 監督-服部和史
脚本-鷺山京子
1984/8/25 30 最強カンスの魔剣 ジュウオウ カマキリカンス 監督-服部和史
脚本-曽田博久
1984/9/1 31 新型!? メガス出現 ジューノイド五獣士 メタルメガス 監督-山田稔
脚本-曽田博久
1984/9/8 32 ギアの大改造作戦 サイゴーン アックスメガス
1984/9/15 33 出るか?! 新必殺技 メッツラー ドクロメガス 監督-堀長文
脚本-曽田博久
1984/9/22 34 見よ! バイオの力 ジュウオウ レスラーメガス
1984/9/29 35 6番目の男 メッツラー マグネメガス
1984/10/6 36 変身ボーイ サイゴーン
マグネ戦士
1984/10/13 37 殺し屋シルバ! サイゴーン カノンメガス 監督-服部和史
脚本-曽田博久
1984/10/20 38 謎のバルジオン メッツラー バトルメガス
バルジオン
1984/10/27 39 メイスンのわな! サイゴーン ソニックメガス 監督-山田稔
脚本-山本優
1984/11/3 40 奪われたターボ! ジュウオウ クラッシュメガス 監督-山田稔
脚本-曽田博久
1984/11/10 41 悪魔の子守り唄! メッツラー アマゾンメガス 監督-服部和史
脚本-鷺山京子
1984/11/17 42 郷! 命を賭けろ! ジュウオウ サンダーメガス 監督-服部和史
脚本-鳴海丈
1984/11/24 43 セーラー服の戦士 サイゴーン
メカ人間ミキ
サタンメガス 監督-堀長文
脚本-曽田博久
1984/12/1 44 美しき良心回路
1984/12/8 45 人間爆弾ジュン! メッツラー バロックメガス 監督-山田稔
脚本-藤井邦夫
1984/12/15 46 脱出! わなの町! ジュウオウ ラガーメガス 監督-山田稔
脚本-鷺山京子
1984/12/22 47 柴田博士の正体!? サイゴーン レンズメガス 監督-山田稔
脚本-曽田博久
1984/12/29 48 出現! バルジオン ジュウオウ スーパーメガス
バルジオン
監督-服部和史
脚本-曽田博久
1985/1/12 49 危うしバイオロボ メッツラー バルジオン
1985/1/19 50 突撃ネオグラード サイゴーン キングメガス
バルジオン
監督-山田稔
脚本-曽田博久
1985/1/26 51 さよなら! ピーボ キングメガス

[編集] 劇場版

超電子バイオマン
1984年7月14日公開。東映まんがまつりの一編として製作・公開された(新作)。
  • 監督:堀長文
  • 脚本:曽田博久
  • 登場怪人:カニカンス、ジューノイド五獣士、キャット軍団

[編集] 放送した局

[編集] 映像ソフト化

  • 劇場版が、ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)と2003年7月21日発売の『スーパー戦隊 THE MOVIE BOX』や、2004年7月21日発売の『スーパー戦隊 THE MOVIE VOl.2』に収録されている。
  • 2008年8月8日12月5日にかけて初ソフト化となるDVD東映ビデオより発売された。全5巻の各2枚組で各巻10話(Vol.1のみ11話)収録。初ソフト化もあってか反響は大きく、特にVol.1は爆発的ヒットを記録し、旧作にも関わらず同年8月における特撮ソフトジャンルにて売上第2位となった。

[編集] その他

  • 近畿広域ではABCで放映されていたが、裏番組で同じ東映制作の『星雲仮面マシンマン』がytvで放送されており、東映制作の2番組が競合することとなってしまった。
  • 電子戦隊デンジマン』以来となる単独の劇伴を収録したLP『超電子バイオマン 音楽集』が発売。本作より「ヒット曲集」と「音楽集」が発売されるようになる。
  • バイオマンのコードネームは、作品をよく知らないものにとっては間違いが起きやすいようで、インターネット上では「バイオレッド」や「バイオグリーン」等の文字が躍っているケースが多々存在する。また、放送当時に発売された超合金のパッケージ(箱)のキャッチコピー中にも、これまでのシリーズを意識したのか「バイオレッドワン」「バイオグリーンツー」といった記述がなされていた。
  • レッドワン / 郷史朗は戦隊シリーズのファンの一部から「戦隊シリーズ史上、最強のレッド」とも言われている。これは単純に彼が強いという意味ではなく、彼のキャラクター性があまりにも戦隊のリーダー的なキャラクターにぴったりだったことによる評だとされる。出演者の太田や大須賀、田中らは近年のトークショウなどに出演した際、郷を演じた阪本自身が熱い心のリーダーというパーソナリティを持っていたことを指摘している他、阪本もそれを認めており、郷への思い入れの強さをしばしば語っている。
  • 諸般の事情から実現には至らなかったものの、2代目イエローフォー / 矢吹ジュン役として、当時JACに所属していた声優富沢美智恵もオーディションを受ける予定だった。
  • 戦隊シリーズのDX超合金を手がけたポピーが前作『科学戦隊ダイナマン』放映中にバンダイへ吸収合併されたため、今作からは超合金もバンダイブランドで発売されることになった。超合金に重点を置くため、次作『電撃戦隊チェンジマン』からは、プラモデルはデフォルメ物など一部を除いて制作されなくなった。
  • 当時のバンダイの玩具「バイオソードボックス」CM内で、子供がバイオマンに変身して、見知らぬお婆さんを襲う正体不明の怪人(緑色の体で口に牙が生えている)と戦う映像が存在する。
  • 本作の劇場版が公開される3日前の7月11日、同局の『水曜スペシャル』内でバイオマンと同時期のメタルヒーローシリーズ宇宙刑事シャイダー』と競演を果たす。特番では後楽園ゆうえんち内で撮影し、新帝国ギアと不思議界フーマを相手にバイオマンとシャイダーの戦う演出が描かれた。また同じ場所で『バイオマン』ショーにおける『星雲仮面マシンマン』共々3大ヒーローによる競演が実現。特番ではあるものの「同年のヒーローの競演というシチュエーション」は後に、『スーパーヒーロータイム』における戦隊平成ライダーに引き継がれることになる。
  • マグネ戦士 / 山守正太役の黒崎輝はこの作品がきっかけで飛鳥裕子と交際し、その後結婚することとなった。

[編集] 脚注

  1. ^ トイジャーナル1985年2月号
  2. ^ トイジャーナル1984年10月号
  3. ^ マーチャンダイジングライツレポート1985年1月号

[編集] 外部リンク

テレビ朝日 土曜18時台前半
前番組 番組名 次番組
科学戦隊ダイナマン
(1983.2.5 ‐ 1984.1.28)
超電子バイオマン
(1984.2.4 ‐ 1985.1.26)
電撃戦隊チェンジマン
(1985.2.2 ‐ 1986.2.22)