宇宙刑事ギャバン

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メタルヒーローシリーズ
通番 題名 放映期間
第1作 宇宙刑事
ギャバン
1982年3月
- 1983年2月
第2作 宇宙刑事
シャリバン
1983年3月
- 1984年2月
第3作 宇宙刑事
シャイダー
1984年3月
- 1985年3月
宇宙刑事ギャバン
ジャンル 特撮テレビドラマ
放送時間 金曜 19:30 - 20:00(30分)
放送期間 1982年3月5日 - 1983年2月25日
(全44回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 テレビ朝日
監督 小林義明
原作 八手三郎
脚本 上原正三
プロデューサー 碓氷夕焼(テレビ朝日)
吉川進折田至(東映)
出演者 大葉健二
叶和貴子
西沢利明
名代杏子
鈴木正幸
オープニング 宇宙刑事ギャバン
歌:串田アキラ
エンディング 星空のメッセージ
歌:串田アキラ

特記事項:
メタルヒーローシリーズ」 第1作
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宇宙刑事ギャバン』(うちゅうけいじギャバン)は、1982年(昭和57年)3月5日から1983年(昭和58年)2月25日までテレビ朝日系で毎週金曜19:30 - 20:00に全44話が放送された、東映制作の特撮テレビ番組、および作中で主人公が変身するヒーローの名称。

概要[編集]

1981年、「ウルトラシリーズ」(『ウルトラマン80』)と「仮面ライダーシリーズ」(『仮面ライダースーパー1』)が一旦終了し、毎週放映される特撮テレビ番組は「スーパー戦隊シリーズ」(当時の『太陽戦隊サンバルカン』)だけになった。翌1982年、従来のシリーズに頼らない新しいヒーローとして開始された番組が本作品である。「宇宙刑事シリーズ三部作の第1弾であり、それを含む「メタルヒーローシリーズ」の第1弾となった。ほぼ同時期には後に「東映不思議コメディーシリーズ」と呼ばれる『ロボット8ちゃん』も企画されており、共に東映特撮に新風を吹き込むことになる。

本作品の企画のきっかけとなったのは、宇宙のどこかで金属質のヒーローが剣を持ってたたずむ姿を描いた村上克司による一枚のプライベートイラストである。このイラストを見た東映の吉川進は、天才的デザイナーの石ノ森章太郎を欠いた顔ぶれで『仮面ライダー』を超える単体ヒーローの創造に挑戦する上で、大きな戦力となると判断した[1]

企画当時のタイトルは「宇宙刑事Z」で、正式な設定上の武器であるレーザーZビームとコンバットスーツにZの文字を彷彿させる黒のラインに名残がある。またこれ以外にも「ギンジロウ[2][注 1]」「ギンブリッド[3]」などのタイトル案があった。決定名称「ギャバン」はフランスの俳優ジャン・ギャバンからとった[4][注 2]。著名な西洋人俳優の名を借りた理由は、既存の商標登録を回避しようとすると長い名前になってしまうので、日本語名称が使いづらいためである。この命名路線は『時空戦士スピルバン』まで継承された[1]

主演にはスーパー戦隊シリーズ『バトルフィーバーJ』・『電子戦隊デンジマン』で戦隊メンバーを演じ、当時のJACでエース格の大葉健二が起用され、変身前でも過激なアクションシーンが盛り込まれた[5][6]。大葉によれば本作品は「スポンサーが年月をかけ温めに温めた念願の作品」であり、「テレビ局、東映のプロデューサーの方達が自分の首を賭けている作品」である[7]。また鈴木武幸によると「過去最高の制作費を投入」した作品であり[8]、「凶と出たら、2度と特撮の新ヒーローは生み出せないほど」の予算額だった[9]ことを後に述懐している。

技術的にも後述する真空蒸着技術がスーツ製作に応用された他、それまで実験的に使われていた東通ecgシステムのビデオ合成がふんだんに取り入れられているなどといった試みがなされている。

元々、画期的な番組として注目され、放映開始時および続編に大葉健二がギャバン隊長として出演すると決まった時にはワイドショーで記者会見の模様が放映されるなど、注目を集めていた。第43話は反響が特に大きく東映に電話などが殺到したという[10]

一方、大葉によるとテレビ局からスタッフに「視聴率が二桁以上行かなければ首だ」という条件が課せられる。これは本枠は『キャンディ・キャンディ』以降、主人公は女ばかりであり、本作品は「男のヒーローでは弱すぎる!」とテレビ局から懸念されていたためである[7]。このような状況の中で本作品は成功し、平均視聴率は14.9%と前番組である『ハロー!サンディベル』の12.1%を上回った。また大葉によると「裏番組と1・2位の視聴率で戦えた」としている[7]。最高視聴率は第24話の18.6%。

番組開始から30周年を迎えた2012年10月20日には、新作の劇場版『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』が公開された。

ストーリー[編集]

宇宙犯罪組織マクーの手から地球を守るために、バード星に本拠を置く銀河連邦警察より派遣された地球担当の宇宙刑事ギャバン

かつて宇宙刑事として地球に赴任したバード星人・ボイサーと地球人・一条寺民子いちじょうじ たみこ)の間に生まれたギャバンは、地球では母方の姓をとり・一条寺 烈いちじょうじ れつ)を名乗る。普段はアバロン乗馬クラブで働き、マクーによる犯罪が起きたら出動する。その一方で行方不明の実父・ボイサーの消息も追う。

登場人物[編集]

銀河連邦警察[編集]

ギャバン/一条寺 烈(いちじょうじ れつ)
主人公。失踪した父・ボイサーの後任として地球に派遣された宇宙刑事。
父・ボイサーはバード星人で母は地球人である。ギャバンが本名だが普段は母親の姓を用いた地球名一条寺 烈を名乗り、アバロン乗馬クラブで働いている。「ギャバン」はコードネームとして使用している。愛車は赤いスズキ・ジムニー。
ミミー
ギャバンの上官・コム長官の娘。ギャバンの助手で彼に好意を持っている。
ペンダント型映像転換装置・レーザービジョンを用いてインコ(セキセイインコ)へ変身することができ尾行や偵察、移動や緊急脱出などでギャバンをサポートする。
コム長官
銀河連邦警察の最高責任者にしてミミーの父。ギャバンを地球地区担当として派遣し、行方不明のボイサーに代わりギャバンを宇宙刑事に育て上げる。マリーンという女性を秘書においている。

地球人[編集]

大山小次郎(おおやま こじろう)
UFO専門のルポライター。そのため頻繁にマクーに遭遇するが、毎回無事に生き延びている。所謂狂言回し的な役。アパートに一人暮らししており、部屋は汚い。
ギャバンが何故か自分の本名を知っていたという経緯もあり、烈がギャバンだと気付いている節がある。そのため怪事件が起こると必ず烈に知らせに来たり、表向きは一般市民に過ぎない烈に「宇宙人っぽいから」という理由で要人警護を依頼する。意外に助平な面もある。
『宇宙刑事シャリバン』・『宇宙刑事シャイダー』にも引き続き登場しており、宇宙刑事シリーズ全作品に登場している。『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』には彼と推測される人名が出ている。
藤豪介(ふじ ごうすけ)
烈の勤めるアバロン乗馬クラブのオーナー。死んだ息子夫婦に代わり、孫のわかばと陽一の面倒を見ているが、代理人でしかない自分に限界を感じることもある。
藤わかば(ふじ わかば)
豪介の孫娘で、動物好き。度々事件に巻き込まれる。第3話では、マクーにさらわれた先でミミーの変身を見た。
藤陽一(ふじ よういち)
豪介の孫でわかばの弟。烈を慕っている。事件に巻き込まれることも多く、第34話ではドクターダブラーによって記憶を消されたこともある。
星野月子(ほしの つきこ)
第11話から登場。ボイサーの親友でプラズマエネルギー装置・ホシノ・システムを開発した星野博士の娘。ギャバンが宇宙刑事であることを知ると、乗馬クラブで働くと同時にギャバンの地上捜査にも協力する。
かなり信用があるのか、ギャバンでは入り込めない場所(手術室など)にもしれっと潜り込んでいたりする。しかしそれゆえに、マクーによって命の危険に晒されることも多い。
マクーの壊滅後は銀河連邦警察に入庁する。
当山茂(とうやま しげる)
アバロン乗馬クラブで働いている青年。烈が事件でいなくなる度に仕事が増えてしまう。
伊賀電(いが でん)
日本の森林パトロール隊員(森林保護官)。銀河連邦警察を参照。

宇宙犯罪組織マクー[編集]

全宇宙にその名を轟かす強大な宇宙犯罪組織。第1話ナレーションで宇宙海賊とも説明されている。獣星帝国の異名を持ち、数々の惑星を支配下においている。 第15話で組織発足2万6000年の記念パーティを計画しており、宇宙警察機構より歴史は古い。魔空空間と呼ばれる異次元空間に浮かぶ魔空城を本拠に惑星間で犯罪を繰り返し、人的・物的資源を独占するために暗躍する。

地軸転換装置を使い地球の地軸を操作して魔空空間を発生させたり、数々の強力な兵器を作り出すなど高度な科学力を持つ一方、獣星の神を祀る儀式のためにギャバンの首を供えようとするなど、宗教的な一面も見せた。 また、新たな惑星の住人をダブルマンとして取り込むことに執心しており、劇中でも複数回にわたって地球人をダブルマン化する作戦を実行した。

ドン・ホラー
全銀河の征服を企むマクーの首領。資料によっては科学者[11]や彼自身も「獣星人」などと記載されているものもあるが[12]、劇中では描写はなく、「宇宙刑事大全」では「正体・前身は全く不明」とある[13]
鬼を思わせる姿で、怪物の口内に人面を覗かせる頭(なお、赤い牙の影で瞳があるようにも見えるが、この人面部の目は目蓋を閉じている。)、腕は胴体から膝に乗せ支える一対、胸で腕を組む一対、唯一動かす腹からの一対の計六本を有する。魔空城の広間の中央に巨体を鎮座させ、自ら立って動くことはないが、強力な超能力を持ち、伸縮自在の腕や目からの光線による攻撃を仕掛け、首を刎ねられてもその首を浮かせて攻撃できる。
基本的には冷酷だが、真面目に努力するギャバンと対照的に遊び好きの息子サン・ドルバに苛立ったり、ギャバン打倒よりも息子の教育を優先させたり、最終決戦で魔空城に乗り込んだギャバンを「良くぞここまで来た」と賞賛しつつ配下たちを下がらせての一対一の決闘で決着をつけようとするなど、特に後半で情のある一面を見せた。サン・ドルバに対しては厳しい態度も取るが、最終話で裏切りの心が発覚した直後でさえ魔空空間や戦闘円盤による援護は行っており、やはり愛情は持っていたようである。
最終決戦では、サン・ドルバと魔女キバを倒して魔空城に乗り込んだギャバンと一対一で勝負を挑み、ギャバンを徹底的に追い詰めるが、一瞬の隙を突かれてしまい、額をレーザーブレードで貫かれ、直後にギャバンダイナミックを受け倒された。
ドン・ホラーの声は当初飯塚昭三が担当していたが、喉の不調を理由に11話から渡部猛が代役を務めた。『宇宙刑事魂』以降は再び飯塚が演じている。
ホラーガール
ドン・ホラーの秘書。のような顔をしており、独特の奇声を発する。基本的に人間の言葉は一切話さないが、第26話では一度だけ人語を話している。
最終話で魔空城と共に爆死。
ハンターキラー
マクーの指揮官であり、元宇宙刑事。ボイサーの要請で地球に派遣されたが、ホシノスペースエネルギーの情報をマクーに提供し、開発者・星野博士の抹殺とボイサーの拉致に一役買った。
その後も様々な計画を立案・遂行し、ギャバンにとって厄介な敵であり続ける。しかし、魔空城に帰還したサン・ドルバと魔女キバの復帰により地位を奪われることを恐れたのと、生真面目な性格がサン・ドルバと合わず、元々非常に仲が悪かったことから、宇宙刑事の暗号を用いてキバの妖術をギャバンに警告した。だがそのことを「所詮もう用済み」としてハンターキラーを葬り去るつもりでいた魔女キバに見破られ、かまをかけられて問い詰められた末、暗に密告を認めてしまう。抵抗したものの逃げ切れず、ドン・ホラーによって暗黒銀河へ追放される。
その後、第42話で銀河警察のパトロール隊に発見されて保護されたものの、衰弱が激しく回復できる体力は残されていなかった。収容先の銀河警察病院の病床での尋問の末、コム長官にボイサーの居場所とX計画の存在を教えて息絶えた。
銀河連邦警察を裏切ってマクーに寝返った動機については、最後まで明かされなかった[14]
サン・ドルバ
ドン・ホラーと魔女キバの息子。武勇に長けているが、酒と女が好き。
第30話で武者修行から帰還し、それまで指揮官を務めていたハンターキラーに代わってマクーの行動隊長になるが、些か己の武勇を過信しすぎており、直情的。作戦時に搦め手を立案することはあまり得意ではなく、親(主にキバ)に頼り過ぎる面がある。母である魔女キバも「お前がちやほやされるのはドン・ホラーの息子だから」とその将来を危ぶんでいる。35話ではドン・ホラーと喧嘩していたこともあった。
最終決戦で鬼首島の総本部基地を陥とされて後がなくなり、度重なる失敗もあってとうとう親子の縁を切られてしまう。苦し紛れの策としてキバに入れ知恵され、魔空城をドルギランと接触させる提言をする。これはドン・ホラーとギャバンを戦わせ相討ちにさせた後にマクーを乗っ取ろうという腹で、キバと共にこっそり逃亡し高みの見物を決め込もうとしたが簡単に見破られ失敗。ギャバンを倒す以外に生きる道を絶たれ、追い詰められた状況で必死に戦うが銀河連邦警察が援軍として派遣したシャリバンの介入で形勢逆転され、最期はレーザーブレードの投擲を受けて負傷したキバを庇おうとしたところにギャバン・ダイナミックを叩き込まれ、死亡した。
魔女キバ
第30話から登場したサン・ドルバの母親。サン・ドルバの杖の先端の髑髏型の部分に潜む強力な妖術使い。悪知恵が働き、幾度も息子の作戦をフォローする。
サン・ドルバを溺愛しており親馬鹿な発言も多いが、息子からは「キバ」と呼び捨てにされたり「おばば」と呼ばれたりと、あまり母親らしく接してもらえていない。また、サン・ドルバの父であるドン・ホラーとの関係も不明瞭であり、劇中では伴侶らしい扱いを一切されなかったが、妻と紹介する文献もある[15]
最終決戦の際に母を庇おうとした息子諸共ギャバンに倒される。
設定としては女性であるが、演者の三谷は男性である。
獣星人ダブルマン
マクーが制圧してきた星に生息していた宇宙人。
人間の姿で社会に潜伏し、作戦活動を実行・補佐する。社会的地位が高い者、各所にコネの利く者の姿を取ることが多い。
ダブルマンは数種類の姿のものが存在するが、劇中では全て「ダブルマン」としか呼称されていない[注 3]。全部で8惑星のダブルマンが存在しているが、アンタレス星のダブルマンは未登場[13]。ゾンビ星のダブルマンは劇中で多数登場しており、強化型と思われる個体も複数登場している。
ダブルガール
女性の獣星人。
人間の女性に化け、スパイ活動や作戦の補佐を行う。また、手裏剣を武器にギャバンと戦うこともあるが、戦闘能力は低い。
姿の異なるミツバチダブラー配下の者、サン・ドルバの歓迎式で接待・踊り子を務めた人間姿の者も登場する。
ベム怪獣
マクーが制圧してきた星に生息していた進化した生物。名前の最後に「〜モンスター」と付き、言葉を全く話さない。巨大化可能の者も存在した。
ダブルモンスター
香月教授を脅迫し完成させた生体合体装置を用いて、ダブルマンとベム怪獣を合体させたモンスター。
ベム怪獣のパワーとダブルマンの知性を合わせ持ち、ベム怪獣の3倍の戦闘力を持つ。名前の最後に「ダブラー」と付く。第13話から登場。
生体合体装置を使用せずに誕生した例や、ダブルガールと合体させた例もごく僅かながら存在する。ミツバチダブラーなど巨大化可能な者もいたが、回を追うごとに一切しなくなり、その代わりマクー戦闘機に乗って空から攻撃を仕掛けるようになる。
多くは人間体を持ち、医師社会的影響力の大きい人間、各界に出入りできる人間の姿を取る。知能は高く、アオガメダブラーのように科学者としての能力を持っている者、アオガメダブラー、ケラダブラーのように必殺技も持っている者もいるが、カマダブラーのように見るからに知能の低そうな人間体に変身した個体も存在した。物語後半以降は言葉を話さない怪人体も登場した。
クラッシャー
マクーの戦闘員。黒いジャケットを身に纏い、ナイフとビームガンを武器とする。
人間に変身する能力を持ち、人型宇宙人であるミミーに化けた個体も存在する。変身中でも強いショックを受けると元の姿に戻ってしまい、ダメージが強烈であった場合などはそのまま死亡することもある(マジックダブラーのブラックホールボックスに入ったポール一星の助手役のクラッシャーなど)。
第15話から第30話では、地球の気候に合わせて夏服を着用した。

メカニック(ギャバン)[編集]

コンバットスーツ[編集]

一条寺烈がスーツ装着コード「蒸着」を発することによって、地球衛星軌道上の亜空間内にいる超次元高速機ドルギランから粒子の状態で電送されてくる特殊軽合金グラニウム製のスーツ。電送されたスーツは烈の体に吹き付けられるようにスーツを構成していき、蒸着が完了する。この一連のプロセスは0.05秒間(1/20秒)で完了する。

銀色のメタルと黒いブラックシールドコーティングで構成されている。蒸着を完了するとハイパワークラッシャーパネルにより、全身の力がパワーアップする。胸のディメンションコントローラーにより、異次元や宇宙空間でも活動可能。頭部の電飾は人間に化けた敵も見破る獣星人センサー。

  • 蒸着時の身長:200cm
  • 体重:90kg
  • ジャンプ力:150m(ブースターの補助で300m[18]
キャラクターとしてのギャバン
村上克司のデザインによる黒と銀のスタイリッシュなボディ、全身をFRPの装甲で包み、メッキと電飾で輝くスーツ、と、ギャバンはデザインと造形次第では大人の鑑賞に耐えうる新時代のヒーローを作れることを示した。
アップ用のFRP製メッキスーツは変身コールにも引用された蒸着と呼ばれる加工技術が使われており[19]、パーツの内部に気泡があればメッキを施す際の熱で膨らんでそこから破損してしまうため、造形的に非常に注意の要る手間の掛かるものであった[20]
このメッキスーツには周囲の光景が映り込むため賛否両論を呼んだが、カメラマンの瀬尾脩が「宇宙刑事なんだから何が映ったって当たり前だ」と断言し、撮影会では事なきを得た[20]。反射への対処としてツヤ消しスプレーが吹かれる場合もあった。後に普通の銀塗装のスーツも製作され、ウレタン・ラッテックス製のアクション用スーツと共に、状況によって使い分けられた。しかしながらアクション用スーツであっても、太陽光線や人工照明の照り返しが大きく、撮影に困難が生じたため、「魔空空間」という設定を作って、戦闘は主にそこでなされるようになった。電飾で光るその目は恐ろしさを抱かせるほど鋭く、子供が怖がるのではないか?との意見もあったが、村上克司は「悪に対しての怒りを燃やすヒーロー像が必要」として断行したという。結果的にこの目論見は見事に当たり、以降のシリーズでも強面のマスクデザインが多い。
変身して名乗りを上げた後に「宇宙刑事ギャバンは戦闘の際、コンバットスーツを蒸着するタイムは僅か0.05秒にすぎない。では、蒸着プロセスをもう一度見てみよう![注 4]というナレーションとスローモーションでの演出連続写真によるポーズ描写が並び「了解!コンバットスーツ、電送シマス!」とドルギランのコンピュータが言って烈へ電送装着するシーンが挿入され、以降の宇宙刑事シリーズの基本となった。また、0.05秒で蒸着できるという設定は、「銃を発砲された次の瞬間に蒸着。飛んでくる銃弾を手で受け止める」[21]など、変身シーンに数多くのバリエーションを持たせることが可能になった。
変身プロセスを後から見せるという描写は、村上が時代劇『日本剣客伝』の宮本武蔵が一瞬で敵を斬り倒した後、その過程をスローモーションで見せるという演出から着想したもの[22][23]。『日本剣客伝』はプロデューサーの吉川進の初プロデュース作品でもあったことから採用された[22][23]。この描写により変身ヒーローものにありがちな「なぜ敵は変身中にヒーローを襲わないのか」という視聴者の疑問を解消させている[19][22]
戦闘に際しては「チュウ!」という掛け声が多用されるが、これは主演の大葉のアイディアによるもので、「う・ちゅう・けい・じ」の中から選んだ。

スーツ機能・装備[編集]

エレクトロソナー
耳に内蔵されている。メカのコントロールや通信に使う。アンテナを伸ばせば10キロ先のかすかな音も聞きわけられる[18]。また、左右の耳は取り外してトランシーバーとしても使用できるが、こちらは未使用。
ガスセンサー
38話で使用したセンサー。胸部の化学分析装置の一つで遺留品の小さな濃度を検知して、誘拐した時刻を推定することができる[24]
レーザースコープ
強化ガラス製ゴーグルに装備されている機能。赤外線、紫外線、X線などのあらゆる波長をキャッチすると同時に分析、魔空空間で姿を隠した敵も発見する。
レーザーブレード
ギャバンの主要武器である片手持ちの剣。ギャバンが掌から刃にダイナミックレーザーパワーを注入することで光の剣となる。必殺技は「ギャバン・ダイナミック」。
劇中初期は刃渡りの短い剣で、グリップにはバード星の紋章をモチーフにしたモールドが刻まれていた。中盤から長剣に変わり、柄の文様は消えて単なる縞の溝になった。
光る時はオプチカル合成で処理するのが主流だが、中盤からリアルな光加減と合成の手間を省く関係から、特撮用蛍光灯剣が使用されるシーンが登場する。

必殺技[編集]

エレクトロスプラッシュ
目を覆って視界を塞ぐ物体を閃光と共にはがす技。第18話でアオガメダブラーの鱗を目に貼られた際に使用。
ギャバンビーム
1話や7話等で使用した技。両手を電車の線路等の金属に当て、ビームを伝道させて攻撃する。
ギャバンパンチ
厚さ10cmの鋼鉄もぶち抜くパンチ[18]。バリエーションとして第19話で使用した「ギャバンアッパーパンチ」がある。
ギャバンキック
ギャバンが得意とする飛び蹴り。ジャンプして右足で蹴り上げる。
ギャバンショック
放電攻撃。全身から放電するタイプと指先から放電するタイプがあり、前者はクモダブラーの蜘蛛の巣から脱出する際に使用し、後者は第29話での戦闘で使用した。
ギャバン・ダイナミック
大上段に構えた最大出力のレーザーブレードで相手を一刀両断に切り裂く、ギャバン最大の必殺技。
第24話からは巨大化したダブルモンスターも倒せる程の威力を持つようになった。後期は放つ前に前方宙返りを数回決めて破壊力を増したパワーアップバージョンになる。
ギャバンバリヤー
前方に光の壁を作って敵の攻撃を防ぐ。本編では「バリヤー」と呼称。
ギャバン・フルパワー
全エネルギーを全身に集中する。第7話で胸に受けた敵の光線を掛け声と共に跳ね返した。第23話ではマクー空間でクモダブラーの糸に拘束された時、掛け声とともに引き裂いた。
ギャラクティカクラッシュ
エネルギーを腕に集中させ、脚部のブースターで加速しながら敵の集団に突進し、強烈な肘打ちを叩き込む。第7話で使用。
シルバービーム
レーザーZビームとは違い、こちらはエネルギーを貯めずに発射する。速射性に優れるが、破壊力はやや劣る。主に左腕で発射する。再生ベム怪獣程度なら一撃で倒すことができる。なお、他の宇宙刑事などと異なり、ギャバンは「光線銃」の類を持っておらず、ビーム発射機能はスーツに直接備わっている。
スタッチックショック
何かに操られている相手に静電気でショックを与えて正気に戻す。第10話で使用。
スパイラルキック
ギャバン特有のジャンプポーズ(両手を開いて片方の膝を若干曲げる)で敵に突っ込んでいくキック技。ダンプカーを100mも蹴り飛ばせる。「ファイナルキック」と誤解されることもある。
ディメンションボンバー
空中から落下しながら両腕でパンチを放ちつつ体当たりする。
冷凍ビーム
目から発射。その名の通り、相手を凍らせる。戦闘で使用されたことはないが、第20話では爆発すると一瞬で地球の全生命体を死滅させる毒ガスを噴射する鬼火隕石を凍らせて鎮静化させた。
レーザーZビーム
拳や指先からダイナミックレーザーパワーの全エネルギーを放つ破壊光線。一連の動きで全エネルギーを貯めてから発射するため、速射性に劣るが、破壊力は絶大で、マクー戦闘機を一度に3機も破壊することが可能。通常は右腕で発射する。初期のベム怪獣を倒す決め技。第19話ではキョウリュウダブラーにコンバットスーツを破壊され、使用不能になったことがある。破壊力の調整、多方向同時発射も可能である。
宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』では人質を盾にしたマクー幹部の顔面に命中させるなど、精密射撃も見せている。
名称は番組の企画時タイトル「宇宙刑事Z」の名残。コンバットスーツにもZの名残を彷彿する黒のラインがある。

マシン[編集]

超次元高速機ドルギラン
  • 直径:220m / 高さ:90m / 重量:2000t
ギャバンの活動拠点、移動基地となる超光速宇宙船。上部が「ギラン円盤」、下部が「電子星獣ドル」の2パーツから構成されているため両者を合わせて「ドルギラン」と呼ばれる。
ドルは普段は首・手足・尾部を折りたたまれた形で円盤部の下に接続されている。3機のレーザー砲を装備。下部から吸引光線を出して人を回収する。
電子星獣ドル
  • 全長:300m / 重量:2000t
ギャバンの指令を受けるとドルギランの下半分(ドルユニット)が分離変形した、青い龍の形の巨大ロボット。それ自体が意識を持ち、ギャバンを支援する。
口から吐く高熱火炎「ドルファイヤー」、目から赤いレーザーを放つタイプと前足からリング状レーザーを放つタイプ[25]の「ドルレーザー」を武器とする。また、尾部による打撃「スクリューアタック」や、前足による打撃「ドルキック」により、巨大ベム怪獣や巨大ダブルモンスターとの格闘戦も可能。
主に空中を舞う操演タイプで撮影されたが、人が中に入って演じるスーツタイプのものも製作された[25]
サイバリアン
  • 全長:2.3m / 重量:400kg / 速度:500km/h
ドルギランに格納されているサイドカータイプの深紅のギャバン専用マシン。地上走行や空中飛行の他、あらゆる次元・空間への突入および運用が可能。
サイバリアンレーザーサイバリアンロケッターを装備する。
また、堅牢な車体を生かした体当たり攻撃サイバリアンスピンも強力。無人での走行・飛行が可能でギャバンの指令を受けると自動発進する。ギャバンはこれを使って魔空空間へ突入する。
世間一般のサイドカーと異なり一人乗りで、いわゆる「舟」部分に「座席」は存在しないが、この「舟」部分はギャバンが魔空空間内で搭乗する際の立ち乗り用スペースとして使用される。
魔空空間へ突入する際に車両本体と「舟」部分との間がスライドして展開し内部メカニックが露出するほか、「舟」部分後部に設置されたサイバリアンレーザーがせり上がるなどの変形機構がある。
大石一雄のデザインでは青い色だったが、ブルーバック撮影の都合から現場判断で急遽赤に変更された[26]。青いサイバリアンは後の『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』で実現する。
撮影用プロップは、実車をベースとしてシャーシから作り起こした物。大石によると、直進安定性が悪かったという[26]
ギャビオン
  • 全長:20m / 重量:380t / 速度:時速500km(地上)、マッハ5(空中)
ドルギランに格納されているギャバン専用戦車。ギャバンの指令を受け自動発進する。
上下2機に分離でき、上部は飛行メカのギャビオンAメカ、下部は地上メカのギャビオンBメカとなる。ギャビオンレーザーギャビオンミサイルギャビオンロケッター等を装備する。なお、Aメカ・Bメカが分離・合体するシーンがないため、地上に着地するシーン(特に4話など)ではBメカのみしか映っていない。
スクーパー
  • 全長:13m / 重量:400t / 馬力:5万馬力
ギャビオンに格納されている小型ドリルタンク。2本のドリルで地中を掘り進む。スクーパーレーザーを装備。地底基地への攻撃、救助活動などに活躍する。

メカニック(マクー)[編集]

魔空城
異次元に浮かぶマクーの本拠地。ボスのドン・ホラーが構えている。
最終回の魔空城陥落のシーンでは、ミニチュアセットに実際に火を着けて燃やし、手前に迫り来る迫力あるカットを見せてた。
マクー戦闘円盤
異次元、通常空間の強襲宇宙円盤。
マクー戦闘母艦
魔空城の一部が分離した宇宙戦闘母艦。戦闘円盤を格納する宇宙戦艦。
次作のマドー戦闘母艦、次々作のフーマ戦艦と比べると航空母艦的なコンセプトが強く、直接戦闘の頻度は少ない。そのため、最終話まで一度も撃沈されなかった。

用語[編集]

魔空空間(まくうくうかん)
マクーが地軸転換装置を作動することで創りだす、一種のブラックホール。マクーは、ダブルマンやベム怪獣の能力を3倍に増幅させる魔空空間へ相手を引きずり込むことで、1対1での戦闘をより有利に展開しようとする。
それに対してギャバンは、一人乗りマシンであるサイバリアンに騎乗し、あえて魔空空間で戦うことで、実世界の破壊と被害を最小限にとどめている。
地軸転換装置の作動はドン・ホラーの秘書であるホラーガールとクラッシャーが担当し、ホラーガールの怪しい踊りと呪文とともにクラッシャーたちが装置を操作している。
この設定は、ギャバンのスーツが銀色塗装のため、太陽光や照明の照り返しが大きく、明るい場所での撮影が困難になったという、製作側の事情によって作られたものである[22]。魔空空間の導入理由は「爆発可能なロケ地が少なくなったため」[22]や「街中から造成地への移動を不自然に見せないため」[19]に設定されたと言われることもあるが、プロデューサーの吉川は屋外での撮影が難しいという問題を解消するのが第一目的であったとしている[22]
生体合体装置(せいたいがったいそうち)
マクーが香月教授を脅し、彼の作った生体電送装置を応用させて作らせた装置。生物を元素に分解し、その状態で別の生物の元素を組み合わせて新しい生物を作り出す。これによりダブルモンスターが製造される。
ホシノスペースカノン
マクーが切り札として建造していた最終兵器。星野博士が発明したホシノシステムの原理の応用によって、惑星を壊滅させる破壊力、光年単位で離れた目標を攻撃できる有効射程と攻撃精度を兼ね備えている。
作品終盤時点で90%まで完成した要塞設置型が鬼首島で建造されていたが、エネルギー増幅装置の設置を待たずに43話でギャバンに破壊された。
後に小型化された艦載タイプが「プラズマカノン」として銀河連邦警察で採用されている。

キャスト[編集]

ゲスト[編集]

スタッフ[編集]

音楽[編集]

オープニングテーマとエンディングテーマは、当時渡辺が『大戦隊ゴーグルファイブ』と掛け持ちで音楽を担当していた関係で、差別化のためにと日本コロムビアの木村宏プロデューサーの提案で作曲と編曲を別人が担当することになり、渡辺の推薦で馬飼野康二が起用された。

当初本作品のBGMはレコード化が予定されておらず、それを知った渡辺宙明は「何としてもレコードにする」との意気込みで、豪華な楽器編成での楽曲制作を敢行した。そのため予算の都合でモノラルでの録音を余儀なくされたが、渡辺の願いは叶い、1982年11月21日に『テレビオリジナルBGMコレクション 宇宙刑事ギャバン』(日本コロムビア CX-7072)としてレコード化された。

レーザーブレードのテーマとして知られる曲『襲撃II(B11)』は、本来はマクーの襲撃をイメージして作られたもの。実際に初期はそのような使い方もされており、『テレビオリジナルBGMコレクション 宇宙刑事ギャバン』では「マクーの攻撃」と題されたトラックに収録されている。しかし、ストリングスのリズムとトランペットのメロディーの掛け合いが生み出す独特の高揚感から、選曲の村田好次の発想で第17話からのレーザーブレードのシーンに多用されるようになった[27]。その成功を受け、以降はクライマックスシーンの曲をこの曲調で注文されることが多くなり、『シャリバン』『シャイダー』におけるレーザーブレードのテーマも同様の曲調で作られている他、同じく渡辺宙明が音楽を手がけた『破邪大星ダンガイオー』における主役ロボ、ダンガイオーの必殺技「サイキック・斬」や『神魂合体ゴーダンナー!!』の敵襲撃時のテーマ、『光速電神アルベガス』の合体シーンにもこの曲調が使用されている。

11話以降から順次に導入された挿入歌は、アルバム『宇宙刑事ギャバン ベストヒット曲集』として1982年6月21日にレコード化された。同レコードは曲の合間に主演の大葉健二の語りが入るという構成で、後に『忍風戦隊ハリケンジャー』などでも同様の構成のCDが製作された。放送から20年目に当たる2002年には、同レコードとBGM集を併せて『BEST HIT SONGS & ORIGINAL SOUNDTRACK』として復刻された。またこれとは別に、ヒット曲集から数曲抜粋され、LP片面のみにまとめられた「スーパーアクションサウンド」も発売された。ヒット集では大葉健二の一人語りであったが、こちらでは効果音もある新録のサウンドドラマが収録され、大葉健二の他に渡部猛西尾徳も出演している。反対面は同じく「スーパーアクションサウンド 大戦隊ゴーグルファイブ」。

オープニングテーマ
宇宙刑事ギャバン
作詞:山川啓介 / 作曲:渡辺宙明 / 編曲:馬飼野康二 / 歌:串田アキラ
毎回のオープニングのみならず、序盤を中心に挿入曲としても使用されている。また本曲ではサビ前に叫び声が挿入されており[注 5]、しばしば「イー!イー!」と誤解されがちだが、正確には「ビーム!ビーム!」であり、放送当時の徳間書店刊行誌『テレビランド』における歌詞紹介にて「ビーム!」(1回)と記載されている他、後年作曲の渡辺や歌唱を手掛けた串田もそれを裏付ける発言を残している[28][29]
エンディングテーマ
星空のメッセージ
作詞:山川啓介 / 作曲:渡辺宙明 / 編曲:馬飼野康二 / 歌:串田アキラ
挿入歌
「蒸着せよ!ギャバン」
作詞:山川啓介 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:串田アキラ、こおろぎ'73 / コーラス:川島和子
「走れ!ギャバン」
共作詞 / 小林義明金田治 / 作曲・編曲:吉村浩二 / 歌:串田アキラ、こおろぎ'73
「輝く王者ドルギラン」
作詞:上原正三 / 作曲・編曲・歌:ハーリー木村
「電光石火ギャバン-DISCO GABAN-」
作詞:さがらよしあき / 作曲・編曲:吉村浩二 / 歌:串田アキラ&スペースキャッツ
「スーパーヒーローぼくらのギャバン」
作詞:山川啓介 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:串田アキラ、こおろぎ'73
「青い地球は母の星」
作詞:山川啓介 / 作曲・編曲・歌:ハーリー木村 / コーラス:川島和子
「父よ」
作詞:山川啓介 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:大葉健二
「チェイス!ギャバン」
作詞:山川啓介 / 作曲・編曲:渡辺宙明 / 歌:串田アキラ

放送日程[編集]

  • 1982年4月2日・23日、5月21日、8月13日・27日、9月24日、12月31日、1983年1月7日は放送休止。
放送日 話数 サブタイトル 登場ダブルマン、ベム怪獣、ダブルモンスター、その他 脚本 監督
1982年
3月5日
1 東京地底の怪要塞
  • シャコモンスター(声:渡部猛
  • ダブルマン・ゾンビA[注 6](声:渡部猛)
上原正三 小林義明
3月12日 2 盗まれた日本列島
  • ガマラモンスター(声:青森伸
  • ダブルマン・ゾンビA(人間態、声:栗原敏
3月19日 3 大変だ!黒星博士のベム計画を阻止せよ
  • コンドルモンスター(声:大山豊
  • ダブルマン・ゾンビA(人間態、声:石橋雅史
3月26日 4 死を呼ぶ魔人兜 奥中惇夫
4月9日 5 ミミーは泣く 猛毒コブラ弾が烈に命中
  • ドクジャモンスター(声:渡部猛)
  • ダブルマン・スペクタル[注 8](声:広森信吾
4月16日 6 魔空塾の天才たち
  • オオマダコモンスター(声:西尾徳
  • ダブルマン・ゾンビA(人間態、声:うえだ峻
小林義明
4月30日 7 怪物がひそむ花びらに少女は口づけした
  • サムライアリモンスター(声:西尾徳)
  • ダブルマン・ゾンビA(人間態:黒部進、声:西尾徳)
5月7日 8 正義か悪魔か?銀マスク大ヒーロー
  • カエンザルモンスター(声:大山豊)
  • ダブルマン・メルカン[注 9](人間態、声:岩城力也
奥中惇夫
5月14日 9 美しい人形スパイ
5月28日 10 人間クラッシャー部隊を撃破せよ!
  • ニジチョウモンスター(声:大山豊)
  • ダブルマン・ゾンビB(人間態:新井和夫、声:栗原敏)
6月4日 11 父は生きているのか?謎のSOS信号
  • アルマジロモンスター(声:西尾徳)
  • ダブルマン・ゾンビC[注 11](声:西尾徳)
田中秀夫
6月11日 12 遊園地へ急行せよ!UFO少年大ピンチ
  • ゴートモンスター(声:大宮悌二
  • ダブルマン・バッド[注 12](声:大宮悌二)
6月18日 13 危うし烈!大逆転
  • サイダブラー(声:依田英助)
  • サイモンスター(声:依田英助)
  • ダブルマン・リノマン[注 13](声:潮健児
奥中惇夫
6月25日 14 愛と悲しみの別れ とどめの一撃!!
  • サイダブラー(人間態:潮健児、声:依田英助)
7月2日 15 幻?影?魔空都市
  • シャモダブラー(人間態:平松慎吾、声:依田英助)
  • 再生シャコモンスター
  • 再生オオマダコモンスター
  • 再生ゴートモンスター
小林義明
7月9日 16 初恋は宝石の輝き さようなら銀河特急
  • カマダブラー(人間態:長江英和、声:依田英助)
7月16日 17 走る時限爆弾!白バイに乗った暗殺者 高久進
7月23日 18 乙姫様コンテスト ハチャメチャ竜宮城
  • アオガメダブラー(人間態、声:梅津栄
上原正三 奥中惇夫
7月30日 19 午前6時蒸着! Zビームチャージ完了
  • キョウリュウダブラー(人間態:大西徹哉、声:依田英助)
8月6日 20 なぞ?の救急病院!人類の大滅亡が迫る 松下幹夫 田中秀夫
8月20日 21 踊ってチクリ大ピンチ ハニー作戦よ!
  • ミツバチダブラー(人間態、声:曽我町子
上原正三
9月3日 22 黄金仮面と妹 太陽に向って走るヨット 小林義明
9月10日 23 闇を裂く美女の悲鳴!霧の中の幽霊馬車
  • クモダブラー(人間態:山本昌平、声:依田英助)
9月17日 24 ミミーの悪夢か!? 吠える切り裂き魔獣
  • サーベルダブラー(声:西尾徳)
田中秀夫
10月1日 25 怪しくゆらめく水中花 わかばが危ない 阿部和江
10月8日 26 人形は見た!! 毒ガス殺人部隊の正体
  • ガスダブラー(人間態:頭師孝雄、声:西尾徳)
上原正三 小林義明
10月15日 27 先生たちが変だ!学校は怪奇がいっぱい
  • ジャアクダブラー(人間態:汐路章、声:依田英助)
10月22日 28 暗黒の宇宙の海 さまよえる魔女モニカ
  • ハッコツダブラー(声:依田英助)
高久進
永井達郎
田中秀夫
10月29日 29 電撃マジック合戦!暗殺のプログラム
  • マジックダブラー(人間態:中田博久、声:大宮悌二)
上原正三
11月5日 30 ドンホラーの息子が魔空城に帰って来た
  • ケイビダブラー(声:依田英助)
  • サン・ドルバ
小林義明
11月12日 31 天使の歌が聞こえる 人形にされた王女
  • サイミンダブラー(人間態:潮健児、声:西尾徳)
  • 追跡ロボットX
11月19日 32 謎の地底迷路 ターゲットはWX-1
  • トツゲキダブラー(声:依田英助)
田中秀夫
11月26日 33 新怪物誕生 エイリアンを拾った少年
  • カイブツダブラー(声:依田英助)
12月3日 34 思い出は星の涙 父のない子 母のない子
  • ドクターダブラー(人間態:太刀川寛、声:依田英助)
小笠原猛
12月10日 35 マクーの若獅子 サンドルバの反抗
  • ガッツダブラー(声:西尾徳)
  • ダブルマン・ゾンビ(声:丸山詠二)
  • ロボットダブラー
12月17日 36 恨みのロードショー 撮影所は魔空空間 田中秀夫
12月24日 37 おてんばひょうきん姫の地球冒険旅行
  • アナホリダブラー(人間態:天本英世、声:依田英助)
筒井ともみ
1983年
1月14日
38 包囲された輸送部隊 正義の太陽剣
  • ギャングダブラー(声:依田英助)
上原正三 服部和史
1月21日 39 学校から帰ったらぼくの家はマクー基地
  • ノットリダブラー(人間態:原口剛、声:西尾徳)
1月28日 40 死の谷の大決戦 君も宇宙刑事だ!
  • ヨウカイダブラー(人間態:植村由美、声:依田英助)
筒井ともみ 小笠原猛
2月4日 41 魔空都市は男の戦場 赤い生命(いのち)の砂時計
  • ジゴクダブラー(声:西尾徳)
林強生[注 14]
2月11日 42 烈よ急げ!父よ
  • バファローダブラー(声:依田英助)
  • ハンターキラー
上原正三 田中秀夫
2月18日 43 再会 -
2月25日 44 ドンホラーの首
  • ドン・ホラー
  • サン・ドルバ
  • 魔女キバ

ネット局[編集]

他媒体展開[編集]

映像ソフト化[編集]

ビデオ
全14巻(VHS、セル・レンタル共通)が東映ビデオよりリリースされている。全話収録だが、当初は傑作選の予定だったため、収録順は放送順と一致していない。
LD
1996年6月21日から1997年4月21日にかけて発売された。全6巻の各2枚組で各巻8話(Vol.6のみ1枚・4話)収録。
DVD
2002年10月21日から11月21日にかけて各2枚組(各巻11話収録・全4巻)にて発売。Vol.1とVol.2、Vol.3とVol.4は同時リリースされた。2012年には各1枚組(全8巻・奇数巻は6話収録。偶数巻は5話収録)のDVDが9月21日から11月21日にかけて発売された。
2012年9月21日にメタルヒーローシリーズおよびそれを含む宇宙刑事シリーズ30周年記念として、『宇宙刑事ギャバンメモリアル 30年目の再会』を発売。メタルヒーローの総集編ビデオとしては1987年放送終了後の『時空戦士スピルバン 総集編』以来となる。

他テレビシリーズ[編集]

宇宙刑事シャリバン
ギャバン/一条寺烈をはじめとする本作のキャラクターが登場。
宇宙刑事シャイダー
ギャバン/一条寺烈をはじめとする本作のキャラクターが登場。
特命戦隊ゴーバスターズ
新ギャバンが登場。

映画作品[編集]

海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE
2012年1月21日公開。ギャバン/一条寺烈が登場。
宇宙刑事ギャバン THE MOVIE
2012年10月20日公開。ギャバン/一条寺烈やコム長官が登場。新ギャバンも登場。

プラネタリウム映画[編集]

仮面ライダーフォーゼ&宇宙刑事ギャバン ゴールドディスクを守れ!
2013年4月27日以降公開。ギャバン/一条寺烈が登場。

オリジナルDVD[編集]

特命戦隊ゴーバスターズvsビートバスターvsJ
ギャバン/一条寺烈が登場。

再放送・CS放送・ネット配信[編集]

再放送
本放送終了後、テレビ朝日を筆頭に各地の地上波テレビ局でも再放送された。1983年7 - 8月の夏休み期間にはKFB福島放送の朝7時半から再放送されており、東北の朝日系列局では一番早く再放送がされた。また1985年7 - 8月の夏休み期間にはテレビ朝日の午前10時半の枠で再放送が行われ、関東地区におけるギャバン再放送は現時点でこれが最後になっている。
CS放送
2004年までにファミリー劇場にて3期にわたり放送された(最終1期は連続放送)。また東映チャンネルでは2007年5月から10月まで「GO!GO!ヒーローズ」枠にてニューマスター版の放送が行われたほか、2009年10月から2010年3月には「アンコールアワー」枠、2012年1月から5月には「メタルヒーロータイム」枠にてそれぞれ放送が行われている。
ネット配信
2011年8月から12月まで、Youtubeの「東映特撮 YouTube Official」にて配信が行われたほか、2013年5月から10月まで再配信が行われた。ニコニコ動画では劇場版の公開を記念して、2012年9月から10月まで「ニコニコ生放送」にて毎週金曜19時30分に配信が行われたほか、10月18日22時より全44話の一挙配信が行われた。ニコニコでの一挙配信では、途中で劇場版の主人公である2代目ギャバンこと十文字撃役の石垣佑磨、および初代ギャバンこと一条寺烈役の大葉健二がファンに向けたメッセージを送っている映像も配信された。

漫画作品[編集]

宇宙刑事ギャバン 黒き英雄
ギャバン/一条寺烈やコム長官やミミーが登場。

小説作品[編集]

宇宙刑事ギャバン THE NOVEL
ギャバン/一条寺烈やコム長官やミミーが登場。

ゲーム作品[編集]

スーパーヒーロー作戦(1999年)
宇宙刑事がウルトラマンガンダムと共演するPlayStation用ゲーム。
スーパー特撮大戦2001(2001年)
宇宙刑事がウルトラマンや仮面ライダーなどの特撮ヒーローと共演するPlayStation用ゲーム。
宇宙刑事魂
宇宙刑事シリーズを題材とするPlayStation 2用ゲーム。
ストリートファイター オンライン マウスジェネレーション
オンライン対応の対戦型格闘ゲーム。ギャバンが参戦する。
宇宙刑事リターンズ
宇宙刑事シリーズを題材とするソーシャルゲーム。GREEMobageSPmixiゲームに対応している。

パチスロ[編集]

パチスロ
2009年3月には同作品をモチーフとした機種が銀座から発表され、ホールで稼動を開始。このパチスロの宣伝イベント用に製作されたスーツは後に映画『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』でも使用されている。

トピックス[編集]

  • フランスでは『X-OR』というタイトルで本作品が放送されており、後に大葉健二が千葉真一と共にフランスを訪れた際には、現地在住の日本人家族からレストランで声をかけられたという(この時本人たちはフランスで放送されていたことを知らなかった)。その後、ふたたび『ギャバン』の放送されている外国で、一緒にレストランにいたときに同じく家族連れに声をかけられると、千葉が「ギャバンの父です」と余裕ある対応を見せたとのこと。
  • 劇中のイラストなどで登場していたボイサーの宇宙船は、『ナショナルキッド』におけるインカ金星人の母艦ミニチュアが東映テレビプロダクションの倉庫に保管されていたことから、『キカイダー01』における空中戦艦への流用を経て、『宇宙刑事ギャバン』でもボイサーの宇宙船として流用されることになった。また、マクー戦闘円盤のミニチュアと変身シーンの雷雲の映像とワープシーンの映像は後に、『宇宙からのメッセージ』の流用映像をメインにしたセガレーザーディスクゲームアストロンベルト』における、敵側の戦闘機とステージの映像して流用された。
  • 日本テレビ系列で放送されたテレビドラマ『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』の放送期間中、同局の朝の情報番組『ズームイン!!サタデー』内での番宣企画コーナーにおいて、主演の長瀬智也へのドッキリ企画として宇宙刑事ギャバンの生出演と大葉健二のビデオ出演が行われた。「ギャバンが学校の屋上で蒸着ポーズを行う」、「教室の椅子に座り長瀬が教室に入ってくるのを待っていた」、「蒸着ポーズで机に足がぶつかる」等があり、大葉のビデオ出演に本作品のファンである長瀬は驚いていた。
  • 現在アトラクションショーで使用されているスーツは2003年に三井グリーンランドでのショー用に新調されたものである。

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 「ギンジロー」とも。由来は「銀色」とテニス選手「マッケンロー」から。当時の東映テレビ部に藤原銀次郎という人物がいたため、使いづらくなり没となった[1]
  2. ^ ただしジャン・ギャバンは「Gabin」、本作品のギャバンは「Gavan」と、ラテン文字表記は異なる。
  3. ^ 「全怪獣怪人 下巻」では登場順にアルファベットをふる形で[16]、「宇宙刑事大全」では出身星を併記する形で[17]それぞれ区別している。
  4. ^ 他に「宇宙刑事ギャバンが、コンバットスーツを蒸着するタイムは、僅か0.05秒に過ぎない。(以下同じ)」のバリエーションも。
  5. ^ 音盤類の歌詞カードや山川啓介の作詞原稿には記載なし。
  6. ^ 「全怪獣怪人 下巻」では、名称を「ダブルマンA」と記載している[16]
  7. ^ 「全怪獣怪人 下巻」では、名称を「ダブルマンB」と記載している[16]
  8. ^ 「全怪獣怪人 下巻」では、名称を「ダブルマンC」と記載している[16]
  9. ^ 「全怪獣怪人 下巻」では、名称を「ダブルマンD」と記載している[16]
  10. ^ 「全怪獣怪人 下巻」では、名称を「ダブルマンE」と記載している[16]
  11. ^ 「全怪獣怪人 下巻」では、名称を「ダブルマンF」と記載している[16]
  12. ^ 「全怪獣怪人 下巻」では、名称を「ダブルマンG」と記載している[16]
  13. ^ 「全怪獣怪人 下巻」では、名称を「ダブルマンH」と記載している[16]
  14. ^ 小林義明のペンネーム[30]

出典[編集]

  1. ^ a b c 年代記 2004, pp. 90-91, 吉川進インタビュー.
  2. ^ 大全 2000, p. 11.
  3. ^ 大全 2000, p. 21.
  4. ^ 復活!栄光の東映ヒーローVol.2(1988年、日本コロムビア 56CC-2963/4)時空戦士スピルバンの解説ページ。
  5. ^ 全怪獣怪人 下 1990, pp. 417 - 418.
  6. ^ 『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』 竹書房/イオン編、竹書房1995年11月30日、165頁。C0076。ISBN 4-88475-874-9
  7. ^ a b c のなかみのる版『宇宙刑事ギャバン
  8. ^ 大全 2000, p. 71, 鈴木武幸スペシャルインタビュー.
  9. ^ 小野塚謙太「超合金の男-村上克司伝-」、『電撃ホビーマガジン』第25号、角川グループパブリッシング、2008年6月、 ISBN 4-9101-6465-0880。[要ページ番号]
  10. ^ 大全 2000, p. 69, 大葉健二スペシャルインタビュー.
  11. ^ 全怪獣怪人 下 1990, p. 422.
  12. ^ LD VOL.1の解説。
  13. ^ a b 大全 2000, p. 34.
  14. ^ 大全 2000, p. 35.
  15. ^ 宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』劇場パンフレット
  16. ^ a b c d e f g h i 全怪獣怪人 下 1990, p. 427
  17. ^ 大全 2000, pp. 38 - 39, マクーモンスター指名手配書.
  18. ^ a b c 19話より。
  19. ^ a b c d 全怪獣怪人 下 1990, pp. 416 - 417
  20. ^ a b 「CROSS TALK in レインボー造形 前澤護×前澤まさる」、『海賊戦隊ゴーカイジャー公式読本 豪快演義 SUPER SENTAI 35th UNIVERSE』グライドメディア〈グライドメディアムック〉、2012年6月、p.155。ISBN 978-4-8130-8173-9
  21. ^ 5話より。なおこのパターンは18話でも似た形で使われる。
  22. ^ a b c d e f 大全 2000, pp. 10-13, 吉川進スペシャルインタビュー
  23. ^ a b 公式読本 2012, pp. 128-129, STAFF INTERVIEW_01 吉川進
  24. ^ 大全 2000, p. 25.
  25. ^ a b 2話のみ使用。
  26. ^ a b 年代記 2004, pp. 88-89, PLEXインタビュー.
  27. ^ 宇宙刑事ギャバン ベストヒット曲集&オリジナル・サウンドトラック(2002年、コロムビアミュージックエンタテインメント COCX-32031/2)
  28. ^ 渡辺宙明 公式(公認)HP掲示板 その2 過去ログ13
  29. ^ 下田麻美の超ラジ!Girls第33回(2009年5月18日放送)、東映公認 鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー 第3回(2012年10月19日放送)
  30. ^ 公式読本 2012, p. 60.
  31. ^ KNBでメタルヒーローシリーズの作品が放送されたのは本作のみ。その後、富山県ではチューリップテレビでメタルヒーローシリーズ最末期の作品(ビーロボカブタックテツワン探偵ロボタック)が放送された
  32. ^ アスキー新書『超合金の男─村上克司伝─』

参考文献[編集]

外部リンク[編集]

テレビ朝日 金曜19時台後半
前番組 番組名 次番組
ハロー!サンディベル
(1981年3月6日 - 1982年2月26日)
宇宙刑事ギャバン
(1982年3月5日 - 1983年2月25日)
※本作品より宇宙刑事シリーズおよびメタルヒーローシリーズ
宇宙刑事シャリバン
(1983年3月4日 - 1984年2月24日)