ショッカー

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ショッカーは、「仮面ライダーシリーズ」の作品に登場する架空の犯罪組織である。同じく仮面ライダーシリーズの中でショッカーの名称を持つ組織についても記述する。

目次

[編集] 概要

仮面ライダー』TVシリーズ第1 - 79話に登場した、世界征服を企む謎の国際的秘密組織。

メンバーは知力体力に優れた人間に改造手術を施し洗脳した怪人を中心に構成されており、その怪人達を正体不明の首領が操ってさまざまな犯罪や破壊工作を行っている。ナチス・ドイツの人体改造技術や人材を多く受け継いだ残党組織。(番組初期のナレーションで明言されている)

首領の所在と姿は秘密になっており、各国ショッカー基地においてシンボルであるのレリーフから声だけで指令を発している (首領の声に合わせて、レリーフ上のランプが点滅する)。第34話では、首領の所在地がアンデス山中にあるらしいことが示唆されている。

当初、ショッカー日本支部では怪人が「幹部」[1]として直接に首領の命令を受けて、配下の戦闘員とともに作戦行動を行っていた。死神カメレオンやサボテグロンのように指揮能力や作戦立案能力に秀でた指揮官型の怪人や、トカゲロンやサボテグロンなど組織内での地位の高さを窺わせる怪人も存在していた。しかし、ゾル大佐が日本支部指揮官として着任して以降は、ショッカー日本支部の作戦は首領の信任を受けた大幹部が怪人や戦闘員を指揮して実行していくことになる。 しかし、数々の作戦はことごとく阻止され、ゾル大佐、死神博士、地獄大使といった名だたる大幹部達も次々に仮面ライダーに倒された。これを受け首領は地獄大使死亡後にアジトを爆破しショッカーを放棄、これにより事実上ショッカーは壊滅する。しかし首領はショッカーに変わる新組織を密かに準備していた。

以下のように作品ごとに世界観が異なるため、設定にも相違点が見られるが、「首領」などの首謀者を頂点とし、主に改造された怪人や戦闘員が所属している事が共通している。ショッカー戦闘員は仮面ライダーに対しては非力であるが、人間に対しては常人以上の能力を有しており拉致などを決行している[2]

[編集] 登場作品

[編集] 仮面ライダーシリーズ

名称は同じであるが、作品ごとに構成が異なっているため、それぞれの記事を参照。多くの場合、仮面ライダー1号が戦った組織の名称とされている。

  • 仮面ライダー - 仮面ライダー#ショッカー・ゲルショッカーを参照。
  • 仮面ライダー 戦闘員日記、仮面ライダー 戦闘員日記2
    戦闘員を主人公にしたスピンオフ作品。
  • 仮面ライダー (漫画) - 仮面ライダー (漫画)#ショッカーを参照。
  • 仮面ライダーEVE-MASKED RIDER GAIA- - 仮面ライダーEVE-MASKED RIDER GAIA-#ショッカーを参照。
    仮面ライダー (漫画)の続編となる作品。正確には前作の残党。
  • 仮面ライダー (小説) - 仮面ライダー (小説)#ショッカーを参照。
  • 仮面ライダー THE FIRST - 仮面ライダー THE FIRST#ショッカーを参照。
    正式名称は、「Sacred Hegemony Of Cycle Kindred Evolutional Realm」。
  • 仮面ライダー THE NEXT - 仮面ライダー THE NEXT#ショッカーを参照。
    仮面ライダー THE FIRSTの続編となる作品。
  • 仮面ライダーSD 疾風伝説 - 仮面ライダーSD 疾風伝説を参照。
    1号の戦った過去の組織として名称のみ登場。
  • 新仮面ライダーSPIRITS - 仮面ライダーSPIRITSを参照。
    一文字隼人が改造される経緯を描いた作品に登場。『仮面ライダーSPIRITS』にも過去の組織として、序盤で名前のみ登場し、その後、再生組織としてバダンの配下となって登場。
  • きみは仮面ライダーを見たか
    仮面ライダー1号(本郷猛)ではない仮面ライダーの敵組織として登場。
  • HERO SAGA
    設定は『仮面ライダー』でのものに準じている。
    • MASKED RIDER EDITION -Missing Link-
      仮面ライダー2号の誕生を描いた作品。
    • MASKED RIDER EDITION SPECIAL EPISODE -脱出-
      仮面ライダー1号の誕生を描いた作品。
    • MASKED RIDER EDITION -ここより永遠に-
      仮面ライダー1号が首領の正体に近づこうとする作品。
    • MASKED RIDER DEN-O EDITION -1971年4月3日-
      仮面ライダー1号の誕生を描いた作品。『仮面ライダー電王』とのクロスオーバー作品。
  • 仮面ライダー 正義の系譜
    1972年[3]や『V3』『BLACK』『アギト』それぞれの時代に、ショッカーの怪人と、ショッカー・ゲルショッカーの幹部が蘇っている。ただし、率いている者は首領ではない。
  • 仮面ライダーオーズ/OOO
    過去に仮面ライダーによって壊滅された悪の組織と言う設定で、一般社会にまぎれたショッカーの残党戦闘員が仮面ライダーへの復讐の機会を窺っている。また、残党戦闘員の一人・千堂院の欲望から生み出された戦闘員ヤミー軍団にショッカー骨戦闘員が混じっている。
    この他、鴻上光生が企画した映画『仮面ライダーオーズ対ショッカー』(劇中劇)の敵組織としても登場しており、こちらは火野映司を仮面ライダーに改造した悪の組織という設定になっている。
  • オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
    デンライナーに乗って2011年から来たアンクが落としたセルメダルをブラック将軍が回収する。作品中ではこれが原因でその後(『仮面ライダー』という作品の)歴史が大幅に変わってしまった。メダルを研究、独自のグリードを誕生させる事に成功したショッカーはダブルライダーを敗北させ、勢力を拡大。(歴史が変わった後の)2011年では歴代の悪の軍団と結託し、世界中を支配する最大の悪の勢力となっている。

[編集] コンパチヒーローシリーズとその関連作品内

コンパチヒーローシリーズは、主に特撮版(テレビシリーズ)『仮面ライダー』での構成を元にしているため、『仮面ライダー』での幹部の誰か(主に地獄大使)がメンバーに含まれている。

[編集] その他

  • 時効警察
    通夜にショッカー戦闘員が来るという又来(演:ふせえり)の夢に登場。戦闘員のみの登場のため、組織構造は不明であるが「団体職員」ということになっている。なお、『時効警察』は、『仮面ライダークウガ』で主人公を演じたオダギリジョーの主演作品である。

[編集] 組織構成

[編集] 首領

ショッカーとゲルショッカーを組織した存在。普段は多く基地のレリーフから声で大幹部や怪人たちに命令を送っている。正体は一つ目の怪人で、体は赤マントで覆われている。

1号と2号が本部に乗り込んだときは赤頭巾を被っており、その中には無数の蛇で覆われた顔があった。(またこの際に発する唸り声は、東宝映画マタンゴに登場するマタンゴの物を流用している。)武器は体から出す赤い毒ガスと強烈な光。最終決戦でダブルライダーに本部を急襲され、本部と共に自爆した。しかし首領は存命し、新組織デストロンを結成させる。以降のゲスト出演については、ショッカー首領を参照。

ショッカー首領の正体(素顔)は、当時番組イベントとして各月刊誌で懸賞公募された。

[編集] 大幹部

大幹部の設定は劇中ではあまり描かれず、書籍などの設定によるものが多い。また、書籍によっては前身の設定が微妙に異なるものがある。

[編集] ゾル大佐

第26 - 39話に登場。

ショッカー中近東支部より日本に派遣されたショッカー日本支部初代大幹部。地獄サンダー曰く「ショッカーの最高の実力者」と言われている。若き日はドイツ国防軍所属ではあったが、気質的には武装親衛隊の構成員に近い。彼らにシンパシーを感じたらしく、殺人を楽しむ残忍な性格 [4]である反面、部下の服装の乱れを叱責するなど軍人然とした生真面目さも併せ持つ。緑や紺色の軍服を2種類着用していた。

自ら変装して敵を攪乱する行動力や、子どもを洗脳して作戦に利用するなどの謀略的な作戦を得意とする一方、大規模な破壊作戦も数多く行った。最後は人間を人狼化するウルフビールスを使った狼作戦に失敗して配下の中堅幹部を全滅させられてしまい、改造人間・狼男(黄金狼男)としての正体を現してライダー2号と対戦。指先から発射する弾丸を武器に、肉弾戦でも互角の攻防を展開するが、空中からのライダーパンチを受けて爆死した。

このゾル大佐は、「悪役が組織的になりすぎて神秘性と怪奇性に欠ける」と毎日放送側からのクレームが付いたため、初登場の第26話放送の時点で降板がすでに決定していた。そのため怪奇性の不足の解決策として後任の日本支部長には怪奇色の強い死神博士が設定されることとなるが、ゾル大佐の存在が“首領 - 大幹部 - 怪人 - 戦闘員”といった組織構成を確立し、この組織構成は後のシリーズに登場する敵組織にも受け継がれていくこととなる。

演じた宮口二郎は、仮面ライダーのサイン会で子供に蹴られたエピソードを、「役者冥利に尽きます。子供の頃の思い出は、大切にしてほしいですね」と語っている。

平山亨プロデューサーの著作などでは以下のような劇中で語られないプロフィールが設定されている。

  • フルネームは「バカラシン・イイノデビッチ・ゾル」。
  • ドイツ人でライプツィヒ市生まれの、優秀な元ナチス党員であった。
  • 第二次大戦中はアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所の管理人をしていた経歴を持つ。その時期に処刑場から漏れたガスで左目を失明したため、アイパッチはそれから使用している。終戦後ショッカー首領に招かれた。第三帝国崩壊と同時に戦犯となったが、軍服と階級はショッカーに入ってからも使用している。
  • 常に右手に携えてる鞭は、元はアドルフ・ヒトラーからもらったもので、電撃を出すことで改造人間さえも殺す威力がある。また、無線発信器も付いていて、伸ばすことで怪人たちに指令を与える指揮棒としても使える。更には狼男になる変身スイッチまでも取り付けられていた。
  • 中近東支部長時代は、かの地を憎悪と破壊の坩堝たらしめ、ショッカーの理想郷のひとつを築き上げた。
  • 後に『仮面ライダー (スカイライダー)』にネオショッカー大幹部として登場するゼネラルモンスターは、ナチス・ドイツ軍時代にはゾル大佐の連隊所属であった。他に狼作戦時に各国から招聘した中堅幹部も殆どがナチス時代の直属の部下である。
他の作品への出演
  • 『仮面ライダーV3』第27話 - 第28話
    ショッカーの他の幹部やブラック将軍とともに復活。今作は焦げ茶色の軍服を着用していた。
  • 『宇宙の11 仮面ライダー銀河大戦』
    マーダー帝国のゴッド将軍麾下の再生幹部の一人として最初から狼男の姿で登場。両目を開いて戦意も高らかにライダーの前に立ちはだかる。メカ化されており、指からの弾丸はRXにダメージを与える程強力になっている。Xと戦った。
  • 仮面ライダー 正義の系譜』(声:高塚正也(ゾル大佐時)、池水通洋(狼男時))
    初代のゾル大佐を再生させたもの。本郷猛と戦う。
  • 仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』(演:奥田達士
    スーパーショッカーという組織の幹部として登場。ディケイドを危険視する謎の人物・鳴滝が変身する。

[編集] 死神博士

第40 - 52、61、63、68話、劇場版『仮面ライダー対ショッカー』に登場。

戦死したゾル大佐に代わってスイス支部より日本に着任したショッカー日本支部二代目大幹部。暗いアジトの中で下から照明を当てるなどの怪奇性を強調した演出も印象的な天才科学者。「怪人作りの名人」という異名を持つ。改造人間研究の第一人者。

白のスーツに黒マントという服装がトレードマークで、当初は「足が不自由」との設定だったため、車椅子に乗る描写がみられた。各話毎に描写のばらつきがあるのは、制作順と放映順の違いのため。

西洋占星術催眠術にも精通。戦闘の際には大鎌を用いる。死神博士編は番組強化案で「ホラーショッカーシリーズ」と銘打たれていて、怪人の強大さ、怪奇性を強調する方針が採られ、配下の怪人はゾル大佐の時期よりも強力で、たびたびの旧1号の再登場及び援護がその強さを裏付ける格好となった。これら多くの怪人を使って大規模な作戦を展開し、さらには第42話などで人間を洗脳する作戦もたびたび展開したが、仮面ライダー1号と2号に阻止され続け、第52話を以て地獄大使に指揮を譲る。これは「南米支部への左遷」とされるが、劇中では一切説明はない。

その後は南米に渡った一文字隼人と戦っていたものの、ヨーロッパ以来の宿敵・本郷猛を自らの手で倒すことに執着し、怪人を伴って何度か来日。最期は日本に流星を降らす流れ星作戦を決行する為怪人イカデビルに変身しライダー1号と決戦に及ぶ。ライダーキックを受け付けず初戦は完勝し、再戦でもぎりぎりまで1号を追いつめたが、自ら立花藤兵衛にうっかり口を滑らせたことで、弱点が頭部であることがライダーに知られ、ライダーチョップとライダーきりもみシュートで深手を負い、頭部の誘導装置が故障したことで制御できなくなった流星の直撃を受け爆死した。

死神博士はライダーシリーズの悪役の中でも人気が高い。怪人体のイカデビルも人気は高く、藤岡弘、も「イカデビルが好きだという人が多い」と自らのサイトで語っている。しかし、当初は第67話に登場したギリザメスが死神博士の正体となる予定だった。

この死神博士と地獄大使は実際に演ずることになった天本英世と潮健児の両名がキャラを考案する段階ですでに平山より挙がっていた「演技者ありきのキャラクター」である。天本は「ヨーロッパからきた大幹部ということで、神秘性、怪奇性を強調して演じた」と語っているが、この天本の怪演は視聴者の子供たちをはじめ、毎日放送からも「怖すぎる」とクレームがついたという逸話が残っている。なお、本編中で死神博士が使っていた指揮棒は天本の私物で、「こういう役が多いので、エジプトを旅行した際に買い求めておいた」ものだそうである。作中の設定では、この指揮棒は1000ボルトの電流が流れていて、電気ムチとしても使用できるとのこと。

平山亨プロデューサーの著作などでは、以下のような劇中で語られないプロフィールが設定されている。

  • 本名は「イワン・タワノビッチ」。
  • 父は日本人、母がロシア人の日本国籍を持つハーフで、戦前の少年時代は日本の東京で育った。ナターシャという妹が一人いた。幼少時から彼の意志に関係なく、何故か訪れる場所には必ずと言ってよいほど死人が出たことから「死神」の異名が付き、さらに学生時代に「ギャラクシーにおける死に方と変身」という論文で博士号を取得。よって「死神博士」の通称を持つこととなった。
  • 母の死後、ポーランドのシモン教授のもとに身を寄せ、臓器移植の研究に没頭。それは体が弱い妹・ナターシャとの死別を極端に恐れて、延命を可能にしようと考えたからであった。
  • 第二次世界大戦が勃発すると、日本国籍であったことから、正式に日本陸軍の召集令状を受けて国交のあったナチスドイツに派遣され、アウシュビッツの生体実験の研究員となった。ゾル大佐とは、その頃に知り合っている。
  • 延命の研究をナチスの捕虜となったシモン教授を実験台として死なせ、さらに戦争でナターシャを失うという経験を経て、少年時代から抱えてきたあらゆる心の葛藤を切り捨てて、冷徹なマッドサイエンティストに変わっていった。
  • 終戦後もナターシャの遺体を冷凍保存して蘇生術を探し求めていた。その愛情をショッカー首領に利用され、ゾル大佐と共にショッカーへ導かれることとなった。ヨーロッパ各地で指揮官として戦果を残す一方、怪人の製造にも功績を挙げた。
  • ブラジル滞在中も、当面の敵であった一文字隼人ではなくヨーロッパ以来の宿敵・本郷猛を自らの手で倒すことに執着。己の肉体にイカデビルの改造手術を施して、仮面ライダー1号を倒す事で、長年の研究の成果を見出そうとした。しかし、本郷との最終決戦時には、秘かに日本で戦死するであろうことを予測していた。
他の作品への出演
  • 『仮面ライダーV3』第27話 - 第28話
    ショッカーの他の幹部やブラック将軍とともに復活。
  • 『仮面ライダーSD』
    魔神大首領の操縦者として、仮面ライダーSD関連作品に登場。仮面ライダーSD当時、その正体はふせられていた[5]
  • HERO SAGA 『MASKED RIDER EDITION -ここより永遠に-』
    パワーアップの為に捕らえられた1号の目的を見破るが、ショッカー首領により部屋を追い出される。
  • 『仮面ライダー 正義の系譜』(声:池水通洋(死神博士時)、田中亮一(イカデビル時))
    初代の死神博士を再生させたもの。風見志郎と戦う。
  • 仮面ライダー THE FIRST』(デジタル出演、声:丸山詠二
    モニターから怪人に指令を出す、三人の大幹部の内の一人。劇中では「死神博士」という名前は出ていない。本編放映時の映像をデジタル処理し、アテレコしたものである。
  • 劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』(演:石橋蓮司
    大ショッカーという組織の幹部として登場したがデザインは本作と異なる。また、最後の戦いでは本作同様、イカデビルに変身してライダー達(ディケイド(門矢士)、ディエンド(海東大樹)、電王(モモタロス)、ファイズ、ブレイド、キバ)と戦っている。主人公の一行だった光栄次郎という老人が突如変身した。
  • 『オールライダー対しにがみ博士』(演:石橋蓮司)
    予告編に登場。イカデビルも登場している。
  • 『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』(演:石橋蓮司)
    スーパーショッカーという組織の力により、スーパー死神博士として登場。正体は死神博士のガイアメモリに意識を支配された光栄次郎。
  • 『新 仮面ライダーSPIRITS』
    本郷猛・仮面ライダーのデータを元にした、第二期強化改造人間製造計画を指揮する。一文字隼人の実力に着目し、本郷を倒すための素材にするため、蜘蛛男や死神カメレオンら再生怪人に彼を拉致するよう指示する。夢の島のアジトで本郷・一文字と、五体の第二期との戦闘を見届けた後、首領の命を受け、ヨーロッパ支部へ飛んだ。
  • 『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
    ショッカーの怪人連合としてイカデビルが登場。1971年では再生怪人として本拠地を警護し、2011年ではガラガランダ、ガニコウモルと共に二人の電王と戦闘する。

[編集] 地獄大使

第53 - 62、64 - 67、69 - 79話、劇場版『仮面ライダー対じごく大使』に登場。

第52話で支部に移動となった死神博士に代わって東南アジア支部から日本に着任したショッカー日本支部三代目大幹部。首領への忠誠心が異常に強い。古代エジプトファラオの仮面をモチーフにした特異な被り物、凝ったコスチュームと特注のショッカーベルトを纏っている。毒々しいメイク[6]とも併せ、今までの幹部にはない異形さは児童の人気を博し、以後のシリーズにも継承されていくことになる。

戦闘時の武器は電磁と左手のアイアンクロー。指揮能力は死神博士より高く、他の幹部よりもアジトから出て前線に赴くことが多い。大規模基地の建設や全国規模のテロなど大がかりな作戦を得意とし、さらに従来の幹部以上に細菌を用いた作戦も企てたりと数多くの作戦を指揮した。しかし感情の起伏が激しく、冷静さや緻密さに欠け、そのため作戦の詰めが甘くなりがちな一面があった [7]

現場で部下に気さくに声をかけるなどの鷹揚さ(第66話で特訓をするカミキリキッドを激励している)や、人質となった研究者にショッカーを代表して礼を尽くすなどの人間性も合わせ持っていたが、死神博士とは折り合いが悪く、自分の在任中に彼が来日した際は、協力的な素振りを見せつつ互いに牽制し合っていた。この時は、仮面ライダーを倒す能力を有していた怪人ナマズギラーを死神博士から提供されたが、地獄大使がナマズギラーの弱点を (死神博士はたびたび言っていたにもかかわらず) 理解していなかったために作戦は失敗に終わった。

ゲルショッカーの台頭によって自らの大幹部としての立場が危うくなり、ショッカーを裏切ったふりをして仮面ライダーに近づく捨て身の作戦に出る[8]。この作戦については、本編にないシーンのスチールから、新組織への幹部としての参加を前提としていたとの説もある。しかし、自分の知らないところで活動していたガニコウモルの登場をきっかけに首領への忠誠心が揺らいでいることを窺わせる描写もあるため、作戦実行に至る背景には謎が多い。怪人ガラガランダに変身した最後の戦いでは腕の鞭や地面からの奇襲攻撃で1号を苦しめる。ライダー返しは効かなかったが最後はライダーキックを受けながら、ショッカーを称えつつ爆死した。

本編の地獄大使は人間味あふれる任侠的な悪役だが、原作者の石森章太郎は人間味を感じさせない機械的なキャラクターとして考えていたようである[9]。そのアイディアは、石森による漫画版の方で「ビッグマシン」という機械的な大幹部に形を変えて登場することとなる。

地獄大使の (特異な風貌とは裏腹な) そそっかしいお調子者の側面は、およそ大幹部という立場に立つものらしからぬ強烈な個性で、他の大幹部と行動を共にすると極めて目立つことになる。

演じた潮は交友関係が広く、友人だった萬屋錦之介は「お父さんは地獄大使と友達だ」と言ったことで初めて息子に尊敬され、『仮面ライダー』出演を本気で東映にオファーしていたが、所属事務所が出演に否定的だったために結局は実現しなかった。代わりに、潮に地獄大使の格好で自宅まで来てもらったという。

後年、潮はインタビューでその萬屋のエピソードを引き合いに出し、「『お父さんは地獄大使を知っているんだぞ』というのがステイタスになるくらい、当時の『仮面ライダー』という番組の人気はすさまじいものがあった」と語っている。

地獄大使を演じた中で本人が最もお気に入りだったエピソードは『仮面ライダー』ではなく『仮面ライダーV3』の第27、28話に客演した時のエピソードだという[10]

放送終了後も、潮はイベントでもたびたび「地獄大使として」参加しており、その役柄と共に幅広いファンに愛された。潮の告別式では、出棺の際にファンによる「イーッ!」というショッカー戦闘員のかけ声で見送られている。

平山亨プロデューサーの著作などでは、以下のような劇中で語られないプロフィールが設定されている。

  • 前身は東南アジアのゲリラ指揮官。
  • 本名は「ダモン」(フルネームは設定されていない)。国籍はアメリカ合衆国で、サンフランシスコのバークランド街出身。
  • ガラガラヘビの研究家で、北米西部の砂漠地帯で研究を続けていたが、その後は数奇な人生を辿り、従兄弟で幼少時から影武者を務めていたガモンとともに新興国家のゲリラ軍の大佐に任命されて、革命を指揮。銃創を負って死ぬ寸前のところをショッカーにスカウトされて改造人間として甦った。ガモンは袂を分かって脱走し、後年秘密結社バダンの指揮官・暗闇大使となった。
他の作品への出演
  • 『仮面ライダーV3』第27話 - 第28話
    ショッカーの他の幹部やブラック将軍と共に復活。
  • 『仮面ライダーSD』
    八鬼衆の一人として、仮面ライダーSD関連作品に登場。暗闇大使との共演作品ともなっている。
  • 特撮冒険活劇 スーパーヒーロー烈伝
    ショッカー大幹部として登場。怪人体・ガラガランダとして登場するが、キャラクターは地獄大使のもの。
  • 『仮面ライダー 正義の系譜』(声:沢りつお(地獄大使時)、槐柳二(ガラガランダ時))
    初代の地獄大使を再生させたもの。津上翔一と戦う。
  • MASKED RIDER LIVE&SHOW 〜十年祭〜』(声:中尾隆聖
    大ショッカーという組織の幹部として登場したがデザインは本作と異なる。演者は異なるが、「続きは劇場版(『オールライダー対大ショッカー』)で」など、『オールライダー対大ショッカー』の地獄大使と同一人物かのような言動をとる。
  • 『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』(演:大杉漣
    先の『十年祭』と同様のデザインで登場。また、最後の戦いでは本作同様、ガラガランダに変身してライダー達(1号、2号、RX(南光太郎)、カブト)と戦っている。
  • 仮面ライダーSPIRITS
    暗闇大使の力により、黄泉から呼び覚まされる。他の大幹部(『仮面ライダーストロンガー』のデルザー軍団及びデッドライオンを除く)が生前の魂を持っていないのに対し、地獄大使は、過去の暗闇大使との確執から、アマテラスの髑髏により生前の魂を持つ。しかし、その体は頭蓋が露出したゾンビのような姿で、かつ、大首領やツクヨミが現れた際、共鳴に苦しめられることになる。また、この作品では人間だった頃の名、ダモンは東南アジアのガモン共和国独立軍を指導した将軍であったという設定。
  • 『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
    ショッカーの怪人連合としてガラガランダが登場。1971年では再生怪人として本拠地を警護し、2011年ではイカデビル、ガニコウモルと共に二人の電王と戦闘する。

[編集] その他の幹部

ショッカー日本支部以外の幹部としては、モロッコ支部長のモハメッド(演:ウィリー・ドーシー)、ジブラルタル支部長のハンフリー、シンガポール支部長のヤン(演 - A・モロズ)、香港支部長のチャン・フォーティらが第68話に登場している。

また、ゾル大佐が日本支部に着任する以前は、大幹部ほどの実権を持たない下級幹部が、首領を補佐して怪人を指揮することがあった。また、ゾル大佐が着任して大幹部が日本支部の指揮を執るようになってからも、下級幹部が現場指揮や作戦の立案に当たるケースがあった。

ハインリッヒ博士
第6、7話に登場。カメレオン男と共にナチスの財宝を探る一方、仮面ライダーの弱点を突き止めて罠を張った。
綾小路律子
第10話に登場。コブラ男の再改造を指揮したが、改造コブラ男に処刑される。
マヤ
第16、17話に登場。ピラザウルスの改造と作戦指揮を担当した。最後はマリたちにガスマスクを無理矢理外され、ピラザウルスの毒ガス「死の霧」を浴びて死亡した。
ハリケーンジョー
第16、17話に登場。ショッカー怪人軍団のトレーナーだが、改造人間ではない。マヤの護衛も担当する。滝とも戦いを挑もうとする場面でカットされるが、その勝敗は最後まで描かれていない。
軍服姿の幹部
第34話に登場。日本列島分断計画に使用する核爆弾を輸送してきた。
狼作戦に参加した幹部たち
第39話に登場。ゾル大佐が「狼作戦」を記念するパーティーと称して各国支部から招集した幹部たちで、いずれも軍服姿。一文字が仕掛けた時限爆弾で、アジトもろとも全滅した。
熊木
第68話に登場。藤兵衛の旧友。ショッカー怪人軍団のトレーナーであったが、戦闘員に刺殺されてしまう。

なお、TVシリーズ以外では以下のような者が大幹部となっている。

漫画版(『仮面ライダー (漫画)』)
ビッグマシン
「大幹部」という呼称は登場しないが、TVシリーズでビッグマシンの指揮した作戦に近いものを地獄大使が指揮している[11]
舞台版
ドクトルG(演:千波丈太郎
舞台版『戦闘員日記』に登場。TVシリーズでは続編『仮面ライダーV3』に登場したデストロンの大幹部である。
ドクトルC、ドクトル(演:千波丈太郎)
『戦闘員日記2』に登場。
小説版(『仮面ライダー (小説)』)
田中一郎
「大幹部」という呼称では呼ばれないが、地獄大使に相当するキャラクター。
フランツ・フェルディナンド
「大幹部」という呼称では呼ばれないが、ゾル大佐に相当するキャラクター。
「博士」
「大幹部」という呼称では呼ばれないが、死神博士に相当するキャラクター。
「将軍」
「大幹部」という呼称では呼ばれないが、ブラック将軍に相当するキャラクター。ロシア革命を生き延びた、という表現がある。
リメイク版(『THE FIRST』)
映像は『仮面ライダー』の死神博士のものを流用している。

[編集] 怪人

基本的に実在の生物を人間と融合させた姿を持っており、「蜘蛛男」「キノコモルグ」などモチーフとなった生物からネーミングされている。仮面ライダー自身もショッカーに「バッタ男」として改造されて誕生したという経緯があり、そのことは仮面ライダーの異形さを際立たせている。実在の生物以外にも、古代生物(ザンブロンゾ、プラノドン)、架空の古代生物(ピラザウルス、ユニコルノス)、 UMA(スノーマン)、無機物(ゴースター[12])、ミイラ(エジプタス[13])など、さまざまな素材による怪人も登場している。ショッカーのアジト内部は、毎回メインとなる怪人のモチーフとなった動物がデザイナーの高橋章によって、壁面に描き下ろされていた。

怪人達はおおむね脳改造を受けてショッカーに忠実な操り人形となっているが、自ら望んで改造手術を受けた者も存在しており、脳改造を受けていない節の見える怪人も散見される。当初は改造素体は知力や体力が並外れた人間が絶対条件だったが、後にそれらが特に優れているわけではない一般市民や犯罪者が改造された例もある。

地獄大使編後半に入ると、本格的ライダー対策として対ライダー用特殊能力を兼ね備えた強化怪人(金色のエンブレムが付いた白いベルトを着用している)が製造されたり、シードラゴン、ウニドグマの任務に見られる怪人の量産や改造人間の大量製造計画によって戦力の補充を画策したりするようになった。

多くの怪人はライダーに倒されると爆発し、完全に粉砕される。しかし、初期は溶解するなど爆発以外の形で死体が消失する者も存在した。また、倒されても死なず人間の姿に戻り、さらに脳改造の影響から解放された者もいる。

改造人間は第10話でコブラ男が蘇生されて以来何度か同一の怪人が登場し、大規模な作戦には複数投入されることもある。これらについては再生手術や呪術などで実際に生き返っている場面があったりするものの、同一個体ではなく新たに作られた同型の怪人と解釈される場合もある[14]。『仮面ライダー THE FIRST』『仮面ライダー THE NEXT』では「通常は人間の姿で社会に潜伏し、任務遂行時に変身する」という描かれ方になっている。また、変身後の姿は仮面ライダーと同様に「各人専用の戦闘服と仮面を身に付けた状態」として扱われている。

[編集] ショッカー戦闘員

怪人の配下で作戦の実行にあたる最下級の構成員。現場での作戦行動や仮面ライダーへの集団攻撃を、ほぼ毎回担当している。以下、組織の変遷に伴うスタイルや設定の変化を解説する。

番組当初から第52話まではリーダークラスの赤黒の模様分けしたタイツコスチュームの「赤戦闘員」と、最下級構成員である黒いタイツコスチュームの「黒戦闘員」が登場した。かけ声は「イー」。「仮面ライダーカード」や各種図鑑によれば、赤戦闘員は人間の3倍、黒戦闘員は人間の1.5倍の体力があり、黒戦闘員は人間でもある程度太刀打ちが可能である。戦闘員は改造人間、半改造人間、人造人間など各種設定がある。名前はナンバーで呼ばれており、基本的に消耗品扱いである。任務の失敗による粛清や怪人の能力の実験台として殺される者も多い。

開始当初はベレー帽を着用し素顔に指揮官の怪人に合わせたペイントを施していたが、折田至監督の発案で途中でアイマスクを被るようになり、2号の登場後はベレー帽を廃し指揮官の怪人のマークを描いた覆面を被るようになった[15]。この変更には諸説あり「立ち回りで汗をかくとメイクが落ちてしまう」とのスタッフの証言もある。また、番組初期は各怪人に専属するという設定であり、その区別のために胸や額にその怪人を模したマークが付けられていた。死神博士編に入ると額のマークは鷲を象ったショッカー汎用マークに統一される。

なお、第15話で捕虜となった黒戦闘員のように、秘密漏洩を防ぐ目的で会話能力をオミットされている個体が存在する。

第1、3話にはマスクペイントに網タイツ姿の女戦闘員も登場。誘拐や裏工作が主な任務という設定のため、戦闘シーンはない。本郷を拉致時も蜘蛛男と共に作戦に就いていた。

第53話(厳密には劇場版第1作)より人間の5倍の力を持つとされる、黒タイツに白い肋骨模様を入れた「骨戦闘員」が登場した。コスチュームは全員黒で統一され、赤戦闘員のようなリーダータイプは見られなくなる(第67話で外国(アルプス山脈が担当区域)の戦闘員として「骨模様の入った赤戦闘員」が登場するのみ)。額のマークはショッカーの象徴である鷲を象った汎用マークに統一された。棍やレイピアを武器に仮面ライダーと戦った。オートバイ部隊や火炎放射器を装備した者(第60話)も存在し、登場当初はライダーと互角の勝負を演じるほどだった。また、55話前半など、怪人抜きで作戦を遂行していた[16] こともある。 白覆面にマーキングが緑で、白衣を着た白戦闘員という科学班も存在する。第74話には、「ドクター」と呼ばれる白戦闘員が登場した。トレーナーなどの人間構成員が、紺色に骨イラストのタイツを着て登場したことも数例ある。

ショッカー壊滅後、残った戦闘員は第80話にてガニコウモルとゲルショッカー戦闘員によって全員粛清された(しかし、『スカイライダー』に登場したネオショッカーにはショッカー、ゲルショッカーの残党が関与している設定もある)。白戦闘員としてショッカーに協力を強いられていたが、仮面ライダーの助けにより、市井に戻った科学者の例もある。

児童誌などの分類は下記のようになっている。名称等も児童誌からで、劇中では明確な分類はされていない。

ベレー帽戦闘員
第1 - 13話に登場。
リーダーである赤いタイツの「赤戦闘員」を筆頭に黒タイツの「黒戦闘員」で構成されている。ベレー帽の下は素顔に染料 (メイク) を行ったもの。第6話以降(第8話を除く)はアイマスクを被るようになる。各怪人の特徴によりメイクと胸のエンブレムが異なる。旧1号時代の戦闘員。
黒戦闘員
第14 - 52話に登場。
上記の「黒戦闘員」にフルフェイスマスクを着けた戦闘員。各怪人のエンブレムを額に有しているが、第46話以降はショッカーエンブレムに統一される。主に2号編で活躍。
赤戦闘員
第14 - 38、40、42 - 44、48話に登場。
上記の「ベレー帽戦闘員」の赤にマスクを着けた戦闘員。同じく怪人幹部に次いで「黒戦闘員」の指揮官。2号編前半の登場が多い。ゾル大佐登場以降は、登場しても戦闘には参加しなくなり、登場しない回も目立つようになった。死神博士登場以降は、より一層登場が激減する。
骨戦闘員[17]
第53 - 80話、劇場版『仮面ライダー対ショッカー』、劇場版『仮面ライダー対じごく大使』に登場。
タイツの胸の部分に「骨 (骨格)」模様が入っている以外は「黒戦闘員」と変わりはないが、かなり強化されている。同「赤戦闘員」も確認されているが出番は少ない[18]。新1号、地獄大使登場~ショッカー壊滅、ゲルショッカー結成まで活躍した。
戦斗員/戦闘員
『仮面ライダー THE FIRST』『仮面ライダー THE NEXT』に登場。『THE FIRST』では「戦斗員」、『THE NEXT』では「戦闘員」と表記される。
ガスマスクを付けており、科学班員はその上から黄色い防護服を着用している。『THE NEXT』ではショッカーライダーの投入により、戦闘に参加する機会は激減している。

[編集] ゲルショッカー

第80 - 98話に登場。度重なる失態でショッカーを見限った首領が、アフリカを拠点に暗躍する暗黒組織ゲルダム団と自身の組織であるショッカーを合併させ再編成した新組織。名目上は「合併」となっているが、結成の際にショッカーのメンバーには残党狩りが行われている。

ショッカー末期から暗躍しており、地獄大使死亡後に本格的に活動を開始。第80話にて、生き残っていたショッカー戦闘員をガニコウモルとゲルショッカー戦闘員に全員粛清[19]させ、組織の実権は実質的に旧ゲルダム団所属が奪いとった。

ショッカーを遥かに凌ぐ科学力と戦力を誇り、日本征服のためには殺戮、暴動、破壊の限りを尽くす恐るべき組織である。1号、2号もショッカー以上に苦戦を強いられることが多くなった。怪人もショッカーとは異なり2種類の動植物を合成させた合成怪人で、移植した2つの素材が互いの欠点を補い合うことによって恐るべき強さを発揮、ショッカー怪人の約3倍の強さをもつ。戦闘員もショッカー戦闘員より強化されており、人間の約4倍の強さを誇る。

シンボルマークは、ショッカーのシンボル(鷲)にゲルダム団のシンボルである蛇が絡みついているマークに変更された。

最終決戦で、かつて倒された怪人達を復活させ一気に日本征服を企むものの失敗。ブラック将軍と再生怪人達も1号、2号によって倒されアジトを急襲された首領も自爆し組織は壊滅する。しかし首領は逃げ延びており、『V3』にて再び新たな組織・デストロンを結成させる。

なお、『仮面ライダー (小説)』にはゲルショッカーは登場しないが、「ゲルダム」という用語が別の形で登場する。『スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望』では、ショッカー残党が結成した組織という設定になっている。

[編集] ゲルショッカーの組織構成

ゲルショッカー首領
#首領を参照。
D博士
第97話に登場。ゲルショッカーの科学者。仮面ライダーの戦いを映像から分析し、その弱点を見抜いた。

[編集] ブラック将軍

第80 - 98話に登場。

第80話でゲルショッカー日本支部を指揮するゲルショッカー大幹部。近世ヨーロッパ風の軍服と兜を着用している。前身は帝政ロシアの将軍[20]、。

ゲルショッカー結成時に旧ショッカー構成員を虐殺して仮面ライダー1号と滝和也をおびき寄せる罠を画策、着任早々から冷酷な策略家ぶりを見せつけた。実際に指揮・作戦立案能力は高く、その後も大規模な作戦を数々実行した。常に指揮杖を手離さず、配下の怪人・戦闘員を威圧する。自らの作戦には絶大な自信を持っており、細部に渡って指示を出し水も漏らさぬ指揮を執る。その一方で、ショッカー時代より強化された怪人を采配して、1号を何度も追いつめた。後のデストロンが多用する、一つの計画に複数の新型怪人を投入する手法はブラック将軍が初めてである。首領の正体に関するデータテープをめぐる作戦では、ショッカーライダー6体と新型怪人3体を投入、さらに2段構え3段構えの作戦をもって指揮官としての能力の高さを見せ付けた。また、初戦で任務をまっとうできなかった怪人については、弱さを理由に処刑を主張する首領を宥め、強化改造を加えて再出撃させるなど柔軟な運用も行った。最後は怪人ヒルカメレオンに変身して、先のショッカー最高幹部連同様に改造人間であることを明かして再生怪人軍団を指揮する一方、自ら囮役をつとめて1号・2号と戦い、保護色を見破られダブルチョップで致命傷を負い首領を賛美しつつ爆死した。冷酷な性格ではあったが、その一方で私情を挟まなかったその気高い信念は、ダブルライダーをして「勇敢だった」と評価させた人物でもある。なお、第80話のみ左手にドリルを着けていたが、その性能・威力などは不明で、結団式以降は取り外している。演ずる丹羽のこめかみを震わせる演技が、ブラック将軍の神経質さを印象づけている。

平山亨プロデューサーの著作などでは、以下のような劇中で語られないプロフィールが設定されている。

  • 元・帝政ロシアの陸軍将校。その出自はロマノフ朝将軍の家系 で(フルネームは設定されていないが、「ブラック」というロシア人らしからぬ名前は本名とされる)、緻密で手堅い作戦を立案できるその才覚で若くして将軍にまで進級した。
  • 勇猛さを発揮して戦地に名を轟かせ、降伏してきた敵を嬲り殺すその冷酷ぶりは各国の軍隊間で恐れられていた。また、内政でも多くの農民を虐待していた。
  • ロシア革命で帝国が崩壊後、紆余曲折を経てアフリカの奥地で組織された密教集団ゲルダム団に招かれて猛訓練を受けた。ロシア帝国陸軍時代の軍服と階級は、引き続きゲルダム団、ゲルショッカー日本支部と終生使用した。胸に輝く勲章の数々は、ロシア帝国軍人時代~ゲルショッカー大幹部着任時までの戦功や破壊と殺戮の実績で、ニコライ2世やゲルショッカー首領から贈られたとのこと。本編では終始指揮杖を携えて任務に就いていたが、他にロシア軍人時代より愛用のサーベルも持っており、ゲルダム時代に改良を加え、何でも真っ二つにする切断機能を取り付けていたという。
他の作品への出演
  • 『仮面ライダーV3』第27話 - 第28話
    ショッカー3大幹部とともに復活。
  • 『宇宙の11 仮面ライダー銀河大戦』
    最初からヒルカメレオンの姿で登場。狼男とアポロガイストと共にライダーの行く手を阻む。今回は2号と一騎打ちを演じる。
  • 『仮面ライダー 正義の系譜』(声:辻村真人(ヒルカメレオン時))
    初代のブラック将軍を再生させたもの。南光太郎と戦う。
  • 『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』
    スーパーショッカーという組織の精鋭としてヒルカメレオンが登場。ソロスパイダーと共に仮面ライダークウガ(小野寺ユウスケ)と格闘戦を繰り広げる。
  • 『仮面ライダー 恐怖の地球温暖化計画』(声:高戸靖広
    ヒルカメレオンが登場。
  •  『仮面ライダーSPIRITS
    BADANの暗闇大使により、時空魔方陣の力で復活する。ブラック将軍としての魂は持っていないらしく、暗闇大使と意識を共有している。京都を占領し、人間の血液でゲルショッカー怪人を復活させていた。清水寺で一文字及び滝と対峙し、ヒルカメレオンに変身する。圧倒的な数の再生怪人を率いて、2号ライダーの血を吸って弱らせるが、滝の機転で保護色を破られた事と、ZXが五重の塔ごと突っ込んできたことで逆転され、2号とZXによるライダーダブルキックで爆破四散する。
  • オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』(演:福本清三
    この作品ではショッカーの大幹部として登場し、「1971年11月11日」にNEW電王とモモタロス、2011年にオーズと対決する。上記の設定のみであったサーベルを、本作では指揮刀としても使い、剣の達人であったことが明らかになった。

[編集] ゲルショッカー戦闘員

第80 - 98話に登場。 ショッカー戦闘員と違い、青・赤・黄の原色を使ったカラフルなコスチュームを着用しており (青の部分が紫がかった者もいる)、この三色の板や布に身を隠して襲い掛かる。かけ声は「ギィー (ジィー、イィー、ヒィーとも)」。戦力はショッカー戦闘員よりアップし、パワーは人間の4倍で、「初期ショッカー怪人に匹敵」と記した書籍もある。初登場時には格闘技の達人である滝と互角以上に渡り合っていた。宙を舞うマントの裏から登場することがある。3人一組で行動することが多く、ショッカーのようなリーダータイプの戦闘員は存在しない。裏切り防止のために開発された特殊な薬「ゲルパー薬」を3時間置きに飲まないと体が炎上して死亡する。人間への変身能力もあり、人間に乗り移ることもできる。科学者タイプの戦闘員は、覆面が白地に赤のマーキングで、白衣を着用している。

[編集] ショッカーライダー

第91 - 94話に登場(2号以降は93話より)。ゲルショッカーのホープ怪人で、仮面ライダー1号や2号と同じ能力を有する。ゲルショッカーが仮面ライダーの設計図をもとに作り上げた、新一号と同型の改造人間で、No. 1 - 6まで全部で6体存在する。本物とは異なり手袋とブーツは黄色。また、マフラーの色も全員異なり[21]、複眼の周囲が黒く縁取られているため、そこで見分けがつく。本郷と同じ声を出すことも可能。また、指先から弾丸を発射したり、つま先に隠し短剣を仕込むなど、怪人特有の特殊武器も有している。ゲルショッカーの活動を妨害するアンチショッカー同盟を壊滅させることと、彼等が手に入れた首領の正体が記録されたコンピューターテープを強奪することが使命である。スーツはそれぞれ仮面ライダーの予備スーツを流用したもの。

ゲルショッカーが作ったのであれば本来は「ゲルショッカーライダー」となるべきであるが、「ショッカーライダー」なのは実はショッカー時代から作成されていたからであるとされている。村枝賢一の漫画『仮面ライダーSPIRITS』では、地獄大使に率いられて1号及びZXと交戦している。

ショッカーライダーの初出は、石森が描いた漫画版であり、この漫画版とTV版へのオマージュとして、後の作品にもショッカーライダーは設定を変更した上で登場している。

初登場時は「にせ仮面ライダー」と表記されていた。

諸元
  • 身長 - 180cm(No. 2のみ172cm)
  • 体重 - 70kg(No. 2のみ65kg)[22]
ショッカーライダーNo. 1(1号)
マフラーの色は黄。ムカデタイガーと相打ちになって生死不明になっていたライダー1号に成りすまし、アンチショッカー同盟からテープを奪おうとした。怪人ハエトリバチと共闘して、一度はライダー1号を破ることに成功している。口から火炎を吐くことができる(劇中未使用)。第92話では1号のライダーキックと同等のライダーキックが披露されている。また、PS用ゲーム『仮面ライダー』で登場したショッカーライダーは、「にせライダーきりもみシュート」という投げ技も使っている。
ショッカーライダーNo. 2(2号)
マフラーの色は白。エイドクガーと共に少年仮面ライダー隊本部へ潜入し、駆け付けた本郷を撃退して少年仮面ライダー隊のスタッフを拉致した。本編ではライダーニーブロックも使いこなしている。体から毒煙を放つことが可能(劇中未使用)。
ショッカーライダーNo. 3(3号)
マフラーの色は緑。ショッカーライダーの一体。爆雷を内蔵している(劇中未使用)。
ショッカーライダーNo. 4(4号)
マフラーの色は青。ショッカーライダーの一体。地割れを起こすことができる(劇中未使用)。
ショッカーライダーNo. 5(5号)
マフラーの色は紫。ショッカーライダーの一体。放電攻撃を行える(劇中未使用)。
ショッカーライダーNo. 6(6号)
マフラーの色は桃。ショッカーライダーの一体。溶解液を噴射する(劇中未使用)。
ショッカーサイクロン
にせサイクロンとも呼ばれるショッカーライダー専用マシンで、新サイクロンとほぼ同じ外観・性能を持つ(フロントカウルと車体後部の側面に黄色のラインが入っている)。劇中ではNo. 1のみが使い、第92話では1号の新サイクロンと激しいバイク戦を展開した。また、第93話でも使っているが、2号とのバイクチェイスの末に破壊されている。

声を担当していた池水通洋市川治 等だが、この2人は藤岡の代役に演じた経験がある。

ハエトリバチと模擬戦を行い一度はライダーを倒している。第94話で、首領がいるとされる筑波山へやってきた1号・2号を6人全員で待ち伏せしたが、1号・2号の新技・ライダー車輪を受け、互いに空中で激突して全滅してしまう。

劇中で使わなかった各人の特殊能力は、後年、ゲーム『スーパー特撮大戦2001』『スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望』で再現されている。

他の作品への出演
  • 『仮面ライダー THE NEXT』
    ショッカーに作られた量産型の仮面ライダーとして登場。常に6体1組で任務に当たる。明確な個性は描かれず、色やデザインは全員共通、他の怪人の指揮下で行動する、死傷者が出てもその都度新たな個体が投入されるなど、戦闘員のような扱いになっている。使用するマシンもサイクロンを模したものではなく、戦闘員用のものと同じ。

[編集] その他の「ショッカー」の名を冠する組織

[編集] ネオショッカー

仮面ライダー (スカイライダー)』における敵組織。ショッカーとの組織的なつながりは不明(後にバダンがその関係を間接的に示唆した程度[23][24])。

『ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス』では、「新たなショッカー」という意味でこの名が用いられており、ショッカーの残党が組織している。

[編集] グランショッカー

仮面ライダーSD』に登場する組織。『SD』のメディアミックス作品ほぼ全てに登場しているが、作品自体がそれぞれ世界観のつながりを持っていないため、その設定は各作品で異なる。

魔神大首領(正体は死神博士)を中心に、「八鬼衆」と呼ばれる、かつての組織の大幹部級のメンバーで構成されている。

[編集] 大ショッカー

仮面ライダーディケイド』、『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』、『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』に登場。幾つものライダー世界の怪人たちが集結して構成されている。シンボルは大首領のディケイドを示すDCDの文字を刻んだ双頭の鷲。

[編集] スーパーショッカー

仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』に登場。ディケイドやオールライダー達により敗れた大ショッカーの残党が集まって結成された新組織。大ショッカーに所属していた各世界の怪人から更に選ばれた者達で構成されている。鳴滝がディケイドを倒す為に彼らを纏め上げたため、大首領の座は空席になっている。シンボルはSを模した双頭の鷲。

[編集] 「ショッカー」の名称を冠した楽曲

  • 「ショッカーの野望」 - レッツゴー!!ライダーキックのアレンジ曲。
  • 「悪魔のショッカー」
  • 「秘密結社 ショッカー」

[編集] 備考

  • 『ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス』でのネオショッカーを含めると、死神博士はショッカーという名称を持つ仮面ライダーシリーズの組織の中で、ゲルショッカー以外の全ての組織に属したことがあることとなる[25]
  • バラエティ番組などにおいて、しばしば戦闘員のことを「ショッカー」と呼称する例が見受けられるが、「ショッカー」は組織の名称であり、戦闘員の名称として用いるのは間違いである(正しくはショッカー戦闘員)。

[編集] 脚注

  1. ^ 第3、14、15の劇中のセリフにも、怪人を「幹部」と形容する箇所が存在する。当初、戦闘員のマスクやアジトの壁面が怪人ごとに異なったデザインとなっていたこと、またゾル大佐以降の指揮官を「幹部」と称するのはこの設定に由来する。
  2. ^ ただし、第1作目の滝和也や立花藤兵衛など、格闘技などで常人以上の能力を持つ者には倒されることがある。
  3. ^ 通常では、1972年3月という壊滅後の時期。2周目から使用可能となる桜島カラーでのストーリーでは、1972年1月という活動中の時期。
  4. ^ 仮面ライダーカードより。
  5. ^ 一部の作品では魔神大首領でない場合もある。
  6. ^ 「何度も改造手術を受けてこのようになった」と当時の図鑑などで説明されている。
  7. ^ 次作『仮面ライダーV3』で一時復活した際も、その短所をブラック将軍から「オッチョコチョイ」と指摘され、事実、V3を取り逃がす大きな失態を演じている。
  8. ^ なお、コミカライズながら、すがやみつる版の『仮面ライダー』では、処刑されるところを仮面ライダーに助けられ、実際に組織を裏切っている。
  9. ^ 仮面ライダーとショッカーの戦いの構図は、歪んだ科学文明の象徴であるショッカーと、自然と科学の申し子である仮面ライダーとの戦いで、構想ではショッカーの象徴的な機械的なキャラクターを考えていた。後世の作品では、原点回帰を意識した作品では機械的姿を持つライバルキャラクターが登場している。
  10. ^ 牢に閉じ込めたV3を必要もないのに見に行き、逆にV3に人質にされるというもの。潮曰く「その少し間抜けなところが地獄大使のいいところ」
  11. ^ 性格などは異なるがデザイン面などで地獄大使のモデルとなったとされている。
  12. ^ 脚本では「フランケンシュタインの怪物」。
  13. ^ 劇中設定ではもともと「火を吐く怪人」だった。『仮面ライダー 悪(ショッカー)の系譜』(樹想社、ISBN 4877770496)の「怪人研究室」など、一部の雑誌では、エジプタスを4000年前の改造人間を蘇らせたものとしている。
  14. ^ PCソフト「仮面ライダー作戦ファイル」などの記述。
  15. ^ トカゲロン配下の戦闘員のみ(本編映像ではベレー帽タイプに統一されているが)覆面タイプの戦闘員もスチール写真のみながら存在する。第13話は再生怪人軍団の登場により戦闘員の出番は極端に少なく、トカゲロン配下の戦闘員が付けているトカゲロンのマークも本編の映像では見ることはできない。
  16. ^ 作戦遂行中の戦闘員がインチキ殺虫剤を売っていた詐欺師二人組を捕え、このうち一人がゴキブリ男に改造された。
  17. ^ 本放送当時の資料では“新戦闘員”と呼称されている。ケイブンシャの大百科シリーズなど、黒強化戦闘員との表記もある。
  18. ^ スーツは使用済みの赤戦闘員の改造流用だと思われるが、劇中では2・3人しか登場しない
  19. ^ 後の『ディケイド』や『オーズ』では残党や元構成員が登場する事から、暗殺を免れた者達も少なからずいる事が分かる。
  20. ^ 本編で直接には言及されなかったが、「仮面ライダーカード」の設定や各種書籍の解説でも常にロシア人であることが触れられている
  21. ^ そのため、一文字は「いつからそのマフラーを…?」と色を見ただけですぐに見破られた。滝たちは気がつかなかった。
  22. ^ ショッカーライダー2号の体格が他のライダーより小さいのは、本郷と一文字の体格を踏襲している。
  23. ^ 後年の派生作品では、ショッカー首領の設定にネオショッカー大首領と同じ暗黒星雲の出身とされることがある。
  24. ^ 『SPIRITS』や『EVE』では、ショッカー首領とは別の存在として扱われている。
  25. ^ この他、ショッカーの名を冠した悪の組織以外では、一時的にデストロンの一員にもなっている。
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