大鉄人17

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大鉄人17
ジャンル 特撮ロボットドラマ
テレビドラマ
原作 石森章太郎
監督 山田稔、若林幹、内田一作
制作 毎日放送東映
放送局 TBS系列
放送期間 1977年3月18日 - 同年11月11日
話数 全35話
テンプレート使用方法 ノート

大鉄人17』(だいてつじん ワンセブン)は、1977年(昭和52年)3月18日から11月11日まで、毎日放送製作・TBS系の金曜日19時00分 - 19時30分枠で放送された、石森章太郎原作、東映製作の特撮テレビ番組、および作中に登場する架空の巨大ロボットの名称。全35話。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


目次

[編集] あらすじ

国際平和部隊・科学研究所の佐原博士があらゆる災害から人類を守り地球環境を保全すべく建造した、超コンピューター「ブレイン」。だが、次第に自我と、スプーンから宇宙ロケットに至るまで何でも製造できる「超生産能力」を持つようになったブレインは、遂には「人類が地球を滅ぼす―人類は地球に有害」という結論をはじき出した。「地球にとって最大の災害」である人類を抹殺すべく、ブレインは開発者の一人であるハスラー教授とともに行方をくらまし、秘密裏に巨大ロボットを何体も建造する。だが、その17番目にしてブレインと同じく自我を持つ「ワンセブン」は、「人類だけが地球を救える ― 人類は地球に有益で必要」と、ブレインとは正反対の結論を出した。

ブレインは自分に逆らいかねない危険なワンセブンを封印し、巨大ロボットを操って破壊活動を開始、人類抹殺に向けて動き出す。しかし、ブレインの巨大ロボットの襲撃で家族を失った主人公の少年・南三郎が偶然にもワンセブンを発見し解放した。かくして、三郎をパートナーとしたワンセブンは、ブレインの攻撃から人類を守るべく戦うことになる。

[編集] 概要

前番組の『宇宙鉄人キョーダイン』に続く、石森章太郎原作の特撮作品。数多くの東映特撮作品の原作を手がけてきた石森にとって初めての、東映としても『ジャイアントロボ』以来となる巨大ロボットものである。『キョーダイン』における「巨大メカニックへと変形可能な正邪の等身大ロボットが、迫力の巨大バトルを展開する」というコンセプトが、諸事情から途中で消滅してしまい、その後を受けた本作は「主役ロボットも悪側のロボットもすべて巨大ロボットにした、本格的巨大特撮巨編」とすることで、前作の当初のコンセプトを再生して昇華させたといえる。本作以降、『スパイダーマン』や戦隊シリーズなどで、巨大ロボットの登場が定番化していく。

石ノ森は『THE・超合金』(講談社・1988年)のインタビューで、本作のキャラクターデザインは「まだ中間でしたね」と語っている。すなわちデザインで原作者とスポンサーの意向がちょうど「均衡」していた時期の作品である。1997年7月に東映ビデオから発売された、本作LDの最終巻におけるインタビューでは、「この作品で初めて図面を引いた」とも証言しており、可変機能を盛り込んだワンセブンの決定デザインも、石ノ森と村上克司の合作であるという事実が示唆されていた。ただし、本作以降のデザインワークはスポンサー主導に転じており、以後増えた鋭角的なデザインに対して、前述の『THE・超合金』で石ノ森は「角ばったおもちゃはダメなんだ」と苦言を呈している。

第15話まではシリアスでハードな内容だったが視聴率は低迷した。その打開のためのテコ入れが行なわれ、第16話からコメディリリーフである岩山鉄五郎[1]の登場や、ギャグ調のデザインの敵ロボットが登場するなど、コミカルな要素が増えた。ただし、中盤から終盤の布石となる「第二ブレイン(ビッグエンジェル)建造計画」をめぐる攻防や、完成した第二ブレインとブレインとの対決が描かれるなど、終盤でもハードな展開が見られた。

また21話から26話まで登場したワンセブンの弟ロボット・ワンエイトのドラマも、中盤の展開を盛り上げた。

「人類は地球に有害であり、滅ぼすべきである」というブレインの侵略目的などに、石森作品の底流にある、人間や科学技術に対する突き放した視線がうかがえる。また、ヒーローが人類を脅かす組織によって生み出された存在であることや、「一つ目」「脳」というブレイン(敵の首領)のデザイン、兄弟同士の対立といった構図は、『仮面ライダー』や『サイボーグ009』、『人造人間キカイダー』といった他の石森作品を彷彿とさせる。

また、主役の巨大ロボット・17(ワンセブン)は『鉄人28号』『ジャイアントロボ』といった、それまでの巨大ロボットヒーローと違い自らの意思で動く巨大ロボットであり、しかも人間的な感情をもち、途中から人語を話すようになるなど、『人造人間キカイダー』や『ロボット刑事』の流れを汲むロボットヒーローといえよう。

初期の企画段階での名称は「メガロ17」[2]。NGとなったデザインは胸の数字ロゴのみを変更して、そのままワンエイトのデザインに流用された[3]

「セブンティーン」ではなく「ワンセブン」と呼ばれるのは、体内に使用している「オートダイオードワンセブン」に由来する。17という数字は「『鉄人28号』へのオマージュで、28から十の位と一の位を1ずつ減らした」とのこと。

本放送時には次週予告の前に、科学技術や自然現象の原理などを子供向けに説明する、「ワンセブンものしりコーナー」という15秒間のミニコーナーが付け加えられていた[4]

本作品終了後、制作の毎日放送は特撮番組の制作を『仮面ライダー』(1979年)が制作されるまで2年の間休止した。

[編集] メカニック

[編集] ワンセブン

据え付け型の超コンピュータである自分の代理、自由に動ける分身を作ろうとして、ブレインが自分に使われている「オートダイオードワンセブン」を初めて活用したロボット。ブレインに劣らぬ“超生産能力”と思考力を持つ。超生産能力とは内蔵小型ロボット「ロボター」を使うもので、大抵の損傷や故障なら自分で直せる(高等生物の回復力に相当する)ほか、自己改良を行って性能向上を図ることも可能で、作中では会話能力の獲得やグラビトン発射のインターバル短縮などを行なっている。サブマシンなどのメカもこの超生産能力で製造されたものである。メカ以外にも、ケーキやジュース、巨大ソフトクリームなども作ることができる。

当初は意思の疎通に、ワンセブンが作った特殊なヘルメットが必要だった。このヘルメットは三郎にしか使えず、その上ワンセブンは眼のシグナルによる「イエス」「ノー」以外の意思表示はできなかった(“ウオーン”という応答音と共に青く発光させれば「イエス」、赤で「ノー」)。第19話からは路線変更のため、ワンセブンは普通に会話できるようになった。また、他の作品と違ってワンセブンは自我を持つロボットであるため、普段はどこにいて何をしているかは三郎にも把握できない(劇中では突如現われ、敵のロボットを倒すとどこかへと立ち去っていく)。

内部には人が乗り込めるコントロールルームがあり、上記のケーキなどで三郎たちをもてなした。のちに操縦席が超生産力で作られ、最終回では、ブレインエリアの影響を恐れて活動を停止したワンセブンを三郎が操縦した。

必殺技は腹部を開いて撃ち出す光球で(後半以降はさらに「グラビトーン!」というかけ声が加わる)、目標を強大な力で圧潰、爆破する「グラビトン攻撃」(または単に「グラビトン」と呼ばれる)。なお、グラビトンとは重力子を意味する言葉だが、この技で重力子がどのように働くのかについての科学的な設定は語られていない。

ブレインによれば「グラビトン」は一度発射すると、重力子蓄積のため、15時間のインターバルを要する。そのため、攻撃ロボを2台用意しての二段攻撃が仕掛けられたが、自己改良により蓄積時間を短縮し、この欠点を克服していた。

当初3タイプ、後に4タイプの形態を持ち、それぞれ「要塞ワンセブン」「戦闘ワンセブン」「飛行ワンセブン」「戦闘飛行ワンセブン」と呼ばれている。当時発売された『DX超合金・大鉄人17』はこの機構をかなり忠実に再現しており、超合金シリーズ史上最多の販売数を記録するメガヒットとなった。1999年には『超絶自動変形・大鉄人17』が超合金ブランドでリメイク発売された。合金使用箇所は脚部の各マシン格納部のみ。

デザインは、超合金の商品設計で有名なポピー村上克司案に協調する形で、原作者の石森章太郎も自ら図面を引いた合作であり、のちに村上がコンセプトデザインを手がけたアニメ『機動戦士Ζガンダム』に登場するサイコガンダムは、ワンセブンに似た変形機構を持つ。

着ぐるみには、ボディーの青が薄く、腹部が4段になったNGバージョンがあった。この着ぐるみは『東映まんがまつり』の予告編で確認できる。

[編集] 要塞ワンセブン

通常の待機時の状態。手足を折り曲げてうずくまったような形態である。体内の工場はこの状態で活動する。また、「グラビトン」のエネルギーである重力子の蓄積もこの形態で行う。

[編集] 戦闘ワンセブン

二足歩行の人間型形態。身長50メートル、体重200トン。戦闘スタイルは主に格闘戦で、飛び道具は「グラビトン」と脚部・腕部のミサイル。腹部のシャッターを裏返すと敵の光線を反射する鏡になる(ミラーアタック)。友情の証として三郎にのみ、自身の腹部と脚部に核弾頭が搭載されていることを教えており、これは最終話への伏線となっている。

[編集] 飛行ワンセブン

要塞ワンセブンの状態から、背部滑走路を翼として展開した飛行形態。撤退時にレーダーの追跡から逃れるため、撹乱兵器であるチャフを散布することもある。飛行速度はマッハ4。

[編集] 戦闘飛行ワンセブン

戦闘ワンセブンの状態から翼を展開して飛行する形態。それまでの飛行ワンセブンに代わって、第17話から登場した。飛行速度はマッハ6。

[編集] 搭載メカ

ワンセブンに搭載されているマシン。いずれも自動操縦で行動する。

  • シグナルコントロールジェット(シグコンジェット)
背中の滑走路から発進する無人飛行機。情報探索などに使われた。エンディングには第1話から登場しているが、本編での初登場は中盤で、ブレインの罠により拉致され洗脳されたルミが戦艦ロボを操縦し17に相対した際、戦艦ロボのコクピットに向けて発射され、彼女に催眠ガスを浴びせ退却させた。
  • シグナルコントロールタンク(シグコンタンク)
右足に格納されている万能戦車。ドリルを装備しており、地下牢に幽閉されたレッドマフラー隊の救助などに用いられた。
  • サブマシン
三郎への友情の証として作られた万能ビークル。左足に格納されている。回転翼を展開して飛行することも可。機体の表記は「SAB-MACHINE」。

[編集] ワンエイト

ワンセブンの「弟」ロボット。身長52メートル、体重210トン。全身は鋼鉄色。ワンセブン同様「心」を持つが、内蔵された「サタン回路」のため、ブレインの命令に逆らえず、ワンセブンと対決する。最高飛行速度はマッハ7で、戦闘飛行ワンセブンを後方から追跡し撃墜したこともある。胸の赤い文字で「1」「8」と書かれた装甲部は観音開きになっており、内蔵されている「超グラビトン」で攻撃する。なお、ワンセブンが三郎と交流するのと同様、ワンエイトも三郎の級友・矢崎勇には心を開いていた。また内部にはワンセブン同様、人が乗り込めるコントロールルームが存在する。

佐原博士によってサタン回路を除去された後はワンセブンの味方となる。しかし、敵の奸計にはまりピンチを招いたこともある。第26話では、グラビトン攻撃を防ぐ盾と高い敏捷性を持つ強敵、ハーケンキラーに苦戦するワンセブンの危機を救うため、一度は裏切ったふりをして油断させ、身を挺して敵を押さえ込み、その身を犠牲にしてワンセブンの放ったグラビトンにより、ハーケンキラーもろとも破壊されてしまった。

[編集] ブレイン

元は佐原博士率いる科学者チームが作り上げた超高性能コンピューター。自らの意思を持ち、あらゆる物体を生み出すことができる超生産能力で、重さ2000トンの巨体を誇る巨人頭脳へと成長した。それが仇となり、科学者チームの中でも狡猾で野心家だったハスラー教授の策略で、人類を地球にとって邪魔な存在と見なし、人類を全滅させるべく幾多のロボットを作り上げ征服に乗り出した。さらに世界中の刑務所から囚人を集めブレイン党を結成し、レッドマフラー隊に戦いを挑んだ。またハスラー教授から主導権を奪って「私のことはミスター(・ブレイン)と呼びたまえ」と告げると同時に、ハスラーのことは「ハスラー君」と呼んで奴隷扱いし、自らブレイン党のトップとして君臨した。

第12話で佐原博士によって破壊されたが、超生産能力で瞬時に再生した。これは佐原博士も予想だにしておらず、ブレインからも「私を甘く見たな」と言われてしまった。

自分を中心に半径2キロ以内のコンピュータを支配下に置く能力もあり、ワンセブンはこれをブレインエリアと呼び、そのためうかつにブレインに近づくことはできなかったが、最終回で三郎がワンセブンを手動操縦することでブレインと対抗した。

[編集] ビッグエンゼル

物語終盤で佐原博士が建造した巨大コンピューター。ブレイン打倒の大きな鍵となった。

[編集] 登場人物

[編集] レッドマフラー隊

国際平和部隊所属の軍事組織。隊員たちが全員首に赤いスカーフを付けていることからこの名がついた。当初は部外者がブレインに接触しないようにする警備活動を行なっていたが、ブレインの反乱によって敵対関係となり、携行火器(M1カービンM20バズーカなど)やF-104F-4戦闘機でブレインの巨大ロボットに立ち向かった。服装は陸上自衛隊の軍服(66式鉄帽など。いずれも国際平和部隊のロゴが入っている)と同じで、巨大ロボットとの戦闘シーンやエンディング映像では自衛隊の記録映像がふんだんに用いられている。第3話以降、レギュラーメンバーは通称「剣持隊」として活動する。

南三郎
本作の主人公で、ワンセブンと心を通わせることができるただ一人の人物。姉の結婚式に出かけようとした日に両親と姉をローラーロボットの攻撃で失なう中、洞窟に幽閉されていたワンセブンを解放した。その後、レッドマフラー隊の一員としてブレインと対峙する。普段は私服だが、ブレザーやレッドマフラー隊と同様の軍服を着ることもあった。孤児となったため、佐原家に身を寄せる。千恵に亡き姉の姿を重ね合わせている。
佐原千恵
佐原博士の長女で、レッドマフラー隊員でもあり、主に通信班として活動する。既にこの世を去っている母の代わりに佐原家の家事全般もこなしている。
三郎からは「千恵姉さん」と呼ばれることもある。
佐原博士
国際平和部隊の科学者で、レッドマフラー隊の指揮官。自分の作ったブレインの破壊活動から人々を守るために、ブレインを超えるコンピューターの製作を計画する。
中井隊長
レッドマフラー隊初代隊長。千恵と婚約していた矢先、ブレインの計画の糸口をつかもうと結成直前のブレイン党に潜入したが、ブレインに見透かされていたため正体が露見し殺害された。ハスラーとブレインの繋がりを示すダイイング・メッセージを遺した。
剣持保隊長
第3話から登場した、中井亡き後のレッドマフラー隊隊長。通称「鬼の剣持」。陸上自衛隊レンジャー部隊特殊課出身で、常に沈着冷静に部下を指揮するが、内には熱い闘志と優しさを秘めている。自衛隊時代は「カミソリ」と評された切れ者。キャプテンゴメスとはレンジャー部隊以来の因縁がある。やすしという弟をオートバイ事故で亡くしており、その亡き弟と同じ年代である三郎に対してはつい熱くなってしまうことがある。登場以降、自身が率いる隊は「剣持隊」の通称で呼ばれ、以後中核を成す。
村中隊員
レッドマフラー隊の一員。隊長が不在の時は、隊長代行を務める。幼いころ炎に巻かれて死にかけたことがあり、その時の恐怖がまだ残っていたが、第13話で克服した。また大学で未来科学を専攻し、佐原博士の助手を志願してレッドマフラー隊に入隊したことから、同話で三郎とともにワンセブンの体内に入り、修理を行なった。佐原博士がワンエイトからサタン回路を取り外す際も助手を務めている。
海野隊員
レッドマフラー隊の一員。明るくお調子者で、三郎に対しても面倒見の良い人物。ガンテツから「豆狸」と呼ばれている。
小野隊員
レッドマフラー隊の女性隊員。
野村隊員
第9・10話のみ登場。レッドマフラー隊の一員。「いつでも死ぬ覚悟を決めている」という妻と娘とともに団地に住んでおり、それをブレイン党に付け狙われた。

[編集] レッドマフラー隊の協力者

岩山鉄五郎
通称ガンテツ。三郎の友人・岩山鉄次の叔父で、常に学ランを着ている。「柔道四段・空手四段・浪人四年」が座右の銘で東大合格を目指していたが、レッドマフラー隊の活躍にあこがれて、あっさり東大合格をあきらめた。大鎧姿でレッドマフラー隊に入隊しようとして相手にされなかったものの、その後も登場し続け、幾度も三郎やレッドマフラー隊の危機を救った。家は比較的裕福で、クラシックカー収集が趣味。
佐原ルミ
佐原博士の次女。佐原家において三郎とは兄妹同然の仲。14話でブレインに洗脳され、戦艦ロボットのパイロットをさせられた。
長崎助手
第34・35話に登場。佐原博士の助手として、ビッグエンゼルの現場管理を任される。第35話では、オーバーヒート寸前のビッグエンゼルから「ワンセブン…サブロウ」という、ブレイン打倒へのキーワードを聞き出して、佐原博士たちに伝える。

[編集] ブレイン党

ワンセブンのために戦力の増強を必要との判断を下したブレインがハリケーンロボットなどを使って世界中の刑務所を襲撃し犯罪者をスカウト・結成した組織。ナチス・ドイツ時代のドイツ国防軍に似たヘルメットとジャケットを着込んでおり(参考)、レッドマフラー隊との白兵戦を展開した。なお、キャプテンゴメスとチーフキッドも鉤十字が付いた親衛隊員の服装に似た服を着ている(肩章の部分が異なり、ブレイン党独自の徽章が追加されている)が、これらの制服はブレイン党結成以前(ブレインがハスラー教授から主導権を奪う前)のメンバーも着用しており、ブレイン党結成時の新制服ではない。

両組織とも、個性ある制服を着込んだ超科学的な組織や、奇怪な敵集団というイメージはなく、当時のヒーローものでは珍しく、純軍隊然とした組織であるのが特徴であった。レッドマフラー隊が敵ロボットを攻撃する際も、特に特殊な兵器で攻撃する訳ではなく、レッドマフラーが擁する戦車隊(自衛隊の74式戦車61式戦車)や戦闘機隊(F-4戦闘機・F-104戦闘機)などの現用兵器で対抗するという当時の巨大ヒーローものとしては異例の演出がみられた。

ハスラー
ブレインの開発者のひとりで、大学(または研究機関)の教授。自らの野望のためブレインを持ち去り、私物化する。傲慢で激昂しやすい野心家であり、その傲慢さが災いしてブレインから主導権を奪われてしまう。以後は不本意ながら、ロボット指揮官としてブレインの破壊活動を技術面から補佐する。30話以降の戦闘ではピラミッド型のメカ・ハスラー要塞を駆って三郎たちを苦しめるが、最終回で要塞ごと撃墜された。
キャプテンゴメス
元は要人暗殺、破壊活動を行う国際テロリスト。テロリスト転身前はグリーンベレーで剣持の同僚だった。ブレインの部下となり、ハスラー教授とともに巨大ロボットによる破壊活動を指揮したほか、グスタフに自ら乗り込み、破壊活動を行なった。第15話でブレインに反旗を翻し、自分の支配下に置こうとしたが、ハスラー教授とチーフキッド(後述)に裏切られたため失敗。自ら戦艦ロボットに乗り込んでワンセブンに戦闘を仕掛けた。ワンセブンに敗北した上、チーフキッドの手によって自爆スイッチを押され、ロボットごと爆破され死亡した。作中ではSS大隊指揮官(少佐)の襟章を付けている。
チーフキッド
テロリスト時代からのキャプテンゴメスの部下で、ゴメスとともにブレイン党に入党する。ナイフ、特に投げナイフの扱いに長けており、狙った的の中心へ正確に撃ち込む腕前を持つ。左腕に砥石を付けたリストバントをはめている。また、人物眼にも優れ、各方面のスペシャリストを即座に選抜できる。変装して堂々とレッドマフラー隊の前に現れて破壊工作や拉致を行なうこともあった。長年師事してきたゴメスを裏切る。脚本上にはブレインへのクーデターを危ぶむ意見を具申したり、ブレインの目前でハスラー教授に裏切りを暴露されそうになる場面が存在したが、それらの描写を演出時に丸ごと削除されたため、この裏切りは唐突で不可解な行動となってしまっている。第21話で、ビルロボットを使った作戦に失敗した責任を取らされる形でブラックタイガーによる暗殺キックの直撃を受け、レッドマフラー隊の前でワンエイトの出現を示唆する言葉を遺し息絶えた。作中ではSS下級中隊指揮官(少尉)の襟章を付けている。
ガイラー
第14話に登場する戦艦ロボットのパイロット。ハスラー教授の部下のブレイン党員。抜群の反射神経を持ち、戦艦ロボットの航路制御用のヘルメットを着用している。階級はチーフキッドと同じくSS下級中隊指揮官(少尉)。ブレインによりレッドマフラー第一戦闘航空基地の奇襲を命じられ出撃し、17と戦うが力及ばずコクピットを破壊され死亡する。彼の敗北自体はブレインの予測の範囲内であり、実際は実験台に過ぎなかった。
ブラックタイガー
キャプテンゴメスに代わる実戦指揮官として第16話から、バラモン密教の細菌兵器を手土産にブレイン党の新幹部となった怪僧。チベットのラマ山の出身で東南アジア地域の暗黒街の黒幕。その名はチーフキッドにも知られており、彼から尊敬の念を持たれていたほどである。額に第三の眼を持つ。怪力の上、体術、呪術にも優れており、第21話で作戦に失敗したチーフキッドを飛び蹴り一発で処刑したほどの暗殺術の使い手。また、直属の部下であるピンクジャガー、ブルージャガーを使って破壊工作を行なう。第33話では自らの死期を悟り、ビッグエンゼル破壊への単独作戦に赴くが、ビッグエンゼルの自動防衛システムに細胞を破壊されて消滅する。
ピンクジャガー
ブラックタイガー配下の女コンビの一人。基地内では名前の色の隊員服とヘルメット、外では、シースルーのシャツにピンクのベストとホットパンツという服装で活動する。仕事や任務には忠実に実行するが意外にも人情派な一面を持っている。それ故に捕えられた三郎がワンセブンをブレインエリアにおびき寄せた後で始末される事を知って逃がそうとするが、追手のハスラー教授に撃たれる。なお三郎を逃がそうとした理由は「この手を血で汚したことはない」からだった。その後の様子は明確に描かれていない。実はが大の苦手で、第28・29話ではネッシーロボをフルートで遠隔操縦したが、その蛙を足に投げつけられて逃げ出してしまうという乙女な一面も見せた(その際、一時的にフルートを奪われた)。
ブルージャガー
同じく、ブラックタイガー配下の女コンビの一人。ピンクジャガーと色違い(水色のベストとホットパンツ)の服を着て行動する。ピンクジャガーとは反対に冷徹で任務には一切の妥協をせず、特に変装と心理攻撃でその真価を発揮する。最期はピンクジャガーの裏切りの責任を取ってネッシーロボを強化改造したゴールドネッシーに乗りこんでワンセブンを攻撃するが、ゴールドネッシーごとグラビトン攻撃で破壊され、ブレインの名を叫びながら爆死する。

[編集] キャスト

[編集] レギュラー・準レギュラー

[編集] 主なゲスト

  • 中井隊長:多宮健二(第1・2話)
  • 南徳造(三郎の父):山田光一(第1話)
  • 南松代(三郎の母):山本みどり(第1話)
  • 南加代(三郎の姉):鈴木裕子(第1話)
  • ブレイン党将校:中屋敷鉄也(第1・2話)
  • 剣持やすし(剣持隊長の弟、劇中では故人):川口英樹(第5・7話)
  • レッドマフラー隊研究員:新堀和男(第7・33話)
  • 野村隊員:佐々木勝彦(第9・10話)
  • 野村里江:皆川妙子(第9・10話)
  • 野村絵里:千葉由美(第9・10話)
  • 救助された娘の母親:高樹蓉子(第11話)
  • 旅客機パイロット:小林稔侍(第14話)
  • ガイラー:ジョン・シェファード(第14話)
  • レッドマフラー隊隊員:花巻五郎(第17話)
  • レッドマフラー隊隊員:大山清志(第17話)
  • のぞみ:馬淵里美(第18・19話)
  • のぞみの姉:上田かおり(第18・19話)
  • のぞみの祖母:原ひさ子(第18話)
  • 新幹線ひかり23号の車掌:中村文弥(第18話)
  • 新幹線運転指令所主任:仙波和之(第18話)
  • 運転指令所職員:中屋敷鉄也(第18話)
  • 武藤洋次:新井つねひろ(第20・21話)
  • 武藤剛:武岡淳一(第20・21話)
  • 尾崎茂美:大森不二香(第20・21話)
  • 立花高校野球部捕手:岡元八郎(第20・21話)
  • 実況アナウンサー:岸野一彦(第20話)
  • ブレイン党員:河原崎洋夫(第21話)
  • 立花高校野球部監督:山浦栄(第21話)
  • レッドマフラー隊隊員:中村文弥(第21話)
  • 矢崎勇:佐藤賢司(第22 - 26話)
  • ワンエイト(声):市川治(第22 - 26話):ワンエイト自体は第21話から登場
  • 小林伸吉:佐原健二(第27話)
  • 小林清:菅原靖人(第27話)
  • 藤木教授:剣持伴紀(第28・29話)
  • 藤木みどり:猪股裕子(第28・29話)
  • トミー少年:テディー・ペルク、小宮和枝(声)(第30話)
  • アッカーマン博士:エンベル・アルテンバイ、槐柳二(声)(第30話)
  • ブレイン党員:新堀和男(第30話)
  • 黒田大介:天本英世(第32話)
  • 長田助手:山口雅樹(第33話)
  • 長崎助手:中村文弥(第34・35話)
  • 技師:山本相時、福岡康裕(第34・35話)

[編集] スーツアクター

[編集] スタッフ

  • 原作:石森章太郎テレビマガジン / たのしい幼稚園 / 冒険王 / テレビランド)連載
  • プロデューサー:七条敬三
  • 企画:平山亨
  • 脚本:上原正三伊上勝、安斉あゆ子、熊谷節、江連卓
  • 音楽:渡辺宙明
  • 音楽制作:あんだんて
  • 撮影:山沢義一、小川康男、加藤弘章
  • 照明:元持秀雄、城田昌貞
  • 美術:阿部三郎
  • 助監督:松本喜隆、田村猛、鈴木隆志
  • 仕上制作:映広音響
  • 録音:太田克己
  • 編集:菅野順吉
  • 効果:平田靖
  • 選曲:花村勝
  • 制作主任:川上正行、古市勝嗣、原田良彦
  • 記録:安倍乃婦子
  • トランポリン:湯川泰男
  • 技斗:岡田勝
  • 装置:生田美術、共和美建、阿部幸夫
  • 衣裳:東京衣裳
  • 美粧:入江美粧
  • 特殊効果:大平特殊効果、菊地潔
  • 特撮監督:矢島信男
  • 特撮:特撮研究所
    • 操演:鈴木昶
    • 美術:松原裕志
    • 撮影:石山信雄、高梨昇
    • 照明:日出明義
  • 合成:チャンネル16
  • キャラクター制作:エキスプロダクション
  • 操車:熊沢敏明
  • 現像:東映化学
  • 協力:スズキ自動車
  • 制作担当:大里俊博、榎本博
  • 監督:山田稔、若林幹、内田一作
  • 製作:毎日放送東映

[編集] 音楽

大鉄人17 MUSIC COLLECTIONも参照。

[編集] 主題歌

オープニングテーマ
  • オー!!大鉄人ワンセブン
作詞 石森章太郎 / 作曲・編曲 渡辺宙明 / 歌唱 水木一郎こおろぎ'73ザ・チャープス
エンディングテーマ
  • ワンセブン讃歌
作詞 八手三郎 / 作曲・編曲 渡辺宙明 / 歌唱 水木一郎、こおろぎ'73

[編集] 挿入歌

  • 僕のサブマシーン
作詞 赤井圭 / 作曲・編曲 渡辺宙明 / 歌唱 ザ・チャープス、コロムビアゆりかご会
  • 戦いの歌
作詞 赤井圭 / 作曲・編曲 渡辺宙明 / 歌唱 水木一郎、こおろぎ'73
  • 進めシグコンマシン
作詞 八手三郎 / 作曲 渡辺宙明 / 編曲 武市昌久 / 歌唱 こおろぎ'73、コロムビアゆりかご会
  • レッドマフラー隊の歌
作詞 赤井圭 / 作曲・編曲 渡辺宙明 / 歌唱 水木一郎、こおろぎ'73、ザ・チャープス
  • 僕のワンセブン
作詞 八手三郎 / 作曲 渡辺宙明 / 編曲 武市昌久 / 歌唱 水木一郎、コロムビアゆりかご会
  • わが名はブレイン
作詞 石森章太郎 / 作曲・編曲 渡辺宙明 / 歌唱 こおろぎ'73
  • おれは鉄人ワンセブン
作詞 八手三郎 / 作曲 渡辺宙明 / 編曲 武市昌久 / 歌唱 水木一郎、こおろぎ'73
  • ディスコワンセブン
作詞 石森章太郎 / 作曲・編曲 渡辺宙明 / 歌唱 水木一郎、こおろぎ'73

[編集] 放送リスト

放送日 話数 サブタイトル 脚本 監督 ブレインロボ
1977年
3月18日
1 謎の鋼鉄巨人 上原正三 山田稔 ローラーロボット
3月25日 2 地上最大の巨人頭脳 ハリケーンロボット
4月1日 3 消えたワンセブン
謎のヘルメット
伊上勝 若林幹 地震ロボット
4月8日 4 わが友はワンセブン
4月15日 5 空飛ぶ氷山 山田稔 冷凍ロボット
4月22日 6 ワンセブンの贈り物
4月29日 7 ゴメスの鉄人狩り 若林幹 ガスタンクロボット
ミキサーロボット
5月6日 8 ワンセブン15時間の命 ミキサーロボット
5月13日 9 幻の超重砲「グスタフ」 内田一作 大砲ロボット
5月20日 10 死なないで! 裏切りの父
5月27日 11 ブレインから来た招待状 上原正三 山田稔 大爪ロボット
6月3日 12 決死! ブレイン大爆破
6月10日 13 驚異!
これがワンセブンの体内だ
6月17日 14 空中戦艦の中の少女 伊上勝 若林幹 戦艦ロボット
6月24日 15 ゴメス! 戦場に散る
7月1日 16 どこへ!?
消えた人 消えた町
内田一作 細菌ロボット
7月8日 17 咲けよ!!
友情の紅い花
7月15日 18 恐怖の夏休み!
暴走する新幹線
上原正三 山田稔 新幹線ロボット
7月22日 19 夏休みのプレゼント!
ワンセブン超特急
7月29日 20 ガンバレ兄ちゃん!
栄光の甲子園
伊上勝 若林幹 ビルロボット
8月5日 21 守れ! 熱血の甲子園 ビルロボット
ワンエイト
8月12日 22 奇妙! 二人のワンセブン 山田稔 ワンエイト
8月19日 23 弟ロボット!
その名はワンエイト
8月26日 24 ゆるせ弟よ!
涙のミサイルパンチ
9月2日 25 危うし兄弟ロボット!
恐怖の遊園地
上原正三 若林幹 ワンエイト
ハーケンキラー
9月9日 26 大逆転! さらば愛する弟よ
9月16日 27 なぞのコンコルド
父ちゃんのうそつき
安斉あゆ子 ブレインコンコルド
9月23日 28 出たぞ大海獣!
ネッシーの子守唄
上原正三 山田稔 ネッシーロボット
9月30日 29 そこのけそこのけ!
大暴れネッシーロボ
10月7日 30 走れ三郎!
死の谷からの脱出
熊谷節 ハスラー要塞
10月14日 31 お母さんはどこ?
恐怖の白い家
江連卓 若林幹 蜃気楼衛星タイガー
10月21日 32 ほえろイナズマ!
謎の黄金怪獣
安斉あゆ子 ハスラー要塞
ゴールドネッシー
10月28日 33 ニヤリ!
タイガー地獄の微笑
伊上勝
11月4日 34 決戦!!
ブレイン対ワンセブン
山田稔
11月11日 35 さらばワンセブン
不滅のナンバー

[編集] 劇場版

いずれも東映まんがまつりの一編として公開された。

『大鉄人17』
1977年3月19日公開。第1話と第2話の再編集版。
『大鉄人17 空中戦艦』
1977年7月17日公開。第15話の再編集版。

DVD「大鉄人17」Vol.1、Vol.3の映像特典や、2007年12月7日に発売された「東映特撮ヒーロー THE MOVIE BOX」および2009年11月21日の「東映特撮ヒーロー THE MOVIE Vol.4」に収録されている。

[編集] 映像ソフト化

  • 1986年1月21日VHS東映ビデオより発売された。第1話・第2話と予告編集を収録。
  • 1996年11月21日から1997年7月21日にかけてLDが東映ビデオより発売された。全5巻の各2枚組で各巻8話(Vol.5のみ1枚・3話)収録。
  • 2006年9月21日から11月21日にかけてDVDが東映ビデオより発売された。全3巻の各2枚組で各巻12話(Vol.3のみ11話)収録。本放映時に放送された「ものしりコーナー」は未収録。
  • 2008年7月21日発売の「石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX」に第1話が収録されている。

[編集] 漫画版

[編集] その他

  • 主題歌レコードは当時の日本コロムビアレコード学芸部からリリースされたアニメ・特撮部門で第三位の売り上げを記録した。
  • 少年誌には「ワンナイン(19)」の紹介記事があった。
  • 超合金ワンセブンの変形システムは、超合金一休さんの正座する脚部が元だった様だと、バンダイ関係者の述懐がある。[要出典]
  • アメリカでは1982年にFamily Home Entertainment(FHE)社が翻訳・編集版『Brain17』をビデオ販売していた。三郎の名は「スティービー」に変更されている。
  • ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー』の企画時のタイトルは『大鉄人17VSジャッカー電撃隊』でワンセブン(&レッドマフラー隊)がジャッカーと共演する予定だった[6]
  • 2009年3月から6月まで、東映チャンネルの「石ノ森章太郎劇場」枠にてニューマスター版の放送が行われた。2011年10月15日より、同局の「アンコールアワー」枠にて放送が行なわれている。(土曜8:00 - 9:00ほか、2話ずつ)
  • 2010年10月発売の「レンジャーズストライク クロスギャザー」『ザ・ギガンテックタイタン』に、本作が収録。

[編集] 脚注

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  1. ^ 岩山鉄五郎を演じた高品正広は同時期の実写版『ドカベン』の映画で岩鬼正美を演じ、本作の岩山鉄五郎も岩鬼を意識したキャラクターとなっている。
  2. ^ 『テレビランド』の次号予告では、このタイトルで紹介されていた。
  3. ^ 『テレビマガジンヒーロー大全集』(講談社・1986年)
  4. ^ 出演者が劇中の役のままで、主に科学や歴史についての知識を解説するというもの。
  5. ^ 『テレビマガジン』本誌での漫画連載は行なわれなかった。
  6. ^ X文庫『メーキング・オブ・東映ヒーロー (3)・メカニカルヒーローの世界』(講談社・1987年) p.100

[編集] 関連項目

毎日放送制作・TBS系列 金曜19時台前半枠
前番組 番組名 次番組
大鉄人17
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