菅野昭正

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菅野 昭正(かんの あきまさ、1930年1月7日 - )は、日本文芸評論家フランス文学者東京大学名誉教授・日本芸術院会員。

読売文学賞選考委員。

来歴・人物[編集]

神奈川県横浜市出身。埼玉県立浦和高等学校[要検証 ]を経て、東京大学文学部仏文学科卒業。1954年東大助手、1957年明治大学講師、助教授、1972年東京大学文学部仏文科助教授、1982年教授。

1984年に『詩学創造』で芸術選奨文部大臣賞1986年に『ステファヌ・マラルメ』で読売文学賞1997年に『永井荷風巡歴』でやまなし文学賞、同年紫綬褒章受章。1999年日本芸術院賞をそれぞれ受賞。2003年日本芸術院会員。2006年、旭日中綬章受章。2007年、世田谷文学館館長。2011年『慈しみの女神たち』で日本翻訳出版文化賞受賞。

現代フランス文学の翻訳が多数あるほか、近現代日本文学の研究も盛んに行っている。1981年から2001年まで「東京新聞」などで文芸時評を担当、『変容する文学の中で』として刊行された。

著書[編集]

  • 『詩の現在 12冊の詩集』集英社 1974年
  • 『小説の現在』中央公論社〈中公叢書〉 1974年
  • 『詩学創造』集英社 1984年/平凡社ライブラリー 2001年
  • 『ステファヌ・マラルメ』中央公論社 1985年
  • 『横光利一』福武書店 1991年
  • 『小説を考える 変転する時代のなかで』講談社 1992年
  • 『セイレーンの歌 フランス文学論集』小沢書店 1993年
  • 『永井荷風巡歴』岩波書店 1996年/岩波現代文庫 2009年
  • 『変容する文学のなかで 上 文芸時評1982-1990』集英社 2002年
  • 『変容する文学のなかで 下 文芸時評1991-2001』集英社 2002年
  • 『変容する文学のなかで 完 文芸時評2002-2004』集英社 2007年。「現在文学史年表」「作者名・作品名索引」付
  • 『憂鬱の文学史』新潮社 2009年 
  • 『明日への回想』筑摩書房 2009年 
  • 『小説家 大岡昇平』筑摩書房 2014年

翻訳[編集]

  • ロジェ・ニミエ『ある愛の歴史』新潮社, 1955年
  • レイモン・クノー「詩篇」, 『現代フランス詩人集 第2』 ユリイカ, 1956年
  • アンジェロス『リルケ』(富士川英郎と共訳), 新潮社, 1957年
  • ヴァレリー「テスト氏」(村松剛・清水徹と共訳), 『世界文学大系 51』 筑摩書房, 1960年
  • ナタリー・サロート『プラネタリウム』新潮社, 1961年
  • リラダン「ヴェラ」, アポリネール「ヒルデスハイムの薔薇」, 「オノレ・シュブラックの失踪」、 『フランス短篇名作集』学生社, 1961年に収録
  • ジェローム・アントワーヌ・ロニー『情念とはなにか』 白水社・文庫クセジュ, 1962年
  • ピエール・ガスカール『逃亡者』白水社(新しい世界の文学3), 1963年
  • アンドレ・ジード「狭き門」, 『世界の文学 第33巻』, 中央公論社, 1963年
  • チェーザレ・パヴェーゼ『美しい夏・女ともだち』(三輪秀彦と共訳)白水社(新しい世界の文学9), 1964年
  • フランソア・モーリアック『内面の記録』(杉捷夫と共訳)紀伊國屋書店, 1964年
  • クロード・エドモンド・マニー『現代フランス小説史』(佐藤朔・白井浩司・望月芳郎共訳)白水社, 1965年。新装版2006年
  • ナタリー・サロート「トロピスム」, 『現代フランス文学13人集 第2巻』, 新潮社, 1965年
  • レーモン・クノー「わが友ピエロ」, 『現代フランス文学13人集 第3巻』, 新潮社, 1965年
  • バルザック谷間のゆり」, 『世界文学全集 第4巻』, 河出書房新社, 1965年
  • モーリス・ブランショ「謎の男トマ」, 『現代フランス文学13人集 第3巻』, 新潮社, 1966年/新版『ブランショ小説選』書肆心水, 2005年 に収録
  • 『ヴァレリー全集』筑摩書房, 1967年、訳者の一員。新版刊
  • P.ドリュ・ラ・ロシェル「ゆらめく炎」(細田直孝と共訳), 『人間の文学 第8巻』, 河出書房新社, 1967年
  • ヴァレリー「詩集」(平井啓之・清水徹と共訳), 『世界詩人全集 第10巻』, 新潮社, 1969年
  • アンドレ・ブルトン「シャルル・フーリエへのオード」, 『アンドレ・ブルトン集成』第4巻に所収, 人文書院, 1970年
  • ボードレール「パリの憂鬱」, 『新集世界の文学 第8巻』, 中央公論社, 1970年
  • バルビュス「地獄」, 『世界文学全集 第50巻』, 集英社, 1970年
  • バルザック「従兄ポンス」, 『新潮世界文学 第8巻』, 新潮社, 1971年
  • ブランショ「好きなだけ書きつづけたまえ」, 『バタイユ・ブランショ研究』竹内書店, 1972年
  • クロード・シモン『ファルサロスの戦い』白水社, 1973年
  • ツヴェタン・トドロフ『小説の記号学』(保苅瑞穂共訳)大修館書店, 1974年
  • ポール・ヴァレリー『レオナルド・ダ・ヴィンチ論』(共訳) 筑摩叢書, 1975年
  • ルイニルネ・デ・フォレ「子供部屋」, 『フランス短篇24』集英社, 1975年
  • ナタリー・サロート『あの彼らの声が…』中央公論社, 1976年
  • ギュスターヴ・フロベールボヴァリー夫人」, 『世界文学全集 第17巻』, 集英社, 1976年
  • ガデンヌ「スヘヴェニンゲンの浜辺」, 『世界の文学 第24巻』, 集英社, 1978年
  • ウォルター・ペイター「宮廷画家の寵児」、『世界の文学 第42巻』 集英社, 1981年/『ペイター全集 1』、筑摩書房、2002年
  • ステファヌ・マラルメ 『マラルメ全集』全5巻、筑摩書房、1989年-2010年。編集委員
  • ミラン・クンデラ『不滅』集英社, 1992年/集英社文庫, 1999年
  • J.M.G.ル・クレジオ『パワナ-くじらの失楽園』集英社, 1995年
  • J.ロビンソン=ヴァレリー編『科学者たちのポール・ヴァレリー』紀伊國屋書店, 1996年
  • ポール・フルキエ『哲学講義3 行動』(原好男田村毅共訳)、ちくま学芸文庫, 1997年
  • フィリップ・ソレルス『ルーヴルの騎手 ルーヴル美術館を創った男 ヴィヴァン・ドゥノンの生涯』集英社, 1998年
  • J.M.G.ル・クレジオ『偶然・帆船アザールの冒険』集英社, 2002年
  • イヴ・ボヌフォワ『マラルメの詩学』(阿部良雄共訳)筑摩書房, 2003年
  • J.M.G.ル・クレジオ『アフリカのひと・父の肖像』集英社, 2006年
  • ジョナサン・リテル 『慈しみの女神たち』上下 (星埜守之・篠田勝英・有田英也共訳) 集英社, 2011年
  • 『レーモン・クノー コレクション5 わが友ピエロ』水声社, 2012年

共著・編著[編集]