舟木重信
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舟木 重信(ふなき しげのぶ、1893年7月27日 - 1975年4月29日)は、小説家、ドイツ文学者。早稲田大学名誉教授。
経歴[編集]
広島県江田島に、海軍少将舟木錬太郎の次男として生まれる。小説家舟木重雄(1884-1951)の弟。妹の舟木芳江は、作家の島田清次郎に思いを寄せられ、凌辱・監禁の罪で島田を破滅させるに至る。
東京帝国大学卒、早稲田大学教授を務めた。1919年短編集『楽園の外』を刊行、同年学芸自由同盟を結成し書記長となる。その後ハイネやゲーテの研究に専念した。1966年『詩人ハイネ・生活と作品』で日本芸術院賞受賞[1]。
著書[編集]
- 『楽園の外』新潮社 1919
- 『人生読本叢書 ゲーテ人生読本』六芸社 1936
- 『ゲーテ・ハイネ・現代文芸』清和書店 1936
- 『ゲーテとその世界』創芸社 1944
- 『ゲーテ・生活と作品』創芸社 1948
- 『ドイツ文芸展望 天馬に跨がるハイネ』大雅堂 1948
- 『詩人ハイネ 生活と作品』筑摩書房 1965
- 『ハイネわれらの詩人』新日本出版社 1973
- 『人間この愛しきもの 書簡集』東洋出版 1987
共編[編集]
翻訳[編集]
- ゲーテ『タウリスのイフヰゲーニエ』岩波書店 1923 のち文庫
- ワルテル・バーゼンクレーフェル『アンテイゴーネ 表現主義代表戯曲』二松堂書店 1923
- 『ストリンドベルク童話集』古今書院 1924
- ストリンドベリイ『爛酔』聚英閣 1924
- 『ゲーテ全集 第18巻 書簡』大村書店 1928
- 『グリム童話集』アルス(日本児童文庫) 1928
- ストリンドベルグ『ルッテル』春陽堂 1932
- 『ゲーテ希望の書』人生叢書 金星堂 1936
- エデュアルト・シュプランガー『日本文化の印象』早稲田大学 1937
- 『ヘルマン・ヘッセ全集第6巻 湯治客』三笠書房 1940
- ゲーテ『狐ライネケ物語』改造社 1942
- ヴオルフガング・ラングホフ『強制収容所の十三ケ月 非政治的な記録』池宮秀意共訳 創芸社 1947
- オットー・ルードヴィヒ『陽気な娘 ハイテレタイ』世界書房 1949
- ハイネ『ハルツ紀行,北海,ル・グランの書』中村英雄共訳 解放社 1949
- カミラ・セルダン『詩人ハイネの臨終の恋』創芸社 1950
- テオドール・プリーヴィェ『スターリングラード』改造社 1950-51 のち角川文庫
- ハイネ『アッタトロル』河出書房 1952
- テオドール・プリーヴィエ『カイゼルは去ったが将軍たちは残った』白水社 1953
脚注[編集]
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外部リンク[編集]
- 早稲田と文学(舟木重信) - ウェイバックマシン(2015年5月7日アーカイブ分)
日本芸術院賞受賞者 | |||||||||||||||||
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太字は恩賜賞受賞者。名跡は受賞時のもの。表記揺れによる混乱を避けるため漢字は便宜上すべて新字体に統一した。 |
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