白鳥映雪
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白鳥 映雪(しらとり えいせつ、1912年7月23日 - 2007年6月15日)は、日本画家。美人画家の伝統を伊東深水より継承され、日本画壇の最高峰の画家と評された。
小諸高原美術館内に「白鳥映雪館」が併設されている。生家は信濃国(現在の小県郡長野県東御市本海野)を本貫地とした武家の氏族である海野氏の後裔を称する。
経歴[編集]
- 1912年 長野県北佐久郡大里村(現・小諸市)に生まれる。
- 1932年 伊東深水の門下生となる。
- 1943年 「生家」で新文展入選。
- 1946年 この年から四年間、深水と小諸で行動を供にする。
- 1950年 「立秋」で日本美術展覧会の特選と白寿賞を受賞。伊東深水、児玉希望、奥田元宋等と日月社を結成。
- 1957年 「ボンゴ」で2回目の日展特選。
- 1964年 日本橋三越で個展を開催。
- 1986年 「寂照」で日展内閣総理大臣賞。
- 1987年 銀座松屋でデッサン展を開催。
- 1989年 長野オリンピックIOC会長に長野市の要請で絵画を贈呈。
- 1994年 「菊慈童」で恩賜賞と日本芸術院賞をそれぞれ受賞する。
- 1995年 勲四等旭日小綬章受章[1]。
- 1997年 日本芸術院会員となる。
- 1998年 日展顧問に就任。「羽衣」が首相官邸に飾られる。
- 1998年 小諸市名誉市民称号受贈[2]
- 1998年 市立小諸高原美術館・白鳥映雪館開館。白鳥映雪館に文展初入選以降の50余年にわたる間の代表作が展示される。[3]
- 2001年 「菊慈童」「序曲」が衆議院議長公邸に飾られる。
- 2002年 長野放送より「幻の母を心に秘めて-日本画家白鳥映雪90歳」が放映。
- 2003年 勲三等瑞宝章受章。
- 2004年 NHKにて白鳥映雪の特集番組「命ある限り画家白鳥映雪」が全国放映。
- 2007年6月15日 急性心不全のため死去。享年94。
脚注[編集]
[脚注の使い方]
- ^ 「95秋の叙勲 東京都内から554人が受章」『読売新聞』1995年11月3日朝刊
- ^ 小諸市の名誉市民/小諸市ホームページ
- ^ “市立小諸高原美術館・白鳥映雪館 美術館について”. 小諸市. 2022年5月17日閲覧。
外部リンク[編集]
日本芸術院賞受賞者 | |||||||||||||||||
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太字は恩賜賞受賞者。名跡は受賞時のもの。表記揺れによる混乱を避けるため漢字は便宜上すべて新字体に統一した。 |