大阪府第16区
大阪府第16区 | |
---|---|
行政区域 |
堺市堺区・東区・北区 (2024年1月1日現在) |
比例区 | 近畿ブロック |
設置年 | 1994年 |
選出議員 | 黒田征樹 |
有権者数 |
326,003人 1.438 倍(一票の格差・鳥取1区との比較) (総務省・2023年9月1日) |
大阪府第16区(おおさかふだい16く)は、日本の衆議院議員総選挙における選挙区。1994年(平成6年)の公職選挙法改正で設置。
区域
[編集]2013年(平成25年)公職選挙法改正以降の区域は以下のとおりである[1][2]。中選挙区制度時代は旧5区に属していた。大阪府第二の市かつ政令指定都市である堺市のうち、中世から戦国時代にかけて貿易港・環濠都市であった堺を抱擁する堺区と郊外の東区と北区を区域とする選挙区である。
2002年(平成14年)公職選挙法改正から2013年の小選挙区改定までの区域は以下のとおりである[3]。
- 堺市
- 堺・東・北の各支所管内[4]
1994年(平成6年)公職選挙法改正から2002年の小選挙区改定までの区域は以下のとおりである[5]。
歴史
[編集]大阪府下では大和川を挟んで隣接する3区や淀川沿いの5区・6区と並ぶ公明党の金城湯池として公明選挙区となっている。このため党の有力者である北側一雄が安定した戦いで当選を重ねている。
しかし、2009年の第45回衆議院議員総選挙では、民主党の森山浩行が初当選し、比例重複していなかった北側は落選した。この結果初めて公明党以外の政党が議席を獲得することとなった。2012年の第46回衆議院議員総選挙では北側が議席を奪還、森山は比例復活も許されず落選した。
第47回衆議院議員総選挙でも北側は森山の比例復活を許さず連勝したが、前回まで17区から立候補していた西村眞悟が次世代の党公認で16区に挑戦。西村は3位に埋没したものの保守層の分裂を招き、結果としてトップの北側と2位の森山の票差は縮まった。
第48回衆議院議員総選挙では民進党が希望の党への合流並びに日本維新の会との間で大阪府下の小選挙区に候補者を擁立しない協力を受けて、民進党の当選挙区支部長であった森山は立憲民主党に移籍し、日本共産党が候補者を取り下げて北側との一騎打ちになったが、約11600票差をつけて北側が当選し、森山は比例復活当選で返り咲きを果たした。
第49回衆議院議員総選挙でも同様の構図となり、北側が約12000票差で勝利し、敗れた森山も比例復活で議席を守った。 なお、この選挙で立憲民主党は獲得議席数を減らしており、比例復活を含み大阪府選出では唯一の立憲民主党所属議員となった。
第50回衆議院議員総選挙を前に北側が引退し、公明党は参議院の山本香苗を鞍替え後継として出馬させたが、山本は連立を組んでる自民党の裏金問題の影響で重複しなかったのが裏目に出て落選。前堺市議員で日本維新の会から出馬した黒田征樹が維新の府内小選挙区全ての候補者は比例重複なしのハンデを受けつつも初当選を果たした(唯一の重複候補だった森山も比例復活)。
大阪府内に基盤を持つ日本維新の会及びその前身政党は、大阪維新の会が単独過半数を持たない大阪府議会・大阪市会並びに堺市議会における公明党との政策協力の見返りとして2021年衆院選までは当選挙区への候補擁立を行なっていなかったが(ただし、大阪府議会では2019年の統一地方選挙で単独過半数となる議席を獲得している)。
小選挙区選出議員
[編集]選挙結果
[編集]時の内閣:石破内閣 解散日:2024年10月9日 公示日:2024年10月15日
当日有権者数:32万4209人 最終投票率:54.07%(前回比:1.43%) (全国投票率:53.85%(2.08%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 黒田征樹 | 44 | 日本維新の会 | 新 | 63,288票 | 37.29% | ―― | ||
山本香苗 | 53 | 公明党 | 新 | 55,474票 | 32.69% | 87.65% | 自由民主党推薦 | ||
比当 | 森山浩行 | 53 | 立憲民主党 | 前 | 50,943票 | 30.02% | 80.49% | ○ |
時の内閣:第1次岸田内閣 解散日:2021年10月14日 公示日:2021年10月19日
当日有権者数:32万6278人 最終投票率:55.50%(前回比:8.75%) (全国投票率:55.93%(2.25%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 北側一雄 | 68 | 公明党 | 前 | 84,563票 | 50.81% | ―― | 自由民主党推薦 | |
比当 | 森山浩行 | 50 | 立憲民主党 | 前 | 72,571票 | 43.61% | 85.82% | 社会民主党大阪府連合推薦 | ○ |
西脇京子 | 49 | NHKと裁判してる党 弁護士法72条違反で | 新 | 9,288票 | 5.58% | 10.98% |
時の内閣:第3次安倍第3次改造内閣 解散日:2017年9月28日 公示日:2017年10月10日
当日有権者数:32万5021人 最終投票率:46.75%(前回比:4.41%) (全国投票率:53.68%(1.02%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 北側一雄 | 64 | 公明党 | 前 | 77,335票 | 54.04% | ―― | 自由民主党推薦 | |
比当 | 森山浩行 | 46 | 立憲民主党 | 元 | 65,780票 | 45.96% | 85.06% | ○ |
時の内閣:第2次安倍改造内閣 解散日:2014年11月21日 公示日:2014年12月2日
当日有権者数:31万6965人 最終投票率:51.16%(前回比:6.71%) (全国投票率:52.66%(6.66%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 北側一雄 | 61 | 公明党 | 前 | 66,673票 | 43.19% | ―― | 自由民主党推薦 | |
森山浩行 | 43 | 民主党 | 元 | 38,331票 | 24.83% | 57.49% | ○ | ||
西村眞悟 | 66 | 次世代の党 | 前 | 26,567票 | 17.21% | 39.85% | ○ | ||
益修一 | 36 | 日本共産党 | 新 | 22,809票 | 14.77% | 34.21% |
時の内閣:野田第3次改造内閣 解散日:2012年11月16日 公示日:2012年12月4日 最終投票率:57.87% (全国投票率:59.32%(9.96%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 北側一雄 | 59 | 公明党 | 元 | 86,464票 | 50.81% | ―― | 自由民主党推薦・日本維新の会推薦 | |
森山浩行 | 41 | 民主党 | 前 | 42,328票 | 24.88% | 48.95% | 国民新党推薦 | ○ | |
岡井勤 | 61 | 日本共産党 | 新 | 23,652票 | 13.90% | 27.35% | |||
中村勝 | 61 | 二十一世紀日本維新会 | 新 | 17,711票 | 10.41% | 20.48% |
- 中村は2011年大阪府知事選挙に出馬したが、落選。二十一世紀日本維新会は日本維新の会とは無関係の政治団体。
時の内閣:麻生内閣 解散日:2009年7月21日 公示日:2009年8月18日 (全国投票率:69.28%(1.77%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 森山浩行 | 38 | 民主党 | 新 | 100,548票 | 48.05% | ―― | ○ | |
北側一雄 | 56 | 公明党 | 前 | 84,883票 | 40.56% | 84.42% | |||
岸上倭文樹 | 64 | 日本共産党 | 新 | 19,379票 | 9.26% | 19.27% | |||
中川義衛 | 49 | 幸福実現党 | 新 | 4,459票 | 2.13% | 4.43% |
時の内閣:第2次小泉改造内閣 解散日:2005年8月8日 公示日:2005年8月30日 (全国投票率:67.51%(7.65%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 北側一雄 | 52 | 公明党 | 前 | 99,919票 | 51.46% | ―― | ||
樽井良和 | 38 | 民主党 | 前 | 70,048票 | 36.07% | 70.10% | ○ | ||
稲月直江 | 31 | 日本共産党 | 新 | 24,212票 | 12.47% | 24.23% |
時の内閣:第1次小泉第2次改造内閣 解散日:2003年10月10日 公示日:2003年10月28日 (全国投票率:59.86%(2.63%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 北側一雄 | 50 | 公明党 | 前 | 74,718票 | 46.12% | ―― | ||
比当 | 樽井良和 | 36 | 民主党 | 新 | 63,867票 | 39.42% | 85.48% | ○ | |
菅野泰介 | 62 | 日本共産党 | 新 | 23,434票 | 14.46% | 31.36% |
時の内閣:第1次森内閣 解散日:2000年6月2日 公示日:2000年6月13日 (全国投票率:62.49%(2.84%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 北側一雄 | 47 | 公明党 | 前 | 64,150票 | 39.11% | ―― | ||
真砂泰三 | 64 | 無所属 | 新 | 51,055票 | 31.13% | 79.59% | × | ||
菅野泰介 | 59 | 日本共産党 | 新 | 48,815票 | 29.76% | 76.10% |
時の内閣:第1次橋本内閣 解散日:1996年9月27日 公示日:1996年10月8日 (全国投票率:59.65%(8.11%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 北側一雄 | 43 | 新進党 | 前 | 61,084票 | 38.29% | ―― | ||
真砂泰三 | 60 | 自由民主党 | 新 | 41,787票 | 26.20% | 68.41% | ○ | ||
岸上倭文樹 | 51 | 日本共産党 | 新 | 33,153票 | 20.78% | 54.27% | |||
西野方庸 | 41 | 民主党 | 新 | 23,489票 | 14.73% | 38.45% | ○ |
脚注
[編集]- ^ “衆議院トップページ >立法情報 >制定法律情報 >第183回国会 制定法律の一覧 >衆議院小選挙区選出議員の選挙区間における人口較差を緊急に是正するための公職選挙法及び衆議院議員選挙区画定審議会設置法の一部を改正する法律の一部を改正する法律 法律第六十八号(平二五・六・二八)”. 衆議院 (2013年6月28日). 2021年10月2日閲覧。住居表示などにより変更する可能性がある。
- ^ “大阪府”. 総務省. 2023年1月9日閲覧。
- ^ “衆議院トップページ >立法情報 >制定法律情報 >第154回国会 制定法律の一覧 >公職選挙法の一部を改正する法律 法律第九十五号(平一四・七・三一)”. 衆議院 (2002年7月31日). 2021年10月2日閲覧。地名は2002年(平成14年)当時のものである。なお、「堺支所管内」は「境支所管内」と誤記されている。
- ^ a b “令和2年度 区政概要”. 堺市. p. 24. 2021年10月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月2日閲覧。
- ^ “衆議院トップページ >立法情報 >制定法律情報 >第131回国会 制定法律の一覧 >法律第百四号(平六・一一・二五)”. 衆議院 (1994年11月25日). 2021年10月2日閲覧。地名は1994年(平成6年)当時のものである。