倉敷町

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くらしきちょう
倉敷町
Former Kurashiki Okayama chapter.jpg
1894年制定[1]
廃止日 1927年4月1日
廃止理由 新設合併
倉敷町万寿村大高村倉敷町
現在の自治体 倉敷市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中国地方山陽地方
中国・四国地方
都道府県 岡山県
都窪郡
総人口 12,864
(大正9年国勢調査、1920年)
倉敷町役場
所在地 岡山県都窪郡倉敷町
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倉敷町(くらしきちょう)は、かつて岡山県窪屋郡都窪郡にあった町・自治体である。

かつて江戸時代に港町徳川幕府倉敷代官所陣屋町として栄えた備中国窪屋郡倉敷村(くらしきそん)が町制施行したものである。

概要[編集]

現在の岡山県倉敷市の中心市街地に概ね該当する区域に加え、現在の同市向山や新田を含む範囲を管轄していた。

前身となる倉敷村は、古くは吉備の穴海の西部にあたる阿知の海と呼ばれる海域にあった現在加須山から続く丘陵となっている島嶼にあった港町であった。早い時期より海洋交通の拠点となり、加子浦に指定されている。文禄・慶長の役には加子役銀を上納、近世初頭の島原の乱では浦手御用をつとめたという記録もある[2]

中世末期、宇喜多秀家が家臣の岡利勝に命じ、阿知の海を干拓したことにより陸続きとなり、倉敷村は運河における河港となる。近世に干拓が引き続き行われ、周囲一帯は平野となり、運河は汐入川となり、倉敷村はその最上流となる(現在の倉敷川[2]

近世初頭には備中松山の外港として、物資の集散拠点として繁栄。また出張陣屋も建てられ、陣屋町としても発展する。その後、幾度の領地変遷を経て天領(幕府直轄地)となり、延享3年に倉敷代官所が設置された[2]

明治になると、倉敷県の管轄となり、県庁所在地となる。その後、小田県(深津県)を経て岡山県に管轄が変遷。明治9年には、村南部にある向山や新田などの枝村や周辺村の飛地を併合。翌年には窪屋郡役所が村内に設置される。明治20年に町制施行し、倉敷町へ改称。同33年には郡統合により都窪郡に所属が移った[2]

昭和2年に都窪郡倉敷町・万寿村大高村の3自治体が対等合併し、新しい倉敷町を新設。翌3年に市制施行して倉敷市(旧)になり、のち周囲の町村を次第に編入合併していき、昭和42年に倉敷・玉島・児島の3市が合併し、新しい倉敷市を新設し現在に至っている[2]

沿革[編集]

  • 明治元年[3]5月16日[4](1868年7月5日) - 廃藩置県により倉敷県の管轄となり、倉敷村に県庁が設置される。
  • 明治4年11月15日[4](1871年12月26日) - 県統合により、深津県の管轄となる。
  • 明治5年6月7日[4](1872年7月12日) - 深津県が小田県へ改称。
  • 1875年(明治8年)12月10日 - 小田県が岡山県へ併合。同県の管轄となる。
  • 1876年(明治9年)9月 - かつての枝村の新田村、および有城村飛地・帯高村飛地・亀山村飛地を編入合併。
  • 1889年(明治22年)6月1日 - 町村制施行により、近世以来の倉敷村が単独で自治体を形成する。
  • 1891年(明治24年)4月25日 - 域内に山陽鉄道が開通、倉敷駅が開業。
  • 1891年(明治24年)6月16日 - 倉敷村が町制施行し、倉敷町となる。初代町長に小山慎平(小山家は綿仲買によって新興した新緑派の商家「浜田屋」)[5][6]
  • 1900年(明治33年)4月1日 - 窪屋郡と都宇郡が合併し都窪郡となり、郡役所が設置される。
  • 1927年(昭和2年)4月1日 - 都窪郡倉敷町・万寿村大高村が合併し、新しい倉敷町を新設(翌年4月1日に市制施行、旧倉敷市になる)。

現在の地域[編集]

当時の倉敷町(村)域は、現在は倉敷市倉敷(本庁管内)となり、以下の通りである。

倉敷
阿知・鶴形・東町・本町・美和・中央・川西町・稲荷町・南町・船倉町・向山・新田

脚注[編集]

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  1. ^ 一名・自治体の紋章 近藤春夫 著, 行水社出版, 70項
  2. ^ a b c d e 下中直也 『日本歴史地名体系三四巻 岡山県の地名』(1981年)平凡社
  3. ^ 慶応4年9月8日に明治への改元の詔書が出されたが、慶応4年をもって明治元年とするとしているため慶応4年1月1日に遡って改元された。
  4. ^ a b c 明治5年12月3日の改暦ノ布告までは、旧暦を使用していたため西暦とは日付がずれる
  5. ^ 『伸び行く倉敷』倉敷郷土歴史編纂委員会、1952, p68
  6. ^ 新禄古禄騒動 しんろくころくそうどうコトバンク

参考文献[編集]

  • 巌津政右衛門『岡山地名事典』(1974年)日本文教出版社
  • 岡山県大百科事典編集委員会『岡山地名事典』(1979年)山陽新聞社
  • 下中直也『日本地名大系第三四巻 岡山県の地名』(1988年)平凡社

関連項目[編集]

外部リンク[編集]