笠岡市

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かさおかし
笠岡市
笠岡諸島・白石島
Flag of Kasaoka, Okayama.svg Emblem of Kasaoka, Okayama.svg
笠岡市旗 笠岡市章
日本の旗 日本
地方 中国地方山陽地方
中国・四国地方
都道府県 岡山県
団体コード 33205-4
法人番号 5000020332054
面積 136.24km2
総人口 47,970[編集]
推計人口、2018年10月1日)
人口密度 352人/km2
隣接自治体 井原市浅口市浅口郡里庄町小田郡矢掛町
広島県福山市
香川県丸亀市三豊市仲多度郡多度津町
市の木 イチョウ
市の花 キク
笠岡市役所
市長 小林嘉文
所在地 714-8601
岡山県笠岡市中央町1番地の1
北緯34度30分25.7秒東経133度30分26.5秒座標: 北緯34度30分25.7秒 東経133度30分26.5秒
市庁舎位置

笠岡市役所
外部リンク 笠岡市

笠岡市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

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笠岡市(かさおかし)は、岡山県南西部にあり西を広島県福山市に接する市。福山都市圏を構成する都市の一つであり広島県福山市と文化的、経済的に非常に深い結び付きを持つ。瀬戸内海に面し、南には大小31の島々からなる笠岡諸島がひろがる。

市域は旧備中国に含まれ、中世には源平合戦にも参加した陶山氏が本拠を置いた。また村上水軍の支配地で、現在の市域のほとんどは江戸時代初期は備後福山藩領、江戸時代中・後期は幕府代官所が置かれた幕府直轄地であった。現在は隣接する福山市のベッドタウンであり、生活圏としては完全に福山都市圏の一部である。

概要[編集]

広島県福山市に隣接し瀬戸内海に面した港町である。「笠岡」の地名は吉備氏の一族の「笠臣氏」の勢力範囲であったことに由来するとされる[1]。隅田川・今立川などからの土砂が堆積した堆積平野を基盤に、近世以降は福山藩などによって干拓・埋め立てが行われ現在の市街が形成される。[2]瀬戸内海の中央で主要な潮待ち港であった鞆の浦(福山市)から近い良好な港を持ち古来より海運業が栄える。中心市街地の笠岡は,元禄1 (1688) 年真言宗大仙院の門前町として発展。[3]周辺の村々は半農半漁で生計を立てた。近代は農業と島嶼部の採石業を主力産業とした。戦後は福山市などと共に工業化が進むとともに広大な笠岡湾干拓地では酪農を含めた農業が発展する。

岡山県であるが岡山市など県内の大部分とは明治の府県統合まで異なる歴史を歩んできたため差異が大きい。また同じ備中国内でも笠岡は福山藩領であり倉敷市などと文化的な隔たりある。現在でも東北に50km離れた岡山市よりも、隣接する福山市の影響が遥かに大きく福山都市圏に属するなど福山市と緊密に繋がる。笠岡市の人的・経済的な最大の交流相手は広島県福山市。

地理[編集]

古城山公園より笠岡市街地を望む
神島から笠岡諸島を望む

市域は北は井原市小田郡矢掛町に東は里庄町浅口市に西は広島県福山市に接している。井原市・矢掛町への市境付近は山が連なる。福山市との間は県境としては非常になだらかである。

笠岡湾干拓地

市の南部は瀬戸内海に面し、笠岡湾が入り込んでいる。沿岸部の干潟はカブトガニが生息し、神島と西大島の間の海域は国の天然記念物に指定され生息地の保全などを通して保護活動が行われている。また、神島(こうのしま)より南に笠岡諸島があり、六島は岡山県最南端である。

笠岡湾干拓地を除く南部に市街地が広がり人口が集中する。また福山市にかけて工業地帯が続くなど南部は都市化工業化が進むが北部には山林が広がり人口がまばらである。

市域には丘陵地が多く平坦な土地が少ないため、農地を確保するために古くは江戸時代より備後福山藩によって吉浜・大島地区など大規模な干拓が行われる。戦後、市の南東部(富岡湾干拓)や南西部(笠岡湾干拓)も行われ、特に国営事業として岡山県と日本鋼管福山製鉄所(現、JFEスチール福山地区)によって行われた笠岡湾干拓地事業により笠岡諸島の一番本土寄りであった神島までの笠岡湾を大規模に干拓し、1966年に始まり1989年に完成した。これにより広大な農業用地と、福山市と一体的な工業地域が造成された。

1964年には福山市などと共に備後地区工業整備特別地域に指定されるなど福山市にかけての臨海部を中心に工業が発展する。福山市に接する茂平地区などには工業団地が作られ、JEFスチール福山工場も笠岡市の市域に跨っている。

主要な河川がなく長く水不足に悩まされた歴史を持ち水源確保のための溜池が多く作られた。

  • 主な河川
  • 主なダム
    • 尾坂ダム
  • 笠岡諸島
  • 主な山
    • 御岳山 (320m)、 栂丸山 (306m)、応神山 (215m)、妙見山 (282m)、龍王山(267m)、神の峰(201m)

人口[編集]

少子高齢化と人口減少が進んでいる。若年層の人口減少が顕著である。福山都市圏、岡山県南部では笠岡市の人口減少は突出しており、極めて早い速度で人口が減少している。特に北部や島嶼部は過疎化が進み社会インフラや学校の維持すら困難な地域も多い。小飛島(こびしま)の高齢化率78.8%をはじめとして島嶼部は少子高齢化が極めて進んでいる。[4]

Demography33205.svg
笠岡市と全国の年齢別人口分布(2005年) 笠岡市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 笠岡市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
笠岡市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

歴史[編集]

代官所跡に残る旧小田県庁門、現在は笠岡小学校

笠岡は天然の良質な港町を持ち、中世より中国地方山間部への街道も整い、(特に現在の庄原市東城町・高梁市川上町・成羽町)との物流で大いに栄えた。戦国時代には陶山氏村上水軍の所領となった。江戸期に福山藩に属すなど現福山市地域の影響を多く受けてきた。また近代以降、備後福山藩による新田開発など度重なる干拓により市街地を広げてきた。

事業など[編集]

旧茂平村越県合併騒動[編集]

1963年(昭和38年)ごろ笠岡市に編入されていた城見村の旧茂平村(1889年他2村と共に城見村設立)が笠岡市(岡山県)より分離、福山市(広島県)との越県合併を模索した騒動。

騒動の経緯[編集]

旧茂平村地区は、当時より、地理的(地区が隣接する)、社会的(多くの住民の親戚等が福山市に居住および福山市出身の住民が多い)により福山市域との結びつきが特に強い地域であった。そのため、以前より幾度かの合併案はあった。また当地区の最寄り駅は広島県の大門駅であり、当時は笠岡湾干拓地の完成前で当地区から陸路で笠岡市中心部へアクセスするためには大門駅からの鉄路及び内陸部を経由する大回りルートを取る必要があったこともあり編入されて僅か10年ほどの笠岡市への帰属意識は小さかった。一方笠岡市自体も金浦町との対等合併による成立から僅か10年ほどで市域は分断されており市としての一体感は少なかった。なお旧茂平地区は笠岡市、福山市の中間に位置し当時両市の人口はほぼ同程度であった。

1961年日本鋼管(現:JFEスチール)の世界最大規模の新工場が茂平村地区、広島県深安郡深安町、福山市沖へ進出することが決定。それに伴い1962年深安郡深安町が福山市と合併、茂平村地区が福山市と隣接するようになる。当時、福山市は経済面、人口面の規模が拡大、松永市との合併による大規模な市の誕生も見込まれていた。また鋼管建設に茂平地区から多くの住民が福山市に越境し従事したことに加え、福山市では旭丘団地など大規模な住宅開発が行われ地価が急激に上昇していた。更に1963年岡山県和気郡日生町福浦が強い住民運動の末兵庫県赤穂市と合併、編入。

このような状況に刺激をうけた住民が1962年ごろより大規模な合併運動を開始。当時広島県議会議員中川弘(のち福山市長に就任)賛同のもと、福山市議会議員数人の賛同も得た。また、城見村内で旧茂平村地区と同じ境遇の旧用之江村地区も福山市との合併に賛同し共同で運動を始めた。そして1963年旧茂平村地区、旧用之江村地区合名で福山市に合併嘆願書を提出した。

茂平地区を含めて現笠岡市域は大部分が旧備中国、福山市域は大部分が旧備後国ではあるが江戸期以降はいづれも同じ福山藩領である。

騒動の終結[編集]

福山市に合併嘆願書が提出されると、岡山県議会、笠岡市議会、漁業協同組合などからの反対運動が起こる。日生町福浦に続き県の区域が次々に他県に奪われる事を懸念していた岡山県は特に大きな抵抗を行った。また、翌年(1964年)岡山県知事に地元出身の加藤武徳が就任すると反対運動はさらに大きくなり、茂平村地区などのさらなる開発の推進を約束したこともあり騒動は収束する。

行政[編集]

  • 市長:小林嘉文2016年4月24日就任、1期目)
  • 副市長 : 岡本裕也(2016年6月4日 就任、元内閣官房行政改革推進事務局係長、元参事官補佐)

公共機関[編集]

  • 笠岡税務署
  • 笠岡労働基準監督署
  • 笠岡公共職業安定所
  • 岡山地方法務局笠岡支局
  • 笠岡公証役場
岡山県
市・行政組合
  • 笠岡消防署・北出張所(福山市との相互応援協定)
  • 笠岡市立図書館(福山市の図書館とは相互貸借ができる)
  • 笠岡市立市民病院
  • 公民館(笠岡中央公民館 他16箇所)
  • 笠岡終末処理場(下水処理場)
  • 岡山県西部環境整備施設組合(し尿処理・ゴミ処理など)
  • 井笠広域斎場(火葬場)

主要な港湾[編集]

  • 笠岡港(笠岡地区):旅客船のターミナル。住吉港と伏越港などが含まれる。
  • 笠岡港(神島外浦地区)
  • 新笠岡港(笠岡港港町地区・福山港):貨物船の基地。

※笠岡港港町地区(新笠岡港)は港則法・関税法・検疫法・入国管理法・港湾運送事業法の各法上、福山港に含まれ港湾管理者は広島県である。

上下水道[編集]

上水道は倉敷市を流れる高梁川から導水・浄化し、市内に配水している。2015年3月末時点における市内の下水道普及率は56.2パーセント、そのうち接続率は87.8パーセントとなっている[5]

地域圏[編集]

笠岡市は岡山県南部にあることから天気予報などでは「岡山県南部」として扱われる。

県内に9つ設置された旧地方振興局単位では笠岡市は井原市、小田郡矢掛町、浅口郡各町などとともに井笠地方振興局の管轄地域に含まれた。また2005年の地方振興局が県内3つの県民局に再編された後は倉敷市などとともに備中県民局に属し、旧井笠地方振興局が移行した井笠支局に管轄される。県内の行政上はこの単位で、すなわち備中圏の井笠地方として扱われることが一般的である。[6]一方で笠岡市・井原市は福山都市圏であり生活圏、経済圏としては福山市と関係が圧倒的に強く、行政上の区画と異なる。また当地域の中心都市は福山市であるため、笠岡市・井原市共に最大の通勤先が福山市[7]であるなど井笠圏内の交流よりもそれぞれが独立的に福山市と繋がる。

県内に5つ設置された二次保健医療圏で笠岡市は倉敷市、総社市などとともに「県南西部保健医療圏」である。しかし実際の救急搬送先は圏域外の福山市内の医療機関が多い。また福山夜間成人診療所への笠岡市内の医師の参画など県境を超えた連携がある。[8]

雇用都市圏上は笠岡市は福山都市圏に含まれる。通勤通学や経済的な交流は福山市など広島県東部が多い。

2006年には 倉敷市井原市浅口市などとともにご当地ナンバーである「倉敷ナンバー」の地域のエリアに入った。それ以前は「岡山ナンバー」であった。

民間企業では笠岡市は福山市の拠点の担当範囲となることがある。ニトリの配送エリアでは岡山県以東が関西エリアであるが、笠岡市・浅口市・浅口郡などは「ニトリ福山配送センター」の配送地域であるため福山市以西と同じ九州エリアである。同様の例が流通、サービス業に多く見られる

医療[編集]

主な医療機関[編集]

笠岡市の高度で専門的な医療体制は限定的であり福山市など市域外の医療機関へ依存している。制度上の岡山県は全域が一つの三次医療圏となるが県内の第三次救急指定医療機関は倉敷市など遠方にあり、笠岡市の最寄りの第三次救急指定病院は福山市の福山市民病院である。

行政上では笠岡市は倉敷市などと同じ「県南西部」2次医療圏域に含まれるが、実際の運営上は遠方の倉敷市などではなくもっぱら距離の近い福山市内の医療機関へ搬送されるために負担に耐えかねた福山市側から搬送先情報の提供拒否が行われたことがある。[9]なお現在では広島・岡山県境を越えた医療広域連携会議が設置されるなど県境を越えた福山市を中心とした医療圏との連携がさらに進んでいる。

日常的な通院でも笠岡市西部を中心に福山市内の病院が多く選択される。[10]

島嶼部を中心に無医地域が見られる。また島嶼部へは国内唯一の巡回診療船「済生丸」が寄航する。[11]

スポーツ施設[編集]

笠岡総合グラウンドから見た総合体育館

笠岡運動公園

  • 市民体育センター
  • 多目的広場
  • 市民プール
  • 市営野球場
  • テニスコート

笠岡総合スポーツ公園

  • 陸上競技場(サッカー場有り)
  • 笠岡総合体育館
  • テニスコート
  • 多目的広場

その他施設

  • 古代の丘スポーツ公園
  • 太陽の広場
  • 緑道公園
  • 神島ナビックランド(キャンプ場)
  • JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(ミズノオープン会場)

方言[編集]

  • 島嶼部を除き、内輪東京式アクセントの山陽方言が用いられる。連母音の融合の傾向が強く、例えば赤い(akai)が[akæː](アケァー)等に発音される。断定の助動詞(コピュラ)は「じゃ」。
  • 岡山県内であるが歴史的に福山藩の影響が強かったために備後弁福山弁)との共通点が多く、岡山市を中心とする岡山弁とは差異が大きい。例えば倉敷市を中心に岡山県南部で広く使われる「はよーしねー」(早くしなさい)は旧来の笠岡市ではほとんど聞かれないが、笠岡市・福山市では使われる「にゃー」(無い)、「ほぼろ」(畚。本来はワラや竹製の農作業用カゴだが現在はプラスチック製も含む。現在ではほぼろ自体が若年層に使われないので高齢者にかぎるが)などは岡山弁では使われない。福山市域と方言が連続しており笠岡市西部は福山市東部と方言上の線引きが困難である。一方で戦後は県内での人の移動も増えメディアを通して岡山弁の要素も流入した。
  • 真鍋島を中心とした島嶼部では真鍋島式アクセントと呼ばれる特殊な方言が見られる。

産業[編集]

  • 太平洋ベルト地帯瀬戸内工業地域であり笠岡市南西部の福山市境にある茂平(もびら)地区には産業団地がつくられ、福山市のJFEの関連企業など工業・流通関係企業の集積が進む。またその南側埋め立て地にはJFEスチール西日本製鉄所福山地区の工場が立地する。なお笠岡市鋼管町を中心にJFEスチール福山地区に含まれ、福山市が全国1位を誇る粗鉄生産[12]の一翼を担う。
  • 1964年には福山市とともに備後地区工業整備特別地域に指定された。
  • 福山都市圏に含まれ福山市などの影響を大きく受けている。
  • 笠岡湾干拓地には農業関係の企業の進出が進む。近年ではDollなどの農業企業の進出や植物工場の建設など先進的な農業の拠点となっている。
  • 市内の島嶼部で最大の面積をもつ北木島では採石が盛んであった。産出された石は靖国神社大阪城で使われた。
  • 真鍋島では花卉の栽培が盛んで、かつては除虫菊が主要栽培品目となっていた。
  • 通勤者は市外への通勤も多く、笠岡市民の通勤先は笠岡市内44.8%福山市22.4%里庄町8.2%倉敷市6.0%[13]。特に福山市へは笠岡市内の5割ほどと非常に多くの住民が通勤している。

姉妹都市・提携都市[編集]

国内[編集]

  • Flag of Oda Shimane.png 大田市島根県):姉妹都市。江戸時代中期の代官井戸平左衛門正明公が両地方を兼務していた縁。

正式な友好都市提携は結んでいないものの深い交流のある地域[編集]

  • 福山市:隣接自治体。行政、都市計画など多くの連携がある。笠岡港は港則法・関税法・検疫法・入国管理法・港湾運送事業法の各法上、福山港に含まれているなど福山市と一体的に扱われる事例が多い。こども発達支援センターをはじめとして共同で運営される施設も少なくない。
  • 井原市:隣接自治体。井笠地域として連携がある。
  • 浅口郡里庄町:隣接し、共同で岡山県西部環境整備施設組合里庄清掃工場が設置されるなど。
  • 小田郡矢掛町:共同で笠岡市矢掛町中学校組合立小北中学校の設置。


海外[編集]

教育[編集]

住民の市域を超える通学は岡山県内他市町村と比較し県境を越えた福山市などが多い。[10]

小学校(休校中・統合予定も含む)[編集]

※笠岡市茂平地区は広島県福山市立野々浜小学校の通学区域に含まれる。

※島嶼部の児童は市営のスクールボート(通学船)を利用して通学する場合がある。

中学校(統合予定も含む)[編集]

※笠岡市矢掛町中学校組合立小北中学校は小田郡矢掛町の生徒も通学する。

※島嶼部の生徒は市営のスクールボート(通学船)を利用して通学する場合がある。

高等学校[編集]

※岡山龍谷高等学校は福山市からの通学者が多く見られる。その他の高校は県立高校であり学区外からの通学に制限があるが、笠岡工高については定員の5%の全国募集枠が2019年より設定された。

専門学校[編集]

  • 笠岡歯科技工専門学校

特別支援学校[編集]

  • 岡山県立西備支援学校

短大以上の高等教育機関は福山市を除き、市内及び近隣に存在しない。

メディア[編集]

新聞社[編集]

テレビ局[編集]

ケーブルテレビ
地上波テレビ放送

市域の大半が丘陵地にあるため、比較的出力の小さい中継局が多数設置されている。ここでは、受信可能世帯数が最も多い笠岡中継局(塚の丸山山頂、各局とも垂直偏波)のチャンネルを記した。

※福山市との間には電波を隔てる大きな山脈などはなくアンテナの方向により福山市からの電波も受信可能な地域は広いが、チャンネル数の少ない広島県側の電波を敢えて受信する世帯はほとんどない。

局名 NHK岡山 RSK OHK RNC KSB TSC 出力 偏波面 中継局所在地
総合 教育
リモコン番号 1 2 6 8 4 5 7
笠岡デジタル 32ch 45ch 21ch 27ch 20ch 30ch 18ch 30W 垂直 塚の丸山

ラジオ局[編集]

AMラジオ放送

※市外に基地局を置く放送局

  • NHK 広島 第1放送:1161kHz(福山局)
  • NHK 広島 第2放送:1602kHz(福山局)
  • 中国放送 (RCC):1530kHz(福山局)
FMラジオ放送

※一部の地域で受信可能

隣接する自治体[編集]

広島県福山市との関係[編集]

  • 西に隣接する広島県福山市との県境線はなだらかで急峻な山や川などの障壁がなく市街地の連続も見られる。福山市を中心とする備後都市圏に含まれ、都市雇用圏の定義では福山市の10%通勤圏にあたるなど県を越えているにもかかわらず非常に深い交流関係を持つ。笠岡市から福山市への通勤・通学率は21.1%であり備後都市圏(福山都市圏)内では府中市(25.1%)についで多い[15]。両市は消防救急(消防車、救急車の相互出動など)や図書館(笠岡市立図書館と福山市図書館との間の相互貸し出し協定)などを含め多くの面で提携している。
  • 市街地の連続性が高く笠岡市を拠点とする井笠バスカンパニー及びその前身の井笠鉄道が旧来より福山駅を主要なターミナルの一つとしているなど福山市とは人的経済的な一体感が大きい。福山市の影響を多く受けるため都市計画上も一体的なものとして扱われることが多い。
  • 笠岡市は中心部より西半分にスーパーなどを含め主要な小売店が存在しないため特に有田、用之江、茂平地区などを中心に笠岡市西部の広い範囲の住民が最寄り品(生鮮、日用品)の購入ですら笠岡市内に比べ距離の近い福山市内の商店に依存している。さらに日常的な通院通学などを含め福山市への恒常的な移動が多く見られる。なお笠岡市西部地区の最寄り駅は県境を越えた福山市の大門駅である。
  • 江戸時代には同じ備後福山藩でありその後直轄天領となり笠岡代官所が設置された後も福山藩の影響下にあったため歴史的伝統的な結びつきが強く、文化や方言もほぼ共通である。
  • 市町村合併により福山市は西部北部に市域を広げたため福山市中心部を起点とすると、市の南北西端より笠岡市の大部分の方が距離が小さく所要時間も短くなる。
  • 越境通学 「福山市と笠岡市との間の事務の委託に関する規約」により笠岡市茂平地区に居住する児童の小学校教育事務の管理及び執行を広島県福山市に委託し、該当児童は県境を越え福山市立野々浜小学校に通学する。費用負担者は笠岡市である。茂平地区、野々浜小学校はいずれも県境に接し距離が近く住宅地域は県境を越え連続している。通学距離の短縮および児童の安全管理上の措置である。なお該当地域は小学校は福山市立野々浜小学校の、中学校は笠岡市立金浦中学校の通学区域となる。
  • 昭和期以降福山市の都市化による工場機能の郊外への移転へ伴い食品加工業アサムラサキやカネソ22など福山市に登記上の本社を置きながらも実質的な本社機能や主要な工場を笠岡市茂平地区に置くなどの例が多く見られる。JEFスチールでは笠岡市部分も福山地区として一体的に運営されている。2018年には笠岡市の笠岡信用組合が福山市引野町に支店を開設したが信用組合の県外への進出は全国で唯一の事例である。

交通[編集]

笠岡駅前
西の浜地区から笠岡港と笠岡駅方向を臨む

笠岡駅から福山駅まで山陽本線で最短13分である。福山駅からは山陽新幹線が東京、新大阪方面には日中毎時4-5本、博多方面は4-6本停車する。福山駅からは広島駅まで最短24分、新大阪駅へは58分、博多駅へも1時間30分で到着する事から山陽地方主要都市や関西圏、九州北部へのアクセスも良く、また東京駅へも福山経由で4時間弱で到着する。

市内に鉄道駅が1駅のみでバス路線も南北に縦貫するものを除くと頻度が非常に低く市内の公共交通機関は非常に貧弱である。そのため自家用車の利用が多い。[10]

空港[編集]

  • 笠岡ふれあい空港 - 笠岡湾干拓地に農道空港として建設され、1990年に開港。旅客便はこれまで発着したことがない。現在定期便はないが遊覧飛行(予約制)が行われることがある。
  • 岡山空港広島空港へはいずれも公共交通機関利用で1時間半ほどでアクセス可能である。また福山駅から新幹線経由で福岡空港まで2時間ほどである。

鉄道[編集]

  • 西日本旅客鉄道
    • 山陽本線 笠岡駅(同線における岡山県最西端の駅)
    • 山陽本線(笠岡駅〜大門駅)間で、開通後、吉浜地区住民による吉浜地区への新駅懇願があったがJR側(国鉄)と市側で折り合いが付かず、ほぼ白紙状態となっている。
    • 山陽新幹線新倉敷駅 - 福山駅間で当市を通過しているが、ほとんどがトンネル区間である。

なお、上記以外に笠岡市と井原市矢掛町福山市神辺町とを結ぶ井笠鉄道私鉄路線が1913年(大正2年)から1971年(昭和46年)まで存在した。

笠岡駅と大門駅の間の駅間が7kmほどと長く大門駅が笠岡市境に比較的近いため、笠岡市西部へは大門駅のほうがアクセスが良い。

バス[編集]

道路[編集]

  • 高速道路
  • 一般国道
    • 国道2号 - 現道・笠岡バイパス(2008年に西大島から茂平の区間は開通したが現国道への接続はない孤立区間である。福山市部分の建設は実質的に停止している)
  • 県道(主要地方道)
    • 岡山県道・広島県道3号井原福山港線(鋼管道路)

航路[編集]

伏越地区の新笠岡港全景

笠岡諸島を、笠岡港(三洋汽船乗り場)から客船・高速船で結んでいる。

北木島、白石島へ自動車等、車両を利用する場合は笠岡港(伏越港)から出港するフェリーへ乗船する必要がある。

暴力団[編集]

指定暴力団の五代目浅野組が市内に本部を構える。浅野組は二次団体の二代目中岡組を通し広島県東部の福山市なども影響下に置く。

観光・イベント[編集]

観光・旧跡[編集]

桜の季節には花見で賑わう公園
城山のテラス

祭り・イベント[編集]

  • ひったかおしぐらんご(旧暦5月5日頃、源平合戦に由来する)
  • 白石踊(8月旧盆、国の重要無形民俗文化財
  • 真鍋島走り神輿(5月)
  • 大空と大地のひまわりカーニバル(8月下旬)
  • よっちゃれの夜(笠岡駅前通り)
  • 笠岡いちょう祭(笠岡駅前通り)
  • 土曜夜市(本町通り商店街周辺)
  • JFEフェスタ(福山市鋼管町、開催地は福山市であるが笠岡市の町内会の出展がある)

商業・公営競技[編集]

商業施設[編集]

笠岡市民の買い物先は笠岡市内61.8%福山市17.5%矢掛町5.8%井原市1.8%であり県内他市町村(岡山市・倉敷市など)はほとんど選択されず県境を越えた福山市への依存が多い。特に笠岡市西部地区では5割近くが福山市内で購入しており福山市へ大きく依存している。岡山市や倉敷市にイオンモールを始めとする大型商業施設が開業し笠岡市からの利用も見られるようになったが購入先としての選択は1%にも満たず全体としては極少ない。[10]

※ 上記以外にも、富岡地区など市の南東部の国道2号沿いには飲食店や電気・衣料品店、自動車販売店など、新規出店を含め出店している。かつては笠岡駅周辺に小規模な旅館や居酒屋・スナック等がならんでいたが現在はほとんど営業していない。市の北部・西部には商店が少なく、特に西部には小規模な商店やコンビニエンスストアを除く小売店がないため福山市東部の商店の利用頻度が高い。買回り品(家具家電、衣料品など)の購入は笠岡市全体として福山市など市外への依存が大きい。

宿泊施設[編集]

  • 笠岡グランドホテル(79室):笠岡駅から徒歩20分、タクシー5分。
  • 三洋旅館(11室):笠岡駅から徒歩5分。

その他に笠岡駅周辺、島嶼部などに極小規模な旅館・民宿などが存在する。福山駅周辺など隣接する福山市内には低価格の旅館から高級帯のシティーホテルまで幅広いホテルが存在するため、福山市内のホテルの利用の利便性が高い。

金融機関[編集]

競輪[編集]

道の駅[編集]

市内が舞台の作品[編集]

  • 彼のオートバイ、彼女の島片岡義男の作品。笠岡市内にある白石島が舞台となっている。1986年角川書店より映画化)
  • ボビーに首ったけ(同じく片岡義男の作品。物語のヒロインが笠岡市在住という設定である。1985年に角川書店よりアニメ映画化)
  • アプサラス-神の逆鉾-(笠岡市出身の小説家、吉岡平のライトノベル作品。物語の舞台であるO県・壇内市のモデルとなっており、実在の土地・建物の多くがそのまま描写されている。ちなみに壇内市という名称はラヴクラフトの作品『ダンウィッチの怪』のもじりである)
  • 映画釣りバカ日誌では船釣のシーンの一部を神島沖で撮影している。

市ゆかりの著名人[編集]

歴史上の人物[編集]

  • 水野勝成(福山藩初代藩主、新田開発などを行い笠岡市の発展の基礎を築いた。)

名誉市民[編集]

  • 小野竹喬(日本画家/笠岡市出身)
  • 小野博(初代 - 第6代笠岡市長)
  • 渡邊嘉久(元市議、第7代 - 第12代笠岡市長)
  • 天野與市(元県議)
  • 伊藤大孝(元県議)

笠岡思民(しみん)大使[編集]

出身著名人[編集]

その他[編集]

名物[編集]

市町村合併[編集]

  • 1960年に北川村を編入以後、笠岡市は市町村合併を行っていない。
  • 平成の大合併時には浅口郡内の各町、井原市、小田郡矢掛町などとの合併も検討されるがいずれも実現しなかった。その後里庄町・矢掛町は単独で存続し、井原市は後月郡芳井町・小田郡美星町を編入、鴨方町・金光町・寄島町の3町が合併し浅口市が成立した。
  • 福山市との合併について、昭和期に笠岡市茂平地区などが笠岡市からの分離と福山市への合併を求めた事例がある。また笠岡市との合併について福山市は『今後は,先の地方制度調査会の「今後の地方自治制度のあり方に関する答申」にあるように,道州制などの論議が進み具体の形が明らかになってくれば,こうした合併論議も自然な流れの中で行われるようになり,具体的な視野に入ってくる可能性は大いにあるものと認識している。[19]』と表明している。

脚注[編集]

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  1. ^ 笠岡のおいたち - 笠岡市ホームページ”. www.city.kasaoka.okayama.jp. 2019年3月29日閲覧。
  2. ^ 笠岡のおいたち - 笠岡市ホームページ”. www.city.kasaoka.okayama.jp. 2019年3月29日閲覧。
  3. ^ ブリタニカ国際大百科事典. 
  4. ^ INC, SANKEI DIGITAL. “日本唯一の「海の上の病院」が23年ぶり新造 瀬戸内海の離島医療守る「済生丸」4代目が15日に就航” (日本語). 産経WEST. 2019年3月8日閲覧。
  5. ^ 年度ごとの整備状況”. 笠岡市 (2015年6月1日). 2016年9月10日閲覧。
  6. ^ 岡山県 (平成17年1月). 地方振興局の再編. 
  7. ^ 井原市 (2010). 井原市産業振興ビジョン. 
  8. ^ 広島県. 救急医療などの医療連携体制. https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/life/430134_1223346_misc.pdf. 
  9. ^ 医療連携へ模索続く岡山県境 共通課題は医師不足” (日本語). 岡山の医療健康ガイド MEDICA. 2019年2月26日閲覧。
  10. ^ a b c d 福山・笠岡地域公共交通活性化協議会 (2016). 資料編. https://www.city.kasaoka.okayama.jp/uploaded/attachment/4159.pdf. 
  11. ^ INC, SANKEI DIGITAL. “日本唯一の「海の上の病院」が23年ぶり新造 瀬戸内海の離島医療守る「済生丸」4代目が15日に就航” (日本語). 産経WEST. 2019年3月8日閲覧。
  12. ^ 製鉄所別粗鋼生産詳細 | 日刊鉄鋼新聞”. www.japanmetaldaily.com. 2019年3月27日閲覧。
  13. ^ 福山・笠岡地域公共交通活性化協議会 (2016). 資料編. https://www.city.kasaoka.okayama.jp/uploaded/attachment/4159.pdf. 
  14. ^ a b 友好都市/友好握手都市に関すること”. 笠岡市 (2011年4月11日). 2014年6月13日閲覧。
  15. ^ 福山市 (2015). 福山市総合戦略. p. 8. 
  16. ^ さんようタウンナビ 『笠岡の大使に千鳥・大悟さん 魅力発信へ10日に委嘱』山陽新聞社(2013年(平成25年)1月4日)、2013年(平成25年)1月10日閲覧。
  17. ^ 村田選手のWBA王座戦応援を 笠岡の祖父母が市長を表敬山陽新聞社(2017年(平成29年)5月11日)、2017年(平成29年)5月11日閲覧。
  18. ^ ボクシング:村田諒太選手、WBA王座挑戦 「感謝忘れずに」 笠岡在住・高本さん夫妻、孫へエール /岡山毎日新聞社(2017年(平成29年)5月16日)、2017年(平成29年)5月16日閲覧。
  19. ^ ふくやま市議会だより第8号 平成15年第5回市議会定例会 - 福山市ホームページ”. www.city.fukuyama.hiroshima.jp. 2019年2月18日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]