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藤井康生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ふじい やすお
藤井 康生
プロフィール
出身地 日本の旗 日本 岡山県倉敷市
生年月日 (1957-01-07) 1957年1月7日(67歳)
血液型 O型
最終学歴 中央大学法学部卒業
所属事務所 株式会社17(ワンセブン)
職歴 NHK放送センター北見福岡東京アナウンス室名古屋G-Media出向など)
活動期間 1979年 -
公式サイト https://fujiiyasuo.jp/
出演番組・活動
出演経歴 本文参照
藤井 康生
YouTube
チャンネル
活動期間 2022年4月8日 -
ジャンル 大相撲
登録者数 約32万2000人
総再生回数 約5万4700回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2022年6月8日時点。
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藤井 康生(ふじい やすお、1957年昭和32年〉1月7日 - )は日本のフリーアナウンサーYouTuber日本放送協会(NHK)元局員(エグゼクティブ・アナウンサー)、大阪学院大学経済学部特任教授。

人物

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岡山県立岡山朝日高等学校を経て中央大学法学部卒業後、1979年にNHKに入局。2022年1月31日にNHKの嘱託アナウンサー定年を迎え退職、同年2月1日よりフリーアナウンサーとなった[1]3月17日、個人事務所「株式会社17(ワンセブン)」を設立、マネージメント業務は同じく協会の元局員である羽佐間正雄が代表を務める株式会社オフィスカノンが担当。

2022年4月18日、自身のYouTubeチャンネルを開設。

大相撲アナウンサー

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入局後からスポーツ担当アナウンサーとして活動。特にメインで取り組んでいた分野は大相撲。初めて実況を担当したのは1985年春場所であった。1988年春場所に幕内実況デビューし、1995年秋場所に初めて千秋楽の幕内実況を担当した。福岡勤務時は九州場所担当として、名古屋異動直後は50回目の節目を迎えた名古屋場所の担当としてそれぞれ全国のアナウンサーをまとめ上げた。定年を迎えた後も、嘱託の立場で実況を継続していた。大相撲を実況するアナウンサーは、その専門性や若手の手本になるという観点、経験が重視されやすいという面からも定年を迎えてもしばらくは引き続いて実況を担当するケースが他のスポーツ実況に比べて多い。2019年夏場所の時点でも現役のため昭和平成令和の3時代にまたがって実況している唯一のアナウンサーであった。

また、正面解説の北の富士勝昭(元横綱)、向正面解説の舞の海秀平(元小結)の3人は“ゴールデントリオ”と言われ、各場所初日か千秋楽の中継でこのトリオで放送が進められることが多い。舞の海との共演は大相撲中継のみならず、かつて藤井が司会を務めていた『あなたも挑戦!ことばゲーム』で解答者として出演した際にも何度か見られた。嘱託になってからは回数こそ減っているものの、この3人体制になることは一場所に一度はあった。

このほか、各局面で中継に係わっている。

  • 連勝を続けていた横綱千代の富士陣岳を下して横綱大鵬の45連勝に並んだ1988年九州場所6日目の実況を担当。奇しくもその22年後の2010年秋場所7日目、その千代の富士の53連勝に並んでいた横綱白鵬稀勢の里を下して「千代の富士超え」を果たした一番の実況も担当した。
  • 寺尾貴花田に敗れた時に下がりを叩きつけた1991年春場所11日目の実況を担当。
  • 横綱の最後の優勝かつ最後の取り組みとなった2000年九州場所千秋楽の実況を担当。
  • 横綱貴乃花の最後の優勝となった2001年夏場所千秋楽の実況を担当。
  • 横綱武蔵丸の最後の優勝となった2002年秋場所千秋楽の実況を担当。
  • 2008年初場所千秋楽、結びの一番である白鵬と朝青龍の久々(2002年秋場所以来)の横綱相星決戦の実況を担当。
  • 2009年夏場所千秋楽、大関日馬富士優勝決定戦で白鵬を下手投げで下して初優勝を決めた一番の実況を担当。
  • 2010年九州場所千秋楽、平幕豊ノ島と白鵬の優勝決定戦(白鵬勝利)の実況を担当。
  • 2014年春場所14日目、鶴竜が1敗同士の頂上決戦で白鵬を寄り切りで下し、優勝と横綱昇進に大きく近づいた一番の実況を担当。
  • 2015年九州場所千秋楽、日馬富士の2年ぶりの復活優勝の一番の実況を担当。
  • 2016年秋場所14日目、大関豪栄道が玉鷲を万全の寄りで下し、初優勝を決めた一番の実況を担当。
  • 2017年
    • 夏場所12日目、関脇髙安が宝富士を上手投げで仕留め、10勝目を挙げて大関昇進を確実にした一番の実況を担当。
    • 名古屋場所13日目、白鵬が新大関髙安を押し倒しで下し、魁皇が保持していた単独勝ち星1047勝を超え、単独勝ち星一位となる1048勝を達成した一番の実況を担当[2]
    • 九州場所11日目、嘉風が白鵬を寄り切りで下した際、白鵬が待ったを訴えた一番の実況を担当。
  • 2018年
    • 春場所14日目、鶴竜が豪栄道を叩き込みで下し、約1年ぶりの復活優勝を遂げた一番の実況を担当。
    • 名古屋場所14日目、関脇御嶽海栃煌山を寄り切りで下し、初優勝を遂げた一番の実況を担当。
  • 2020年初場所14日目、徳勝龍正代の1敗の平幕同士の頂上決戦の実況を担当(徳勝龍が突き落としで勝ち、初優勝に大きく近づく)。

このように、相撲界の節目節目の重要な場面で実況を担当し続けていた。

2017年初場所後に一旦NHKの内規の定年を迎えたが、翌場所以降も嘱託の立場で実況を継続。それから丁度5年後にあたる2022年初場所をもって、NHKの嘱託アナウンサーとしての定年を迎えたため、実況から引退した[3]

2022年春場所よりABEMA大相撲中継の実況を担当[4]

2023年4月13日、力士以外で相撲振興に寄与した人に与えられる「永楽相撲功労賞」(永楽倶楽部主催)を受賞[5]

競馬アナウンサー

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NHKで競馬中継を行う際でも、実況を担当することが多い。特に八大競走級、中でも格の高い東京優駿(日本ダービー)、有馬記念の実況が多い。

その他

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1997年、NHK初の競輪中継となったKEIRINグランプリを担当。

2024年ラブライブ!シリーズのライブイベント、「ユニット甲子園」の実況を担当。

現在の出演番組

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  • ABEMA大相撲LIVE(2022年春場所より)[6]

過去の出演番組

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エピソード

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  • 1996年アトランタオリンピック女子マラソンの競技終了後の選手インタビューを担当し、銅メダルを獲得した有森裕子リクルート)の「自分で自分を褒めたいと思います」というコメントを引き出したことで知られる[7]
  • 2007年の有馬記念のテレビ実況では、内からスルスルと伸びてくるマツリダゴッホの姿に、思わず「祭りだ、祭りだ、マツリダゴッホ!!」と流れるように連呼し、中継解説をしていた鈴木康弘日本調教師会名誉会長)が思わず吹き出してしまうハプニングがあった。
  • 好角家で知られるデーモン小暮閣下のことを「デーモンさん」と呼んでいる数少ない人物である。
  • 2016年天皇賞(春)の実況でキタサンブラックカレンミロティックの微妙な1着争いにもかかわらずゴール直前から外側から差してきた勢いのあったカレンミロティックが勝ったと断定する形の実況をしてしまい、結果的に間違った実況となってしまった(勝ったのはビデオ判定でも一目では分かりにくいような極僅差でキタサンブラックであった)。奇しくも、これが藤井の最後の天皇賞の実況となった。
  • 水谷豊に少々似ていることから、愛称は「NHKの杉下右京」。かつては本人も正職員アナウンサー時代にネタにしていた。

脚注

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  1. ^ INC, S日刊スポーツ新聞社 (2022年1月20日). “元NHKの藤井康生アナがフリーとして再出発 YouTubeチャンネル開設にも意欲”. 日刊スポーツ. 2022年2月1日閲覧。
  2. ^ この日の幕内取り組みは前述のゴールデントリオが実況・解説を担当していた。
  3. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2022年1月20日). “北の富士氏「きょうが最後なの?」NHK藤井アナ「お世話になりました」”. サンスポ. 2022年1月20日閲覧。
  4. ^ 元NHK藤井康生アナが春場所からABEMAで大相撲実況「放送では負けないように頑張ります」 日刊スポーツ 2022年3月8日12時14分(2022年3月8日閲覧)
  5. ^ 元NHK藤井康生アナと荒汐部屋の内海マネジャー「永楽相撲功労賞」を受賞日刊スポーツ2023年4月13日付
  6. ^ “元NHK藤井康生アナが春場所からABEMAで大相撲実況「放送では負けないように頑張ります」”. 日刊スポーツ. (2022年3月8日). https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202203080000247.html 2022年3月8日閲覧。 
  7. ^ 「初めて自分で自分をほめたいと思います」 Nikkan Olympic Column 日刊スポーツ 2012年2月23日付紙面(2012年7月6日配信)

外部リンク

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