ラグビーワールドカップ

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ラグビーワールドカップ
最新のシーズン・大会:
ラグビーワールドカップ2015
ウェブ・エリス・トロフィー
スポーツ ラグビーユニオン
創設 1987年
チーム数 20
最新優勝者  ニュージーランド (2015年)
最多優勝者  ニュージーランド(3回)
ウェブサイト http://www.rugbyworldcup.com/

ラグビーワールドカップ (英語: Rugby World Cup) とは、ラグビーユニオンナショナルチームの世界一を決定する世界選手権大会。第1回大会は1987年に開催され、4年ごとに開催されている。優勝トロフィーは「ウェブ・エリス・カップ」。ワールドラグビー主催。現在、運営管理はラグビーワールドカップリミテッド(RWCL)に委託されている。

夏季オリンピックFIFAワールドカップとともに、世界3大スポーツ祭典と呼ばれている[1]。 大会テーマソングは「ワールド・イン・ユニオン」。

概説[編集]

1983年、オーストラリアとニュージーランドの両協会がそれぞれ、国際ラグビーフットボール評議会(IRFB、現・ワールドラグビー)にワールドカップの開催を提案した。この時は却下されたが、両協会は実現可能性について検討し、1985年にIRFBの年次会合で結果を披露した。FIFAワールドカップとオリンピックに被らないよう、開催年を1987年に設定した。これを受けてIRFBのメンバーの8協会(オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、フランス、イングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランド)で投票が行われ、6対2で開催が決定した(反対したのはスコットランドとアイルランドで、アマチュアリズムが脅かされるという理由だった)[2]。こうして、1987年にニュージーランド・オーストラリアによる共催で第1回が行われた。当初は両協会の主催による大会であり予選は無かった。その後の大会はIRFBに主催者が変更され、第2回以降は予選大会と本大会による形式に変更となった。本大会は4年毎に行われる(夏季五輪の前年・冬季五輪、FIFAワールドカップの翌年に開催)。また第3回までは北半球、南半球それぞれの国内シーズン(北半球10-11月、南半球5-6月)を中心に開催されていたが、第4回大会以降は南北いずれの半球でも、9月から11月を中心とした日程になっている。

大会の方式[編集]

第1回大会から第3回大会までは16の国と地域が出場し、第4回大会からは出場枠が20に拡大した。

予選大会[編集]

  • 第7回大会以降は、その前の大会でベスト12(予選プール上位3位)に入った国が予選免除されることになっている。
  • 第2回大会での予選出場国(地域)は33であったが、第6回大会は94、第7回大会は91、第8回大会は96だった。
  • 第9回大会の予選枠はヨーロッパ1、アメリカ2、アフリカ1、オセアニア2、ヨーロッパ・オセアニアプレーオフ1、最終プレーオフ1。

過去の方式[編集]

  • 第1回大会では、招待国(地域)による開催のため予選が行われなかった。
  • 第2回大会以降は、開催国(地域)及び前回大会の成績上位国(地域)が予選免除されている。
  • 第2・3・5・6回大会では前回大会8強、第4回大会は前回大会4強が予選免除された。
  • 第7・8回大会の予選枠はヨーロッパ2、アメリカ2、アフリカ1、オセアニア1、アジア1、最終プレーオフ1。

本大会[編集]

予選プールと決勝トーナメントから構成される。

予選プールは出場チームをいくつかのプールに振り分け、プール内の各チームと1試合ずつ対戦する。試合の結果ごとに「勝ち点」(マッチポイント)が与えられる。第5回以降は出場20か国(地域)が5チームごとの4組に分かれて予選プールを戦い、勝利が4点、引き分けが2点、敗戦が0点でありボーナスポイントとして4トライ以上で1点、7点差以内での敗戦で1点が与えられ合計ポイントの上位2チームが決勝トーナメントに進出する方式となっている。

決勝トーナメントは8チームによるノックアウト方式で実施され、規定の時間内で決着がつかなかったときは延長戦が行われる。

過去の方式[編集]

  • 第1回から第3回 - 16チームが出場。まず4チームずつ4つの組(プール)に分かれて1回戦総当たりで戦い、各組の上位2チームが準々決勝へ進出。
  • 第4回 - この大会から出場枠が20に拡大。4チームずつ5組でプール戦を行う。マッチポイントは勝利3、引き分け2、敗戦1。各組1位の5チームはそのまま決勝トーナメントへ進出。各組2位の5チームと3位になったうち最も成績の良かった1チーム、計6チームの間でプレーオフを行い勝った3チームが決勝トーナメントへ進出する方式。

各大会の概要[編集]

大会(開催年) ホスト国(地域) 決勝戦 3位決定戦
優勝 スコア 2位 3位 スコア 4位
第1回(1987年) オーストラリアの旗 オーストラリア
ニュージーランドの旗 ニュージーランド
 ニュージーランド 29 - 9  フランス  ウェールズ 22 - 21  オーストラリア
第2回(1991年) イングランドの旗 イングランド
フランスの旗 フランス
ウェールズの旗 ウェールズ
スコットランドの旗 スコットランド
IRFU flag.svg アイルランド
 オーストラリア 12 - 6  イングランド  ニュージーランド 13 - 6  スコットランド
第3回(1995年) 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国  南アフリカ共和国 15 - 12
aet
 ニュージーランド  フランス 19 - 9  イングランド
第4回(1999年) ウェールズの旗 ウェールズ[3]  オーストラリア 35 - 12  フランス  南アフリカ共和国 22 - 18  ニュージーランド
第5回(2003年) オーストラリアの旗 オーストラリア  イングランド 20 - 17
aet
 オーストラリア  ニュージーランド 40 - 13  フランス
第6回(2007年) フランスの旗 フランス[4]  南アフリカ共和国 15 - 6  イングランド  アルゼンチン 34 - 10  フランス
第7回(2011年) ニュージーランドの旗 ニュージーランド  ニュージーランド 8 - 7  フランス  オーストラリア 21 - 18  ウェールズ
第8回(2015年) イングランドの旗 イングランド  ニュージーランド 34 - 17  オーストラリア  南アフリカ共和国 24 - 13  アルゼンチン
第9回(2019年) 日本の旗 日本
第10回(2023年)

決勝会場[編集]

大会 会場
第1回 ニュージーランドの旗 オークランド / イーデン・パーク
第2回 イングランドの旗 ロンドン / トゥイッケナム・スタジアム
第3回 南アフリカ共和国の旗 ヨハネスブルグ / エリス・パーク・スタジアム
第4回 ウェールズの旗 カーディフ / ミレニアム・スタジアム
第5回 オーストラリアの旗 シドニー / スタジアム・オーストラリア
第6回 フランスの旗 パリ / スタッド・ド・フランス
第7回 ニュージーランドの旗 オークランド / イーデン・パーク
第8回 イングランドの旗 ロンドン / トゥイッケナム・スタジアム
第9回 日本の旗 横浜 / 横浜国際総合競技場

個人成績[編集]

大会別トライ王[編集]

大会 トライ王 国(地域) トライ数
第1回 クレイグ・グリーン
ジョン・カーワン
 ニュージーランド
 ニュージーランド
6
第2回 デイヴィッド・キャンピージ
ジャンバティスト・ラフォン
 オーストラリア
 フランス
6
第3回 マーク・エリス
ジョナ・ロムー
 ニュージーランド
 ニュージーランド
7
第4回 ジョナ・ロムー  ニュージーランド 8
第5回 ダグ・ハウレット
ミルズ・ムリアイナ
 ニュージーランド
 ニュージーランド
7
第6回 ブライアン・ハバナ  南アフリカ共和国 8
第7回 ヴァンサン・クレール
クリス・アシュトン
 フランス
 イングランド
6
第8回 ジュリアン・サヴェア  ニュージーランド 8

大会別得点王[編集]

大会 得点王 国(地域) 得点
第1回 グラント・フォックス  ニュージーランド 126
第2回 ラルフ・キーズ  アイルランド 68
第3回 ティエリ・ラクロワ  フランス 112
第4回 ゴンサロ・ケサダ  アルゼンチン 102
第5回 ジョニー・ウィルキンソン  イングランド 113
第6回 パーシー・モンゴメリー  南アフリカ共和国 105
第7回 モルネ・ステイン  南アフリカ共和国 62
第8回 ニコラス・サンチェス  アルゼンチン 97

大会通算最多記録[編集]

記録は第8回大会(2015年)終了時点

チーム別成績[編集]

国(地域) 出場回数 優勝 2位 3位 4位 8強 1987 1991 1995 1999 2003 2007 2011 2015
 ニュージーランド 8 3 1 2 1 1 優勝 3位 2位 4位 3位 ベスト8 優勝 優勝
 オーストラリア 8 2 2 1 1 2 4位 優勝 ベスト8 優勝 2位 ベスト8 3位 2位
 南アフリカ共和国 6 2 0 2 0 2 - - 優勝 3位 ベスト8 優勝 ベスト8 3位
 イングランド 8 1 2 0 1 3 ベスト8 2位 4位 ベスト8 優勝 2位 ベスト8 P
 フランス 8 0 3 1 2 2 2位 ベスト8 3位 2位 4位 4位 2位 ベスト8
 ウェールズ 8 0 0 1 1 3 3位 P P ベスト8 ベスト8 P 4位 ベスト8
 アルゼンチン 8 0 0 1 1 2 P P P ベスト8 P 3位 ベスト8 4位
 スコットランド 8 0 0 0 1 6 ベスト8 4位 ベスト8 ベスト8 ベスト8 ベスト8 P ベスト8
 アイルランド 8 0 0 0 0 6 ベスト8 ベスト8 ベスト8 PO ベスト8 P ベスト8 ベスト8
 フィジー 7 0 0 0 0 2 ベスト8 P - PO P ベスト8 P P
 サモア 7 0 0 0 0 2 - ベスト8 ベスト8 PO P P P P
 カナダ 8 0 0 0 0 1 P ベスト8 P P P P P P
 イタリア 8 0 0 0 0 0 P P P P P P P P
 日本 8 0 0 0 0 0 P P P P P P P P
 ルーマニア 8 0 0 0 0 0 P P P P P P P P
 トンガ 7 0 0 0 0 0 P - P P P P P P
 アメリカ合衆国 7 0 0 0 0 0 P P - P P P P P
 ナミビア 5 0 0 0 0 0 - - - P P P P P
 ジョージア 4 0 0 0 0 0 - - - - P P P P
 ウルグアイ 3 0 0 0 0 0 - - - P P - - P
 ジンバブエ 2 0 0 0 0 0 P P - - - - - -
 ロシア 1 0 0 0 0 0 - - - - - - P -
 ポルトガル 1 0 0 0 0 0 - - - - - P - -
 スペイン 1 0 0 0 0 0 - - - P - - - -
 コートジボワール 1 0 0 0 0 0 - - P - - - - -
※PO:プレーオフ敗退、P:予選プール敗退、-:本大会出場せず

日本に於ける放送体制[編集]

民放(無料放送)・NHK[編集]

第4回大会(1999年)まではNHKに於いて日本戦全試合や決勝戦などが放送された(第1回大会(1987年)のみTBSと折半して放送[5])。第3回大会(1995年)までは生中継にて放送されたが、第4回大会は録画中継となった。

第5回大会(2003年)テレビ東京で「開局40周年記念」と題し、日本戦及び決勝トーナメントが、他の同系列局では日本代表戦と決勝戦のみが編集の上録画中継された。尚、テレビ東京以外の系列でも「開局40周年記念」、「ラグビーワールドカップ完全中継」と銘打って告知CMが放送されたため関東地方以外の視聴者から決勝トーナメントの放送がされないことが直前まで説明されなかったため多くの批判を受けた[要出典]。また地上波の系列が少ないため、視聴できたのはいわゆる5大都市圏周辺の都道府県[6]と、テレビせとうちのサービスエリアである瀬戸内海沿岸のごく一部だけだった。

第6回大会(2007年)第7回大会(2011年)[7]および第8回大会(2015年)[8]の3大会は日本テレビが放映権を獲得している。

このうち第6回大会に於いては、W杯開幕直前として日本代表の特集、予選プールである日本戦4試合と決勝トーナメント3試合が現地から10分遅れの形で録画中継が為された。しかし日本対カナダ戦では試合終了直前のプレーに対するビデオ判定に時間がかかり後半ロスタイムが長引いたことで放送時間が収まらない可能性があると日本テレビが判断し、急遽録画中継から生放送に切り替えが行われた。結果として放送終了前のスポットで同点の望みがつながる日本代表のトライが放送されたが、5-12で劣勢だった日本代表の同点の可能性を残すトライを決めた瞬間が放送上カットされたことになり同点となるコンバージョンからの中継となって視聴者から多くの批判を受けた。放送後、日本テレビはこの件について公式サイト上で謝罪している[9][10]。なお、2011年大会以降は最大20分延長のオプションが設けられるようになった。

第8回大会はNHKも4大会ぶりに中継が行われ、BS1で日本戦など12試合を中継する[11]

有料放送(CSなど)[編集]

第4回大会(1999年)に於いてスカイエンターテイメント(現:J SPORTS)がCS放送にて放映権を獲得、SKY sports 2(現:J SPORTS 2)に於いて全試合生中継を実施した。当該年以降に開催された大会についてもJ SPORTSは継続して全試合生中継を行ってきている。

J SPORTSは更に、第7回大会(2011年)に於いて地上波・BSなどを含む独占放映権並びにインターネット配信権(モバイル含む)を取得した他[12]、第8回大会(2015年)に於いても全試合放映権を取得している[13]

脚注[編集]

  1. ^ 国土交通省. “ラグビーワールドカップ2019日本開催が意味するもの”. 2015年10月10日閲覧。
  2. ^ Rugby World Cup - The Origins”. Official RWC 2011 Site. 2011年9月13日閲覧。
  3. ^ イングランド、スコットランド、フランス、アイルランドでも試合が行われた。
  4. ^ ウェールズ、スコットランドでも試合が行われた。
  5. ^ 日本放送協会放送文化調査研究所放送情報調査部 『NHK年鑑'88』 日本放送出版協会、1988年、2-3頁。 
  6. ^ テレビ北海道は当時北見帯広釧路の一部で中継局がなかった他、北見ではケーブルテレビでも視聴できない地域が多数あった
  7. ^ “日テレ、2大会連続W杯放送”. サンケイスポーツ(SANSPO_COM). (2010年10月22日). https://web.archive.org/web/20101025230834/http://www.sanspo.com/rugby/news/101022/rgd1010220515000-n1.htm 2014年6月30日閲覧。 ※現在はインターネットアーカイブに残存
  8. ^ ラグビーワールドカップ2015 日本テレビ
  9. ^ “ラグビー:W杯の放送に抗議殺到”. 毎日新聞. (2007年9月26日). http://megalodon.jp/2007-1001-0004-04/www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070927k0000m040114000c.html 2014年6月30日閲覧。 ※現在はテキスト部分のみウェブ魚拓に残存
  10. ^ “日テレがラグビーW杯で日本のトライを飛ばして放送、抗議1000件”. J-CASTニュース. (2007年9月27日). http://www.j-cast.com/2007/09/27011703.html 2014年6月30日閲覧。 →アーカイブ
  11. ^ ラグビーワールドカップ2015 NHKスポーツオンライン”. 日本放送協会. 2015年9月20日閲覧。
  12. ^ “Jスポーツ,ラグビーワールドカップ2011の独占放送権を獲得,ネット配信権なども”. ITpro(日経ニューメディア). (2009年11月16日). http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20091116/340615/ 2014年6月30日閲覧。 →アーカイブ
  13. ^ “スポーツテレビ局J SPORTS ラグビーワールドカップ2015 イングランド大会を全48試合生中継!” (プレスリリース), J SPORTS, (2014年5月25日), http://www.jsports.co.jp/press_release/20140525.html 2014年6月30日閲覧。 →アーカイブ

関連項目[編集]

外部リンク[編集]