2018 FIFAワールドカップ

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2018 FIFAワールドカップ
2018 FIFA World Cup
Чемпионат мира по футболу 2018
大会概要
開催国 ロシアの旗 ロシア
日程 2018年6月14日 - 7月15日
チーム数 32 (6連盟)
開催地数 12 (11都市)
 < 20142022

2018 FIFAワールドカップ: 2018 FIFA World Cup)は、2018年6月14日から7月15日にかけて、ロシアで開催される予定の第21回目のFIFAワールドカップ。東ヨーロッパでは初の開催。

開催国選定の経緯[編集]

開催国決定[編集]

投票の結果、ロシアに決定した[1]。これに伴いロシアは予選免除となった。

開催国の決定方法は、国際オリンピック委員会の五輪開催地決定投票と同じ方式で、英国紙のおとり取材による買収疑惑発覚で職務停止処分を受けた2理事を除く、国際サッカー連盟理事22人による投票。各回ごとに過半数の国・地域が出るまで投票を繰り返し、過半数がない場合はその回の得票最下位の国・地域を次の投票から除外する方式で行われた。同数になった場合のみ、ブラッターFIFA会長の1票で決まるという方式だった[2]

欧州4候補の内、最初にイングランドが落選。その後2回目でロシアが13票を集めて過半数を獲得した為、ロシアの開催が決定した。

2018年FIFAワールドカップ開催国投票
立候補国 1回目 2回目
ロシアの旗 ロシア 9 13
スペインの旗 スペインポルトガルの旗 ポルトガル 7 7
オランダの旗 オランダ ベルギー 4 2
イングランドの旗 イングランド 2

評価レポートが重要視されず[編集]

2002年からFIFA理事を務めていた小倉純二当時日本サッカー協会(JFA)会長現JFA名誉会長によれば、開催地決定に関して最も影響力のあるのはFIFA視察団が立候補国を現地調査して提出する調査報告書(レポート)だという。ところが、今回は全く違い、レポート評価は、2018年開催が決まったロシアが全体で2番目に低く、2018年の4候補の中では最下位、同時に2022年開催が決まったカタールは全体及び2018年の5候補内の両方で最下位だった[3]

予選[編集]

出場国[編集]

大陸連盟 出場
枠数
予選大会
予選順位
出場国・地域 出場決定日 出場回数 備考 FIFA
Rank[4]
UEFA 13+1 - 開催国 ロシアの旗 ロシア 2010年12月02日[5] 1102大会連続11回目[6] 65
欧州予選 A組1位 フランスの旗 フランス 2017年10月10日 1506大会連続15回目 07
B組1位 ポルトガルの旗 ポルトガル 2017年10月10日 0705大会連続07回目 03
C組1位 ドイツの旗 ドイツ 2017年10月05日 1917大会連続19回目[7] 前大会優勝 01
D組1位 セルビアの旗 セルビア 2017年10月09日 1202大会ぶり012回目[8] 38
E組1位 ポーランドの旗 ポーランド 2017年10月08日 0503大会ぶり008回目 06
F組1位 イングランドの旗 イングランド 2017年10月05日 1506大会連続15回目 12
G組1位 スペインの旗 スペイン 2017年10月06日 1511大会連続15回目 08
H組1位 ベルギーの旗 ベルギー 2017年09月03日 1302大会連続13回目 05
I組1位 アイスランドの旗 アイスランド 2017年10月09日 01初出場 21
CONMEBOL 4.5 南米予選 1位 ブラジルの旗 ブラジル 2017年03月28日 2121大会連続21回目 02
2位 ウルグアイの旗 ウルグアイ 2017年10月10日 1303大会連続13回目 17
3位 アルゼンチンの旗 アルゼンチン 2017年10月10日 1712大会連続17回目 前大会準優勝 04
4位 コロンビアの旗 コロンビア 2017年10月10日 0602大会連続06回目 13
CAF 5 最終予選 B組1位 ナイジェリアの旗 ナイジェリア 2017年10月07日 0503大会連続06回目 41
E組1位 エジプトの旗 エジプト 2017年10月08日 0507大会ぶり003回目 30
AFC 4.5 最終予選 A組1位 イランの旗 イラン 2017年06月13日 0502大会連続05回目 34
A組2位 大韓民国の旗 韓国 2017年09月05日 1009大会連続10回目 62
B組1位 日本の旗 日本 2017年08月31日 0606大会連続06回目 44
B組2位 サウジアラビアの旗 サウジアラビア 2017年09月05日 0503大会ぶり005回目 63
CONCACAF 3.5 最終予選 1位 メキシコの旗 メキシコ 2017年09月01日 1607大会連続16回目 16
2位 コスタリカの旗 コスタリカ 2017年10月07日 1602大会連続05回目 22
3位 パナマの旗 パナマ 2017年10月10日 01初出場 49
  • FIFA Rank欄は2017年10月時点でのFIFAランキング[4]印は第1シードとなるホスト国およびFIFAランキング上位7国を表す。

開催都市[編集]

開催都市[編集]

本大会は11都市12会場で開催される。開催都市はヨーロッパ側に集中しており、ウラル以東ではエカテリンブルクのみとなる。全会場が陸上トラックの無いサッカー・球技専用スタジアムとなる。

試合は以下の11都市(カリーニングラードカザンモスクワニジニ・ノヴゴロドサンクトペテルブルクサマーラサランスクソチヴォルゴグラードロストフ・ナ・ドヌエカテリンブルク)で行う予定である[9]

2011年10月、ロシアは開催候補地を16から14に減らした。そしてモスクワ州ポドリスクのモスクワ州立スタジアムについて州政府から取り下げたことが明らかになった、またモスクワ市内のスパルタク・スタジアムディナモ・スタジアムのどちらかが落選することも明らかとなった[10]

なお開催地は2012年9月29日に決定された[11]。これによって開催候補都市のうち、クラスノダールヤロスラヴリは落選となった。

2012年12月14日のFIFA理事会で今大会の開幕戦と準決勝1試合と決勝をモスクワのルジニキ・スタジアムで、準決勝の残り1試合をサンクトペテルブルクの新ゼニト・スタジアムで行うことを決定した[12]

モスクワ サンクトペテルブルク
ルジニキ・スタジアム オトクリティ・アリーナ 新ゼニト・スタジアム
収容人数: 89,318人
(改築)
収容人数: 46,990人
(新築)
収容人数: 69,500人
(新築)
Flickr - Pavel Kazachkov - Luzhniki stadium.jpg Spartak stadium (Otkrytiye Arena), 23 August 2014.JPG Spb 06-2017 img42 Krestovsky Stadium.jpg
カリーニングラード カザン ニジニ・ノヴゴロド
カリーニングラード・スタジアム ルビン・スタジアム ニジニ・ノヴゴロド・スタジアム
収容人数: 45,015人
(新築)
収容人数: 45,015人 (60,000人)[13]
(新築)
収容人数: 44,899人
(新築)
Kaliningrad 05-2017 img71 new stadium.jpg Kazan-arena-stadium.jpg NN Strelka Stadium construction 08-2016.jpg
サマーラ ヴォルゴグラード サランスク
サマーラ・アリーナ ヴォルゴグラード・アリーナ モルドヴィア・アリーナ
収容人数: 44,918人
(新築)
収容人数: 45,568人
(新築)
収容人数: 45,015人
(新築)
Samara stadium.jpg Construction of Volgograd Arena outside.jpg Mordovia-arena-august-2016.jpg
ロストフ・ナ・ドヌ ソチ エカテリンブルク
ロストフ・アリーナ ソチ・オリンピックスタジアム セントラル・スタジアム
収容人数: 43,702人
(新築)
収容人数: 47,659人
(新築)
収容人数: 44,130人
(改築)
RND-Rostov Arena-09.2016.JPG Fisht Stadium.jpg Центральный стадион (реконструкция).jpg

地図[編集]

気候[編集]

ケッペンの気候区分では最南部のソチのみが温暖湿潤気候で、その他の開催都市は亜寒帯湿潤気候に属するが、大会開催時期の6月の平均気温は、モスクワ(12.1℃~22.0℃)、サンクトペテルブルク(11.7℃~20.0℃)、カリーニングラード(10.9℃~20.5℃)、エカテリンブルク(12.1℃~23.0℃)、カザン(13.3℃~23.5℃)、ニジニ・ノヴゴロド(12.6℃~22.6℃)、サマーラ(14.4℃~25.4℃)、ヴォルゴグラード(15.0℃~26.4℃)、ロストフ・ナ・ドヌ(15.8℃~26.6℃)、ソチ(16.5℃~24.8℃)となっており、南部では日中の気温は25度を超える夏日となり、時に真夏日になることもあるなど、比較的暑くなる。

時差[編集]

ロシアの開催都市の時間帯は3つあり、最西端のカリーニングラードでは日本標準時より7時間遅れ(カリーニングラード時間)(UTC+2)、最東端のエカテリンブルク(エカテリンブルク時間)(UTC+5)で4時間遅れ、その他の9つの開催都市は全てモスクワ時間(UTC+3)となり6時間遅れとなる。

議論[編集]

ロシアワールドカップ誘致をめぐる過程やロシアの人権問題、2014年のクリミア併合ウクライナ紛争等に関連して、ロシアと対立する反露意識の強い一部の欧米西側諸国からはロシアでの開催に反対意見が根強く、議論を呼んでいる。

ボイコットの動き[編集]

イングランドサッカー協会会長のグレグ・ダイクは、ゼップ・ブラッターが再選をした場合、「UEFA内で大会をボイコットする動きが起きたら」という条件付きでロシアワールドカップのボイコットを支持すると述べた[14]。またスウェーデンサッカー協会のカールエリク・ニルソン会長もボイコットの可能性を排除しないことを述べた[15]。一方、ドイツサッカー協会ニーアスバッハ会長は「ボイコットは悪い武器」としてボイコットに消極的な姿勢を示している[16]。スポーツライターの平野史はUEFAや各協会の動きに対して、利権争いとの見方を示している[17]

またそれとは別に、ウクライナ問題で端を発したロシア制裁から、ウォール・ストリート・ジャーナル誌のBret Stephensは、ロシアには再教育が必要だとしてロシアワールドカップを、ボイコット又は中止に追い込むこみプーチンに恥を掻かせることで民衆のプーチン離れが起きるであろうと主張している[18]

安全面[編集]

フーリガン

2016年フランスで行われたUEFA EURO 2016にて、イングランド vs ロシアの試合(マルセイユスタッド・ヴェロドローム)において観客が暴徒化。市街においても乱闘騒ぎが発生した。ロシア閣僚はこれらについて自国民観戦者を擁護し、運営セキュリティの脆弱性を批判、暴動など存在しない、と述べたが後に撤回。

渡航情報

北コーカサス地方やウクライナとの国境近辺「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」危険情報発出。防犯、安全情報の詳細は下記外部リンク参照。

A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病、日本脳炎などの感染症、予防対策は下記外部リンク参照。

大麻

同国内においてはカノプリャー(конопля)という名称で呼ばれ個人使用する少量の大麻所持は合法だが、たとえ少量であっても、日本国領内に入って大麻を所持している時点で、大麻取締法が適用されて違反となる。

TV放映局[編集]

公式スポンサー[編集]

FIFAパートナー[編集]

FIFAワールドカップスポンサー[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ W杯招致、日本落選。18年ロシア、22年カタール大会に ゲキサカ【講談社】無料サッカー速報 2010/12/3
  2. ^ 日本のW杯招致は何を間違えたのか?選考基準を巡る2つの大きな誤算。P1-ナンバー公式HP2010/12/3
  3. ^ 日本のW杯招致は何を間違えたのか?選考基準を巡る2つの大きな誤算。P2-ナンバー公式HP2010/12/3
  4. ^ a b Men's Ranking 16 October 2017” (英語). FIFA (2017年10月16日). 2017年10月16日閲覧。
  5. ^ 今大会の開催決定日。
  6. ^ ソ連時代も含む。
  7. ^ 西ドイツ時代を含む。
  8. ^ ユーゴスラビア王国、ユーゴスラビアセルビア・モンテネグロ時代を含む。
  9. ^ 2018 FIFA World Cup Bid Evaluation Report: Russia (PDF)”. FIFA. 2012年9月11日閲覧。
  10. ^ Почему у России осталось только 14 стадионов к ЧМ-2018 - Известия (Why are there only 14 stadiums for the Russia 2018 World Cup)” (ロシア語). Izvestia.ru (2011年10月7日). 2011年10月8日閲覧。
  11. ^ Russia united for 2018 FIFA World Cup Host Cities announcement” (英語). fifa.com (2012年9月29日). 2012年9月30日閲覧。
  12. ^ 18年W杯 開幕戦と決勝はルジニキ-日刊スポーツ2012年12月15日
  13. ^ Вместимость футбольного стадиона Казани к ЧМ могут увеличить до 60 тыс. мест” (ロシア語). Tatar-inform.ru (2010年12月27日). 2012年9月11日閲覧。
  14. ^ サッカー=イングランド協会、「18年W杯ボイコットも」”. reuters.com (2015年5月30日). 2015年6月10日閲覧。
  15. ^ サッカー=スウェーデン、W杯ボイコットの可能性排除せず”. reuters.com (2015年6月2日). 2015年6月10日閲覧。
  16. ^ UEFAがW杯ボイコット示唆、背景に根深い“欧州至上主義””. sponichi.co.jp (2015年6月2日). 2015年6月10日閲覧。
  17. ^ ブラッター5選に激怒 “W杯ボイコット”言い出すUEFAの思惑”. nikkan-gendai.com (2015年6月2日). 2015年6月10日閲覧。
  18. ^ Bret Stephens (2015年6月8日). “How To Take Down Putin”. wsj.com. 2015年6月10日閲覧。
  19. ^ Hassett, Sebastian (2011年10月28日). “SBS locks in two more World Cups”. Brisbane Times. http://www.brisbanetimes.com.au/sport/football/sbs-locks-in-two-more-world-cups-20111027-1mm4s.html 2011年10月28日閲覧。 
  20. ^ Globo buys broadcast rights to 2018 and 2022 FIFA World Cups™”. FIFA (2012年2月28日). 2012年2月28日閲覧。
  21. ^ Bell Media lands deal for FIFA soccer from 2015 through 2022”. TSN (2011年10月27日). 2011年10月27日閲覧。
  22. ^ Myers, Sanjay (2011年10月28日). “SportsMax lands long-term FIFA package”. Jamaica BServer. http://www.jamaicaobserver.com/sports/SportsMax-lands-long-term-FIFA-package_10026683 2011年10月28日閲覧。 
  23. ^ “EBU in European media rights deal with FIFA for 2018 and 2022 FIFA World Cups™” (プレスリリース), European Broadcasting Union, (2012年3月30日), http://www.ebu.ch/en/union/news/2012/tcm_6-74750.php 2012年3月31日閲覧。 
  24. ^ FIFA Executive Committee agrees major governance reforms & Ethics structure”. FIFA.com (2012年3月30日). 2012年3月31日閲覧。
  25. ^ Shah, Gouri (2014年1月15日). “Sony SIX wins broadcast rights for FIFA World Cup 2014 and 2018”. Mint. http://www.livemint.com/Consumer/hPC1jchSvJxuqE6ttEVTfK/Sony-SIX-wins-broadcast-rights-for-FIFA-World-Cup-2014-and-2.html 2014年5月11日閲覧。 
  26. ^ “Sony Six bags exclusive rights for FIFA till 2018”. http://www.exchange4media.com/54215_sony-six-bags-exclusive-rights-for-fifa-till-2018.html 
  27. ^ Connolly, Eoin (2011年1月26日). “Al Jazeera secures first 2018/2022 rights package”. SportsPro. http://www.sportspromedia.com/news/al_jazeera_secures_first_2018_2022_rights_package/ 2011年10月22日閲覧。 
  28. ^ “Al Jazeera Sport rebranded beIN SPORTS”. al Arabiya. (2013年12月31日). http://english.alarabiya.net/en/media/television-and-radio/2013/12/31/Al-Jazeera-Sports-rebranded-beIN-SPORTS.html 2014年1月22日閲覧。 
  29. ^ “RTP e Seleção Nacional até 2018”. RTP. (2013年4月10日). http://www.rtp.pt/noticias/index.php?article=642835&tm=44&layout=158&visual=49 2013年4月14日閲覧。 
  30. ^ Connoly, Eoin (2012年4月2日). “ARD and ZDF get rights to 2018 World Cup”. SportsPro. http://sportspromedia.com/news/ard_and_zdf_get_german_rights_to_2018_world_cup/ 2012年4月2日閲覧。 
  31. ^ Connoly, Eoin (2012年4月24日). “SRG secures Swiss World Cup rights until 2022”. SportsPro. http://sportspromedia.com/news/srg_secures_swiss_world_cup_rights_until_2022/ 2012年4月24日閲覧。 
  32. ^ Cushnan, David (2014年6月8日). “BBC, ITV, ARD and ZDF sign World Cup TV deals”. SportsPro. http://www.sportspromedia.com/news/bbc_itv_ard_and_zdf_sign_world_cup_tv_deals/ 2014年6月9日閲覧。 
  33. ^ Longman, Jeré (2011年10月21日). “Fox and Telemundo Win U.S. Rights to World Cups”. The New York Times. http://www.nytimes.com/2011/10/22/sports/soccer/fox-and-telemundo-win-us-rights-to-2018-and-2022-world-cups.html 2011年10月22日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]