水泳

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健康法やリラクセーションとしての水泳

水泳(すいえい)は、などの乗り物を使わず、身体のみで水中や水面を移動すること、またはその技術をいう。古くは武術の1つ(水術)ともされたが、現在では一般にスポーツレクリエーションとして行われる。

競技としての水泳は通常プールで行なわれるが、レクリエーションとしての水泳の場合は河川なども利用される。プールが普及していなかった頃の競技も河川・湖・海などをプールのように区切って行われていた。海で泳ぐ場合は特に海水浴といい、健康法の1種ともされる。

水泳は全身の筋肉を使った運動であり、水圧によるマッサージ効果によって全身の血行が促進されることから、健康維持に有効な運動として注目されている。また、浮力によって重力による負担が軽減されるため、ジョギングなどで起きやすいヒザなどへの故障が少ないことから、リハビリテーションとしても積極的に活用されている。運動時における熱中症の可能性がとても低い(水中での運動をしている限り、熱中症の可能性はとても低いが、水中以外で補強運動などが行われる場合は他の運動時並の注意が必要[1])ことから暑いときの運動としても取り入れられている。

動物によって陸・海・空と生息域や移動手段は様々であるが、全ての動物は泳ぐ動物から進化していったためほとんどの動物は生まれつき泳ぐことができると言われている。しかし、ヒトゴリラなどの霊長類の一部は泳ぎが苦手な稀な動物であり、泳げるようになるには訓練が必要とされているが、地球の70%が海であり、陸地にも川や湖、池が多く存在することから、二足歩行を始めた原始時代から生活を維持していくために川や海などに棲む魚貝類の捕獲、移動のための川の横断、水難からの避難などによって水泳を行っていたとされており、ほぼ全ての動物は潜在的には水泳ができるとされている。泳ぎができない人間のことを日本語では俗に「カナヅチ」という(参照)。

競技[編集]

「水泳」も「競泳」も英語では同じ「swimming」と訳すことや競技としての歴史から、単純に「水泳」という場合には「競泳」のことを指す。しかし、同一の競技連盟(国際水泳連盟日本水泳連盟)によって統轄されていることから、オリンピック世界水泳日本選手権で「水泳」という場合には、競泳飛込競技水球シンクロナイズドスイミングの4競技(種別)を指す。もっとも、これらは開会などの日程や会場が異なることや競技性の違いから、一般的に別のスポーツ競技とされる。[1]

競泳は定められた距離を泳ぎきるのにかかる時間を競うものである。個人種目としては、自由形(通常はクロール、略称Fr)、平泳ぎ(略称Br)、背泳ぎ(略称BaまたはBc)、バタフライ(略称BuまたはFly)の4つの泳ぎ方(泳法)と、4つを順番に全て行う個人メドレー(略称IM)がある。団体種目としては、4人で交代に泳ぐリレーがあり、4人とも自由形で泳ぐフリーリレーと、それぞれが背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライ・自由形の順に泳ぐメドレーリレーがある。距離も様々なものがあり、最短 25m から最長 1500m まで存在する(平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライは最長200m)。使用されるプールには片道 50m の長水路と、片道 25m の短水路があり、公式にはそれぞれ別の記録として扱われる。泳ぐスタイルやスタート、ターン、リレーの引継ぎなどには細かい規定が定められており、違反すると失格となる。第1回オリンピックから存在し歴史が深く、世界的に競技人口が多いメジャーな競技とされている。また、オリンピックのみ遠泳の競技であるオープンウォータースイミングも競泳の中に含まれ、正式種目となっている。競泳を行うスポーツとして、近代五種競技トライアスロン(厳密にはオープンウォータースイミングを行う)がある。

飛込競技は高い位置にある台から水面に向かって飛び込み、その過程の演技などを競う競技である。板飛込みと高飛込みに大別され、それぞれ高さによって数種目に分けられる。

水球は7名ずつ2チームで行う球技で、相手のゴールボールを入れることを目的とするものである。プールの底に足をつけてボールを扱うことは反則であるため、常に立ち泳ぎをしながらゲームを行う。

シンクロナイズドスイミングは個人あるいは団体で、水中での演技を競うものである。女子のみが行われることが多いが、2001年公開の映画『ウォーターボーイズ』のヒットにより「男のシンクロ」も知られるようになった。

オープンウォータースイミングは海・川・湖など自然の水の中で行なわれる遠泳の競技である。天候や潮汐、生物など外部からのさまざまな影響を受けやすいため、より速く泳ぐという技術ばかりでなく、危機管理も含めて自然の中で泳ぐための知識や経験も必要とされる。世界オープンウォータースイミング選手権では、男女ともに5km、10km、25kmで競技が行なわれている。また、オリンピックのみ競泳の種目に含まれている。

日本泳法は技の完成度を競う公式大会として、毎年夏に日本泳法大会が行われる。日本水泳連盟公認12流派が集う全国大会である。

以上のほか、水泳とかかわりの深いスポーツは多く、例としてサーフィンライフセービングスキューバダイビングなどのウォータースポーツが挙げられる。

装備[編集]

一般には、水泳を行う際は、水着を着用し、場合によっては水泳帽子やゴーグルを使用する。他に、抵抗を増し推進力をつけるためのパドルフィン、浮力を得るためのビート板プルブイなどを使うことも多い。また、フィンスイミングなどではシュノーケルやアクアラングなどを使用することもある。

教育[編集]

体育では小学校低学年水遊びの授業、小学校中学年で浮く・泳ぐ運動の授業、小学校高学年中学校高等学校で水泳の授業が行われる。

また、民間の商業施設としてスイミングスクールが数多く開設されており、日本においては水泳競技の有力選手を輩出する組織となっている。

また、競技としてだけではなく、水難事故に備えた着衣泳の訓練なども行われている。また、日本古来の泳ぎかた(日本泳法古式泳法)の伝承、海での遠泳寒中水泳なども教育訓練の一環として行われている。

関連項目[編集]

プールで潜る少女

有名な水泳選手についてはCategory:水泳選手またはCategory:競泳選手を、主な大会はCategory:水泳大会を参照。

外部リンク[編集]

公式

脚注[編集]

  1. ^ 水泳の水分補給「熱中症、熱射病、日射病のHP」