ハンドボール

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 ハンドボール
Kiril Lazarov 09.jpg
試合中の攻防。青チームの攻撃中。赤チームは防御側。奥の選手(黒)はゴールキーパー。
統括団体 国際ハンドボール連盟(IHF)
特徴
身体接触
選手数 コート上7人以内 (登録人数14〜16人・交代自由)
カテゴリ 屋内競技
ボール ハンドボール
オリンピック 1936年
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ハンドボールの試合のハイライト動画

ハンドボール(: handball)とは、7人ずつの2チームが1個のボールを手で扱い、相手のゴールに投げ入れて得点を競うチームスポーツである。送球(そうきゅう)[2]とも呼ばれる。時間内に多くの得点を挙げたチームが勝利となる。公式競技は屋内で行われる[3]

「走る・投げる・跳ぶ」の3要素が揃ったスポーツで、スピード・迫力ある攻防や華麗なシュートが魅力とされる[4]

主要ルール[編集]

詳細は(公財)日本ハンドボール協会が公開する「ハンドボール競技規則[5]」を参照のこと。

特徴的なルール[編集]

  • 主に手を使い、パスドリブルでボールを運ぶ(膝より下はゴールキーパーがシュートを防ぐ場合を除き反則)。3秒までのボール保持3歩までのステップが認められている[6]
  • ゴールエリア(ゴールから6mの半円)には、攻撃側・防御側どちらも入ることができない[7][6](防御側のゴールキーパーを除く)。ジャンプシュート等、空中でのプレーは認められている
  • 相手プレーヤーに危険でなければ、ある程度強い対人接触が認められている[6](ディフェンス戦略としてのファウルも参照)。危険なプレーには、警告、2分間の退場、失格といった罰則が与えられる。

競技人数[編集]

  • 1チームはコート上に7人以内、登録人数14人以内(大会規定により最大16人)[8]。基本的にコートプレーヤー(CP)[9]6人とゴールキーパー(GK)1人だが、ゴールキーパーを入れずにパワープレイを行うことも可能。
  • 交代は自由で申告する必要もない。自陣の交代ラインからいつでも何度でも交代できる。ただし規定を超える人数がコートに入った場合、不正入場として余分に入った選手が2分間の退場となる。交代ライン以外から交代した場合も、不正交代として2分間の退場となる。

競技時間[編集]

  • 高校生以上は前後半30分、中学生は前後半25分、12歳以下は前後半15分で、ハーフタイムはいずれも10分(大会規定により最大15分)。前後半はスローオフによって開始され、計時時計の自動ブザーによって終了する。
  • 正規の試合時間で同点の場合、5分の休憩後に前後半5分・ハーフタイム1分の第1延長を行う(延長戦を行わず引き分けとする場合もあり)。第1延長でも同点であれば、5分の休憩後に同様の第2延長を行う。さらに同点の場合、7mスローコンテストを行う[10]
    • 7mスローコンテスト(7mTC)では、各チーム5人ずつを選び、両チーム交互に7mスローを行う。6人目以降はサドンデス方式[11]。サッカーのPK戦に近いルールで行われる。PK戦と異なる点として、ゴールキーパーの交代が自由であること、5人ごとに先攻後攻が入れ替わること、結果が試合の得点に加算されること、などがある[12]
  • 1回につき1分間のタイムアウトを前後半各2回・1試合で最大3回まで[13]、各チームが取ることができる。請求は自チームがボールを保持している場合に限られる[14]。延長戦でタイムアウトを取ることはできない。

得点[編集]

  • 攻撃側に反則が無く[15]、ボール全体がゴールライン上を完全に通過したときにゴールとなり、1点が加算される。一度に2点以上入ることは無い。ブザー後の得点は無効[16]。標準的な前後半30分制の試合では、両チームが25~30点の得点を挙げることが多い[17]
  • ゴール後は失点したチームによるスローオフで再開する。サッカーのキックオフとは異なり、失点したチームの選手が全員自陣にいれば、得点したチームの状況に関わらず、素早く再開できる

コート[編集]

規格[編集]

ハンドボールのコート

各ラインの幅は5cm[18]

  • コートの大きさは40m×20m。
    • 長辺40mの直線を「サイドライン」、短辺20m[19]の直線を「アウターゴールライン」と呼ぶ。両サイドラインの中点を結んだ、コート中央20mの直線を「センターライン」と呼ぶ。アウターゴールラインの中央にはゴールが設置される。
  • ゴールの大きさは高さ2m×幅3m(内側の大きさ)。ゴールポスト及びクロスバーは一辺8cmで、20cm[20]ごとに2色[21]で塗り分けられる。
    • 両ゴールポスト間を結ぶ3mの直線を「ゴールライン」と呼ぶ。ラインの幅は8cm[22]
  • ゴールエリアラインはゴール前方6mの半円状[23]。ゴール幅分の中央3mは直線。「6mライン」とも呼ばれる。
    • ゴールエリアライン内[24]を「ゴールエリア」と呼ぶ。ゴールエリア内を別色に塗り分けるコートもみられる。
  • フリースローラインはゴール前方9mの半円状[23]。ゴール幅分の中央3mは直線。15cm間隔の破線で描かれる。「9mライン」とも呼ばれる。
  • 7mラインはゴール正面7m・長さ1mの直線。
  • ゴールキーパーラインはゴール正面4m・長さ15cmの直線。
  • 交代ラインはセンターラインから4.5mずつ、各交代ベンチに近い側のサイドライン上。センターラインから4.5mに交代ラインの終端を示すラインが引かれる。このラインの長さは、サイドラインからコート内外へと各15cm。

バスケットボールバレーボールといった、他の屋内競技と比べてコートが広いため、屋外にコートが設置される場合もみられる[3]

各ライン・エリアの役割[編集]

反則(ファウル)#ゴールエリア関連各種スローの項も参照。

ゴールエリアライン
ゴールから6mに引かれる半円状の線。6mラインとも呼ばれる。ゴールエリアを構成する。
ゴールエリア
ゴールエリアライン上とその内側の半円状の地域。
防御側のゴールキーパーだけが、ゴールエリア内でプレーすることができる。他の選手がゴールエリア内に侵入した場合は反則[7]となる。ただしゴールエリア空中でのプレーは認められている。
自陣ゴールエリア内のゴールキーパーは足を含む全身でシュートを防ぐことができ、ボールを持った状態での歩数制限も無い。ゴールキーパースローはゴールキーパーが自陣ゴールエリア内から行う。
ゴールライン
両ゴールポストを結ぶ3mの直線。ゴールポスト幅に合わせて幅8cmで描かれる。
攻撃側に反則がなく、ボール全体がゴールライン上を完全に越えた場合に得点となる。
アウターゴールライン
コートの短辺20m・ゴール外側の直線。アウターゴールラインの中央にゴールが設置される。
防御側のコートプレーヤーが最後に触れたボールがアウターゴールラインから外に出た場合は、攻撃側がコーナー[25]からスローインを行う。攻撃側や防御側のゴールキーパー[26]が最後に触れたボールがアウターゴールラインから外に出た場合には、防御側のゴールキーパースローとなる。
サイドライン
コートの長辺40mの直線。
サイドライン上からボールがコート外に出た場合、最後にボールに触れた選手とは逆のチームによるスローインとなる。スローインはボールが出た地点のサイドラインを踏んで行う。
センターライン
両サイドラインの中点を結ぶ長さ20mの直線。
スローオフの際、スローを行う選手はセンターラインの中央を踏んでスローを行う。
フリースローライン
ゴールから9mに15cm間隔の破線で引かれる半円状の線。9mラインとも呼ばれる。
フリースローとなる反則が敵陣フリースローライン内で起きた場合は、最も近いフリースローラインへと戻ってフリースローを行う。この際、攻撃側はフリースローライン内から出なければならない。
7mスローの際は、スローを行う選手と防御側のゴールキーパー以外は、フリースローライン内から出なければならない。
7mライン
ゴール正面7mに引かれる長さ1mの直線。
7mスローの際、スローを行う選手は7mラインから後方1mまでの範囲に片足を着けてスローを行う。7mラインを踏んだり踏み越えてスローを行うと、相手のフリースローとなる。
ゴールキーパーライン
ゴール正面4mに引かれる長さ15cmの直線。
7mスローの際、ゴールキーパーはゴールキーパーラインまで前に出て守ることができる。ゴールキーパーラインを踏んだり踏み越えて7mスローを防ぐと、7mスローのやり直しとなる[27]

用具[編集]

ボール[編集]

使用されるボール(3号球)

年齢・性別によって、使用されるボールの大きさ・重さが異なる(後記)[28]

競技規則では、天然皮革製もしくは合成素材製で光沢の無い球形のボールとされている。近年は五角形と六角形のパネル[29]で構成された、合成素材製のボールが主流となっている。空気圧に競技規則上の規定値は無い[30]

特徴として、サッカーボール等の他競技のボールと比較して小さく、大きさに対して重い。そのため片手でも扱いやすくスピードが出やすい(トップ選手のシュートは100km/hに達する[4])。

主な国内メーカーはモルテンミカサ[31]

外周[cm] 重さ[g] 対象
3号球 58~60 425~475 成年男子・高校男子
[32]2号球 54~56 325~375 成年女子・高校女子・中学校
1号球 49.5~50.5 255~280 小学校
[33]0号球 46~47 200~220 小学校低学年導入用

粘着剤[編集]

本競技ではボールを扱いやすくするため粘着剤を使用する。

松脂(まつやに)
ハンドボール用松脂
本競技専用の粘着性のある松脂を使う。五輪世界選手権、各国のプロリーグなど、国際的には屋内施設で松脂を使用して競技が行われる。油性で落ちにくいため専用クリーナーも市販されている[34]
日本国内では、施設防汚のため屋内での松脂使用を禁じられる場合も多く、両面テープで代用されることが少なくない。
両面テープ
手指に巻いて使用する。松脂同様に競技用のものが市販されている。肌に直接巻くと汗で剥がれやすいため、下地にテーピングをすることが多い。

反則(ファウル)[編集]

ボールの扱い関連[編集]

オーバーステップ
ボールを持って4歩以上歩く反則。相手のフリースローとなる。
空中でボールをキャッチした場合、着地足を0歩目として踏み出した足から1歩目を数える[35](両足同時に着地した場合は両足とも0歩とされる)。バスケットボールのピボットステップのような概念は無く、同様の動作はそのまま歩数を数える。バスケットボールのトラベリングに近いルール。
オーバータイム
3秒を超えてボールを保持する反則[36]。相手のフリースローとなる。バスケットボールの5秒ルールに近いルール。
ダブルドリブル
ドリブルをいったん終了した後、再度ドリブルを行う反則[36]。相手のフリースローとなる。
バスケットボールのダブルドリブルに近いルールだが、比較的制限は厳しい。例としてバスケットボールのような、ボールの側面に触れるドリブルはダブルドリブルとなる[37]。身体に触れて落ちたボールを同一プレーヤーが拾い直した場合[38]でもドリブルとみなされる。
キックボール
膝より下でボールに触れる反則。相手のフリースローとなる。相手に投げつけられた場合や、ゴールキーパーが自陣ゴールエリア内でシュートを防ぐ場合を除く。バスケットボールのキックボールや、サッカーのハンドリングに近いルール。

パッシブプレー[編集]

パッシブプレーの予告合図
攻撃の意思のない消極的(パッシブ)プレーで、チームがボールを保持し続ける反則。レフェリーが片手を挙げ予告をする。予告後も消極的なプレーが続いたり、6回のパス後もシュートに至らない場合、相手フリースローとなる[39]
防御側に罰則が与えられた場合や、ボールが防御側のゴールキーパーかゴールに当たった場合に予告は解除される。バスケットボールの24秒ルールに近いが、計時基準は無くレフェリーの判断に一任されている。

ゴールエリア関連[編集]

ラインクロス
防御側のゴールキーパー以外がゴールエリア[40]に侵入する反則。攻撃側の侵入時は防御側のゴールキーパースロー、防御側の侵入時[41]は攻撃側のフリースローとなる。
ボールを持ったままゴールエリアに触れたり、ゴールエリアを通って何らかの利益を得た場合に適用される[42]
ジャンプシュートなど、ゴールエリア空中でのプレーは認められている。着地前にボールを離し、着地後にも利益を得なければラインクロスは適用されない。ゴールエリア空中のボールは、ゴールキーパーを含む全ての選手が触れることができる[43]
エリア内防御
自陣ゴールエリア内でディフェンスを行う反則。相手の7mスローとなる。
バックパス
ゴールエリア内にいるゴールキーパーが自チームからパスを受ける反則。相手のフリースローとなる。
ゴールキーパーもゴールエリア外ではコートプレーヤーと同じ扱いを受けるため、ゴールエリア外に出ればパスを受けられる。サッカーのバックパスに近いルール。

接触プレー関連[編集]

原則として相手にフリースローが与えられるが、明らかな得点機会を妨害した場合には7mスローが与えられる。加えて、危険なプレーに対しては罰則が与えられる。

チャージング
相手プレーヤーに突き当たる反則[36]。相手プレーヤーに、正面から強く接触した場合に適用される。攻撃側に適用されることが多い。
ホールディング
相手プレーヤーを腕や手で捕まえる反則[36]
プッシング
相手プレーヤーを押す反則[36]
ハッキング
ボールを持っている手などを叩く反則[36]
トリッピング
故意に足を出し、相手の足を引っかける反則。

ディフェンス戦略としてのファウル[編集]

ホールディングによる攻撃阻止
ボールを保持している攻撃側にフリースローが与えられても、フリースローからの直接ゴールは難しく[44]、攻撃側に利益は無い。防御側にとっては、罰則を受けない限り何ら不利益は無い[45]
防御側のファウルで攻撃側にフリースローが与えられても、ボール保持チームは変わらず、事実上プレーが中断されるだけであるため、ディフェンス戦略として防御側のファウルが行われる[46]
この場合のファウルに違反行為としての意味合いは小さく、攻撃側のプレーを切る正当なディフェンス行為として認められている(サッカーのクリアの趣旨に近い)。
攻撃側に危険の無い範囲(罰則を受けない範囲)であれば、防御側は強く接触してディフェンスできるため、本競技ではゴールエリア付近を中心とした激しい攻防がみられる。

罰則[編集]

危険なプレーや、スポーツマンシップに反する行為に対しては罰則が与えられる。パッシブプレーの予告中に、防御側へと罰則が与えられた場合はパッシブプレーの予告は解除される。

罰則の種類[編集]

警告(イエローカード)
警告(イエローカード)
危険な反則やスポーツマンシップに反する行為に対して与えられる。個人で1回、チームでは3回まで(超過以降は退場)[47]
規定の回数まで退場を猶予するという趣旨ではなく、担当レフェリーの判定基準を明確にするためのものとされる。そのため、後半以降の違反行為に警告を与えるのは好ましくなく、警告回数に関わらず退場を与えるべきとされる[48]


退場(指を2本立てる)
退場のジェスチャー
個人で2回目以降またはチーム4回目以降の警告で退場となる。相手の危険を軽視した行為やスポーツマンシップに反した行為には、警告数に関わらず与えられる。
退場となった選手は2分後に再出場できる。チームは2分間数的不利となる。個人で2回まで(個人3回目で失格・チーム回数規定無し)。


失格(レッドカード)
失格(レッドカード)
個人3回目の退場で失格となる。相手に対して危害を及ぼす行為[49]や、著しくスポーツマンシップに反する行為には退場数に関わらず与えられる。
失格となった選手の再出場はできずベンチから去る。チームは2分間数的不利となるが、2分後に別の選手を復帰させることができる。
報告書付き失格(レッドカード+ブルーカード)
極端なラフプレーや暴力行為など、あまりに悪質・危険・無謀な行為や、競技からかけ離れた行為に対して与えられる。試合終了30秒前以降に、失点を防ぐ目的で失格相当の行為を行った場合にも与えられる。
試合終了後、レフェリーが裁定委員会へと報告書を提出する[50]当該試合の失格に加えて、出場停止といった追加処分の可能性がある。


追放
暴力行為等に適用されていた[51](中東の笛で乱発されたことがきっかけで、2010年8月のルール改正で廃止)。
追放された選手は当該試合に再出場できず、別の選手を復帰させることもできない[36]。チームは試合終了まで数的不利となる。

罰則が与えられる例[編集]

罰則の重さは、「違反行為をしたプレーヤーの位置[52]」、「対象とした身体の部位[53]」、「違反行為の激しさの程度[54]」、「違反行為の影響[55]」、「試合中の状況[56]」を複合して判断する。

即座に退場となる違反行為[編集]

  • 明らかに(ボールではなく)相手の身体を狙ったプレー。
  • 相手を背後から捕まえ続ける、あるいは引き倒す行為。
  • 頭部や頸部に対するプレー。
  • 胴体やボールを投げようとしている腕を激しく叩く行為。
  • 高速でジャンプして、あるいは走って相手にぶつかる行為。
  • 相手が身体のコントロールを失う行為(ジャンプ中の相手を掴むなど)。
  • 高速で走っている相手に対するプレー。

即座に失格となる違反行為[編集]

  • 相手が走っている、ジャンプしている、あるいはボールを投げようとしているときに、明らかに身体のコントロールを失わせる行為[57]
  • 頭部や頸部への特に攻撃的なプレー。
  • 乱暴で相手の安全性を無視した違反行為。

各種スロー[編集]

スローを行う地点をポイントと呼ぶ。スローを行う選手はポイントに一方の足を付けてスローを行う[58]。相手選手はポイントから3m以上離れなければならない[59](ゴールキーパースローを除く)。

スローを行う選手は、ボールが他の選手かゴールに触れるまで再度ボールに触れることはできない[60]。スローからの直接ゴールは認められる。ゴールキーパーが、ゴールキーパースロー以外のスローを行っても問題は無い。

故意に相手のスローを妨害した場合[61]は罰則の対象となる。

スローオフ[編集]

前後半開始時とゴール後に、センターライン中央を踏んで行うスロー[62]。レフェリーの笛から3秒以内にスローを行う。サッカーのキックオフに近い用語で、本競技の試合開始(前後半開始)を指す場合もある[63]
ゴール後は失点したチームによるスローオフで再開する。サッカーのキックオフとは異なり、失点したチームの選手が全員自陣にいれば、得点したチームの状況に関わらずスローオフを行える[64]。ただし前後半開始時のスローオフは、両チームの選手全員が自陣にいなければならない。
失点後のスローオフを素早く行い、相手チームが自陣へと戻る前に攻撃を仕掛けることをテンポ・シュピールと呼ぶ(クイックスタートリスタートと呼ばれることが多い)。

7mスロー[編集]

左利きの選手による7mスロー
ペナルティスローとも呼ばれる。明らかな得点チャンスを妨害された場合、あるいはゴールエリア内でのディフェンス(エリア内防御)に対して行われるスロー。レフェリーの笛から3秒以内にスローを行う。サッカーのペナルティキックに近い状況となる。
7mスローを行う選手は、7mラインから後方1mまでの範囲に基準となる足(右利きの場合は一般的に左足)を置く。ボールを離すまで7mラインを踏み越えたり、基準となる足を離してはならない[65]
ゴールキーパーはゴールキーパーライン[66]まで前に出ることができる。ゴールキーパーラインを踏んだり踏み越えてはならない。ゴールキーパーの頭部に直接ボールが当たった場合、スローを行った選手は失格となる[67]
他の選手はフリースローラインから出る。加えて防御側は、7mラインから3m以上離れなければならない。攻撃側は、ボールが防御側のゴールキーパーかゴールに当たるまで、ボールに触れることはできない。
攻撃側に違反があった場合は相手フリースロー、防御側に違反があった場合は7mスローのやり直しとなる[27]

明らかな得点チャンスの定義[編集]

  • 防御側のゴールエリアライン付近で、ボールと身体をコントロールした攻撃側プレーヤーが、防御側のいかなるプレーヤーも正当な方法ではシュートを阻止できない状況で、シュートのチャンスを得たとき[68]
  • ボールと身体をコントロールしたプレーヤーがゴールキーパーに向かって独走して逆襲に転じている状況で、いかなる相手コートプレーヤーも正面から逆襲を阻止できないとき[57]
  • ゴールキーパーがゴールエリアから離れていて、ボールと身体をコントロールした相手プレーヤーが無人のゴールに投げ込める状況のとき。

フリースロー[編集]

相手の反則があった地点から行われるスロー。
ファウルがあった地点が敵陣フリースローライン内[69]の場合は、最も近いフリースローラインへと戻ってスローを行う。フリースローを行う際、攻撃側はフリースローライン内から出なければならない。
防御側はスローを行う選手から3m以上離れなければならないが、フリースローライン内から出る必要は無く、3m以内であってもゴールエリアライン沿いに並ぶことは認められる[59]
直接ゴールを狙い、防御側コートプレーヤーの頭部にボールが当たった場合、スローを行った選手は失格となる[67]
サッカーのフリーキックに近いが、攻撃側はフリースローラインにまで戻されるうえ、防御側もゴールとの間に入って守れるため、直接ゴールは難しく決定的な得点チャンスとはならない(ディフェンス戦略としてのファウル)の項も参照
ノータイムフリースロー
フリースローを得たまま前後半が終了した場合に行われるフリースロー。一投のみ認められる。ポイントに片足を固定し直接ゴールを狙う。
防御側はスローを行う選手から3m以上離れた位置、もしくはゴールエリアライン沿いに壁を作ることができる。壁に入る選手は前後半終了時にコート上にいた選手に限られ、交代はできない[70]

スローイン[編集]

ボールがコートから出た地点[71]のサイドライン[72]を踏んで行うスロー。ボールに最後に触れた選手とは逆のチームが行う。
防御側のコートプレーヤー[73]が最後に触れたボールがアウターゴールラインから外に出た場合には、攻撃側がコーナー[25]からスローインを行う(コーナースローと呼ばれる)。

ゴールキーパースロー[編集]

ゴールスローキーパースローとも呼ばれる。ゴールキーパーが自陣ゴールエリア内から行うスロー。
ゴールキーパーが自陣ゴールエリア内に入ったボールを保持した場合、攻撃側や防御側のゴールキーパー[26]が最後に触れたボールがアウターゴールライン[74]から外に出た場合、攻撃側のラインクロスがあった場合に行われる。
他のスローと異なる点として、床面に足を着けている必要がないこと[75]、防御側が3m以上離れる必要はないこと、自陣ゴールに入ってもオウンゴールとならないこと[76]などが挙げられる


審判[編集]

詳細は(公財)日本ハンドボール協会が公開する「競技・審判ハンドブック[5]」を参照のこと。

レフェリー[編集]

パッシブプレーの予告をするレフェリー(片手を挙げた手前と奥の黒いシャツ2人)選手全体を挟み込むように位置を取る。

同等の権限を持つ、2人1組のレフェリーが試合を担当する。センターラインに近いレフェリーをコートレフェリー、ゴールに近いレフェリーをゴールレフェリーと呼ぶ。

1つの反則に対する罰則について両者の判断が異なる場合には、罰則の重い判断を適用する。判定そのものが異なった場合[77]は両者の協議により決定するが、見解が一致しない場合にはコートレフェリーの判定が優先される。

中東の笛[編集]

2007年北京五輪アジア予選では、中東勢が有利となる不可解な判定が頻発し、日本と韓国による再予選が行われた。

オフィシャル[編集]

本競技の記録席をオフィシャルと呼ぶ[78]。オフィシャルには、タイムキーパーとスコアラーに加え、テクニカルデレゲートと呼ばれる競技役員が入る。オフィシャルはレフェリーを補佐し、協力して試合を運営する役割を持つ。

タイムキーパーは競技時間やタイムアウト、退場時間といった試合中の時間を管理する。スコアラーはメンバー表を受領し、得点や罰則などを記録する。不正交代については、オフィシャル全員で監視する。

オフィシャルの得点記録ミスをきっかけとして、大きなトラブルに発展した事例もある。

競技技術[編集]

速攻でのジャンプシュート

シュート[編集]

ボールの扱いやすさから多彩なシュートがみられる。ジャンプの有無やシュートを狙う地点、特徴的な技術等で分類される。トップ選手のシュートは100km/hに達する[4]

ジャンプシュート[編集]

最も多用されるシュート。空中で相手ゴールキーパーとの駆け引きが存在し、多彩な技術がみられる。利き手と逆側の足(右利きの場合は左足)での踏み切りが一般的だが、利き手側の足や両足で踏み切る場合もある。
ディスタンスシュート
ディスタンスシュート
ゴールとの間に相手ディフェンスがいる状態で打つシュート。ゴールから比較的遠い距離からのシュートであるため、ミドルシュートロングシュートと呼ばれることが多い。
6-0ディフェンスなど防御側が引いて守る場合に有効とされる。バックプレーヤーの選手が打つことが多い。
サイドシュート
サイドシュート
ゴールエリア付近・コート端からのシュート。ゴール角度を広げるため、コートの端からコート中央方向へと助走をつけて跳ぶ[79]
ウイングの選手が打つことが多い。
ポストシュート
ポストシュート
ゴールエリア付近・コート中央からのシュート。ゴールエリア付近でパスを受け、ゴールへと反転して跳ぶ。
ゴール角度の広い場所でゴールキーパーと1対1になるため、ゴールが決まる確率が高い。
ポストの選手が打つことが多い。

ステップシュート[編集]

最も基本的なシュート。ジャンプをせずステップを踏んで打つ。床に足を着いているため重心が崩れにくく、威力のあるシュートが打てる[80]
様々なタイミングで打てるため、ディフェンスやゴールキーパーの不意をつきやすい。ブラインドシュートでも多用される。
ブラインドシュート
ディフェンスの身体を利用し、相手ゴールキーパーの死角(ブラインド)から放つシュート。ディスタンスシュートの一種ともいえる。
相手ゴールキーパーからはシュートフォームが見えず、ボールが急に出てくるように見えるため反応しにくい。

シュート技術[編集]

プロンジョンシュート[81]
プロンジョンシュート
ムササビシュートとも呼ばれる。身体を利き手と逆方向へと大きく傾け、倒れ込みながら放つシュート。利き手と逆方向へのゴール角度を稼ぎたい場合に使われる(右利きライトウイングによる右サイドシュートなど)。
ループシュート
ボールを浮かせ、ゴールキーパーの頭上高くを通すシュート。ゴールキーパーが大きく前に詰めてきた場合に使われる。
スピンシュート
ボールに強い回転をかけ、バウンド方向を変化させるシュート。ゴール角度が狭い場合や、ゴールキーパーが前に詰めてきた場合に使われる。
バウンド方向で細分化する場合、一般的に利き手方向に変化するシュートを「スピンシュート」と呼び、利き手と逆方向に変化するシュートは「逆スピンシュート」と呼ばれる。
しゃくり・かちあげ
サイドハンド気味のシュートフォームから、手首を返して利き手側のゴール上段を狙うシュート技術。主にサイドシュートで使われる。
サイドハンド気味のシュートフォームでゴール中段を狙うように見せかけ、相手ゴールキーパーの腕を下げさせる。下げさせた相手ゴールキーパーの腕の上を、手首を返して打ち抜いていく。
スカイプレー
スカイプレーの連続写真
国外ではケンパ・トリック[82]と呼ばれる。バスケットボールのアリウープに近いプレーで、ゴールエリア内に出されたパスを空中でキャッチし、着地する前にシュートを放つ。
空中でパスをキャッチした後、さらに別のプレーヤーにパスをするなど、2連続以上のスカイプレーもみられる。2連続のスカイプレーはダブルスカイと呼ばれる。

パス[編集]

シュートと同様、ボールの扱いやすさから多彩なパスがみられる。

ショルダーパス
オーバーハンドパスとも呼ばれる。肩より上から腕を振る最も基本的なパス。
スピードを出しやすく、コントロールしやすいため、ロングパスにも使用される。予備動作が大きいため、相手選手に動作を読まれパスカットされるリスクがある。
ラテラルパス
胸の高さから横向き(ラテラル)に投げるパス。手首のスナップを使い利き手方向へと投げる。
少ない予備動作で投げられるが、ボールのスピードが遅くなりやすくコントロールが難しい[83]
バックパス
身体の後ろを通してディフェンスを惑わせるパス。シュートやショルダーパスの予備動作を生かして頭の高さから投げたり、身体でボールを隠すようにして腰の高さから投げる方法がある。
バウンドパス
ボールをバウンドさせるパス。ディフェンスの手を避けやすく、ポストパスにも使用される。
ボールに強い回転をかけ、バウンド方向を変化させるパスをスピンパスと呼ぶ。
ポストパス
ポストに対して出されるパス。ゴール確率の高いポストシュートに繋がるため、戦術上重要視される。

ドリブル[編集]

主に速攻で抜け出した場合や歩数をリセットする目的、ディフェンスを誘い出す目的などに使われる[84]
相手ディフェンスの接近時には、バスケットボールのドリブルほど多用されない。その理由として、「ルール上の制限が厳しいこと[85]」、「比較的強い接触が認められるため、ドリブル中の接触でボールを失うリスクが高いこと」、「ボールが小さい上に粘着剤を使用するため、精度の高いドリブル自体が難しいこと」などが挙げられる。
ルール上の扱い
ドリブル中の歩数制限は無く、それまでの歩数はリセットされる。オーバータイムも適用されない。ただし2度目のドリブルはダブルドリブルの反則となる。
バスケットボールのドリブルに比べ、ルール上の制限が厳しく、ボールの側面に触れるドリブルはダブルドリブルとされる[37]。またプレーヤーの意図に関わらず、身体に触れてボールが床面に落ちた場合はドリブルとみなされる[38]

ポジション[編集]

赤が攻撃側のポジション(センタースリー)青は防御側(5-1ディフェンス)

ゴールキーパー以外の選手をコートプレーヤー(CP)と呼ぶ。コートプレーヤーは攻撃時のポジションで表記されることが多い。

シュート時にゴール角度を広く取れることから、自陣から見て左側のポジションは右利き、右側のポジションには左利きの選手が有利とされている。

ゴールキーパーを除き、全員攻撃・全員防御が基本となっている。交代が自由であるため、オフェンスやディフェンスそれぞれに特化した選手がいる場合、攻防が入れ替わるたびに交代を行うチームもみられる[86]

バックプレーヤー[編集]

ディスタンスシュートを狙うバックプレーヤー(中央)

センターバック・レフトバック・ライトバックをまとめてバックプレーヤーと呼ぶ。他にフローター上3枚とも呼ばれる。退場者が出ている時間帯や、ダブルポストなどの戦術では2人になる場合もある。

センターバック(CB)
センターとも呼ばれる。
相手ゴールの正面、最も自陣近くに位置する。ボールに触れる機会が多い司令塔ポジション。他のバックプレーヤーと共に、パスを回しながら攻撃のきっかけを作る。チャンスがあれば、自らもゴールを狙う。
攻撃チャンスを作るため、多彩なパス技術や広い視野、戦術理解が求められる。相手ディフェンスを引き付けるために、自身のシュート力や突破力も必要とされる。
司令塔としてバスケットボールのポイントガードやサッカーのボランチに近い特徴を持ち、比較的小柄な選手も少なくない。


レフトバック(LB)
左45°(-よんごー、-よんじゅうごど)、正45°とも呼ばれる。
相手ゴールから斜め45°、自陣から見て左側に位置する。最も得点が求められる、いわゆるエースポジション。ディスタンスシュートやカットインなど、個人技を活かしたセットオフェンスでの得点が大きな役割となる。
ディスタンスシュートに有利な高い身長や跳躍力、シュート力が必要とされる。加えて、相手ディフェンスを突破できる強靭な身体や敏捷性も要求される。
得点源としてオールラウンドな身体能力が要求され、バスケットボールのシューティングガードスモールフォワードに近い特徴を持つ。


ライトバック(RB)
右45°(-よんごー、-よんじゅうごど)、逆45°とも呼ばれる。
相手ゴールから斜め45°、自陣から見て右側に位置する。レフトバックとは左右対称のポジションで同様の役割を持つ。シュート時にゴール角度を広く取れるため左利きの選手が有利とされる。


ウイング・ピボット[編集]

左利きのライトウイングによる右サイドシュート
レフトウイング(LW)
左サイド正サイド本サイドとも呼ばれる。
自陣から見てコートの左端に位置する。素早い飛び出しから速攻の得点源となるポジション。そのため、ディフェンス時には速攻に参加しやすい端や前方を担当することが多い。相手の速攻を防ぐための素早い帰陣も必要とされる。
セットオフェンスではサイドシュートからの得点が大きな役割だが、バックプレーヤーのパス回しに参加したりダブルポストに入って攻撃のきっかけを作ることもある。
主に速攻時に活躍するため走力や持久力、敏捷性が必要とされる。サイドシュートから得点を挙げるために、狭い角度でも得点できるシュート技術やゴール角度を広げる跳躍力も求められる。
比較的運動量が多い点ではサッカーのサイドバックに近い特徴を持ち、小柄な選手も少なくない。


ライトウイング(RW)
右サイド逆サイドとも呼ばれる。
自陣から見てコートの右端に位置する。レフトウイングとは左右対称のポジションで同様の役割を持つ。狭いゴール角度からのシュートが多いため、同じ右側のポジションであるライトバック以上に左利きの選手が有利とされる。
右利きの選手が担当する場合、プロンジョンシュートやスピンシュートといった難易度の高いシュート技術が求められる。


ピボット(PV・P)
パスを受けるポスト(左手前)
ポストと呼ばれることが多い。
相手のゴールエリア付近に位置する。最も身体接触が多いポジション。
ゴールエリア付近でパスを受けた場合には、激しい接触に負けずにボールをキャッチし、ゴールへと反転してシュートに持ち込むポストプレーが重要な役割となる。
防御側の動きを制限し攻撃スペースを作るスクリーンプレー[87]も大きな役割で、主にバックプレーヤーのディスタンスシュートやカットインをサポートする。
相手ディフェンスとの接触に負けない強靭な身体が必要とされる。ポストシュートから得点を挙げるため、競り合いの中でのパスキャッチ技術やゴールへと反転するステップ技術、広いゴール角度から確実に得点するシュート技術などが要求される。ボールを持たずに攻撃をサポートするため戦術理解も求められる。
身体接触が多い点では、バスケットボールのセンターパワーフォワードに近い特徴を持ち、大柄な選手が多い。


ゴールキーパー[編集]

足でシュートを防ぐゴールキーパー
ゴールキーパー(GK)
自陣のゴール前で、全身を使いシュートを防ぐ。ゴールキーパーのシュート阻止率が試合に与える影響は大きい[88]。対人接触は基本的に無い
他競技のゴールキーパーと同様に、シュートを防ぐための高い身長や長い手足、反射神経や瞬発力、ゴール前での正確な位置どりが必要とされる。加えて本競技では、大きく開脚できる柔軟性[89]や、意図したコースへとシュートを誘い込む駆け引きの技術なども求められる。
シュートを防ぐだけではなく、速攻の起点として正確なロングパス技術も要求される[90]
ルール上の扱い
コートプレーヤーとは別色のユニフォームを着る[91]。ゴールキーパーのみ長ズボンを履くことができる[92]手袋などの防具は着用できない[93]
唯一、自陣ゴールエリア内でプレーすることができる。ゴールエリア内では足を含む全身でシュートを防ぐことができ、ボールを持った状態での歩数制限も無い。ゴールエリア外ではコートプレーヤーと同様に扱われる[94]
ゴールエリア内のゴールキーパーが最後に触れたボールがアウターゴールライン[74]から外に出た場合は、ゴールキーパースローとなる[26]

オフェンスシステム[編集]

各プレイヤーが流動的にポジションチェンジを繰り返すため、プレー中にオフェンスシステムが変わることも多い。近年は流動的なポジションチェンジによってディフェンスを揺さぶる戦術が主流となっている。そのため、さまざまなポジションをこなすオールラウンドな能力が求められている

センタースリー
最も主流のオフェンスシステム。バックプレーヤー3人、ウイング2人、ポスト1人で攻める布陣。多彩な攻撃を行える。ゴールエリアライン中央へと切り込んでパスを出したバックプレーヤーやウイングがポストに入り、ダブルポストに移行することもある。
ダブルポスト
バックプレーヤーが2人となり、代わりにポストが2人になった布陣。バックプレーヤーの負担が増える代わりに成功率の高いポストシュートを狙いやすい。またゴールエリア付近のオフェンスが増え、ディフェンスが飛び出しにくくなるメリットもある。ジュニアクラスでは使われることが多い。
センタースリー・ダブルポスト
一方のウイングがポストとなり、バックプレーヤー3人、ポスト2人、ウィング1人の状態でプレーする形態。ヨーロッパでは頻繁に用いられるほか、近年それ以外の地域や日本でも使用されるようになってきた。
7人攻撃
ゴールキーパーを下げ、コートプレーヤー7人で攻撃する布陣。いわゆるパワープレーで、自陣ゴールは無人となる[95]
2016年のルール改正でゴールキーパーの出場義務が削除されて以降、採用が増えつつある[96]
攻撃後にゴールキーパーと交代する選手を、交代ラインに近いバックプレーヤーやウイングに置き、ポストを2人に増やす布陣が主流となっている。
退場者を出しているチームが通常のセンタースリーに近い攻撃を行うため、ゴールキーパーと交代する選手をバックプレーヤーのパス回しに参加させることも多い。

ディフェンスシステム[編集]

サッカーのフォーメーションと同様に、配置された人数を自陣ゴールから近い順に表記する[97]。比較的コートの広い本競技では、個人が守る範囲も広いためゾーンディフェンスが主流となっている。

各ディフェンス布陣には長短があり、両チームの個々の能力や防御側の優先目的[98]によって採用される布陣は異なる。複数の布陣を時間帯によって使い分けるチームが多い。

ゾーン型[編集]

6-0ディフェンス
青が防御側で6-0ディフェンス(赤は攻撃側でセンタースリー)
一線ディフェンスとも呼ばれる、6人がゴールエリア沿いに並ぶディフェンス。
ゾーンディフェンスが主流の本競技では最も基礎的な布陣とされる。ボールを持った相手バックプレーヤーに対しては、最も近いディフェンスがその都度前に出て対応する[99]
長所として、ゴールエリア付近の人数が多いため相手ポストの動きを制限できる点[100]、横に広い布陣のためサイドシュートを打たせにくい点、個々の距離が近いため比較的少ない運動量でも突破されにくい点がある。
短所として、相手バックプレーヤーに対して圧力をかけにくいため自由なパス回しやディスタンスシュートを許しやすい点、自陣深くに引いた布陣のため速攻に繋げにくい点がある。
相手のディスタンスシュートのゴール確率が低い場合に採用されることが多い[101]
5-1ディフェンス
緑チームによる5-1ディフェンス(黄チームはセンタースリー)
ゴールエリア沿いに5人が並び、1人は相手バックプレーヤー[102]の牽制のため前に出るディフェンス。
6-0ディフェンスに近い特徴を持つが、前に出た選手により相手バックプレーヤーのプレーを制限できる[103]
前に出る選手には、優れたディフェンス能力や運動量が求められる。
4-2ディフェンス
ゴールエリア沿いに4人が並び、2人が相手バックプレーヤー[104]の牽制のため前に出るディフェンス。
5-1ディフェンス以上にバックプレーヤーのプレーを制限できるが、ゴールエリア付近の人数が減り、ポストやウイングへの対応が難しくなる。
6-0ディフェンスの両端から2番目の選手が相手バックプレーヤーを前に出て牽制した結果、4-2ディフェンスへと変化する場合もある。
3-2-1ディフィエンス
ゴールエリアに近い順に3人・2人・1人と並ぶ布陣。5-1ディフェンスの発展形ともいえる。ゴールエリア正面にピラミッド型に並ぶため、相手バックプレーヤーのプレー位置をゴールエリアから遠ざけることができる。
長所として、相手バックプレーヤーのプレー位置が遠くディスタンスシュートを打たれにくい点、組織的に相手バックプレーヤーへと圧力をかけるため攻撃側のミスを誘発しやすい点、敵陣に近い距離に選手を置くため速攻に移行しやすい点などがある。
短所として、広範囲を守る必要があるため防御側全体に規律[105]や運動量が求められる点、ゴールエリア付近の人数が少なくポストの動きを制限しにくい点[106]、コート中央に寄った布陣のためサイドシュートを打たれやすい点などがある。
機能すれば、相手バックプレーヤーによる攻撃を封じ速攻を量産できるが、個々のディフェンス能力や運動量が求められる難易度の高い布陣とされる。
相手のサイドシュートのゴール確率が低い場合に採用されることが多い。
3-3ディフェンス
ゴールエリア沿いに3人が並び、残りの3人が高い位置でバックプレーヤーを牽制するディフェンス。
3-2-1ディフェンス以上に相手バックプレーヤーに対して強い圧力をかけられるが、前に出た3人が抜かれると、即座にゴール確率の高いシュートへと持ち込まれるリスクがある。またゴールエリア付近の人数が減るため、ポストやウイングへの対応は難しくなる。

マンツーマン型[編集]

マンツーマンディフェンス
ディフェンスの1人が相手バックプレーヤー[107]の1人をゴールエリアから離れた位置で厳しくマークし、攻撃に参加させないディフェンス。
2人の相手選手をマークする場合は、ダブルマンツーマンディフェンスと呼ぶ。防御側の他の選手がゾーンディフェンスで守っていることを含めて表記する場合には、「5-0+1ディフェンス[108]」のように表記する。
マークの対象とされた攻撃側の選手はゴールエリア近くでボールを持ちにくくなるため、攻撃側が1人のバックプレーヤーに依存している場合に有効とされる。ただし防御側も1人が釣り出されるため、残りのコートプレーヤーは通常より広い範囲を守ることとなる。
マンツーマンを行う選手には、優れたディフェンス能力や運動量が求められる。
オールコート・マンツーマンディフェンス
防御側全員がマンツーマンで守るディフェンス。
攻撃側に早い展開を強制し、できる限り早いボール奪取を目指す。ゴールエリア付近が広く空くため、即座にゴール確率の高いシュートへと持ち込まれるリスクがある。体力的な負担も大きい。
一時的な撹乱や、試合終盤にリードを許したチームが追い上げる目的で使われることが多い。

その他の競技用語[編集]

ターンオーバー
攻撃側のミスや反則、防御側によるパスカット等により、攻撃側がシュートに至らずボールを失い、攻防が入れ替わること。防御側の速攻に繋がることが多い。
ファストブレーク
速攻のこと。防御側の陣形が整う前に行われる攻撃。広い攻撃スペースがあり、ゴール確率の高いシュートへと繋がりやすい。
バックチェック
リトリートとも呼ばれる。相手の速攻に対して、自陣へと戻りながらディフェンスを行うこと。
セットオフェンス・セットディフェンス
防御側の陣形が整った状態での攻防のこと。速攻の対義語ともいえる。
オフェンスやディフェンスに特化した選手がいる場合、この状態となってから交代するのが一般的。
枝(えだ)
防御側プレーヤーの手や腕のこと。「シュートが枝に当たる」、「ディフェンスが枝を張る(手でシュートコースを塞ぐ)」などと使う。
流し・引っ張り
ボールを投げる選手の利き手方向を「流し」、利き手と逆方向を「引っ張り」と呼ぶ。「流しにシュートを打つ」などと使う。
主にシュート方向を示す用語。
近め・遠め
ある選手や地点から見て、より近いゴールポスト側を「近め」、より遠いゴールポスト側を「遠め」と呼ぶ。「遠めへとシュートを打たせるため、ゴールキーパーが近めに立つ」などと使う。
サッカーやフットサルのニアサイドやファーサイドに近い用語で、本競技では主にシュート方向やゴールキーパーの立ち位置を示す。
かもる
意図的に空けたシュートコースへと、ゴールキーパーがシュートを誘うこと。「サイドシュートを近めにかもる」などと使う。
至近距離からのシュートが多い本競技のゴールキーパーには、重要なセービング技術とされる。

起源と発展[編集]

1972年夏季オリンピックの切手

古代ローマの女性が「expulsim ludere」と呼ばれるハンドボールをプレーしていた証拠が存在する[109]。また、中世フランスグリーンランドイヌイットの間でハンドボールのようなゲームが行われていた記録がある。19世紀までに、デンマークhåndboldチェコ共和国házenáスロバキアhádzanáウクライナgandbolドイツtorballといったハンドボールに類似したスポーツが存在していた[要出典]

現在のハンドボールは19世紀の終わりに北ヨーロッパ、主にデンマークドイツノルウェースウェーデンにおいて体系化された。最初に書かれたハンドボールの競技規則(7人制)はデンマークの体操教師、軍人、オリンピックメダリストのホルガー・ニールセンによって1906年に刊行された。現代ルールは(11人制)ドイツのMax Heiser、Karl Schelenz、Erich Konighによって1917年10月29日に出版された。1919年の後、これらのルールはKarl Schelenzによって改良された。これらのルールの下での最初の国際試合は男子では1925年にドイツベルギーとの間で、女子では1930年にドイツオーストリアとの間で行われた。当初は11人制だったが、徐々に7人制の方が主流となり、女子は1962年、男子は1967年の世界選手権から7人制で一本化された。

1926年、国際アマチュア陸上競技連盟の総会は屋外ハンドボールの国際ルールを作成するように委員会を指名した。国際アマチュアハンドボール連盟は1928年に、国際ハンドボール連盟は1946年に結成された。

男子屋外ハンドボールは1936年ベルリンオリンピックで行われた。続く数十年の間に、屋内ハンドボールがスカンジナビアの国々で発展した。ハンドボールは1972年ミュンヘンオリンピックで採用され再び世界の舞台に浮上した。女子ハンドボールは1976年モントリオールオリンピックから正式種目に追加された。東ヨーロッパで人気があったことから、この地域の国々がハンドボールがオリンピックに再び採用された時の強豪国となった。

国際ハンドボール連盟は1938年に男子世界選手権を組織し、第二次世界大戦から1995年までは4年毎(3年毎の場合も)に開催された。1995年にアイスランドで行われた世界選手権からは2年毎に開催されている。女子世界選手権は1957年から開催されている。国際ハンドボール連盟は2009年まで女子と男子のジュニア世界選手権も組織している。2009年7月までに、国際ハンドボール連盟には166の連盟が加盟しており、チームは約79万5千チーム、選手は約1900万人を数える。

日本[編集]

日本では1922年7月24日大谷武一が大日本体育学会において11人制を紹介、1938年、日本ハンドボール協会設立、1952年には7人制が初めて行われ、以降、7人制が普及した。

日本代表のオリンピック出場は、男子が1972年、女子が1976年が最初である。以降、男子は1976年、1984年1988年とオリンピック自体をボイコットしたモスクワ大会(1980年)を除いて3大会連続で出場していたが、それ以降は中東勢や韓国に阻まれ出場を逃し続けている。2008年は予選再試合があったが出場できていない。女子は1976年の大会(5位入賞)のみに出場。北京オリンピック2008年)及びロンドンオリンピック2012年)で実施された全競技中、日本代表が男女ともに出場できなかったのは、ハンドボールとバスケットボールだけであったが、リオデジャネイロオリンピック2016年)では、バスケットボール女子代表が本大会出場を果たしたため、男女とも出場を逃したのはハンドボールのみとなった。2020年東京オリンピックでは、開催国として男子は8大会ぶり、女子は11大会ぶりに出場する。

派生した競技[編集]

  • ビーチハンドボール
  • 車椅子ハンドボール
  • Jクイックハンドボール
    • 12歳以下を対象とする日本独自の試合方式。本競技との違いとして、最大登録人数20人、スローオフをゴールエリアのGKが行う等がある。1対1の技術向上等を目的に2015年より施行されたが、試行錯誤が続いている[110]

ハンドボールを扱った作品[編集]

日本におけるメディア[編集]

株式会社スポーツイベントが月刊誌、スポーツイベント・ハンドボール を発行している。

脚注[編集]

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  1. ^ 日本ハンドボール協会 歴史
  2. ^ 1926年5月の改正学校体育教授要目においては「手球」であったようだ(中国語圏では現在も手球)。1934年の日本陸連の準備委員会においては「送球」の文字が使われている。[1]
  3. ^ a b 日本国内では、まれに屋外でも公式戦が開催される(屋内会場の確保が難しい、都市部の予選大会など)。
  4. ^ a b c 観戦ガイド | 日本ハンドボールリーグ”. www.jhl.handball.jp. 2019年8月26日閲覧。
  5. ^ a b 公益財団法人 日本ハンドボール協会”. handball.or.jp. 2019年8月31日閲覧。
  6. ^ a b c ハンドボール競技の概要”. handball.kikirara.jp. 2019年9月1日閲覧。
  7. ^ a b ラインクロスやエリア内防御の反則。
  8. ^ 監督等のスタッフは4名までベンチ入りできる。
  9. ^ サッカーやフットサルのフィールドプレーヤーに近い用語。
  10. ^ ハンドボールのルール|ファンゾーン|オムロン ハンドボール部 ピンディーズ 公式サイト”. pindys.omron.co.jp. 2019年8月28日閲覧。
  11. ^ 大会規定により3人制、4人目以降サドンデス方式もあり。
  12. ^ 7mスローコンテストの実施要項”. (公財)日本ハンドボール協会. 2019年9月5日閲覧。
  13. ^ 例として、前半で2回タイムアウトを請求した場合は後半の請求回数は1回まで。前後半に3回まとめて使うことはできない。 また後半終了5分前以降は、それまでの請求回数に関わらず1回しかタイムアウトを請求できない。
  14. ^ タイムアウトを請求したチームのボールで再開する。タイムアウト請求時に各種スローの権利があればそのスローから、プレー中であればボール保持地点からのフリースローとなる。
  15. ^ 攻撃側の反則等があった場合、レフェリーは次のスローオフが行われるまで得点を取り消すことができる。 オフィシャル(記録席)が得点の取り消しに気付かず、大きなトラブルに発展した事例もある。
  16. ^ バスケットボールのブザービーターのような概念は無く、時間内にゴールラインを通過しなければ得点とはならない。ただし7mスローやフリースロー中であれば、スローのやり直しとなる(一投のみ可)。
  17. ^ 第43回大会|日本ハンドボールリーグ星取表”. 日本ハンドボールリーグ. 2019年9月15日閲覧。
  18. ^ ゴールラインを除く。ゴールラインはゴールポスト幅と同じく幅8cm。
  19. ^ ゴール内を除く。ゴール内3mはゴールライン。
  20. ^ ゴールポストとクロスバーの結合部は28cm。
  21. ^ 赤と白の組み合わせが標準だが、他の2色による組み合わせも認められている。
  22. ^ ゴールポストの幅に合わせたもの。
  23. ^ a b 中央3mは直線のため、正確には半円ではない。
  24. ^ ゴールエリアライン上を含む。
  25. ^ a b アウターゴールラインとサイドラインの交点。
  26. ^ a b c 至近距離からのシュートが多く、捕球が困難なため。サイドラインからボールが出た場合は攻撃側のスローイン。
  27. ^ a b ボールがゴールに入った場合は得点となり、7mスローのやり直しは行わない。
  28. ^ ボール規格一覧 - ハンドボール | molten モルテンスポーツ事業本部”. www.molten.co.jp. 2019年8月30日閲覧。
  29. ^ 代表的なサッカーボールに製造技術が応用されている。
  30. ^ 外周測定のためメーカー推奨の基準値は公表されている。「ボールの空気圧について」(公財)日本ハンドボール協会 海外ではボールを握りやすい低めの空気圧、国内ではボールが弾みやすい高めの空気圧に調整されることが多い。
  31. ^ 競技用具検定業者公示”. handball.or.jp. 2019年8月28日閲覧。
  32. ^ スポーツテストのハンドボール投げで使用されるボールの規格。ただし競技用とは材質が異なる。
  33. ^ 普及用であるため競技規則上の規定は無い。
  34. ^ ハンドボール関連商品・練習用品 - ハンドボール | molten モルテンスポーツ事業本部”. www.molten.co.jp. 2019年8月30日閲覧。
  35. ^ 自身でドリブルしたボールを空中でキャッチした場合には、着地足から1歩目を数える。0歩目は無い。
  36. ^ a b c d e f g ハンドボールの主なルール”. 日本ハンドボール協会. 2013年8月22日閲覧。
  37. ^ a b 片手で容易に掴めるボールのため「ボールを掴み、再度ドリブルを行った」とみなされる。
  38. ^ a b 相手のシュートが手に当たり床に落ちた場合など。シュートが当たった選手が自身でボールを拾った場合、1回目のドリブルが終了している扱いとなるため、ドリブルを行うとダブルドリブルとなる。床に落ちて弾んでいるボールをそのままドリブルするのは問題無い。
  39. ^ 明らかな得点チャンスを意図的に放棄した場合などは、予告合図無しでも相手フリースローとなる。
  40. ^ ゴールエリアライン内(6mライン内)。ライン上を含む。
  41. ^ ルーズボールの競り合いで侵入した場合など(ディフェンス目的での侵入は、エリア内防御として7mスロー)。相手の攻撃時に何度も自陣ゴールエリアに侵入する場合は、罰則の対象となる。
  42. ^ ゴールエリアを通って戦術上有利な位置に移動するなど。
  43. ^ ゴールエリアの床面に触れているボール(止まったり転がっているボール)は、防御側のゴールキーパーのみが触れられる。
  44. ^ 攻撃側はフリースローラインにまで戻され、守備側もゴールとの間に入って守れるため。フリースローの項も参照。
  45. ^ 防御側が罰則を受けた場合、数的不利を強いられたり、攻撃側のパッシブプレー予告が解除されるといった不利益がある。
  46. ^ 例として相手正面からのホールディングなど。
  47. ^ 警告なしで2分間退場を受けた選手に警告が出ることはなく、2回目の退場もしくは失格となる。
  48. ^ 「レフェリーハンドブック」(公財)日本ハンドボール協会
  49. ^ 違反が激しいときや、相手が違反を予期できず身体を守れないとき。
  50. ^ 裁定委員会開催基準”. (公財)日本ハンドボール協会. 2019年9月5日閲覧。
  51. ^ 現在は報告書付きの失格となる。
  52. ^ 相手の側面や後方からの接触は、より重い罰則になる。
  53. ^ 相手の頭部や頸部への接触は、より重い罰則となる。
  54. ^ 接触の強度が強かったり、相手の動きが速い場合の接触は、より重い罰則となる。
  55. ^ 相手が身体やボールのコントロールを失った場合、相手の移動が阻止された場合、相手のプレーが中断された場合は、より重い罰則となる。
  56. ^ 相手が空いている場所に走り込んでいる場合や高速で走っている場合、シュート動作中の場合は、より重い罰則となる。
  57. ^ a b ゴールキーパーが、相手チームの速攻パスをカットしようとしてゴールエリア外で相手プレーヤーに接触すると失格となる。相手には7mスローが与えられる。
  58. ^ ポイントに足の裏が接地していれば、座ったり倒れた状態でスローを行っても問題は無い。ボールを離す前にポイントから足が離れた場合は相手フリースローとなる(ポイントオーバー)。
  59. ^ a b 3mの距離を確保せず、何度も相手のスローを遅らせた場合は罰則の対象となる。
  60. ^ スローを行う選手がドリブルを行うなどは不可。相手フリースローとなる。
  61. ^ 相手の速攻を妨害するため、ボールを遠くに投げたり渡さないなど。相手ボールになった時点で、ボールを持った選手はその場にボールを置かねばならない。
  62. ^ センターラインの中央を示すラインなどは無く、中央から左右1.5mまでの誤差は許容範囲とされる。
  63. ^ 「18時スローオフ(18時試合開始)」など。
  64. ^ 失点したチームの選手が敵陣に残っている場合、開始合図となるレフェリーの笛は吹かれず、帰陣するまでスローは行えない。
  65. ^ 基準足内で接地点を変えたり(踵から爪先へと移す等)、接地点を軸とした回転は可。
  66. ^ ゴールから4m・長さ15cmの直線。
  67. ^ a b シュートコースへと自ら動いて当たった場合を除く。
  68. ^ ボールを受け取れば即座に同様のチャンスとなる場合を含む。
  69. ^ ゴールから9mの半円状の破線。
  70. ^ 7人攻撃などでゴールキーパーが不在の場合や、ゴールキーパーの負傷時を除く。
  71. ^ 天井にボールが当たった場合は、最も近い地点のサイドライン上からスローインを行う。
  72. ^ コート長辺40mの直線。
  73. ^ 自陣ゴールエリア内の防御側ゴールキーパーが最後に触れたボールが、アウターゴールラインから外に出た場合は防御側のゴールキーパースロー。
  74. ^ a b コート短辺20mの直線。
  75. ^ ボールを離す前にゴールエリア外を踏まなければ、ジャンプスローも可。
  76. ^ 自陣ゴールエリア内のゴールキーパーがボールを保持してから、ゴールエリアからボールが出るまではプレーの中断中とみなされるため、ゴールキーパースローのやり直しとなる。
  77. ^ どちらかのチームに反則があったか、どちらのボールになるか等。
  78. ^ オフィシャルの座席は両チームの交代ベンチ間に設置される。
  79. ^ コート外から助走をつけることはできない。攻撃側の選手が何度もコート外に出て戻らない場合(助走をつけるためコート外で待機するなど)は、相手フリースローとなる。
  80. ^ 【徹底解説!】ハンドボールのステップシュートとは?練習法やコツを細かく解説!”. Sposhiru.com (2019年8月17日). 2019年8月30日閲覧。
  81. ^ plongeon()=飛び込み
  82. ^ 往年のドイツ人ハンドボール選手、Bernhard Kempa(英語版)にちなむ[1]
  83. ^ 【日本ハンドボールリーグ選手 監修】ハンドボールのパスの種類やコツ、練習方法などを徹底解説!”. Sposhiru.com (2019年5月5日). 2019年8月28日閲覧。
  84. ^ ハンドボールのドリブルのルールと練習法を解説!”. Sposhiru.com (2018年10月28日). 2019年8月30日閲覧。
  85. ^ バスケットボールのようなボールの側面に触れるドリブルが反則とされる点、長時間のドリブルがパッシブプレーの対象とされうる点、ピボットステップの概念が無い点など。
  86. ^ 相手からの速攻を受けるため、完全に攻守を分業することは無く、大半の選手は攻守を兼任する。どちらかに特化した選手がいる場合でも、一度の攻防で1〜2人の交代が一般的。
  87. ^ 本競技ではブロックと呼ぶことが多い。防御側の縦の動きを制限しディスタンスシュートを助ける縦ブロックや、横の動きを制限しカットインを助ける横ブロックがある。
  88. ^ 阻止率3割程度で及第点とされるが、シーズン阻止率が4割を超える選手もみられる。1試合で半分以上のシュートを阻止する場合もある。
  89. ^ 足を使うことで、より大きな面積のシュートコースを塞ぐことができる。 ハードル跳びのように大きく開脚してゴール下段のシュートを足で弾き出す「スライディング」と呼ばれる技術もみられる。
  90. ^ 速攻時には得点を直接アシストすることも多い。相手ゴールキーパーがゴールから飛び出した場合には、自陣から直接ゴールを狙うこともある。
  91. ^ 番号が同じユニフォームをそれぞれ用意すれば、ゴールキーパーとコートプレーヤーを同一試合で兼任することも可能。
  92. ^ 長袖・長ズボンのユニフォームが多い。半袖・短パンのユニフォームでも問題は無い。
  93. ^ 手袋の着用はコートプレーヤーを含めて禁止されている(交代ベンチ内で防寒目的の使用は可)。肘や膝のサポーターなどは、コートプレーヤー同様に使用できる。服装や保護を目的とする装具に関する規定(公財)日本ハンドボール協会
  94. ^ キックボールやオーバーステップなども適用される。
  95. ^ 自陣ゴールエリアに入れる選手がいなくなるため、ゴールキーパースローを行う必要がある場合は、ゴールキーパーと交代する。
  96. ^ 2016年度競技規則変更の概要”. (公財)日本ハンドボール協会. 2019年9月16日閲覧。
  97. ^ ゴールキーパーを除く。
  98. ^ 主な防御側の目的としては、攻撃側の動作を読みパスやドリブルを奪うこと、圧力をかけ攻撃側のミスや反則を誘発すること、シュートを打たせずパッシブプレーに追い込むこと、ゴール確率のより低い選手や地点からシュートを打たせること、などがある。
  99. ^ 主に端から2番目の選手が、相手の両45°に対して前に出てディフェンスする。
  100. ^ 攻撃側のポストが1人の場合、防御側は2人で挟み込むようにして対応する。
  101. ^ 防御側にディスタンスシュートをブロックできる長身選手がいる場合や、ゴールキーパーがディスタンスシュートのセーブを得意とする場合など。遠距離のシュートが入りにくいジュニアレベルではよく使われる。
  102. ^ 主に相手のセンターを牽制する。
  103. ^ 代わりにゴールエリア付近の人数が減り、ポストやウイングへの対応が難しくなる。
  104. ^ 主に相手の両45°を牽制する。
  105. ^ どのパスを狙うか、どこで相手に接触するか、どちらに抜かせるのは良いのか、どの範囲を自分が担当するのか、といったチーム内での約束事。
  106. ^ 特に相手がダブルポストに変化した場合は、ポストのマークが難しくなるとされる。
  107. ^ ポストやウイングはもともとゴールに近い位置を取るため、ゾーンディフェンス時でも一定のマークを受ける。通常マンツーマンディフェンスの対象とはされない。
  108. ^ 5-0(5人がゴールエリア沿いに引いたゾーンディフェンス)+1人のマンツーマンディフェンスの意。
  109. ^ John Anthony Cuddon, The Macmillan Dictionary of Sports and Games, p.393, Macmillan, 1980, ISBN 0-333-19163-3
  110. ^ 競技時間を3セット制(各10分)から本競技同様の前後半制(各15分)に変更した、当初禁止されていた粘着剤(主に両面テープ)の使用を解禁した等。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]