アドバンテージ

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アドバンテージとは、前進や優位性という意味の英語(advantage)であるが、ここでは特にスポーツにおける意味を扱う。スポーツにおいて「アドバンテージ」とは、以下の意味で用いられる。

  1. 反則が生じた際に、反則を受けたチームが有利となる場合に罰則を適用しないこと。
  2. 得点等で優位にある状態。

反則に関する「アドバンテージ」[編集]

この形のアドバンテージが採用されるのは、主に2つのチームが対戦するタイプのスポーツである。ラグビーサッカーなどで採用される。ラグビーの場合、審判がアドバンテージの状況と判断すると、腕を使って合図を出し、プレーは続行される。

アドバンテージを採用するスポーツにおいては、反則が発生しても、その場でプレーを止めて罰則を適用するのではなく、とりあえずプレーを続行する。その結果、反則したチームに有利な状況となった場合にはプレーを中断し、反則があった時点にさかのぼって罰則を適用する。逆に、反則を受けたチームに有利な状況が継続した場合、当該反則はなかったものとして試合を続ける(アドバンテージの解消)。

罰則を適用するタイミング、アドバンテージを解消するタイミング等は、審判の裁量に任される。いずれにしても反則を受けたチームが有利になるという点で公平な制度である。また、不必要に試合を中断せずに済むため、合理的といえるだろう。

なお、退場処分などの厳しい罰則を伴う反則(暴力行為など)については、アドバンテージなしで即時に罰則が適用されることが多い。警告程度であれば続行することが多い。

得点等についての「アドバンテージ」[編集]

テニス
デュースの項を参照のこと。
ブラジリアン柔術
ポイントの一部として判定に使用される。基本的にはポイントで勝敗を決するが、ポイントが完全にない(引き分け状態)の時に、攻勢点としてアドバンテージがある方が勝利する。それもない場合はレフェリーの独断で勝敗を決める。詳細はブラジリアン柔術を参照。
日本プロ野球
2004年2005年パシフィック・リーグにおけるプレーオフ(レギュラーシーズン上位3チームによる決勝トーナメント大会)では、決勝戦にシードされた1位チームと、1回戦(2位対3位)の勝利チームのゲーム差が5ゲーム以上あった場合、1位チームに1勝分を与えるものとされた。また2006年の同プレーオフ、ならびに2008年以降のクライマックスシリーズセントラル・リーグ、パシフィック・リーグともに導入)では、各リーグ1位チームに無条件に1勝分が与えられた。これらの1勝の差をアドバンテージと称した。詳細は各記事を参照。
日本女子プロ野球機構
2013年度の大会における4チーム対抗戦「ティアラカップ」の1位獲得回数の多い2チームによるプレーオフ「ティアラカップ女王決定大会」(2試合制)で採用。1位獲得の最も多いチームにあらかじめ1勝分のアドバンテージを与え、それを含め2勝したチームの優勝。よって1位は1勝すればグランドチャンピオンとなる
日本フットサルリーグ(Fリーグ)
2012年-2013年度の大会より採用。この年は上位3チームによるプレーオフの決勝戦(4戦制)で、先に3勝したチームが優勝であるが、プロ野球に倣い、レギュラーシーズン1位のチームにはあらかじめ1勝のアドバンテージを与えるので、2勝すれば優勝である。
2013年-2014年度からは2シーズン制を採用し、プレーオフ決勝戦(2戦制)で、2勝(ないしは1勝1分け)したチームの優勝だが、この場合でも順位ポイントの1位チームに1勝のアドバンテージがあるので、1勝すれば優勝である