サバイバルゲーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
サバイバルゲームに興じる人々
ロシアのプレイヤーたち

サバイバルゲーム (和製英語:Survival Game[注釈 1] 英語:Airsoft)とは、主にエアソフトガンBB弾を使って行う、おおむね20世紀以降の銃器を用いた戦闘を模す日本発祥の遊び、あるいは競技である。

英語ではエアソフト (Airsoft) と呼ばれ、アメリカ合衆国発祥の「ペイントボール」と並び、銃器型の道具を用いる遊びや競技として楽しまれる[注釈 2]

概要[編集]

敵味方に分かれてお互いを撃ち合い、弾に当たったら失格となるのが基本的なルールとなる。ペイントボールが圧搾空気の力で発射される塗料入りの弾を用いるのに対し、サバイバルゲームはBB弾を発射するエアソフトガンを使用するため、「競技者の失格が自己申告制」「主に実銃を模した用具が使用される」という違いがある。

統一されたルールは存在せず、グループや大会、フィールドごとにルールは異なる。サバイバルゲームにおけるルールは一般的にレギュレーションと呼ばれるので、以降の表記は「レギュレーション」に統一する。

歴史[編集]

ツヅミ弾とペイントボール時代[編集]

1970年代にツヅミ弾が発射できる遊戯銃が発売され、それを使用した戦争ごっこのような遊びがルーツと考えられる。1980年代前半に日本の銃器専門誌においてアメリカのペイントボールが紹介された[1][要ページ番号]が、炭酸ガスをパワーソースとする当時の海外のペイントガンは日本では認められていない高圧ガスを使用していたため、当時は「ツヅミ弾」を使用したエアソフトガンによるサバイバルゲームが広まっていった。

6ミリBB弾の登場[編集]

BB弾

1982年12月にマルゼンから6mm径のプラスチックBB弾を使ったコッキング式のエアソフトガン「KG9」が発売されると、ファルコントーイから排莢ギミックの付いたH&K MP5 SD3、MGCからマガジン内に圧縮空気を溜めるベレッタM93R、マルシンのM1カービンなどに次々と採用された。さらにガスガンであるJACのBV式ガスガン、コクサイM16、ウエスタンアームズAR-7などにも採用され、サバイバルゲームで広く使用されるようになった。BB弾の普及により、サバイバルゲームでのエアソフトガンの利便性が向上した。

電動ガンの登場とホップアップ機構の出現[編集]

東京マルイ製のAK-47の電動ガン

1991年に東京マルイから、銃本体に内蔵したニッカドバッテリーを動力源とする電動ガンが発売され、簡便であったことなどから普及した。その後、パワーを上げずに飛距離を延長できるホップアップ機能が追加されると、1990年代中期にはガスタンクなどを必要とするガスガンは影を潜め、1990年代後期には電動ガンがサバイバルゲームの主流となり、競技人口も増え、サバイバルゲーム専門のフィールドも出現している。

また、この頃になると「1J(ジュール)ルール」と呼ばれるレギュレーションがアームズマガジンなどによって普及され、一般的となった。過度のパワーアップは怪我の危険性もあり、サバイバルゲームの愛好家の間では下火となった。カスタムパーツを製造するメーカーも1〜2ジュール程度のパワーアップに関するパーツの製造は行われていたものの、全体を通して見ればドレスアップを中心としたものに移行していったと言える。

銃刀法の改正による環境の変化[編集]

2000年代半ばに極端にパワーを上げたエアソフトガンによる事件が頻発するようになると、これを受けて2006年3月に改正銃刀法が施行された。

当時、ボルトアクションライフルタイプのエアソフトガンや狙撃銃スタイルのエアソフトガンは独自のレギュレーションによってパワーの面で若干優遇されることが多く、これは連射のきかないスナイパーライフルの不利を射程の長さで埋めることが目的であったが、銃刀法改正以後はそうした優遇措置を行うことができなくなった。結果、ハイサイ(ハイサイクル)と呼ばれる発射速度を向上させた電動ガンを生み出す要因となった。

サバイバルゲームでのエアソフトガンのパワーは規制値以下と言うのが標準レギュレーションとなり安全性が向上したと言える。サバイバルゲームの現場では法を犯すことのないよう、0.9J程度をパワーの上限としているところがほとんどである。

ゲーム人口の増加と問題の顕在化[編集]

2010年代になるとサバイバルゲームを扱った漫画やアニメ、ウェブ特集などメディアへの露出が増え、ゲーム人口は飛躍的に増加した。サバイバルゲームを専門とするYoutuberが地上波放送で紹介されたことからも、その人気の高まりがうかがえる。

一方でゲーム人口の増加に伴い、過失事故やマナー違反も増えている。例えば、フェイスガードの着用を義務付けないフィールドが多いため、誤ってBB弾が当たって歯が折れる事故が多発している。また、一般的な有料フィールドでは、いかなる事故でも参加者が責任を負うことに同意を求められる。そのため、フィールド参加者の安全確保は管理者の指導やレギュレーション次第であり、問題となっている。

サバイバルゲームをスポーツと比較し、「レギュレーションに則って行うため怪我は自己責任」とする意見[2]もあるが、統一されたレギュレーションが存在しないという点でサバイバルゲームはスポーツと異なる。なお、重大な事故が発生した場合は、免責事項への同意に関わらず、フィールドの管理者が安全配慮義務違反[3]や公序良俗違反[4]に問われる可能性が高い。

以上の問題の原因の1つとしては、2019年現在において自主規制団体[注釈 3]や指導団体が存在しないことが挙げられる。

サバイバルゲーム施設[編集]

サバイバルゲーム施設がなかった時代は、私有地や河川敷などで使用許可を得てゲームを行っていた。中には許可を得ずゲームを実施し、近隣住民から警察に通報されるなどの事態も散見される。サバイバルゲーム人口の増加に伴い、多くの有料サバイバルゲーム施設(フィールド)が存在している。

多くのフィールドは有料でフィールドごとのレギュレーションが存在しており、遵守できない場合は退場処分を受けるほか、法令違反の場合は告発される場合もある。

有料フィールド
個人の土地所有者が経営しているものから、遊戯銃メーカーないし販売店が提供しているものもあり、アウトドアのフィールドからインドアの施設まで規模も様々である。また、都心のテナントや市街地の工場跡地等を利用したインドアフィールド(屋内施設)として展開しているフィールドも存在する。千葉県には特にフィールドが多く、10を超えるフィールドが存在している。 しかし、施設の中には必要な行政の許可を得ずに築造された建造物があるなど、行政や周辺住民とトラブルとなる施設も存在している[5]
場所だけを提供する場合もあるが、トイレやシャワー室、弁当などの飲食、エアソフトガンや装備品のレンタルや購入、最寄り駅までの送迎などそのサービスは多岐にわたる。
施設以外でのゲーム
BB弾は跳弾等によりフィールド外に飛ぶ危険性もあり、一般人に当たってしまう可能性がある。そのためひと気のない山の中や森の中、壁やネットなどで厳重に区切られた場所をフィールドとして使用するのが望ましい。その場合、サバイバルゲーム中であることを知らせる掲示をしておくとともに、ホイッスルやベルなどを用意しておき、万が一人が通った時はそのホイッスルやベルを鳴らして、無関係な人がフィールド内を通ることを他の参加者にも知らせる。その音が聞こえたらすみやかにプレイを中断することにしておくなど、周囲の安全を確保しなくてはならない。このようなゲームの中断をハイカーストップと呼ぶこともある。

装備[編集]

主に撃ち合うための銃(エアソフトガン)と、その弾丸による負傷を防止するためのゴーグルをはじめプロテクターやグローブを基本とする。靴については、山野を駆け回る事から動き易いトレッキングシューズか、軍用のブーツ等が多く使われる。

眼球保護具[編集]

競技中の人物。迷彩服、トレッキングブーツを着用し、予備弾倉を携行している。

眼球にBB弾が直撃すれば失明する恐れがある為、試射などのエアガン利用時にはゴーグルやシューティンググラスなどの保護具着用が推奨となっている。本番のゲームでは参加条件として保護具の装着が必須となっておりこれがなければ参加自体が不可となってしまう。極端に言えば、銃や衣装は必須ではないが、ゴーグル無しの参加はNGである。また安全のためフィールド内に居る限りいかなる状況でもゴーグルは外してはならない。それはゲーム開始前後の移動中も含まれ、さらにゲーム中ゴーグル内が曇った時に周辺確認や曇り取りのためにゴーグルを外すことはもっての外である。特にフィールド内で故意にゴーグルを外した状態でプレイをしていた場合は基本的に退場処分となり、他にも半永久的に出入り禁止などの厳しい処分が下される場合が多い。

ゴーグルはサバイバルゲーム用に設計・販売された物を使用し、通常の視力矯正用やファッション用、そのほかのスポーツ用のゴーグルはNGである。なぜなら皮膚と密着しない眼鏡は隙間から弾が入って目に被弾する危険があることと、また密着するタイプでも強度が無い場合レンズ等が壊れてしまいやすいためである。また性質上眼鏡着用を考慮していない製品も多いため、視力補正が必要な場合はコンタクトレンズを使用するか眼鏡着用に対応したゴーグルを使用する。

以上の通りゴーグルは必須装備のためフィールドがレンタル品を用意していることが多いが、サイズはもとより眼鏡対応か否かはその場にならないとわからない。そのため眼鏡が必須の場合は対応したゴーグルをあらかじめ購入しておくと安心して参加することができる。

その他の装備[編集]

第二次世界大戦時のドイツ国防軍の装備を模倣しているイギリス人チーム。手前のプレイヤーが使用している銃はSIG 550ないしはSIG 551がいの

ある程度フィールドに依存するが、凡そゴーグル必須以外の細かな規定は衣服の規定は無い。しかし、ゲームの性質上至近距離で被弾した場合に内出血等の怪我を負う場合もあり、また植物の枝葉などによる切り傷、転倒時の擦り傷軽減なども考慮して、長袖長ズボンや指先まで覆えるグローブ、帽子またはヘルメット、フェイスガード等の防具の着用が推奨される場合もある。また一種のコスプレ要素として自衛隊旧日本軍など現在・過去を含めた実在の軍事組織や特殊部隊、漫画やゲームなどに登場する架空の軍隊・軍事組織などの兵士を模した衣装・装備を身につけるプレイヤーも多い。このために戦闘服に、帽子やヘルメット、ブーツなどの実物払い下げ品や放出品、レプリカ品を装備している。またゲーム構成として、全員で統一したコスチューム(特殊部隊や軍隊などのもの)を着用しゲームを行う事もある。詳細は後述のヒストリカルゲームを参照。

その他にも弾倉ポーチやダンプポーチなどの収納具が有用である。

基本レギュレーション[編集]

物陰に隠れて敵を狙うプレイヤー

被弾によって失格になることは死亡とも呼ばれる。失格となった参加者はゲームの行われているフィールドから出て、速やかにセーフティゾーンへ移動しなくてはならない。失格状態のプレイヤーはフィールド内で存在していないと扱われるため、移動する時に仲間に情報を与えたり、装備や余った弾などを譲ることはできない。

ヒット
飛んできたBB弾に被弾した場合ヒットといい、ヒットした者は直ちに相手に聞こえる声で「ヒット!」と宣言し、両手を高くあげるなどして自分が失格となったことを周囲に知らせる。
判断は自己申告であり、参加者の良心に任されているが、装備品や体の末端に当たったり、跳弾で勢いのなくなった弾に当たったりすると気づかないこともあるので、意図的でない限り、申告をしないのは「仕方が無い事」とされ、逆の立場なら許容すべきとされる。公正を期するため、フィールド会場によっては判定員が立ち、判定を行うこともある。
ヒットしたにもかかわらず、意図的に申告をしない行為を行うプレイヤーはゾンビの蔑称で呼ばれる。実態については当事者同士にしか判らない場合もあるため、代表者等の第三者による判断を勧めるレギュレーションが広く採用されている。常習的であったり事実確認が取れた場合ゲーム成立を阻害する最悪のマナー違反とされ、参加を拒否される場合もある。
フリーズコール
至近距離において、相手に気づかれず明らかに自分の優勢が保たれている場合、相手の被弾による痛みや怪我を避ける為に「フリーズ(動くな)」と声を掛け、相手にヒット宣言を要求する行為。フリーズコールを仕掛けられた者は反撃の権利を有する場合もあるが、トラブルや危険を伴うためフリーズコール自体を非推奨ないし禁止とし、至近距離からでもBB弾をヒットさせることを要求するレギュレーションも存在する。
ナイフアタック
怪我を負わせる危険の少ないゴムやプラスチック製の模造ナイフを用い、相手に気づかれずに忍び寄って攻撃することをナイフアタックという。ナイフアタックを受けたプレイヤーは被弾と同様に失格となる。武器による近距離攻撃を全面的に禁止し、素手によるタッチをアタックと認める場合もある。格闘戦形式の攻撃は、フリーズコール同様とっさの反撃で怪我を負う場合や、プレイヤー同士のトラブルの元となり易いため禁止されているケースが多い。

マナー[編集]

レギュレーションではないが、マナーとして周囲に気を配ることが推奨される。

エアソフトガンの取り扱い
不慮の事故を防ぐため、弾が入っていないエアソフトガンであってもゲーム以外で銃口を不用意に人に向けない。銃口にキャップをはめておく、使用するまで安全装置を掛けておく、ゲーム中以外はセーフティエリアでは弾倉を銃から抜いておく、暴発や誤射を防ぐため、決められたシューティングレンジ以外では試射などをしてはいけないなどが原則とされる。
会場への移動
会場への行き帰りの服装が迷彩服であったりすると、周囲の人々に対して威圧感を与えたり、動揺させたりする可能性があるため、会場までは普通の服装で行動し、会場で着替えて参加し、帰宅時にまた着替えるのが最良とされている。9.11テロ以降の社会情勢に伴い、ファッション性のないBDU迷彩服のテロリストなどに誤認され、通報される可能性がある。
エアソフトガンは、精巧な作りのため本物の銃と誤認される可能性もあり一部の都道府県では迷惑防止条例違反として取り締まりの対象となる。ケースに入れていた場合でも、金融機関や商業施設などに持ち込んだ場合は強盗予備として通報される場合がある。このため外観で判別できないケースや袋に入れて持ち運ぶ必要がある。
廃棄物
専用施設以外でゲームをする場合、使用され地表に放棄されたBB弾が不法投棄に当たるのではないか?と言う懸念がある。そこで開発された生分解性プラスチックで作られたバイオBB弾と呼ばれるこれらの製品は、1年から3年で分解して自然に還元されると謳われている。専用施設外でバイオBB弾を使用するのは勿論のこと、ほとんどの有料施設でもバイオBB弾の使用を強制(または推奨)している。規則に違反してプラ弾を使用し発覚した場合、撒き散らした弾丸を一つ残らず回収するペナルティを課す施設もある。
オーバーキルの抑止
既にヒットコールをして失格になった相手に対して射撃を止めず、弾を当て続けることをオーバーキルと呼び、トラブル防止のためこれもなるべく避けるべきとされている。なぜなら一発でも当たれば失格になるため、何発も当てる必要はないためである。ただし現実のゲームでは相手が気づかない・フルオート戦ですでに数発撃ってしまっていたということはあるためヒットコールがあるまで撃つということはあるが、ヒットを叫んでいたりすでに射撃・反撃の意思がない態度を示しているのに射撃を止めないことはその相手に対して悪意や敵意があると思われトラブルの元となる。
また、もし相手の後ろを気づかれないうちに取っても、いくら法に準拠したエアガンでも至近距離なら当たりどころによっては激痛を与えたり、怪我の元となる。そのためフリーズコールが禁止されている場合は銃や身につけている装備品、衣服の厚い箇所など音で気付きやすく当たっても痛みや怪我の危険がない場所に当てるのがマナーとされる。

ゲーム内容[編集]

公式レギュレーションがないため、参加者や状況によって多様な条件が設定されたゲームを行っている。一見して敵味方の識別が困難なため、マーカーと呼ばれる色付きの布・テープ類を腕に巻くなどして敵味方の識別が可能な状態で行われる。

チームに分かれ、互いに陣地を決め、旗を掲げる。その旗の付近からスタートの合図で動き出す。敵の陣地にある旗に触れるか、旗周辺に設置されたブザーを鳴らす事で勝利となる。制限時間内にどちらのチームも条件を満たせない場合は引き分けとなる

派生としてキャプチャー・ザ・フラッグ(フラッグを自陣に持ち帰る)や、ドミネーション(指定場所に自陣の旗を掲げ防衛)等、特殊ルールも該当する。

殲滅戦
チームに分かれ、スタート地点を設定しスタートの合図で開始し敵を全員倒せば勝利となる。制限時間内に敵を殲滅できなかった場合には、生き残った人数の多い方が勝ちとする場合と、生き残った人数に関係なく引き分けとする場合がある。
派生として、スタート地点を複数としオセロのスタート時のように、両翼に敵が配置され、対角線上に味方が配置される。
防衛戦
2チームにわけ片方を攻撃、もう片方を防衛とし制限時間内にフラッグを奪取または殲滅する事で勝敗を決めるルール。 防衛側は守り切れば勝利となる。
派生として制限時間を設けず、何分で攻略が出来るかを競うタイムアタック形式も存在する。 また、同数のチーム分けでは膠着する場合も考えられるため、人数配分によって防衛側を少数としたり、防衛側はフルオート射撃可、攻撃側はセミオートのみと言う変則ルールも存在する。
カウント戦
チームに分かれ、ヒットした場合、自陣や指定の位置に戻り復活し再度ゲームに参加出来る。最終的に復活した人数の少ないチームの勝利となる。
バトルロワイアル(on for all)
チーム分けせず各個人で散らばり、一定の経過時間や何らかの合図で開始する。自分が生き残れば勝利。
ヒストリカルゲーム
相手チームの殲滅等の勝敗とするのではなく、史実上の戦争や武力衝突を再現して行うルール。
歴史再演、歴史再現を意味するリエナクトメントに近くなるが、こちらはあくまで勝敗を競うゲームである。
ヒストリカルゲーム参加者は、その時代や場所で使われた軍服や装備品を考証し、忠実に再現して身につけることを要求される。
ゲームとしての勝敗よりも、第二次世界大戦ベトナム戦争ボスニア紛争などの一局面を再現するイベントが行なわれている。
ヒストリカル・サバイバルゲームの略称である「ヒスサバ[6]」とも呼ばれる。
リエナクトメント
相手チームの殲滅や旗の奪取等の条件を勝敗とするのではなく、史実上の戦争や武力衝突を再現する事を目的として行われ、ゲーム的な撃合い要素の強いヒストリカルゲームとは異なる。
参加者は、その時代や場所で使われた軍服や装備品を考証し、忠実に再現して身につけることを要求される。
ゲームとしての勝敗よりも、歴史の中の兵士を演じ、また体験することに重点が置かれる[7]ことから、勝敗が予め決まっていたり、弾の出ないモデルガン無可動実銃が使用されたり、失格者が安全地帯に戻らず死体を演じたり、本来なら戦死であるが重傷を負った戦友役を担いで後送したりする例もある。また、軍人に限らず戦地に存在する民間人や文民組織要員(赤十字国際委員会派遣員など)での参加が認められることもある。第二次世界大戦ベトナム戦争などの一局面を再現するイベントが小規模ながら行なわれている。
アメリカでは南北戦争の再現英語版が、欧州ではナポレオン戦争の再現等が大規模に行われている。
メディック戦
基本は殲滅戦と同じだが、味方がヒットしている味方にタッチするとその味方が蘇生され復活する(蘇生方法はゲームによって異なることもある)。また、敵にタッチして蘇生し味方につけることも出来る(ただし、ゲームによっては味方のみ場合もある)。
「衛生兵ルール」ともいう。
エアソフトスポーツ
ヒストリカルゲームとは反対に、サバイバルゲームのスポーツに特化した部分に重点を置いたルール。スポーツウェアに近い服装やカジュアルなカラーリングが施されたエアソフトガン、反動がないことを活かした射撃法(ストックを肩上に置き、銃身を目線近くにするなど)といった特徴がある。
代表的な競技として日本の「UAB」や、アメリカのカリフォルニア州から始まった「SpeedQB」などが挙げられる
エアガス戦、ハンドガン戦
前者はパワーソースがエアコッキングガンまたはガスのみ利用可のゲームだが、例外的に電動ハンドガンのみセミオート射撃であれば参加が認められる場合も多い。後者は拳銃型のエアガンであれば特に縛りはない。両者共に特に装弾数に限りがあるため、通常電動ガンでは銃のパワーで押せる部分もあったが、これらの場合それができなくなるため立ち回りのうまさが重要になる。また前者のエアガス戦だとショットガンなど通常のゲームでは使われにくい銃の使いどころが出てくるため、通常のゲームとは違う醍醐味を味わうことができる。

その他、リアルカウント(弾倉1個当たり実銃弾数を超えるBB弾を装填してはならない)戦、使用するエアソフトガンを指定したルールなど多種多様のゲームが存在する。

チームの結成[編集]

同じ趣味の者同士が集まりチームを組むことが多い。大きいものでは100人を超す規模となる。チームに属さずにフィールドやエアガンショップの開催する「定例ゲーム」に個人参加するプレーヤーもいる。

その他[編集]

ペイントボールと同様、プラスティックを利用したエアガンも軍事教練に利用される。安全性と射程の両立が難しいため、野戦ではなく市街戦などのごく近距離の模擬戦に使用される。

陸上自衛隊では「閉所戦闘訓練用教材」として89式5.56mm小銃型の東京マルイ電動ガンを採用している。またこの89式小銃は実際に東京マルイ社から発売されているが、訓練用と一般販売向けは若干ではあるが商品の仕様が違う。

国際的な広がり[編集]

サバイバルゲームはアジア諸国に伝播して愛好者を増やし、その後は北米やヨーロッパにおいてもAirsoft Warという名前でペイントボールとは別の魅力を持つ遊びとして広がっており、YouTubeなどの動画サイトで検索すると海外でのゲームの様子を記録した動画を多数観ることができる。

登場作品[編集]

関連作品[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 日本においてはサバゲー、サバゲ、SVGと略される場合もある。
  2. ^ エアソフトとペイントボールのゲームを同時に解説した本としてChristopher E. Larson et.al, Paintball and Airsoft Battle Tactics, Voyageur Press, 2008がある。
  3. ^ エアソフトガン自体の自主規制団体は存在する。

出典[編集]