アウトドア
アウトドア・アクティビティ(英語: Outdoor activity)とは、屋外で行う活動の総称である。日本語では略してアウトドアと言うことが多い。野外活動(やがいかつどう)やアウトドア活動ともいう。
概説[編集]
アウトドア・アクティビティとは、屋外での活動を指す総称である[注 1]。
日本人の語感では長すぎるので、一般に「アウトドア」と略して使用されることが多い。
outdoor「屋外」とは、基本的には部屋の閉ざされた空間の外、という意味である[1]。とは言え、単なる屋外のことを指しているのではなく、特に市街地も離れた場所、自然の空間を指していることが一般的である。
特にスポーツに分類される活動を行う場合は「アウトドア・スポーツ」とも呼ばれる。特に生活の活動(炊事・食事、睡眠等)を行う場合や、アウトドアで生きること、という意味を込めて「アウトドア・ライフ」などと呼ばれることもある。
アウトドアの具体例[編集]
次のようなものがある。
- キャンピング(野外での生活)
- ハイキング(+ピクニック)、トレッキング、トレイルラン、スカイランニング、登山、沢登り、スキー、ケイビング、山菜採り
- 海水浴、カヤッキング、セイリング、チュービング、ラフティング
- パラグライディング
- 釣り(海釣りや川釣り)、狩り
- 野鳥観察(バードウォッチング)、植物観察などといった自然観察、森林浴。
- ホエールウォッチング、シップウォッチング
- さらに野外で行う天体観望も含まれることがある。
教育とアウトドア活動[編集]
欧米の学校では、学校教育の一環で、日帰りでハイキングやトレッキングを行ったり、宿泊して自然観察やトレッキングなどを行うなどの活動をさせることがある。
日本の初等・中等 教育現場では漢字表現で「野外活動」ともいわれ、こうした文脈では、野外体験活動、野外教育活動、野外学習活動、自然体験活動などの教育目的の活動がもっぱら想定されている。このため、本来はアウトドア・アクティビティと野外活動とは同義語であるにもかかわらず、日本では、特定の内容がイメージされることが多い。
なおボーイスカウトは、アウトドア・アクティビティを通じて心身ともに健全な青少年を育成することを目指している団体で、特にキャンピングやそれに関連した活動に力を入れており、各地域に支部が設置されていることも多いので、小・中学生になった子供を持ち、子供を大自然の中で鍛えたいと願っている親はボーイスカウトに参加させていることもある。
大学では、アウトドア活動を行っている部・クラブ・サークルが設置されていることが多い。ワンダーフォーゲル部がアウトドア活動をかなり広範に行っていることは多い。また「探検部」「冒険部」などと命名された部が、探検・冒険に焦点を当てつつも、広範な活動をしていることもある。また登山部では、一般に、特に登山や沢登り(や山スキーなど)に焦点をあてて活動を行っており、カヌー部はカヤッキングに、スキー部はスキーに焦点をあてている。
アウトドア・アクティビティに関する著名人[編集]
アウトドア雑誌[編集]
アウトドアを題材とした作品[編集]
- テレビ番組
- 冒険!CHEERS!!(日本テレビ)
- ザ!鉄腕!DASH!!(日本テレビ)
主なアウトドア用品ブランド[編集]
- アメリカ合衆国
- カリフォルニア
- パタゴニア(Patagonia)
- ザ・ノース・フェイス(The North Face)
- グレゴリー(GREGORY)
- マーモット(Marmot)
- マウンテンハードウェア(MOUNTAIN HARD WEAR)
- フィルソン(FILSON)
- アウトドアプロダクツ(OUTDOORPRODUCTS)
- ムーンストーン(MOON STONE)
- フランス
- ドイツ
- ジャック・ウルフスキン(Jack Wolfskin)
- ファウデ(VAUDE)
- ドイター
- イギリス
- スウェーデン
- ノルウェー
- カナダ
- スイス
- イタリア
- アク(AKU)
- サレワ(SALEWA)(設立時はドイツ)
- ナパピリ(NAPAPIJRI)
- ポーランド
- ニュージーランド
- アイスブレーカー(icebreaker)ウール製アンダーウェア
- 日本
- アクシーズクイン
- イスカ
- イワタニ・プリムス
- エバニュー
- 希望食品
- ogawa
- キャプテンスタッグ(Captain Stag)
- クライムゾーン(池袋秀山荘オリジナル)
- ジェーンリバー(アシックス)
- スノーピーク(Snow Peak)
- ゼインアーツ
- タラスブルバ(アシックス)
- ダンロップ
- DOD(旧・DOPPELGANGER OUTDOOR)
- パイネ(ICI石井スポーツオリジナル)
- バイレス(コージツオリジナル)
- ファイントラック
- フェニックス
- フォックスファイヤー(Foxfire)
- プロモンテ
- ヘリテイジ
- マウンテンダックス
- マッテンベル(IBS石井スポーツオリジナル)
- メスカリート(アシックス)
- モンベル(Mont Bell)
- ユニフレーム(UNIFLAME)
- ラテラ
- Rulezpeeps
- ロゴスコーポレーション(LOGOS CORPORATION)
ギャラリー[編集]
-
タスマニアの大自然のen:Mount Anne付近で軽量テントを張ってのキャンピング
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森でキャンピングをしている少年(ウェストバージニア、2007年)
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アラスカのRaspberry Islandでカヤックを楽しむ人々
-
野山をMTBで駆ける
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 「インドア・アクティビティ」や「インドア」と対比関係にある用語・概念である。
- ^ ジミー・カーターが熱烈なアウトドア好きであることは米国ではとても有名。若いころから大自然の中で育っており、釣りや狩りをすることが大好きで、アウトドア熱が高ずるあまり、実はなんと大統領就任中も、わざわざ大統領の公邸に一旦戻るフリをして自分のシークレットサービス(警護担当)を騙して帰しておいて、その後にこっそりと専用ヘリに乗って自分の別荘まで飛んで降ろしてもらい、大自然の中で独りで悠々とアウトドア活動をし、翌日ヘリで迎えに来てもらって、そしらぬ顔をしてまた大統領執務に戻るようなことを何度も繰り返していたという。ワシントンD.C.の政治のくだらない駆け引きなどからは離れて、もっと自然の中にいたかったから、大統領を途中で止めようかとも悩んだという。大統領引退後は、のびのびとアウトドア活動を楽しむ生活を送っている。著書『ジミー・カーターのアウトドア日記―冒険と思索の日々』(1992年)には上記の大統領就任中のいきさつも含めて、カーターのアウトドア活動に対する熱い熱い想いが綴られている。
出典[編集]
- ^ Oxford Dictionaries