レリーフ
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レリーフ(英: relief、仏: relief ルリエフ)あるいは浮き彫り(うきぼり)または浮き彫り細工(〜さいく)は、美術の技法である。
芸術品のほか、肖像、地図、硬貨、家具や建築物の外装などに使われる。
種類[編集]
その彫りの深さにより、素材を少し掘り込んだだけのほぼ平らなローレリーフ(浅浮き彫り)と、彫刻と同じくらいの立体感があるハイレリーフ(高浮き彫り)に分かれる(中間的なものもある)。
沈み彫り (sunk relief) は、古代エジプトで多用された技法で、背景部分を掘り下げない。人物は、大きな段差で背景から沈んで見える(sunk は sink(沈む)の過去分詞)。
凹み彫り (くぼみぼり、counter-relief) は、背景を掘り下げないのは同じだが、雌型のように凹凸が実物と逆転している。なお英語では counter-relief だが、ウラジーミル・タトリンの技法もそう呼び、日本語で「カウンターレリーフ」はそちらを指すのが普通。
製法[編集]
製法はノミなどで素材を削ることにより像を上がらせる。
陶磁器では、模様を彫り出す浮彫りと、逆に模様を貼り付ける貼花の二方法がある。後者の代表がウェッジウッドのジャスパーウェアである。
歴史[編集]
古く[いつ?]は、古代ギリシャの神殿、ヒンドゥー教の遺跡など石で作られた物に見ることが出来る。
近年[いつ?]ではハンディタイプのグラインダーなどが登場し、電動工具で削ることが多い。また、刃先工具の進歩からガラス板にも彫刻を施すことが出来る。