後藤佑季

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ごとう ゆうき
後藤 佑季
プロフィール
出身地 日本の旗 日本 岐阜県の旗 岐阜県岐阜市
生年月日 (1996-07-30) 1996年7月30日(27歳)[1]
最終学歴 慶應義塾大学商学部[2]
勤務局 NHK放送センター
部署 本部メディア総局アナウンス室
職歴 2020東京オリンピック・パラリンピック実施本部(臨時職制)契約パラリンピック放送リポーター(2017.10 - 2021.9)→(一般企業勤務)→大阪(2022.6 - 2023.10)→東京(2023.11 - )
活動期間 2017年 - 2021年2022年 - 現在
公式サイト NHK アナウンサー・後藤佑季(ごとう ゆうき)
担当番組・活動

後藤 佑季(ごとう ゆうき、1996年7月30日 - )は、NHKアナウンサー。正式入局以前にも同局契約職でパラリンピック放送リポーターを務めた[3]

人物・来歴[編集]

岐阜県岐阜市出身[4]。2歳半の時に先天性の聴覚障害(ペンドレッド症候群(Pendred syndrome)による感音性難聴)であることが判明、以来補聴器を装用して幼児期を過ごす。その頃、難聴幼児通園施設の「みやこ園」(岐阜市)に通っていた[5]

両親の方針で小学校から普通学級での教育を受けることとなる[6]。小学校低学年の頃に障害の程度が重度へ進行、9歳で人工内耳の手術を受け、半年間リハビリに励んだ[3][7]

2017年慶應義塾大学商学部3年生の時に、NHKが障害者を対象に公募したパラリンピック放送リポーター[注釈 1] に応募して選ばれ、東京2020パラリンピック競技大会の放送では主にパラ陸上競技の中継を担当した[10]。また当時は、障害者リポーターとしての取材活動に係るICT技術を特集で取り上げた『NHK NEWS おはよう日本』にも出演している[11]

外資系IT企業勤務の後、2022年「第2新卒」の形で[要出典]採用試験に合格しアナウンサーとしてNHKに正式入局、研修を経て初任地となる大阪放送局に配属された。大阪でも通常業務の中で関西のパラアスリートを追ったり、主に視聴覚を中心に障害者の生活諸々に関するリポートを行った。

2024年パリパラリンピック2025年東京デフリンピックと、障害者アスリートの国際大会が日本国内外で続いていくことから、2023年11月、秋異動第2陣で同期では初めて東京勤務となった。勿論、スポーツ系に属しパラアスリートに関する取材・情報発信を行うほか、以前と同様に自らの経験も踏まえ障害者の生活を改善するICT技術に関する取材も行うことにしている[12]

嗜好・挿話[編集]

  • 趣味・特技は、料理、カメラや書道準5段、手話技能検定準2級。陸上(100m走など短距離)、水泳、バドミントンのスポーツ歴もある[3]岐阜県立岐阜高等学校では陸上部に、慶應義塾大学でも陸上競技のサークルに所属した[4]
  • 慶應義塾大学商学部を首席で卒業(パラリンピック放送リポーター時代の上司談)[3]、成績優秀者表彰を受ける。
  • 聴覚に障害を負う分、味覚・嗅覚が過敏であり、強い味付けの料理を食べられない。そのため大阪局勤務時に、彼女が「まあるい味」と呼んだ素材や出汁の旨味を生かした料理を習得した[注釈 2][12]

現在の担当番組[編集]

特定の番組は担当せず、『NHK NEWS おはよう日本』等の番組でパラアスリートの活躍などをリポートしている。障害者の生活を支えるICTに関する取材・情報発信を担う。

過去の担当番組[編集]

大阪放送局時代(2022年度 - 2023年10月)[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 公募時は、東京2020パラリンピック競技大会に向けた障害者キャスター・リポーターとして募集[8][9]
  2. ^ 外部リンクの公式プロフィール、大阪放送局のプロフィールで説明。

出典[編集]

  1. ^ NHKパラリンピック放送リポーター プロフィール(2017年10月28日時点) - ウェイバックマシン(2021年5月31日アーカイブ分)
  2. ^ FD(Faculty Development)講演会”. FD活動. 慶應義塾大学 大学院社会学研究科. 2022年6月12日閲覧。 “登壇者:後藤佑季(商学部出身 元NHKリポーター/外資系IT企業勤務)”
  3. ^ a b c d 後藤佑季 NHKパラリンピック放送リポーター”. あの人を訪ねたい. 日本商工会議所 (2019年12月1日). 2021年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月12日閲覧。
  4. ^ a b 選手の心の強さを伝えるリポーターに 岐阜市出身で難聴の後藤さん」『中日新聞』、2021年8月26日。オリジナルの2021年8月26日時点におけるアーカイブ。
  5. ^ 障害の先にあるもの.
  6. ^ 言葉を探し続けるパラスポーツを伝えるリポーター後藤佑季さん」『カンパラプレス』(一般社団法人 カンパラプレス)、2021年8月24日。2022年6月12日閲覧。
  7. ^ 第1回 手話は言語”. 後藤佑季さんに教わるはじめての手話。. ほぼ日刊イトイ新聞 (2021年8月23日). 2022年6月12日閲覧。
  8. ^ 障害者キャスター・リポーターを募集(Tokyo2020 NHK情報サイト) - ウェイバックマシン(2017年7月14日アーカイブ分)
  9. ^ NHK パラ五輪に向けての障害者キャスター・リポーター決定」『Sponichi Annex』スポーツニッポン新聞社、2017年10月23日。オリジナルの2021年10月29日時点におけるアーカイブ。
  10. ^ VTR出演者の紹介”. NHK文研フォーラム2022. NHK放送文化研究所 (2021年12月20日). 2022年6月12日閲覧。
  11. ^ "特集 "音声を文字化する" テクノロジーが可能にした新しいコミュニケーション". NHKニュースおはよう日本. 2021年6月16日. NHK総合. 2021年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。(NHKパラリンピック放送リポーター 後藤佑季)【2021年6月16日放送】
  12. ^ a b 後藤佑季の2023年11月7日付X(旧Twitter)引用投稿及び引用元

参考文献[編集]

外部リンク[編集]