ぶっかけうどん
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ぶっかけうどんとは、うどんを使った料理の一種であり、「ぶっかけうどんふるいち」を展開する株式会社ふるいちによって1993年に登録された商標であり、岡山県倉敷市の名物料理ともなっている。
概要[編集]
倉敷・香川両地区のぶっかけうどんは異なったものである。一方、熱いツユで食べるものと冷やしうどんのように冷たいものがありその上から濃い目のつゆをかける点は共通である。
倉敷・香川以外の地域にも「ぶっかけうどん」を名乗ってはいないが、類似した形式のうどんがある。シンプル且つ古い料理のため、どこにルーツがあるのか求めるのは不可能である。
倉敷のぶっかけうどん[編集]
特長[編集]
汁は、他地域のものより味が濃いのが特長。特に甘味が強く、蕎麦つゆの影響が強く伺える[要出典]。家庭においても、市販の麺つゆに甘味等を加えて使用する場合がある。
また他地域ではおろし生姜が薬味として使用されるが、倉敷では冷たいものにはおろし山葵が基本的に使用される。(温かいものは生姜を使用)
かつては近隣の鴨方町などで生産される手延べ麺である備中うどんがよく使用されていたが、茹で時間の関係で現在は多くの店が手打ち麺を使用している。家庭で食べる場合は、保管性の観点から鴨方の手延べうどんが現在でも使われている場合が多い。
歴史[編集]
平成18年 : 「ふるいち」のぶっかけうどんが「倉敷ブランド(2011年12月末に廃止)」として認定。
香川のぶっかけうどん[編集]
特徴[編集]
麺に直接、濃いつけダシを「ぶっかけ」て食べるメニュー。うどんの出来がなによりも優先される香川県において、麺を直接味わえるぶっかけうどんは非常に人気が高い。薬味に使われるのは大根おろしやネギ、レモンが主流だが、一部の店では山葵も使われている。専門店やメインメニューにぶっかけうどんを据えた店も数多く存在している。また高松市牟礼町のうどん店「山田家」では、ぶっかけうどんという名称で、いわゆる「かけうどん」を提供している。
歴史[編集]
一般的に香川県内では、善通寺市の山下うどんが元祖と認識されている。ざるうどんのつけダシに麺をつけるのを面倒がった客が、麺にそのままつゆをかけたのが始まりと言われているが、店にも正確な記録が残ってないため、いつ頃から始まったメニューなのかは不明である。また前述の山田家もぶっかけうどんの元祖を名乗っている。
昨今の讃岐うどんブームや有名うどん店の全国展開により、全国的に知られるのは、倉敷よりも香川のぶっかけうどんの方である。
同様のうどん[編集]
- 生醤油うどん
- 生醤油をかけたシンプルな食べ方。香川では一般的な食べ方のひとつであるが、他地域でもかなり古くから存在する食べ方である。