「マーベル・コミック」の版間の差分
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'''マーベル・コミック'''('''Marvel Comics''') は、[[ニューヨーク]]に本社を置く[[アメリカ合衆国]]の[[漫画]]出版社である。[[DCコミックス]]と並ぶ二大[[アメリカン・コミックス|アメコミ]]出版社のひとつ。[[カタカナ表記|日本語表記]]については「マーベル」が正式である<ref>日本国内で権利を持つディズニーのサイトでは「マーベル」と表記されている。[ |
'''マーベル・コミック'''('''Marvel Comics''') は、[[ニューヨーク]]に本社を置く[[アメリカ合衆国]]の[[漫画]]出版社である。[[DCコミックス]]と並ぶ二大[[アメリカン・コミックス|アメコミ]]出版社のひとつ。[[カタカナ表記|日本語表記]]については「マーベル」が正式である<ref>日本国内で権利を持つディズニーのサイトでは「マーベル」と表記されている。[https://marvel.disney.co.jp/]</ref>。 |
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1990年代は「マーヴル」が公式とされていたが、揺れがあり「マーヴェル」「マーブル」と表記されることもある。 |
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== ウォルト・ディズニー・カンパニーによる買収 == |
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2009年8月31日、ウォルト・ディズニー・カンパニーは、40億ドルでマーベル・エンタテインメントを買収し、マーベル株主に対し、1株当たり30ドルとディズニー株0.745株を支払うことにした<ref name="Disney">{{cite web|title=Disney to Acquire Marvel Entertainment for $4B|url=http://www.marketwatch.com/story/disney-to-acquire-marvel-entertainment-for-4b-2009-08-31|publisher=[[Marketwatch]]|accessdate=August 31, 2009}}</ref> 。 |
2009年8月31日、ウォルト・ディズニー・カンパニーは、40億ドルでマーベル・エンタテインメントを買収し、マーベル株主に対し、1株当たり30ドルとディズニー株0.745株を支払うことにした<ref name="Disney">{{cite web|title=Disney to Acquire Marvel Entertainment for $4B|url=http://www.marketwatch.com/story/disney-to-acquire-marvel-entertainment-for-4b-2009-08-31|publisher=[[Marketwatch]]|accessdate=August 31, 2009}}</ref> 。ただし、買収される前の2001年に[[サバン・エンターテイメント]]がディズニーに買収されてから、ディズニーはマーベル系のアニメをつくってきた<ref>{{cite news|url=http://www.saban.com/html/press/010723.html|title=News Corp. and Haim Saban Reach Agreement to Sell Fox Family Worldwide to Disney for $5.3 Billion|date=July 23, 2001|publisher=Saban.com press release|accessdate=February 19, 2009}}</ref>。株主投票は 2009年12月31日におこなわれ、数時間で<ref>[http://www.foxbusiness.com/story/markets/industries/media/disney-completes-marvel-acquisition Disney Completes Marvel Acquisition], ''Fox Business'', December 31, 2009</ref>買収が決まった<ref>[http://www.marketwatch.com/story/marvel-shareholders-ok-disney-acquisition-2009-12-31 Marvel Shareholders OK Disney Acquisition], ''Marketwatch'', December 31, 2009</ref> 。 |
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ただし、買収される前の2001年に[[サバン・エンターテイメント]]がディズニーに買収されてから、ディズニーはマーベル系のアニメをつくってきた<ref>{{cite news|url=http://www.saban.com/html/press/010723.html|title=News Corp. and Haim Saban Reach Agreement to Sell Fox Family Worldwide to Disney for $5.3 Billion|date=July 23, 2001|publisher=Saban.com press release|accessdate=February 19, 2009}}</ref>。 |
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株主投票は 2009年12月31日におこなわれ、数時間で<ref>[http://www.foxbusiness.com/story/markets/industries/media/disney-completes-marvel-acquisition Disney Completes Marvel Acquisition], ''Fox Business'', December 31, 2009</ref>買収が決まった<ref>[http://www.marketwatch.com/story/marvel-shareholders-ok-disney-acquisition-2009-12-31 Marvel Shareholders OK Disney Acquisition], ''Marketwatch'', December 31, 2009</ref> 。 |
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== レイティングについて == |
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一方、米国においてはマーベルコミックスが『[[惑星ロボ ダンガードA]]』、『[[超電磁ロボ コン・バトラーV]]』などの主役ロボットが宇宙で活躍するコミックス『[[ショーグン・ウォリアーズ]] ([[:en:Shogun Warriors (toys)#Shogun Warriors Comics]]) 』を刊行している。 |
一方、米国においてはマーベルコミックスが『[[惑星ロボ ダンガードA]]』、『[[超電磁ロボ コン・バトラーV]]』などの主役ロボットが宇宙で活躍するコミックス『[[ショーグン・ウォリアーズ]] ([[:en:Shogun Warriors (toys)#Shogun Warriors Comics]]) 』を刊行している。 |
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この提携契約終了後はほとんど縁がなかったマーベルと東映だが、2014年から放送開始となるマーベルの日本ローカライズアニメ作品『[[ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ]]』は東映アニメーションが制作することになった。 |
この提携契約終了後はほとんど縁がなかったマーベルと東映だが、2014年から放送開始となるマーベルの日本ローカライズアニメ作品『[[ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ]]』は[[東映アニメーション]]が制作することになった。 |
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=== MCG提携による東映作品 === |
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2018年11月17日 (土) 12:42時点における版
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本社所在地 |
![]() ニューヨーク州ニューヨーク市 |
---|---|
設立 | 1939年(Timely Comicsとして) |
業種 | 情報・通信業 |
売上高 | US$125,700,000 (2007) |
営業利益 | US$53,500,000 (2007) |
主要株主 | マーベル・エンターテインメント(ウォルト・ディズニー・カンパニー) |
外部リンク | https://www.marvel.com/ |
マーベル・コミック(Marvel Comics) は、ニューヨークに本社を置くアメリカ合衆国の漫画出版社である。DCコミックスと並ぶ二大アメコミ出版社のひとつ。日本語表記については「マーベル」が正式である[1]。
1990年代は「マーヴル」が公式とされていたが、揺れがあり「マーヴェル」「マーブル」と表記されることもある。
カリフォルニア州に本社を置く半導体メーカーマーベル社との関連は一切無い[2]。
歴史
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1939年にマーティン・グッドマンを社長として、その甥であり当時まだ十代だったスタン・リーを編集に据え、「タイムリー・コミックス(Timely Comics)」として発足したのが始まりである。のちに「アトラス・コミックス(Atlas Comics)」と名を変え、1957年には今の「マーベル・コミックス」となる[3]。競合誌の「DCコミックス」とともに、アメリカン・コミックを代表する著名なスーパーヒーローのほとんどを生み出した[4]。1982年には、日本の漫画「AKIRA」の原版を反転しカラー化して出版している[5]。1992年には、アメコミ界初のゲイのヒーローが登場する作品の連載も始めた[6]。
1980年代後半から徐々に経営が悪化し、一時はマイケル・ジャクソンが買収に乗り出したこともあったが[7]、1997年に倒産し、「マーベル・エンターテインメント」として再稼働するも振るわず、2009年にウォルト・ディズニー・カンパニーに買収された。
ウォルト・ディズニー・カンパニーによる買収
2009年8月31日、ウォルト・ディズニー・カンパニーは、40億ドルでマーベル・エンタテインメントを買収し、マーベル株主に対し、1株当たり30ドルとディズニー株0.745株を支払うことにした[8] 。ただし、買収される前の2001年にサバン・エンターテイメントがディズニーに買収されてから、ディズニーはマーベル系のアニメをつくってきた[9]。株主投票は 2009年12月31日におこなわれ、数時間で[10]買収が決まった[11] 。
レイティングについて
2001年にコミックス倫理規定委員会を脱退して以来、本社は、自社レイティングを始めた。 レイティングはコミックスについている統一商品コードの上にある。
レイティングは以下の通り
- ALL AGES
- 全年齢対象
- A
- 9歳以上対象
- T+ TEENS AND UP
- 13歳以上対象で、13歳未満の子供が読む場合は、保護者が一度眼を通しておく必要がある。
- PARENTAL ADVISORY
- 15歳以上対象。T+よりも描写・テーマが大人向けである場合が多い。
- MAX: EXPLICIT CONTENT
- 18歳以上対象。このマークがついている作品や成人向けの作品は、表紙に大きく"MAX: Explicit Content"と印刷されている。 MAX指定されているものは子供の目につかないよう、日用雑貨食料品店などで扱われることはない。
代表的な出版作品
- スパイダーマン(Spider-Man)
- キャプテン・アメリカ(Captain America)
- X-メン(X-Men)
- デアデビル(Daredevil)
- ハルク(Hulk)
- パニッシャー(Punisher)
- ファンタスティック・フォー(Fantastic Four)
- シルバーサーファー(Silver Surfer)
- ドクター・ストレンジ(Doctor Strange)
- アイアンマン(Iron Man)
- マイティ・ソー(Thor)
- ゴーストライダー(Ghost Rider)
- ウルヴァリン(Wolverine)
- ブレイド(Blade)
- トランスフォーマー(Transformers) - ハスブロ+タカラ(現タカラトミー)製玩具のタイアップ
クロスオーバー作品
同社のヒーローが一堂に会する、一大クロスオーバー作品のメジャータイトル。
- アベンジャーズ(Avengers)(1963年)
- シークレット・ウォーズ (SECRET WARS)(1984年)
- インフィニティ・ガントレット (Infinity Gauntlet)(1991年)
- ハウス・オブ・M (House of M)(2005年)
- シビル・ウォー (Civil War)(2006年)
映画化
マーベルキャラが出演するモバイルゲーム
- ソーシャルゲーム
- マーベル ウォー・オブ・ヒーローズ(2012年、DeNAとウォルト・ディズニー・ジャパン)
- マーベル ツムツム(2016年、mixi)
マーベルキャラが出演するコンピュータゲーム
特に表記のない物はカプコン製。
- 対戦格闘ゲーム
- 横スクロール・アクションゲーム
- X-MEN(コナミ)
- The Punisher
- Spider-Man(セガ)
- マーヴルスーパーヒーローズ ウォーオブザジェム
- キャプテンアメリカ・アンド・ジ・アベンジャーズ(データイースト)
- アイアンマン/XOマノワー
マーベルキャラが出演するパチンコ・パチスロ
- パチンコ
- パチスロ
玩具
かつてのマーベルの玩具展開はTOYBIZが行っており、日本ではやまと、レッズ、ハピネットが代理店となって販売していた時期もある。2006年でTOBIZがマーベルから撤退した後はハズブロが玩具展開を行っている。
東映との提携
マーベル・コミックス・グループ(Marvel Comics Group、略称MCG)として、東映副社長渡邊亮徳とスタン・リーとの間に作品の相互利用の契約を交わし日本においては1978年から1981年にかけて、『スパイダーマン』の実写化やスーパー戦隊シリーズなどの作品にも携わっていた。当時のほとんどの作品には「(C)(テレビ局名)・MCG・東映」と著作権表記されていたが、現在では版権切れに伴って表記が消えている。
また、1980年には、マーベルの怪奇コミックス「The Tomb of Dracula」を原作として東映動画が制作したテレビアニメ特番『闇の帝王 吸血鬼ドラキュラ』が放送されている。
一方、米国においてはマーベルコミックスが『惑星ロボ ダンガードA』、『超電磁ロボ コン・バトラーV』などの主役ロボットが宇宙で活躍するコミックス『ショーグン・ウォリアーズ (en:Shogun Warriors (toys)#Shogun Warriors Comics) 』を刊行している。
この提携契約終了後はほとんど縁がなかったマーベルと東映だが、2014年から放送開始となるマーベルの日本ローカライズアニメ作品『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』は東映アニメーションが制作することになった。
MCG提携による東映作品
- スパイダーマン(1978年、東京12チャンネル)
- バトルフィーバーJ(1979年、テレビ朝日系)
- 電子戦隊デンジマン(1980年、テレビ朝日系)
- 闇の帝王 吸血鬼ドラキュラ(1980年8月19日、テレビ朝日系)
- 太陽戦隊サンバルカン(1981年、テレビ朝日系)
MARVEL提携による東映アニメーション作品
- ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ(2014年、テレビ東京系)
マーベル75周年の軌跡 コミックからカルチャーへ!
マーベル75周年の軌跡 コミックからカルチャーへ!(原題:MARVEL75YEARS FROM PULP TO POP!)はアメリカ合衆国のドキュメンタリー作品。[12]スパイダーマンや、アイアンマンなどを生み出したマーベルが誕生して、75周年を記念して制作[12]され、ホストには「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」に出演したエミリー・ヴァンキャンプが務め、マーベル関係者のインタビューを基に歴史をたどっていく内容である。[12]
日本ではDlifeで映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の日本公開を記念して、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン公開記念 マーベル75年の軌跡 コミックからカルチャーへ!」[13]として2015年7月5日 22:00 - 23:00(JST)に吹き替え版として放送された。[12][14]
参考文献
- 『THE MARVEL ENCYCLOPEDIA マーベル・キャラクター大辞典』小学館集英社プロダクション、2010年
脚注
- ^ 日本国内で権利を持つディズニーのサイトでは「マーベル」と表記されている。[1]
- ^ 両社名(略称)は綴りが似ているため稀に誤って表記されるが、社名の英語表記においてマーベル・コミックスは「Marvel」であり、前述の「Marvell」とは綴りが異なる。
- ^ スーパーヒーローとアメリカ社会森田匡、慶応大学『政治学研究』49号(2013)
- ^ アメリカン・コミックとアメリカ映画に見る原子力の姿 植竹大輔、日本大学工学部、国際文化表現学会東京大会シンポジウム「原子力をめぐる文化表象」2012年12月8日
- ^ ビジネスケース『ビズメディア〜北米マンガ市場の開拓者』一橋大学イノベーション研究センター、東洋経済新報社, 2014
- ^ ディズニーアニメにおけるマイノリティ表象と社会的影響神尾美咲、獨協大学、2013 年1月
- ^ MICHAEL JACKSON, INC.: マイケル・ジャクソン帝国の栄光と転落、そして復活へザック・オマリー・グリーンバーグ、Cccメディアハウス, 2014
- ^ “Disney to Acquire Marvel Entertainment for $4B”. Marketwatch. 2009年8月31日閲覧。
- ^ “News Corp. and Haim Saban Reach Agreement to Sell Fox Family Worldwide to Disney for $5.3 Billion”. Saban.com press release. (2001年7月23日) 2009年2月19日閲覧。
- ^ Disney Completes Marvel Acquisition, Fox Business, December 31, 2009
- ^ Marvel Shareholders OK Disney Acquisition, Marketwatch, December 31, 2009
- ^ a b c d “「アベンジャーズ」最新作公開記念! 「エージェント・オブ・シールド」とマーベルのドキュメンタリー番組がDlifeにて7月放送”. TVグルーブ (2015年6月24日). 2015年9月27日閲覧。
- ^ “「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン公開記念 マーベル75年の軌跡 コミックからカルチャーへ!」公式ページ”. Dlife. 2015年9月27日閲覧。
- ^ ホストのエミリー・ヴァンキャンプを御沓優子が吹き替え、関係者の部分を字幕での放送。