ヘンリー・ピム

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ヘンリー・"ハンク"・ピム
Henry "Hank" Pym
出版の情報
出版者 マーベル・コミック
初登場 Tales to Astonish #27 (1962年6月)
クリエイター スタン・リー
ラリー・リーバー
ジャック・カービー
作中の情報
フルネーム ヘンリー・ジョナサン・"ハンク"・ピム
種族 人間
所属チーム アベンジャーズ
ウェスト・コースト・アベンジャーズ英語版
マイティ・アベンジャーズ
シークレット・ディフェンダーズ英語版
ディフェンダーズ英語版
アベンジャーズ・アカデミー英語版
シークレットアベンジャーズ
パートナー ワスプ
著名な別名 アントマンジャイアントマン英語版ゴライアス英語版イエロージャケットワスプ、サイエンティスト・シュプリーム
能力
  • 天才レベルの知性
  • 微小サイズから100フィートまで体長を変化させる
  • 他の生物や物質へサイズ変更機能を転送
  • バイオスティング(アントマン及びイエロージャケット時)
  • 飛行(イエロージャケット時)

ヘンリー・"ハンク"・ピムHenry "Hank" Pym)は、マーベル・コミックの出版物に登場する架空の人物である。スタン・リーラリー・リーバージャック・カービーによって創造され、『Tales to Astonish』第27号(1962年1月)で初登場した。ピムは単発のSFアンソロジー・ストーリーで科学者として初登場し、昆虫ほどの大きさに変身するスーパーヒーローのアントマンとなった。ジャネット・ヴァン・ダイン(ワスプ)は悪人と戦うパートナーである。ピムはまたアントマンの他にもジャイアントマンゴライアスイエロージャケットといったアイデンティティを持ち、さらにジャネットが死亡した後はワスプとして活動した。

出版上の歴史[編集]

ヘンリー・ピムは、SFファンタジーアンソロジーTales to Astonish』第27号(1962年1月)の7ページのソロ・カバー・ストーリー「The Man in the Ant Hill」で初登場した。作者はスタン・リー(エディター兼プロッター)、ラリー・リーバー(スクリプター)、ジャック・カービーペンシラー)、ディック・エアーズ英語版(インカー)であり、2008年にリーは「私は体を縮め、アリやハチに追いかけられる男を描いた "The Man in the Ant Hill" を作った。非常によく売れたので、彼をスーパーヒーローにすることは楽しいかもしれないと思った」と語った[1]

結果、ピムは8号後の『Tales to Astonish』第35号(1962年9月)の3章のストーリー「Return of the Ant-Man」「An Army of Ants」「The Ant-Man」で「アントマン」の衣裳を身に付け、スーパーヒーローとなった。キャラクターの冒険は同タイトルで継続的に描かれ、第44号(1963年6月)ではピムのガールフレンドで研究助手のジャネット・ヴァン・ダインが初登場した。ヴァン・ダインもまたスーパーヒーローのワスプとなり、ピムと共に『Tales to Astonish』に登場した。1963年、リーとカービーはヒーパーヒーロー作品『アベンジャーズ』を立ち上げ、アントマンとワスプはその第1号でチームの創設メンバーとして登場した。

ピムは『Tales to Astonish』第49号(1963年11月)で全長12フィートのジャイアントマンGiant-Man)という新たなスーパーヒーローになった。ピムとダインは『Tales to Astonish』第69号(1965年)まで登場し、また一時的にチームを離脱する第15号(1965年4月)まで『アベンジャーズ』にも登場した。

ピムは『アベンジャーズ』第28号(1966年5月)で新たにゴライアスGoliath)としてアベンジャーズに戻った。だがピムは徐々に精神を病み、第59号ではイエロージャケットとなってしまう。ピムは『アベンジャーズ』第93号でアントマンとして再登場し、また『Marvel Feature』第4-10号(1972年7月 - 1973年7月)で特集された。一時期の汚名をそそいだ後、ピムは『West Coast Avengers vol. 2』第21号(1987年6月)でウエスト・コースト・アベンジャーズ英語版に科学者として参加した。そして『アベンジャーズ vol.3』第1号(1998年1月)でスーパーヒーローのジャイアントマンとしてアベンジャーズに復帰した。『アベンジャーズ vol.3』第85号(2004年9月)では、アベンジャーズ解散事件後にイエロージャケットとなり休暇をとる姿が描かれた[2]

ワスプが死亡した後、ピムは新たなワスプを名乗ることになった。また『マイティ・アベンジャーズ』第21号で、ピムは新たなアベンジャーズの共同設立者となった。

キャラクターの歴史[編集]

1960年代[編集]

生化学者のヘンリー・ピムは、「ピム粒子」という珍しい亜原子粒子を発見し、物体の大きさを変えるというその効力をテストするために自分自身に使用した。ピムの身体は昆虫ほどに縮小し、近くにあったアリの巣でアリとの危険な遭遇をした[3]。その後間もなく彼はアリとの意思疎通を可能にするサイバネティックス・ヘルメットを構築する。ピムは衣裳をデザインし、スーパーヒーロー「アントマン」となり、抗放射線ガスの化学式を盗もうとするKGBのエージェントを倒した[4]

いくつかの冒険の後、ピムはヴァーノン・ヴァン・ダイン博士と出会い、地球外生命と接触する手助けを依頼された。ピムは拒否するが、ヴァーノンの娘のジャネットに惹かれることとなった。ヴァーノン・ヴァン・ダインは地球外生命との遭遇に成功するが、凶悪なそれにより殺害されてしまい、ジャネットはピムに父親の仇討ちの手伝いを頼んできた。ピムはジャネットに自身の秘密を明かし、ピム粒子とハチの羽を彼女に与えた。ジャネットはワスプとなり、2人はヴァーノンを殺した者を見つけ出して倒した[5]。ピムはまた新たなる形態として、全長12フィートのジャイアントマン英語版となり[6]、ワスプと共にリビング・イレイザー[7]ヒューマン・トップ英語版[8]ポーキュパイン英語版[9]などと戦った。また2人は『Tales to Astonish』に最後に登場するまでには恋愛関係も築いていた[10]

アスガードの神でソーの弟でもあるロキの企てに遭遇したアントマンとワスプはスーパーヒーローチーム、アベンジャーズに参加した。ワスプはアベンジャーズというチーム名の考案者となった[11]。ピムは最初のミッションのあとでジャイアントマンとなった。後に描かれた回想で、ピムは自分がチームメイトのアイアンマンとソーに比べて不十分だと感じてジャイアントマンになる決意をしたことが描かれた[12]マスターズ・オブ・イーヴィル英語版との最終的な遭遇の後、2人は一時休暇を取ることになった[13]

ピムはその後、ゴライアス英語版という新たなアイデンティティを得てアベンジャーズに復帰するが[14]、しばらく巨人化から戻れない時期があり、自尊心に影響を与えた[15]。またピムは後にアベンジャーズの敵となるウルトロンという知能を持ったロボットを開発してしまう[16]。さらにピムは実験中の事故により統合失調症を誘発する科学物質を吸引してしまい、逆の人格を持った「イエロージャケット」となってアベンジャーズの前に現れた。ワスプだけはピムを理解し、彼の求婚にも応え、そして結婚式でのサーカス・オブ・クライム英語版との戦闘中に回復した[17]

1970年代[編集]

ウルトロンとの再遭遇を含むアベンジャーズとのいくつかの冒険を終えた後[18]、2人は休暇を取ることにした[19]。ヒーローたちはクリー・スクラル・ウォー英語版開始の際にピムを探し出し、そしてクリー人英語版によって原始人化させられた彼が発見された[20]。ピムが正常な状態に戻ると、アンドロイドのアベンジャー、ビジョンを修理するために一時復帰する[21]。その後しばらく、ピムはアントマンとなった、単独の冒険を始める[22]

イエロージャケットとして仲間のスーパーヒーローチームディフェンダーズ英語版を助けた後[23][24]、ピムはアベンジャーズに復帰した[25]。結局、ピムは最初のアントマンに戻るが、アップグレードされたウルトロンに捕らえられて洗脳されてしまう。ピムはアベンジャーズ・マンションへ行き、馴染みの薄いメンバーたちを攻撃し、ワスプに止められた。他のアベンジャーズはウルトロンを見つけ出し、彼が作り出したジョキャスタ英語版を破壊すると言って脅し、追い出した[26]。ウルトロンの洗脳が溶けた後、ピムはイエロージャケットとしてアベンジャーズに再加入し、ウルトロンを破壊した[27]。ピムは政府役人のヘンリー・ピーター・ガイリック英語版によりアベンジャーズが再構成される際、チーム脱退を余儀なくされた[28]

1980年代[編集]

14号後[29]、ピムは再度アベンジャーズに戻りいくつかのミッションに参加するが、戦意の無い敵を後ろから攻撃する事件を起こした。キャプテン・アメリカは会議で処分が決まるまでイエロージャケットをアベンジャーズの任務から解いた。ピムは完全に精神を病んでしまい、サルヴェーション1というロボットを作り、アベンジャーズを襲わせ、それを自分が救い出して地位を回復するという自作自演劇を企てた。それを知ったジャネットは思いとどまるように言ったが、ピムは彼女に暴力をふるった。ロボットは予定通りアベンジャーズを襲うがピムは救出には失敗し、結局ロボットの欠陥を知ったジャネットにより倒された。これをきっかけにピムはアベンジャーズを追放となり[30]、ジャネットと離婚した[31]

信用を失ったピムは、旧敵のエッグヘッド英語版(当時死亡していると思われていた)に洗脳され、国が保管してたアダマンチウムを盗み出した。さらにピムは犯罪現場で(エッグヘッドが密かに呼び出した)アベンジャーズと遭遇してしまう。エッグヘッドに関係する証拠は全て消え、ピムは犯罪者として非難される。死んだはずの敵を非難するピムはますます気が狂っていると思われてしまい、そして投獄される[32]。ピムが投獄されているあいだ、ジャネットはトニー・スタークと短いあいだ関わっていた[33]。エッグヘッドはさらにマースターズ・オブ・イーヴィル英語版を率いてピムを脱獄させ、彼が悪人であることを印象づけさせようとした。エッグヘッドはなおもピムを別の計画に利用しようとしたが、ピムはエッグヘッドが作った武器を利用してマースターズ・オブ・イーヴィルを倒した。またエッグヘッドはホークアイにより殺害される。黒幕が明らかになったことによりピムの汚名は晴れるが、彼はジャネットとチームメイトに別れを告げ、科学者へと戻った[34]

ピムはウエスト・コースト・アベンジャーズ英語版の前に助言者として現れ[35]、そして後に衣裳を着けない正式なメンバーとなった[36]。ピムはチームメイトのティグラ英語版と短期間交際し[37]、また旧敵のワーウィンド英語版の侮辱を受け自殺を考えるが、ファイアバード英語版に阻止された[38]。ピムは結局、ジャネットとの恋愛関係を再開させた[39]

1990年代[編集]

ピムはウエスト・コースト・アベンジャーズにジャイアントマンとして復帰した[40]。ピムとジャネットは他のアベンジャーズと共にオンスロート英語版を止めるために命を落とした。しかし実はポケット・ユニバースで生存しており、その後、下のマーベル・ユニバースに戻った[41]

ピムは復帰してジャイアントマンとしてチームを助け[42]、ウルトロンの撃破に貢献する[43]

2000年代[編集]

2010年代[編集]

ノーマン・オズボーンが倒されると、ピムはオズボーンにより招集された若者たちを指導するプログラムであるアベンジャーズ・アカデミー英語版に参加した。名目上は若者たちをヒーローとして育て上げるというものだったが、実際は彼らが悪人にならないよう監督するというものであった[44]。その後ピムは再びジャイアントマンとなった[45][46]

ヘンリー・ピムは後にシークレットアベンジャーズに参加した[47]

パワーと能力[編集]

ヘンリー・ピムは天才科学者であり、生化学Ph.D.を持ち、他に量子力学ロボット工学サイバネティックス人工知能昆虫学にも詳しい。物体の大きさを変化させる「ピム粒子」の発見者であり、それにより自身の身体や武器などを縮小、巨大化させる。ウルトロンの開発者である。

他のバージョン[編集]

マーベル・ゾンビーズ[編集]

平行世界アース2149を舞台とした『マーベルゾンビーズ』でのピムは、妻のジャネット・ヴァン・ダインによって「ゾンビ化」させられてしまう[48]。空腹を満たすためにピムはブラックパンサーを研究所に連れて食料にしていた。さらにピムは他のゾンビたちと共にギャラクタスを襲って食い殺した[49]

MC2[編集]

MC2インプリント作品『A-Next』は、平行世界を舞台としており、そこではヘンリーとジャネットの子供のホープとヘンリー・ピム・Jrは、スーパーヴィランのレッドクイーンビッグマンになった[50]

アース5012[編集]

この世界でのピムは、ハルクの別バージョンであり、バナーのそれよりもインテリジェントである[51]

オールドマン・ローガン[編集]

文明崩壊後の世界を描いた『Old Man Logan』では、ハンク(ジャイアントマン)は他のヒーローたちと共にレッドスカル軍に殺された[52]。また、ハンクのアントマンのヘルメットは、橋を渡る者から通行料金の強引に徴収するためにアリの大群を操るするため、ドワイトという少年が利用していた[53]

アルティメット・マーベル[編集]

アルティメット・マーベルインプリント作品『Ultimates』ではピムは才能があるが、精神的にもろい科学者として描かれた。精神不安定とうつ病と戦うためフルオキセチンを使った。ピムは、ミュータントである妻ジャネットから輸血を受けた後に能力を得た。だが暴力的行為により結婚を終え、またアルティメッツからも追放された。その後イエロージャケットとなってアルティメッツに復帰するが、"Ultimatum" 事件で仲間を救うために犠牲となった[54]

MCU版[編集]

MCUでは、マイケル・ダグラス昆虫学者物理学者のハンク・ピムを演じる。

本シリーズでは、若き頃にS.H.I.E.L.D.のエージェントを務めながら、“アントマン” (初代)としても活動していたと設定されている。日本語吹替は御友公喜が担当。

キャラクター像[編集]

1963年に原子間距離を操作する亜原子粒子ピム粒子を発見し、アントマンとして活躍した昆虫学者兼物理学者。

エージェント時代は、妻のジャネット・ヴァン・ダインと夫婦で特殊スーツを着用し、東西冷戦時での機密作戦を中心に、長年に渡って様々な戦場を駆け回っていた。しかし1987年にソ連分離独立派がミサイル・サイロから奪った核ミサイルアメリカに発射した事件で、巡航中のミサイル解体任務に出動したが、縮小不能になった自身[注釈 1]に代わってジャネットが分子レベルにまで縮小し、任務に成功したものの、ジャネットを失うこととなった。この件の真相を愛娘のホープ・ヴァン・ダインに告げなかったことで、彼女とは解決困難な確執が芽生えてしまった。そして1989年に、自身の研究を巡ってハワード・スタークたちと決別しS.H.I.E.L.D.を退職。ピム・テックを設立した。

それからは目をかけたダレン・クロスを助手兼弟子としてCEO兼研究者の職に就かせたが、ダレンが自分に似すぎている事を危惧して距離を取ってしまい、愛娘と愛弟子に会社を追われることとなり、以降は妻を助けようと研究に没頭して隠居状態となった。

ホープやダレンに真っ当に向き合えなかったのは自分の非であることを理解すると共に、妻子をやや過保護に見えるほど深く大切に想い、自身の発明が悪用されないようにも心がけ、新たな愛弟子に迎えたスコット・ラングを、彼の娘も喜ぶヒーローに育てようと辛抱強く訓練するなど、第一印象は常識ある好々爺のようだが、ジャネットを失った理由からとはいえ、ホープにアントマン・スーツを託すことを拒み続けたり、因縁の間柄であるハワードの息子のトニー・スターク/アイアンマンも信用せず[注釈 2]、彼が所属する“アベンジャーズ”への協力依頼の提案を即却下するなどの頑固な顔と、癪に触ることを言い放った相手へすかさず殴りかかるほど短気で人付き合いが苦手な様子に、自分が常に正しいと思っている節も見せ、訓練の一環としてスコットに信号デコイの奪取を指示し、彼が“アベンジャーズ・コンパウンド”内に降り立った時には、スコットの安否よりも彼が装備しているスーツやピム粒子といった自身の発明品が公になってしまうことを真っ先に懸念するなど、良心的とは言い切れない人物でもある。

そして現代、ダレンの陰謀を阻止するために、スコットをアントマン(2代目)に見出して“アントマン・スーツ”を託し、量子世界からジャネットの救出を決意すると、確執が解消したホープにも新型の“ワスプ・スーツ”を譲渡する。

能力[編集]

気難しい人物ではあるが、ピム粒子に基づくアントマンとワスプのツール一式をはじめ、ホープと2人で量子トンネルとモバイル研究所まで開発するなど、昆虫学者兼物理学者としての頭脳と技術力は非常に優れている。

加齢に加えて長年の活動とピム粒子の悪影響により、まともに戦える身体ではなくなっているものの、後述のツールの複数を使いこなす技量と、ダレンの陰謀阻止やジャネット救出のために現地でスコットとホープを直接支援する行動力、時折垣間見せる老獪さは衰えることなく健在である。

ツール・ビークル[編集]

アントマン・スーツ マーク1
1960年代にピムがS.H.I.E.L.D.での秘密ミッションのために開発した[55]最初のアントマン・スーツ。若き日のピムは、このスーツを装着し、アントマンとして活動してきたが、ピムのS.H.I.E.L.D.退職後、このスーツはピム邸に長年秘蔵され、現代においてはスコットに託される。

このほかにもピムは、“ピム粒子ディスク”や、“電磁パルス通信装置”などを駆使し、“量子スーツ”も装着したほか、プライベートではトライアンフ・スピットファイア 1500を愛車とするほか、T-34ホットウィール・コレクション、自作の“探査機”なども運転・操縦した。

各作品での活躍[編集]

マイティ・ソー』のカット場面で、エリック・セルヴィグの友人としてピムの名前が言及される[56]

アントマン
本作でMCU初登場。物語前半においてピム・テック本社屋に赴き、ダレンが催したイエロージャケットのセールスプロモーションに招待されると、以前から着目していた潜入技能に長けるスコットへ「大金入りの金庫があるピム邸が留守である」と偽情報が行き渡るようにルイスの従兄の知人に報酬を与え、間接的にスコットをピム邸に侵入させてアントマン・スーツを奪取・着用させ、一時地元警察に逮捕されたスコットの前に弁護士と称して現れ、彼の脱走を幇助すると、スコットへの訓練を決意し、自身の下に招いた。
スコットに自身の目的を説いて彼への訓練を始めるが、その最中ホープとの間の溝を広げてしまう。しかしスコットの働きかけで本心とジャネットの真相を明かし、ホープと和解を果たした。これによってスコットへの訓練も完了し、ダレンがイエロージャケットの披露会のために会場の警備を倍増したと知ると、スコットが推薦したルイスたちも支援に加えて披露会に出席する。
スコットの脱走幇助を疑われて、事情を知らないジム・パクストンたちに足止めされるも、披露会への出席に成功し、本性を表したダレンに撃たれるも命に別状なく済み、ダレンが貯蔵していた“クロス粒子”をピム・テック本社屋ごと爆破処分することに成功した。
スコットがイエロージャケットを装着したダレンを打倒すると、ホープとの溝が埋まり、スコットが量子世界からの帰還を成功させたことから、秘蔵していた先進プロトタイプのワスプ・スーツを完成させてホープに託すことを決意する。
アントマン&ワスプ
本作ではジャネットを救うべく、親子仲を取り戻したホープと再び量子トンネルの研究を着々と進め、スコットの過失によってFBIに追われることになるも、トンネルをついに完成させる。しかし、エイヴァ・スター/ゴーストにラボごとトンネルを奪われたことで、彼女や自身の過去と向き合うことになる。
スコットによる前述の過失に加えて、ビルとの因縁なども手伝って、短気でジャネットの件を詰られたり急なトラブルに見舞われるとすぐに憤慨するなど、人格的に難がある面が本作でより強調されている。
音信不通状態だったスコットと2年ぶりに再会すると、彼やホープと共にジャネット救出のため、ウィをはじめ、すっかり腐れ縁になったルイスたちの下に、ビル・フォスターのバークレー大学、エイヴァの屋敷まで各所を渡り歩くが、スコットに対して自分たち親子まで潜伏生活に追い込んだ失望から舌鋒鋭く批判し、ホープと異なり皮肉げな言い回しも複数ぶつけてしまったり、所々で取り乱すこともエイヴァに拘束されたり、FBIに一度逮捕されることまであった。
それでもスコットやホープの活躍により[注釈 3]、奪われた研究所とトンネルを取り戻して、遂に自ら探査機で量子世界へと赴いた。
量子世界では彷徨いかけたものの、生存していたジャネットと再会し、彼女と2人で元のサイズの世界への帰還に見事に成功。FBIや地元警察からの再追跡から逃れた物語のラストでは、ジャネットと2人でピム邸を離島の浜辺に置く。
その後サンフランシスコに戻ると、家族3人で量子ヒーリング粒子の採取のためにスコットを量子世界へ再突入させるが、サノスが発生させた“デシメーションにより妻子と共に塵と化して消滅してしまう。
アベンジャーズ/エンドゲーム
本作では、1970年時と現代の双方のピムが登場する。
前者はS.H.I.E.L.D.に在籍するエージェントとして描写され、この頃から職場である“キャンプ・リーハイ”に自身のラボを持っていたが、2023年の未来から時間移動してきたスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカから嘘の内線連絡を受けてラボを離れた隙に、保管していたピム粒子を時間移動の為に必要としていたスティーブに持ち去られた。
後者はデシメーションから5年もの間消滅したままだったが、アベンジャーズの尽力により復活。物語ラストのトニーの葬儀にジャネット、ホープ、スコットたちと参列する。

他のメディア[編集]

テレビ[編集]

その他の映画作品[編集]

コンピュータゲーム[編集]

評価[編集]

ヘンリー・ピムは『Wizard』誌の歴代コミックキャラクターランキングで93位となった[58]。またIGNの歴代コミックヒーローランキングでは67位となった[59]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 作戦中にスーツの調整機が故障してしまったためである。
  2. ^ ハワードだけでなく、ミッチェル・カーソンやビル・フォスターなど、元S.H.I.E.L.D.の職員の一部とも因縁の間柄である。
  3. ^ スコットがかつて彼を地元警察から脱走させるために使った方法と似た手段で自分たち父娘をFBIの下から脱走させた時には、彼を見直して感謝した。

参考[編集]

  1. ^ William Keck (2008年6月22日). “Here come Marvel's 'Avengers,' and Stan Lee, Joe Simon weigh in”. USA Today. http://www.usatoday.com/life/movies/news/2008-06-22-marvel-magic_N.htm 2008年7月6日閲覧。 
  2. ^ The issue was alternately numbered #500 (of the first volume) in an anniversary return to the original series numbering.
  3. ^ Tales to Astonish #27 (Jan. 1962)
  4. ^ Tales to Astonish #35 (Sept. 1962)
  5. ^ Tales To Astonish #44 (June 1963)
  6. ^ Tales to Astonish #49 (Nov. 1963)
  7. ^ Tales to Astonish #49 (Nov. 1963)
  8. ^ Tales to Astonish #50 - 51 (Dec. 1963 - Jan. 1964)
  9. ^ Tales to Astonish #53 (March 1964)
  10. ^ Tales To Astonish #63 (Jan. 1965)
  11. ^ Avengers #1 (Sep. 1963)
  12. ^ Avengers Forever #1-12 (Dec. 1998 - Feb. 2000)
  13. ^ Avengers #15
  14. ^ Avengers #28 (May 1966)
  15. ^ Avengers #28 - 35 (May-Dec. 1966)
  16. ^ 初登場 Avengers #54(1968年7月); オリジン Avengers(1968年11月)
  17. ^ Avengers #59 - 60 (Dec. - Jan. 1968)
  18. ^ Avengers #66-68 (July-Aug. 1968)
  19. ^ Avengers #74 (March 1970)
  20. ^ Avengers #90 (July 1971)
  21. ^ Avengers #93 (Nov. 1971)
  22. ^ Marvel Feature #4-10 (July 1972 - July 1973)
  23. ^ Defenders #23-25 (May–July 1975)
  24. ^ Giant-Size Avengers #4 (May 1975)
  25. ^ Avengers #137 (July 1975)
  26. ^ Avengers #161 - 162 (July-Aug. 1977)
  27. ^ Avengers #170-171 (April–May 1978)
  28. ^ The Avengers #181 (March 1979)
  29. ^ Avengers #195 (May 1980)
  30. ^ Avengers #212 - 213 (Oct. - Nov. 1981)
  31. ^ Avengers #214 (Dec. 1981)
  32. ^ Avengers #217 (March 1982)
  33. ^ Avengers #224 (Oct. 1982)
  34. ^ Avengers #228-230 (Feb. - April 1983)
  35. ^ West Coast Avengers vol. 2, #1 (Oct. 1985)
  36. ^ West Coast Avengers vol. 2, #21 (June 1987)
  37. ^ West Coast Avengers vol. 2, #16 (Jan. 1987)
  38. ^ West Coast Avengers vol. 2, #17 (Feb. 1987)
  39. ^ West Coast Avengers vol. 2, #42 (March 1989)
  40. ^ Avengers #368 (Nov. 1993)
  41. ^ Avengers vol. 2, #1 - 13 (Nov. 1996 - Nov. 1997)
  42. ^ Avengers vol. 3, #1 (Feb. 1998)
  43. ^ Avengers vol. 3, #19 - 22 (Aug. - Oct. 1999)
  44. ^ Avengers Academy #1
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  46. ^ Comics - News - Gage explains the return of Giant-Man”. Digital Spy (2010年9月4日). 2010年12月28日閲覧。
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  48. ^ Marvel Zombies #1-5 (Feb.-June 2006)
  49. ^ Marvel Zombies #1-5 (Feb.-June 2006)
  50. ^ Avengers Next #1-5 (Jan.-March 2007; biweekly)
  51. ^ Marvel Team-Up (vol. 3) #4
  52. ^ Wolverine #71 (2009)
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  54. ^ Ultimates #1-7 (March-Sept. 2002); #8 (Nov. 2002); #9 (April 2003); #10 (July 2003); #11 (Sep. 2003); #12 (Nov. 2003); #13 (Apr. 2004); Ultimates 2 #1 - 6 (Feb. - July 2005); #7 (Sep. 2005); #8 (Nov. 2005); #9 (Jan. 2006); #10 (March 2006); #11 - 12 (July - Aug. 2006); #13 (Feb. 2007) and Ultimates 3 #1 - 4 (Feb. - May 2008); #5 (Nov. 2008)
  55. ^ ビジュアル・ディクショナリー 2019, p. 132
  56. ^ Exclusive: Marvel’s Kevin Feige Talks THOR, AVENGERS, ANT-MAN, DOCTOR STRANGE, Animated Movies, Reveals What’s in Odin’s Vault
  57. ^ Jenna Busch (2010年2月8日). “AVENGERS Animated Assembling w/ Phil Lamarr”. Newsarama. 2010年2月8日閲覧。
  58. ^ Wizard's top 200 characters. External link consists of a forum site summing up the top 200 characters of Wizard Magazine since the real site that contains the list is broken.”. Wizard magazine.. 2012年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年5月7日閲覧。
  59. ^ Hank Pym (Ant Man) is number”. IGN. 2011年5月14日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『マーベル・スタジオ・ビジュアル・ディクショナリー』デアゴスティーニ・ジャパン、2019年。ISBN 978-4-8135-2270-6

外部リンク[編集]