メリー・ジェーン・ワトソン
メリー・ジェーン・ワトソン | |
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出版の情報 | |
出版者 | マーベル・コミック |
初登場 | アメイジング・スパイダーマン 25号(1965年6月) |
クリエイター | スタン・リー他 |
作中の情報 | |
フルネーム | Mary Jane Watson |
種族 | 人間 |
著名な別名 | MJ |
能力 | 幅広い演技のスキル |
メリー・ジェーン・ワトソン(Mary Jane Watson)は『スパイダーマン』の登場人物。
経歴[編集]
通称はMJ。職業は女優、モデル。様々な恋人と付き合った後にスパイダーマンであるピーター・パーカーの恋人になった。メイデイ・パーカーの母でもある。
脚本家を志すフィリップと演劇科の学生マデリーン・ワトソンの間に生まれる。後に夢に行き詰まったフィリップが家庭内で暴力をし始めたため、マデリーンは夫を置いて2人の娘とともに家を出た。その後も姉のゲイルが夫に捨てられ、生活に苦しんでメリー・ジェーンを頼ってくるなど苦労が絶えなかった。
このような人生を送ってきたことにより、本当の自分の感情を覆い隠すような幅広い演技のスキルを身に付けた。これが女優としての仕事に役立つことになる。
他のメディア[編集]
映画[編集]
サム・ライミ三部作[編集]
キルスティン・ダンストが演じる。吹き替えは岡寛恵が担当。
- 『スパイダーマン』 - ハリー・オズボーンと付き合う。
- 『スパイダーマン2』 - 舞台女優になって、ジョン・ジェイムソンと婚約する。
- 『スパイダーマン3』 - ピーターと付き合う。(日本テレビ版放送の金曜ロードショーでの吹き替えは北乃きいが担当。)
MCU版[編集]
『マーベル・シネマティック・ユニバース』(MCU)では、ゼンデイヤが演じる。吹き替えは真壁かずみが担当。ニックネームは原作コミックスと同様に“MJ”だが、フルネームが“ミシェル・ジョーンズ”に変更されている。
キャラクター像[編集]
ピーター・パーカー/スパイダーマンのクラスメイトである、“ミッドタウン高校”の生徒。学力コンテスト・チームの一員でもある。良く表現すると博識且つ勉強熱心でクール、露骨に表現すると掴みどころがなく、少々根暗かつ、一匹狼にも見える変わり者で、独特な口ぶりで話し相手を困惑させることも多い。友達はいないと自称していたが[注釈 1]、ピーターには関心を持っており、現在では彼がスパイダーマンであると知ると共に恋愛関係になった。同時にネッド・リーズを含むクラスメイトたちとも健全な友好関係を築いている。特技は似顔絵を描くこと。また、『ブラック・ダリア事件』を愛好している[注釈 2]。
各作品での描写[編集]
- 『スパイダーマン:ホームカミング』
- MCU初登場の本作における彼女は、ピーターとの仲は悪くないものの何かに付けて側に現れ皮肉を言うほか[注釈 3]、学力コンテストで自身の解答でチームを優勝に導き、ホームカミング・パーティでは彼の姿を見るなり中指を立てる様子も見せた。
- 物語のラストでは、学力コンテスト・チームの新キャプテンに選ばれ、チームの皆を友と認めて、自身のニックネームが“MJ”であると明言する。
- 『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
- 本作では、ピーターやブラッド・ディヴィスから想いを寄せられており、ブラッドとは親しげに接することもあったが、結局後述の結末となる。一方でピーターがスパイダーマンの正体であると薄々感づいており、彼との仲が進展していく。これに加え、ピーターがネッドたちを救おうと放ったウェブによって引っ張り出されたホロプロジェクターを拾って新ヒーローのクエンティン・ベック/ミステリオがペテンであるとピーターに確信させたり、ベックが自分たちが狙っているかも知れないと察して、友達全員を巻き込まないためにネッドやベティ・ブラントと共にその場を離れ、襲って来たドローンを展示物のモーニングスターで叩き落とすなど、見せ場も多い。
- 科学史ツアーをピーターたちと楽しむ中、プラハではプラハ国立歌劇場から抜け出すピーターの後をつけて、“火のエレメンタル”が暴れる広場に直面すると、ホロプロジェクターを拾い、カレル橋をピーターと2人で歩くと彼がスパイダーマンであると気付いたことを話すと共に、プロジェクターを渡した。
- 後にロンドンで、ベックが操るドローン群に襲われ、ネッドたちや駆け付けたハッピー・ホーガンと共にジュエルハウスに避難し、追い詰められるが[注釈 4]、ピーターがベックに勝利したことで難を逃れた。ピーターと再会すると[注釈 5]、ハッピーから受け取っていたピーターからのプレゼントのブラック・ダリアのネックレスが割れてしまったことに落ち込んだピーターに、「欠点がある方が好き」と励まし、キスを交わしてカップルとなった。
- 帰国時にも空港でピーターと手を繋ぎながら歩き、後日スパイダーマン・スーツ姿のピーターに抱きつきながら市内をスイングするデートを行なって悲鳴を上げるが、8番街に降りたところで、スパイダーマンの正体を公開するニュース映像に直面する。
- 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
- 前作同様ピーターと付き合っていたが、スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジの手によってピーターの記憶が消失する。
アニメーション映画[編集]
スパイダーマン:スパイダーバース シリーズ[編集]
ゾーイ・クラヴィッツが演じる。吹き替えは甲斐田裕子が担当。
- 『スパイダーマン:スパイダーバース』 - 主人公マイルス・モラレス/スパイダーマンの世界のMJ(ピーター・パーカー/スパイダーマンと結婚)と、ピーター・B・パーカー/スパイダーマンの世界のMJ(ピーター・B・パーカー/スパイダーマンと結婚後に離婚)が登場する。
アニメ[編集]
- 『1967年のスパイダーマン』 - ペグ・ディクソンが声を担当。この作品の設定ではネッド・ステイシー(ジョージ・ステイシー)の姪という設定になっている。吹き替え声優は不明。
- 『1994年のスパイダーマン』 - サラ・バランタインが声を担当。吹き替えは甲斐田裕子が担当。
- 『スパイダーマン・アンリミテッド』 - ジェニファー・ヘイルが声を担当。吹き替えは甲斐田裕子が担当。
- 『スパイダーマン 新アニメシリーズ』 - リサ・ローブが声を担当。吹き替えは岡寛恵が担当。
- 『スペクタキュラー・スパイダーマン』 - ヴァネッサ・マーシャルが声を担当。吹き替えは世戸さおりが担当。
- 『アルティメット・スパイダーマン』 - タラ・ストロングが声を担当、吹き替えは甲斐田裕子が担当。この作品では女優ではなくてピーター・パーカーの幼馴染で、ジャーナリスト志望との設定になっている。第4シーズン(シーズン4)では、カーネイジに寄生されてカーネイジ・クイーンになり、スパイダーマンたちに助けられた。ただし、カーネイジ・クイーンから解放された後も身体にシンビオートが残っており、コナーズ博士の助力を得てカーネイジを制御し、スパイダーウーマンになった。スパイダーマン・ノワールの世界(原典はコミック版『スパイダーマン2099』の世界のスパイダーマン)にも同じ人物がいるが、第4シーズン(シーズン4)で死亡したことが明かされた。
ゲーム[編集]
- スパイダーマン(PS) - ジェニファー・ヘイルが声を担当。吹き替えは佐久間レイが担当。
- SPIDER-MAN(PS2・GC・Xbox) - キャット・オコナーが声を担当。吹き替えは岡寛恵が担当。
- スパイダーマン2(PS2・DS・PSP) - キルスティン・ダンストが声を担当。吹き替えは岡寛恵が担当。
- スパイダーマン3(PS2・PS3・Wii) - カリ・ウォールグレンが声を担当。吹き替えは岡寛恵が担当。
- Marvel's Spider-Man(PS4) - ローラ・ベイリーが声を担当。吹き替えは森なな子が担当。