グリーンゴブリン

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グリーンゴブリン: Green Goblin)は、マーベル・コミック刊行のアメリカン・コミックススパイダーマン』などに登場する架空の犯罪者(スーパーヴィラン)。中黒を付けてグリーン・ゴブリンとも表記される。

概要[編集]

緑色のゴブリンのようなコスチュームで身を包んだスーパーヴィランで、スパイダーマンの宿敵。初登場は『アメイジング・スパイダーマンThe Amazing Spider-Man)』第14号(1964年7月)。

ノーマン・オズボーン[編集]

初代グリーンゴブリン。巨大軍需企業「オズコープOscorp)」の社長であるノーマンは、解雇した科学者が残したメモから肉体と知能を強化させる算法を発見し、それを基に血清を開発する。しかし、血清は突然爆発を起こし、ノーマンは顔から血清を浴びてしまう。それによって超人的な身体能力と知力を得るが、副作用で精神が蝕まれ、手に入れた力で史上最強の犯罪者になれると考え始める。自ら開発したコスチュームと装備品を身に着けてグリーンゴブリンとなり、スパイダーマンを倒せば犯罪者たちの間で尊敬されると考え戦いを挑んでいく。

スパイダーマンの正体がピーター・パーカーだと知ると、彼の恋人のグウェン・ステイシーを誘拐してGWBから突き落とし、殺害することに成功する。しかし、復讐を期すスパイダーマンの猛攻に圧倒された挙句、回避されたグライダーによる奇襲攻撃が直撃して死亡する。

後に血清の効力によって蘇生し、『シークレット・インベージョン』ではS.H.I.E.L.D.の長官となる。アイアンマンのスーツやアベンジャーズタワーを我が物としてアイアンパトリオットを名乗り、ヴィランたちにヒーローの偽物を演じさせて「ダークアベンジャーズ」を組織する。

ハリー・オズボーン[編集]

二代目グリーンゴブリン。ノーマン・オズボーンの息子であり、ピーター・パーカーの親友。父の仇であるスパイダーマンの正体が親友のピーターであることを偶然知ってしまい、復讐を果たすべくグリーンゴブリンとなる。

仇であるスパイダーマンの命を狙って何度も戦ったが、トゥームストーンを相手にスパイダーマンと共闘したこともあった。

バート・ハミルトン[編集]

三代目グリーンゴブリン。

フィル・ユーリック[編集]

四代目グリーンゴブリン。

他メディアでの登場[編集]

漫画[編集]

ノーマン・オズボーンはS.H.I.E.L.D.のスーパーソルジャー計画に参加し、超人血清を自社開発する「OZプロジェクト」を立ち上げるが、思うような結果を出せずにいた。そんな中、偶然自社で生み出した蜘蛛に噛まれたピーターがスパイダーマンとなる。業績に焦りがあったノーマンは自らを使ってピーターに起きた出来事を再現する人体実験を行うが失敗し、その結果として緑色の怪物「グリーンゴブリン」へと変貌してしまう。

アニメ[編集]

声 - レン・カールソン
赤色のコスチュームで登場。
声 - デニース・マークス
この作品以降、紫色のコスチュームで登場。
声 - スティーヴン・ブルーム
声 - スティーヴン・ウェバー / 吹き替え - 安井邦彦
正体はノーマン・オズボーン。傘下だったドクター・オクトパスに裏切られ、ピーターの血液とシンビオート[1]の混合物を投与されたことでグリーンゴブリンに変貌。
声 - 沼田祐介
声 - 家中宏

映画[編集]

- ウィレム・デフォー / 吹き替え - 山路和弘
「オズコープ」の社長であり、ピーターも尊敬する天才科学者。ピーターの親友ハリーの父親であるノーマン・オズボーンが、実験用のパワー増強剤を自ら服用し、ライバル企業との競争や重役たちに追い詰められた事で抱えていたストレスや、薬の副作用により、「グリーン・ゴブリン」としての別人格が覚醒する。その後、自らの私利私欲を満たす為だけに、無差別に人々を襲うようになり、自らの暴走を阻止しようとするスパイダーマンに対し、「仲間にならないか?」と呼び掛けるも断られる。とあるきっかけで、スパイダーマンの正体がピーターであることを知ると、彼の叔母であるメイ・パーカーを襲い、更にはゴブリンを追ってジョージ・ワシントン・ブリッジに現れたスパイダーマン=ピーターに、恋人であるMJと、偶然近くのゴンドラに乗っていた子供達のどちらかを救うかの二者択一を迫り、その両方を救おうとするスパイダーマンに攻撃を仕掛けるも、スパイダーマンに味方するニューヨーク市民の妨害に遭い、失敗に終わる。その後、スパイダーマン=ピーターに自身の正体を明かし、正気に戻ったふりをして、グライダーに仕込まれているカッターを使って騙し討ちを仕掛けようとするが、直前でスパイダーマンが騙し討ちを察知・回避した事で、自らがカッターの餌食となってしまう。
ノーマンの遺体は、スパイダーマンによってオズボーン邸に運び込まれるが、その様子を目撃したハリーに「スパイダーマンが父を殺した」という誤解を与えてしまう。
演 - デイン・デハーン / 吹き替え - 石田彰
スパイダーマンに持病の治療の協力を断られ、さらにエレクトロ誕生の責任をなすりつけられる形でオズコープから追放されたハリー・オズボーンは、エレクトロと共謀してオズコープの秘密研究所に保管されていた血清を自らに注射するが、血清の毒素に全身を侵されてしまう。同所に保管されていたスーツの治癒機能により一命は取り留めるも、毒素によって顔は爛れ、狂気に染まったハリーは怪人「グリーンゴブリン」へと変貌。自分がこうなったのはスパイダーマンが蜘蛛の力を独り占めしたせいだと思い込んだハリーは、エレクトロを倒した直後のスパイダーマンに恨みを晴らすべく彼の恋人であるグウェン・ステイシーごと襲い掛かり、グウェンを死に追いやった。
声 - ヨーマ・タコンヌ / 吹き替え - 鶴岡聡

装備品[編集]

グライダー
コウモリ型の飛行メカ(航空機のグライダーとは別物)で、機体の上に立って操縦する。最高速度は140km/h[2]。機関砲やミサイルなどの武装も搭載している。
グライダーが登場するのは『アメイジング・スパイダーマン』第17号からで、それ以前は箒型の飛行メカを使用していた[2]
パンプキンボム
カボチャ(ジャック・オー・ランタン)型の手榴弾。幻覚ガスなどの化学剤を噴き出すタイプもある。
レイザーバット
蝙蝠を模した手裏剣のような武器。

グリーンゴブリンの派生[編集]

ホブゴブリン
グリーンゴブリンの模倣犯。詳細は「ホブゴブリン (マーベル・コミック)」を参照。
ニューゴブリン[3]
演 - ジェームズ・フランコ / 吹き替え - 鉄野正豊
映画『スパイダーマン3』に登場。前作にて父の仇であるスパイダーマンの正体を知ったハリー・オズボーンが、自らが改良を加えた最新型のバトルスーツを装着した姿。
ピーターを襲撃するも、ピーターとの戦いの最中で頭を強く打ったことで、父が死ぬ以前から最近までの記憶を失う。これによりスパイダーマン=ピーターへの復讐心が消え、ピーターに対する態度も軟化していったが、ある日、亡き父・ノーマンの幻影と邂逅したことで記憶を取り戻し、再びスパイダーマン=ピーターへの憎悪を募らせる。MJを脅してピーターと別れさせたことでピーターの怒りを買い、自宅で彼と戦い敗北する。その際、隙をついてパンプキンボムを投げるが、投げ返されて顔を火傷した。物語の終盤で、「サンドマン」と化したフリント・マルコと、謎の液状生命体「シンビオート」に心身共に侵食され「ヴェノム」と化したエディ・ブロック により囚われたMJの救出に協力してほしいとピーターから頼まれ一度は断るも、オズボーン家の執事であるバーナードから、父・ノーマンの死の真相を知らされたことでスパイダーマン=ピーターに対する誤解が解け、サンドマンとヴェノムに止めを刺されそうになったピーターを援護し、共闘する。しかし、ヴェノムの攻撃からピーターを庇ったことで致命傷を負う。騒動の終結後、ピーターとの友情を確認し、彼とMJに看取られながら息を引き取った。
  • 映画撮影の試作段階ではグリーンゴブリンと全く同じデザインだったが、急遽変更された。
スパイダー・ゴブリン
アニメ『アルティメット・スパイダーマン』に登場。あらゆる次元のスパイダーマンのDNAを投与したグリーン・ゴブリンが異形化した姿。背中から2対のクモの足が生えて顎が2つに割れ、体色も暗い緑に変化している。酸性の唾液とクモの足の先端や手首から放つ緑色の糸が武器で、壁や天井に張り付いて移動することも可能となった。

脚注[編集]

  1. ^ 本作におけるシンビオートは、ドクター・オクトパスがスパイダーマンの生体サンプルから造り出した存在(本人曰く「純粋な敵」)である。
  2. ^ a b en:Green Goblin#Goblin Gliderより出典。
  3. ^ ニュー・ゴブリンとも表記される。