ドクター・オクトパス

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ドクター・オクトパス(Doctor Octopus,Dr.Octopus)とは、マーベル・コミックの出版するアメコミに登場する人物である。スパイダーマンの代表的な宿敵の一人。ドック・オックの愛称がある。名前の由来は、手足とアームを合わせて8本の手足が有るから。日本語に直訳すると「タコ博士」である。

初代[編集]

原作漫画[編集]

本名は、オットー・ギュンター・オクタビアス(Otto Gunther Octavius)。

物理学の天才的な頭脳の持ち主。4本のアダマンチウム合金製金属アームのついたコルセットを開発し、危険物を取り扱う実験をしていたが、その最中爆発事故を起こしてコルセットを一生外せない体になってしまった。それにより、制御盤を使わなくてもアームを手足のように自在に動かせるようになったが、自らが異形の存在になったことを悲観し、その力を使って悪事を行う犯罪者へと成り下がった。

1963年発行のアメイジング・スパイダーマン第3号で初登場を果たし、グリーンゴブリンと並んでスパイダーマンを代表する最も古い悪役の一人として、度々スパイダーマンの前に立ちはだかってきた。
スパイダーマンだけに限らず、アイアンマンキャプテン・アメリカデアデビルファンタスティック・フォーとも戦ったことが有る。
1964年発行のアメイジング・スパイダーマン アニュアル1号にて、自身が中心となりヴァルチャー、ミステリオ、サンドマン、エレクトロ、クレイヴンのスパイダーマンの宿敵5人に持ちかけて、悪のヒーローチーム(ヴィランチーム?)シニスター・シックス(邪悪なる6人)を結成し、その頭脳を生かしリーダーとしてチーム指揮した。
1970年発行のアメイジング スパイダーマン90号でピーター・パーカー(スパイダーマンの正体)の当時の恋人、グエン・ステーシーの父親であるジョージ・ステーシー警部をスパイダーマンとの戦いの最中に結果的に殺害。
1974年発行のアメイジング スパイダーマン130~131号のエピソードでは、ピーターの母親代わりであるメイおばさんと婚約。このエピソードは、スパイダーマンの生みの親であるスタン・リーが映画スパイダーマン2DVDについている映像特典のインタビュー中で「ピーターはドック・オックの正体を知っていて、ドック・オックはピーターの正体を知らない。あれは最高だった」とかたっているほどのお気に入りのエピソード。
1994年発行のスペタキュラースパイダーマン221号で猛毒に侵され死の危機に瀕していたスパイダーマンを治療して命を救い、同時にスパイダーマンの正体を知るが、直後にケイン(ピーターのDNAから作られたクローンのヴィラン)に殺されてしまった。
その後、数年間の間登場が無かったが1997年発行のアメイジング スパイダーマン426号で、悪の忍者組織ザ・ハンド(デアデビルの宿敵的な悪の組織)の秘術でスパイダーマンの正体などの一部の記憶を失った状態で復活をはたした。
最近では、ドック・オックをだまして技術を盗んだ詐欺師が、カーライルを名乗って活動したりしたが、カーライルがスパイダーマンによって敗れた直後に返り討ちにして技術を奪い返した。
また、3代目ヴェノム(スコーピオン)によって組織された悪のチームシニスター12や、JJJ(ピーターの雇い主である新聞社の編集長)がかけた懸賞金に目がくらんだS.H.I.E.L.D.に追われていたスパイダーマンを助ける等の活躍を見せ、完全なる悪役とはいえない存在になりつつある。

映画[編集]

2004年公開の映画スパイダーマン2で、悪役として登場。
原作と同じく天才物理学者で、ピーターの親友であるハリーが代表をつとめるオズボーン社の援助を得て、核融合による新エネルギーの研究をしていたが、公開実験中に原作同様爆発事故を起こしてアームが取り外せない体になった。
映画版のアームは原作の円筒状の凹凸の少ないアームではなく、より機械的な凹凸の有る機械アームとしてデザインをリニューアルされていた。このアーム自体が自我を持っており、首筋に有る制御チップでその自我を押さえつけていた。しかし爆発事故でチップが壊れてしまい、ドック・オック自身がアームからの自我の影響を受け、失敗した実験をもう一度成功させる狂気に取り付かれてしまう。その為の資金や素材を集める為に銀行強盗やMJの誘拐等の犯罪行為を行う悲劇の人物としての側面が強調されて描かれていた。
最終的には、ピーターの説得により自我を取り戻し、暴走する実験装置を水中に沈め自らも海の底へと沈んでいった。
自ら造った人工知能自我が巻き起こした罪を、人間として償い死んで逝く姿は、シリーズにより多く深みを与えた。
ドック・オック役を演じたのは、アルフレッド・モリーナ。日本語吹き替えでは銀河万丈が声を担当した。

アニメ[編集]

その他[編集]

2代目[編集]

本名は、キャロライン・トレイナー(Carolyn Trainer)。

ドクター・オクトパスに師事していた女性科学者で、ケインによって殺されたドック・オックをスパイダーマンによって殺されたと思い込み、跡を継ぎ2代目ドクター・オクトパスになった。

1995年発行のアメイジング スパイダーマン406号で初登場し、初代が復活するまでの2年の間に自らがドクター・オクトパスを名乗って活動していた。
ドック・オックがザ・ハンドによって復活した後は、レディ・オクトパス(Lady Octopus)に改名した。
以降、ドクター・オクトパスの助手として活動していたが、本家の復活で影が薄くなってしまったせいか、シークレット・ウォーに参戦していた様子が少し描かれていただけで、以降は目立った活動が見られない。

関連項目[編集]