ゾイド (架空の生物)

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この項では、ゾイドシリーズに登場する架空の生物および兵器としてのゾイドについて記述する。実在の玩具シリーズとしてのゾイドは、「ゾイド」の項を参照されたい。

生物としてのゾイドは器官が凝縮されたゾイドコアを持つ金属生命体であり、兵器としてのゾイドはそれを改造して生体兵器としたものである。兵器としてのゾイドは人間が騎乗して戦うことから始まり、やがて電気的に操縦され、武装を施した巨大な陸戦兵器となった。

ゾイドの定義[編集]

惑星Ziに存在する生命体を総称して金属生命体と呼ぶ。その中で、ゾイドコアを持つものをゾイドと呼ぶ[1]

金属生命体の発生[編集]

惑星Ziの海中で発生した好熱性の細菌達は巧みな化学合成によりエネルギーを得て様々な形質へと変化していった。体液はほぼZiの原子海水と同じ成分だが、周囲に金属を殻とするものが現れて、海底での生存の覇者となった。この時期の金属生命体を原始金属生命体と呼ぶ[2][3]。この時期に生まれたゾイドカブトガニは後々の時代でもほぼ姿を変えず、地底溶岩湖に生息しているという[2]。一方で、この原始金属生命体から金属粘膜生体へと枝分かれし、ゾイド人や惑星Zi植物へとさらに進化した[1]

別惑星の生物でありながら、その形態や生態が地球の生物に酷似しているのは収斂進化[4]によるものとされ、地球のそれぞれの場所に近い環境で生きていたゾイドもまた地球の生物によく似た姿へと変化を遂げたためである。

ゾイドコア[編集]

環境の激変はZiの生物にとって非常に厳しいものであった。そこで、これを乗り切るための手段としてゾイドコア[注 1]が発達した。ゾイドコアの中には種としての基本生体(内臓等)が凝縮されており、生命体の核である。内部は高温高圧であるために真球状となっており、自ら重心移動して動く。このゾイドコアを持つ金属生命体がゾイドなのである。ゾイドはゾイドコアが生きている限り体が傷ついても再生することが出来る。ゾイドコアはいかに外環境が変化しても、かつて生命が生まれた「高温高圧の原子海水」を再現する命のゆりかごなのである[5]。外見は地球製の核分裂チャンバーに酷似とされ[5]、地球製の機械では考えられない莫大な電力を生み出す[6]。ゾイドコアの発達によってゾイドは捕食した生物のたんぱく質を自らの体内組織へと転化し、金属元素は骨格や外殻に転嫁することが可能となった[7]

このゾイドコアを持つ金属生命体のうち、野生ゾイド、現在では絶滅した古代ゾイド、太古に家畜化されたゾイド等を総合して金属外骨格生命体と分類する[3]

ゾイドの繁殖[編集]

野生ゾイドは成長すると体内に自分のコアと同じ小さなゾイドコアをいくつか(ゾイドによって異なる)作り出す。成体ゾイドが死んだとき、その小さなコアは新たなる生命の卵となり、再び成長していく。ゾイドは無性生殖とも言える[5]。ゾイドコアはゾイドによってその大きさは一定ではない[5]。発生した幼体は水中の金属原素を接収し、骨格や外皮を形成していく。やがて陸生型ゾイドは四肢を生やして陸に上がってから成長する[5]。大型ゾイドの場合は成体になるまで50年以上はかかるとされる[8]

野生ゾイド[編集]

野生ゾイドの世界では地球の生物同様に捕食者と被食者の生存競争が存在する[7]。原始金属生命体は自分と同類の金属生命体を捕食し、それを自分のエネルギーとして活動していた。生態系の最下層に植物や小さな小さな虫が存在し、それを食べた者がさらに強い者に食べられるという食物連鎖が続いた[9]。その後、ゾイドコアを持ったゾイドへ金属生命体が進化すると、ゾイドコアを中心とした食物連鎖が成立していった。ゾイドコアにはゾイドにとって必要な要素が凝縮されており、それを捕食すれば一気にそれを補えた[9]。ゾイドにおいても草食性肉食性の概念が存在し、草食性ゾイドは金属質を含む食物を摂取すればイオン化した金属として消化吸収し、体へと再構成することができる。反面、肉食性ゾイドはイオン化能力が低いため、他のゾイドを捕食し養分としなければならない[10]

恐竜型ゾイドの大繁殖、動物型ゾイドの台頭[編集]

野生ゾイドは恐竜型が先ず繁栄した。しかし、これらは約5000~3000万年前に発生した全球凍結の発生によってゾイドの成長に必要な水圏が使用できなくなり、繁殖に支障をきたすと地上世界において絶滅、生き残りも地下世界に追いやられた。一方で、恐竜型ゾイドの繁栄期には物陰にいた動物型ゾイドはそのエネルギー効率の良さと、必ずしも水を必要としない繁殖能力から繁栄していった。このことから、恐竜型ゾイドは古代ゾイドとも呼称される[5]

戦闘機獣の誕生[編集]

文明の初期、ゾイドは今のようなメカ生体ではなく、捕獲した野生ゾイドを一部加工し、飼育されていた。約1万年前の狩猟時代においてゾイドは人々にとって狩りの対象となり、その内臓筋肉は貴重な蛋白源となったという[11]

ZAC2099以降の惑星Ziにおいては、惑星Zi大異変の影響で多くのゾイド原種が絶滅危惧状態に追いやられ、保護政策がとられている[12]。そのため、この「金属外骨格生命体」に分類される完全な野生体は希少であり、同時代の他のゾイドのよりもはるかに強靭な生命力を有している[3][注 2]

家畜ゾイド[編集]

人々はゾイドを生活のために使い続けた。約1万年前から人々の手によるゾイドの品種改良が始まり、ゾイドコアからゾイドを育て、何世代にもかけてゾイドを家畜とした[11]。ZAC1850年頃には、ゾイドは運搬、作業、狩猟、競技、戦闘などに用いられている[14]。こうしたゾイドの品種改良によってゾイドの人為的淘汰が発生し、家畜化され繁殖したゾイドたちは後の部族間紛争時代における改造ゾイドのベースとしても重宝された[3]。また、その一方で個体数を減らしつつも文明に晒されず、過酷な地域で生存競争を生き抜いた完全な野生体ゾイドも存在する[3]

戦闘用ゾイド[編集]

ZAC1900年以降、文明が発達すると、ゾイドコアに直接命令が伝えられるようになった。コアに簡単な電気信号を送ることでゾイドをコントロール出来るようになった[14]

ゾイドの巨大化[編集]

野生ゾイドをコントロール出来るようになったが、高い運動性能をも求められるようになった。そこでサイバネティックスパーツと呼ばれる人工パーツ[15]で体の一部を置き換えることでそれを解決した。初期のゾイドの戦闘は人がまたがって乗り、武器を持って直接戦うという地球で言えば騎兵としての役割でしかなかった。その後、どんどんと体は人工パーツに置き換え、最終的にはゾイドに直接武装を取り付け、そのスペース確保のためにより大きな動力を取り付け巨大化し、現在の戦闘機獣が誕生した[9]。しかし、戦闘機獣と化したゾイドは新しいコアを産み出せず、繁殖能力を失う[8]。そのため、ベースとなるゾイドを確保するため、培養[16]クローニング[17]オーガノイドシステムを利用した強制的な増殖等が行われている。また、完全な人工ゾイドであるブロックスなども開発された。さらに、戦闘機獣となったゾイドはコアを捕食することが出来ない。そのため人の手によって整備、補給が不可欠となった。ゾイドコアを生存させるためには高温高圧の原始海水と同じ成分を一定期間で補充してやらなければならず、また人工の体を作動させるためにはサーボモーターのバッテリー、内部機関を動かす為のオイルが必要となった[9][注 3]

ゾイドのボディを人工のものに置き換える場合には元の姿に近い姿にする必要があり、ゾイドコアを戦車の動力源にすると言う地球人の案は失敗となった[6]。一方で、凱龍輝開発の折にはティラノサウルス型とツバメ型、カブトガニ型を一つのボディに共存させる必要性が生まれたが、これはZOITECの技術によってコア周辺の加工神経に調整が加えられたことで解決を見ている[21]。また、同社が後に開発するワイツタイガーの分離形態であるワイツウルフは、遺伝子情報を封印するプログラムを施すことにより虎型のゾイドコアで狼型のボディを動かすことに成功している[22]


生体兵器としてのゾイド[編集]

これらの改造が施された生体兵器サイボーグ兵器)としてのゾイドを「メカ生体」と分類する。野良化したゾイドや、BLOXのような人工ゾイド群もここにカテゴライズされる[1]

同コストで作られた戦車を圧倒する性能を誇り[6]、ゾイドコアさえ活動しているなら多少の傷は自己修復する[8]。メカ生体と化したゾイドの性能は基本的な能力・改造度・ゾイドが本来持ち得る闘争本能に左右され、パイロットとゾイドの相性によっても戦闘能力は変化[8]。ゾイドは強い闘争本能を持つ機体であれば高い戦闘能力を発揮するが、それは同時に搭乗できるパイロットが限定される[23]。逆に、その闘争本能に制限をかければ操縦性が良好となるが、今度は戦闘能力も低下してしまう[24]。また、改造度の少ないゾイドであれば生物故の個体差もあり、同じ機種であっても同一の性能とは限らない[25]。後に開発されたブロックスゾイドではこの個体差も無くなり、制御のために出力も低く抑えられることとなった[23]

ブロックスゾイドを除き、どのゾイドもバイオテクノロジーによって本来の野生体よりも大型化されており[24]、必ずしも野生体とメカ生体の大きさが同一であるとは限らない。野生体のモルガは3mほどだが戦闘ゾイドに改造されたモルガは12m近くあり、ガイサックも原種はわずか80cmの生物だったがこれも全長10mまで巨大化されている。ゆえに戦闘ゾイドごとに同一の原種を用いながらも異なるサイズの機体も存在し、ダークスパイナースピノサパー[24]などはその顕著な例である。ただし、改造の際には野生体のサイズにボディを近づけることでゾイドコアの負担は軽減される[26]

備考
惑星Zi大異変以降、野性ゾイドの激減に伴い戦闘ゾイドには家畜化されたゾイドを使用しているため、野性の本能を失い以前よりも性能が下がっているとされる。この時代に導入されているライオン型やタイガー型のような主力クラスのゾイドも、そのほとんどはコピー品だという[27]。そのため、その後作られたゾイドには古代文明の技術であるオーガノイドシステムによるゾイドの生命力強化が図られることになるが、副作用もあったためライガーゼロ開発以降はその純粋野生体本来の生命力と戦闘能力が着目され、再び野生体を利用するようになる。完全な人工ゾイドであるブロックスはコアブロック1個で野生の小型ゾイド1体分のパワーに匹敵し[28]、コアブロックを4つ持つマトリクスドラゴンやキメラドラゴンで大型ゾイドや巨大ゾイドと同等の出力を発揮する[29][30]。さらに、後に開発されたTB8によって通常ゾイドと同等のコア出力を発揮する事にも成功している[31]

ゾイドの操縦系統[編集]

家畜として用いられていた時代はゾイドの背にを取りつけた簡素なものだったが、ZAC1900年以降になるとゾイドコアに電気信号を送り、左右の方向転換等を可能にするコントロール装置が作られた[14]。後に生物解剖学が発達したことにより、ゾイドコアを通して自律神経ホルモンバランス、体温調節筋力の増強といった生物の原理的なコントロールまでもが可能となった[14]。こうした技術発展をうけてゾイドコア周辺には加工神経が設けられ[14]、ZAC1960年頃になるとゾイド自体もコアを除きほとんどのパーツが人工部品に置き換えられるようになった[9]

導入時期は不明だが、中央大陸戦争時代には「思考コントロール装置」が存在し、パイロットからゾイドへと命令を送るシステムが普及している[32][注 4]。1999年からのシリーズにおいては「精神リンク」と呼ばれる概念が存在し[34]、パイロットはコクピットを通してゾイドと精神的な繋がりを持ち、その感情や闘争本能を読み取る事となる[35]。その反面、乗り手の状況次第でゾイドの性能を完全に発揮できないだけでなく、機体によってはゾイド側がパイロットを拒否し、搭乗可能な人間が限定されるという事態も発生する[36]

また、ZAC2029年のグローバリー3世号不時着に伴う地球人技術の伝来後は操縦系統のコンピュータナイズ化が進んだ[6]。帝国側のゾイドでは特にコンピュータ制御によって性能を画一化する傾向が強く、生命力や闘争本能と引き換えに、操縦性は良好となっている[25]。自動操縦機も実用化されており、スリーパーはその一例である[37]。ゾイドに搭載される火器類もこうした電子機器により火器管制との連携が行われ、コンピュータによる敵機補足やロックオンを可能としている[6]。一方で、電子技術の発展はグランチャーを始めとした強力な妨害電波発生能力を保有する機体と遭遇した場合、操縦系統を攪乱され、その行動を阻害される弱点も露呈している[38]。この対処方法の一つとしてゾイド側の本能に操縦を委ねる戦法も存在する[39]

備考
1999年からのゾイドシリーズでは『コンバットシステム』と呼ばれる[40]何らかのソフトウェアの存在も示唆されている。アニメーション『ゾイド -ZOIDS-』作中においては同システムが停止し、ゾイドが戦闘不能に陥る場面も散見された。

野良ゾイド[編集]

戦闘で損傷し、乗り捨てられたゾイドが何らかの形で再び野生化した物。凶暴化していることが多いとされる[8]。こうした野良ゾイドもまた生存に必要なエネルギーや元素を確保すべく他のゾイドを襲撃、捕食することがあると言う[9][注 5]

武装の進化[編集]

初期は先ほどにも述べた通り、ゾイドに人がまたがって剣や盾を持ち武装し戦っていた。しかし次第にゾイド自体に手を加え、四肢を人工パーツに取り替え、コックピットを取り付け、人が扱えないほどの投石機やボウガンなどを装備するようになる。さらに進むと、ゾイドそのものが格闘を行ったり、コアから連動した武器が開発されるようになり、ゾイドそのものが兵器となるようになった[9]

ゾイドに関する技術[編集]

サーボモーター[編集]

各ゾイドに採用されている関節キャップ。ゾイドシリーズでは、これをサーボモーターと位置付けている[41][注 6]

ゾイドが人工部品に置き換えられていくなかで整備性の効率化やコストを踏まえて採用された機構であり、特定機種ごとにその規格は共通化されている[9]。これらサーボモーターは必要な時に取り外しが可能で、古くなれば交換する事でメンテナンスは容易に行える[9]

マグネッサーシステム[編集]

マグネッサーシステムはゾイドシリーズにおいて広く普及しているテクノロジーの一つである。

磁気風を発生させることでゾイドを飛行させる[42]用法がもっともメジャーだが、ゾイドにおいてはゾイドコアから発する電力を惑星Zi地表と反発させ、駆動をアシストするマグネッサー効果が普遍的に備わっている[6]

技術的な応用性があり、一部の陸戦ゾイドにおいては磁力風によって地上を高速滑走する効果をもたらす[43]。一部のゾイドに搭載されるマグネーザーもマグネッサーシステムを応用させドリルを高速回転させている[44]ゾイドブロックスは各パーツごとにマグネッサーシステムを導入し、そのチェンジマイズを迅速に行っている[28]

荷電粒子砲[編集]

荷電粒子砲はゾイド世界の最強兵器の一つに位置付けられており、ミサイルや機関砲、そして通常のビーム砲などの火器とは一線を画した描かれ方をしている。

ゾイドシリーズにおいてはデスザウラーにおける初登場以後、その多くはジェノザウラーセイスモサウルスといった帝国陣営大型ゾイドで多く採用された。その原理は荷電粒子を『シンクロトロンジェネレータ』で光速まで増大・加速、機体に存在する射出口から発射する[45]という、ビーム兵器としては比較的メジャーなプロセスを用いている。逆に、ゾイドシリーズにおいては荷電粒子砲と呼称されていない、他のビーム砲の原理は明らかにされていない。

その威力は搭載機種によって差異はあるものの、物質原子レベルまで分解し、物理的な装甲では防御が行えない[46][注 7]。近縁の装備として荷電粒子エネルギーを円盤状に集束させて放つビームススマッシャーが存在し、ギルベイダーが搭載する。 その防護手段は限定され、作中ではエネルギーシールド超電磁シールドホーングラビヴィティモーメントバリア反荷電粒子シールド集光パネル等が存在する。射出する荷電粒子やエネルギーの供給方法、威力や射程、連射力、仕様、呼称は機体によって差異が存在する。

ディオハリコン[編集]

第一次大陸間戦争時代にガイロス帝国軍(暗黒軍)が用いていたテクノロジーの一つ。暗黒大陸の鉱物に多く含まれる特殊物質であり、これを摂取したゾイドは体内で細胞が合成される際に発光し、エネルギーを産出。このエネルギーは重力砲のようなゾイドの装備に利用される[47]。同技術の導入ゾイドは、ボディの蓄光部分にこのエネルギーを蓄える事も可能としている[48][注 8]

この特殊物質は装甲に蒸着させることでアイスメタルと呼ばれる特殊コーティングが可能で、その際はビームを反射する防御力を発揮する[49]。また、ゾイドコアに直接注入することで著しく生命力を削る代わりにゾイドの凶暴化とコアの活性化を誘発する事も可能とされる[50][注 9]

こうした物質と技術は第一次大陸間戦争時代には重宝されていたが、ZAC2056年の惑星Zi大異変によって喪失している[51]

重力コントローラー[編集]

「ゾイドリバースセンチュリー」に登場。グローバリー3世号に用いられていた技術で[52]、主にキングゴジュラスの駆動アシストに活用されていたが、重力波を用いた攻撃への転用など応用性も持つ[53]。後にその技術が流用、漏洩し、一部はドスゴドスヴァルガといった機体に生かされている[53]

エネルギーフィールド[編集]

「ゾイドリバースセンチュリー」に登場。重力コントローラー同様、キングゴジュラスに用いられていた技術であり、その巨体を支える効果を持つ。キングゴジュラスの大破後はガイロス帝国軍に漏洩し、ヴァルガの機体フレームに転用された[54]。また、この技術を応用したエネルギー変換システムも存在し、それを伝達に用いる事で無人ゾイドのコントロールも可能としている[53]

重力コントローラーとともにリバースセンチュリー以後の時代では登場しない技術であるが、その理由は明らかにされていない。

オーガノイドシステム[編集]

オーガノイドシステムは、古代ゾイド人によって生み出されたテクノロジーであり、ゾイドの戦闘能力を向上させるシステムである。その代償として、ゾイド自身が狂暴になるだけでなく、パイロットの精神にも悪影響を及ぼす。西方大陸戦争初期に陣営を問わず利用されたが、その弊害からライガーゼロのような完全野生体ベース機が登場すると、ネオゼネバス帝国を除いて利用されなくなっていった。

地球人の漂着[編集]

ZAC2029年頃、太陽系第三惑星(地球)からの移民船、グローバリーIII世号が漂着した。ゾイド人はこの時、地球人と交流し、彼等の持つ高度な科学技術によって次々とゾイドの武装は進化していった[6]。特に惑星Ziでは遅れていたエレクトロニクスの分野がもたらされ、それによってレーザー兵器や誘導するミサイル兵器が誕生し、またレーダーなどによって索敵、照準を合わせる装備が開発された[6]。ヘリックとゼネバス、互いの国家に様々な兵器がもたらされ、初の新世代ゾイド同士の本格的な戦闘となったアルダンヌ会戦では、多くの兵士が自分たちの兵器に驚愕した[6][注 10]

ゾイド起源に関する異説[編集]

ゾイドの起源に関する説の一つとして、ゾイドコアは古代文明人もしくは外宇宙人の手によって作り出されたもので、ゾイドは自然発生したものではなく、人工生命体だとする説が存在するとされる。それは惑星Ziに済む生物と野生ゾイドの間に共通点こそあるものの、原始金属生命体と金属外骨格生命体(野生ゾイド)の間を繋ぐ種が存在しておらず、ゾイドが生物として不自然な点が多すぎる点に起因している。一部の研究家の間では中央大陸に住む神族がかつて超古代に金属外骨格生命体(ゾイド)を誕生させた古代文明人の末裔だとする説も存在するが、その荒唐無稽さから俗説の域を出ていない[3]

備考
アニメーション「ゾイド -ZOIDS-」においては、すべてのゾイドコアは古代ゾイド人が作り出したゾイドイヴにより発生したもので、そのエネルギーはゾイドイヴから供給されているといった独自の設定となっている[55]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 昭和の第一期シリーズ(中央大陸戦争第一次大陸間戦争)時は「ゾイド生命体」と呼ばれていた
  2. ^ ゾイドシリーズ初期においては一部書籍等で設定画[13]や系統図が公開された。1999年以降のシリーズでは「ゾイド公式ファンブック」にて比較的早期に触れられ、ゾイドコレクションやゴジュラスギガセイスモサウルス等一部のキットにはパッケージ裏に野生体の図が記載されている。ゲームの『ジェノブレイカー編』には数体野生体が登場し、多くはゾイドエッグから孵る。同ゲームではレアヘルツの影響で暴走こそしないが、戦闘ゾイドに改造しないと寿命が短くなる。
  3. ^ アニメ『ゾイドジェネシス』における戦闘ゾイドはレッゲルと呼ばれるゲル状の液体を燃料としている、それ以外のシリーズでは厳密なゾイドのエネルギーについては特に言及されていないが、「ゾイドバトルストーリー」作中では陸戦ゾイドに対する空中からのエネルギー補給や[18]飛行ゾイドの燃料切れが描写されているため[19][20]、定期的なエネルギーの充填は必要なようである。
  4. ^ ゾイドはパイロットによって操縦されているため、コクピットの破壊等が発生した場合、作戦行動はとれなくなる[32]。また、思考コントロール装置はパイロット側で停止させる事が可能で、その際は操縦がゾイド側の本能に委ねられる[32][33]
  5. ^ GBシリーズの『ジェノブレイカー編』や『白銀の獣機神』、『ZOIDS SAGA シリーズ』の敵はこれであることが多い。アニメでは『ZOIDS』のホワイトゴルドスや『フューザース』のファイヤーフェニックス、『ジェネシス』のエレファンダー、バトルストーリー内のデススティンガーなどが最たる例である
  6. ^ トミー(タカラトミー)から発売されたゾイドシリーズにおいては留め具としてのゴムキャップに相当する部分である。
  7. ^ ただし、装甲内のセラミック振動体を用いて防御するマッドサンダーのように一部の例外も存在する
  8. ^ この蓄光体を用いた技術は、デッドボーダーヘルディガンナー[48]ダークホーンといった機体群で用いられた。それ以後の暗黒軍ゾイドには外観上、蓄光体が見られないが、使用の有無は不明。
  9. ^ ガイロス帝国(暗黒軍)においては、この用法を採用したゾイドとして無人仕様のドーク・ドーベルへの採用計画を立てられていた。これは背部にディオハリコン注入用のシリンダーを増設したもので、使用の際は同パーツからゾイドコアに投与される。同技術は開発チームが失踪した事から、廃案に至っている[50]
  10. ^ ただし、ガリウスやグライドラー、グランチュラなど地球人来訪前に作られたはずのゾイドも設定上はビーム砲やミサイルなど近代兵器をいくつか搭載しており、これ等も地球人によって後付で装備されたものと考えられるが、詳細は不明

出典[編集]

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  1. ^ a b c 「THE ZOIDS BIBLE Zi HISTORY FILE 001 惑星Ziの生物進化」『ゾイドコアボックス』小学館、2003年10月24日発売、付属冊子。
  2. ^ a b 「THE ZOIDS BIBLE Zi HISTORY FILE 004 惑星Zi」『ゾイドコアボックス』小学館、2003年10月24日発売、付属冊子。
  3. ^ a b c d e f 『電撃ホビーマガジン』2002年11月号、メディアワークス、151-153頁。
  4. ^ 『RZ-071 ライガーゼロフェニックス』トミー、2003年10月30日発売、商品パッケージ。
  5. ^ a b c d e f 「THE ZOIDS BIBLE Zi HISTORY FILE 005-007 金属生命体」『ゾイドコアボックス』小学館、2003年10月24日発売、付属冊子。
  6. ^ a b c d e f g h i 「THE ZOIDS BIBLE Zi HISTORY FILE 030-033 地球人来訪」『ゾイドコアボックス』小学館、2003年10月24日発売、付属冊子。
  7. ^ a b 「THE ZOIDS BIBLE Zi HISTORY FILE 008-010 野生ゾイド」『ゾイドコアボックス』小学館、2003年10月24日発売、付属冊子。
  8. ^ a b c d e 『ゾイド公式ファンブック』小学館、2000年3月20日初版発行、76-77頁。(ISBN 4-09-102830-6)
  9. ^ a b c d e f g h i 「THE ZOIDS BIBLE Zi HISTORY FILE 024-028 部族統一時代」『ゾイドコアボックス』小学館、2003年10月24日発売、付属冊子。
  10. ^ 小冊子『ゾイド情報 HOBBY NEWS 1 ゾイド創世記』(1984年発行) 参照
  11. ^ a b 「THE ZOIDS BIBLE Zi HISTORY FILE 011-013 古代ゾイド人」『ゾイドコアボックス』小学館、2003年10月24日発売、付属冊子。
  12. ^ 『ゾイド公式ファンブック3』小学館、2002年3月1日初版発行、60-61頁。(ISBN 4-09-106030-7)
  13. ^ 『入門百科グラフィック4 メカ生体ゾイド 戦闘機械獣のすべて』小学館、1986年4月10日初版発行、60-63頁。(ISBN 4-09-102004-6)
  14. ^ a b c d e 「THE ZOIDS BIBLE Zi HISTORY FILE 019-023 2大部族戦争時代」『ゾイドコアボックス』小学館、2003年10月24日発売、付属冊子。
  15. ^ 『RZ-064 ゴジュラスギガ』トミー、2002年9月28日発売、商品パッケージ。
  16. ^ 『ゾイド公式ファンブック4』小学館、2004年2月1日初版発行、30-31頁。(ISBN 4-09-106132-X)
  17. ^ 『RZ-067 アロザウラー』トミー、2003年4月24日発売、商品パッケージ。
  18. ^ 『ゾイドバトルストーリー2』小学館、1987年11月1日初版発行、48頁。(ISBN 4-09-104761-0)
  19. ^ 『ゾイドバトルストーリー3』小学館、1988年5月1日第1刷発行、14-15頁。
  20. ^ 『ゾイド公式ファンブック3』小学館、2002年3月1日初版発行、34-35頁。(ISBN 4-09-106030-7)
  21. ^ 『RZ-070 凱龍輝』トミー、2003年8月28日発売、商品パッケージ。
  22. ^ 『電撃ホビーマガジン』2004年6月号、メディアワークス、170頁。
  23. ^ a b 『電撃ホビーマガジン』2002年7月号、メディアワークス、242-244頁。
  24. ^ a b c 『電撃ホビーマガジン』2002年5月号、メディアワークス、260-261頁。
  25. ^ a b 『ゾイド公式ファンブック』小学館、2000年3月20日初版発行、46頁・64頁。(ISBN 4-09-102830-6)
  26. ^ 『電撃ホビーマガジン』2001年11月号、メディアワークス、264-265頁。
  27. ^ 『電撃ホビーマガジン』2002年1月号、メディアワークス、266-267頁。
  28. ^ a b 『ゾイド公式ファンブック4』小学館、2004年2月1日初版発行、103頁。(ISBN 4-09-106132-X)
  29. ^ 『ZOIDS BLOX マトリクスドラゴン』トミー、2002年10月31日発売、商品パッケージ。
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  31. ^ 「オフィシャルファンブック・エクストラVol.6」『BZ-020 レオゲーター』トミー、2003年12月25日発売、付属冊子。
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  38. ^ 『ゾイド公式ファンブック3』小学館、2002年3月1日初版発行、46-47頁、及び93頁。(ISBN 4-09-106030-7)
  39. ^ 『ゾイド公式ファンブック3』小学館、2002年3月1日初版発行、 49-50頁、及び56頁。(ISBN 4-09-106030-7)
  40. ^ 『ゾイド公式ファンブック2』小学館、2001年3月1日初版発行、107頁。(ISBN 4-09-102863-2)
  41. ^ 『プロトゴジュラスギガ』トミー、2003年9月発売、商品パッケージ。
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  43. ^ 『入門百科グラフィック4 メカ生体ゾイド 戦闘機械獣のすべて』小学館、1986年4月10日初版発行、72頁。(ISBN 4-09-102004-6)
  44. ^ 『EZ-049 バーサークフューラー』トミー、2001年7月28日発売、商品パッケージ。
  45. ^ 『ゾイドバトルストーリー2』小学館、1987年11月1日初版発行、24-25頁。(ISBN 4-09-104761-0)
  46. ^ 『ゾイド公式ファンブック』小学館、2000年3月20日初版発行、60-61頁。(ISBN 4-09-102830-6)
  47. ^ 小冊子「ゾイドグラフィックスVOL.16」(1989年)
  48. ^ a b 『小学三年生』1989年5月号、小学館、裏表紙掲載広告。
  49. ^ 『月刊ゾイドグラフィックス増刊号 ガンギャラド』タカラトミー、2008年6月26日発売、付属冊子。
  50. ^ a b 『電撃ホビーマガジン』2009年6月号、メディアワークス、189頁。
  51. ^ 「ZOIDS BOOK2002」『電撃ホビーマガジン』2002年4月号、メディアワークス、付録冊子、6頁。
  52. ^ 『HRZ-001 キングゴジュラス』タカラトミー、2008年9月27日発売、パッケージ解説。
  53. ^ a b c 『月刊ゾイドグラフィックス増刊号 オルディオス』タカラトミー、2008年11月28日発売、付属冊子。
  54. ^ 『電撃ホビーマガジン』2009年2月号、メディアワークス、129頁。
  55. ^ アニメ「ゾイド -ZOIDS-」第65話参照