トランスフォーマー 復刻版

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トランスフォーマー 復刻版タカラ(合併後はタカラトミー)の玩具シリーズである。同社の看板とも言えるブランド玩具、『トランスフォーマー』における人気旧商品を、パッケージ仕様はそのままに再発したもの。15周年記念でのコンボイ復刻で始まった。 2002年コレクション開始後は、その統一規格のパッケージに入らないサイズのものが本シリーズ扱いでリリースされるようになった。

展開[編集]

幸日佐志によれば復刻展開の開始にあたり、現存している金型を探したものの、保管場所がABSパーツの金型と異なるダイキャストパーツの金型が紛失しているということが多かったと述べている[1]

2000年

オリジナルは長期にわたって販売されていたため、バリエーションが存在し、復刻版は最初期の商品の再現として作られている[1]
ダイキャストパーツの金型は紛失していたため、当時の製品から型を取り新規に製作された[1]
  • C-69:シティコマンダーウルトラマグナス
当時の金型を完全流用[2]
  • C-78:騎士ホットロディマス
日本未発売のターゲットマスター版の金型が回収されており、足首のパーツがダイキャスト製に新造されている[2]
東宏幸によれば、ウルトラマグナスとホットロディマスは『フィギュア王』誌上で行われた復刻アンケートを基にセレクトしたとのこと[2][注 1]

2001年

海外版を踏まえたパッケージに国内のみのブレードも同梱されている。
  • 22:航空参謀スタースクリーム
  • C-310:総司令官ゴッドジンライ
  • C-77:総司令官ロディマスコンボイ

2002年

  • 01:総司令官コンボイ(NewYearSpecial)
ダイキャスト製マトリクス、マウスパッド、レーザーライフル、アクションマスターコンボイのアニメカラー版付属。
  • D-98:忍者参謀シックスショット

2004年

  • D-78:巨重合体兵プレダキング
復刻版とコレクションを一望できる下敷き付属。

2005年

  • C-372:総司令官スターコンボイ
パッケージは初代コンボイのそれを踏襲しトレーラー状態で梱包。コンテナ部は銀。メッキ仕様。
色彩はアニメに準拠しマトリクス付属。音声機構内蔵。

2006年

  • TRF-13-S:最高司令官バトルコンボイ
国内版で当時省かれた電飾も完備。メッキ仕様。

コレクターズエディション[編集]

2001年に様々なイベントで限定販売された復刻品。パッケージは特にキャラクター記載の無い統一デザインで、サイバトロン、デストロンの二種パッケージ。これは後にe-HOBBY限定品に使用される。

  • 98:警備員アイアンハイド
  • 99:看護員ラチェット
e-Hobby限定2体セット。
  • 04:戦士ランボル
  • 05:保安員アラート
東京ビッグサイト「ワールドキャラクターコンベンション21」&大阪「トイズランド2001」予約販売2体セット 。
  • 23:航空兵スカイワープ
  • 24:航空兵サンダークラッカー
幕張メッセ「東京キャラクターショー2001」限定販売2体セット。
  • 97:航空兵ダージ
鹿児島「20世紀おもちゃ博」限定販売。
  • D-56:航空兵ラムジェット
  • D-57:航空兵スラスト
イベント限定販売2体セット。
  • 10:救助員インフェルノ
  • 47:建築家グラップル
東京ビッグサイト「東京トイフェスティバル」限定販売2体セット。
  • 25:戦術家トレイルブレイカー
  • 46:補修員ホイスト
東京ビッグサイト「C3 PRE」限定販売2体セット。

限定版[編集]

玩具復刻と共に様々な媒体、流通経路で販売された限定品。

2000年

  • コンボイ・ブラックバージョン(イベント限定)
  • コンボイ・ゴールドバージョン(店頭頒布品)
金メッキバージョン。
  • シャイニングマグナス(おもちゃ博限定)
クリアイエローを基調とした仕様変更品。

2001年

  • ウルトラマグナス・予告編バージョン(イベント限定)
『ムービー』予告編にて登場したカラーリングを再現(『ダイアクロン』時代のカラーリング)。
  • C-78B:闇騎士ブラックロディマス
  • C-78C:光の騎士クリスタルロディマス(イベント限定)
デストロンに生み出された闇騎士と、パワーアップしたホットロディマスの二体セット。
  • メガトロン・ブラックバージョン(e-Hobby限定)
メッキ部もガンメタリックに仕様変更。
  • スタースクリーム・ブラックバージョン
  • スタースクリーム・ゴーストバージョン(e-Hobby限定)
黒基調と、クリア成型による幽霊状態再現版の二体セット。
  • C-310E:ファイヤーガッツゴッドジンライ(e-Hobby限定)
オレンジ基調。『マスターフォース』最終回の状態を再現。

2002年

  • 04:戦士ランボル(NewYearSpecial)
  • 05:保安員アラート(NewYearSpecial)
前年のコレクターズエディションの再発セット。
  • シックスショット・ステルスモード(ハイパーホビー懸賞品)
  • シックスショット・シャドゥモード(フィギュア王懸賞品)
黒一色でアニメの回想シーンを踏襲。

2004年

  • 善神プライマス(「TFジェネレーションデラックス」懸賞品)
ロディマスコンボイ色替。セイバートロン星の化身にしてユニクロンと対をなす者。

2006年

  • 66:シティコマンダーガルバトロンⅡ(e-Hobby限定)
復刻されたものがアニメカラーに変更された為、当時の玩具版の色を基調に、グラビアにあった紋様など細かな仕様変更をしたもの。ユニクロンにパラレルワールドより呼び出された要塞参謀という設定。
  • TRF-13-S:バトルコマンダー レーザーウルトラマグナス(e-Hobby限定)
バトルコンボイの仕様変更品。ウルトラマグナスの新たな姿という設定。

2008年

  • 64:都市防衛ロボガデプ(e-Hobby限定)
『トランスフォーマーアンコール09 オメガスプリーム』の仕様変更版。

アメリカ合衆国における展開[編集]

アメリカ合衆国でも2002年から2005年までTransformers Commemorative Seriesとして復刻商品が販売された。商標上の都合により、名称が変更された物もある。シールは日本版と共用。

2002年

オプティマス・プライム/Optimus Prime
ウルトラマグナス/Ultra Magnus
ロディマス・メジャー/Rodimus Major(ホットロッド/Hot Rod)

2003年

パワーマスター・オプティマス・プライム&アペックス・アーマー/ Powermaster Optimus Prime with Apex Armor
パートナーがHi-Qからジンライ/Ginraiに変更されている他、ゴッドジンライの金型を使用している為、当時品とは大幅に仕様が異なる。
スタースクリーム/Starscream
オートポッド・ジャズ/Autobot Jazz
シルバーストリーク/Silverstreak(プルーストリーク/Bluestreak)
サンダークラッカー/Thundercracker
レッドアラート/Red Alert
スカイワープ/Skywarp
プロール/Prowl
オートボット・トラックス/Autobot Tracks
インフェルノ/Inferno
ホイスト/Hoist
オートボット・グラップル/Autobot Grapple
スモークスクリーン/Smokescreen
ロディマス・プライム/Rodimus Prime

2004年

ダージ/Dirge
オートボット・スキッズ/Autobot Skids

2005年

サイドスワイプ/SideSwipe
リコシェ&ナイトスティック/Ricochet with Nightstick
元は日本オリジナルアイテムであるステッパー。米国で発売されるのはこれが初。
アストロトレイン/Astrotrain
ハスブロトイショップ限定。白と黒のカラーで販売。こちらの仕様が米国で発売されるのはこれが初。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 復刻アンケートではウルトラマグナスが3位、ホットロディマスが4位となっている[3]

出典[編集]

  1. ^ a b c 江口水基(テキスト)、幸日佐志(インタビュー)「初代コンボイ完全復刻計画」『ハイパーホビー』Vol.22、徳間書店、2000年7月1日、27頁、ISBN 978-4197201181 
  2. ^ a b c 額田久徳 編「トランスフォーマージェネレーション」『フィギュア王』 No.37、ワールドフォトプレス〈ワールド・ムック280〉、2000年10月30日、68頁。ISBN 4-8465-2280-6 
  3. ^ 額田久徳 編「トランスフォーマージェネレーション」『フィギュア王』 No.35、ワールドフォトプレス〈ワールド・ムック273〉、2000年8月30日、79頁。ISBN 4-8465-2273-3