仮面ライダー響鬼

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仮面ライダーシリーズ > 仮面ライダー響鬼
平成仮面ライダーシリーズ
第5作 仮面ライダー剣 2004年1月
- 2005年1月
第6作 仮面ライダー響鬼 2005年1月
- 2006年1月
第7作 仮面ライダーカブト 2006年1月
- 2007年1月
仮面ライダー響鬼
ジャンル 特撮テレビドラマ
放送時間 日曜 8:00 - 8:30(30分)
放送期間 2005年1月30日 - 2006年1月22日(全48話)
放送国 日本の旗 日本
制作局 テレビ朝日
監督 石田秀範
原作 石ノ森章太郎
脚本 きだつよし
井上敏樹
プロデューサー 梶淳(テレビ朝日)、髙寺成紀(一之巻 - 二十九之巻)・白倉伸一郎(三十之巻 - )・土田真通(東映)
出演者 細川茂樹
栩原楽人
蒲生麻由
神戸みゆき
森絵梨佳
オープニング 輝(かがやき)
始まりの君へ」歌:布施明
エンディング 少年よ」歌:布施明
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仮面ライダー響鬼』(かめんライダーヒビキ)は、2005年平成17年)1月30日から2006年(平成18年)1月22日までテレビ朝日系列で毎週日曜8:00 - 8:30 (JST) に放映された特撮テレビドラマ作品、および作中で主人公が変身するヒーローの名称である。本作品よりハイビジョン制作に移行した。

「平成仮面ライダーシリーズ」第6作目に当たる。キャッチコピーは「ぼくたちには、ヒーローがいる」。

概要[編集]

「完全新生」と銘打たれた本作品では、伝統的な “和” をベースとした世界観の元、作中では「仮面ライダー」ではなく “鬼”[注 1]と呼ばれる戦士たちが「楽器」をモチーフとする武器で魔化魍と呼ばれる怪物と戦う。プロデューサー・髙寺成紀は制作発表の場で、「『響鬼』は平成の『仮面ライダーアマゾン』」と形容した。

本作品のライダーは、修行によって自らの肉体を変容させ、鬼となる能力を得た者たちである。「変身音叉」と呼ばれる変身のきっかけとなるアイテムは存在するが、能力を持たない者がそのアイテムを使っても鬼にはなれないため、平成仮面ライダーシリーズの多くで採用されてきた、変身ベルトなどの「仮面ライダーになれるアイテム」とは異なる。また、キックは必殺技ではなく、顔面に複眼がないなど、従来の仮面ライダー的な特徴を廃した。変身の際には着用していた服が破壊され変身解除すると全裸になるため代えの服を常に用意していたり、顔のみを変身解除する演出も行われている。

主役は「ライダー」でありながら当初バイクを所有せず、サポートメンバーが運転する乗用車で移動する。これは「音で戦うヒーロー」と騒音を生むバイクとの相性の悪さについて企画中に検討されたことの名残である[1]。バイクの代わりに巨大な動物型メカ「ディスクアニマル」に騎乗する案もあったが、手のひらに載る通常のディスクアニマルとのサイズ差は映像で見る分には面白くても玩具では再現しきれないことと、現実離れの度が過ぎるため没となった[2][注 2]

物語面では、鬼に出会った少年・明日夢の成長譚が大きな柱となっている[3]。平成仮面ライダーシリーズでは幼年層を意識しながらも重くシリアスな物語を強調した作品が続いていたが、本作品の作風はこれらの部分を極力抑えた明るい雰囲気となった。おおむねライダー(鬼)たちは温厚で正義感の強い者たちであり、従来のように戦いに対する葛藤や心の闇は描かれていない。また、ライダー同士の衝突はほとんど見られない。そのためゲーム版でライダー同士が戦うことは「手合わせ」という形となっている。

ほかにも、平成仮面ライダーシリーズでは初となる縦書きのタイトルロゴやスタッフクレジット、筆文字のカット挿入、ミュージカル的な演出など、前作までのシリーズとは違う試みがなされている。しかしこれらは話数が進むにつれて徐々に見られなくなっていった。

前期OPはインストゥルメンタルで、『仮面ライダークウガ』以来にエンディングが復活した[注 3]。歌手には布施明を起用している。

後期OPの撮影では『仮面ライダーカブト』に先駆けHD24P撮影システムが導入されていた。

仮面ライダーディケイド』までの平成仮面ライダー作品の初公表は、12月末発売の『てれびくん』『テレビマガジン』でされるのが恒例だが、本作品では『仮面ライダー響鬼 Preview Issue』(小学館刊)が2004年12月17日に発売され、従来より早い初公表がされた。

企画の経緯[編集]

仮面ライダーからの脱却[編集]

平成仮面ライダーシリーズ第1作『仮面ライダークウガ』のプロデューサーを務めた髙寺成紀は、自身が離れた後にシリーズがたどったバトルロワイヤル路線やイケメンヒーローブームに対して違和感を覚えており、第5作『仮面ライダー剣』の企画開始時には同作の日笠淳プロデューサーと「そろそろライダーじゃないものにしたい」と語り合っていた[4]。髙寺が懸念していたのは、無理にシリーズを続行した結果として「仮面ライダー」というブランドが疲弊し、失墜することだった[5]

2004年2月上旬、髙寺は東映から『剣』の後番組のプロデューサーに指名され、かねてからの構想の実現に取り掛かった。この時点ですでに『剣』の視聴率や売り上げが不調であることは知られていたが、それがライダーシリーズ終了案提出の直接のきっかけではなく、制作スタッフの内在的な動機によるところが大きい[6]。3月になって始まった文芸スタッフの打ち合わせの場で、片岡力は『変身忍者 嵐』のリメイクを提唱した[7][注 4]。髙寺によると鳥モチーフの『嵐』を選択した理由は、高低差の変化を取り入れてアクションの質を変えるためと、甲冑風の平成ライダーとは違うしなやかなデザインにするためであり、テレビCMでSMAPが演じた『ガッチャマン』の影響があるという[5]。叩き台として執筆された企画書には、かつて世界中に散った忍者が日本へと戻ってくるという想定のもと、オープニング撮影をニュージーランドのロケで行うというプランが盛り込まれていた[8][注 5]

その後、東宝の『超星神グランセイザー』の後番組が忍者モチーフの作品になるという情報が入り、競合を避けるため『嵐』の忍者色を改める必要性が出てきた[5][10]。忍術を魔術や呪術に置き換え、無国籍風の「魔物ハンター」へと企画は移行した[5][11]プレックス野中剛をはじめとするバンダイ側は仮面ライダーシリーズの継続を主張していたが[5]、髙寺は石ノ森章太郎が遺したライダー以外のヒーローキャラクターにも陽を当てることで将来的に「東映ヒーローワールド」を形成しようという大掛かりな構想を提唱し、4月15日には「非・仮面ライダー」路線が承認された[12]

このころ、師匠と弟子のバディもので[13]、弟子となる若者の視点を中心としたジュブナイル[14] という基本コンセプトが決まる。5月中旬にはディスクアニマルの原型ができ[15]、難航していた「音のヒーロー」というアイディアの具体化も、野中が「音撃」という名称を考案したことにより楽器型武器のデザインが急速に進行した[16][注 6]。しかし同時期に放映するスーパー戦隊が『魔法戦隊マジレンジャー』に決まったため、モチーフに西洋魔法を使えなくなり、和風の作品へと回帰することになった[17]

仮面ライダーへの統合[編集]

6月上旬、バンダイ側は新番組をやはり仮面ライダーとするように文芸チームに要求した。競合他社作品として『グランセイザー』の続編に加え『魔弾戦記リュウクンドー(仮)』まで控えている状況において、ライダーブランドを封印するのは得策ではないと判断したのだろう、と片岡力は推測している[18]。企画の軌道修正を検討したところ、「脱・仮面ライダー」を目指したはずの内容はライダーという看板に付け替えてもほとんど支障がなく、スタッフは複雑な思いをした[19]。なお、この時点では制作に関与していなかった白倉伸一郎は、どう考えても仮面ライダーではないものをライダーの範疇に入れることに対して初めてシリーズ化を意識し、「もう引き返せないな」と思ったと後のインタビューで語っている[20]

『変身忍者 嵐』から継承した鳥型ヒーローに代わる新たなモチーフが求められる中、『嵐』の主人公が自らも魔物の血と力を備えた「化身忍者」であったように、妖怪軍団に立ち向かう妖怪プリンスという構図が想定され、ヒーローのモチーフを「鬼」とする発想が出てきた[21]。6月中旬、和太鼓演奏集団「鼓童」のライブを鑑賞した髙寺成紀はその躍動感に魅了され、野中剛らプレックスメンバーにも推奨[17]。その成果として、響鬼の原型となる筋肉質のヒーローデザインが描かれた[22]。また、大太鼓をバチでたたく動作を等身大の怪人相手に行うと卑怯に見えてしまうことがわかり、敵を巨大にする必要性が論じられた[17][23]。鬼のヒーロー・楽器型武器・動物型メカとちぐはぐだったモチーフをひとつにまとめるため、桃太郎が鬼に勝てたのは彼自身も鬼だったから、という「逆・桃太郎伝説」を阿部卓也が考案し、作品イメージが一本化した[17][24]

その後、ヒーローと怪物が同じ出自を持つことに対するSF的な説明付けが延々と検討されたが、8月半ばで髙寺がその中止を決断。「ヒーローは鬼の姿をしているが、モンスターとは関係ない」と割り切ることにした[25]。疑似科学的な設定を取り払われたモンスターは、自然発生する妖怪となった[26]。9月には、企画最初期の『嵐』リメイク案から存在した「世界各地にいる仲間のヒーロー」という設定も切り捨てられて、規模を縮小した「日本各地にいる仲間のヒーロー」へと変わり、完全な日本風の作品として確立した[27][注 7]

作風と反響[編集]

前期[編集]

仮面ライダークウガ』から4年ぶりに現場復帰した髙寺成紀は、『仮面ライダーアギト』以降ライダー同士の戦いが導入されたことで混沌としたシリーズに秩序を取り戻そうとした。ただし不安定な世界の中の安定した個人を描いた『クウガ』とは逆に、安定した世界の中の未完成な個人を描くアプローチとなっている。髙寺は主役のヒビキを、古から妖怪退治の役目を担ってきた組織「猛士」の一員とした。その隣には少年・明日夢を配置し、ヒビキの背中を見ながら大人へと成長していく過程を描こうとした。猛士には上下関係こそあるものの、反目やいさかいは見られず、みな一様に仲が良い。先代から受け継いだ情報を周囲と共有するという、信頼感に満ちた心地よい空間における生活感が丁寧に描写されている[29]

また劇中世界の背景には、鬼や妖怪に留まらず、陰陽道修験道といった日本風伝奇ロマンの要素が盛り込まれており、民俗学に通じる面白みもある[30]

宇野常寛はこうした作風から、少年のアイデンティティ不安ではなく父性を承認されない成人男性の不安を読み取っている。実際、前期『響鬼』は30 - 50代の高齢マニア層から強い支持を受けたが、主要視聴者である男子児童には受け入れられず、商業実績はシリーズ最低となった[31]。『響鬼』に限らず平成仮面ライダーシリーズは大人向けの要素を含んできたが、この結果を見たひこ・田中は、大人が伝えようとしたメッセージを子供が受容していたのではなく、子供が大人向け要素の混入を気にしなくなっただけなのだろうと解釈している[32]

髙寺は二十九之巻をもってプロデューサーを降板した。直接の理由は公表されていないが[注 8]、インターネット上の書き込みを通じて、視聴率の低迷[注 9]・売り上げ不振・予算の逼迫・撮影の遅延・上司との軋轢などさまざまなうわさが飛び交った[34]井上伸一郎は前期『響鬼』を髙寺的世界観の集大成として高く評価しているが[29]、片岡力は、『クウガ』のころと違って髙寺の中には番組作りを通じて表現したいことがもはや残っておらず、はじめから作品を貫徹できるテーマを持ち得なかったと推論している[35]

後期[編集]

三十之巻以降のプロデューサーに就いたのは、劇場版のみの参加予定だった白倉伸一郎である。脚本には新たに井上敏樹が参加。あわせてその他のスタッフも更新された。この交代を境に、作品にも大きな変化が見られた。以下に主なものを挙げる。

  • 冒頭の明日夢によるナレーションが廃止、従来のアバンタイトルとなる。
  • 10月以降、インストのOP「輝」を歌詞があるOP「始まりの君へ」へ変更。同時にEDが廃止。OP・EDでのテロップを縦書きから従来のフォントでの横書きへ変更。ただし新OPのTVサイズの長さは、変更前のOPとEDのTVサイズを足した時間とほぼ同じであるため、本編自体の尺は変更前とほとんど同じであった。
  • 三十之巻からレギュラーの登場人物に桐矢京介が加入。
  • 通常タイプの童子・姫が三十之巻以降、登場しなくなり、代わりにスーパー童子・スーパー姫が登場。
  • 鬼が火を吹く、鬼爪が飛び出す、鬼の口が開くなどの細部の描写の簡潔化。
  • 魔化魍の体液が噴き出す、口が開くなどの描写減少。CGの魔化魍や山中でのロケの減少。
  • シフト表やトレーニングなどの鬼の日常や明日夢を支える母などの描写減少。
  • 明日夢の成長譚よりも鬼と魔化魍の攻防にストーリーの重点を変更。

舞台の中心をアウトドアから都会へと移し、静謐な雰囲気を一掃して登場人物の感情のぶつかり合いを表に出すことで、年少の視聴者にも理解しやすい能動的なドラマを目指したことが見て取れる[36]

白倉による三十之巻以降の改定案を見た髙寺は、何が書いているのか理解できなかったという[37]。白倉も井上も参加当初は前期『響鬼』の世界を壊さないようにと考えていたのだが、井上がそれまでの路線に似せて書いたプロットを見た白倉は「やっぱりいいや。井上さんの好きにしていいから」と割り切った[38]。子供に何かを教えようとする姿勢を、井上は内容が全部一般論にしかならないとして嫌った。ヒビキと明日夢を中心に小さくまとめるような、テーマ性を表に出す精神性を断ち切ろうと試み、その象徴として桐矢京介を登場させた[39]。一方で白倉は、京介のことを「明日夢を生かすために設定した対立項のキャラクター」としており、「あの半年間は、『響鬼』を守ることが最大の任務でした」と語っている[40]

前期の段階では潜んでいた「父性」という主題を、後期『響鬼』は批判的にえぐり出していく。母子家庭で育った明日夢は大人の男性であるヒビキと出会って惹かれるが、その構図は前期では直截描写されなかった。しかし父親を火事で喪っている京介は、ヒビキに父性を求めていることを包み隠さず弟子入りを志願し、それに触発されることではじめて明日夢もヒビキの弟子になろうとする。やがて明日夢は医者になるという目標を見出し、終盤でヒビキと別れる。最終回の草稿では、自分の夢を見つけた明日夢と再会したヒビキが「もう、俺のそばにいても大丈夫だな」と語りかけていたが、このセリフは現場の反対に遭って「これからも俺について来い」と改変された[41]。いずれにせよ作品の着地点は「明日夢が日常と非日常のどちらを選ぶのか」ということであり、白倉は「最終回がこれでなければ、『響鬼』は『響鬼』として終結を見られなかったでしょう」としている[40]

路線変更の是非をめぐり、インターネット上では視聴者間での激しい論争が巻き起こった[42]。多くのファンに共通して見られた主張は「二十九之巻までが本当の『響鬼』であり、三十之巻以降は本来の姿を失ってダメになった、同じ名前の別作品である」というものだった[35]。こうした騒動は、仮面ライダーに注目する大人がとても多いことを可視化させるきっかけとなったと、泉信行は判断している[43]

造形[編集]

『響鬼』に登場する音撃戦士は、肉体を変化させた存在という設定である。そのため撮影用のスーツは、衣服に見えないように筋肉の形を再現したディテールが施されている[44]。手首から先もグローブらしくならないよう爪や手のひらのしわがモールドされており[45][46]、腕の部分はパーツで彩色を分割するのではなくグラデーション塗装になっている[47]。制作にあたってはスーツアクターの躯型を用いてフィット感を高めている[45]

響鬼スーツの試作品は威吹鬼同様の漆黒だったが[48]、レインボー造形の提案で1リットル数万円はかかるマジョーラを採用[47]。光の当たり方や見る角度によって色彩は千変万化し、生物感を出している[48]

マスクには仮面ライダーの特徴だった複眼はなく、それどころか眼そのものがない。これは「音で戦うヒーロー」であるところから、視覚に頼らないというイメージがあったからである[17]

二十四之巻から登場する響鬼紅は、子供たちへのアピールを強めるために考案された、当初の予定にないキャラクターである[49]。形状は通常の響鬼と同一だが、顔が分割されて眼の部分が明確になっている。これは子供たちへの訴求をさらに高めるため、脚本の大石真司が提案したものである[50]

三十三之巻から登場する装甲響鬼の誕生までには紆余曲折あった。従来の「上乗せ型」パワーアップは肉体を鍛えて戦う響鬼のイメージにそぐわないし、デザイナーの小林は以前から「引き算型」の強化を試したいと思っていた。そこで、たすき状のシルバーパーツを排除し体色が模様状に変化するという強化形態案が多数提出された。しかし子供たちのヒーローに対する意識は保守的であったため、結局は装甲路線に戻らざるをえなかった[51]。混迷するデザイン作業を見た企画側は、メカニカルな外見から生じる違和感を少しでも和らげるため、劇中で最も科学技術的な存在であるディスクアニマルをモチーフにすることを提案し、現在の形へとつながった[52]

玩具[編集]

本作品に変身ベルトは存在しないが、ベルト玩具が主要商品であることには変わりなく、和太鼓バチをモチーフにしたDX音撃棒セットが発売された。当初の予定ではエレクトリックパーツを仕込んだバチでたたくと音が鳴る仕組みだったが、安全性や耐久性の面でバンダイの設計品質基準を充たせず断念。音源はバックル部分に移され、ベルトから外して太鼓とするギミックになった。だが今度は、太鼓をどこに取り付けるのかが問題となり、最終的に魔化魍につける形となった[53]

太鼓は知名度の高い品物ではあるものの、子どもの憧れにはならなかった。開発者の森安信二は「音そのものに面白さが要求されていたのだと気付きました」「正直、楽器は難しいですね」と述懐している。ギター型のDX音撃弦セットは比較的人気があったが、これはモチーフの格好良さの影響だろうと森安は判断している[53]

平面的な円盤から立体的な動物へと変形するディスクアニマルの玩具は、2005年度グッドデザイン賞を受賞している[54]。デザインはプレックス社の菊地和浩によるもの[55]

あらすじ[編集]

日本には、古来 “” と呼ばれる者たちがいた。人間でありながら超人的な能力を持つ彼らは、魔化魍(まかもう)と呼ばれる妖怪の類から人々を守っていた。そして鬼をサポートする人々の体系は組織へ発展し、猛士(たけし)と呼ばれるようになった。

西暦2005年。高校受験を目前に控えた安達明日夢(あだち あすむ)は、母の実家の法事で屋久島に向かう船上で、船から転落した男児を助ける男を見た。それを見て驚く明日夢に男は「鍛えてますから」とだけ言い残して立ち去った。

島を散策しに出た明日夢は、原生林の中で怪物に襲われる。窮地の明日夢の前に再び船上の男・ヒビキが現れる。ヒビキは音叉を顔の前にかざすと、全身が炎につつまれ鬼の姿に変身、怪物に立ち向かっていった。

登場人物[編集]

鬼達の名前は基本的にコードネームで本名を別に持つが、その本名で呼ばれることは皆無である。鬼・鬼の候補・過去に鬼だったとされる人物は、苗字・名前の(鬼の場合は通称も)最初の音が同じになっている。

ヒビキ / 仮面ライダー響鬼
本作品の主人公。音撃戦士響鬼に変身する男。31歳。本名は日高 仁志(ひだか ひとし)。16歳で鬼になる。岐阜県の出身[注 10]で元は「猛士」関西支部所属、5年前に関東支部に異動になった。猛士において戦闘を担当する鬼を15年以上務めるベテランで、飄々としているが、初対面の相手ともすぐに打ち解けられる気さくな性格である。挨拶の際の「シュッ」という敬礼の様なポーズがトレードマーク。
屋久島での魔化魍退治の一件以来、安達明日夢とは友人関係にある。ペーパードライバーであり、また大の機械オンチのため連絡が不便で仲間から文句を言われたりしている。弦の扱いは相当苦手であるらしく、先代斬鬼の元で弦の技を修行していた頃には一悶着あったらしい。
中学生の時、友人が虐められているのに何も出来なかった自分に腹が立ち、自分を変えようと思い身体を鍛えるために「猛士」の門を叩いたとしている。ヒビキ自身は師匠を持たずして独学で鬼の技を習得しているため、その後も日々磨きをかけており物語序盤明日夢に対して「鍛えてますから」という台詞が多く見られる。そのことは彼にとって自信の源となっているが、師匠を持たなかったが故に自分がその立場になったときに明日夢との関係に悩むことになってゆく。
終盤、あきら・イブキに懇願され、明日夢・京介を弟子にすることになった。しかし自分の進む道について迷い、心を揺らす明日夢をあえて冷たく突き放し、京介を正式な鬼の弟子にするも、本心では明日夢のことも気にかけており、最終的には明日夢のみも鬼にならない弟子となった。
安達 明日夢(あだち あすむ)
本作品のもう1人の主人公。平成3年3月11日生まれ。15 - 16歳の少年。ヒビキからは「少年」と長い間呼ばれていたが、終盤に弟子入りして以降は名前で呼んでもらえた。高校受験を前に屋久島へと法事に向かう途中で出会ったヒビキがツチグモと対決する所を目撃し、以来興味を持った。東柴又中学校卒業後、城南高等学校に入学。ひとみ・あきらと同じクラス。母子家庭で、悩みは表に出さず明るく振舞い、挫折してもいじけたりグレたりする事無く、努力を続ける根は素直な少年である。
「猛士」の秘密を知ってしまうが、ヒビキからは「弟子にする気は無い」と言われ、自分でもその気がなかったため、他になにか出来ることは無いか考えた末、「たちばな」でブラスバンド部活動の無い日に限りアルバイトをする。
しかし京介の登場で、自分も鬼になりたいと密かに思い始め、ついにヒビキの弟子入りに成功する。京介と共に競いあう様にヒビキの元で修行していたが、ひとみから誘われたパネルシアターのボランティアで出会った余命わずかな少女を見て思い悩む。ヒビキとの交流を通じ、魔化魍を倒す事だけが鬼としての生き方ではなく、ヒビキに頼って真似をするだけではよく生きることにはならないと学び、鬼の道を断念してたちばなでのアルバイトも辞め、医師を目指す事となる。その後はヒビキ・京介との交流も途絶えていたが、1年後に相次いで二人と再会を果たす。そして鬼の修行で得た勇気・医師を目指す上での知識が結果的に2人を救うことになった。最終的に京介と和解を果たし、ヒビキともこれからの人生における新たな師弟関係を築く事となった。
なお当初は、第5話あたりでヒビキの弟子入りをする構想だったが、パイロット版(第1・2話)の完成フィルムも見た髙寺の判断により急遽、弟子入りを取り消された。
イブキ / 仮面ライダー威吹鬼
音撃戦士威吹鬼に変身する男。20歳。本名は和泉 伊織(いずみ いおり)奈良県出身。「猛士」関東支部所属。ヒビキ同様、猛士において戦闘を担当する鬼である。立花香須実に好意を寄せている。鬼達の総本部がある吉野の里で代々猛士の中心となっていた家系の青年で、幼い頃より鬼になる修行を積み、十代の頃から鬼として活躍してきた。
摩化魍退治の際は「竜巻」と呼ばれる専用バイク含め3台のバイクを持っている。初対面の明日夢をヒビキの弟子と勘違いするなど、天然ボケな一面もある。常にマイペースを崩さない性格であるが、苦悩するあきらに気づけないなど、師匠としては未熟な部分があったものの、徐々にあきらを理解しようと師匠らしい一面も見せる様にになった。
また終盤「オロチを鎮めるためには宗家の鬼である必要がある」と告げられ、犠牲となる覚悟を決めつつも、香須実にだけは脆い一面も見せていた。
和泉家は吉野において代々「猛士」の中核を担ってきた名家で、イブキの父もかつては鬼を務めており、現在は吉野で猛士の実質的なリーダーとなっている。イブキ本人は三男で、鬼に変身出来る兄が2人いたらしいが、次兄は魔化魍との戦闘で戦死したという。
天美 あきら(あまみ あきら)/ あきら変身体
イブキの弟子として共に行動する少女。15 - 16歳。専用の鬼笛を所有しディスクアニマルの操作もこなし、「序の六段」という地位。両親も「猛士」メンバーで7歳の時に魔化魍に両親を殺された過去を持つ。そのため魔化魍に対しては憎しみの感情が強かった。
魔化魍退治の途中で明日夢と出逢い、後に進学先が同じ城南高等学校である事を知る。同じ年齢の明日夢達にも敬語で話す。オリエンテーリングの選手という表向きの理由で学校は休みがち。クラスも明日夢と同じだがほとんど登校してこなかった事もあり、京介の転入後は彼女の席がいつの間にか京介の席になった。
その後イブキによってザンキの元へ預けられた時、さらにザンキの元を去って破門者のシュキに弟子入りしてしまった時も、憎しみを糧に戦っても身を滅ぼすだけだと知り、自身の鬼としての在り方に苦悩する。終盤、威吹鬼の危機に一度だけ鬼への変化を遂げたが、魔化魍の攻撃の一撃で気を失って変身を解除してしまう。最終的には鬼になる事を断念し、それまでの鬼になろうとしていた想いを明日夢・京介に託す。鬼の道を諦めた後は今まで以上に丸くなり再び学校に通う様になり、パネルシアターのボランティアを通して福祉関係の道を目指すことになった。
なお天美あきらという役は「響鬼」の当初の構想には無く、オーディションに来た秋山を気に入ったスタッフが彼女のために設けた物だという[56]
トドロキ / 仮面ライダー轟鬼
音撃戦士轟鬼に変身する男。26歳。本名は戸田山 登巳蔵(とだやま とみぞう)。持田ひとみの従兄。ザンキの弟子として2年間師事してきたが、ザンキの引退と同時に正式に鬼として認知され、コードネームのトドロキで呼ばれる様になった。元は警察官だった。詳細は不明だがある事件をきっかけに魔化魍・鬼の存在を知り、ザンキに弟子入りした。
真面目一直線の性格のために時折気合いが空回りしてしまい、周囲にからかわれる事も多い。日菜佳に惚れられている。誰に対しても「○○っす」と低姿勢で話す。大食いだが団子好き。
終盤で「オロチ」により大量発生した魔化魍と戦っている最中、重傷を負い再起不能と診断される。だが度々見舞いに訪れ、励ますザンキの体が冷たく、既に死者であることに気がつき、さらに自分のために戦いに赴いた事を知り、そこへ向かうために奇跡の復活を遂げ、斬鬼の目の前で独り立ちした姿を見せた。
ザンキ / 仮面ライダー斬鬼
音撃戦士斬鬼に変身する男。32歳。本名は財津原 蔵王丸(ざいつはら ざおうまる)。冷静沈着で寡黙だが、情に厚い面もある。戦闘の後遺症・体力の衰えにより一度は引退し、トドロキのサポーターにまわるが、かつての師・シュキとの再会後のノツゴ退治の際、ドクターストップがかかっていたにもかかわらず再び鬼に変身する。
「俺は数々の女性を鬼の様に愛した」と言ったり、トドロキと日菜佳の仲を修復させようとした際にはトドロキを遠隔操作したりするなど、一風変わった一面もある。
終盤、一度戦死してしまうが、重傷を負ったトドロキが心残りだったため、死ぬ以前に施していた「返魂の術」によって蘇り、リハビリに挑むトドロキを励まし続けた。そして再び戦いに挑み復活したトドロキと共にカエングモを撃破。トドロキの復帰を見届けて、戦闘後に二人で場の清めを行った後、轟鬼に激励の言葉を残し音枷・烈斬を残して消滅した。
立花 勢地郎(たちばな いちろう)
香須実・日菜佳の父。普段は「たちばな」の経営に当たるかたわら、「猛士」関東支部の事務局長として日菜佳同様に魔化魍に関するデータの収集・管理・鬼への情報提供で活躍。吉野への出張が多く、ほとんど店は娘達に任せっきりである。ヒビキ・ザンキからは「おやっさん」と呼ばれ慕われている。明日夢の高校受験前、志望する城南高等学校で友人の「風見」が先生をやっている事・試験問題の傾向を紹介し明日夢を励ました。
常に物腰柔らかく笑顔を絶やさない。非常に足が速く、明日夢を脅した不良を、簡単に捻じ伏せ懲らしめる程の強さを持っている。過去にイブキの父とコンビを組んで魔化魍と戦っていた。
立花 香須実(たちばな かすみ)
「猛士」関東支部のメンバーの一人。23歳。はきはきとした性格で、思った事をすぐに口に出す。イブキとは幼馴染で、オフの時はイブキと買い物などに行くことが多い。
普段は実家の甘味処「たちばな」で働いている。前半においては、魔化魍が出現するとサポーターとしてヒビキと共に出動する機会が多かったが、後半に入ってヒビキが凱火を乗りこなす様になると、日菜佳と同様に勢地郎の助手という立場に回った。
立花 日菜佳(たちばな ひなか)
香須実の妹で、姉と同じく「猛士」関東支部の一員。20歳。魔化魍に関するデータの管理・鬼への情報提供などが主な仕事で、普段は姉と同じく「たちばな」で働いている。物語前半ではサポーターとして外へ出る事の多かった香須実とは対照的に、基本的には店番をしながら勢地郎の助手を務める。
トドロキに気があるらしく、彼絡みの話になると普段よりも会話のテンションが上がる。勢地郎を「父上」、香須美を「姉上」、あきらを「あきら君」と呼ぶなど、堅苦しい言葉づかいをする。
滝澤 みどり(たきざわ みどり)
「猛士」メンバーの一人で技術者。普段「たちばな」の地下室で音撃武器・ディスクアニマルの開発に携わる。年齢は設定されていないが、ヒビキとは中学時代の同級生であるため、同年齢である事がわかる。菓子が大好きで、食べながら仕事をする事も多い。学生時代はブラスバンド部の部長だったらしい。
ヒビキが何故鬼になったのかを知る数少ない人物の一人である。
桐矢 京介(きりや きょうすけ)/ 京介変身体
城南高等学校への転入生。明日夢達と同じクラス。帰国子女でフランス語を流暢に話すことが出来、また勉学・芸術・音楽などに秀でているが、マザコン・運動音痴・暗所恐怖症という面もある。性格は負けず嫌いで自信過剰なところがあり、自分の実力を過大評価し他人を見下した言動をとることがある。また自分のプライドを優先するあまり苦手な事からは逃げる癖がある。遠慮せず思った事をそのまま口に出してしまうため、時に嫌味になってしまう。マンションに一人で住み、パリにいる過保護な母親とテレビ電話で連絡を取っている。父親は消防士で殉職しているためか、ヒビキの勇敢さに亡き父を重ね、ヒビキに弟子入りして鬼になろうとする。明日夢を「つまらない」と言い放った時期もあったが、明日夢と共に成長していくライバル関係になる。
弟子入りのためにイブキ・トドロキだけでなく、あきらにまでなりふり構わず懇願する事もあったが、終盤ついにヒビキの弟子になる。しかし運動音痴な上に、怠け癖もあり、その上明日夢との優秀さの違いにこだわり、ヒビキから「過去は忘れろ」と一蹴され、一度は弟子をやめてしまうが、紆余曲折を経て再び弟子となった。明日夢が鬼の修行ではなくパネルシアターに参加する事を選んだ時に本気で激怒し、口論の末明日夢とは喧嘩別れとなり、最終的に正式な弟子としてヒビキに師事する事となった。修行を始めて1年後に明日夢と再会するが、彼の選んだ道を認める事が出来ずにいたためにぎこちない空気が漂っていた。洋館の男・女に誘拐されたひとみを救出するために明日夢と共に行動するが、魔化魍の攻撃で傷を負ってしまうも明日夢の手当てにより助けられ、遂には鬼への変身を果たした。この一件を通して明日夢を認めると同時に和解した。
持田 ひとみ(もちだ ひとみ)
15 - 16歳。おっとりした性格で、明日夢とは友達以上恋人未満の関係。愛称は「モッチー」。彼と同様に東柴又中学校卒業後、城南高等学校に入学。クラスは明日夢達と同じ。トドロキの従妹だが鬼・魔化魍のことはもちろん、猛士の実態についても最後まで何も気づかなかった。
明日夢との間に自身の知らない秘密を持っているあきらに対し、最初は戸惑いを感じていた。チアリーディング部に所属していたが、明日夢がヒビキの弟子になったころから、パネルシアターのボランティア活動も行う様になった。
最終回にて、洋館の男・女(下記参照)の指示により誘拐され、クグツに改造されそうになるが、明日夢・京介に救出される。
安達 郁子(あだち いくこ)
明日夢の母。夫とは離婚し、東京無線のタクシー運転手として働いている。かなりのおしゃべりで、やや惚れっぽい所がある反面、家庭的で料理もうまい。使用車輌は日産・セドリック営業車。明日夢に対しては良くも悪くもかなり放任主義で、非常に大らかな性格であるが、敏感な時期の明日夢を暖かく見守るなど母親らしい一面も見せる。

猛士(たけし)[編集]

猛士は魔化魍から人々を人知れず守り続けている集団。魔化魍と対決する鬼と彼らをサポートする人々によって構成されている。総本部は奈良県吉野郡にある。関東支部は東京都葛飾区柴又にある甘味処「たちばな」に置かれる。表向きはオリエンテーリングNPOとして活動している。それに付随してアウトドア用品の製造販売をしており、鬼達の使っているキャンプ用品はそれら支給品である。

通常、鬼はシフトでローテーションを組んで活動している。猛士には119人の鬼が所属しており、協力する人はおよそ1,000人ほどいる。また「特別遊撃班」の鬼は、ローテーションから外れ、シフト表上の当番の鬼と連携して退治に当たる。関東支部の場合、響鬼・威吹鬼・轟鬼・斬鬼・鋭鬼・裁鬼・勝鬼・弾鬼・剛鬼・闘鬼・蛮鬼・吹雪鬼の名が確認されている。鬼の多くは弟子を持ち、継承・就職させる方法で今日まで伝承している。ただし、鬼のなり手は減少傾向にある。

なお、劇中では語られていないが、猛士のメンバーには、将棋の駒に見立てた階級が存在している。

各支部の指揮官。関東支部では、勢地郎がこれに当たる。年に数回、吉野の総本山に招集がかかる。なお勢地郎のように、猛士全体の重要役職を兼任する者もいる。
魔化魍の情報収集、鬼たちのシフト管理など、主にデスクワークが中心になる役職。関東支部では日菜佳が担当。
みどりのように、音撃武器、ディスクアニマルの開発、修理を担当する役職。他にも、ザンキを診察していた医者のように、鬼の健康診断を受け持つ者も、この役職である。
鬼となって実際に魔化魍と戦う音撃戦士のこと。関東支部には11人の鬼が所属している。
飛車
鬼の移動を手伝ったり、キャンプを張ったりと、現地での補助を行うサポーター。関東支部では香須実がこれにあたる。
全国各地に多数点在し、鬼たちに情報を提供する人々。鬼のトレーニングのために、宿泊場所を提供することも。
と金
鬼の弟子となった者。師匠から独立すると、鬼名(コードネーム)を与えられ、「角」に昇格する。

魔化魍(まかもう)[編集]

人の世界に被害をもたらす怪物。古来から伝わる日本の妖怪をモデルとしており、その名称を持つ。いくつもの種族に分かれているが、同じ種族であっても出現した場所の環境によって色や形に多少の差異がある。特定の個体を指す場合は「屋久島のツチグモ」といった具合に、出現した地名を頭につける。一部の例外を除き、大半が2種類以上の生物の特性を持つ、いわゆるキマイラ的な外見をしている。例としてはヤマビコは鸚鵡、イッタンモメンはエイ、オトロシはサイ、ヌリカベは蛞蝓、ノツゴはクワガタムシといった具合である。

主な特徴としては童子と姫が餌となる人間を捕獲し与える幼生期を過ごし、成体期では数メートルの巨大な体躯に成長。成体期となった魔化魍は「清めの音」でなければ倒せず、倒れると爆散して枯れ葉や土塊となって自然に還される。また、夏に出現する個体は人間大の大きさである代わりに数多く分裂・増殖する能力を持ち、管と弦では増えてしまうため太鼓の音撃で倒すのが基本。洋館の男女が改造した個体は大きさは様々だが、人工的な物と融合して通常の魔化魍にない特殊な能力を持つものもいる。これらは全てスーパー童子・スーパー姫によって育てられている。

終盤はオロチ現象によって大量の魔化魍が無秩序に出現するようになり、担当の異なる魔化魍が同じ場所に同時に現れたり、さらには夏の魔化魍、改造された魔化魍までもが現れるようになった。

また、あまり劇中で触れられることは少ないが、童子・姫を伴わない自然発生型の魔化魍も存在し、それらは育て役を伴わずに単独で出現する。一部の魔化魍は人工的に作り出すことが難しいらしく、そういったものは天然の魔化魍として出現することが多い。劇中では「下久保の天狗」が「天然の魔化魍」に該当する。

『仮面ライダーディケイド』の「響鬼の世界」では、鬼であった者が、己を鍛え続けて相手を倒すことという気持ちが強くなりすぎると鬼に心を奪われてしまい、魔化魍に変貌するという設定に変更している。

『小説 仮面ライダー響鬼』においては出自の源流に言及されており、元々は悪気にあてられた土塊が、自然界の未知なる力で妖怪に変じた存在であると語られ、元来は自然発生して誕生する類の存在であったことが示唆されている。

童子・姫[編集]

魔化魍を育てるため、常に二体一組で行動する男女。普段は人間と変わらない姿をしているが、戦闘の際はそれぞれ怪童子(かいどうじ)・妖姫(ようひめ)と呼ばれる怪人態に変化する。見た目の性別とは逆に、童子は女、姫は男のような声で喋るのが特徴。白い血を流し、死ぬと魔化魍と同様に爆散して土塊と化す。魔化魍の種類ごとに性格は異なるが、共通して根は徹底的に冷酷。服装や変化後の頭部・腕部の形状を異にするのみでその姿がほとんど同一の童子・姫が魔化魍の種類・数と同じ組だけ存在するようである。

この他、鎧のような外殻に覆われ、唾から剣や槍状の武器を作り出し使用する武者童子鎧姫や武者童子が突然変異した乱れ童子などが存在する(いずれもクグツの干渉に伴う変化)。

浦沢義雄により童子と姫が温泉に行くプロットが出来上がっていたが、番組の流れの中に入らないので、お蔵入りになった[57]

クグツ[編集]

童子と姫を生み出し従えて力を与える存在で、黒装束あるいは白装束に身を包んだ男。強い闇の波動を放ち、相手を押さえ込んだり弾き飛ばす力を持つ。魔化魍や童子・姫を利用して変異や合体実験を積み重ねているようである。

後に和装の男女(洋館の男女)の指示で動く傀儡(クグツ)だったことが判明する。

スーパー童子・スーパー姫[編集]

後半から登場した、和風の戦装束に身を包んだ新タイプの童子・姫。怪人体に変化せずに戦い、あらゆるタイプの魔化魍を育てることができる。生まれてすぐは非常に無邪気な言動だったが、成長とともに徐々に本性に目覚め、それまでのような無邪気さは失せた。鬼の血を求め、鬼を食うことを望んでいるようである。従来の童子・姫と違い、普通に性別通りの声で喋る。

スーパー童子は自身のその凶暴性になんら疑いの念を持たなかったが、スーパー姫は成長につれ、己の存在理由に懐疑的な一面を持つようになる。

洋館の男・女[編集]

クグツやスーパー童子・スーパー姫を操る謎の人物。童子と姫はこの男女の姿を模して作られている。主な活動としては実験を繰り返し、従来の枠に収まらない新たな魔化魍を次々と生み出すが、その目的は結局判明することはなかった。また、鬼たちとは方式が異なるものの魔化魍を「独自の方式」によって封じる力も持っていた。終盤、突如として現れたコダマの森を認知し、彼らも魔化魍が自分たちにも制御できなくなっていく「オロチ」の始まりを危険視していたため、トドロキをオロチ現象を鎮める巨大鬼石のもとへ案内し、さらにスーパー童子・姫に鬼たちをサポートするよう命令した。最終的に彼らより上位だと考えられる洋装の男と女の登場により、彼らもまたクグツに過ぎなかったことが判明する。

キャスト[編集]

平成仮面ライダーシリーズの主演は若手俳優の登竜門と見なされていたが、本作品では俳優としてすでに著名な細川茂樹が起用された。細川は当時33歳で、これは昭和ライダーまでさかのぼっても最年長の主演俳優だった。戸惑いの大きかった細川は3度も依頼を断ったが、制作側の非常に強い期待を受けて1か月悩みぬいた。しかし周囲からの反対はなく、細川から相談されたダウンタウン浜田雅功も「おもろいやん、おっさんライダー!」と後押し[注 11]。最終的に細川も承諾した[58]。細川はすでに大河ドラマ義経』への出演が決まっていたため、しばらく『響鬼』の撮影に参加できなくなる事態を想定して主役不在のまま話が進行するプロットも用意されたが、これは使われずに済んだ[59]

その他の主要キャストもベテランから新人まで、舞台やVシネマ、単館系映画などの各方面で知名度の高い俳優を起用している。そのため、レギュラー出演者の平均年齢は比較的高い。

主役である響鬼のスーツアクターは『アギト』以降主役ライダーを演じた高岩成二ではなく、主役以外のライダーなどを演じてきた伊藤慎を起用した。撮影中にナパームの熱がスーツのマジョーラカラーに残り伊藤が火傷をしたため一時的に降板し、その間は大岩永徳などが代役を務めた[60]

レギュラー[編集]

声の出演[編集]

準レギュラー[編集]

ゲスト[編集]

  • 安達千寿 - 大西麻恵(一之巻、二之巻)
  • 屋久島の老人 - 大木史朗(一之巻)
  • 明日夢の伯父 - 角谷栄次(一之巻、二之巻)
  • 明日夢の伯母 - 麻ミナ(一之巻、二之巻)
  • 屋久島のハイカー - 伊藤由紀子(一之巻)
  • 卓 (汽船の子ども) - 渡邉奏人(一之巻)
  • 郁子の旧友 - 境賢一(二之巻)
  • 自警団A - 坂口進也(三之巻)
  • 自警団B - 岸本功(三之巻)
  • 猟友会A - 飯尾英樹(四之巻)
  • 猟友会B - (四之巻)
  • 駄菓子屋店主 - 佐野珠美(四之巻)
  • 横田 - 山口裕次郎(五之巻)
  • 釣り人 - 渡邉謙太(五之巻)
  • 釣り人A - 伊藤聡(六之巻)
  • 釣り人B - 真矢野靖人(六之巻)
  • 老人 - 福原秀雄(七之巻)
  • 老婆 - 花原照子(七之巻、八之巻)
  • カップルの男性 - 七枝実(七之巻)
  • カップルの女性 - 香取廣美(七之巻)
  • 不良 - 川久保雄基(九之巻、十之巻、二十八之巻)
  • 万引き少女 - 斉藤友以乃(九之巻)
  • 女の店員 - 安室満樹子(九之巻、十一之巻)
  • 男の店員 - 内海修宏(九之巻)
  • 男性A - 田村圭生(九之巻)
  • 男性B - 西村大介(九之巻)
  • 女性A - 小幡茜(九之巻)
  • 女性B - 渡部彩(九之巻)
  • 農夫 - 山下啓介(十一之巻)
  • 松山家の夫 - 嶋田豪(十一之巻)
  • 松山家の妻 - 浅野香織 (十一之巻)
  • 松山家の子供 - 椿泰我(十一之巻)
  • 医師 - 窪園純一(十三之巻)
  • 看護師 - 麻生真衣(十三之巻、十四之巻)
  • ダンキ(段田大輔) / 仮面ライダー弾鬼(声) - 伊藤慎(十三之巻、二十一之卷、三十二之巻)
  • 中学生 - 土屋シオン(十五之巻)
  • OL - 上村愛香(十七之巻)
  • 作業員A - 芝崎昇(十七之巻)
  • 作業員B - 光宣(十七之巻)
  • 客 - 矢野泰子(十八之巻)
  • 主婦 - 阿部光子(十八之巻)
  • 子供A - 加賀谷渓(十八之巻)
  • 子供B - 加賀谷知夏(十八之巻)
  • お師匠さん - 二宮弘子(二十一之巻、二十二之巻、二十五之巻)
  • 坂本先生 - 依田英助(二十一之巻、二十二之巻)
  • 飯田敏 - 樋浦勉(二十三之巻)
  • 老人 - 益富信孝(二十三之巻)
  • ブラスバンド部部長 - 中山麻生(二十三之巻、三十八之巻)
  • 津村努 - 渋谷謙人(二十五之巻、二十六之巻、二十七之巻)
  • 仮面ライダー裁鬼(声) - 塩野勝美(二十五之巻、三十六之巻、三十九之巻)
  • 京介の母 - 入江麻友子(三十之巻)
  • 小暮耕之助 - 布施明(三十二之巻、三十三之巻)
  • 警官 - まいど豊(三十二之巻)
  • ショウキ - 押川善文(三十二之巻)
  • 農夫 - 竹内靖司(三十三之巻)
  • シュキ / 仮面ライダー朱鬼(声) - 片岡礼子(三十六之巻、三十七之巻)
  • 出崎弘子 - 中村綾(四十五之巻、四十六之巻、四十七之巻)
  • 出崎直美 - 木下綾菜(四十五之巻、四十六之巻、四十七之巻)
  • 男の子 - 島田智之介(最終之巻)

スーツアクター[編集]

スタッフ[編集]

髙寺成紀をチーフプロデューサーとして始まった『響鬼』だが、テレビシリーズ中盤と並行して制作・公開された劇場版『仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』のチーフプロデューサーは『響鬼』には当初参加する予定のなかった白倉伸一郎が務め、同じく脚本もTVシリーズ未参加の井上敏樹が担当した。その後、TVシリーズも9月4日放送の三十之巻以降、プロデューサーが白倉に交代。脚本もきだつよし大石真司から入れ替わりに井上が新たに参加し、メインライターとして同時に文芸スタッフも全員が降板となる。なお、きだは当時の制作状況について、2007年7月5日の日記で「クウガや響鬼に参加した時はプロデューサー色が濃くて自分の色を全く出せずに終わってしまった感がある」と発言している[73]

白倉に交代後の制作体制は、脚本に「執筆が早い」と言われる井上が大半の話を担当したほか、三十八之巻・三十九之巻は本作品で仮面ライダーシリーズに初参加し、以後も多くのシリーズ作品に関わることになる米村正二が担当した。監督には二十九之巻以前は不参加だった田村直己鈴村展弘が加入、通常のローテーションを崩し、約2か月にわたり複数班体制が取られた。完成済の各回を1話以上ストックしておく「撮り溜め」をあまりしない東映特撮作品では複数班体制をとることは珍しくないが、通常は計画的な撮影スケジュールをしっかり事前に立て、1班体制によるローテーション撮影を維持するように努めており、今回のように複数の撮影班が長期間の同時撮影体制を敷くケースは異例と言ってもいい。

音楽[編集]

「太鼓で敵を倒すライダー」という設定に合わせ、マリンバ、和太鼓、パーカッションなどの打楽器(一部シンセサイザーによる音色含む)を中心に構成された音楽が主流となっている[75]。主要ライダーの武器、必殺技に合わせ、威吹鬼にはトランペットなどの吹奏楽器を全面に押し出した曲、轟鬼にはエレキギターなどによるロックサウンドも製作されている。

仮面ライダーアギト』以降、音楽担当と主題歌の作曲担当は別の作曲家が担当していたが、本作品では統一した世界観を作りたいという高寺の意向により『仮面ライダークウガ』と同じく佐橋俊彦が両方を担当している[75]。従来の音楽担当は企画が完成してからの参加であったが、本作ではバンダイの「DX音撃棒セット」用の楽曲製作のため2004年6月頃から参加している[75]

放映時のBGMを収録したサントラ「音劇盤」一 - 三、劇場版サントラの計4枚が発売され、恒例であるコンプリートBOXは発売しなかった。3枚目のアルバムの中でほぼすべての主な楽曲を収録することができた旨のコメントが書かれている。

他の平成ライダー作品に見られるレギュラー出演者担当による楽曲は、本作品では製作されていない。

主題歌[編集]

オープニングテーマ
輝(かがやき)
作曲・編曲 - 佐橋俊彦
一 - 三十三之巻、最終之巻。複数のアレンジが存在し、作中では各エピソードに応じた曲が使用されることが多かった。最終之巻はスタッフクレジットがないため、大幅に短縮された形で使用されている。
始まりの君へ
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 佐橋俊彦 / 歌 - 布施明
三十四 - 四十七之巻。四十五之巻のみ2番歌詞を使用した。
エンディングテーマ
少年よ
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 佐橋俊彦 / 歌 - 布施明
一 - 三十三之巻、最終之巻。基本的には1番の歌詞を使用するが、十四之巻、二十九之巻では2番の歌詞を使用した。

関連CD[編集]

発売された関連CDは以下の通り(主題歌に関しては別項目を参照)。

  • 仮面ライダー響鬼 音劇盤
  • 仮面ライダー響鬼 音劇盤二 激闘之巻(初回限定版は本作品のCDをすべて収納できるBOX仕様)
  • 仮面ライダー響鬼 音劇盤三 総力之巻(初回限定版はタオルが同封)
  • 劇場版 仮面ライダー響鬼と七人の戦鬼 オリジナルサウンドトラック
  • 仮面ライダー響鬼 ブックCD
  • 仮面ライダー響鬼 写真集付CD 響鬼見参!!
  • 仮面ライダー響鬼 写真集付CD 雷舞轟々
  • 仮面ライダー響鬼 写真集付CD 風雅勇伝
  • 仮面ライダー響鬼 ソングコレクション

放映リスト[編集]

サブタイトルが存在するのは『仮面ライダークウガ』以来。話数の単位は「○(漢数字)之巻」で、動詞+名詞という形式となっている。

サブタイトルはオープニングの最後に表示される。

放送日 話数 サブタイトル 魔化魍 脚本 監督 OP使用曲
2005年
1月30日
一之巻 響く鬼 きだつよし
大石真司
石田秀範 輝〜一之巻〜
2月6日 二之巻 咆える蜘蛛 輝〜音劇〜
2月13日 三之巻 落ちる声 諸田敏
2月20日 四之巻 駆ける勢地郎
2月27日 五之巻 熔ける海 坂本太郎 輝〜吉野〜
3月6日 六之巻 叩く魂
3月13日 七之巻 息吹く鬼 石田秀範 輝〜突風〜
3月20日 八之巻 叫ぶ風 輝〜竜巻〜
3月27日 九之巻 蠢く邪心 諸田敏 輝〜紫炎〜
4月3日 十之巻 並び立つ鬼 輝〜紫炎・突風〜
4月10日 十一之巻 呑み込む壁 きだつよし 坂本太郎 輝〜猛士〜
4月17日 十二之巻 開く秘密 大石真司
4月24日 十三之巻 乱れる運命(さだめ)
  • 鎌西湖ウブメ(十三之巻)
    • 怪童子/武者童子/乱れ童子
    • 妖姫(十三之巻)
  • 小菅のヤマビコ(十三之巻)
    • 怪童子(十三之巻)
    • 妖姫(十三之巻)
  • 大月のオトロシ(未登場)
    • 怪童子(十四之巻)
    • 妖姫(十四之巻)
金田治 輝〜不知火〜
5月1日 十四之巻 喰らう童子 輝〜不知火・猛士〜
5月8日 十五之巻 鈍る雷
  • 日光のバケガニ(十五之巻)
    • 怪童子(十五之巻)
    • 妖姫(十五之巻)
  • 足尾ヤマアラシ
    • 怪童子
    • 妖姫
石田秀範 輝〜烈雷〜
5月15日 十六之巻 轟く鬼
5月22日 十七之巻 狙われる街
  • 東雲オオナマズ(十八之巻)
    • 怪童子(十七之巻)
    • 妖姫(十七之巻)
    • 胃袋(十七之巻)
諸田敏 輝〜音劇・突風〜
5月29日 十八之巻 挫けぬ疾風 輝〜紫炎・突風〜
6月5日 十九之巻 かき鳴らす戦士
  • 鎌倉のバケガニ(十九之巻)
  • 箱根のバケガニ(十九之巻)
  • 三浦半島のバケガニ(十九之巻)
  • 大洗のバケガニ
    • 怪童子(十九之巻)
    • 妖姫(十九之巻)
  • 大洗のアミキリ(二十之巻)
    • 怪童子(二十之巻)
    • 妖姫(二十之巻)
きだつよし
(文芸:大石真司)
高丸雅隆 輝〜音劇・烈雷〜
6月12日 二十之巻 清める音
6月26日 二十一之巻 引き合う魔物
  • 浅間山のウブメ
    • 怪童子
    • 妖姫
  • 浅間山のヤマアラシ
    • 怪童子
    • 妖姫
  • 浅間山のナナシ(二十二之巻)
石田秀範 輝〜烈雷・突風〜
7月3日 二十二之巻 化ける繭 輝〜紫炎・猛士〜
7月10日 二十三之巻 鍛える夏 大石真司 諸田敏 輝〜鍛える夏〜
7月17日 二十四之巻 燃える紅 輝〜紫炎〜
7月24日 二十五之巻 走る紺碧 高丸雅隆 輝〜走る紺碧・紫炎〜
8月7日 二十六之巻 刻まれる日々 石田秀範 輝〜猛士・不知火〜
8月14日 二十七之巻 伝える絆 輝〜烈雷・走る紺碧〜
8月21日 二十八之巻 絶えぬ悪意 金田冶 輝〜絶えぬ悪意〜
8月28日 二十九之巻 輝く少年 輝〜音劇〜
9月4日 三十之巻 鍛える予感 井上敏樹 諸田敏 輝〜一之巻〜
9月11日 三十一之巻 超える父 輝〜一之巻・絶えぬ悪意・紫炎〜
9月18日 三十二之巻 弾ける歌 高丸雅隆 輝〜一之巻・猛士〜
9月25日 三十三之巻 装甲(まと)う刃 輝〜一之巻〜
10月2日 三十四之巻 恋する鰹 石田秀範 始まりの君へ
10月9日 三十五之巻 惑わす天使
10月16日 三十六之巻 飢える朱鬼 坂本太郎
10月23日 三十七之巻 甦る雷
10月30日 三十八之巻 敗れる音撃 米村正二 田村直己
11月13日 三十九之巻 始まる君
11月20日 四十之巻 迫るオロチ 井上敏樹 金田治
11月27日 四十一之巻 目醒める師弟
12月4日 四十二之巻 猛る妖魔
  • 東秩父のウブメ
  • 東秩父のカッパ
  • 東秩父のオオナマズ(未登場)
    • 胃袋
  • 東秩父のオトロシ
  • 鳩山のオオアリ
  • 鳩山のバケネコ
坂本太郎
12月11日 四十三之巻 変われぬ身(からだ)
  • 三浦のウワン
  • 三浦のバケガニ
  • 三浦のテング
  • 謎の洋館のヌリカベ
12月18日 四十四之巻 秘める禁断
  • 三浦のバケガニ
  • 館林のイッタンモメン
  • 館林のカッパ
  • 館林のバケネコ
  • 館林のウワン
  • 館林のコダマ
鈴村展弘
12月25日 四十五之巻 散華する斬鬼
  • さいたまのカッパ
  • さいたまのウワン
  • さいたまのバケネコ
  • さいたまのヨブコ
  • さいたまのカシャ
  • さいたまのテング
  • 長瀞のカエングモ
  • 長瀞のバケネコ
2006年
1月8日
四十六之巻 極める鬼道
  • 佐野のヨブコ
  • 佐野のテング
  • 佐野のバケガニ
  • 三浦のアミキリ
坂本太郎
1月15日 四十七之巻 語る背中
1月22日 最終之巻 明日なる夢 輝〜一之巻〜

放映ネット局[編集]

下記の放送局のうち、山形テレビは自社制作番組『提言の広場』を放送している関係で遅れネットだったが、番宣スポットCMは「毎週金曜日 午後四時二十五分」と、他の地域と同様の縦書きのフォーマット、漢字表記の物が同局専用に放送時間を修正した上で用意されていた。

他媒体展開[編集]

映像ソフト化[編集]

  • ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)は全12巻各巻4話収録で東映ビデオよりリリースされている。DVDの急速な普及に伴い、VHSビデオ(セル・レンタル共通)の発売が本作品を最後に打ち切られ、次作『仮面ライダーカブト』以降はセル・レンタルともにDVDのみの展開に移行した。
  • 2005年8月5日 - 2006年7月21日にかけてDVDが東映ビデオより発売された。収録内容はビデオ版と同じ。
  • 2008年7月21日発売の「石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX」および2010年1月21日に発売の「仮面ライダーディケイド 最終巻」の初回生産特典として第1話が収録。

他テレビシリーズ・テレビスペシャル[編集]

仮面ライダーディケイド
響鬼をはじめとする本作品の鬼と魔化魍が登場。
仮面ライダーG
響鬼が登場。
仮面ライダーウィザード
響鬼が登場。

映画作品[編集]

劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼
本作品の単独作品。2005年9月3日公開。
劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー
仮面ライダーディケイド』の単独作品。響鬼と魔化魍が登場。
仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010
仮面ライダーW』と『仮面ライダーディケイド』のクロスオーバー作品。響鬼と魔化魍が登場。
オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
仮面ライダーオーズ/OOO』と『仮面ライダー電王』のクロスオーバー作品。響鬼をはじめとする本作品の鬼と魔化魍が登場。
仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦
仮面ライダーシリーズスーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品。響鬼と魔化魍が登場。
仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z
仮面ライダーシリーズ、スーパー戦隊シリーズ、メタルヒーローシリーズのクロスオーバー作品。響鬼が登場。
平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
平成仮面ライダーシリーズ15作品記念のクロスオーバー作品。響鬼が登場。最終決戦でドラスと対決。電王とタッグ技を使ってアマゾンとシンに放った。最後はBLACKと握手。

オリジナルDVD[編集]

『仮面ライダー響鬼 超(ハイパー)バトルDVD 明日夢変身! キミも鬼になれる!!』
てれびくんの応募者全員プレゼントのDVD。明日夢がディスクアニマル達から、鬼の心得を教えられて、鬼になろうと努力する話。最後には変身に成功し、装甲響鬼にもなる。
以下、キャスト&スタッフ
  • 茜鷹(アカネタカ)、黄赤獅子(キアカシシ):堀之紀
  • 青磁蛙(セイジカエル)、鈍色蛇(ニビイロヘビ):松野太紀
  • 瑠璃狼(ルリオオカミ)、浅葱(アサギワシ):島田敏
  • 黄蘗蟹(キハダカニ)、緑大猿(リョクオオザル):平野正人
  • 構成:土田真通
  • 監督:柴崎貴行
仮面ライダーディケイド 超アドベンチャーDVD 守れ!〈てれびくんの世界〉
仮面ライダーディケイド』のオリジナルDVD。仮面ライダー響鬼が登場。

小説作品[編集]

『仮面ライダー響鬼 明日への指針(コンパス)』
著:稲元おさむ、イラスト:岩崎美奈子
ソノラマ文庫、2005年7月発売。ISBN 978-4257770572
一之巻から六之巻までをノベライズ。物語の基本的な流れはTVシリーズと同じであるが、補足エピソードや登場人物の心情などが加えられている。
『小説 仮面ライダー響鬼』
著:きだつよし
講談社キャラクター文庫、2013年5月23日発売。ISBN 978-4063148558
TVシリーズ本編より過去の江戸時代初期を舞台に、当時活躍していた鬼たちと『変身忍者 嵐』の主人公・ハヤテ/嵐の共闘、そして鬼と魔化魍、化身忍者に繋がるルーツを描いている。

ゲーム作品[編集]

仮面ライダー響鬼
バンダイより2005年12月1日PlayStation 2用の格闘アクションゲームとして発売。開発はdIGIFLOYD、媒体はCD-ROM。
初回特典として、「輝」「少年よ」を収録した『太鼓の達人』特別バージョンディスクが付属している。前2作のゲーム版同様、劇場版のキャラクターは一切登場しない。
敵の魔化魍に音撃を使用する際に、『太鼓の達人』のタタコンを使用することで、音撃を再現、体感できるようになっている。同ゲームと同じシステムで太鼓を叩くことにより攻撃が可能。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 公式HPでは音撃戦士
  2. ^ 巨大ディスクアニマルに騎乗する案は、劇場版や『仮面ライダーディケイド』客演時に活かされている。
  3. ^ 挿入歌としてのEDは本作品にはない。
  4. ^ 『変身忍者 嵐』の要素は、『響鬼』のテレビシリーズに登場した「鬼の鎧」のデザインや、劇場版の敵組織の「血狂魔党」という名称で活かされている
  5. ^ 髙寺成紀は実際にニュージーランドに渡航して検分したが、作風に合わないとして当地でのロケを断念。『響鬼』のオープニングは屋久島ロケとなった[9]
  6. ^ 音撃鼓の初期案は、和太鼓よりもサイモンのようなイメージで、弟子が単なる足手まといにならないように、音による戦闘空間を形成して師匠を支援するためのアイテムだった[17]
  7. ^ 威吹鬼の頭部のシルエットがテンガロンハット状になっているのは、アメリカ出身のヒーローとして構想されていた名残である[28]
  8. ^ 高寺は2009年のインタビューで降板について問われたが、ファンに対して詫びるのみで詳しい理由については沈黙した[33]
  9. ^ 実際の視聴率は前後の年と比較しても悪いわけではない[29]
  10. ^ ヒビキを演じる細川も岐阜県の出身である。
  11. ^ 浜田自身も『響鬼』への出演を希望しており、水面下でスケジュール調整が行われたものの、都合がつかず断念した[58]
  12. ^ a b c d 塩野勝美が声をあてたキャラクター。

出典[編集]

  1. ^ 片岡力 2007, pp. 154-157, 女の車の助手席にいるヒーロー.
  2. ^ 片岡力 2007, pp. 158-160, 巨大なディスクアニマルに跨る?.
  3. ^ 宇宙船YB 2006, pp. 12、55.
  4. ^ 魂 2006, p. 76, 鬼の創造.
  5. ^ a b c d e 魂 2006, p. 77, 鬼の創造.
  6. ^ 片岡力 2007, pp. 19-20, ポスト〈仮面ライダー〉めざして.
  7. ^ 片岡力 2007, pp. 21-22, 『変身忍者 嵐』という選択.
  8. ^ 片岡力 2007, pp. 29-30, 『変身忍者 嵐』という選択.
  9. ^ 片岡力 2007, p. 29, 『変身忍者 嵐』という選択.
  10. ^ 片岡力 2007, p. 49, キャラクタービジネスの現況.
  11. ^ 片岡力 2007, pp. 54-56, 武闘派から知略派へのイメージチェンジ.
  12. ^ 片岡力 2007, pp. 62-66, 非〈仮面ライダー〉に "政治決着".
  13. ^ 片岡力 2007, pp. 67-73, 師と弟子の〈バディもの〉.
  14. ^ 片岡力 2007, pp. 74-76, ジュブナイル・テイスト.
  15. ^ 片岡力 2007, pp. 101-102, ディスクアニマルの誕生.
  16. ^ 片岡力 2007, pp. 103-105, 音撃!で行こう!.
  17. ^ a b c d e f 魂 2006, p. 78, 鬼の創造.
  18. ^ 片岡力 2007, pp. 142-144, 覆った "政治決着".
  19. ^ 片岡力 2007, pp. 146-147, 覆った "政治決着".
  20. ^ 報知 2011, p. 10, 白倉伸一郎インタビュー.
  21. ^ 魂 2006, pp. 77-78, 鬼の創造.
  22. ^ 魂 2006, p. 17, 創造される鬼〜響鬼.
  23. ^ 片岡力 2007, pp. 126-127, 大型モンスターを着ぐるみで.
  24. ^ 片岡力 2007, pp. 200-202, 「逆-桃太郎」で矛盾解決.
  25. ^ 片岡力 2007, pp. 239-241, 髙寺氏からの "差し戻し" 要求.
  26. ^ 片岡力 2007, p. 248, 自然発生説への転回.
  27. ^ 片岡力 2007, pp. 268-270, 世界各地に散在するヒーロー.
  28. ^ 魂 2006, p. 44, 創造される鬼〜威吹鬼.
  29. ^ a b c 井上伸一郎 2012, p. 77.
  30. ^ 東雅夫 2012, p. 191.
  31. ^ 宇野常寛 2011, p. 304, もう昭和ヒーローの出てくる幕はない?.
  32. ^ ひこ・田中 2012, p. 135.
  33. ^ 『仮面ライダーディケイド&平成仮面ライダー10周年記念公式読本』グライドメディア、2009年12月、p.84
  34. ^ 片岡力 2007, p. 367, おわりに - "何か奇跡的に美しいもの" を求めて.
  35. ^ a b 片岡力 2007, pp. 372-373, おわりに - "何か奇跡的に美しいもの" を求めて.
  36. ^ 加門七海 & 東雅夫 2007, p. 32, われらが響鬼の日々.
  37. ^ 井上伸一郎 2012, p. 78.
  38. ^ 語れ!平成 2013, p. 32, 井上敏樹が語る「俺の書いた『平成ライダー』はキャラが立ってて面白い」.
  39. ^ 井上敏樹, 宇野常寛 & 川上弘美 2012, p. 59.
  40. ^ a b 白倉伸一郎 2008, p. 64.
  41. ^ 宇野常寛 2011, pp. 304-305, もう昭和ヒーローの出てくる幕はない?.
  42. ^ 加門七海 & 東雅夫 2007, pp. 36-37, われらが響鬼の日々.
  43. ^ 泉信行 2012.
  44. ^ a b 魂 2006, p. 8, 仮面ライダー響鬼.
  45. ^ a b 宇宙船118 2005, p. 15.
  46. ^ 魂 2006, p. 14, 仮面ライダー響鬼.
  47. ^ a b 魂 2006, p. 79, 鬼の創造.
  48. ^ a b 片岡力 2007, pp. 216-217, 色が "動く" マジョーラ・カラー.
  49. ^ 魂 2006, p. 21, 仮面ライダー響鬼紅.
  50. ^ 魂 2006, p. 23, 仮面ライダー響鬼紅.
  51. ^ 魂 2006, p. 34, 創造される鬼〜紅/装甲響鬼.
  52. ^ 魂 2006, p. 24, 仮面ライダー装甲響鬼.
  53. ^ a b 変身ベルト大全 2009, p. 123, 森安信二インタビュー.
  54. ^ ディスクアニマル [仮面ライダー響鬼]”. 日本デザイン振興会. 2013年1月13日閲覧。
  55. ^ 特集・キャンディの特撮一年生「5時間目~PLEX・野中剛先生、菊地和浩先生」”. 東映ヒーローネット. 2013年1月13日閲覧。
  56. ^ 雑誌「PCfan」2006年8/15・9/1合併号掲載の秋山奈々のインタビュー
  57. ^ 『特撮 NEW TYPE THE LIVE』2012年4月号
  58. ^ a b 報知 2011, p. 18, 細川茂樹インタビュー.
  59. ^ 片岡力 2007, p. 317, 細川茂樹、キターッ!.
  60. ^ 『仮面ライダーディケイド&平成仮面ライダーシリーズ10周年記念公式読本』ISBN 978-4-81-308045-9 P.181 伊藤慎インタビュー、P.186 永徳インタビュー
  61. ^ 仮面ライダー響鬼 第21話”. 2011年4月29日閲覧。
  62. ^ 宇宙船YB 2006, p. 12.
  63. ^ 鶯谷五郎他 『仮面ライダー THE NEXT公式ブック 21st CENTURY MASKER WORLD』 CAST-PRIX PREMIUM編集部・和田谷洋子・橋本学編、ジャイブ2007年、73頁。ISBN 978-4-86176-450-9
  64. ^ a b c 魂 2006, p. 68, 関東十一鬼.
  65. ^ 魂 2006, p. 39, 仮面ライダー威吹鬼.
  66. ^ a b 宇宙船YB 2006, p. 13.
  67. ^ 魂 2006, p. 49, 仮面ライダー轟鬼.
  68. ^ a b 魂 2006, p. 59, 仮面ライダー斬鬼.
  69. ^ a b 「LIST OF WORKS 永徳」『JAE NAKED HERO』 太田出版2010年3月8日、93頁。ISBN 978-4-7783-1210-7
  70. ^ 新ポイントサービス 暮らスマイル「怪獣篇」こぼれ話”. オリエントコーポレーション. 2011年5月2日閲覧。
  71. ^ 魂 2006, p. 71, 鬼の系譜.
  72. ^ 第1章”. 「金田進一 誕生!」(金田進一公式ブログ) (2009年11月18日). 2011年4月29日閲覧。
  73. ^ 俺、参上!”. きだつよしBlog 不屈夢走 (2007年7月5日). 2012年7月1日閲覧。
  74. ^ 宇宙船YB 2006, p. 15.
  75. ^ a b c 宇宙船118 2005, pp. 7-8, 「仮面ライダー響鬼連載企画 響く人 第1回 佐橋俊彦(音楽)」

参考文献[編集]

  • 『仮面ライダー響鬼特写写真集【魂】』 朝日ソノラマ〈DETAILS of HERO〉、2006年1月30日ISBN 978-4-04-868101-8
  • 宇宙船YEAR BOOK 2006』 朝日ソノラマ〈ソノラマMOOK〉、2006年4月20日ISBN 4-257-13086-5
  • 片岡力 『「仮面ライダー響鬼」の事情 ドキュメント ヒーローはどう〈設定〉されたのか』 五月書房、2007年4月28日ISBN 978-4-7727-0462-5
  • 加門七海東雅夫 『響鬼探究』 国書刊行会2007年7月27日ISBN 978-4-336-04927-8
  • 「白倉伸一郎 特別ロングインタビュー 平成ライダー その魅力と原点」、『仮面ライダーマガジン』Winter '08-'09、講談社、2008年12月2日、 62 - 65頁、 ISBN 978-4-06-379320-8
  • 『仮面ライダー変身ベルト大全』 アスキー・メディアワークス、2009年9月30日ISBN 978-4-04-868101-8
  • スポーツ報知』仮面ライダー40周年特別号、報知新聞社2011年
  • 宇野常寛 『リトル・ピープルの時代』 幻冬社、2011年7月30日ISBN 978-4-344-02024-5
  • ユリイカ 9月臨時増刊号』通巻615号、青土社、2012年8月25日。ISBN 978-4-7917-0242-8
    • 井上敏樹、宇野常寛、川上弘美「平成仮面ライダーという系譜」、『ユリイカ 9月臨時増刊号』、 52-61頁。
    • 井上伸一郎「初期平成ライダー考 秩序と混沌のはざまで」、『ユリイカ 9月臨時増刊号』、 71-78頁。
    • ひこ・田中「社会の様変わりを反映した平成仮面ライダーシリーズ」、『ユリイカ 9月臨時増刊号』、 132-136頁。
    • 泉信行「拡散から求心へ "男の子向け" 番組としての成熟」、『ユリイカ 9月臨時増刊号』、 144-150頁。
    • 東雅夫「響鬼と響き交わした日々に」、『ユリイカ 9月臨時増刊号』、 189-194頁。
  • 『語れ!平成仮面ライダー』 KKベストセラーズ〈ベストムックシリーズ〉、2013年12月26日ISBN 978-4-584-20532-7
雑誌

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

テレビ朝日 日曜8時台前半
スーパーヒーロータイム第2枠)
前番組 番組名 次番組
仮面ライダー剣
(2004年1月25日 - 2005年1月23日)
仮面ライダー響鬼
(2005年1月30日 - 2006年1月22日)
仮面ライダーカブト
(2006年1月29日 - 2007年1月21日)