21世紀の[[大衆文化|ポップカルチャー]]及び[[ポピュラー音楽]]を象徴する存在の一つとして、世界中の音楽シーンに多大な影響を与えている。[[ジェイ・Z]]は、ボーカルの[[クリス・マーティン]]を「現代の[[ウィリアム・シェイクスピア|シェイクスピア]]」<ref name=":20">{{Cite web |url=https://www.nme.com/news/music/jay-z-chris-martin-modern-day-shakespeare-2119421 |title=Jay-Z: Chris Martin is a “modern day Shakespeare” |access-date=2023.2.4 |website=NME}}</ref>と評している。日本では、[[米津玄師]]、[[宇多田ヒカル]]、[[坂道シリーズ|乃木坂46]]、[[BUMP OF CHICKEN]]、[[Yaffle]]などが大きな影響を受けている。
21世紀の[[大衆文化|ポップカルチャー]]及び[[ポピュラー音楽]]を象徴する存在の一つとして、世界中の音楽シーンに多大な影響を与えている。[[ジェイ・Z]]は、ボーカルの[[クリス・マーティン]]を「現代の[[ウィリアム・シェイクスピア|シェイクスピア]]」<ref name=":20">{{Cite web |url=https://www.nme.com/news/music/jay-z-chris-martin-modern-day-shakespeare-2119421 |title=Jay-Z: Chris Martin is a “modern day Shakespeare” |access-date=2023.2.4 |website=NME}}</ref>と評している。日本では、[[米津玄師]]、[[宇多田ヒカル]]、[[坂道シリーズ|乃木坂46]]、[[BUMP OF CHICKEN]]、[[Yaffle]]などが大きな影響を受けている。
[[グラミー賞]]7回受賞(39回ノミネート)<ref name=":9" /><ref name=":10">2023年1月現在、コールドプレイのグラミー賞ノミネート回数は39回と書かれる場合と34回と書かれる場合がある。グラミー賞の公式サイトでは、[https://www.grammy.com/artists/jon-buckland/8655 個々のメンバーのページ]では39回と表示され、[https://www.grammy.com/artists/coldplay/10952 グループのページ]では34回と表示される。理由としては、楽曲のソングライティングのクレジットに掲載されている者だけに与えられる賞の存在があり、そのような賞ではグループの曲であっても、グループ名ではなくクレジットの個人名で授与される。コールドプレイは基本的にどの楽曲に対してもメンバー全員の個人名をクレジットに載せている。メンバー全員に対して個人名で与えられた賞を実質グループとして与えられたと考えて回数に含めるかどうかという判断はメディアによって分かれているため、コールドプレイの通算ノミネート数は媒体によって異なる。</ref>、イギリスのグループにおけるグラミー賞の歴代最多受賞記録<ref name=":11">原則としてグラミー賞の公式サイトに準じている。サイトやメディアによって受賞回数やノミネート回数のカウントの仕方が異なる。曲のソングライティングに携わったものだけに与えられる賞、アートディレクターなどに与えられる賞、レコーディング・エンジニアなどに与えられる賞、通常の賞とは別の特別賞などを含むか含まないかの違いである。</ref><ref name=":12">[[グラミー賞]]の公式サイトでは[[ビートルズ]]の受賞回数は7回で、コールドプレイと並んでイギリスのグループとして最多となっている。これには特別賞や一部のメンバーのみに与えられた賞、アルバムの[[アートディレクター]]に贈られた賞などが含まれていない。公式サイトでは他のアーティストに対しても同様のカウント方法が採られている。受賞回数に含めるどうかはメディアによって異なり、ビートルズの受賞回数について特別賞等を含んで9回、もしくは11回受賞などと報じている媒体なども一部存在する。</ref>と最多ノミネート記録を保持している。前回のワールドツアー『A Head Full of Dreams Tour』は、当時のコンサートツアー史上歴代3位の興行収入を記録した。
[[グラミー賞]]7回受賞(39回ノミネート)<ref name=":9">{{Cite web |url=https://www.grammy.com/artists/jon-buckland/8655 |title=Jon Buckland |access-date=2023.1.31 |website=GRAMMY.com}}</ref><ref name=":10">2023年1月現在、コールドプレイのグラミー賞ノミネート回数は39回と書かれる場合と34回と書かれる場合がある。グラミー賞の公式サイトでは、[https://www.grammy.com/artists/jon-buckland/8655 個々のメンバーのページ]では39回と表示され、[https://www.grammy.com/artists/coldplay/10952 グループのページ]では34回と表示される。理由としては、楽曲のソングライティングのクレジットに掲載されている者だけに与えられる賞の存在があり、そのような賞ではグループの曲であっても、グループ名ではなくクレジットの個人名で授与される。コールドプレイは基本的にどの楽曲に対してもメンバー全員の個人名をクレジットに載せている。メンバー全員に対して個人名で与えられた賞を実質グループとして与えられたと考えて回数に含めるかどうかという判断はメディアによって分かれているため、コールドプレイの通算ノミネート数は媒体によって異なる。</ref>、イギリスのグループにおけるグラミー賞の歴代最多受賞記録<ref name=":11">原則としてグラミー賞の公式サイトに準じている。サイトやメディアによって受賞回数やノミネート回数のカウントの仕方が異なる。曲のソングライティングに携わったものだけに与えられる賞、アートディレクターなどに与えられる賞、レコーディング・エンジニアなどに与えられる賞、通常の賞とは別の特別賞などを含むか含まないかの違いである。</ref><ref name=":12">[[グラミー賞]]の公式サイトでは[[ビートルズ]]の受賞回数は7回で、コールドプレイと並んでイギリスのグループとして最多となっている。これには特別賞や一部のメンバーのみに与えられた賞、アルバムの[[アートディレクター]]に贈られた賞などが含まれていない。公式サイトでは他のアーティストに対しても同様のカウント方法が採られている。受賞回数に含めるどうかはメディアによって異なり、ビートルズの受賞回数について特別賞等を含んで9回、もしくは11回受賞などと報じている媒体なども一部存在する。</ref>と最多ノミネート記録を保持している。前回のワールドツアー『A Head Full of Dreams Tour』は、当時のコンサートツアー史上歴代3位の興行収入を記録した。
: [[ファイル:Coldplay - Guy Berryman (cropped).jpg|サムネイル|197x197px|ガイ・ベリーマン(ベース)]][[スコットランド]]生まれ。幼少期に[[スティーヴィー・ワンダー]]の曲を聴いたことがきっかけで[[ソウルミュージック|ソウル・ミュージック]]や[[ファンク]]、[[モータウン]]の虜になった。13歳からベースを始め、[[ジェームス・ブラウン]]、[[クール&ザ・ギャング]]、ファンク・ブラザーズ、[[ビートルズ]]、[[ピンク・フロイド]]らに影響を受けている。珍しいレコードの収集を趣味としている。大学入学前に所属していたTime Outというバンドでは、[[ジェネシス (バンド)|ジェネシス]]などのカバー演奏をしていた。[[スクールバンド]]では、トランペットやドラムを演奏していた。[[ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン]]では、途中で専攻を[[機械工学]]から[[建築学]]に変えたが、最終的には中退している。プライベートでは、クラシックカーの収集をはじめ、ファッションや写真、デザイン、アート、アンティークなどの創作活動に打ち込み、ファッションブランド「Applied Art Forms」<ref>ファッションブランド [https://appliedartforms.com Applied Art Forms 公式サイト]</ref>や自動車メディア「The Road Rat」<ref>自動車メディア [https://theroadrat.com The Road Rat 公式サイト]</ref>も設立している。ボーカルのクリス曰く、ハンサムで無口。デビュー前の18歳のころに[[バックパッカー]]として日本各地を訪れたこともある。
: [[ファイル:Coldplay - Guy Berryman (cropped).jpg|サムネイル|197x197px|ガイ・ベリーマン(ベース)]][[スコットランド]]生まれ。幼少期に[[スティーヴィー・ワンダー]]の曲を聴いたことがきっかけで[[ソウルミュージック|ソウル・ミュージック]]や[[ファンク]]、[[モータウン]]の虜になった。13歳からベースを始め、[[ジェームス・ブラウン]]、[[クール&ザ・ギャング]]、ファンク・ブラザーズ、[[ビートルズ]]、[[ピンク・フロイド]]らに影響を受けている。珍しいレコードの収集を趣味としている。大学入学前に所属していたTime Outというバンドでは、[[ジェネシス (バンド)|ジェネシス]]などのカバー演奏をしていた。[[スクールバンド]]では、トランペットやドラムを演奏していた。[[ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン]]では、途中で専攻を[[機械工学]]から[[建築学]]に変えたが、最終的には中退している。プライベートでは、クラシックカーの収集をはじめ、ファッションや写真、デザイン、アート、アンティークなどの創作活動に打ち込み、ファッションブランド「Applied Art Forms」<ref>ファッションブランド [https://appliedartforms.com Applied Art Forms 公式サイト]</ref>や自動車メディア「The Road Rat」<ref>自動車メディア [https://theroadrat.com The Road Rat 公式サイト]</ref>も設立している。メンバー曰く「ハンサムで無口」「スタジオの技術的な分野で本当に賢い」。2008年には、[[A-ha]]の[[マグネ・フルホルメン]]らとバンドApparatjikを結成した。デビュー前の18歳のころに[[バックパッカー]]として日本各地を訪れたこともある。
[[ファイル:Coldplay perform "Adventure of a Lifetime", Amsterdam Arena, June 2016 (6).jpg|サムネイル|180x180ピクセル|Adventure of a Lifetimeのライブパフォーマンス]]
1年後にリリースされた7thアルバム『A Head Full of Dreams』は、前作とセットになるような作品であり、代わりに明るく高揚感のある音色が特徴で、前作とのコントラストを作りながら[[ディスコ (音楽)|ディスコ]]と[[ファンク]]の要素を取り入れた。特にシングル「Adventure of a Lifetime」で顕著である。歌詞では、団結、夢見ること、親になること、許し、癒し、感謝といったテーマに取り組んだ。
1年後にリリースされた7thアルバム『A Head Full of Dreams』は、前作とセットになるような作品であり、代わりに明るく高揚感のある音色が特徴で、前作とのコントラストを作りながら[[ディスコ (音楽)|ディスコ]]と[[ファンク]]の要素を取り入れた。特にシングル「Adventure of a Lifetime」で顕著である。歌詞では、団結、夢見ること、親になること、許し、癒し、感謝といったテーマに取り組んだ。
他にも多くの曲をライブや番組などでカバーしている<ref>{{Cite web |title=Are these Coldplay’s best ever live covers? |url=https://www.radiox.co.uk/artists/coldplay/coldplay-best-cover-versions/ |website=Radio X |access-date=2023-03-10 |language=en}}</ref>。例えば、[[デヴィッド・ボウイ]]の「Heroes」、[[ビースティ・ボーイズ]]の「(You Gotta) Fight For Your Your Right (To Party)」、[[プリンス (ミュージシャン)|プリンス]]の「Nothin’ Compares 2 U」、[[ビージーズ]]の「Stayin' Alive」、[[ジョン・レノン]]の「Imagine」、[[エイミー・ワインハウス]]の「Rehab」、[[ジーン・ワイルダー]]の「Pure Imagination」、[[J・バルヴィン]]と[[バッド・バニー]]の「La Canción」、[[ソダ・ステレオ]]の「De música ligera」、[[ザ・ヴァーヴ]]「Bitter Sweet Symphony」、[[ポール・サイモン]]の「Graceland」、[[エルトン・ジョン]]の「We All Fall in Love Sometimes」などが挙げられる。
他にも多くの曲をライブや番組などでカバーしている<ref>{{Cite web |title=Are these Coldplay’s best ever live covers? |url=https://www.radiox.co.uk/artists/coldplay/coldplay-best-cover-versions/ |website=Radio X |access-date=2023-03-10 |language=en}}</ref>。例えば、[[デヴィッド・ボウイ]]の「Heroes」、[[ビースティ・ボーイズ]]の「(You Gotta) Fight For Your Your Right (To Party)」、[[プリンス (ミュージシャン)|プリンス]]の「Nothin’ Compares 2 U」、[[ビージーズ]]の「Stayin' Alive」、[[ジョン・レノン]]の「Imagine」、[[エイミー・ワインハウス]]の「Rehab」、[[ジーン・ワイルダー]]の「Pure Imagination」、[[J・バルヴィン]]と[[バッド・バニー]]の「La Canción」、[[ソダ・ステレオ]]の「De música ligera」、[[エミネム]]の「Lose Yourself」、[[ザ・ヴァーヴ]]「Bitter Sweet Symphony」、[[ポール・サイモン]]の「Graceland」、[[エルトン・ジョン]]の「We All Fall in Love Sometimes」などが挙げられる。
クラシック音楽にも強く影響を受けている。コールドプレイの楽曲は、ピアノと[[ストリングス]]を多用した作風となっている。クリス・マーティンは7歳からクラシックピアノを習っていた<ref name=":29" />。母親は音楽教師の仕事をしていた。クラシックや[[オペラ]]のコンサートで姿を目撃されることも多く<ref>{{Cite web |title=Proof: Coldplay really, really loves classical music |url=https://slippedisc.com/2017/06/proof-coldplay-really-really-loves-classical-music/ |website=Slippedisc |date=2017-06-13 |access-date=2023-03-06 |language=en |first=norman |last=lebrecht}}</ref>、[[ジョン・ダウランド]]の曲をSNSで披露したこともある。
クラシック音楽にも強く影響を受けている。コールドプレイの楽曲は、ピアノと[[ストリングス]]を多用した作風となっている。クリス・マーティンは7歳からクラシックピアノを習っていた<ref name=":29" />。母親は音楽教師の仕事をしていた。クラシックや[[オペラ]]のコンサートで姿を目撃されることも多く<ref>{{Cite web |title=Proof: Coldplay really, really loves classical music |url=https://slippedisc.com/2017/06/proof-coldplay-really-really-loves-classical-music/ |website=Slippedisc |date=2017-06-13 |access-date=2023-03-06 |language=en |first=norman |last=lebrecht}}</ref>、[[ジョン・ダウランド]]の曲をSNSで披露したこともある。
2012年の[[2012年ロンドンパラリンピック|ロンドンパラリンピック]]閉会式の[[ヘッドライナー (コンサート)|ヘッドライナー]]に選ばれた。15曲以上の楽曲を披露し、前年にリリースした「Every Teardrop Is A Waterfall」でロンドンパラリンピック及び[[2012年ロンドンオリンピック|ロンドンオリンピック]]の最後を締めた。2013年には[[フォーブス (雑誌)|フォーブス]]によって世界で最も影響力のあるイギリスの有名人に選ばれた。世界最大級の音楽フェスティバルである[[グラストンベリー・フェスティバル]]のトリを歴代最多の5回務めている。[[コーチェラ・フェスティバル]]でも2005年にトリを務めている。 2016年の第50回[[スーパーボウル]]の[[ハーフタイムショー]]でのパフォーマンスは、グループや男性アーティストとして史上最多の視聴者数を記録した。2016年から2017年まで行なわれたワールドツアー『A Head Full of Dreams Tour』は全122公演で約539万人を動員し、興行収入は5億2300万ドル以上で当時のコンサートツアー史上歴代3位を記録した。
2012年の[[2012年ロンドンパラリンピック|ロンドンパラリンピック]]閉会式の[[ヘッドライナー (コンサート)|ヘッドライナー]]に選ばれた。15曲以上の楽曲を披露し、前年にリリースした「Every Teardrop Is A Waterfall」でロンドンパラリンピック及び[[2012年ロンドンオリンピック|ロンドンオリンピック]]の最後を締めた。2013年には[[フォーブス (雑誌)|フォーブス]]によって世界で最も影響力のあるイギリスの有名人に選ばれた。世界最大級の音楽フェスティバルである[[グラストンベリー・フェスティバル]]のトリを歴代最多の5回務めている。[[コーチェラ・フェスティバル]]でも2005年にトリを務めている。 2016年の第50回[[スーパーボウル]]の[[ハーフタイムショー]]でのパフォーマンスは、グループや男性アーティストとして史上最多の視聴者数を記録した。2016年から2017年まで行なわれたワールドツアー『A Head Full of Dreams Tour』は全122公演で約539万人を動員し、興行収入は5億2300万ドル以上で当時のコンサートツアー史上歴代3位を記録した。
=== コールドプレイのグラミー賞受賞歴 ===
=== グラミー賞受賞歴 ===
2023年3月現在、[[グラミー賞]]39回ノミネート(7度受賞)。
2023年3月現在、世界で最も権威のある音楽賞として知られている<ref>{{Cite web |url=https://www.vogue.co.jp/tag/grammy-award |title=グラミー賞 / Grammy Award |access-date=2023.1.31 |website=Vogue Japan}}</ref>[[グラミー賞]]において、コールドプレイは、イギリスのグループとしての7度の歴代最多受賞記録と39回<ref name=":10" />の最多ノミネート記録を保持している<ref name=":9">{{Cite web |url=https://www.grammy.com/artists/jon-buckland/8655 |title=Jon Buckland |access-date=2023.1.31 |website=GRAMMY.com}}</ref>。
2008年のAppleの「iPod + iTunes」のCMでは、コールドプレイの「[[美しき生命 (曲)|Viva La Vida]]」が使用された。2011年にApple本社で行われたスティーブ・ジョブズの追悼式典では、コールドプレイは式の最後に「[[フィックス・ユー|Fix You]]」「Every Teardrop Is a Waterfall」など計4曲を演奏し、コールドプレイのファンでもあったジョブズに捧げた<ref>https://techreflect.net/2022/08/coldplay-synchronicity-and-the-steve-jobs-memorial/</ref>。Appleが2014年に初めて[[Apple Watch]]をイベントで発表する際の動画では、コールドプレイの「A Sky Full of Stars」が使われた。2021年には、[[マイクロソフト]]創業者の[[ビル・ゲイツ]]の娘のジェニファー・ゲイツの結婚式に招かれて楽曲を演奏した。[[ファイル:Paralympics 120909-A-SR101-294.jpg|サムネイル|180x180ピクセル|2012年のロンドンパラリンピックの閉会式]]
2008年のAppleの「iPod + iTunes」のCMでは、コールドプレイの「[[美しき生命 (曲)|Viva La Vida]]」が使用された。2011年にApple本社で行われたスティーブ・ジョブズの追悼式典では、コールドプレイは式の最後に「[[フィックス・ユー|Fix You]]」「Every Teardrop Is a Waterfall」など計4曲を演奏し、コールドプレイのファンでもあったジョブズに捧げた<ref>https://techreflect.net/2022/08/coldplay-synchronicity-and-the-steve-jobs-memorial/</ref>。Appleが2014年に初めて[[Apple Watch]]をイベントで発表する際の動画では、コールドプレイの「A Sky Full of Stars」が使われた。2021年には、[[マイクロソフト]]創業者の[[ビル・ゲイツ]]の娘のジェニファー・ゲイツの結婚式に招かれて楽曲を演奏した。[[ファイル:Paralympics 120909-A-SR101-294.jpg|サムネイル|150x150px|2012年のロンドンパラリンピックの閉会式]]
スポーツとの関わりも深く、2012年のロンドンパラリンピック閉会式や2016年のスーパーボウル50周年記念のハーフタイムショーではヘッドライナーを務めた。閉会式では15曲以上の楽曲を披露し、前年にリリースした「Every Teardrop Is A Waterfall」でロンドンパラリンピック及びロンドンオリンピックの最後を締めた。[[ジョゼップ・グアルディオラ|ペップ・グアルディオラ]]、[[スティーヴン・ジェラード]]、[[フィルジル・ファン・ダイク]]、[[ペトル・チェフ]]、[[オリヴィエ・ジルー]]など、多くのサッカー関係者がファンを公言している(詳細は[[#サッカー]]で後述)。[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の元[[フィギュアスケート]]選手の[[アダム・リッポン]]は、[[2018年平昌オリンピック]]などの[[フリープログラム]]でコールドプレイの楽曲「O(オー)」を使用していた。
スポーツとの関わりも深く、2012年のロンドンパラリンピック閉会式や2016年のスーパーボウル50周年記念のハーフタイムショーではヘッドライナーを務めた。閉会式では15曲以上の楽曲を披露し、前年にリリースした「Every Teardrop Is A Waterfall」でロンドンパラリンピック及びロンドンオリンピックの最後を締めた。[[ジョゼップ・グアルディオラ|ペップ・グアルディオラ]]、[[スティーヴン・ジェラード]]、[[フィルジル・ファン・ダイク]]、[[ペトル・チェフ]]、[[オリヴィエ・ジルー]]など、多くのサッカー関係者がファンを公言している(詳細は[[#サッカー]]で後述)。[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の元[[フィギュアスケート]]選手の[[アダム・リッポン]]は、[[2018年平昌オリンピック]]などの[[フリープログラム]]でコールドプレイの楽曲「O(オー)」を使用していた。
=== 映像作品/俳優 ===
=== 映像作品/俳優 ===
[[ファイル:Money Heist Berlin character.jpg|サムネイル|270x270ピクセル|ドラマ『ペーパーハウス』]]
[[ファイル:Money Heist Berlin character.jpg|サムネイル|180x180px|ドラマ『ペーパーハウス』]]
[[ファイル:Constance Wu, Henry Golding & Gemma Chan.png|サムネイル|映画『クレイジー・リッチ』|180x180ピクセル]]
[[ファイル:Constance Wu, Henry Golding & Gemma Chan.png|サムネイル|映画『クレイジー・リッチ』|150x150px]]
映画・ドラマ・アニメなどの映像作品にコールドプレイの楽曲が使用されることも多い。
映画・ドラマ・アニメなどの映像作品にコールドプレイの楽曲が使用されることも多い。
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[[川村元気]]が企画・プロデュースした日本の実写映画『[[宇宙兄弟]]』(2012年公開)では、「Every Teardrop Is a Waterfall」(2011年リリース)が主題歌に使われている。[[川村元気]]と『宇宙兄弟』の原作者の漫画家[[小山宙哉]]は、その後コールドプレイの楽曲「[[サムシング・ジャスト・ライク・ディス|Something Just Like This]]」の日本版MVの脚本・監督・プロデュース、キャラクターデザインをそれぞれ担当し、[[小松菜奈]]がMVの主演を務めた。
[[川村元気]]が企画・プロデュースした日本の実写映画『[[宇宙兄弟]]』(2012年公開)では、「Every Teardrop Is a Waterfall」(2011年リリース)が主題歌に使われている。[[川村元気]]と『宇宙兄弟』の原作者の漫画家[[小山宙哉]]は、その後コールドプレイの楽曲「[[サムシング・ジャスト・ライク・ディス|Something Just Like This]]」の日本版MVの脚本・監督・プロデュース、キャラクターデザインをそれぞれ担当し、[[小松菜奈]]がMVの主演を務めた。
[[ファイル:Robert Downey Jr 2014 Comic Con.jpg|サムネイル|150x150px|ロバート・ダウニー・ジュニア]]俳優[[ロバート・ダウニー・ジュニア]]はクリス・マーティンと親交があり、度々コールドプレイのコンサートを観に行っている。自身が主演した映画『[[シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム]]』にはクリスのアイデアが多数使われていると明かしている<ref>{{Cite web |title=https://mobile.twitter.com/honeytuIips/status/1310844299592921088 |url=https://mobile.twitter.com/honeytuIips/status/1310844299592921088 |website=Twitter |access-date=2023-03-10 |language=ja}}</ref>。俳優[[マット・デイモン]]や[[クロエ・グレース・モレッツ|クロエ・グレースモレッツ]]、[[トム・ヒドルストン]]など海外セレブのコンサート会場での目撃情報が報じられることも多い。
俳優[[ロバート・ダウニー・ジュニア]]はクリス・マーティンと親交があり、度々コールドプレイのコンサートを観に行っている。自身が主演した映画『[[シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム]]』にはクリスのアイデアが多数使われていると明かしている<ref>{{Cite web |title=https://mobile.twitter.com/honeytuIips/status/1310844299592921088 |url=https://mobile.twitter.com/honeytuIips/status/1310844299592921088 |website=Twitter |access-date=2023-03-10 |language=ja}}</ref>。俳優[[マット・デイモン]]や[[クロエ・グレース・モレッツ|クロエ・グレースモレッツ]]、[[トム・ヒドルストン]]など海外セレブのコンサート会場での目撃情報が報じられることも多い。
[[ファイル:Poznań Pyrkon 2015 Game of Thrones Gra o Tron HBO.JPG|サムネイル|150x150px|ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』]]
[[ファイル:Poznań Pyrkon 2015 Game of Thrones Gra o Tron HBO.JPG|サムネイル|150x150px|ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』]]
[[ファイル:FC Barcelona Team 2, 2011.jpg|代替文=|サムネイル|2011年のFCバルセロナのクラブワールドカップ優勝時のセレモニー|180x180ピクセル|左]][[ファイル:Guardiola training FCB.jpg|サムネイル|ペップ・グアルディオラ監督|180x180ピクセル|左]][[ジョゼップ・グアルディオラ|ペップ・グアルディオラ]]監督時代(2008-12年)の[[FCバルセロナ]]では、監督の意向で試合に向かうバスの中で毎回コールドプレイの曲を流していた<ref>{{Cite web |title=El Barcelona de Guardiola se motiva con el 'Viva la vida' de Coldplay |url=https://www.20minutos.es/deportes/noticia/barca-guardiola-coldplay-456464/0/ |website=www.20minutos.es - Últimas Noticias |date=2009-03-12 |access-date=2023-03-10 |language=es |last=20minutos}}</ref>。「[[美しき生命 (曲)|Viva La Vida]] 」はチーム「ペップ・バルサ」の象徴的な楽曲となり、欧州サッカーリーグで6大トロフィーを全て獲得した歴史的な2008-09シーズンのFCバルセロナのシーズンエンディング曲としても使用された。その後指揮した[[FCバイエルン・ミュンヘン]]や[[マンチェスター・シティFC]]といった他の強豪クラブでも同様に、「[[美しき生命 (曲)|Viva La Vida]]」「[[フィックス・ユー|Fix You]]」などのコールドプレイの楽曲を、選手に見せる動画などで使用している<ref>{{Cite web |title=Guardiola expecting no Trouble at Bayern after revealing his love for Coldplay |url=https://www.dailymail.co.uk/sport/football/article-2296377/Pep-Guardiola-reveals-love-Coldplay.html |website=Mail Online |date=2013-03-20 |access-date=2023-03-10 |first=Richard |last=Sharpe}}</ref><ref>{{Cite news |title=How Manchester City won the title: Kevin De Bruyne’s Covid bonus, Coldplay and the set-piece guru |url=https://www.thetimes.co.uk/article/how-manchester-city-won-the-title-kevin-de-bruynes-covid-bonus-coldplay-and-the-set-piece-guru-v3lnsh2cv |access-date=2023-03-10 |issn=0140-0460 |language=en |first=Paul Hirst, Pol |last=Ballus}}</ref>。
[[ファイル:FC Barcelona Team 2, 2011.jpg|代替文=|サムネイル|2011年のFCバルセロナのクラブワールドカップ優勝時のセレモニー|150x150px|左]][[ファイル:Guardiola training FCB.jpg|サムネイル|ペップ・グアルディオラ監督|150x150px|左]][[ジョゼップ・グアルディオラ|ペップ・グアルディオラ]]監督時代(2008-12年)の[[FCバルセロナ]]では、監督の意向で試合に向かうバスの中で毎回コールドプレイの曲を流していた<ref>{{Cite web |title=El Barcelona de Guardiola se motiva con el 'Viva la vida' de Coldplay |url=https://www.20minutos.es/deportes/noticia/barca-guardiola-coldplay-456464/0/ |website=www.20minutos.es - Últimas Noticias |date=2009-03-12 |access-date=2023-03-10 |language=es |last=20minutos}}</ref>。「[[美しき生命 (曲)|Viva La Vida]] 」はチーム「ペップ・バルサ」の象徴的な楽曲となり、欧州サッカーリーグで6大トロフィーを全て獲得した歴史的な2008-09シーズンのFCバルセロナのシーズンエンディング曲としても使用された。その後指揮した[[FCバイエルン・ミュンヘン]]や[[マンチェスター・シティFC]]といった他の強豪クラブでも同様に、「[[美しき生命 (曲)|Viva La Vida]]」「[[フィックス・ユー|Fix You]]」などのコールドプレイの楽曲を、選手に見せる動画などで使用している<ref>{{Cite web |title=Guardiola expecting no Trouble at Bayern after revealing his love for Coldplay |url=https://www.dailymail.co.uk/sport/football/article-2296377/Pep-Guardiola-reveals-love-Coldplay.html |website=Mail Online |date=2013-03-20 |access-date=2023-03-10 |first=Richard |last=Sharpe}}</ref><ref>{{Cite news |title=How Manchester City won the title: Kevin De Bruyne’s Covid bonus, Coldplay and the set-piece guru |url=https://www.thetimes.co.uk/article/how-manchester-city-won-the-title-kevin-de-bruynes-covid-bonus-coldplay-and-the-set-piece-guru-v3lnsh2cv |access-date=2023-03-10 |issn=0140-0460 |language=en |first=Paul Hirst, Pol |last=Ballus}}</ref>。
2021年5月30日、FCバルセロナの[[ジェラール・ピケ]]の[[カンプ・ノウ]]での最後の試合でも「Viva La Vida」が流れ、25年間にわたるFCバルセロナでのキャリアに終止符を打つこととなった<ref>{{Cite web |title=https://twitter.com/invictossomos/status/1589017444357935107 |url=https://twitter.com/invictossomos/status/1589017444357935107 |website=Twitter |access-date=2023-03-10 |language=ja}}</ref>。[[欧州サッカー連盟]]は、2012年の[[UEFAチャンピオンズリーグ]]決勝と[[UEFAヨーロッパリーグ|ヨーロッパリーグ]]決勝のゴールセレブレーションソングとして「Viva la Vida」を使用した<ref>{{Cite web |title=GALLERY: Chelsea Beat Bayern On Penalties In Champions League Final |url=https://www.huffingtonpost.co.uk/2012/05/19/bayern-munich-champions-league-final-2012_n_1529815.html |website=HuffPost UK |date=2012-05-19 |access-date=2023-03-10 |language=en}}</ref>。
2021年5月30日、FCバルセロナの[[ジェラール・ピケ]]の[[カンプ・ノウ]]での最後の試合でも「Viva La Vida」が流れ、25年間にわたるFCバルセロナでのキャリアに終止符を打つこととなった<ref>{{Cite web |title=https://twitter.com/invictossomos/status/1589017444357935107 |url=https://twitter.com/invictossomos/status/1589017444357935107 |website=Twitter |access-date=2023-03-10 |language=ja}}</ref>。[[欧州サッカー連盟]]は、2012年の[[UEFAチャンピオンズリーグ]]決勝と[[UEFAヨーロッパリーグ|ヨーロッパリーグ]]決勝のゴールセレブレーションソングとして「Viva la Vida」を使用した<ref>{{Cite web |title=GALLERY: Chelsea Beat Bayern On Penalties In Champions League Final |url=https://www.huffingtonpost.co.uk/2012/05/19/bayern-munich-champions-league-final-2012_n_1529815.html |website=HuffPost UK |date=2012-05-19 |access-date=2023-03-10 |language=en}}</ref>。
2015年の7thアルバムのリリース後には、大規模ワールドツアー『A Head Full of Dreams Tour』が約1年7カ月にわたり行なわれた。巨大モニター、レーザー、花火、観客が腕に巻く自動制御式のLEDリストバンドなどを駆使したスペクタクルな演出、圧巻の音楽と視覚効果が織り成す壮大なエンターテインメントは全122公演で約539万人を動員し、興行収入は5億2300万ドル以上で当時のコンサートツアー史上歴代3位を記録した。
2018年11月14日には、20年間の軌跡を追ったドキュメンタリー映画『コールドプレイ:ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』(A Head Full of Dreams)が映画館で1日限定で公開され、2日後にAmazonプライム・ビデオで配信がスタートした。同年12月7日には、ライブアルバム『Live in Buenos Aires』 『Live in Tokyo』 をリリースした。
2021年には、9thアルバム『ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ』(Music of the Spheres)をリリース。BTSとタッグを組んだ2ndシングル「My Universe」は、欧米とアジアそれぞれを代表するグループのコラボレーションとして注目を集め、アメリカのシングルチャートBillboard Hot 100では初登場1位を記録した。2022年3月からワールドツアー『Music of the Spheres World Tour』を行っている。2022年12月現在までに64公演で約380万人を動員し、タイムズ誌が「過去に類をみない最高のライブ」と評するなど大きな話題となっている[23]。ツアーはまだ続いており、2024年に来日予定とする情報もある[24]。
1999年春にEMIの傘下パーロフォンと契約した。グラストンベリー・フェスティバルに初登場後、コールドプレイは新しいEPの製作に取り掛かる。『The Blue Room』と名づけられたEPは10月に5000枚がリリースされ、シングルカットされた『Bigger Stronger』はRadio 1で放送、知名度獲得の一助となった。その途中クリスとウィルがバンドの方針をめぐって喧嘩をしてしまう。その後和解するが、U2やR.E.M.のようなバンドを見習い、メンバー個人の尊重やドラッグをしないというバンドとしてのルールが決められた。ちなみに、ウィルの脱退騒動は、1stアルバム『パラシューツ』の収録曲「Trouble」のインスピレーションとなった。
2002年8月に2ndアルバム『静寂の世界』(A Rush of the Blood to the Head)をリリースした。オープニング・トラックの「Politik」はアメリカ同時多発テロ事件の数日後に書かれた。このアルバムで人気を博した「In My Place」、「クロックス(Clocks)」、そしてバラード曲である「The Scientist」といった数々の曲が生まれた。
バンドは2002年6月から2003年9月まで1年以上にわたってグラストンベリー・ロック・フェスティバルなどのロック・フェスを皮切りに、「A Rush of Blood to the Head Tour」を行った。このツアーで真のスタジアムバンドを確立するまでの過程が見られる。同時期に行われたU2のエレヴェイション・ツアーを彷彿とさせる、手の込んだ照明や個性的なスクリーンを多くの公演で採用した。延長公演のシドニー、Hordern Pavilionにおける公演でライブ2003のDVDとCDを収録した。このライブアルバムのプロモーション曲として新曲の「Moses」が選ばれた。この世界ツアーでは自らの曲だけでなく、アクアの「Barbie Girl」などのカバーも演奏した。2003年7月26日には日本のフジ・ロック・フェスティバルに出演した。
バンドの3枚目のアルバム、『X&Y』は前作と同様に日本で先行リリースされ、本国イギリスでは2005年6月6日にリリースされた。このアルバムは発売が遅れたので、所属するEMIの次年度に経常収支が引き継がれ、EMIの株価が大幅に下がってしまった。結局は全世界で830万枚を売り上げ、2005年に最も売れたアルバムとなった。先行シングルである「スピード・オブ・サウンド(Speed Of Sound)」は4月18日にラジオやネット配信で解禁となり、2005年5月23日にCDフォーマットでリリースされた。『X&Y』は28ヶ国で初登場1位を獲得し、イギリスのチャート史において最も早く売れたアルバム第3位となる(ちなみに第1位はオアシス、1997年のアルバム『Be Here Now』)。同アルバムからのシングルカット曲「フィックス・ユー(Fix You)」、「トーク(Talk)」はそれぞれ同年9月、12月に発売された。2006年5月にはシングルカット曲「ザ・ハーデスト・パート(The Hardest Part)」をイギリス以外の各国でリリースした。X&Yに対する批評家の反応は肯定的なものも多かったが、ネガティブな評価を下すメディアも存在した。ニューヨーク・タイムズ紙は「この十年でもっとも気にくわないバンド」と酷評した。
2006年12月初旬、バンドはブライアン・イーノ、マーカス・ドラヴスをプロデューサーに迎え、4枚目となるスタジオ・アルバム『美しき生命』(Viva la Vida or Death and All His Friends)のレコーディングにとりかかり始めた。この二人に加え、ティンバランドとのコラボレートの予定もあったという。バンドはこの後しばしのレコーディング休暇をとるが2007年初頭、チリやアルゼンチン、ブラジル、メキシコでのバンド初となる南米ツアーが敢行された。ツアー中には南米各地の教会などでアルバム収録を行っている。
2008年のニューヨークのハマースタイン・ボールルーム公演
『美しき生命(VIVA LA VIDA)』はコールドプレイの新しい境地。」とクリスは語る。過去三枚のアルバムを「三部作」とし、「これまでとはまた違う変化を持たせた。ファルセットを抑え、ヴォーカルの位置づけを下げることを最優先に考えた。例えばディストーション・リフを用い、ブルージーな低いトーンのヴォーカル、『ヴァイオレット・ヒル』がある。」としている。「ヴァイオレット・ヒル(Violet Hill)」はリード・シングルとして2008年4月29日にラジオ・オン・エアーとなった。ラジオでの解禁後、公式サイトから同シングルが1週間、フリーで配信となり200万ダウンロードを達成した。UKチャートではトップ10入り、USではトップ40入りのチャートアクションと健闘するが、セカンド・シングル「美しき生命(Viva La Vida)」はiTunesからのみ解禁となり、Billboard Hot 100では堂々1位を獲得、UKでもダウンロードチャート1位を獲得した。6月16日、コールドプレイはロンドン、ブリクストン・アカデミーでの45分間、二日間連続のフリーライブを皮切りにViva la Vida Tourを始めた。このパフォーマンスはBBCテレビセンターからテレビ放送された。
6月15日、アルバム『美しき生命』はリリースからたった3日でUKチャートNo.1を獲得した。
2009年初頭、ブリット・アワード(BRIT Awards)にて、シングル「Viva La Vida」で「British Single」、アルバム『Viva La Vida or Death And All His Friends』で「British Album」、バンド本体で「British Group」など計4つの賞にノミネートした。また、第51回グラミー賞では楽曲「Viva La Vida」で「最優秀楽曲賞」、アルバム「Viva La Vida or Death And All His Friends」で「最優秀ロックアルバム」など計3つの賞を勝ち取った。
2011年6月、5thスタジオ・アルバム『マイロ・ザイロト』(Mylo Xyloto)からのリード・シングルとして「ウォーターフォール 〜一粒の涙は滝のごとく(Every Teardrop Is A Waterfall)」をリリースした。全英シングルチャートで6位、全米ビルボード・ホット100で14位を記録、イギリスを含む15カ国以上でトップ10入りを果たした。また、同曲は2012年5月公開の映画『宇宙兄弟』の主題歌に起用されている。同年9月にはセカンド・シングル「パラダイス」をリリース。
2012年9月9日に行われたロンドン・パラリンピック閉幕式典ではヘッドライナーを務めた[35]。ジェイ・Zとリアーナも特別ゲストとして出演した。コールドプレイは、ジェイ・Zとはコールドプレイの楽曲「Paradise」、リアーナとはコールドプレイの楽曲「Princess of China」とリアーナの楽曲「We Found Love」でコラボし、さらに三者でジェイ・Zの楽曲「Run This Town」を披露した。コールドプレイは15曲以上の楽曲を披露し、最後に「Every Teardrop Is A Waterfall」を演奏してロンドンパラリンピック及びロンドンオリンピックの最後を締めた。
2015年11月、前作『ゴースト・ストーリーズ』から僅か1年と7ヶ月ぶりにリリース予定の7thアルバムに向けたリード・シングル「アドヴェンチャー・オブ・ア・ライフタイム(Adventure Of A Lifetime)」を発表し、同年12月4日に7thアルバム『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』(A Head Full of Dreams)を、日本も含めた全世界で同時リリースした。プロデューサーには、前作に引き続き長年コールドプレイの作品に携わっているリック・シンプソンらに加え、ノルウェーのプロダクション・チーム、スターゲイトを迎えている。また、ビヨンセやトーヴ・ロー、ノエル・ギャラガーなど多数のゲスト・ミュージシャンを迎え、さらにはクリスの前妻であるグウィネス・パルトロウ、間接的ではあるが米大統領のバラク・オバマも参加している。
2017年2月22日に、ザ・チェインスモーカーズとのコラボ楽曲「サムシング・ジャスト・ライク・ディス(Something Just Like This)」をリリース。同年7月14日には、7thアルバム『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』の兄弟盤として13作目のEP『カレイドスコープ EP』(Kaleidoscope EP)をリリースした。楽曲とEPはそれぞれ2018年のグラミー賞にノミネートした。
2018年11月14日に、バンドの20周年を記念してドキュメンタリー映画『コールドプレイ:ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』(A Head Full of Dreams)が映画館で1日限定で公開され、2日後にAmazonプライム・ビデオで配信がスタートした。バンドを結成した大学生時代から現在までの軌跡をまとめた映画となっている。同年には、書籍『LIFE IN TECHNICOLOR A CELEBRATION OF COLDPLAY』も発売された[39]。
同年12月7日に、ライブアルバム『Live in Buenos Aires』『Live in Tokyo』をリリースした。
2021年4月、新曲「ハイアー・パワー(Higher Power)」をリリース。同年9月、BTSとのコラボレーション曲「マイ・ユニヴァース(My Universe)」をリリース[41]。同曲はアメリカのシングルチャートBillboard Hot 100で初登場1位を獲得した。
同年10月15日、9thスタジアアルバム『ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ』(Music of the Spheres)をリリース。リック・シンプソンやジョン・ホプキンス、マックス・マーティンらに加え、オスカー・ホルターが制作に参加している。イギリスでは初登場1位を獲得し、2019年発売のエド・シーランのアルバム『No.6 コラボレーションズ・プロジェクト』以降で最高初週売上を記録したアルバムとなった。本作は第65回グラミー賞の最優秀アルバム賞及び最優秀ポップ・ボーカル・アルバムにノミネートした。収録曲の「ハイアー・パワー」「マイ・ユニバース」もそれぞれ第64回、第65回グラミー賞にノミネートした。
大きく分けると、コールドプレイは、1stアルバム『パラシューツ』(2000年発売)から3rdアルバム『X&Y』(2005年発売)まで、4thアルバム『美しき生命』(2008年発売)から7thアルバム『A Head Full of Dreams』(2015年発売)まで、8thアルバム『Everyday Life』(2019年発売)から現在まで、という3つの時期に区切ることができる。『パラシューツ』から『X&Y』まではロックの融合(クロスオーバー)、『美しき生命』から『A Head Full of Dreams』までは音楽の融合、『Everyday Life』から現在までは世界の融合というテーマが窺える。
ベーシストのガイ・ベリーマンは、楽曲ができる前にバンドとしてタイトルやコンセプトを既に決めていることが多く、それが「テーマ的に作業できる枠組み」を提供する役割を担っていると語っている。2019年に行われたYouTube向けのインタビューで、ヴォーカルのクリス・マーティンは、自分たちの曲作りの方法を「一連のドア」と表現し、通常彼はギタリストのジョニー・バックランドに最初のアイデアを持ち込み、彼はそれに反対するか意見を言う。同じことがジョニー・バックランドからガイ・ベリーマン、そしてドラマーのウィル・チャンピオンにも起こり、各メンバーが芸術的に表現することを可能にする。しかし、このプロセスは必ずしも直線的ではないことが知られており、「Magic」や「Adventure of a Lifetime」などの曲では、ガイとジョニーのベースとギターのリフからそれぞれ始まっている。
アルバム/楽曲別の特徴
EP『Safety EP』『Brothers & Sisters』『The Blue Room EP』(1998-99年)
1990年代後半、バンドがリリースした『Safety EP』『Brothers & Sisters』『The Blue Room EP』は、将来のリリースとは異なるドリームポップの特徴を備えていた[61]。「Such A Rush」「Easy To Please」などの楽曲では、レディオヘッドの影響が色濃く感じられる。
2ndアルバム『静寂の世界』は、「個々の楽曲は胸が張り裂けんばかりの激情のメロディーであり、バンドの新しい境地」と称賛された。評論家は、前作より大きく[65]、暗い、冷たいサウンドだと評し[66]、コールドプレイが「新たに得た自信」示したものだとして賞賛した[67]。『静寂の世界(A Rush of the Blood to the Head)』の本来の英語タイトルの意味は「頭に血が上る」である。クリスは「アルバムのタイトルは、衝動的な行動を意味しているんだ。時間には限りがある。友人がみんなずっとそばにいてくれるわけじゃない。一度きりしかできないこともあるだろう。祖父にいつも言われてた。今できることは今すぐやれって。手にしたものも、永遠にそこにあるわけじゃないから」と語っている[68]。
タイトル曲「Viva La Vida」の曲名「ヴィヴァ・ラ・ヴィダ」はスペイン語である。言葉そのままの意味は「人生を生きる」であり、[83]。日本語にすると「人生万歳」という意味になる。邦題はそれをさらに意訳して「美しい生命」と付けられた。楽曲の歌詞には「かつて世界を支配していた」という主人公の語り口による栄枯必衰と革命の物語が描かれている。この曲について聞かれたベーシストのガイ・ベリーマンは、「この曲は王国を失った王についての物語なんだ。アルバムのアートワークはすべて革命家とゲリラのアイデアに基づいていて、歌詞の一部には反権力的な視点が忍び込んでいる。政府に囲まれていることの代償でもあるんだけど、人間には感情があり、みんな死んでしまうし、毎日我慢しなければならないことの愚かさもあるんだ。だからアルバム・タイトルにしたんだ」と答えている[84]。
代々木公園の噴水広場
『美しき生命』からの3rdシングルとして、2008年に「Lovers In Japan」をリリースした。アルバムでは、「Lovers In Japan/Reign Of Love」という形で、1つのトラックに2曲が収録されている。EP『プロスペクツ・マーチ』には、「Lovers In Japan (Osaka Sun Mix) 」として1曲単体で収録されている。タイトルは「日本の恋人たち」という意味で、クリス・マーティンが日本を訪れたときに代々木公園や大阪で見た風景からインスパイアされて作られた。インタビューでクリスは、「僕は代々木公園を歩いていて、“こんなロマンティックな場所は初めてだ”と感じたんだよ。それで“ラヴァーズ・イン・ジャパン”というタイトルにしたんだ。すごくシンプルに、東京は、誰かと訪れるのにいい場所だと思ったんだよね。西洋の人たちは日本というとテクノロジーを連想して、セクシーな感じやロマンティックな感覚を日本と繋げない人たちもいる。でも、僕は日本にいるとそういうことを、すごく感じるんだ。こんなこと言ったら、日本の人たちに失礼かな?」「初めて日本に行った時に大阪に滞在したんだけど、到着してから何もかもが目新しくて、僕たち全員眠ることができないでいたんだ。そして、太陽が埠頭から昇ってくるのを見ていたところ、“僕の人生もずいぶんと変わったな”と、ふと感じたんだよね。だから、すごく幻想的なイメージなんだよ」と語っている[85][86]。
5thアルバム『Mylo Xyloto』(2011年)
白いバラのモニュメント
前作のアルバム『美しき生命』のテーマは、東洋的な影響の一部とともに、5thアルバム『マイロ・ザイロト』にも残っており[87]、ロック・オペラのスタイルで2人の人物の物語を描いたコンセプト・アルバムとなった。全体主義社会に生きる人々とそれを監視する"メジャー・マイナス"(Major Minus)率いる政府との「音」と「色」を巡る戦争や、人々の反抗を制圧するべく政府によって送り込まれた軍隊の一人"マイロ"(Mylo)と、全体主義世界の住民の一人で政府に最重要人物として狙われている"ザイロト"(Xyloto)との愛の行方、といったストーリーが描かれている。以前よりもエレクトロニックな要素を含むことでコールドプレイのサウンドのスペクトルを広げ、初めてアップビートな音色を主にフィーチャーし、「モダン、アーバン、ダンス」のメロディーを持つポップ・ロックのスタイルとなった。 ドラムスのウィル・チャンピオンによると、バンドはもともとアコースティックなアルバムを作りたかったので、楽曲「Paradise」が形になり始めたときには、別のエレクトロニックアルバムとして楽曲に取り組もうと考えていた。しかし、最終的にこの2枚は1枚の作品となり、「Charlie Brown」や「Us Against the World」などの曲は現在のバージョンに作り直された。ベースのガイ・ベリーマンは、自分たちが「多くの自信」を持ってこのプロジェクトに取り組んだと話している。 歌詞の面では、クリス・マーティンは、古い学校のアメリカのグラフィティ、白いバラ(白バラ抵抗運動)、そして「誰もが反対しているように見えても、自分の情熱に従って発言することができる」ことに触発されたと語っている。2013年には、マーク・オズボーンと共同で、アルバムの筋書きに基づくコミック・ブックがリリースされた。
1年後にリリースされた7thアルバム『A Head Full of Dreams』は、前作とセットになるような作品であり、代わりに明るく高揚感のある音色が特徴で、前作とのコントラストを作りながらディスコとファンクの要素を取り入れた。特にシングル「Adventure of a Lifetime」で顕著である。歌詞では、団結、夢見ること、親になること、許し、癒し、感謝といったテーマに取り組んだ。
EP『Kaleidoscope EP』(2017年)
ザ・チェインスモーカーズ
2017年には、7thアルバム『A Head Full of Dreams』の姉妹作品として『カレイドスコープ EP』を発売した。EPにはザ・チェインスモーカーズとコラボしたEDM楽曲「Something Just Like This」の東京ドームライブバージョン、そして「Aliens」でのブライアン・イーノとの再タッグ作品が含まれていた。 一方、「All I Can Think About Is You」や「Hypnotised」といったトラックでは、コールドプレイの新たなポップ・スタイルと彼らのオルタナティブ・ロックのルーツを混ぜ合わせ、アルバム『美しき生命』での実験とオーガニックなサウンドに回帰しつつ、ゴスペル、ブルース、クラシック音楽から影響を受けた次作『Everyday Life』の枠組みを構築している。
前作『Everyday Life』のマルチスタイルのアプローチは、ポップなサウンドに傾いているものの、2021年の9thアルバム『Music of the Spheres』でも同様に採用された。ベースのガイ・ ベリーマンによれば、このアルバムはライブパフォーマンスを考慮して制作したため、それが全体のエネルギーレベルや選曲に影響した。 クリス・マーティンは『スター・ウォーズシリーズ』に影響を受けたことを明かし、モス・アイズリー ・カンティーナのバンドパフォーマンスを見て、宇宙をまたぐアーティストとはどんな感じなのだろうかと思いを馳せたと話している。 新しい音楽的影響としては、「Human Heart」と「Coloratura」がある。前者はR&BデュオのWe Are Kingとジェイコブ・コリアーとのアカペラのコラボレーションであり、後者は10分18秒のプログレッシブロックバラードで、バンドがリリースした曲としては最長となった。 「誰もがどこかでエイリアンである (Everyone is an alien somewhere) 」というフレーズは、プロジェクトを推進するために頻繁に使用された。ドラムスのウィル・チャンピオンによると、「別の惑星の視点から見れば、我々はエイリアンである」ので、プロジェクトは、人々を互いに離れたままにするものではなく、代わりに一緒にするものに人々の目が向けられることを意図している。
リック・シンプソン、Dan Green、Bill Rahko、ダヴィデ・ロッシ、ジョン・ホプキンスの5人のプロデューサー・音楽家は、4thアルバム『美しき生命 』から現在まで、継続的にコールドプレイの作品に携わっている。特に前者3人は多数の楽曲に関わっており、8thアルバム『Everyday Life』では「ドリームチーム」と言及されている。ジョン・ホプキンスは、エレクトロ・アンビエントなどのジャンルにおいて重要な役割を担っており、最新作『Music of the Spheres』を含む多くのアルバムに参加している。
ライブアルバム『Live in Buenos Aires』(2018)をレビューした際、ピッチフォークのサム・ソドムスキーは、「21世紀の最も不朽のライブ・アクトの一つであるコールドプレイによる遺産を強く主張している」と述べ、ガーディアンのアレクシス・ペトリディスもバンドのセットリストを「いかにコールドプレイが巨大化し、そして巨大化し続けたかという強く気づかせる」と評した上で、この視点に同調している。また、両者は、ボーカルのクリス・マーティンが各楽曲の演奏の合間にしばしば一般客と交流していることについてもコメントしている。
2014年の『Ghost Stories Tour』では、Royal Albert HallやBeacon Theatreといった会場で親密なセットを披露した。2019年の『Everyday Life』でも同様のアプローチがとられ、チャリティのための小規模な公演や、ヨルダンのアンマン城塞での特別ライブストリームが行われた。後者をレビューしたNMEのダン・スタッブスは、「ステージ上こそコールドプレイが生き生きとする場所であり、彼らが最も意味を成す場所だ」と評している。
2000年代にリリースした1stアルバム『パラシューツ』, 2ndアルバム『静寂の世界 (A Rush of the Blood to the Head)』、3rdアルバム『X&Y』はイギリス史上最も売れたアルバム50選 (2019年公式チャート発表) に選ばれ、ビートルズやクイーン、マイケル・ジャクソン等を上回り、アーティストとして単独最多のランクイン数を記録した。3rdアルバム『X&Y』と4rdアルバム『美しき生命』 (Viva la Vida or Death and All His Friends)はそれぞれ2005年[101]、2008年[102]に世界で最も売れたアルバムとなった。4thアルバム『美しき生命』は、2000年代において世界で最もダウンロードされたアルバムでもある。
2012年のロンドンパラリンピック閉会式のヘッドライナーに選ばれた。15曲以上の楽曲を披露し、前年にリリースした「Every Teardrop Is A Waterfall」でロンドンパラリンピック及びロンドンオリンピックの最後を締めた。2013年にはフォーブスによって世界で最も影響力のあるイギリスの有名人に選ばれた。世界最大級の音楽フェスティバルであるグラストンベリー・フェスティバルのトリを歴代最多の5回務めている。コーチェラ・フェスティバルでも2005年にトリを務めている。 2016年の第50回スーパーボウルのハーフタイムショーでのパフォーマンスは、グループや男性アーティストとして史上最多の視聴者数を記録した。2016年から2017年まで行なわれたワールドツアー『A Head Full of Dreams Tour』は全122公演で約539万人を動員し、興行収入は5億2300万ドル以上で当時のコンサートツアー史上歴代3位を記録した。
コールドプレイは、日本においても同様に、最も影響力のあるアーティストの一つである。特に2010年代後半以降、米津玄師、藤井風、宇多田ヒカル、坂道グループ、BUMP OF CHICKENなどの作品に大きな影響を与え、日本の音楽シーンの基準を変えた。
コールドプレイに影響を受けたヒット曲も多い。例えば、コールドプレイの「Viva La Vida」の影響・オマージュを感じさせる曲としては、サカナクションの「ミュージック」、BUMP OF CHICKENの「ray」、スピッツの「ヒビスクス」、乃木坂46の「帰り道は遠回りしたくなる」などが挙げられる。同様に「Adventure of a Lifetime」に対しては、宇多田ヒカルの「人生最高の日」、欅坂46(現:櫻坂46)の「風に吹かれても」、米津玄師と野田洋次郎(RADWIMPS)の「PLACEBO」などが挙げられる。後述するものも含めて全ての楽曲が、元の文脈を踏まえてリスペクトを示したうえで、独自のアイデアを付け加えている。どの楽曲も各アーティスト固有のフィルターを通して表現されており、オリジナリティーに富む優れた音楽作品として昇華されている(ルーツやオマージュの一般論は#音楽的影響/ルーツの前提に詳述)。
宇多田ヒカルは、コールドプレイの影響を受けており、特にアルバム『Fantôme』(2016年)で顕著である。宇多田ヒカルの同アルバムのモチーフ及びタイトルはコールドプレイのアルバム『ゴースト・ストーリーズ』[153]、収録曲「道」の楽曲や歌詞は「Every Teardrop Is A Waterfall」、「人魚」は「U.F.O.」、「ともだち」は「Magic」、「真夏の通り雨」は「The Scientist」、「荒野の狼」は「Ink」、「人生最高の日」は「Adventure Of A Lifetime」、「桜流し」は「Death and All His Friends」の影響・オマージュを感じさせる。どの楽曲もアーティスト固有のフィルターを通して表現されている。オリジナリティーに富む優れた音楽作品として昇華されており、2010年代屈指の名盤として非常に高い評価を得ている(ルーツやオマージュの一般論は#音楽的影響/ルーツの前提に詳述)。
宇多田ヒカルとコールドプレイは、1998年デビュー、経歴[154]、音楽的ルーツ[155][156]などの共通点がある。2010年代には、それぞれEDMアーティストスクリレックスとアヴィーチーとのコラボ楽曲「Face My Fears」「A Sky Full Of Stars」をリリースした。また、コールドプレイは、初期3部作のアルバムのプロデューサーをケン・ネルソンが務めていたが、2008年の4thアルバム『美しき生命』以降、ブライアン・イーノやジョン・ホプキンス、Rik Simpsonなどをプロデューサーに迎えたことで、音楽性が大きく変化した。宇多田ヒカルの2010年代後半以降の作風の変化には、A・G・クック、フローティング・ポインツ、小袋成彬などをプロデューサーに迎えたことが大きく影響している。両者のプロデューサーのジャンルや方向性には通じるものがあり、コールドプレイが一つのロールモデルになっていることが窺える。
米津玄師は、自身の楽曲「Nighthawks」(2017年)について、自分のルーツを遡って行った先にコールドプレイやU2があることも踏まえて制作したと話している[157]。音楽性の転機と評されることも多い[158][159]米津玄師の「アンビリーバーズ」(2015年)の楽曲・歌詞・MVでは、コールドプレイの「Paradise」へのオマージュが見て取れる。米津玄師の代表曲「Lemon」(2018年)では、「Hymn For the Weekend」と「Yellow」の影響・オマージュが感じられる。曲名の「Lemon(=レモン)」は「Yellow(=黄色)」に関連性を見出すこともできる。同様に、米津玄師の「orion」(2017年)はコールドプレイの「Hymn For The Weekend」、「感電」(2020年)は「Arabesque」、米津玄師と野田洋次郎(RADWIMPS)の「PLACEBO」(2020年)は「Adventure of a Lifetime」の影響・オマージュを感じさせる。どの楽曲もアーティスト固有のフィルターを通して表現されており、オリジナリティーに富む優れた音楽作品として昇華されている(ルーツやオマージュの一般論は#音楽的影響/ルーツの前提に詳述)。
グループの転機とも称される乃木坂46の「逃げ水」(2017年)の楽曲・歌詞では、コールドプレイの「Charlie Brown」の影響・オマージュが感じられる。欅坂46(現:櫻坂46)の「風に吹かれても」(2017年)は、コールドプレイの「Adventure of a Lifetime」を思わせるディスコ・ファンクのテイストとなっている。欅坂46・けやき坂46(現:櫻坂46・日向坂46)の「太陽は見上げる人を選ばない」(2017年)、日向坂46の「月と星が踊るMidnight」(2022年)など、U2・コールドプレイの系譜に通じるような感動詞が印象的に使われている楽曲も増えた。乃木坂46の代表曲「シンクロニシティ」はコールドプレイの代表曲「Clocks」、「帰り道は遠回りしたくなる」は「Viva La Vida」の影響・オマージュが楽曲と歌詞で見られる。前者は、共時性を意味するタイトルも含め、アンサーソングのような構成になっている。後者は、楽曲のモチーフである"中心メンバーの卒業"と"王の退位"を掛けている。どの楽曲もグループ固有のフィルターを通して表現されており、オリジナリティーに富む優れた音楽作品として昇華されている(ルーツやオマージュの一般論は#音楽的影響/ルーツの前提に詳述)。
バンドアーティスト
スピッツの草野マサムネは、自身の楽曲「ヒビスクス」について、コールドプレイをオマージュして作った楽曲だとインタビューで答えている[182]。コールドプレイの「Viva La Vida」の影響が感じられる。ラジオでは、コールドプレイの「Clocks」について「(20年近く前に)音楽で涼しくなることってあるんだなぁと思い知った曲」と紹介して曲を流している[183]。那覇の真夏の猛暑の日に、車のエンジンを掛けたらラジオから、ちょうどこの曲が流れて来て、車のクーラーをかける前にヒンヤリとしてきたと当時を回想している。2002年リリースの『三日月ロック』以降のすべてのスピッツのオリジナルアルバムの共同プロデュースを手掛けている音楽家の亀田誠治は、海外のライブにも足を運ぶほどのコールドプレイの大ファンである(詳細は#プロデューサー参照)。
BUMP OF CHICKEN
BUMP OF CHICKENの楽曲や演出のルーツには、コールドプレイの存在があるとされる[184]。特に、アルバム『RAY』『Butterflies』以降の作風の変化は、コールドプレイとの同時代性が感じられる[185]。アルバム『Butterflies』(2016年)は、コールドプレイの『マイロ・ザイロト』を彷彿とさせるような煌びやかで澄み切ったサウンドスケープが印象的である。メンバーは海外までライブを観に行ったこともある。2022年にガイ・ベリーマンが来日した際には、ベースの直井由文はガイに会った写真を自身のSNSに投稿している[186]。音楽性の転機と評されることも多い「ray」(2014年)では「Viva La Vida」、「アカシア」(2020年)では「Every Teardrop Is a Waterfall」、「SOUVENIR」(2022年)では「Humankind」の影響やオマージュが、楽曲・歌詞・MVなどで見て取れる。どの楽曲もアーティスト固有のフィルターを通して表現されており、オリジナリティーに富む優れた音楽作品として昇華されている(ルーツやオマージュの一般論は#音楽的影響/ルーツの前提に詳述)。
サカナクションの山口一郎は、「めちゃくちゃ参考にしたボーカリスト」がコールドプレイのクリス・マーティンだと明かしている[32]。北海道での活動時期に小樽から札幌のスタジオを往復していたときには、車でコールドプレイのライブ音源[187]を聴きながら歌っていた。コールドプレイやクリスの歌い方がすごい好きだったため、初期の楽曲「Yellow」「In My Place」などをひたすら練習して真似をしたと話している。サカナクションの楽曲「human」はコールドプレイを意識して作ったと明かしている。人気曲「ミュージック」の楽曲・歌詞・MVは、コールドプレイの「Viva La Vida」へのオマージュを感じさせる。
エド・シーランは、「自分のキャリアを通してずっとコールドプレイを勉強してきた」「コールドプレイはとんでもない天才だ」と語り[29]、自身が今後リリースしたいアルバムをコールドプレイのアルバムに喩えている。コールドプレイとエド・シーランは、ライブで共演することも多く、コールドプレイの「Fix You」「Yellow」、エド・シーランの「Shivers」「Shape of You」「Thinking Out Loud」などを共に披露している。
デュア・リパは、クリス・マーティンについて「私にとって本当に尊敬するアーティストであり、インスピレーションを与えてくれる存在でもあり、私はずっと彼の音楽を聴いてきた」とインタビューで答えている。クリス・マーティンは、デュア・リパのデビューアルバムの収録曲「Homesick」の制作にも携わっており、同曲はコールドプレイの「Everglow」をサンプリングしている。コラボの経緯について、インタビューでデュア・リパは[203]、「ある会合で、誰かが "誰と仕事をしたいですか?"と聞いてきたので、"クリス・マーティンと一緒に曲を作りたいですね "と言いました。すると、その場にいた女性の一人が、"あら、彼とはしばらく一緒に仕事をしているのよ。喜んで彼にあなたの曲を送るわよ"と答えたんです。それで何曲か選んだんだけど、どうなるかはよくわからなかった。思い切った決断でした。するとメールが来て、"クリスが君に会いたがっている。マリブにある彼のスタジオに来ないか"と。緊張したと同時に、とても興奮しました。どう振る舞えばいいのかわからなかった」と明かしている。デュア・リパは、コールドプレイの『A Head Full of Dreams Tour』の2017年のラテンアメリカ公演のオープニングアクトも務めた。
ハリー・スタイルズ
ハリー・スタイルズは、「クリス・マーティンは自分が音楽を愛する理由であり、自分のアイドルだ」とSNSに投稿している。2017年のソロデビューシングル「Sign of the Times」はコールドプレイの「The Scientist」の影響を受けている。クリスは、ワン・ダイレクション時代からハリーやグループのファンを公言しており、2022年に自身のライブで「Sparks」を披露する際には、「ハリー・スタイルズが誰なのか知る前から、僕たちは彼についてこんな風に感じていたんだ」と曲を紹介している。
ビヨンセは、コールドプレイがヘッドライナーを務めた2016年の第50回スーパーボウルのハーフタイムショーの客演を、ブルーノ・マーズとともに務めた。ビヨンセは、コールドプレイの楽曲「「Hymn for the Weekend」にも、客演として参加している。コールドプレイの「Yellow」はビヨンセの最も好きな曲の一つであり、ビヨンセのドキュメンタリー映画「ライフ・イズ・バット・ア・ドリーム」には、夫のジェイ・Zと二人で「Yellow」を歌っている様子が映っている。
リアーナは、コールドプレイがヘッドライナーを務めた 2012年のロンドンパラリンピック閉会式の客演を、ジェイ・Zとともに務めた。リアーナは、コールドプレイの楽曲「Princess of China」にも、客演として参加している。ジェイ・Zとビヨンセの離婚危機の際には、クリスとリアーナは心配して2人でレストランで話し合った[204]。
フランク・オーシャンは、自身のソロデビュー作品であるミックステープ『Nostalgia Ultra』の1曲目「Street Fighter」でコールドプレイの楽曲「Lovers In Japan」「Life In Technicolor」「Strawberry Swing」をサンプリングし、2曲目で「Strawberry Swing」の歌詞を一部変えてカバーしている。全3曲ともにコールドプレイのアルバム『美しき生命』の収録曲であり、フランク・オーシャンの同アルバムへの傾倒が表れている。オルタナティブ・ロック、ブラックミュージック、エレクトロニカ、アンビエント、クラシックなどを横断したアルバム『美しき生命』の作風は、フランク・オーシャンの音楽性に通底している。
カニエ・ウェストは、自身の代表作となるアルバム『My Beautiful Dark Twisted Fantasy』のリリース直前に受けた2010年のインタビューでも同様にコールドプレイへの愛を熱弁している。「クリスはソングライターとしてもパフォーマーとしてもジョン・レノンと並ぶ天才だ」「30年後にはコールドプレイはビートルズよりも優れた、歴史上最も偉大なバンドだったと人々は回顧するだろう」と絶賛している[18]。コールドプレイと一緒に史上最高のアルバムを作ることが夢だとも語っている。当時のコールドプレイの最新アルバム『美しき生命』(2008年リリース)は、オルタナティブ・ロック、ブラックミュージック、エレクトロニカ、アンビエント、クラシックなどを横断した音楽性が特徴だが、2010年リリースのカニエのアルバム『My Beautiful Dark Twisted Fantasy』の作風に通じるものがある。2020年には、カニエは自身のプロジェクト「Sunday Service」のライブで、コールドプレイの「フィックス・ユー」をカバーしている
ドレイク、キッド・カディ、マック・ミラーをはじめとするマチズモを強調しない内省的な歌詞を特徴とするラッパーが2010年代以降増えたが[208]、コールドプレイは、2000年代以降において、そのような作風が受け入れられる土壌をロックバンドとして形成したとも言える。コールドプレイが人気を博す以前のアメリカのロックシーンでは、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、グリーン・デイ、パール・ジャムなど、力強さや荒々しさを前面に出したバンドが中心を担っていた。ドレイクは自身の楽曲「Congratulations」、マック・ミラーは「Cut the Check」において、それぞれコールドプレイの「Viva La Vida」をサンプリングしている。コールドプレイは、キッド・カディの「Day 'n' Nite」のカバーを「Spotify Singles」としてリリースしている。
ニック・ケイヴは、自身のバンド「ニック・ケイヴ・アンド・ザ・バッド・シーズ」の楽曲「Waiting for You」(2019年リリース)は、クリスの助言を取り入れて作り直したものだと明かし、「私はいつもクリスの寛大な精神と世界との関わり方に惹かれている」「彼は優しい男で、私の大切な友人だ」と話している。
Le SoirのDidier Zacharieによると、『Music of the Spheres World Tour』(2022-23)が提案したエコロジー計画は、スタジアムツアーとしては「前例がない」とし[226]、バンドが環境に優しいツアーの「青写真を描いた」と評価されている[227]。2022年、世界最大級のライブ・エンタテイメント企業であるライブ・ネイションのLucy August-Pernaは、Coldplayはそれまでの5年間に同社が開発してきたフレームワークをさらに構築するのを手助けし、コールドプレイの成功事例と計画は、より多くのアーティストに「持続可能なツアーの選択肢を提供」するために標準化されるとコメントしている[228]。Uproxxとビルボードは、コールドプレイがビリー・アイリッシュの『Happier Than Ever, The World Tour』[229]とショーン・メンデスの『Wonder:The World Tour』[230]のツアーに与えた影響について評価している。
2ndアルバム『静寂の世界 (A Rush of the Blood to the Head)』(2002年)は、ロイヤル・メールによって過去40年間のイギリスのクラシックなアルバム・カバーを称える切手セットに選ばれ[239]、ロックの殿堂[240]、ローリング・ストーン[241]、NME[242]によって史上最高のアルバムの1つに選ばれた。 ローリング・ストーンは「Clocks」と「Fix You」を、NMEは「Yellow」と「The Scientist」を史上最高の曲の1つに位置づけた。ローリング・ストーンとBBCアメリカは、「美しき生命 (Viva La Vida)」を2000年代のベストトラックの1つとして称賛した。『静寂の世界』はBBCのラジオ2局のリスナーによる歴代最も好きなアルバムの1位に選出された[15]。
2010年、VH1は音楽業界の専門家の投票に基づき「史上最も偉大な100人のアーティスト」の一つにコールドプレイを選出した[243]。 翌年、バンドは『Mylot Xyloto』をリリースし、Qの「過去30年間の偉大なアルバムリスト」に加えられた[244]。ローリング・ストーンはリードシングル「Every Teardrop Is a Waterfall」を2010年代のベストトラックの1つに選出した[245]。 iHeartRadioは2014年にバンドがリリースした「A Sky Full of Stars」を2010年代のオルタナティブ・ロックを代表する1曲とした[246]。英国レコード産業協会は英国音楽の世界輸出を押し上げたアーティストとしてアデルやエド・シーランと共にコールドプレイを挙げている。
日本のメディア/評論家
音楽雑誌rockin'onの創刊者の渋谷陽一は、9thアルバム『Music Of The Spheres』について、「アルバム・コンセプトにしっかり物語性を持たせ、それをジャケット・デザインやMVによってひとつの世界観として作り上げていく、その手法は相変わらず見事だし、真面目だ」と評している[247]。収録曲「Coloratura」については、プログレッシブ・ロックを生んだUKロックの伝統文化の継承を見事なエンターテイメントにして見せていると称賛している[248]。
音楽雑誌MUSICAの創刊者であり、音楽フェス『VIVA LA ROCK』のプロデューサーを務めている鹿野淳は、コールドプレイの2017年の東京ドームライブの感想として「あれだけ彼ら(=コールドプレイ)のエンターテイメントに影響されたバンドによる音楽とライヴが世界中に溢れ、それを目撃し続けているのに、やはり大元のライヴは一味違うし、誰よりも大胆でキレがあった。何度見ても楽しいし、何度見ても知り合いにバカスカ会う(笑)」と称賛している[251]。
音楽ライターの池城美菜子はファンを公言し[252]、「Viva La Vida」の歌詞を絶賛している[253]。
2008年のAppleの「iPod + iTunes」のCMでは、コールドプレイの「Viva La Vida」が使用された。2011年にApple本社で行われたスティーブ・ジョブズの追悼式典では、コールドプレイは式の最後に「Fix You」「Every Teardrop Is a Waterfall」など計4曲を演奏し、コールドプレイのファンでもあったジョブズに捧げた[262]。Appleが2014年に初めてApple Watchをイベントで発表する際の動画では、コールドプレイの「A Sky Full of Stars」が使われた。2021年には、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツの娘のジェニファー・ゲイツの結婚式に招かれて楽曲を演奏した。
アニーション映画『トロールズ』(2016年公開)では「Adventure of a Lifetime」(2015年リリース)が劇中歌に使われている。2021年公開のアニメーション映画『SING/シング: ネクストステージ』では、「A Sky Full of Stars」(2014年リリース)が劇中歌に使われている。
川村元気が企画・プロデュースした日本の実写映画『宇宙兄弟』(2012年公開)では、「Every Teardrop Is a Waterfall」(2011年リリース)が主題歌に使われている。川村元気と『宇宙兄弟』の原作者の漫画家小山宙哉は、その後コールドプレイの楽曲「Something Just Like This」の日本版MVの脚本・監督・プロデュース、キャラクターデザインをそれぞれ担当し、小松菜奈がMVの主演を務めた。
世界屈指の名門クラブとして知られるリヴァプールFCでは、2019年に30年ぶりのリーグ優勝を成し遂げた際に、選手たちは祝賀会で流す曲としてコールドプレイの「A Sky Full of Star」を選んだ[272]。優勝の立役者としてPFA年間最優秀選手賞を受賞したフィルジル・ファン・ダイクは、自分が一番好きな曲が「Viva La Vida」だと話し[273]、別のインタビューではコールドプレイの「Paradise」を称賛している[274]。リヴァプールFCの元キャプテンのスティーヴン・ジェラードは、最も好きなバンドがコールドプレイだと話し、コールドプレイのコンサートはこの世のものとは思えないほど素晴らしいと、インタビューでガリー・ネヴィルに対して語っている[275]。
2004年のグラミー賞の授賞式では当時のアメリカ大統領ジョージ・ウォーカー・ブッシュとイラク戦争を批判し、民主党の大統領候補だったジョン・ケリーを支持した。2008年の大統領選では民主党から立候補したバラク・オバマを支持した。2015年にリリースされた楽曲「Keleidoscope」では、当時のオバマ大統領が歌った「アメイジング・グレイス」がサンプリングされている。2015年にアメリカ初の黒人教会で起きたチャールストン教会銃撃事件で亡くなった州上院議員クレメンタ・C・ピンクニーの葬儀の際に、オバマは同曲を歌ったが、その時の歌声が楽曲「Keleidoscope」に使われている。コールドプレイのファンでもあるオバマは特別に使用許可を与え、「彼らの歴史の一部になることができて嬉しい」と話している。2020年のジョー・バイデンのアメリカ大統領選の勝利演説集会では、コールドプレイの「A Sky Full of Stars」が流された[288]。バイデンの息子ポー・バイデンはコールドプレイのファンだったが、2015年に脳腫瘍で亡くなっている。「A Sky Full of Stars」は息子の1番好きな曲だった。ボーカルのクリス・マーティンは当時の彼の葬儀で、コールドプレイの楽曲「Til Kingdom Come」を演奏している。
^“The Oral History of Taylor Swift's 1989”. Grammy. 2021年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月16日閲覧。 “I added some big chords and a build-up in the bridge. On the choruses I recorded Coldplay-type rhythm chords.”
^“Late Registration”. Rolling Stone. 2022年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月18日閲覧。 “He aims for what he calls 'that Coldplay, Portishead, Fiona Apple style' in his mad quest to explode every cliche about hip-hop identity. Can he get it done? Yes, he can.”
^^ "Bruno Mars In Ascension". The New York Times. "Mars channels the powder-puff vocals of Jason Mraz on Count On Me as well as on Marry You, which borrows liberally from Coldplay in its spacious drums and forceful velocity". 5 October 2010. Archived from the original on 17 January 2022. Retrieved 17
Safety EP •The Blue Room EP •Acoustic •Trouble: Norwegian Live EP •プロスペクツ・マーチ•iTunes Festival: London 2011 •Live in Madrid •Live from Spotify London •カレイドスコープ EP•グローバル・シチズンEP1