21 (アデルのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
21
アデルスタジオ・アルバム
リリース
録音 2010年
ジャンル ポップス
ロック
オルタナティブ・ロック
R&B
ソウル
時間
レーベル XL
コロムビア
プロデュース リック・ルービン
ライアン・テダー
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 英米その他19か国にて1位獲得
    英国1位・21週
    米国1位・23週
  • 週間4位(日本・オリコン
  • 2012年度上半期18位(日本・オリコン)
  • 2012年度年間35位(日本・オリコン)
  • アデル アルバム 年表
    19
    2009年
    21
    (2011年)
    25
    2015年
    ミュージックビデオ
    「Rolling in the Deep」 - YouTube
    「Turning Tables」 - YouTube
    「Set Fire To The Rain」 - YouTube
    「Someone Like You」 - YouTube
    テンプレートを表示

    21』(トゥエンティワン)は、イギリスシンガーソングライターアデルのスタジオ・アルバムである。

    背景とコンセプト[編集]

    前作『19』と同様、『21』はレコーディング当時の年齢であるが、基本的に「離別」のアルバムであり[1]、彼女の失恋に対する感情が反映されている。アルバムのレコーディング前、恋人との時間を過ごすために、彼女のデビュー・アルバムが支持されたことによって行われた2008年の欧米ツアーAn Evening with Adele英語版をキャンセルしたことが明らかとなり、彼女の交際はイギリスのマスコミの悪評を受けていた[2]。彼女は後に、他のいくつかの個人的な要素が彼女の決断に寄与したことを明らかにした[3][4]。離別による荒廃が『21』へのインスピレーションをアデルに与えた[5]。「私がこのレコードを書いたとき、私の心は張り裂けそうでした。私はまだ完全には立ち直っていません。思うに、私の最後の交際についての私の気持ちから立ち直るのに10年はかかるでしょう。それは私のこれまでの人生の全てにおいて最も大きなことでした」と、この交際がこれまでの彼女の人生において最も重大であったことを明らかにした[6]

    さらにアデルは、『19』と並べることで、彼女の個性と芸術性の成長を象徴するために、タイトルを『21』に決定したとも、自らのブログで述べている[7]。多くの批評家はアデルの芸術的な成長を賞賛し、いくつかの楽曲の奥深さと成熟さを褒め称えた[7][8]

    レッド・ホット・チリ・ペッパーズの「カリフォルニケイション」が大好きなアデルは、そのアルバムのプロデューサー、リック・ルービンとの仕事に関心があることを表明した。アデルが2008年にサタデー・ナイト・ライブへ出演し、「Chasing Pavements」を演奏していた際、その観衆の中にいたルービンを認識したのが、初めてのアデルとルービンの出会いだった[3]。一連の良好な出会いに続いて、彼らは結局、2009年のグラミー賞で会った後に共同制作することを決定した[3]。アデルとルービンの共同制作は最終的に「Don't You Remember」、「He Won't Go」、「One and Only」、そしてザ・キュアーの「Lovesong」カヴァーをルービンがプロデュースすることによって実を結んだ。同様に、アデルとライアン・テダーとの出会いも偶然によるものだった。2009年のグラミー賞において、2人は偶然にも同じホテルに滞在しており、そこのエレベーターの中で初めて出会った[9]。その偶然の引き合わせに続いて、彼らはアデルのセカンド・アルバムの楽曲において共同制作することを決め、テダーは「Rumour Has It」や「Turning Tables」をプロデュースした。その直後にアデルは、ジム・アビス、フレイザー・T・スミス、ダン・ウィルソン及びポール・エプワーズを含む、更なるプロデューサーを発表した。

    反響[編集]

    評論家によるアデルのボーカル・パフォーマンスと楽曲に対する、世界的な賞賛を持って発表された。

    批評家の一人はClash Music.comにおいて、「アデルがデビューしてからセカンドアルバムを出すまでの2年間において、彼女は明確に世界を分かった。『19』を作った時には、等身大の10代の荒々しい白鳥の歌であったが、『21』では、成人期の現実として、より深くなる苦悩や心の傷との衝突という成人の義務を取り入れた」と書いた[10]

    イギリスとアメリカを含む、世界19か国にて初登場1位獲得。アメリカBillboard 200に於いては、この年最高の初動売上枚数352,000枚を誇る。

    その後、2011年のブリット・アワードにおいて、このアルバムから2作目のリカット・シングル「サムワン・ライク・ユー」のパフォーマンスが賞賛され、全英アルバムチャートにおいて11週連続首位を独走。4月18日にフー・ファイターズの『ウェイスティング・ライト』に座を奪われたが、その後幾度に渡り首位を獲得し、全英通算23週首位を獲得している。それまで、1984年ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズによるコンピレーション・アルバム『レジェンド』 (en:Legend (Bob Marley & The Wailers album))の持つ歴代最多首位獲得数の12週連続1位[11]を破った。また、これまでのイギリスにおけるアルバム・ダウンロードにおいて最高の売り上げとなった[12]。イギリスでは、アルバム発売から3か月と経たずに出荷枚数が210万枚を超え、英国レコード産業協会によって16倍プラチナディスクに認定された[13]を塗り替えた。アメリカのビルボードチャート[11]では首位陥落後も常に上位(主にTOP3)にランクインし、2012年01月14日付で通算14週の首位に返り咲いて以降、驚異的な逃げ切りを見せ、全米通算24週の1位を獲得。女性アーティストのアルバムとしては、ホイットニー・ヒューストンの「ボディーガード」通算20週を凌ぐ記録で歴代1位。

    全世界20カ国で1位獲得、3つのギネス記録に認定されるなど次々と快挙を達成。イギリス国内では、これまでにおよそ500万枚を売り上げ、全英歴代アルバムセールス4位を記録している。全米ビルボードチャートにおいては、39週連続でトップ5位以内を記録し、マイケル・ジャクソンの持つ38週連続の記録を抜く歴代1位。2017年12月現在、全世界での総売上が3,100万枚を突破している。

    第54回グラミー賞では「最優秀アルバム」の他、「最優秀楽曲」「最優秀ポップパフォーマンス(ソロ)」「最優秀ポップボーカルアルバム」「最優秀ショート・フォーム・ビデオ」を6部門を受賞した。

    トラックリスト[編集]

    2010年11月30日にiTuneストア(イギリス)で発売された公式トラックリスト[14]

    #タイトル作詞・作曲Producer(s)時間
    1.Rolling in the Deepアデル・アドキンス、ポール・エプワーズエプワーズ
    2.Rumour Has Itアドキンス、ライアン・テダーテダー
    3.Turning Tablesアドキンス、テダージム・アビス
    4.「Don't You Remember」アドキンス、ダン・ウィルソンリック・ルービン
    5.Set Fire to the Rainアドキンス、フレイザー・T・スミス 
    6.「He Won't Go」アドキンス、エプワースルービン
    7.「Take It All」アドキンス、エグ・ホワイトアビス
    8.「I'll Be Waiting」アドキンス、エプワースエプワース
    9.「One and Only」アドキンス、ウィルソン、グレッグ・ウェルズルービン
    10.Lovesongロバート・スミス、サイモン・ギャラップ、ロジャー・オドネル、ポール・トムスン、ローレンス・トルハースト、ボリス・ウィリアムスルービン
    11.Someone Like Youアドキンス、ウィルソンウィルソン、アドキンス

    アメリカで発売された数量限定の豪華盤は、特徴として、いくつかのライブ版が含まれている[17]

    出典[編集]

    1. ^ Adele: 21 Review”. MusicOMH.com (2011年1月24日). 2011年4月24日閲覧。
    2. ^ Adele Explains 2008 Booze & Love Meltdown”. contactmusic.com (2009年6月8日). 2011年4月24日閲覧。
    3. ^ a b c Mark McInnis (Creator and Executive Producer) (2011年3月22日). Adele Plays with MTV News (Television production). Toronto, Canada: MTV Live (Canada). 
    4. ^ 'I'm a failure...that's why I sing': Never mind the hits, Adele reveals that she is fuelled by pain and insecurity”. dailymail.co.uk (2011年1月20日). 2011年5月1日閲覧。
    5. ^ Adele Opens Up About Her Inspirations, Looks and Stage Fright in New Rolling Stone Cover Story”. Rolling Stone (2011年4月13日). 2011年4月29日閲覧。
    6. ^ Still, Jennifer (2011年2月23日). “Adele: 'Writing album broke my heart'”. 2011年4月24日閲覧。
    7. ^ a b Adele: I'm very excited, nervous, eager, anxious but chuffed to announce my new album!”. Adele.tv (2010年11月1日). 2011年4月24日閲覧。
    8. ^ McGinley, Gary (2011年1月25日). “Adele 21. No Ripcord. http://www.noripcord.com/reviews/music/adele/21 2011年5月1日閲覧。 
    9. ^ "Adele: Track by Track Interview" (Promo Video). XL Recordings. Retrieved 25 April 2011
    10. ^ Adele 21: All About That Voice”. Clash Music.com (2011年1月24日). 2011年4月24日閲覧。
    11. ^ a b Jennifer Lopez Extend Reign on U.K. Charts ビルボード Retrieved 11 April 2011
    12. ^ “Lady Gaga sets platinum record for digital”. The Official Charts Company. (2011年3月1日). http://www.theofficialcharts.com/chart-news/lady-gaga-sets-platinum-record-for-digital/ 2011年5月3日閲覧。 
    13. ^ Certified Awards Search”. British Phonographic Industry. 2011年5月3日閲覧。
    14. ^ 21 by Adele - Download 21 on iTunes”. Itunes.apple.com (2011年1月21日). 2011年5月3日閲覧。
    15. ^ 21 Greek Review”. public.gr. 2011年4月27日閲覧。[リンク切れ]
    16. ^ “[>http://www.e-shop.gr/show_mus.phtml?id=MUS.216299 21 Information]”. e-shop.gr. 2011年5月3日閲覧。
    17. ^ Adele: The Billboard Cover Story”. Billboard (2011年1月28日). 2011年5月3日閲覧。