桜流し

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桜流し
宇多田ヒカルシングル
初出アルバム『Fantôme
リリース
規格 音楽配信
ジャンル J-POP
時間
レーベル EMIミュージック・ジャパン
作詞・作曲 作詞:宇多田ヒカル
作曲:宇多田ヒカル、ポール・カーター英語版
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 2位Billboard JAPAN Hot 100
  • 2位(ビルボード・ジャパンHot Top Airplay)
  • 2位(ビルボード・ジャパンAdult Contemporary Airplay)
  • 1位(ビルボード・ジャパンHot Animation)
  • 宇多田ヒカル シングル 年表
    Show Me Love (Not A Dream)
    (2010年)
    桜流し
    (2012年)
    花束を君に
    真夏の通り雨
    2016年
    テンプレートを表示

    桜流し」(さくらながし)は、2012年(平成24年)11月17日よりデジタル配信されている宇多田ヒカルの楽曲である。また、12月26日にはDVDシングルが発売された。配信限定のシングルとしては、3作目にあたる。

    解説[編集]

    宇多田ヒカルが「人間活動」として活動を休止して以来初のシングルである。配信限定のシングルとしては、2009年の「Beautiful World -PLANiTb Acoustica Mix-」以来、約3年振りとなり、新曲の発表はおよそ2年ぶりとなる。本楽曲は自身が主題歌を務めてきた映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの第3作、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の主題歌として書き下ろされたもの[1]庵野秀明監督からの「映画の展開には沿わず、今宇多田さんが思うこと、感じていることを歌にしてほしい」という希望により、ストーリーをほとんど知らないまま製作したほか[2]、宇多田自身もネタバレするのを嫌がったらしく、映画の展開をほぼ知らないまま作詞したという[3]

    作曲は、宇多田とイギリスロンドン在住のソングライタープロデューサーであるポール・カーター英語版の共作で、カーターは2012年11月2日の時点で『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』関連曲を制作したとブログに記述していた[4][5]。また、カーターによる同曲のピアノインストゥルメンタルYouTubeで公開されている[6]。結局2011年9月から作り始め、一年かかって完成したと話している[7]

    同映画の公開日が発表された時点でもなお主題歌の詳細は発表されておらず、宇多田が続投するのか全く判らない状況であった。その後、映画公開日の午前0時にスタッフのTwitterアカウントにより初めて情報が解禁された。なお、宇多田ヒカルはこの時点ではまだ「人間活動」中であり今回の楽曲発表はあくまでも特例とされた[8]。その後、「花束を君に」「真夏の通り雨」の2曲の2016年4月4日のメディア解禁をもって音楽活動の再始動とした[9]

    初CD化は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』のDVD・Blu-rayの初回特典CD『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q オリジナル・サウンドトラック』。通常商品としてのCD化は2016​年9月28日に発売のオリジナル・アルバム『Fantôme』に収録される[10]

    PV[編集]

    本作のプロモーションビデオは、カンヌ国際映画祭でグランプリ受賞の経歴を持つ河瀨直美により「母性」をテーマとして制作された[1]。宇多田本人は一切出演しておらず、日本の身近な風景や新生児の映像で構成されている。自身がPVに出演していないのは「Beautiful World」「Kiss & Cry」と合せ3度目である。

    ビデオは発売日より11月19日までの3日間限定で特設サイト及びYouTube上でフルバージョンが公開され[1]、公開3日間で350万回再生を記録した[11]

    このPVとは別に、2016年のアルバム「Fantôme」リリースプロモーションの一環として、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(『エヴァQ』)を制作したスタジオカラー所属スタッフ吉崎響により、『エヴァQ』の映像を使用したPVが作成されている[12]。『エヴァQ』バージョンは同年9月19日より24時間限定でフルバージョンがYouTubeで公開された。

    チャート成績[編集]

    iTunes Storeでは配信開始の11月17日0時から2時間50分でiTunesトップソングチャートの1位を獲得した[11]。また、レコチョクほかを含めた17、18日2日間の総ダウンロード数は10万ダウンロードを記録し、「Flavor Of Life -Ballad Version-」以来、最速初動の記録となった[11]

    パクチーの歌[編集]

    宇多田は本作発表前に「パクチーの歌」と呼ばれるオリジナル曲を作曲中であるとTwitter上でつぶやいた。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の主題歌を切望するファンからの質問に対し、この「パクチーの歌」を提供する意思がある事を伝えた[13]。しかしその後、ファンからの質問に答える「ヒカルパイセンに聞け」コーナーで本作が「パクチーの歌」ではなかったことが明らかになった[14]

    収録曲[編集]

    1. 桜流し (4:41)
      作詞:Utada Hikaru、作曲・編曲[15]:Utada Hikaru & Paul Carter、ストリングスアレンジ:Paul Carter & 河野圭
    2. 桜流し (Instrumental) (4:40)

    桜流し (映像作品)[編集]

    桜流し
    宇多田ヒカルDVD
    リリース
    ジャンル J-POP
    レーベル EMIミュージック・ジャパン
    チャート最高順位
    • 4位オリコン・DVD総合)
    • 3位(オリコン・DVD音楽)
    宇多田ヒカル 年表
    WILD LIFE
    2011年
    桜流し
    2012年
    -
    テンプレートを表示

    桜流し』(さくらながし)は、2012年12月26日に発売された宇多田ヒカルの5枚目のDVDシングル。

    解説[編集]

    DVDシングルとしては『誰かの願いが叶うころ』以来、8年ぶりのリリースとなる。CD化されていない楽曲がDVDシングルの形態で発売されるのは初めてである。宇多田は「このビデオは形に残したい、DLが苦手な人にも届けたいと思うようになって急遽DVD発売を決めたからこんなに遅くなっちゃった」と語っている[16]

    初回特典として、貞本義行描き下ろし「桜流し」ビジュアルB2ポスターが購入者に配布された。

    収録曲[編集]

    1. 桜流し ミュージック・ビデオ

    他ミュージシャンによるカバー[編集]

    • 2014(平成26)年
    • 2017(平成29)年
      • 10月11日、緒方恵美 - アルバム『アニメグ。25th Incomplete Edition』に収録。

    脚注[編集]

    1. ^ a b c 宇多田ヒカル、久々の新曲は「ヱヴァQ」テーマソング”. ナタリー. ナターシャ (2012年11月17日). 2012年11月17日閲覧。
    2. ^ utadahikaru(宇多田ヒカル)2012年11月22日の発言、2012年12月3日参照。
    3. ^ utadahikaru(宇多田ヒカル)2012年11月18日の発言、2012年12月3日参照。
    4. ^ Carter, Paul (2012年11月2日). “COMING SOON” (英語). BENBRICK|PAUL CARTER. 2012年11月27日閲覧。
    5. ^ あおきめぐみ (2012年11月26日). “宇多田ヒカルさんと「桜流し」を共同制作したポール・カーターさん、同曲のピアノ版PVを公開”. はてなブックマークニュース. はてな. 2012年11月27日閲覧。
    6. ^ Paul Carter plays "Sakura Nagashi" (桜流し) - YouTube
    7. ^ utadahikaru(宇多田ヒカル)2012年11月18日の発言、2012年12月3日参照。
    8. ^ “休業中の宇多田ヒカル、『ヱヴァQ』に新曲提供 今作もEDテーマ歌う”. ORICON STYLE. (2012年11月17日). http://www.oricon.co.jp/news/music/2018817/full/ 2012年11月17日閲覧。 
    9. ^ “宇多田ヒカル、本日新曲「花束を君に」「真夏の通り雨」初オンエア 15日より楽曲配信スタートも”. Real Sound. (2016年4月4日). http://realsound.jp/2016/04/post-6963.html 2016年7月9日閲覧。 
    10. ^ “宇多田ヒカル、9月に8年半ぶり新アルバム”. ORICON STYLE. (2016年7月8日). http://www.oricon.co.jp/news/2074729/full/ 2016年7月9日閲覧。 
    11. ^ a b c 宇多田ヒカルの新曲「桜流し」が記録ラッシュ!自己最速スピードで”. シネマトゥデイ (2012年11月19日). 2012年11月20日閲覧。
    12. ^ 宇多田ヒカル、スタジオカラー制作「桜流し」新MVを1日限定公開 - 音楽ナタリー(株式会社ナターシャ)” (2016年9月19日). 2016年9月21日閲覧。
    13. ^ utadahikaru(宇多田ヒカル)2012年6月25日の発言、2012年11月17日参照。
    14. ^ “「#ヒカルパイセンに聞け」Q&Aサイト”. http://www.utadahikaru.jp/paisen/ 2016年9月28日閲覧。 
    15. ^ utadahikaru(宇多田ヒカル)2012年11月18日の発言、2012年12月3日参照。
    16. ^ utadahikaru(宇多田ヒカル)2012年12月28日の発言、2013年2月21日参照。

    外部リンク[編集]