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[[2008年]]からは「連続ドラマW」の製作も開始した。第1弾となる『[[パンドラ (テレビドラマ)|パンドラ]]』は第1回「[[東京ドラマアウォード]]」でグランプリ、脚本賞、演出賞を受賞した。民放の連続ドラマとは異なり、[[クール (放送)|クール]]ごとの製作ではない。 |
[[2008年]]からは「連続ドラマW」の製作も開始した。第1弾となる『[[パンドラ (テレビドラマ)|パンドラ]]』は第1回「[[東京ドラマアウォード]]」でグランプリ、脚本賞、演出賞を受賞した。民放の連続ドラマとは異なり、[[クール (放送)|クール]]ごとの製作ではない。 |
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[[2014年]]10月より連続ドラマWでは「土曜オリジナルドラマ」「日曜オリジナルドラマ」の2枠での放送が開始された。 |
[[2014年]]10月より連続ドラマWでは「土曜オリジナルドラマ」「日曜オリジナルドラマ」の2枠での放送が開始された<ref>{{Cite web| title = 10月から「連続ドラマW」は土日2本!話題作を連続放送| publisher = [[TV LIFE]]| date = 2014-07-11| url = http://www.tvlife.jp/2014/07/11/24566| accessdate = 2014-12-23}}</ref><ref>{{Cite news| author = 田中誠 | title = 「連続ドラマW」土曜夜も、週2回に…WOWOW| newspaper = [[読売新聞|YOMIURI ONLINE]]| date = 2014-09-18| url = http://www.yomiuri.co.jp/culture/tv/tnews/20140911-OYT8T50053.html| accessdate = 2014-12-23}}</ref>。 |
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== 制作の背景 == |
== 制作の背景 == |
2014年12月23日 (火) 12:53時点における版
ドラマ |
『ドラマW』(ドラマダブリュー)は、WOWOWが2003年から不定期に制作・放送しているテレビドラマのシリーズ。全作品ハイビジョンでの製作。
概要
特徴としては、ほぼ全ての作品が原作付きである。芥川賞や直木賞を受賞した人気作家の過去の未映像化作品が多く選択され、著者で作品を選ぶような傾向が強い。芥川賞や直木賞の受賞作、「このミステリーがすごい!」上位ランクイン作など、話題の作品の映像化にも積極である。
有料放送であるため、視聴率やスポンサーの意向などに左右されずに制作することが可能であることから、演出には映画監督を中心に起用しており、いくつかの作品は多くの賞で表彰されている。中でも宮部みゆきが直木賞を受賞した「理由」の映像化は、劇場公開もされ、『キネマ旬報』の年間ベストテンにもランクインした。
また、後日劇場公開がされた作品があるためか、allcinema ONLINEなどのデータベースサイトではテレビ映画と位置づけされる場合がある。第28作目の『イヴの贈り物』以降は、複数作品まとめての放送が主流となっている。
2008年からは「連続ドラマW」の製作も開始した。第1弾となる『パンドラ』は第1回「東京ドラマアウォード」でグランプリ、脚本賞、演出賞を受賞した。民放の連続ドラマとは異なり、クールごとの製作ではない。
2014年10月より連続ドラマWでは「土曜オリジナルドラマ」「日曜オリジナルドラマ」の2枠での放送が開始された[1][2]。
制作の背景
BSデジタルが放送開始された2000年以降、有力映画専門チャンネルの他、民放系BS局の開局でBS放送を取り巻く状況は一変し、競争が激化していた。加入者数が頭打ちになる中、WOWOWにとって他局との差別化を図るためにオリジナルコンテンツを制作することは重要な課題であった。第1弾である「センセイの鞄」は平成15年日本民間放送連盟賞番組部門テレビドラマ最優秀賞を獲得するなど、高い評価を得たことから、その後もコンスタントに制作され続けている。
作品一覧
2000年代(2003年 - 2009年)
2010年代
連続ドラマW
これらは、初回の放送に限り無料放送(衛星受信機=一部局除くケーブルテレビを含む=を持っているなら誰でも視聴可能)で放送されている
# | タイトル | 初放送日 | 話数 | 監督 | 脚本 | 主な出演者 | 原作著者 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2008年 | ||||||||
1 | パンドラ | 4月6日 - 5月25日 | 全8回 | 河毛俊作 ほか | 井上由美子 | 三上博史、柳葉敏郎、小西真奈美、國村隼 | ||
2 | プリズナー | 11月16日 - 12月13日 | 全5回 | 水谷俊介 | 大石哲也 | 玉山鉄二、鶴田真由、大森南朋、石黒賢 | 沢井鯨 | |
2009年 | ||||||||
3 | 空飛ぶタイヤ | 3月29日 - 4月26日 | 全5回 | 麻生学 鈴木浩介 |
前川洋一 | 仲村トオル、田辺誠一、萩原聖人、水野美紀 | 池井戸潤 | |
4 | ママは昔パパだった | 8月23日 - 9月27日 | 全6回 | 赤羽博 | 大石静 | 戸田恵子、余貴美子、吉田栄作、津川雅彦 | ||
5 | 隠蔽指令 | 10月18日 - 11月15日 | 全5回 | 星田良子 | 伴一彦 | 高橋克典、髙嶋政宏、麻生祐未、市川由衣 | 江上剛 | |
2010年 | ||||||||
6 | パンドラII 飢餓列島 | 4月18日 - 5月30日 | 全7回 | 河毛俊作 ほか | 井上由美子 | 佐藤浩市、鈴木京香、勝村政信、山本耕史 | ||
7 | マークスの山 | 10月17日 - 11月14日 | 全5回 | 水谷俊之 鈴木浩介 |
前川洋一 | 上川隆也、石黒賢、小西真奈美、鈴木杏樹 | 高村薫 | |
8 | 東野圭吾 幻夜 | 2010年11月21日 - 2011年1月16日 |
全8回 | 猪崎宣昭 |
渡邉睦月 | 深田恭子、塚本高史、柴田恭兵 | 東野圭吾 | 音楽:溝口肇 |
2011年 | ||||||||
9 | CO 移植コーディネーター | 3月20日 - 4月17日 | 全5回 | 生野慈朗 ほか | 秦建日子ほか | 吉岡秀隆、ユースケ・サンタマリア、木村佳乃 | 音楽:佐藤直紀 | |
10 | 下町ロケット | 8月21日 - 9月18日 | 全5回 | 鈴木浩介 水谷俊之 |
前川洋一 | 三上博史、寺島しのぶ、渡部篤郎、池内博之 | 池井戸潤 | 音楽:羽岡佳 |
11 | パンドラIII 革命前夜 | 10月2日 - 11月20日 | 全8回 | 河毛俊作 ほか | 井上由美子 | 江口洋介、内野聖陽、上川隆也、山本耕史 | ||
12 | 造花の蜜 | 11月27日 - 12月18日 | 全4回 | 小林義則 | 岡田惠和 | 檀れい、玉山鉄二、国仲涼子、谷村美月 | 連城三紀彦 | |
2012年 | ||||||||
13 | 贖罪 | 1月8日 - 2月5日 | 全5回 | 黒沢清 | 黒沢清 | 小泉今日子、蒼井優、小池栄子、安藤サクラ | 湊かなえ | |
14 | 分身 | 2月12日 - 3月11日 | 全5回 | 永田琴 | 田辺満 | 長澤まさみ、勝地涼、臼田あさ美、鈴木砂羽 | 東野圭吾 | |
15 | 推定有罪 | 3月25日 - 4月22日 | 全5回 | 鈴木浩介 | 前川洋一 | 仲村トオル、黒木瞳、ミムラ、本仮屋ユイカ | 前川洋一 | |
16 | 罪と罰 A Falsified Romance | 4月29日 - 6月3日 | 全6回 | 麻生学 | 神山由美子 藤本匡介 |
高良健吾、水川あさみ、伊藤歩、堀部圭亮 | 落合尚之 | |
17 | マグマ | 6月10日 - 7月8日 | 全5回 | 香月秀之 鈴木浩介 |
篠﨑絵里子 | 尾野真千子、谷原章介、石黒賢、長塚京三 | 真山仁 | |
18 | プラチナタウン | 8月19日 - 9月16日 | 全5回 | 鈴木浩介 | 大石哲也 | 大泉洋、檀れい、平山浩行、渡部篤郎 | 楡周平 | |
19 | ヒトリシズカ | 10月21日 - 11月25日 | 全6回 | 平山秀幸 | 青島武 | 夏帆、高橋一生、長塚圭史、岸部一徳 | 誉田哲也 | |
20 | 天の方舟 | 12月9日 - 2013年1月13日 |
全5回 | 麻生学 神徳幸治 |
浅野妙子 | 水野美紀、伊原剛志、戸田菜穂、高橋和也 | 服部真澄 | |
2013年 | ||||||||
21 | 女と男の熱帯 | 1月20日 - 2月24日 | 全6回 | 生野慈朗 ほか | 相沢友子 | 渡部篤郎、藤原紀香、永山絢斗、山本圭 | 野沢尚 (原案) |
|
22 | レディ・ジョーカー | 3月3日 - 4月14日 | 全7回 | 水谷俊之 鈴木浩介 |
前川洋一 | 上川隆也、柴田恭兵、豊原功補、石橋凌 | 高村薫 | |
23 | ソドムの林檎〜ロトを殺した娘たち | 3月23日 - 4月13日 | 全4回 | 廣木隆一 | 荒井晴彦 荒井美早 |
寺島しのぶ、木村文乃、溝端淳平 | ||
24 | 配達されたい私たち | 5月12日 - 6月9日 | 全5回 | 古厩智之 小林聖太郎 |
一色伸幸 | 塚本高史、栗山千明、長谷川京子 | 一色伸幸 | |
25 | 震える牛 | 6月16日 - 7月14日 | 全5回 | 鈴木浩介 権野元 |
篠﨑絵里子 | 三上博史、吹石一恵、小林薫 | 相場英雄 | |
26 | パンとスープとネコ日和 | 7月21日 - 8月11日 | 全4回 | 松本佳奈 | カーゴパンツ | 小林聡美、伽奈、光石研、もたいまさこ | 群ようこ | |
27 | 鍵のない夢を見る | 9月1日 - 9月29日 | 全5回 | 村上正典 ほか | 武井彩 ほか | 倉科カナ、成海璃子、木村多江、高梨臨、広末涼子 | 辻村深月 | |
28 | LINK | 10月6日 - 11月3日 | 全5回 | 深川栄洋 | 篠﨑絵里子 | 大森南朋、田中麗奈、玉山鉄二、ミムラ | ||
29 | かなたの子 | 12月1日 - 12月22日 | 全4回 | 大森立嗣 | 高橋泉 | 坂井真紀、井浦新、宮崎将、満島ひかり | 角田光代 | |
2014年 | ||||||||
30 | 血の轍 | 1月19日 - 2月9日 | 全4回 | 小林義則 | 篠崎絵里子 | 谷原章介、原田泰造、TAO、高嶋政伸 | 相場英雄 | |
31 | 地の塩 | 2月16日 - 3月9日 | 全4回 | 鈴木浩介 権野元 |
井上由美子 | 大泉洋、松雪泰子、田辺誠一、陣内孝則 | ||
32 | 私という運命について | 3月23日 - 4月20日 | 全5回 | 瀧本智行 | 岡田惠和 | 永作博美、江口洋介、宮本信子 | 白石一文 | |
33 | トクソウ | 5月11日 - 6月8日 | 全5回 | 河合勇人 滝本憲吾 |
鈴木智 | 吉岡秀隆、三浦友和 | 由良秀之 | |
34 | モザイクジャパン | 5月18日 - 6月15日 | 全5回 | 水田伸生 | 坂元裕二 | 永山絢斗、高橋一生、ハマカワフミエ | ||
35 | MOZU Season 2〜幻の翼〜 | 6月22日 - 7月20日 | 全5回 | 羽住英一郎 | 仁志光佑 | 西島秀俊、香川照之、真木よう子 | 逢坂剛 | |
36 | 東野圭吾「変身」 | 7月27日 - 8月24日 | 全5回 | 永田琴 | 吉田紀子 田辺満 ほか |
神木隆之介、二階堂ふみ | 東野圭吾 | |
37 | 罪人の嘘 | 8月31日 - 9月28日 | 全5回 | 瀬々敬久 | 金子ありさ | 伊藤英明、滝藤賢一、木村佳乃、仲代達矢 | ||
# | タイトル | 初放送日 | 話数 | 監督 | 脚本 | 主な出演者 | 原作著者 | 備考 |
土曜オリジナルドラマ
# | タイトル | 初放送日 | 話数 | 監督 | 脚本 | 主な出演者 | 原作著者 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014年 | ||||||||
38 | グーグーだって猫である | 10月18日 - 11月8日 | 全4回 | 犬童一心 | 高田亮 | 宮沢りえ | 大島弓子 | |
40 | 平成猿蟹合戦図 | 11月15日 - | 全6回 | 行定勲 | 羽原大介 | 鈴木京香、高良健吾 | 吉田修一 | |
2015年 | ||||||||
43 | 贖罪の奏鳴曲 | 1月24日- | 全4回 | 青山真治 | 西岡琢也 | 三上博史、染谷将太、リリー・フランキー | 中山七里 | |
44 | 硝子の葦 | 2月21日- | 全4回 | 三島有紀子 | 相武紗季 | 桜木紫乃 | ||
# | タイトル | 初放送日 | 話数 | 監督 | 脚本 | 主な出演者 | 原作著者 | 備考 |
日曜オリジナルドラマ
# | タイトル | 初放送日 | 話数 | 監督 | 脚本 | 主な出演者 | 原作著者 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014年 | ||||||||
39 | 株価暴落 | 10月19日 - 11月16日 | 全5回 | 鈴木浩介 | 吉本昌弘 | 織田裕二 | 池井戸潤 | |
41 | 悪貨 | 11月23日- | 全5回 | 権野元 | 渡辺千穂 | 及川光博、黒木メイサ | 島田雅彦 | 音楽:羽岡佳 |
2015年 | ||||||||
42 | 翳りゆく夏 | 1月18日- | 全5回 | 波多野貴文 | 吉本昌弘 香坂隆史 |
渡部篤郎、時任三郎、門脇麦 | 赤井三尋 | |
45 | 天使のナイフ | 2月25日- | 全5回 | 永山耕三 | 尾西兼一 | 小出恵介、倉科カナ、若村麻由美 | 薬丸岳 | |
# | タイトル | 初放送日 | 話数 | 監督 | 脚本 | 主な出演者 | 原作著者 | 備考 |
ミッドナイト☆ドラマ
『ドラマW』とはされていないが、土曜深夜帯にもオリジナルドラマシリーズ「ミッドナイト☆ドラマ」がある。
備考
- ^ “10月から「連続ドラマW」は土日2本!話題作を連続放送”. TV LIFE (2014年7月11日). 2014年12月23日閲覧。
- ^ 田中誠 (2014年9月18日). “「連続ドラマW」土曜夜も、週2回に…WOWOW”. YOMIURI ONLINE 2014年12月23日閲覧。
- ^ 小津安二郎生誕100周年記念作品。原作は過去に小津の代表作『晩春』として映像化されている作品であるため、実質リメイク作品ということにもなる。
- ^ 同年6月19日に劇場公開された、ドラマW初の劇場公開作品。
- ^ 同年12月18日に劇場公開。
- ^ 同年9月3日に劇場公開。
- ^ ドラマW初の原作なしのオリジナル作品。
- ^ 戦後60年特別企画作品。日本民間放送連盟賞番組部門テレビドラマ番組の優秀賞を受賞。
- ^ 『巷説百物語 狐者異』の続編。
- ^ 同年11月4日に劇場公開。劇場公開時のタイトルは『CHiLDREN チルドレン』。
- ^ 同年10月27日に劇場公開。
- ^ 3週連続で放送。
- ^ 、「このミステリーを見逃すな」と題し、4週連続で放送。これから分かる通り、全てミステリー作品である。『宮部みゆき「長い長い殺人」』は、翌年5月31日から2週間限定で劇場公開。
- ^ 2夜連続で放送。この2作は同一のヒロインが登場する。
- ^ 「男たちのサスペンス」と題し、3週連続で放送。『横山秀夫「ルパンの消息」』は、前年の『震度0』と同じ監督・主演・原作となっている。
- ^ 小中が総合演出、原作者で脚本も担当する高野が後半の演出となる。
- ^ 「ヒューマンドラマ特集」と題し、3週連続で放送。
- ^ 第1回「WOWOWシナリオ大賞」受賞作品。
- ^ ドラマW初のオムニバス。
- ^ 第2回「WOWOWシナリオ大賞」受賞作品。
- ^ a b c 4週連続で放送。
- ^ ドラマW初の前後編 2夜連続スペシャル。
- ^ 第3回「WOWOWシナリオ大賞」受賞作品。
外部リンク
- オリジナルドラマ | WOWOW ONLINE
- WOWOWオリジナルドラマ (@drama_wowow) - X(旧Twitter)