センセイの鞄

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センセイの鞄』(センセイのかばん)は、芥川賞作家の川上弘美恋愛小説。第37回2001年谷崎潤一郎賞受賞作品。『太陽』(平凡社)に1999年7月号から2000年12月号まで連載され、2001年6月に平凡社より単行本が刊行された。後に文春文庫版、新潮文庫版も刊行された。純文学として15万部超のベストセラーとなった。

概要[編集]

主人公・ツキコさんこと大町月子はいつも行きつけの居酒屋で、30歳離れた高校の恩師で古文の先生だった、センセイこと松本春綱に再会する。センセイの「ツキコさん、デートをいたしましょう」の一言から2人の恋愛が始まる。

テレビドラマ[編集]

2003年2月16日の20時00分 - 22時00分に、WOWOWの「ドラマW」第1作としてテレビドラマ化された。地上波では、フジテレビプレミアムステージ』特別企画として2004年4月24日に放送された。

第40回ギャラクシー賞選奨、文化庁芸術祭優秀賞、日本民間放送連盟賞番組部門テレビドラマ番組最優秀賞を受賞。また、主演の小泉今日子が芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した。

ビクターエンタテインメントより、VHSとDVDでビデオソフト化されている。

スタッフ[編集]

出演[編集]

漫画[編集]

谷口ジローの作画により漫画化され、『漫画アクション』(双葉社)で連載された。単行本は双葉社から、全2巻。

舞台[編集]

ドラマ版と同じく久世光彦演出で、2005年8月から9月に沢田研二主演(松本春綱役)の音楽劇で上演された。共演は坂井真紀(大町月子役)、モト冬樹等。その後マキノノゾミ演出で2010年3月から4月に『新・センセイの鞄』として再演された。沢田以外のキャストは異なり、月子役は富田靖子となっている。

ラジオドラマ[編集]

NHKラジオ第一新日曜名作座にてラジオドラマ化され、2008年10月12日から11月23日まで全5回放送された。語りは西田敏行竹下景子

外国語訳と国際的評価[編集]

Allison Markin Powellにより英訳され、高く評価されている。国際的に著名な文学誌The Paris Reviewにて、ロリン・スタイン編集長の賛辞が掲載された。[1] また、2013年発表の2012年マン・アジア文学賞(Man Asian Literary Prize)において、ノーベル文学賞受賞者のオルハン・パムクSilent Houseなど4作品と共に最終候補に残ったが、受賞は逃した。[2][3]さらに、2014年にはインディペンデント外国語フィクション賞の最終候補に残った。[4]

脚注[編集]

  1. ^ What We’re Loving: Sake Bars, Met Balls, and Rhubarb”. The Paris Review (2012年5月4日). 2014年9月4日閲覧。
  2. ^ Alison Flood (2013年1月9日). “Man Asian literary prize shortlist stages Booker re-match”. The Guardian. 2014年9月4日閲覧。
  3. ^ Joyce Lau (2013年1月10日). “The Last Man Asian Literary Prize”. The New York Times. 2014年9月4日閲覧。
  4. ^ Boyd Tonkin (2014年5月23日). “Iraq's 'Irvine Welsh' wins the Independent Foreign Fiction Prize for The Iraqi Christ”. The Independent. 2014年9月4日閲覧。

関連項目[編集]

伊良子清白

外部リンク[編集]