真山仁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
真山 仁
まやま じん
ペンネーム 香住 究(かずみ きわむ)
誕生 1962年7月4日[1]
日本の旗 日本 大阪府堺市
職業 小説家
最終学歴 同志社大学法学部政治学科卒業
ジャンル 経済小説
代表作ハゲタカ』シリーズ
デビュー作連鎖破綻 ダブルギアリング
公式サイト www.mayamajin.jp
テンプレートを表示

真山 仁(まやま じん、1962年7月4日 - )は、日本の小説家経済小説ハゲタカ』シリーズの著者として知られる。

来歴・人物[編集]

大阪府堺市出身[2]新金岡で育ち、現在(堺市長と対談時の2016年)なお「堺で過ごした幼少期の頃の体験が強く影響」としている。

児童会の役員を務めていた小学6年生のとき、小学校の「夏休み中は午前11時まで外出するな」というルールがおかしい、と感じて担任教諭に直訴する[3]。「既存のルールを変えたかった」のだが、級友からは「政治家になれ」と言われ、自身の「表からも裏からもニュートラルな立場でモノを見る強み」に気付く[4]。「世の中を変えるため」政治家へ進む道を考えるが、派閥を作り国会の過半数を取る必要があり、弁護士の道も考えたが法廷で勝っても社会を変えにくい。そこで「たった一人の人間が社会に向けて『世の中がおかしい』と物申せる職業は何か」と考えた結果、小6で選んだ道が小説家だった[5]

小説家になるため、「3日に1冊のペースで小説を読みあさ」り、桃山学院高等学校[6]2年の夏休みに原稿用紙550枚の作品を江戸川乱歩賞に応募。大学受験を控えた高3も小説を書いてばかりいたが「社会に対する違和感を訴えるツールとして小説がある」信念を貫き[7]、「ジャッカルの日フレデリック・フォーサイスのような、日本にはなかったポリティカル・フィクションという具体的な目標もできた」[8]

同志社大学法学部政治学科に進み、卒業後の1987年昭和62年)に中部読売新聞(現在の読売新聞中部支社)へ入社。岐阜支局記者として勤務し、1990年平成2年)に退職してフリーライターとなった。

1995年1月17日の阪神淡路大震災で被災。震源に近い神戸市垂水区の7階建てマンションの1階に住んでおり、震災の早朝は徹夜で執筆を終え就寝の直後で、圧死を覚悟した。「諦観がよぎるとともに、天井を冷静に凝視し、とても腹が立った」。小説家を目指し「必死で生きてきたのに、こんな災害で殺すのか、と」。これが、ライフワークとして震災を書く原点となり、東日本大震災後の被災地を舞台にした『雨に泣いてる』執筆につながった[9]

2003年(平成15年)、生命保険会社の破綻危機を描いた 『連鎖破綻 ダブルギアリング』で作家デビューした。当時のペンネームは、「香住 究」(かずみ きわむ)だった。翌年、ハゲタカファンドを扱った小説、『ハゲタカ』を、「真山 仁」として出版し、経済小説の新鋭として注目される。

2012年(平成24年)、『コラプティオ』で第2回山田風太郎賞候補、第146回直木賞候補。2014年、『グリード』で第35回吉川英治文学新人賞候補。

作品リスト[編集]

小説[編集]

「ハゲタカ」シリーズ[編集]

  • ハゲタカ』上、ダイヤモンド社、2004年12月。ISBN 4-478-93048-1
  • 『ハゲタカ』下、ダイヤモンド社、2004年12月。ISBN 4-478-93061-9
    • 『ハゲタカ』上、講談社〈講談社文庫〉、2006年3月15日。ISBN 4-06-275352-9
    • 『ハゲタカ』下、講談社〈講談社文庫〉、2006年3月15日。ISBN 4-06-275353-7
    • 『ハゲタカ』上、講談社〈講談社文庫 ま54-8〉、2013年9月13日、新装版。ISBN 978-4-06-277652-3
    • 『ハゲタカ』下、講談社〈講談社文庫 ま54-9〉、2013年9月13日、新装版。ISBN 978-4-06-277653-0
  • 『バイアウト』上、講談社〈講談社biz〉、2006年4月20日。ISBN 4-06-282008-0
  • 『バイアウト』下、講談社〈講談社biz〉、2006年4月20日。ISBN 4-06-282009-9
    • 『ハゲタカII』上、講談社〈講談社文庫〉、2007年3月15日。ISBN 978-4-06-275687-7 - 『バイアウト』(2006年刊)の改題。
    • 『ハゲタカII』下、講談社〈講談社文庫〉、2007年3月15日。ISBN 978-4-06-275689-1 - 『バイアウト』(2006年刊)の改題。
    • 『ハゲタカII』上、講談社〈講談社文庫 ま54-10〉、2013年10月16日、新装版。ISBN 978-4-06-277671-4
    • 『ハゲタカII』下、講談社〈講談社文庫 ま54-11〉、2013年10月16日、新装版。ISBN 978-4-06-277672-1 - 文献あり。
  • 『レッドゾーン』上、講談社、2009年4月23日。ISBN 978-4-06-215433-8 - 初出:『小説現代』連載。
  • 『レッドゾーン』下、講談社、2009年4月23日。ISBN 978-4-06-215434-5 - 文献あり。
    • 『レッドゾーン』上、講談社〈講談社文庫 ま54-6〉、2011年6月15日。ISBN 978-4-06-276992-1
    • 『レッドゾーン』下、講談社〈講談社文庫 ま54-7〉、2011年6月15日。ISBN 978-4-06-276993-8 - 文献あり。
  • 『グリード』上、講談社、2013年10月29日。ISBN 978-4-06-218464-9 - 初出:『週刊ダイヤモンド』連載。
  • 『グリード』下、講談社、2013年10月29日。ISBN 978-4-06-218651-3 - 文献あり。
    • 【改題】『ハゲタカIV グリード』上、講談社〈講談社文庫〉、2015年6月12日。ISBN 978-4062930772
    • 【改題】『ハゲタカIV グリード』下、講談社〈講談社文庫〉、2015年6月12日。ISBN 978-4062930789
  • ハゲタカ外伝 スパイラル』ダイヤモンド社、2015年7月3日。ISBN 978-4-478-02937-4
    • 【改題】『ハゲタカ4.5 スパイラル』講談社〈講談社文庫〉、2018年9月14日、ISBN 978-4-06-512971-5
  • 『ハゲタカ2.5 ハーディ』上、講談社〈講談社文庫〉、2017年11月15日。ISBN 978-4062938075
  • 『ハゲタカ2.5 ハーディ』下、講談社〈講談社文庫〉、2017年11月15日。ISBN 978-4062938044
  • 『シンドローム』上、講談社、2018年8月3日。ISBN 978-4-06-512706-3 - 初出:『週刊ダイヤモンド』連載。
  • 『シンドローム』下、講談社、2018年8月3日。ISBN 978-4-06-512705-6 - 文献あり。


冨永検事シリーズ[編集]

シリーズ以外[編集]

ノンフィクション[編集]

  • 横溝正史、真山仁『真山仁が語る横溝正史(せいし) 私のこだわり人物伝』角川書店(出版) 角川グループパブリッシング(発売)〈角川文庫 16369〉、2010年7月24日。ISBN 978-4-04-394369-2 - タイトル:真山仁が語る横溝正史。
  • 『地熱が日本を救う』角川学芸出版(出版) 角川グループパブリッシング(発売)〈角川oneテーマ21 C-242〉、2013年3月。ISBN 978-4-04-653419-4 - 文献あり。

原案[編集]

  • 『ハゲタカ TV版』「日本を買い叩け!」編、林宏司 脚本、国天俊治 ノベライズ、真山仁 原案、主婦と生活社、2009年5月22日。ISBN 978-4-391-13792-7
  • 『ハゲタカ TV版』「再生へのバイアウト」編、林宏司 脚本、国天俊治 ノベライズ、真山仁 原案、主婦と生活社、2009年5月29日。ISBN 978-4-391-13793-4

映像化作品[編集]

テレビドラマ[編集]

映画[編集]

出演[編集]

テレビドラマ[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ facebook基本データを参照。
  2. ^ 気鋭の小説家 真山仁さんを迎えて - 堺市2016年12月1日
  3. ^ 産経新聞2018年(平成30年)8月21日朝刊【話の肖像画】小説家 真山仁(2)新聞記者になった理由は
  4. ^ 気鋭の小説家 真山仁さんを迎えて - 堺市2016年12月1日
  5. ^ 産経新聞2018年(平成30年)8月21日朝刊【話の肖像画】小説家 真山仁(2)新聞記者になった理由は
  6. ^ 真山 仁フェイスブック
  7. ^ 産経新聞2018年8月21日朝刊【話の肖像画】小説家 真山仁(56)2 新聞記者になった理由は
  8. ^ 夕刊フジ2018年12月19日【ぴいぷる】小説家 真山仁「アバヨ」「ハゲタカ」シリーズ著者が初の社会派エッセーを上梓 「すぐ人のせいにする」日本からは優秀な若者が逃げてしまう
  9. ^ 産経新聞2018年8月23日朝刊【話の肖像画】小説家 真山仁(56)4 震災を描くのは宿命
  10. ^ “綾野剛、テレ朝連ドラ初主演 伝説の企業買収者“ハゲタカ”降臨”. ORICON NEWS (oricon ME). (2018年5月16日). https://www.oricon.co.jp/news/2111488/full/ 2019年12月26日閲覧。 
  11. ^ “玉木宏、『あさが来た』後の初民放ドラマで特捜検事「非常にチャレンジングな作品」”. ORICON NEWS. (2016年7月20日). http://www.oricon.co.jp/news/2075352/full/ 2016年7月20日閲覧。 
  12. ^ a b “「ハゲタカ」シリーズの作家・真山仁氏、裁判長役でテレビドラマ初出演”. ORICON STYLE. (2016年9月9日). http://www.oricon.co.jp/news/2078178/full/ 2016年9月9日閲覧。 
  13. ^ 玉木宏、スペシャルドラマが復活〈巨悪は眠らせない〉”. モデルプレス (2017年8月1日). 2017年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年8月16日閲覧。
  14. ^ “玉木宏、町工場再生のヒーローに 『ハゲタカ』シリーズスピンオフドラマ化”. ORICON NEWS. (2019年3月1日). https://www.oricon.co.jp/news/2130596/full/ 2019年3月5日閲覧。 
  15. ^ “草刈正雄が初の総理大臣役、真山仁の小説「オペレーションZ」WOWOWでドラマ化”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2019年12月26日). https://natalie.mu/eiga/news/361043 2019年12月26日閲覧。 

リンク[編集]