ゲームの名は誘拐

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ゲームの名は誘拐』(ゲームのなはゆうかい)は、2002年光文社から刊行された東野圭吾の長編小説。

概要[編集]

一人の男にそれぞれ恨みを抱く男女による狂言誘拐の行方を描いたミステリー。物語は終始主人公の佐久間の視点で進むのが特徴で、警察などそれ以外の動向にはスポットが当たらないように描かれている。

雑誌『Gainer』で「青春のデスマスク」として2000年から2002年にかけて連載され、2002年に単行本が刊行された。

あらすじ[編集]

敏腕広告クリエイター・佐久間は、リーダーとして進めてきた日星自動車のイベントのプロジェクトを、クライアントである日星自動車の副社長・葛城勝俊の一声で潰されてしまう。失意と屈辱感に苛まれた佐久間は、葛城の住む豪邸まで出向くが、そこで家出しようと葛城邸の塀を乗り越えてきた葛城の娘・樹理と出会う。

家に帰る意思を見せず、葛城家から金を巻き上げたいという樹理に対し、葛城に一矢報いたいと願う佐久間は、樹理に狂言誘拐を持ちかけ、葛城から3億円を奪い取ろうと画策する。だが、2人が進めた狂言誘拐は、意外な展開を見せていく。

キャッチコピー[編集]

ゲームをやってみないか、誘拐ゲームだ。

登場人物[編集]

佐久間駿介
広告代理店『サイバープラン』の敏腕広告クリエイター。大手から引き抜かれたエリートで、複数の女性とも関係を持ち、自身もその実力を自負している。完璧主義者で無駄を好まない性格。幼い頃の家庭環境から状況に応じた“仮面”を被るという生き方をしてきた。
葛城樹理
葛城勝俊の長女で大学2年生。葛城と愛人の間に生まれ、祖母に育てられていたが、8歳の時に祖母が亡くなったため葛城家に引き取られた。その境遇から葛城家の正妻と異母妹に当たる千春には快く思われておらず、千春と些細なことで口論となり、葛城家を飛び出す。
葛城勝俊
自動車会社『日星自動車』の副社長。会長令息であるが、実戦経験の豊富さから七光り以上の実力を持ち、商売における“ゲーム”には自信があると豪語する。

映画[編集]

g@me.
監督 井坂聡
脚本 尾崎将也
小岩井宏悦
原作 東野圭吾
製作 亀山千広
島谷能成
遠谷信幸
武政克彦
製作総指揮 関一由
宅間秋史
出演者 藤木直人
仲間由紀恵
音楽 松原憲
主題歌 ZEEBRA「It's all a game」
撮影 佐々木原保志
編集 阿部亙英
配給 東宝
公開 日本の旗 2003年11月8日
上映時間 112分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 6.4億円[1]
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g@me.』(ゲーム)のタイトルで映画化され、2003年に公開された。

監督井坂聡は「映画はお客に感情移入してもらわないと困る」とし、映画化するにあたり、結末部分や登場人物の性格などを大幅に付け足した。これに対し原作者の東野は、「映画は映画だから」と快く承諾した。また、原作では名前が「佐久間駿介」となっていた主人公は、映画では「佐久間俊介」に変更されている。

テレビドラマ『TRICK』でも競演する生瀬勝久が出演。 また、『TRICK』内で度々ネタにされている「ガッツ石松」「椎名桔平」の元ネタは本作である。

ストーリー[編集]

エリート広告クリエイターの佐久間は、仕事で屈辱を味わわされた広告主・葛城の娘・樹理が家出するのを偶然目撃する。樹理に、自分を人質として父親から3億円の身代金を奪うという、狂言誘拐を持ちかけられる。

計画を実行していくうちに、二人は恋に落ちていくのだが……。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

「It's all a game」ZEEBRA

脚注[編集]

  1. ^ 「2003年度 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」、『キネマ旬報2004年平成16年)2月下旬号、キネマ旬報社2004年、 160頁。

外部リンク[編集]