坂の途中の家

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坂の途中の家
著者 角田光代
イラスト 最上さちこ(装画)
発行日 2016年1月7日
発行元 朝日新聞出版
ジャンル 長編小説
サスペンス
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六版上製
ページ数 424
公式サイト publications.asahi.com
コード ISBN 978-4-02-251345-8
ISBN 978-4-02-264908-9文庫判
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坂の途中の家』(さかのとちゅうのいえ)は、角田光代小説。『週刊朝日』2011年12月23日号から2013年1月4日・11日合併号まで連載され、2016年1月7日朝日新聞出版から刊行された。裁判員制度を題材に、補充裁判員に選出され30代母親による乳児虐待死事件を担当することとなった2歳の女児を持つ専業主婦の心理を描いたサスペンス

2018年12月7日には朝日文庫より文庫化された。

WOWOWの「連続ドラマW」でテレビドラマ化され、2019年4月27日から6月1日まで放映された[1]

あらすじ[編集]

登場人物[編集]

山咲里沙子(やまさき りさこ)
専業主婦。夫と娘との三人暮らし。
裁判員裁判の補充裁判員に選ばれ、担当となった裁判で我が子を虐待死させた母親と自分の経験を照らし合わせるうち、蓋をしていた過去の辛い出来事を思い出すようになる。
山咲陽一郎(やまさき よういちろう)
里沙子の夫。
家具や内装の設計事務所に勤めていて、残業や飲み会で帰宅が遅くなることも多いが、早く帰ってきた時には文香を風呂に入れてやったりもする。
山咲文香(やまさき あやか)
里沙子と陽一郎の一人娘。
第一次反抗期(イヤイヤ期)の2歳児で、たびたび里沙子の手を焼かせている。
芳賀六実(はが むつみ)
里沙子と同じ裁判の裁判員。
安藤水穂(あんどう みずほ)
乳幼児虐待死事件の裁判の被告。
安藤寿士(あんどう ひさし)
水穂の夫。
穂高真琴(ほだか まこと)
寿士の友人。大学時代の恋人。
子育てに悩む水穂のことを寿士から相談されていた。
安藤邦枝(あんどう くにえ)
寿士の母。
寿士から頼まれ水穂の手伝いに訪れていたが、途中から拒まれるようになった。
篠田さかえ
里沙子のママ友。
紀谷有美枝(きたに ゆみえ)
水穂の大学時代の友人。
寿士から水穂の相談に乗ってやってほしいと頼まれていたが、独身の自分に子育ての悩みはわからない、と断っていた。
安田則子
水穂の母。

書誌情報[編集]

テレビドラマ[編集]

坂の途中の家
ジャンル テレビドラマ
原作 角田光代
脚本 篠﨑絵里子
監督 森ガキ侑大
出演者 柴咲コウ
田辺誠一
伊藤歩
眞島秀和
桜井ユキ
松澤匠
松本笑花
西田尚美
倍賞美津子
高畑淳子
佐藤めぐみ
滝沢沙織
利重剛
酒井美紀
光石研
風吹ジュン
水野美紀
音楽 山口由馬
エンディング MuseK「silence
言語 日本語
製作
プロデューサー 岡野真紀子
黒沢淳
金澤友也
編集 キルゾ伊東
製作 WOWOW、テレパック
放送
放送チャンネルWOWOW
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2019年4月27日 - 6月1日
放送時間土曜 22:00 - 23:00
放送枠連続ドラマW
放送分60分
回数6
公式ウェブサイト
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WOWOWの「連続ドラマW」枠で2019年4月27日から6月1日まで毎週土曜日22時から23時に放送された。全6話。主演は柴咲コウ[1]。柴咲はMuseK名義で主題歌も担当している[1]

テレビドラマ版では、原作にはなかった裁判官や裁判員のそれぞれの家庭の事情や裁判によって巻き起こる波紋も描かれている。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

  • 原作 - 角田光代『坂の途中の家』
  • 脚本 - 篠﨑絵里子
  • 音楽 - 山口由馬
  • 主題歌 - MuseK 「silence
  • 監督 - 森ガキ侑大
  • 法律監修 - 國松崇
  • 刑務監修 - 加藤正明
  • 裁判指導 - 吉開多一
  • 警察監修 - 石坂隆昌
  • プロデュース - 岡野真紀子、黒沢淳、金澤友也
  • 製作著作 - WOWOW、テレパック
WOWOW 連続ドラマW 土曜オリジナルドラマ
前番組 番組名 次番組
東野圭吾ダイイング・アイ
(2019年3月16日 - 4月20日)
坂の途中の家
(2019年4月27日 - 6月1日)
ミラー・ツインズ Season2
(2019年6月8日 - 6月29日)

脚注[編集]

外部リンク[編集]