国道357号

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一般国道
国道357号標識
国道357号
地図
地図
総延長 88.4 km
実延長 75.8 km
現道 72.7 km
陸上区間 88.0 km
海上区間 00.4 km
制定年 1975年
起点 千葉県千葉市中央区
村田町交差点(北緯35度33分0.99秒 東経140度7分27.38秒
主な
経由都市
千葉県習志野市船橋市浦安市
東京都江東区大田区
神奈川県川崎市横浜市
終点 神奈川県横須賀市
接続する
主な道路
記法
国道16号標識 国道16号
国道14号標識 国道14号
国道298号標識 国道298号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
東京都江東区内。奥に国際展示場駅有明駅が見える(2005年8月

国道357号(こくどう357ごう)は、千葉県千葉市中央区から神奈川県横須賀市に至る一般国道である。通称東京湾岸道路」。

概要

東京湾岸道路(とうきょうわんがんどうろ)の一般部(一般道路)であり、「湾岸道路」という通称でも呼ばれる。東京都内における都市計画事業としての名称は東京都市計画道路幹線街路東京湾環状線である。自動車専用部として東関東自動車道首都高速道路が並走する。千葉市川崎市横浜市と3つの政令指定都市を結ぶ。

大半の区間が東京湾岸の埋立地を貫く経路上に設定されているため、埋立地間の海上を中心に未開通区間が存在する。全線が1本でつながっていないため、一般国道のみで走破することは不可能であり、連続走行できるのは起点の千葉県千葉市中央区村田町から東京都大田区羽田空港三丁目までである。

東京港臨海道路の開通に伴い交通量の増大が予想されることから、新木場交差点 - 夢の島交差点間で連続立体工事が行われた[1]

路線データ

一般国道の路線を指定する政令[2][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。

路線状況

国道357号の西行きと東行きの間の道路上に、東関東自動車道および首都高速湾岸線千葉県市川市高谷JCTで接続)がほぼ全線に渡って並行して走っており[5]インターチェンジランプで相互接続される。

品川区八潮 - 大田区東海間の道路幅は、全体で100メートルあり、日本一広い国道といわれている[5][注釈 3]

バイパス

  • 八潮バイパス
他の都内国道の共同溝と孤立しているという状況を解消すべく、国道357号(東京湾岸道路)の共同溝と国道15号(第一京浜)の共同溝とつなげるために八潮共同溝が建設されることになり(トンネル自体は2006年(平成18年)に全通)、これに伴い同共同溝のルートにあたる都道(一部が「山手通り」(東京都道317号環状六号線)と「海岸通り」(東京都道316号日本橋芝浦大森線)、「八潮橋」に該当)が新たに全線指定区間扱いの国道357号に格上げされ「八潮バイパス」と命名された。
  • 注記
元来、東京湾岸道路は国道14号(東京都中央区 - 千葉県千葉市)、国道15号(東京都中央区 - 神奈川県県横浜市)、国道16号(1都3県を結ぶ環状道路)のバイパスとの位置付けであるが、この道路のさらにバイパスとして第二東京湾岸道路が計画されている。

通称

重複区間

国道14号・357号重複区間・千葉市稲毛区(2016年5月)

道の駅など

  • 谷津干潟公園駐車場(千葉県習志野市、「東行き」のみ)

連続して走行できる部分

  • 起点(千葉県千葉市中央区村田町交差点) - 東京都大田区羽田空港三丁目
  • 神奈川県川崎市川崎区東扇島
  • 神奈川県横浜市鶴見区大黒ふ頭内 首都高速湾岸線大黒ふ頭出入口 - 神奈川県横浜市金沢区八景島
2019年(令和元年)時点では、金沢区金沢柴町交差点 - 八景島間の国道357号を通行できるのは八景島シーパラダイスへ入る観光バス・関係車両のみである。
  • 東京都品川区北品川二丁目 - 東京都品川区八潮一丁目
いわゆる「八潮バイパス」。同バイパスの項を参照。

未開通の部分

八景島内の、当面の終点

上記の迂回路に示した各トンネルは、原動機付自転車の走行が禁止されている。なお、これらの区間は事実上の分断区間であるが、いわゆる“点線国道”の扱いではない。

地理

新木場交差点~夢の島交差点間の連続立体工事の様子(2011年1月
千葉県市川市原木付近

通過する自治体

交差する道路

夢の島交差点(2018年9月28日撮影)

道路施設

橋梁

トンネル

脚注

注釈

  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ a b c d e f g h 2018年4月1日現在
  3. ^ 西行き・東行きの間に挟まれた首都高速湾岸線を含む[6]

出典

  1. ^ 「新木場立体(4車線)」が完成” (PDF). 国土交通省関東地方整備局. 2014年2月14日閲覧。
  2. ^ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2014年4月5日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2019. 国土交通省道路局. 2020年7月26日閲覧。
  4. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2014年4月5日閲覧。
  5. ^ a b 浅井建爾 2001, p. 55.
  6. ^ 佐藤健太郎 2014, p. 142、「広い国道・狭い国道」より。
  7. ^ “川崎―羽田空港に連絡道”. 読売新聞. (2014年9月9日). オリジナルの2014年9月12日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20140912163232/http://www.yomiuri.co.jp/local/kanagawa/news/20140908-OYTNT50328.html 
  8. ^ “八景島-夏島町間が着工へ 国道357号、今夏にも”. 神奈川新聞カナロコ. (2018年2月20日). http://www.kanaloco.jp/news/social/entry-26190.html 2021年1月10日閲覧。 
  9. ^ “国道357号八景島-夏島町 30年越し整備着手へ”. 神奈川新聞カナロコ. (2018年6月28日). http://www.kanaloco.jp/news/life/entry-32240.html 2021年1月10日閲覧。 

参考文献

  • 浅井建爾『道と路がわかる辞典』(初版)日本実業出版社、2001年11月10日。ISBN 4-534-03315-X 
  • 佐藤健太郎『ふしぎな国道』講談社〈講談社現代新書〉、2014年10月20日。ISBN 978-4-06-288282-8 

関連項目

外部リンク