国道166号

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一般国道
国道166号標識
国道166号
地図
総延長 132.0 km
実延長 125.5 km
現道 123.9 km
制定年 1953年指定(1975年延伸)
起点 大阪府羽曳野市
白鳥交差点(地図
主な
経由都市
奈良県橿原市
終点 三重県松阪市
小津町南交差点(地図[注釈 1]
接続する
主な道路
記法
国道170号標識 国道170号
国道168号標識 国道168号
国道165号標識 国道165号
国道24号標識 国道24号
国道169号標識 国道169号
国道370号標識 国道370号
国道368号標識 国道368号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
国道166号 起点
大阪府羽曳野市 白鳥交差点

国道166号(こくどう166ごう)は、大阪府羽曳野市から三重県松阪市に至る一般国道である。

概要[編集]

大和高田市南本町・長谷本寺前。西向き一方通行区間(伊勢本街道

国道165号などとともに、紀伊半島の北部を東西に横断する国道路線のひとつ。大阪 - 奈良間の生駒山地を越える区間は竹内街道(竹ノ内街道)、紀伊山地北部の三重県内の区間は和歌山街道ともよばれる。 大阪 - 奈良区間において、阪和道美原JCTから伸びる南阪奈道路羽曳野IC以東はバイパス(国道165号と重複)として作られている。橿原市四条町から葛城市東室間は以前は国道24号だったものが2005年4月に国道166号に変更になっている。

道幅が狭い区間が多く、羽曳野市内の近鉄古市駅から臥龍橋西詰付近と、大和高田市内の大中橋から旭北町国道165交点の2つの区間は西向き(終点→起点方向)の一方通行となっている[1]。そのため起点から終点方向へは自動車原付による全線走破は不可能である。また、一方通行でない区間でも道幅が狭い部分は多く、羽曳野市内の駒ヶ谷駅から上ノ太子駅間においては未整備区間が多く、民家の軒が張り出した路地のような狭路が続く。そのため「国道」でありながら、大・中型車の通行は不可能で「都市型酷道」と呼ばれる[1]

路線データ[編集]

一般国道の路線を指定する政令[2][注釈 2]に基づく起終点および経過地は次のとおり。

なお、2019年4月に、三重県松阪市の国道42号一部区間が当路線に移管された事の伴い、終点交差点が松阪市「大黒田西交差点」から「小津町南交差点」へ変更となったが[3]、総延長等の情報は、旧終点[注釈 1]基準のデータとなっている。

歴史[編集]

国道166号のなかでも奈良と大阪間の生駒山地を越える区間の道筋は、奈良県葛城市と大阪府堺市を結ぶ竹内街道のうち、葛城市 - 羽曳野市間を踏襲している[6][7]。『日本書紀』によれば、竹内街道は飛鳥時代推古天皇21年(613年)に設置された道で、現在の一般国道の中でも「国(朝廷)が管理する道」という意味では最も古い道である[6][7]

道路法(昭和27年法律第180号)に基づく二級国道として初回指定された路線のひとつである。1953年(昭和28年)の国道指定当初は、大和高田市から松阪市に至る路線として「二級国道166号大和高田松阪線」に指定された[8]。その後、1965年(昭和40年)4月の道路法改正により、一級国道・二級国道の区分が廃止されることとなり、「一般国道166号」となる。1975年(昭和50年)に大阪府道羽曳野太子線、大阪府道大和高田富田林線の一部、奈良県道大和高田富田林線を編入[9]し、羽曳野市から松阪市に至る路線として指定された[10]

1975年の羽曳野 - 大和高田間の追加指定の経緯についてはっきりしていないが、一説には生駒山地の暗峠を越える国道308号(大阪 - 奈良)と同様に、自動車専用道路の南阪奈道路(堺 - 葛城)を一般国道のバイパス道路として建設するために、狭隘道路を改良することを名目にダミーとして竹内街道を国道に追加指定したものと推察されている[11]

年表[編集]

  • 1953年昭和28年)5月18日
    二級国道166号大和高田松阪線(大和高田市 - 松阪市)として指定施行[8]
  • 1965年(昭和40年)4月1日
    道路法改正により一級・二級区分が廃止されて一般国道166号として指定施行[2]
  • 1975年(昭和50年)4月1日
    起点側を延伸し、一般国道166号(羽曳野市 - 松阪市)として指定施行[10]
  • 2019年(平成31年)4月1日
    三重県内の国道42号一部区間が管理者変更、それに伴い大黒田西交差点 - 小津町南交差点間が国道166号へ編入[3]

路線状況[編集]

起点方向付近で車両進入禁止の標識がある、近鉄古市駅付近
大阪府羽曳野市古市3丁目

全体的には、紀伊半島を横断するように大阪府羽曳野市と三重県松阪市とを東西に結ぶ道路である[12]。大阪・奈良の府県境にある竹内峠付近に、かつての旧街道が残されている[12]。奈良・三重県境の高見峠では、自動車通行に配慮したループ橋が設置されていて、この路線の起点付近を除いて全体的には自動車が走りやすい道路となっている[12]

起点である大阪府羽曳野市の白鳥交差点には、国道166号の表記がある案内標識類は立てられていない[13]。白鳥交差点から国道に沿って東へ近鉄古市駅方面に進むと、古市駅近くの踏切で車両進入禁止になり、踏切を含む約130 m区間が東から西方向への車両一方通行規制である[13][7]。羽曳野市古市の国道166号は、道幅は狭く制限速度20 km/hに規制され、路上駐車も多いうえに道路の線形も悪く曲がりくねっており、都市型の「酷道」とよばれるほど自動車の走行には向いていない[14]。古市駅の踏切から近鉄南大阪線に沿って2駅隣の上ノ太子駅前まで、民家が密集する旧市街のなかを縫うように路地のような様相の竹内街道の経路を進み、約4 kmにわたり道幅が広くなったり狭くなったりを繰り返す[15]

バイパス[編集]

通称[編集]

竹内街道の狭路区間
大阪府羽曳野市駒ケ谷

重複区間[編集]

国道165号との重複
奈良県大和高田市旭南町
  • 国道165号 南阪奈道路(羽曳野IC - 弁之庄ランプ)
  • 国道165号 大和高田バイパス(弁之庄ランプ - 東室ランプ)
  • 国道168号(葛城市・長尾交差点 - 大和高田市・今里交差点)
  • 国道165号(大和高田市・旭北町交差点 - 大和高田市・今里交差点、橿原市・四条町交差点 - 桜井市・外山交差点)
  • 国道24号(大和高田市/葛城市・東室交差点 - 橿原市・四条町交差点)
  • 国道169号(橿原市・兵部町交差点 - 桜井市・谷交差点)
  • 国道370号(宇陀市・内原交差点 - 宇陀市・拾生交差点)
  • 国道422号(松阪市飯高町富永 - 松阪市飯高町赤桶)
  • 国道368号(松阪市飯南町粥見 - 松阪市・粥見北交差点)
  • 国道369号(松阪市・粥見北交差点 - 松阪市・大黒田西交差点)
  • 大阪府道27号柏原駒ヶ谷千早赤阪線羽曳野市川向 - 羽曳野市駒ケ谷)

道路施設[編集]

道の駅[編集]

地理[編集]

竹内峠大阪府奈良県境)
左が国道166号。右は旧街道

酷道とされている竹ノ内街道沿いには、近鉄南大阪線が並走している[7]。竹ノ内街道の要衝として発展した上ノ太子駅周辺には、叡福寺、河内源氏や小野妹子の墓などの史跡が多い[16]

通過する自治体[編集]

主な峠[編集]

  • 竹内峠(大阪府南河内郡太子町-奈良県葛城市)
  • 女寄峠(奈良県桜井市-奈良県宇陀市)
  • 佐倉峠(奈良県宇陀市-奈良県吉野郡東吉野村)
  • 高見峠(奈良県吉野郡東吉野村-三重県松阪市)

交差する道路[編集]

(右の「表示」を押す)

R166 map.png

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ a b 2019年3月までの終点は大黒田西交差点(地図)。延長(距離)等は現時点では大黒田西交差点終点でのもの。
  2. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  3. ^ 2004年10月1日に2町が合併して葛城市発足。
  4. ^ 2006年1月1日に3町1村が合併して宇陀市発足。
  5. ^ a b 2005年1月1日に松阪市ほか4町が合併して松阪市発足。
  6. ^ a b c d e f g 2015年4月1日現在

出典[編集]

参考文献[編集]

  • 鹿取茂雄「国道166号〈竹ノ内街道〉」『酷道大百科』〈ブルーガイド・グラフィック〉、実業之日本社、2018年12月28日、 50 - 51頁、 ISBN 978-4-408-06392-8
  • 佐藤健太郎『ふしぎな国道』講談社〈講談社現代新書〉、2014年。ISBN 978-4-06-288282-8
  • 佐藤健太郎『国道者』新潮社、2015年11月25日。ISBN 978-4-10-339731-1

関連項目[編集]

外部リンク[編集]