国道339号

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一般国道

国道339号標識

国道339号
路線延長 108.4 km
起点 青森県弘前市
運動公園入口交差点(地図
主な
経由都市
青森県五所川原市
終点 青森県東津軽郡外ヶ浜町地図
接続する
主な道路
記法
Japanese National Route Sign 0007.svg国道7号
Japanese National Route Sign 0101.svg国道101号
Japanese National Route Sign 0102.svg国道102号
Japanese National Route Sign 0280.svg国道280号
テンプレート(ノート 使い方) ウィキプロジェクト 道路
階段国道

国道339号(こくどう339ごう)は、青森県弘前市から東津軽郡外ヶ浜町に至る一般国道である。


概要[編集]

青森県弘前市から津軽平野を北上して五所川原市を経由し、津軽半島北端の津軽海峡に至る路線。津軽半島の中央部を南北に縦断する道路で、半島北部は日本海側に道路が沿っており、龍飛崎と小泊を結ぶ区間は通称「竜泊ライン(たつどまりライン)」とよばれる。東津軽郡外ヶ浜町龍飛の龍飛岬附近に、階段と歩道で構成された車両通行不能区間があり、「階段国道」の名で特に知られる[1]

路線データ[編集]

  • 陸上距離:108.4 km
  • 起点:青森県弘前市(高田交差点、南津軽郡藤崎町まで国道7号を共有)
  • 終点:青森県東津軽郡外ヶ浜町(国道280号交点)
  • 指定区間:なし
  • 車両通行不能区間:青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜(388.2m・階段国道)

歴史[編集]

路線状況[編集]

別名[編集]

  • 竜泊ライン(北津軽郡中泊町 - 東津軽郡外ヶ浜町)
  • 小泊道

バイパス[編集]

  • 五所川原北バイパス
  • 今泉太田バイパス(七平バイパス)
  • 相内バイパス
    五所川原市相内から相内岩内までを結ぶ延長約0.9kmのバイパス道路。相内地内の市浦市街地を通る現道(別名:小泊道)の北西側で平行する。

冬期交通規制区間[編集]

  • 中泊町小泊砂山の一ノ坂・坂本台 - 中泊・外ヶ浜町境の通称「竜泊ライン」区間の約11km(11月中旬 - 4月下旬)
  • 外ヶ浜町三厩竜飛の階段区間の388.2m

道路施設[編集]

主な橋梁[編集]

  • 十川橋(五所川原市)

道の駅[編集]

  • 道の駅つるた(北津軽郡鶴田町境里見)
  • 道の駅十三湖高原(五所川原市相内)
  • 道の駅こどまり(北津軽郡中泊町小泊)
  • 道の駅みんまや(東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜)
    • 「道の駅みんまや」は、冬期交通規制区間内に設置されているため、毎年11月上旬から翌年4月下旬まで閉館されている。また、「道の駅こどまり」は、国道の冬季閉鎖区間内ではないが、「みんまや」同様、冬季は閉鎖される。

階段国道[編集]

「階段国道」を階段の上り口側から見たところ

階段国道(かいだんこくどう)は、東津軽郡外ヶ浜町三厩竜飛の竜飛灯台付近から帯島付近を結んでいる国道339号のルートとして指定された階段とそれに続く歩道区間の通称である。また国道339号は、国道指定された階段を持つ日本唯一の国道でもある[2]外ヶ浜町循環バス(三厩地区循環バス)の終点にあたる「竜飛崎灯台」バス停近くに大きな案内標識(地図)があり、そこから階段国道を下がりきると、「竜飛漁港」バス停のすぐ近く(地図)に出ることになる。

階段国道の始まり[編集]

階段が国道に指定された経緯はいまだ明確にされておらず、諸説ある。国道339号が国道指定された際に、龍飛崎の丘の上から龍飛漁港へと下る区間について「役人が現地を見ずに地図上のみで国道に指定した」とする俗説や、最も有力とされるものとして「青函トンネル工事のためのバイパス道路を建設する計画があり、道路整備のため階段と知りながら暫定的に国道に指定された」とする説などが言われている[2]国土交通省青森県によれば、指定当初は坂道になっていて、名物として残すために地元の声によって階段が整備されたのは国道指定の20年近く後のことである[3]。この区間の上と下を交通する自動車通行可能な迂回路は別に存在したが、そちらを国道に指定し直そうとする案も出されたところ、すでに階段国道が有名になってしまっていたので、地元からは「この方が観光名所になるから」との旨により、あえて指定変更を中止させたという逸話がある[4][5]。このことは、国道指定後の調査でも、急傾斜であるがゆえに車両が通行可能な道路として整備するには困難とされた階段国道区間が、車道として整備することをやめることとなり、全国的にも珍しい階段の国道として手すりを付けるなどの観光整備をするきっかけとなった[4]。実際に外ヶ浜町にとっては最も観光入込客数の多い地点となっており、2013年(平成25年)には184,875人が訪れている[6]

青森県外ヶ浜町三厩木落(階段国道方面と小泊方面との分岐)付近

階段[編集]

全長は388.2m、段数は362段で標高差が約70mある[4][5]。勾配は急であり、道幅は狭く直線的でない。途中で休憩するための施設としてベンチが設置されている。風の強い竜飛の海からの風を遮る設備はない。階段脇には自転車を乗せることが可能なスロープが設置されている。階段国道の上には、竜飛灯台に続く「階段町道」[7] も存在する。

歩道[編集]

階段を下りきった先に続く歩道は、集落の民家の間を抜けて龍飛漁港に続く路地そのものが階段国道の一部となっており、国道を明示するために路地にも国道標識が設置されており、赤ブロックで舗装されている[8]。国道部分は通行人がようやくすれ違えるほどの道幅が狭い箇所であり、非公式であるが日本一狭い国道ともいわれている[9]

地理[編集]

弘前市から十三湖まで津軽平野を走る平坦な道路で、十三湖以北から日本海の海岸沿いの道路になる。小泊から5kmほどで連続するヘアピンカーブを登り、日本海を下に望む山岳道路へと変化し、尾根沿い進んで龍飛崎に到達する[10]。竜泊ラインの途中にある跳瞰台(ちょうかんだい)では、日本海から北海道方面に向けて津軽海峡に突き出す龍飛崎の風景を展望できる[10]

通過する自治体[編集]

交差する道路[編集]

  • 国道7号(弘前市、南津軽郡藤崎町 舟場交差点 / 国道339号バイパス入口交差点)
  • 国道101号(五所川原市姥萢、栄町)
  • 国道101号 浪岡五所川原道路・五所川原西バイパス(五所川原市太刀打 五所川原北インター)
  • 国道102号(弘前市)
  • 国道280号(東津軽郡外ヶ浜町)
  • 青森県道281号三厩停車場竜飛崎線(東津軽郡外ヶ浜町) - 全線にわたって国道339号の山側を並走している。

沿線[編集]

出典[編集]

  1. ^ 須藤英一 2013, p. 34.
  2. ^ a b 佐藤健太郎 2014, p. 18.
  3. ^ 2012年10月13日放送のテレビ東京系土曜スペシャル 知られざる国道歩きの旅』より。[出典無効]
  4. ^ a b c 浅井建爾 2001, pp. 50-51.
  5. ^ a b 佐藤健太郎 2014, p. 19.
  6. ^ 平成25年青森県観光入込客統計”. 青森県観光国際戦略局. 2015年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月4日閲覧。
  7. ^ 三厩村が合併により外ヶ浜町となったが、看板は「階段村道」のままである。
  8. ^ 佐藤健太郎 2014, pp. 19-20.
  9. ^ 佐藤健太郎 2014, pp. 142-143.
  10. ^ a b 須藤英一 2013, pp. 34-35.

参考文献[編集]

関連項目[編集]

日本の車両が通れない国道
関門人道トンネル - 書類上国道2号。唯一のエレベーター国道。
国道289号 - 甲子道路開通以前、甲子峠付近の区間は登山道国道だった。

外部リンク[編集]