国道441号
一般国道 | |
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国道441号 | |
地図 | |
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総延長 | 112.1 km |
実延長 | 94.9 km |
現道 | 90.3 km |
制定年 | 1982年(昭和57年) |
起点 | 愛媛県大洲市 片原町交差点(北緯33度30分23.64秒 東経132度32分41.83秒 / 北緯33.5065667度 東経132.5449528度) |
主な 経由都市 |
愛媛県北宇和郡鬼北町 |
終点 | 高知県四万十市(北緯32度59分54.10秒 東経132度56分6.46秒 / 北緯32.9983611度 東経132.9351278度) |
接続する 主な道路 (記法) |
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国道441号(こくどう441ごう)は、愛媛県大洲市から高知県四万十市に至る一般国道である。
概要[編集]
愛媛県西部、肱川流域にある大洲市中心市街地にある大洲市役所前の国道56号交点(片原町交差点)から、四国山地西部の山間部を南北に縦断して、高知県南西部に位置する四万十市の中心市街地にある国道56号交点(右山交差点)に至る一般国道の路線である。主な通過地は、愛媛県大洲市大洲、西予市野村町野村、北宇和郡鬼北町・松野町、高知県四万十市西土佐江川崎・中村京町である。路線の中間にあたる愛媛県と高知県との県境付近、鬼北町大字出目 - 四万十市西土佐江川崎の区間は国道381号と四万十市後川橋南詰から終点までの四万十市の中心市街地区間は国道439号と重用する。愛媛県側は四国山地の峠越えの山岳道路、高知県側は南流する四万十川に沿って四万十市の中村市街地に行き着く。ルート全線にわたり、断続的に未改良の狭隘道路の区間があり、いわゆる「酷道」のひとつにあげられている[1]。
路線データ[編集]
一般国道の路線を指定する政令[2]に基づく起終点および経過地は次のとおり
- 起点:愛媛県大洲市(片原町交差点 = 国道56号・国道197号・国道380号交点)
- 終点:高知県中村市[注釈 1](右山交差点 = 国道56号交点・国道439号終点)
- 重要な経過地:愛媛県北宇和郡広見町[注釈 2]、高知県幡多郡西土佐村[注釈 1]
- 総延長 : 112.1 km(愛媛県 69.0 km、高知県 43.1 km)重用延長を含む。[3][注釈 3]
- 重用延長 : 17.2 km(愛媛県 12.1 km、高知県 5.1 km)[3][注釈 3]
- 未供用延長 : なし[3][注釈 3]
- 実延長 : 94.9 km(愛媛県 56.9 km、高知県 38.0 km)[3][注釈 3]
- 指定区間:なし[4]
歴史[編集]
- 1982年(昭和57年)4月1日 - 一般国道441号(大洲市 - 中村市)として指定(1981年4月30日公布の昭和56年政令第153号)。
- 前身は愛媛県道31号野村広見線と愛媛県道233号大洲城川線の一部。
- 1993年(平成5年)4月1日 - 高知県側の経路を国道439号杓子峠経由から旧高知県道3号宇和島中村線経由に変更(1992年4月3日公布の平成4年政令第104号)。
路線状況[編集]
実延長97.5 kmのうち、車道幅員5.5 m以上の改良済延長は69.8 kmで、改良率は71.6 %である[3][注釈 3]。2車線の道路が多く占めるが、いわゆる酷道状態の場所は、大洲市郊外、野村町郊外 - 土屋トンネル付近などにあり、快走路と1車線ほどの狭隘路を繰り返しながら、峠や集落を縫って走っている[5]。ルートの中間地点にあたる、愛媛県北宇和郡鬼北町近永の市街地を抜ける狭いルートは、昔ながらの商店街が国道になっている[1]。
重複区間[編集]
バイパス[編集]
- 網代バイパス
- 概要:高知県四万十市西土佐橘から同県同市西土佐岩間に至る、延長3.1 kmのバイパス。幅員狭小、線形不良及び大雨時の事前通行規制区間解消を目的に、1994年に事業化された[6]。道路区分は第3種第3級である。2014年2月15日供用[7]。
- 川登バイパス
- 北只バイパス
道路施設[編集]
主な橋梁[編集]
- 野村大橋(宇和川、愛媛県西予市)
- 津大橋(四万十川、高知県四万十市)
トンネル[編集]
- 白髭トンネル(愛媛県大洲市 - 愛媛県西予市)
- 出合トンネル(愛媛県西予市)
- 桜ケ峠トンネル(愛媛県西予市)
- 土屋隧道(愛媛県西予市 - 愛媛県北宇和郡鬼北町)
- 生田トンネル(愛媛県北宇和郡鬼北町)
- 櫻隧道(愛媛県北宇和郡鬼北町)
- 網代トンネル(高知県四万十市)※網代バイパス
- 久保川トンネル(高知県四万十市)
- 鵜ノ江トンネル(高知県四万十市)
道の駅[編集]
地理[編集]
愛媛県内の四国山地を越えてゆく道路は、山の傾斜面をつづら折れで登ってゆき尾根をトンネルで抜ける急峻な山林地帯の中にある。鬼北町大宿では、沿道の急斜面に立派な石垣が築かれて、家々などが建てられている独特の風景を見ることができる[11]。高知県内では、県西部を流れる四万十川の中流から下流域に沿っており、川沿いの国道からは「日本最後の清流」とも想起される四万十川の清らかな流れと、周囲の山村風景とを合わせた日本の原風景と例えられた独特の景観が随所でみられる[12]。
通過する自治体[編集]
交差する道路[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b 鹿取茂雄 2018, p. 78.
- ^ “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2021. 国土交通省道路局. 2022年5月15日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月14日閲覧。
- ^ 鹿取茂雄 2018, pp. 78–79.
- ^ “再評価結果(平成21年度事業継続箇所)一般国道441号網代バイパス” (PDF). 国土交通省. 2012年10月13日閲覧。
- ^ “国道441号網代バイパスが開通しました”. 高知県. 2014年3月11日閲覧。
- ^ “国道441号川登バイパスが開通しました”. 高知県. 2013年1月15日閲覧。
- ^ “平成19年度新規事業”. 四国地方整備局. 2015年2月28日閲覧。
- ^ “一般国道441号北只バイパス”. 愛媛県. 2015年2月28日閲覧。
- ^ 鹿取茂雄 2018, p. 79.
- ^ 須藤英一 2013, pp. 154–155.
参考文献[編集]
- 鹿取茂雄「国道441号〈全線〉」『酷道大百科』〈ブルーガイド・グラフィック〉、実業之日本社、2018年12月28日、78 - 79頁、ISBN 978-4-408-06392-8。
- 須藤英一 『新・日本百名道』大泉書店、2013年。ISBN 978-4-278-04113-2。