国道178号

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一般国道
国道178号標識
国道178号
地図
総延長 197.1 km
実延長 185.8 km
現道 174.3 km
制定年 1953年昭和28年)指定(1970年(昭和45年)、1982年(昭和57年)一部経路変更)
起点 京都府舞鶴市
大手交差点(北緯35度27分2.8秒 東経135度19分44.6秒 / 北緯35.450778度 東経135.329056度 / 35.450778; 135.329056 (大手交差点)
主な
経由都市
京都府宮津市
兵庫県豊岡市美方郡香美町
終点 鳥取県岩美郡岩美町
岩美インターチェンジ北緯35度34分22.9秒 東経134度18分56.0秒 / 北緯35.573028度 東経134.315556度 / 35.573028; 134.315556 (岩美IC)
接続する
主な道路
記法
国道27号標識 国道27号
国道175号標識 国道175号
国道176号標識 国道176号
国道482号標識 国道482号
国道312号標識 国道312号
国道426号標識 国道426号
国道9号標識 国道9号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
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国道178号 起点
京都府舞鶴市 大手交差点
(国道175号上の交差点)

国道178号(こくどう178ごう)は、京都府舞鶴市から鳥取県岩美郡岩美町に至る一般国道である。

概要[編集]

京都府宮津市小寺

京都府の若狭湾に面する舞鶴市の国道27号分岐(大手交差点)から、日本海側の海岸線に沿うように若狭湾(栗田湾、宮津湾)と丹後半島を周回し、兵庫県の豊岡市街地と経て、鳥取県の最東端に位置する岩美町にある岩美インターチェンジ国道9号[1]に至る延長約197 kmの一般国道の路線である。舞鶴市内の起点・大手町交差点から八田交差点までの区間は国道175号と重用し、国道175号分岐点の舞鶴市字八田から終点・岩美町までの区間は実延長部分でもある単独区間である。このほか、美方郡香美町余部および同郡岩美町には支線が存在する[2][3]

路線データ[編集]

一般国道の路線を指定する政令[4][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。

歴史[編集]

余部橋梁下を通過する
国道178号

現行の道路法(昭和27年法律第180号)に基づく二級国道として1953年(昭和28年)に初回指定された路線のひとつである。国道指定当初から「舞鶴鳥取線」の路線名が付与されていたが、終点は兵庫県城崎郡香住町[注釈 3]から現在の兵庫県道4号香住村岡線を経由して兵庫県美方郡射添村[注釈 5]国道9号に至る路線として指定されていたほか、京都府与謝郡宮津町から同府熊野郡久美浜町[注釈 2]までの区間は、中郡峰山町[注釈 2]をはじめ、現在の国道312号を経由するものであった[7]。終点が鳥取県に変更されたのは1970年のことで[8]、城崎郡香住町から美方郡村岡町[注釈 3]の旧道は、1971年10月に兵庫県道4号香住村岡線として認定された。また、1970年に新設された国道312号宮津市から豊岡市までが重複区間として設定された[8]が、1982年(昭和57年)に宮津市から熊野郡久美浜町[注釈 2]までの経路を、丹後半島内陸から海岸沿いの京都府主要地方道16号宮津網野久美浜線経由とし[9][10]、旧道は国道312号が引き継いだ。

年表[編集]

  • 1953年昭和28年)5月18日 - 二級国道178号舞鶴鳥取線(舞鶴市 - 兵庫県美方郡射添村[注釈 5])として指定施行[7]
  • 1965年(昭和40年)4月1日 - 道路法改正により一級・二級区分が廃止されて一般国道178号(舞鶴市 - 兵庫県美方郡村岡町[注釈 3])として指定施行[4]
  • 1970年(昭和45年)4月1日 - 終点側の経路を変更し、一般国道178号(舞鶴市 - 鳥取県岩美郡岩美町)として指定施行[8]
  • 1982年(昭和57年)4月1日 - 宮津市 - 熊野郡久美浜町[注釈 2]の経路を変更し、一般国道178号として指定施行[9]
  • 2005年平成17年)3月27日 - 山陰近畿自動車道香住道路開通に伴い、兵庫県美方郡香美町香住区下岡(佐津IC)- 同区森(香住IC)の経路を当該路線に変更し、旧道は国道指定を解除。
  • 2008年(平成20年)11月24日 - 山陰近畿自動車道東浜居組道路開通に伴い、兵庫県美方郡新温泉町居組(居組IC)- 鳥取県岩美郡岩美町陸上(東浜IC)の経路を当該路線に変更し、旧道は2009年(平成21年)3月31日までに国道指定を解除。
  • 2016年(平成28年)3月22日 - 兵庫県告示290号により、2010年(平成22年)12月12日の余部道路開通に伴い、兵庫県美方郡香美町香住区香住(香住IC) - 同区余部(余部IC)間の経路を当該路線に一本化し、旧道は兵庫県道4号香住村岡線に移管する形で国道指定を解除。
  • 2017年(平成29年)3月31日 - 現道が山陰近畿自動車道岩美道路(岩美IC - 浦富IC)経由となり終点が鳥取県岩美郡岩美町大字浦富字宇和田23-1地先(岩美IC)となる。一方、旧道は支線として残存し、同日に山陰近畿道駟馳山バイパスに並行する国道9号現道の管理が国土交通省から鳥取県へ移管されたことに伴い、旧道終点の鳥取県岩美郡岩美町大谷(駟馳山交差点)で接続する道路が鳥取県道328号福部岩美線に変更される[1][2][3]
  • 2018年(平成30年)4月1日 - 兵庫県告示327号により、2017年(平成29年)11月26日の浜坂道路開通に伴い、兵庫県美方郡香美町香住区余部(余部IC) - 同県同郡新温泉町栃谷(新温泉浜坂IC) - 同町三谷(田君踏切)間の経路を当該路線(新温泉浜坂IC - 田君踏切間は兵庫県道47号浜坂井土線と重複)に一本化し、旧道は余部IC - 道の駅あまるべの北方(余部1733-1地先、民宿旅館 川戸屋の前)間を国道178号余部支線とし、その西側区間(支線終点 - 田君踏切間)は香美町道余部浜坂線、新温泉町道久谷桃観線、兵庫県道261号赤崎久谷停車場線(国道178号との重複を解除)、兵庫県道257号山田新温泉線、新温泉町道二日市久斗線、兵庫県道263号竹田指坑線(国道178号との重複を解除)、新温泉町道旭町福富線、兵庫県道167号浜坂停車場線に移管する形で国道指定を解除[11][12][13]

路線状況[編集]

俗にイナバと呼称される[要出典]

2022年令和4年)6月に京都府宮津市里波見から伊根町亀島までの7.6kmにかけられていた異常気象時通行規制区間の一部が解除され、宮津市里波見から同市長江の2.6kmに短縮された上に規制の対象となる雨量も緩和された[14]。この規制短縮は養老伊根バイパスの開通や防災工事の完成によって学識経験者を含む検討会議によって安全と判断されたためである[14]

通称[編集]

山陰近畿自動車道などにつけられている。また、国道9号駟馳山バイパス(山陰近畿自動車道)にもこの通称がつけられている。

バイパス[編集]

府中バイパス
府中(ふちゅう)バイパスは、京都府宮津市中野から同市江尻に至るバイパス道路である。バイパス開通以前は、天橋立郵便局付近を経由するルートであった。天橋立北側に位置し、沿線には傘松公園成相寺籠神社といった観光地が控え、土産物屋や旅館が立ち並ぶなどしている[15]が、交差点で直角に曲がる必要があり、道路幅は観光バスをはじめとした大型車に供するには狭いため、観光シーズンや夏季を中心に著しい渋滞が発生していた[16]。また、歩道も整備されていなかったため、自動車交通の円滑化と観光客をはじめとした歩行者の安全確保のためにも抜本的な対策が求められていた[16]
そこで、京都府は2001年(平成13年)より用地取得に乗り出し、2005年(平成17年)に工事着手して現道拡幅部0.3 kmは2008年(平成20年)10月[16]に、残りのバイパス部1.1 kmは2009年(平成21年)11月8日にそれぞれ供用を開始し[17]、全線開通となった。なお、歩道の整備にあたっては、電柱の地中化を行う[16]など、天橋立観光の拠点地区として景観に配慮した整備を実施した[15]
  • バイパスデータ
    • 起点:京都府宮津市字中野小字弁財天妙源寺681の2[17]
    • 終点:京都府宮津市字江尻小字深田1025の1[17]
    • 延長:1,374.0 m[17]
養老伊根バイパス
養老伊根バイパス
京都府与謝郡伊根町日出
養老伊根(ようろういね)バイパスは、京都府宮津市岩ヶ鼻から与謝郡伊根町大原に至るバイパス道路である。バイパス開通以前は人家が連坦する未改良区間を通過[18]しており、当該区間を迂回するために整備された。1991年(平成3年)に事業化され、1993年(平成5年)に用地取得、1994年(平成6年)から工事着手となった。
工区としては2つに分れており、起点から伊根町役場附近まで2.3 kmの第1工区は2000年(平成12年)に、同地点から終点まで2.4 kmの第2工区のうち、終点側の0.7 kmが2007年12月2日(平成19年)に、伊根トンネルを含む1.7 kmが2010年(平成22年)にそれぞれ供用を開始[18]し、全線開通した。
主な道路構造物として、岩ヶ鼻トンネル(335 m)、大島トンネル(331 m)、伊根トンネル(819 m)、伊根舟屋高架橋(254 m)が建設されている。
  • バイパスデータ
    • 起点:京都府宮津市岩ヶ鼻
    • 終点:京都府与謝郡伊根町大原
    • 延長:4,700 m
蒲入バイパス
蒲入バイパス
京都府与謝郡伊根町蒲入
蒲入(かまにゅう)バイパスは、与謝郡伊根町本庄宇治から同町蒲入に至るバイパス道路である。この区間は従来から路線バスが走るなど地域の主要道路であったが、道幅が狭いうえ線形も悪かった[19]。また、第2次緊急輸送道路でありながら異常気象時通行規制区間でもあり、集落の孤立もたびたび発生していた[20]
1992年(平成4年)に事業に着手し、2001年(平成13年)から2009年(平成21年)まで休止されたが、2016年(平成28年)3月12日に開通した。
  • バイパスデータ[19]
    • 起点:京都府与謝郡伊根町本庄宇治
    • 終点:京都府与謝郡伊根町蒲入
    • 延長:2,240 m(うち、蒲入トンネル:764 m[21]
    • 幅員:10.0 m
木津道路
延長 3.2 km(バイパス部 2.0 km、現道拡幅部 1.2 km)。バイパス部が2022年令和4年)10月29日に開通[22]
十楽バイパス
延長 260 m。2019年(令和元年)6月9日に開通[23]
E9 山陰近畿自動車道
本路線と並行する地域高規格道路である。計画されている一部が自動車専用道路として供用されている。詳しくは「山陰近畿自動車道」の記事を参照のこと。

重複区間[編集]

  • 国道175号(京都府舞鶴市・大手交差点(起点) - 舞鶴市八田交差点)
  • 国道176号国道312号(京都府宮津市・新大手橋 - 宮津市・消防署前交差点)
  • 国道482号(京都府宮津市・消防署前交差点 - 京丹後市・間人中学校上交差点)
  • 国道312号(京都府京丹後市久美浜町 - 兵庫県豊岡市・下宮地蔵東交差点)

道の駅[編集]

地理[編集]

国道176号との重複
京都府宮津市島崎

通過する自治体[編集]

交差する道路[編集]

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ a b c d e f g 2004年3月31日に6町が合併して京丹後市発足。
  3. ^ a b c d 2005年4月1日に3町が合併して美方郡香美町発足。
  4. ^ a b c d e f g 2020年3月31日現在
  5. ^ a b 1955年4月1日に小代村と合併して美方郡美方町発足。1961年4月1日に旧射添村域が美方郡村岡町に編入。2005年4月1日に3町が合併して美方郡香美町発足。

出典[編集]

  1. ^ a b 一般国道9号の一部区間が国道から県道に変わります (pdf)”. 国土交通省中国地方整備局鳥取河川国道事務所 (2017年3月30日). 2017年3月31日閲覧。
  2. ^ a b c “一般国道の区域の変更(平成29年鳥取県告示第253号)” (PDF). 鳥取県公報 (鳥取県) (号外第40号の3): 2. (2017-03-31). https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1083914/H29go40-3.pdf. 
  3. ^ a b c “一般国道の供用の開始(平成29年鳥取県告示第255号)” (PDF). 鳥取県公報 (鳥取県) (号外第40号の3): 3. (2017-03-31). https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1083914/H29go40-3.pdf. 
  4. ^ a b 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年12月15日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況 Page white excel.png (Microsoft Excelの.xls)”. 道路統計年報2021. 国土交通省道路局. 2022年4月27日閲覧。
  6. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年12月15日閲覧。
  7. ^ a b ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令(昭和28年5月18日政令第96号)の原文があります。
  8. ^ a b c 一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(昭和44年12月4日政令第280号)
  9. ^ a b 一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(昭和56年4月30日政令第153号)”. 法庫. 2012年12月15日閲覧。
  10. ^ “府道路線の廃止(昭和58年京都府告示第64号)”, 京都府公報 第5720号: 81-82, (1982年2月1日) 
  11. ^ 県道の路線変更(平成29年11月24日兵庫県告示第1008号)・道路の区域の変更及び供用開始(平成29年11月24日兵庫県告示第1009号)・自動車専用道路の指定(平成29年11月24日兵庫県告示第1010号)・道路の区域の変更、供用開始等(平成29年11月24日兵庫県告示第1011号)・平成5年兵庫県告示第189号の3(屋外広告物条例及び屋外広告物条例施行規則に基づく知事が指定する区域等)の一部改正(平成29年11月24日兵庫県告示第1012号) (PDF) 」 『兵庫県公報』第2955号、2017年11月24日、 2-4頁、2017年12月16日閲覧。
  12. ^ 道路の区域の変更及び在来道路の供用廃止(平成30年3月30日兵庫県告示第327号) (PDF) 」 『兵庫県公報』第2989号、2018年3月30日、 18頁、2018年5月19日閲覧。
  13. ^ 景観審議会広告物部会(平成29年10月11日開催) 諮問1 関連資料:鳥取豊岡宮津自動車道(浜坂道路)における禁止地域等の指定について (pdf)”. 兵庫県県土整備部まちづくり局景観形成室 (2017年10月11日). 2017年12月16日閲覧。
  14. ^ a b “大雨時の通行止め区間を大幅短縮 京都府北部の国道178号”. 京都新聞. (2022年6月17日). https://news.yahoo.co.jp/articles/8fe54c0b6c7edb2e2e25b27aa224846c5e2bcddd 2022年6月17日閲覧。 
  15. ^ a b 国道178号(府中バイパス)道路新設改良工事”. 京都府丹後広域振興局丹後土木事務所. 2012年9月20日閲覧。
  16. ^ a b c d 国道178号府中バイパス(パンフレット) (PDF)”. 京都府建設交通部道路建設課. 2012年9月20日閲覧。[リンク切れ]
  17. ^ a b c d “道路の供用開始(平成21年11月6日京都府告示第558号1)”, 京都府公報 第2118号: 1082, (2009年11月6日) 
  18. ^ a b 一般国道178号(養老伊根バイパス)道路新設改良工事”. 京都府丹後広域振興局丹後土木事務所. 2012年9月20日閲覧。
  19. ^ a b 一般国道178号(蒲入バイパス)社会資本整備総合交付金事業”. 京都府丹後土木事務所. 2019年5月27日閲覧。
  20. ^ 一般国道178号(蒲入バイパス・カマヤ工区) 民安関連道路事業(改築)”. 京都府丹後土木事務所. 2019年5月27日閲覧。
  21. ^ マリントピア ホットニュース”. マリントピアリゾート. 2019年5月27日閲覧。
  22. ^ “国道178号 木津道路(京丹後市網野町木津〜久美浜町平田)の供用開始について” (PDF) (プレスリリース), 京都府丹後広域振興局, (2022年10月17日), https://www.pref.kyoto.jp/tango/tango-doboku/documents/kizukyouyoukaishi.pdf 2022年10月30日閲覧。 
  23. ^ 十楽バイパス開通へ 国道178号、京都・京丹後”. 京都新聞 (2019年6月8日). 2019年6月9日閲覧。

座標[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]