国道202号
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一般国道 | |
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国道202号 | |
地図 | |
総延長 | 245.2 km |
実延長 | 244.3 km |
現道 | 193.5 km |
制定年 | 1953年指定(1970年延伸) |
起点 | 福岡県福岡市博多区 堅粕1丁目交差点(地図) |
主な 経由都市 |
福岡県糸島市 佐賀県唐津市、伊万里市 長崎県佐世保市、西海市 |
終点 | 長崎県長崎市 江戸町交差点(地図) |
接続する 主な道路 (記法) |
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国道202号(こくどう202ごう)は、福岡県福岡市から、佐賀県唐津市および長崎県佐世保市を経由し、長崎県長崎市に至る一般国道である。
目次
概要[編集]
場所場所によって表情が変化する国道。長崎方面に抜ける裏道でもある。
佐世保市の田の浦町交差点では終点長崎市方面からの右折禁止となっているため、終点(長崎)→起点(福岡)方向への完走は、折返しのため他の道路を間に挟まないと不可能となっている。
路線データ[編集]
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。
- 起点:福岡市博多区(堅粕1交差点、国道3号交点、福岡県道550号浜新建堅粕線終点)
- 終点:長崎市(江戸町交差点、国道34号・国道57号終点、国道206号・国道251号・国道324号起点)
- 重要な経過地:佐賀県東松浦郡浜玉町[注釈 2]、唐津市、伊万里市、佐賀県西松浦郡西有田町[注釈 3]、佐世保市、長崎県西彼杵郡西彼町[注釈 4]、同郡大瀬戸町[注釈 4]
- 総延長 : 245.2 km(福岡県 44.5 km、福岡市 38.5 km、佐賀県 46.9 km、長崎県 115.4 km)重用延長を含む[2][注釈 5]
- 重用延長 : 0.9 km(福岡県 - km、福岡市 - km、佐賀県 - km、長崎県 0.9 km)[2][注釈 5]
- 未供用延長 : なし[2][注釈 5]
- 実延長 : 244.3 km(福岡県 44.5 km、福岡市 38.5 km、佐賀県 46.0 km、長崎県 115.4 km)[2][注釈 5]
- 指定区間:福岡県福岡市博多区堅粕1丁目67番 - 長崎県佐世保市田の浦町5番12(堅粕1丁目交差点(起点) - 田の浦町交差点)[3]
歴史[編集]
現行の道路法(昭和27年法律第180号)に基づく二級国道として1953年(昭和28年)に初回指定された路線のひとつである。国道指定当初は福岡有田線として福岡市から佐賀県までの路線であった[4]が、1970年(昭和45年)に佐賀県から佐世保市まで国道35号の重用区間を経て長崎市まで延伸し[5]、現在に至る。
年表[編集]
路線状況[編集]
バイパス[編集]
- 地域高規格道路 西彼杵道路(指方バイパス - 江上バイパス(西海パールライン有料道路))
- 福岡外環状道路:福岡県福岡市博多区立花寺北(国道3号福岡南バイパス交点) - 同市西区福重(国道202号交点)。延長16,200メートル。2011年(平成23年)4月29日全通。福岡都市高速道路5号線直下のバイパス。同市西南部地域の環状道路機能を担っている。福岡県道24号福岡東環状線と直結。
- 今宿道路(一般部) - 二丈浜玉道路 福岡市西区拾六町から糸島市二丈を経由し、唐津市浜玉町までのバイパスで、福岡市西区今宿以西は重複経路となっている。今宿道路の自動車専用部は国道497号であるが、一般部は国道202号バイパスである。全線供用されてはいるが、未整備の区間がある。このバイパスに直結する二丈浜玉道路はかつて国道202号バイパスの有料区間であったと同時に、一部区間は西九州自動車道の当面活用区間にも位置づけられている。
現道区間[編集]
- 福岡県内
- 福岡市道千代今宿線(同市博多区千代 - 同市早良区西新 - 同市西区今宿、小戸西交差点までに明治通りの愛称があり)が国道202号の指定から外れる前は、同市中央区赤坂 - 同市城南区荒江 - 同区今宿の区間は「今宿バイパス」などと呼ばれていた。現在「今宿バイパス」という名称は今宿道路の一般部の別名として用いられている。なお、福岡市道千代今宿線が国道202号の指定から外れた後も、同線を起点とする福岡県道が残っている(たとえば、福岡県道558号)。
- 現在は、国道202号福岡外環状道路が同市博多区堅粕 - 同市西区福重の区間に対するバイパスの機能を担っている。
- 佐賀県内
-
- 「唐津バイパス」 かつては虹の松原を通過するルートであったが、唐津バイパスの開通に伴い県道(佐賀県道347号虹の松原線)に格下げされた。
- 「志気トンネル」 唐津市と伊万里市の市境における、山間部のバイパス。
- 伊万里
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- 長崎県内
-
- 「早岐バイパス」(国道35号と重複)
- 「新西海橋」(西海パールライン有料道路の一部)
- 「旭大橋」
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通称[編集]
- 国体道路(福岡県福岡市博多区祇園町交差点 - 同市中央区赤坂3丁目交差点)
- 別府橋通り(福岡県福岡市中央区赤坂3丁目交差点 - 同市城南区荒江交差点)
- 今宿新道(福岡県福岡市早良区荒江交差点 - 同市西区今宿青木(バイパス青木)交差点)
- 唐津街道
- 平戸街道
- 新浦上街道(長崎県長崎市宝町交差点 - 同市大波止交差点)
- 県庁坂通り(長崎県長崎市大波止交差点 - 同市県庁前交差点)
重複区間[編集]
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- 佐賀県唐津市和多田西山(瀬田原交差点)- 佐賀県唐津市義母田(川原橋交差点):国道203号
- 佐賀県伊万里市大坪町(白野北交差点)- 佐賀県伊万里市二里町大里(二里大橋交差点):国道498号
- 佐賀県伊万里市二里町大里(国見台西交差点 - 二里大橋交差点):国道204号
- 佐賀県西松浦郡西有田町原明(伊万里口交差点) - 長崎県佐世保市田の浦町(田の浦町交差点):国道35号
- 長崎県佐世保市針尾東町 - 長崎県西海市西彼町小迎郷(小迎交差点):国道206号
- 長崎県長崎市宝町(宝町交差点)- 長崎県長崎市万才町(江戸町交差点):国道206号
道の駅[編集]
地理[編集]
通過する自治体[編集]
交差する道路[編集]
福岡外環状道路、今宿道路のバイパス区間を除く。両区間内についてはそれぞれの項目を参照。
沿線[編集]
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- 福岡市
- 起点は博多区堅粕1丁目交差点。ほぼ西南西方向に延びる。緑橋で御笠川を越え、祇園町交差点で国体道路に入り、中洲地区の南新地を進み、春吉橋で那珂川を越える。
- 中央区天神地区の渡辺通4丁目交差点を進み、警固交差点を経て、赤坂3丁目交差点に至る。警固交差点から赤坂3丁目交差点までの区間は、両側にケヤキ並木が連なり、「けやき通り」の愛称で知られる。
- 赤坂3丁目交差点で国体道路を抜け、沿線に福岡縣護國神社、九州大学六本松跡地、中村学園大学を見ながら、別府橋で樋井川を越え、早良区原地区などの住宅街を進む。
- 小田部大橋で室見川を越えたのち、拾六町交差点からは西九州自動車道の下を通る。今宿大塚交差点にて右折すると旧道、直進するとバイパスである。旧道は右折して北上し、踏切でJR筑肥線を越えつつ約1 kmほど進み、今宿交差点で左折し西進する。今宿交差点以西は、国道指定を解除された今宿交差点以東とともに「唐津街道」と呼ばれる。唐津街道・バイパスともに周船寺地区を抜けると糸島市である。
- 糸島市
- 唐津街道・バイパスとも、前原地域・二丈地域を通り、県境を越えて唐津市に入る。
- 唐津街道の前原地域では糸島市の中心部を通過するため交通量が多く、流れが悪い場所が多い。二丈地域の中心市街地から西はほぼ玄界灘沿いに延びており、海岸線に沿っているためやや急なカーブもある。
- バイパスは西九州自動車道の側道となる。側道部分は前原東暫定出入口まで繋がるが、前原地域に未整備の区間がある。二丈地域では旧道よりやや南側の山間部に建設されている。バイパスを西進すると二丈浜玉道路となる。
- 唐津市
- 糸島市を抜けて浜玉地区に入る。旧道側は玉島川の河口に架かる玉島橋を渡り、浜玉町浜交差点までとなる。同交差点から直進すると旧国道202号の佐賀県道347号虹の松原線に入り、虹の松原や唐津城に通じる。その近くに二丈浜玉道路の終点もある。
- 二丈浜玉道路から直進すると唐津バイパスで、4車線になる。松浦川を渡り唐津市瀬田原交差点で左折し南西に向きを変え、ここから国道203号との重複区間に入る。
- 唐津線と松浦川に並行して進み、川原橋交差点で再び国道203号と分岐する。川原橋から北波多地区に入り、同地区の中心部を通り、唐津・伊万里市境の山間部を通過する。かつて同区間は山の斜面に沿って蛇行するルートであり、事故や土砂崩れにより通行止めになることもあったため、志気トンネルを含むバイパス道路が建設された。
- 伊万里市
- 中心市街地までは山間部を通過する。途中に道の駅伊万里がある。中心市街地はバイパスの4車線。バイパス終点の二里大橋交差点は交通渋滞が発生しやすい。二里大橋交差点を左折し、松浦鉄道と並行して南下し、有田町に入る。
- 有田町
- 全線2車線。所々に歩道のない未改良区間がある。ほぼ全線で松浦鉄道と並行し、伊万里口交差点で右折すると国道35号との重複区間となる。国道35号との合流までが1970年以前の202号。
- 佐世保市
- 佐世保線と並行しながら県境を越えて佐世保市三川内地区に入る。三川内地区を通過して早岐地区に入り、陣の内町交差点を右折し、佐世保線と並行して北西に進み、佐世保市中心部よりやや南側の田の浦町交差点で左折して国道35号と分岐し、田子の浦交差点へと至る。田子の浦交差点を右折し、早岐瀬戸を渡る。なお陣の内町交差点と田子の浦交差点の間は国道202号では大幅な遠回りであり、陣の内町交差点を直進して市道を通るのが最短である。田子の浦交差点は朝・夕を中心に混雑しやすい状況であったが、瀬戸中央橋の開通で幾分改善されている。
- 針尾島を通り、針尾瀬戸に架かる西海橋から国道206号との重複区間となる。西海橋を越えると西彼杵半島北東部の西海市西彼町に入る。
- 西海市
- 半島内に入り、旧西彼町の小迎交差点を右折して、半島の東部と通る国道206号と分岐し、半島北部から西部の海岸に近い地域の旧西海町中心部および旧大瀬戸町中心部を通る。沿線に七ツ釜鍾乳洞がある。尚、小迎交差点から宝町交差点までの間の西彼杵半島を通る国道202号だと大幅な遠回りで、佐世保市から長崎市内へは国道206号が最短であるため旧西海町や旧大瀬戸町の交通量は少ない。
- 以前はほぼ全線が狭隘区間であったが、現在は改善されており全線2車線である。大瀬戸町に雪川橋があり、永らく一部幅員が狭い区間として残っていたが、こちらも新雪川橋の開通により改善された。従来の雪川橋は撤去予定であり、閉鎖されているため通り抜ける事は出来ない。
- 長崎市
- 引き続き西彼杵半島西部を通りつつ、西海市大瀬戸町を抜け、旧外海町に入る。神浦地区に神浦港、黒崎地区に道の駅夕陽が丘そとめが沿線にある。外海町を抜け、半島西部から南部の海岸の近くを通り、長崎市中心部に至る。宝町交差点から終点まで再び国道206号と重複する。長崎駅前を経て、終点の県庁前交差点までは長崎市の中心地で、交通量が非常に多い。
道路施設[編集]
トンネル[編集]
- 起点から
- 佐賀県
- 志気トンネル:延長397 m、2008年(平成20年)竣工、唐津市
- 長崎県
- 板浦トンネル:延長392 m、1981年(昭和56年)竣工、西海市
- 京泊トンネル:延長230 m、1974年(昭和49年)竣工、長崎市
- 沖平トンネル:延長198 m、1981年(昭和56年)竣工、長崎市
- 古里トンネル:延長200 m、1981年(昭和56年)竣工、長崎市
- 蝶ヶ崎トンネル:延長630 m、1990年(平成2年)竣工、長崎市
- 小江小浦トンネル:延長580 m、1985年(昭和60年)竣工、長崎市
- 飽ノ浦トンネル:延長1559 m、1999年(平成11年)竣工、長崎市
国道202号を題材とした歌曲[編集]
福岡市出身のシンガーソングライターであるKANのシングル曲『健全 安全 好青年』のB面および、5thアルバム作品『野球選手が夢だった。』に収められた楽曲『青春国道202』(202は「ツーオーツー」と読ませる)は、KANの青春の舞台であった福岡市内の国道202号を題材にした楽曲で知られる[8]。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年12月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況 (PDF)”. 道路統計年報2016. 国土交通省道路局. p. 11. 2017年4月16日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年12月11日閲覧。
- ^ a b
ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令(昭和28年5月18日政令第96号)の原文があります。
- ^ a b 一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(昭和44年12月4日政令第280号)
- ^ “新緑の季節はもうすぐ!福岡市・けやき通りの並木道を歩こう☆散策マップ完成!”. ファンファン福岡. 西日本新聞. 2016年8月5日閲覧。
- ^ 浅井建爾『道と路がわかる辞典』日本実業出版社、2001年11月10日、初版、127頁。ISBN 4-534-03315-X。
- ^ 佐藤健太郎 2014, p. 242、「思い出の国道」より。
参考文献[編集]
- 佐藤健太郎『ふしぎな国道』講談社〈講談社現代新書〉、2014年。ISBN 978-4-06-288282-8。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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