国道317号

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一般国道
国道317号標識
国道317号
地図
総延長 189.5 km[注釈 1]
実延長 172.5 km[注釈 1]
現道 158.2 km[注釈 1]
海上区間 15.1 km
制定年 1970年指定(1982年延伸)
起点 愛媛県松山市
市役所前交差点(地図
主な
経由都市
愛媛県今治市
終点 広島県尾道市
尾道大橋入口交差点(地図
接続する
主な道路
記法
国道11号標識 国道11号
国道196号標識 国道196号
国道2号標識 国道2号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
今治市別宮町付近(2015年5月)
今治市大三島多々羅スポーツ公園付近
尾道市因島中庄町、水軍城入口バス停付近(2013年9月)

国道317号(こくどう317ごう)は、愛媛県松山市から同県今治市を経由して広島県尾道市に至る一般国道である。

概要[編集]

四国側の松山市から瀬戸内海の島々を渡り、本州側の尾道市へ達する路線である。海上区間を含む一般道路の現道のほかに、本州四国連絡道路3路線のうちの1路線、尾道・今治ルートとして整備された並行する自動車専用道路である西瀬戸自動車道(しまなみ海道)は、国道317号の有料バイパス扱いである[1]来島海峡に架かる来島海峡大橋は、世界初の3連吊り橋として知られる[2]

路線データ[編集]

一般国道の路線を指定する政令[3][注釈 2]に基づく起終点および経過地は次のとおり。

歴史[編集]

  • 1970年(昭和45年)4月1日
    • 一般国道317号(今治市 - 尾道市)として指定施行。
  • 1982年(昭和57年)4月1日
    • 起点側の今治市 - 松山市の区間を編入し、一般国道317号(松山市 - 尾道市)として指定施行[6]。この時点では未開通区間が存在した。
  • 1996年(平成8年)
    • 水ケ峠トンネル開通。これにより全通。[要出典]
  • 2002年度(平成14年度)
    • 尾道市因島中庄町のバイパス工事事業を開始[7]
  • 2016年(平成28年)3月
    • 尾道市因島中庄町のバイパス工事事業が本格化[7]
  • 2019年度(平成31年度)
    • 尾道市因島中庄町のバイパス工事事業が着工予定[7]

路線状況[編集]

起点の松山市役所前には、四角柱型の国道7路線の起終点も兼ねた起点標が建つ[8]。四国側にある今治市の山間部分は、ブラインドカーブも多くうねった片側一車線とは別に緩いカーブの片側一車線の新線が完成し、安全性が向上した。同様の改良手法は、国道56号国道378号でも採られている。

なお、勝山交差点 - 此花町交差点間のわずかな間は、此花町交差点で分岐する愛媛県道334号松山川内線とともに[要出典]旧国道11号の一部となっている。

バイパス[編集]

藤野バイパス
松山市王谷町 - 藤野町間延長600 mのバイパスで交通事故減少と時間短縮を目的に、平成14年から工事を着手し、2006年(平成18年)11月22日に開通した[9]
今治玉川バイパス
今治市玉川町龍岡下から鈍川温泉入口交差点(愛媛県道154号東予玉川線との交点)間の山間部では2005年まで、急なカーブなどの線形不良区間が続いていたが、2002年から改良工事に着手し2005年に完成した。現在その区間の松山方面には登坂車線が設けられている。また松山から今治方面に向かう際、直線の急な下り坂となっているが、下り坂直後に信号があるため注意が必要である。

重複区間[編集]

  • 国道11号:愛媛県松山市二番町(起点)- 愛媛県松山市勝山町(勝山交差点)

海上区間[編集]

一般道路部の海上区間は今治港 - 下田水港や井口港 - 垂水港など7区間あるが、西瀬戸自動車道(しまなみ海道)の開通によって、海上区間は事実上解消されている[10]国道30号瀬戸大橋ルートとは異なり、しまなみ海道は全区間を徒歩で歩くこともできることが道路の特徴であるが、国道317号としての機能は自動車専用部のみで、歩行者用道路部は県道の指定となっている[10]

  • 愛媛県今治市(今治港) - 同(下田水港)
  • 愛媛県今治市宮窪町宮窪 - 同市伯方町木浦
  • 愛媛県今治市伯方町伊方 - 同市上浦町瀬戸
  • 愛媛県今治市(井口港) - 広島県尾道市(垂水港)
  • 広島県尾道市因島洲江町 - 同市因島田熊町
  • 広島県尾道市因島大浜町 - 同市向島町
  • 広島県尾道市向東町 - 同市(尾道港)

道路施設[編集]

来島海峡大橋
主なトンネル
  • 湧ヶ淵トンネル(延長256 m、幅不明、平成8年開通)
  • 雄嶽隧道(延長99 m、幅不明、昭和44年開通)
  • 日浦トンネル(藤野バイパスの一部、延長266 m、幅不明、平成18年開通)
  • 水ヶ峠トンネル(延長2,804 m、幅9.3 m、平成8年度完成)
  • 青影トンネル
主な橋
(三連吊り橋、第三は中央支間長1,030 m、第二は中央支間長1,020 m)
道の駅

交通量[編集]

24時間交通量(台) 道路交通センサス

観測地点 平成22(2010)年度
尾道市瀬戸田町萩 1635
尾道市因島洲江町江尻 2729
尾道市因島中庄町恵美須崎 14322
尾道市向島町富浜 8026
尾道市向東町三ツ石 23374

(出典:「平成22年度道路交通センサス」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

地理[編集]

四国・松山市には道後温泉があり、山を越えて瀬戸内海へ出ると国内有数のタオルの生産地で知られる今治市の市街地である[11]。今治から瀬戸内海に浮かぶ馬島大島見近島伯方島大三島生口島因島向島と巡り渡って本州の尾道市を走る国道2号で終わり、国道路線の中でも最も多くの島を渡る国道である[12]。独特の風情ある風景の美しさではよく知られる瀬戸内海とその島々は、瀬戸内海国立公園内の観光地でもあり、島ごとに温泉や道の駅なども点在する[11]

通過する自治体[編集]

交差する道路[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ a b c 指定区間西瀬戸自動車道60.2 km(愛媛県区間32.1 km、広島県区間28.1 km)を含む。
  2. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  3. ^ a b c d 2005年1月16日から今治市の一部。
  4. ^ a b 2006年1月10日から尾道市の一部。
  5. ^ 2005年3月28日から尾道市の一部。
  6. ^ a b c d e f g h 2015年4月1日現在

出典[編集]

  1. ^ 佐藤健太郎 2014, p. 125.
  2. ^ 佐藤健太郎 2014, p. 33、「国道の名所を行く」
  3. ^ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月14日閲覧。
  4. ^ a b 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月14日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況 (PDF)”. 道路統計年報2016. 国土交通省道路局. p. 17. 2017年5月1日閲覧。
  6. ^ 一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(昭和56年4月30日政令第153号)”. 法庫. 2012年12月24日閲覧。
  7. ^ a b c “因島のバイパス工事本格化”. 中国新聞 (中国新聞社). (2016年3月20日). オリジナルの2016年4月20日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20160420165420/https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=231317&comment_sub_id=0&category_id=110 2016年4月5日閲覧。 
  8. ^ 佐藤健太郎 2014, pp. 125-126.
  9. ^ 平成18年11月22日、国道317号の藤野バイパス(日浦トンネル)が開通しました”. 愛媛県. 2015年4月2日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年3月4日閲覧。
  10. ^ a b 松波成行 2008, p. 87.
  11. ^ a b 佐藤健太郎, pp. 126-127.
  12. ^ 佐藤健太郎, p. 156.

参考文献[編集]

  • 佐藤健太郎『ふしぎな国道』講談社〈講談社現代新書〉、2014年10月20日。ISBN 978-4-06-288282-8
  • 松波成行「国道317号」『酷道をゆく』、イカロス出版、2008年3月20日、 87頁、 ISBN 978-4-86320-025-8

関連項目[編集]

外部リンク[編集]