国道184号

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一般国道
国道184号標識
国道184号
地図
総延長 136.8 km
実延長 132.6 km
現道 128.6 km
制定年 1953年昭和28年)指定(1993年平成5年)変更)
起点 島根県出雲市
神立交差点(北緯35度22分24.23秒 東経132度47分28.29秒 / 北緯35.3733972度 東経132.7911917度 / 35.3733972; 132.7911917 (神立交差点)
主な
経由都市
広島県三次市
終点 広島県尾道市
祇園橋東詰交差点(北緯34度24分9.75秒 東経133度11分15.13秒 / 北緯34.4027083度 東経133.1875361度 / 34.4027083; 133.1875361 (祇園橋東詰交差点)
接続する
主な道路
記法
国道9号標識 国道9号
国道54号標識 国道54号
国道183号標識 国道183号
国道432号標識 国道432号
国道486号標識 国道486号
国道2号標識 国道2号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
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三次市吉舎町海田原付近(2013年9月)。奥に見える高架は当時延伸工事中の尾道道

国道184号(こくどう184ごう)は、島根県出雲市から広島県尾道市に至る一般国道である。

概要[編集]

路線データ[編集]

一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。

歴史[編集]

現行の道路法昭和27年法律第180号)に基づく二級国道として1953年(昭和28年)に初回指定された路線のひとつである。国道指定当初は松江尾道線として指定され、起点は松江市にあり、三次市までは二級国道182号(後の国道54号)と重複して指定されていた[4]。起点が変更されたのは1993年平成5年)のことで、島根県道11号および広島県道11号の主要地方道出雲三次線を編入することで、島根県飯石郡赤来町[注釈 3]野萱から起点側が現在と同等の経路に変更された[5][6]

県道出雲三次線は、旧道路法(大正8年4月10日法律第58号)から県道として認定されていた路線で、昭和7年に島根県簸川郡塩冶村[注釈 7]郡是前(島根県道277号多伎江南出雲線交点付近)から上塩冶半分(出雲半分簡易郵便局付近)にかけて道路建設がなされた記録が残されている[7]

年表[編集]

  • 1953年昭和28年)5月18日 - 二級国道184号松江尾道線(松江市 - 尾道市)として指定施行[4]
  • 1965年(昭和40年)4月1日 - 道路法改正により一級・二級区分が廃止されて一般国道184号として指定施行[1]
  • 1993年平成5年)4月1日 - 起点を変更し、一般国道184号(出雲市 - 尾道市)として指定施行[5]
  • 2016年(平成28年)4月1日 - 国道9号出雲バイパスの旧道の東側4.6 kmが当路線に移管されたため、起点が渡橋中央交差点から神立交差点まで延伸される。

路線状況[編集]

バイパス[編集]

  • 志津見バイパス
志津見バイパス(しつみバイパス)は、島根県出雲市佐田町上橋波から飯石郡飯南町八神に至る[8]神戸川に建設された志津見ダムの付替道路として建設された道路である[9]。2004年(平成16年)11月27日に完成供用[9]

通称[編集]

石見銀山(大森)より尾道の港に銀が運ばれた道。雲州街道と大部分が重複。ただし、三次市吉舎地区から世羅町甲山地区にかけては、理由は定かではないが雲州街道とは別ルートとなっており、この区間だけ国道184号とは並行していない。

重複区間[編集]

  • 国道54号(島根県飯石郡飯南町野萱 - 広島県三次市粟屋町・粟屋交差点)
  • 国道375号国道433号国道434号(広島県三次市三次町・日山橋東詰交差点 - 三次市三次町・尾関大橋北詰交差点)
  • 国道183号(広島県三次市粟屋町・粟屋交差点 - 三次市南畑敷町・庄原分かれ交差点)
  • 国道375号(広島県三次市十日市南1丁目・三次駅前交差点 - 三次市十日市東5丁目・上原交差点)

道路施設[編集]

橋梁[編集]

  • 島根県
    • 神立橋(斐伊川、出雲市)
  • 広島県
    • 尾関大橋(江の川、三次市、国道54号重複区間内)

トンネル[編集]

  • 島根県
    • 宇比多岐トンネル、延長70 m1983年昭和58年)竣工、出雲市
    • 立久恵隧道、延長37 m、1913年大正2年)竣工、出雲市
    • 殿川内トンネル、延長267 m、1988年(昭和63年)竣工、出雲市
    • 下橋波トンネル、延長440 m、1985年(昭和60年)竣工、出雲市
    • 上橋波トンネル、延長156 m、1988年(昭和63年)竣工、出雲市
    • 下山トンネル、延長742 m、2004年平成16年)竣工、飯石郡飯南町
    • 大歳原トンネル、延長1,177 m、2004年(平成16年)竣工、飯石郡飯南町
    • 明劔(みょうけん)トンネル、延長173 m、2004年(平成16年)竣工、飯石郡飯南町
    • 天王山トンネル、延長243 m、2004年(平成16年)竣工、飯石郡飯南町
    • 丸山トンネル、延長141 m、1955年(昭和30年)竣工、飯石郡飯南町
    • 恵比トンネル、延長80 m、1955年(昭和30年)竣工、飯石郡飯南町
    • 赤名トンネル、延長600 m、1964年(昭和39年)竣工、飯石郡飯南町 - 広島県三次市(国道54号重複区間内)
  • 広島県
    • 天狗トンネル、延長312 m、1994年(平成6年)竣工、三次市(国道54号重複区間内)
    • 天神トンネル、延長197 m、1987年(昭和62年)竣工、三次市(国道54号重複区間内)
    • 幸トンネル、延長240 m、1983年(昭和58年)竣工、三次市(国道54号重複区間内)
    • 雲通トンネル:延長130 m、1986年(昭和61年)竣工、三次市 - 世羅郡世羅町
    • 戸張トンネル:延長154 m、1987年(昭和62年)竣工、世羅郡世羅町
    • 御調トンネル:延長240 m、1983年(昭和58年)竣工、尾道市
    • 諸原トンネル:延長161 m、1976年(昭和51年)竣工、尾道市
    • 畑トンネル:延長81 m、1977年(昭和52年)竣工、尾道市
    • 開ノ木トンネル:延長48 m、1984年(昭和59年)竣工、尾道市
    • 木門田トンネル:延長100 m、1984年(昭和59年)竣工、尾道市

道の駅[編集]

交通量[編集]

24時間交通量(台)道路交通センサス

観測地点 平成22(2010)年度
三次市向江田町 09,988
三次市吉舎町雲通 03,212
世羅町安田 03,746
世羅町西上原 08,154
尾道市御調町下山田 08,480
尾道市木之庄町畑 10,981
尾道市栗原町 13,030
尾道市天満町 18,650

(出典:「平成22年度道路交通センサス」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

地理[編集]

出雲市内では一畑電気鉄道立久恵線非電化1965年昭和40年)廃止)の廃線跡を転用して建設された箇所がある。立久恵峡付近の上下分離区間は上り線(出雲市街地方面)が廃線跡を転用した道路である。また、かつてはこれより北側にも同様の区間があったが、道路改良により消滅している。尾道市内では尾道鉄道電化1964年(昭和39年)廃止)の廃線跡を転用して建設された箇所がある(およそ諸原トンネル - 木ノ庄バイパス南口交差点間)[10]。1つの国道路線で2社の廃線跡を含むのは国道184号のみである。島根県飯石郡飯南町来島ダム付近は狭い上に高さ制限のあるトンネルがあるため大型車の通行は困難。国道54号島根県道326号頓原八神線などを迂回したほうが無難。もっとも、出雲市方面からの場合、飯南町八神の交差点で直進する本線側が道の広い島根県道325号佐田八神線(島根県道326号頓原八神線との重用)で、大抵の車は前述の頓原八神線を経由して国道54号に接続する[注釈 8]。一方、右折しなければならない国道184号側には非常に狭い橋があり、また、その川向こうには大型車が通れない旨の表示がある。なお、青看板の案内に従った場合、島根県道326号の途中からさらに飯石ふれあい農道を経由して国道54号に入る。

飯南町野萱側からたどって飯石ふれあい農道との交点に差し掛かると、「カーナビの案内にかかわらず右折してください」と飯石ふれあい農道に誘導する標識が立っている[11]。この標識は2009年平成21年)3月に設置されたもので、当時はカーナビに従って進んだ結果、「車とすれ違えなくて困った」と苦情が多く寄せられたためである[11]。言うまでもなく、ここから飯南町八神までの国道184号が非常に狭い区間で占められているためである[12]

中国横断自動車道 尾道松江線(尾道自動車道松江自動車道)の開通により交通量が減っており、しまなみ海道サイクリングロードとの接続を意識し国道184号の三次市以南と、国道54号の三次市以北を結び、やまなみ街道サイクリングロードとして自転車走行環境を整備している[13]

通過する自治体[編集]

交差する道路[編集]

交差する道路 都道府県名 市町村名 交差する場所
国道9号 島根県 出雲市 斐川町併川 神立交差点 / 起点
島根県道26号出雲三刀屋線 大津町 神立橋西詰交差点
島根県道159号出雲平田線 大津町 大津小学校前交差点
島根県道277号多伎江南出雲線 大津町 出雲商工会館前交差点
島根県道27号出雲市停車場線
島根県道276号遙堪今市線
島根県道278号矢尾今市線
今市町 市役所前交差点
島根県道28号出雲大社線 渡橋町 渡橋中央交差点
島根県道277号多伎江南出雲線 塩冶町 古志大橋東詰交差点
島根県道51号出雲奥出雲線 朝山町 朝山町交差点
島根県道162号大社立久恵線 乙立町 乙立町交差点
島根県道39号湖陵掛合線 重複区間起点 佐田町反辺(はべ) 反辺交差点
島根県道39号湖陵掛合線 重複区間終点 佐田町八幡原 八幡原交差点
島根県道280号佐田小田停車場線 佐田町一窪田 仁江橋交差点
島根県道185号三刀屋佐田線 佐田町上橋波
島根県道40号川本波多線 飯石郡 飯南町 志津見
島根県道325号佐田八神線
島根県道326号頓原八神線
獅子
飯石ふれあい農道 下来島
国道54号 重複区間起点 野萱
島根県道55号邑南飯南線 下赤名
広島県道437号大津横谷線 広島県 三次市 布野町横谷
広島県道62号庄原作木線 重複区間起点 布野町上布野 作木分かれ交差点
広島県道62号庄原作木線 重複区間終点 布野町下布野
国道375号 重複区間起点
国道433号 重複区間起点
国道434号 重複区間起点
三次町 日山橋東詰交差点
国道375号 重複区間終点
国道433号 重複区間終点
国道434号 重複区間終点
三次町 尾関大橋北詰交差点
広島県道・島根県道112号三次江津線 重複区間起点 粟屋町
広島県道・島根県道112号三次江津線 重複区間終点 粟屋町 落岩交差点
国道54号 重複区間終点
国道183号 重複区間起点
粟屋町 粟屋交差点
国道375号 重複区間起点
広島県道39号三次高野線
広島県道228号三次停車場線
十日市南1丁目 三次駅前交差点
国道375号 重複区間終点
広島県道433号穴笠三次線
十日市東5丁目 上原交差点
国道183号 東畑敷町 庄原分かれ交差点
広島県道432号青河江田川之内線 高杉町
広島県道229号神杉停車場線 江田川之内町
広島県道430号糸井塩町線
広島県道431号和知塩町線
塩町 塩町交差点
広島県道61号三次庄原線 重複区間起点 三良坂町三良坂 長田分かれ交差点
広島県道61号三次庄原線 重複区間終点
広島県道224号三良坂停車場線
三良坂町三良坂 出雲大社分院前交差点
E54 尾道自動車道 吉舎町海田原 吉舎インター入口交差点
4 吉舎IC
広島県道426号太郎丸吉舎線 吉舎町三玉(みたま)
広島県道223号吉舎停車場線 吉舎町三玉 毘沙門橋北詰交差点
広島県道27号吉舎油木線 吉舎町吉舎 上下分かれ交差点
広島県道28号吉舎豊栄線 吉舎町丸田
広島県道428号宇賀安田線 / バイパス 世羅郡 世羅町 大字戸張
広島県道428号宇賀安田線 / 旧道 大字安田
広島県道56号府中世羅三和線 大字安田
広島県道408号中安田田打線 大字安田
国道432号 大字本郷 本郷交差点
広島県道25号三原東城線 重複区間起点 大字本郷 三原分かれ交差点
広島県道25号三原東城線 重複区間終点 大字西上原 甲山橋西交差点
広島県道405号東上原中原線 大字宇津戸 兼江橋交差点
広島県道406号宇津戸八幡線 大字宇津戸
広島県道404号小谷宇津戸線 大字宇津戸
広島県道156号御調久井線 尾道市 御調町公文
広島県道383号篠根高尾線 御調町高尾 杉谷交差点
国道486号 御調町大田 大田交差点
広島県道55号尾道三原線 美ノ郷町本郷 三原分かれ交差点
E2 山陽自動車道 美ノ郷町本郷 尾道インター入口交差点
23 尾道IC
広島県道158号尾道新市線 美ノ郷町三成 木梨口交差点
広島県道54号福山尾道線 美ノ郷町三成 美ノ郷交番前交差点
広島県道363号栗原長江線 栗原町 大池三差路交差点
国道2号 / 尾道バイパス 栗原町 栗原インター北交差点[注釈 9]
門田町 栗原インター南交差点[注釈 10]
国道2号 / 旧道 西御所町 祇園橋東詰交差点[注釈 2] / 終点

交差する鉄道[編集]

沿線[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ a b 当交差点は全方向終日右折禁止となっており、2号西行きから当線へは4つ手前のしまなみ交流館前交差点を直進し、新浜橋東詰交差点を右折する。当線から2号西行きへは1つ先の交差点(名称なし)を右折する。
  3. ^ a b 2005年1月1日に2町が合併して飯石郡飯南町発足。
  4. ^ a b 2004年10月1日に3町が合併して世羅郡世羅町発足。
  5. ^ 2005年3月28日に尾道市へ編入。
  6. ^ a b c d e f g 2020年3月31日現在
  7. ^ 1941年2月11日に1町7村が合併して簸川郡出雲町発足。以降、数回の合併を経て出雲市塩冶町・上塩冶町にあたる。
  8. ^ 佐田八神線が狭隘区間を残していて、少し北に道が戻るため。
  9. ^ 国道2号尾道バイパス上り線側
  10. ^ 国道2号尾道バイパス下り線側

出典[編集]

  1. ^ a b 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年11月12日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況 Page white excel.png (Microsoft Excelの.xls)”. 道路統計年報2021. 国土交通省道路局. 2022年4月29日閲覧。
  3. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年11月12日閲覧。
  4. ^ a b ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令(昭和28年5月18日政令第96号)の原文があります。
  5. ^ a b 一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(平成4年4月3日政令第104号)”. 法庫. 2012年11月12日閲覧。
  6. ^ 昭文社 1992, pp. 48–49.
  7. ^ 塩冶町昭和史の年表”. 出雲市. 2013年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年2月23日閲覧。
  8. ^ みらいビジョン中国21 2004 フォローアップ - 第2章 主要事業のフォローアップ (PDF)”. 国土交通省中国地方整備局. 2012年11月12日閲覧。
  9. ^ a b 志津見ダム”. 島根県. 2012年11月12日閲覧。
  10. ^ 尾道学研究会 『タイムスリップ・レール…オノテツ』(初版)尾道学研究会、2011年3月31日。 
  11. ^ a b 目野創 (2022年4月14日). “カーナビ案内を信じるな…島根の国道に謎の標識”. 毎日新聞. https://mainichi.jp/articles/20220413/k00/00m/040/101000c 2022年4月14日閲覧。 
  12. ^ 「カーナビの案内には従わないで」 島根の珍標識に注目...なぜこんな記載を?設置主に聞いた”. Jタウンネット(2020年1月20日作成). 2020年1月20日閲覧。
  13. ^ やまなみ街道サイクリングロードについて - 広島県

参考文献[編集]

  • 昭文社 (1992), マップル 全日本道路地図 (1992年5月第10版 ed.), 昭文社, ISBN 4-398-30030-9 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]