国道184号
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一般国道 | |
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国道184号 | |
地図 | |
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総延長 | 136.8 km |
実延長 | 132.6 km |
現道 | 128.6 km |
制定年 | 1953年指定(1993年変更) |
起点 | 島根県出雲市 神立交差点(地図) |
主な 経由都市 |
広島県三次市 |
終点 | 広島県尾道市 祇園橋東詰交差点(地図) |
接続する 主な道路 (記法) |
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国道184号(こくどう184ごう)は、島根県出雲市から広島県尾道市に至る一般国道である。
概要[編集]
路線データ[編集]
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。
なお、2016年4月1日に国道9号の出雲バイパスの旧道区間の一部(4.6 km)が移管されたため、これはその移管を加味した内容。
- 起点:出雲市(神立交差点、国道9号交点)
- 終点:尾道市(祇園橋東詰交差点[注釈 2]、国道2号交点)
- 重要な経過地:島根県飯石郡赤来町[注釈 3]、三次市、広島県世羅郡世羅町[注釈 4]、同郡甲山町[注釈 4]、同県御調郡御調町[注釈 5]
- 総延長 : 136.8 km(島根県 62.1 km、広島県 74.7 km)[2][注釈 6]
- 重用延長 : 4.2 km(島根県 - km、広島県 4.2 km)[2][注釈 6]
- 実延長 : 132.6 km(島根県 62.1 km、広島県 70.5 km)[2][注釈 6]
- 指定区間:国道54号と重複する区間(島根県飯石郡飯南町野萱 - 広島県三次市・粟屋交差点)[3]
- 本線経路図:(google マップ)
歴史[編集]
現行の道路法(昭和27年法律第180号)に基づく二級国道として1953年(昭和28年)に初回指定された路線のひとつである。国道指定当初は松江尾道線として指定され、起点は松江市にあり、三次市までは二級国道182号(後の国道54号)と重複して指定されていた[4]。起点が変更されたのは1993年(平成5年)のことで、島根県道11号および広島県道11号の主要地方道出雲三次線を編入することで、島根県飯石郡赤来町[注釈 3]野萱から起点側が現在と同等の経路に変更された[5][6]。
県道出雲三次線は、旧道路法(大正8年4月10日法律第58号)から県道として認定されていた路線で、昭和7年に島根県簸川郡塩冶村[注釈 7]の郡是前(島根県道277号多伎江南出雲線交点付近)から上塩冶半分(出雲半分簡易郵便局付近)にかけて道路建設がなされた記録が残されている[7]。
年表[編集]
- 1953年(昭和28年)5月18日 - 二級国道184号松江尾道線(松江市 - 尾道市)として指定施行[4]。
- 1965年(昭和40年)4月1日 - 道路法改正により一級・二級区分が廃止されて一般国道184号として指定施行[1]。
- 1993年(平成5年)4月1日 - 起点を変更し、一般国道184号(出雲市 - 尾道市)として指定施行[5]。
- 2016年(平成28年)4月1日 - 国道9号出雲バイパスの旧道の東側4.6 kmが当路線に移管されたため、起点が渡橋中央交差点から神立交差点まで延伸される。
路線状況[編集]
バイパス[編集]
- 志津見バイパス
- 志津見バイパス(しつみバイパス)は、出雲市佐田町上橋波から飯石郡飯南町八神に至る[8]神戸川に建設された志津見ダムの付替道路として建設された道路である[9]。2004年(平成16年)11月27日に完成供用[9]。
通称[編集]
- 並行する旧街道
- 三次市 - 尾道市
- 雲州街道
- 石見銀山街道
- 石見銀山(大森)より尾道の港に銀が運ばれた道。雲州街道と大部分が重複。ただし、三次市吉舎地区から世羅町甲山地区にかけては、理由は定かではないが雲州街道とは別ルートとなっており、この区間だけ国道184号とは並行していない。
重複区間[編集]
- 国道54号(島根県飯石郡飯南町野萱 - 広島県三次市粟屋町・粟屋交差点)
- 国道375号(広島県三次市三次町・日山橋東詰交差点 - 同市三次町・尾関大橋北詰交差点)
- 国道183号(広島県三次市粟屋町・粟屋交差点 - 同市南畑敷町・庄原分かれ交差点)
- 国道375号(広島県三次市十日市南1丁目・三次駅前交差点 - 同市十日市東4丁目・上原交差点)
道の駅[編集]
交通量[編集]
24時間交通量(台)道路交通センサス
観測地点 | 平成22(2010)年度 |
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三次市向江田町 | 9,988 |
三次市吉舎町雲通 | 3,212 |
世羅町安田 | 3,746 |
世羅町西上原 | 8,154 |
尾道市御調町下山田 | 8,480 |
尾道市木之庄町畑 | 10,981 |
尾道市栗原町 | 13,030 |
尾道市天満町 | 18,650 |
(出典:「平成22年度道路交通センサス」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
地理[編集]
通過する自治体[編集]
交差する道路[編集]
- 国道9号(出雲市・神立交差点)
- 国道54号(飯石郡飯南町野萱)
- 国道375号(三次市・日山橋東詰交差点)(※国道375号重複 = 国道433号・国道434号)
- 国道375号(三次市・尾関大橋北詰交差点)(※国道375号重複 = 国道433号・国道434号)
- 国道54号(三次市・粟屋交差点)(※国道54号重複 = 国道183号)
- 国道375号(三次市・三次駅前交差点)
- 国道375号(三次市・上原交差点)
- 国道183号(三次市・庄原分かれ交差点)
- 吉舎IC - E54 尾道自動車道(三次市・吉舎インター入口交差点)
- 国道432号(世羅郡世羅町・本郷交差点)
- 国道486号(尾道市・大田交差点)
- 尾道IC - E2 山陽自動車道(尾道市・尾道インター入口交差点)
- 国道2号(尾道バイパス)(尾道市・栗原インターチェンジ西側ランプ)
- 国道2号(尾道市・祇園橋東詰交差点[注釈 2])
沿線にある施設など[編集]
道路施設[編集]
トンネル[編集]
- 島根県
- 宇比多岐トンネル、延長70 m、1983年竣工、出雲市
- 立久恵隧道、延長37 m、1913年竣工、出雲市
- 殿川内トンネル、延長267 m、1988年竣工、出雲市
- 下橋波トンネル、延長440 m、1985年竣工、出雲市
- 上橋波トンネル、延長156 m、1988年竣工、出雲市
- 下山トンネル、延長742 m、2004年竣工、飯石郡飯南町
- 大歳原トンネル、延長1,177 m、2004年竣工、飯石郡飯南町
- 明劔(みょうけん)トンネル、延長173 m、2004年竣工、飯石郡飯南町
- 天王山トンネル、延長243 m、2004年竣工、飯石郡飯南町
- 丸山トンネル、延長141 m、1955年竣工、飯石郡飯南町
- 恵比トンネル、延長80 m、1955年竣工、飯石郡飯南町
- 赤名トンネル、延長600 m、1964年竣工、島根県飯石郡飯南町 - 広島県三次市(国道54号重複区間内)
- 広島県
- 天狗トンネル、延長312 m、1994年竣工、三次市(国道54号重複区間内)
- 天神トンネル、延長197 m、1987年竣工、三次市(国道54号重複区間内)
- 幸トンネル、延長240 m、1983年竣工、三次市(国道54号重複区間内)
- 雲通トンネル:延長130 m、1986年竣工、三次市 - 世羅郡世羅町
- 戸張トンネル:延長154 m、1987年竣工、世羅郡世羅町
- 御調トンネル:延長240 m、1983年竣工、尾道市
- 諸原トンネル:延長161 m、1976年竣工、尾道市
- 畑トンネル:延長81 m、1977年竣工、尾道市
- 開ノ木トンネル:延長48 m、1984年竣工、尾道市
- 木門田トンネル:延長100 m、1984年竣工、尾道市
備考[編集]
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- 出雲市内では一畑電鉄立久恵線(非電化、1965年廃止)の廃線跡を転用して建設された箇所がある。立久恵峡付近の上下分離区間は上り線(出雲市街地方面)が廃線跡を転用した道路である。また、かつてはこれより北側にも同様の区間があったが、道路改良により消滅している。
- 尾道市内では尾道鉄道(電化、1964年廃止)の廃線跡を転用して建設された箇所がある(およそ諸原トンネル - 木ノ庄バイパス南口交差点間)[10]。1つの国道路線で2社の廃線跡を含むのは国道184号のみである。
- 島根県飯石郡飯南町の来島ダム付近は狭い上に高さ制限のあるトンネルがあるため大型車の通行は困難。国道54号・島根県道326号頓原八神線などを迂回したほうが無難。もっとも、出雲市方面からの場合、飯南町八神の交差点で直進する本線側が道の広い島根県道325号佐田八神線(島根県道326号頓原八神線との重用)で、大抵の車は前述の頓原八神線を経由して国道54号に接続する(佐田八神線が狭隘区間を残していて、少し北に道が戻るため。)。一方、右折しなければならない国道184号線側には非常に狭い橋があり、また、その川向こうには大型車が通れない旨の表示がある。なお、青看板の案内に従った場合、島根県道326号の途中からさらに飯石ふれあい農道を経由して国道54号に入る。
- 飯南町野萱側からたどって飯石ふれあい農道との交点に差し掛かると、「カーナビの案内にかかわらず右折してください」と書かれた標識が立っている。この標識では、農道に右折の後、島根県道326号頓原八神線および島根県道325号佐田八神線を利用した上で石見銀山・三瓶山・出雲市方面に向かうように案内がされている。言うまでもなく、ここから飯南町八神までの国道184号線が非常に狭い区間で占められているためである[11]。なお、この交点での優先道路は本道でなく農道である。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
- ^ a b 当交差点は全方向終日右折禁止となっており、2号西行きから当線へは4つ手前のしまなみ交流館前交差点を直進し、新浜橋東詰交差点を右折する。当線から2号西行きへは1つ先の交差点(名称なし)を右折する。
- ^ a b 2005年1月1日に2町が合併して飯石郡飯南町発足。
- ^ a b 2004年10月1日に3町が合併して世羅郡世羅町発足。
- ^ 2005年3月28日に尾道市へ編入。
- ^ a b c d e f 2018年4月1日現在
- ^ 1941年2月11日に1町7村が合併して簸川郡出雲町発足。以降、数回の合併を経て出雲市塩冶町・上塩冶町にあたる。
出典[編集]
- ^ a b “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年11月12日閲覧。
- ^ a b c d e f “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況
(Microsoft Excelの.xls)”. 道路統計年報2019. 国土交通省道路局. 2020年6月27日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年11月12日閲覧。
- ^ a b
ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令(昭和28年5月18日政令第96号)の原文があります。
- ^ a b “一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(平成4年4月3日政令第104号)”. 法庫. 2012年11月12日閲覧。
- ^ 昭文社 1992, pp. 48-49.
- ^ “塩冶町昭和史の年表”. 出雲市. 2013年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年2月23日閲覧。
- ^ “みらいビジョン中国21 2004 フォローアップ - 第2章 主要事業のフォローアップ (PDF)”. 国土交通省中国地方整備局. 2012年11月12日閲覧。
- ^ a b “志津見ダム”. 島根県. 2012年11月12日閲覧。
- ^ 尾道学研究会『タイムスリップ・レール…オノテツ』尾道学研究会、2011年3月31日、初版。
- ^ “「カーナビの案内には従わないで」 島根の珍標識に注目...なぜこんな記載を?設置主に聞いた”. Jタウンネット(2020年1月20日作成). 2020年1月20日閲覧。
参考文献[編集]
- 昭文社 (1992), マップル 全日本道路地図 (1992年5月第10版 ed.), 昭文社, ISBN 4-398-30030-9
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 国土交通省中国地方整備局
- 島根県
- 広島県
- 北部建設事務所:三次市の指定区間外を管理。
- 東部建設事務所三原支所:世羅郡世羅町 - 尾道市の区間を管理。
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