国道229号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
一般国道
国道229号標識
国道229号
地図
総延長 307.6 km
実延長 288.0 km
現道 286.3 km
制定年 1953年昭和28年)
起点 北海道小樽市北緯43度11分52.71秒 東経140度59分40.52秒 / 北緯43.1979750度 東経140.9945889度 / 43.1979750; 140.9945889
主な
経由都市
北海道岩内郡岩内町久遠郡せたな町
終点 北海道檜山郡江差町北緯41度55分14.04秒 東経140度9分5.08秒 / 北緯41.9205667度 東経140.1514111度 / 41.9205667; 140.1514111
接続する
主な道路
記法
国道5号標識 国道5号
国道276号標識 国道276号
国道230号標識 国道230号
国道277号標識 国道277号
国道227号標識 国道227号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
乙部町元和付近

国道229号(こくどう229ごう)は、北海道小樽市から余市郡余市町を経由して、檜山郡江差町に至る一般国道である。

概要[編集]

日本海沿岸を通過するルートをとるが、数々のトンネルを通過する。通行に危険な箇所は現在もルート変更をはじめとする線形改良が続けられている。なかでも積丹半島の海岸線を周遊する道路には、町村ごとに「セタカムイライン」「カブトライン」「追分ソーランライン」といった異なる愛称がつけられており、日本海と奇岩が続く絶景のドライブルートとして知られる[1]

路線データ[編集]

一般国道の路線を指定する政令[2][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。

歴史[編集]

現行の道路法(昭和27年法律第180号)に基づく二級国道として1953年(昭和28年)5月18日政令第96号にて第一次指定された国道路線の一つで、二級国道229号、路線名は小樽江差線と名付けられた。1965年(昭和40年)4月1日の道路法改正(昭和39年7月9日法律第163号公布)に伴い、一級国道と二級国道が廃止統合されたことにより一般国道になり、在来の路線名はなくなって一般国道229号が正式な路線名となった。

終点は指定当初から江差町であるが、政令による終点表記は、1953年の二級国道指定時は江差郡江差町[6]、1965年の改正時は「桧山郡江差町」と表記されていた[7]。1993年の改正で現在の表記となった。

国道229号が周回する積丹半島は、国道指定以来、険しい海岸食との戦いに明け暮れる区間であり、膨大な数の旧道が失われ続けてきた[8]。かつては、海食洞をくぐるように国道が通り、その前後にトンネルでつなげた、他の国道では見られないような区間も存在した[8]。1996年(平成8年)に積丹半島西部の未供用区間の開通によって全線が開通[9]。平成期になってからトンネルが崩落する災害が2度発生し、災害復旧で迂回する新トンネルを開通させている。

年表[編集]

国道229号・現在の豊浜トンネルと旧豊浜第1隧道(乙部町側より、2019年3月撮影)
白糸岬(崩落した第2白糸トンネルの入口が見える。)

路線状況[編集]

通称[編集]

余市 - 岩内間の積丹半島の海岸線に沿って周遊する約92 kmの道路区間は、半島東側がセタカムイライン、同西側をカブトラインと呼ばれ、北海道の積丹半島を代表する観光ルートで知られる[1][17]

重複区間[編集]

  • 国道5号(小樽市稲穂2丁目・稲穂2-18(起点) - 余市郡余市町黒川町・余市駅前交点)
  • 国道276号(岩内郡岩内町大浜・壁坂交点 - 二海郡八雲町熊石鮎川町)
  • 国道276号・国道277号(二海郡八雲町熊石鮎川町 - 檜山郡江差町柳崎町(終点))

道路施設[編集]

山が海へと落ちる積丹半島の海岸縁を周回する国道であることから、トンネルが日本一多い国道として知られ、その数は76本掘られている[19]。1996年(平成8年)に豊浜トンネル岩盤崩落事故により20名の死者が出ている。翌1997年(平成9年)には第2白糸トンネル崩落事故が発生し、人的被害はなかったものの豊浜トンネル事故よりも多量の岩石が崩落した[19]

主なトンネル[編集]

道の駅[編集]

地理[編集]

積丹半島を周遊するカブトライン・セタカムイラインは、海岸をなぞる様に道路が延びトンネルも多いが、道路から眺める「積丹ブルー」とよばれる青い海と奇岩がそそり立つ海岸美が続く観光ルートにもなっており、特に西側のカブト岬一帯の奇岩と断崖絶壁が続く美しい海岸美は「後志十景」のひとつに選ばれている[1][17][20]

通過する自治体[編集]

交差する道路[編集]

後志総合振興局

小樽市
(国道5号との重複区間は省略)
余市郡余市町
古平郡古平町
積丹郡積丹町
古字郡神恵内村
古字郡泊村
岩内郡共和町
岩内郡岩内町
磯谷郡蘭越町
寿都郡黒松内町
寿都郡寿都町
島牧郡島牧村

檜山振興局

久遠郡せたな町

渡島総合振興局

二海郡八雲町

檜山振興局

爾志郡乙部町
檜山郡江差町

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ 2005年9月1日に3町が合併して久遠郡せたな町発足。
  3. ^ 2005年10月1日に渡島支庁山越郡八雲町檜山支庁爾志郡熊石町が合併して渡島支庁二海郡八雲町発足。
  4. ^ a b c d e f g 2020年3月31日現在
  5. ^ もともと存在した大森トンネルとは別のトンネルである。

出典[編集]

  1. ^ a b c 佐々木・石野・伊藤 2015, p. 37.
  2. ^ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2013年5月18日閲覧。
  3. ^ a b 道路豆知識 国土交通省北海道開発局小樽開発建設部のページより。2017年8月27日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況 Page white excel.png (Microsoft Excelの.xls)”. 道路統計年報2021. 国土交通省道路局. 2022年5月6日閲覧。
  5. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2013年5月18日閲覧。
  6. ^ a b ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令(昭和28年5月18日政令第96号)の原文があります。
  7. ^ a b 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)
  8. ^ a b 平沼義之 2018, p. 105.
  9. ^ a b c “積丹半島周遊道が誕生”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1996年11月6日) 
  10. ^ 北海道渡島半島西海岸の乙部村豊浜地域に発生した地すべり・石田政夫 (PDF) 2018年10月7日閲覧。
  11. ^ 一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(昭和56年4月30日政令第153号)”. 法庫. 2013年5月18日閲覧。
  12. ^ 写真特集:主なトンネル事故”. 毎日新聞社 (2012年12月2日). 2012年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月18日閲覧。
  13. ^ 川村信人. “豊浜トンネル崩壊事故と積丹半島の岩盤 道路の安全と地質学”. 北海道大学. 2013年5月18日閲覧。
  14. ^ 自然災害による「道の駅」の被災状況一覧表(平成17年6月1日現在)”. 国土交通省中国地方整備局. 2013年5月18日閲覧。
  15. ^ 道の駅 オスコイ!かもえない”. 北海道じゃらん. リクルート. 2013年5月18日閲覧。
  16. ^ 国道229号乙部町館浦岩盤崩壊への対応 (PDF)”. 国土交通省北海道開発局 (2021年8月21日). 2021年8月25日閲覧。
  17. ^ a b 須藤英一 2013, pp. 32–33.
  18. ^ にしんルネサンス - 「にしん街道」標柱の設置より。2018年6月10日閲覧。
  19. ^ a b 佐藤健太郎 2014, p. 146、「橋とトンネル」より。
  20. ^ 後志十景カブトラインの由来 (後志十景カブトラインの碑). 古売郡泊村泊村字照岸地図: 泊村観光協会.

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]