東京港臨海道路

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東京港臨海道路(2012年3月20日)

東京港臨海道路(とうきょうこうりんかいどうろ)は、東京都大田区城南島と東京都江東区若洲を結ぶ道路である。

概要[編集]

大田区城南島から中央防波堤外側埋立地を経て江東区若洲までの約8 kmを結ぶ道路であり、大田市場東京臨海副都心テレコムセンター)・新江東清掃工場付近が道路で繋がり、東京港の円滑な物流の促進のみならず、湾岸エリアの大幅な混雑緩和が期待される。

2002年度(平成14年度)に城南島 - 中央防波堤外側埋立地その1(現・大田区令和島)間の第一期区間が開通。2010年度(平成22年度)に中央防波堤外側埋立地その1 - 若洲間の第二期区間が開通し全線開通の予定であったが、東京ゲートブリッジの建設の遅れなどによりずれこみ、2012年(平成24年)2月12日に開通した[1]港湾法に基づく臨港道路であり、道路法に基づく道路ではない。

かつて、東京湾岸道路一般部(国道357号)は東京港トンネル区間が未開通であったことから、同トンネルの全面開通までは東京湾岸道路の代替道路としても機能しており、開通後もバイパスとしての役割を果たしている。

なお、当道路はゲートブリッジ上に関しては歩道があり、若洲側昇降タワーより入れるが、中防昇降タワーが関係者以外立ち入り禁止である為、中央防波堤には降りられずに若洲に戻るしかない(自転車を含む軽車両の乗り入れは一切不可)。また、東京港臨海トンネル部には歩道が併設されていないため、歩行者と軽車両(含む自転車)は大田区側と江東区側を通して通行することができない。

制限速度は、トンネル内等の一部区間を除いて法定速度の時速60km/hであるが、直線の道路で見通しもよい事から自動速度違反取締装置が設置されており、覆面パトカーによる速度取締も頻繁に行われている[2][3]

事業計画[編集]

  • 第一期事業(城南島~中央防波堤外側埋立地その1)約3.4キロメートル
    • 1993年度(平成5年度) - 調査開始
    • 2002年度(平成14年度) - 供用開始
  • 第二期事業(中央防波堤外側埋立地その1~若洲)約4.6キロメートル
    • 2002年度(平成14年度) - 調査開始
    • 2011年度(平成23年度) - 供用開始
      • 事業費:1,410億円(2005年5月現在)

諸元[編集]

  • 車線
道路部:片道3車線
橋梁部:片道2車線
  • 規格
第4種第1級(道路構造令
速度制限:60km/h
  • トンネル
    • 臨海中央橋(旧仮称「南北水路横断橋梁」) - 中央防波堤外側埋立地その1と中央防波堤外側埋立地その2を結ぶ
    • 東京ゲートブリッジ(旧仮称「東京港臨海大橋」)  - 中央防波堤外側埋立地その2と若洲を結ぶ

道路建設による影響[編集]

その他[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 東京港臨海道路(東京ゲートブリッジ)(中央防波堤外側埋立地~江東区若洲)が平成24年2月12日に開通します” (PDF). 国土交通省関東地方整備局東京港湾事務所 (2011年11月15日). 2011年11月24日閲覧。
  2. ^ “スピード違反検知、出頭要請を8回無視 容疑の男逮捕”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2016年6月1日). オリジナルの2016年6月1日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/9KB6h 2018年6月3日閲覧。 
  3. ^ “一般道を時速170kmで暴走、出頭拒否していた男を逮捕”. FNNニュース (フジテレビジョン). (2016年6月1日). オリジナルの2016年6月20日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/A3cQ5 2018年6月3日閲覧。 
  4. ^ 東京湾岸道路について【新木場地区整備】”. 国土交通省関東地方整備局首都国道事務所. 2011年11月24日閲覧。
  5. ^ 東京港臨港道路南北線及び接続道路の開通について”. 東京都港湾局・国土交通省関東地方整備局 東京港湾事務所 (2020年6月8日). 2020年6月9日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]