魔法少女まどか☆マギカ

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魔法少女まどか☆マギカ
ジャンル 魔法少女アニメ[1]ダーク・ファンタジー[2]SF[3]
アニメ
原作 Magica Quartet[注 1]
監督 新房昭之
シリーズディレクター 宮本幸裕
シリーズ構成 虚淵玄
脚本 虚淵玄
キャラクターデザイン 蒼樹うめ(原案)、岸田隆宏
音楽 梶浦由記
アニメーション制作 シャフト
製作 Madoka Partners、毎日放送
放送局 毎日放送ほかTBS系列東名阪ネット
放送期間 2011年1月6日 - 2011年4月21日
話数 全12話
その他 放送休止期間あり(詳細
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

魔法少女まどか☆マギカ』(まほうしょうじょまどかマギカ、ラテン語表記: PUELLA MAGI MADOKA MAGICA)はシャフト制作による日本テレビアニメ作品。2011年1月から4月まで毎日放送 (MBS) ほかで深夜アニメとして放送された。全12話。略称は「まどか」、「まどマギ」。

概要

2011年の世界[注 2]を舞台に、願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人知れず人類の敵と戦うことになった少女たちに降りかかる過酷な運命を、優れた魔法少女となれる可能性を持ちながらも傍観者として関わることになった中学生・鹿目まどかを中心に描く。タイトルの「マギカ (Magica) 」は、ラテン語で「魔法の」を意味する形容詞「magicus」の女性形。

2000年代後半より、数多くのテレビアニメシリーズを世に送り出してきた新房昭之監督・シャフト制作のタッグによる、アニメオリジナル作品である[4][5]。企画の発端には、過去に『ひだまりスケッチ』シリーズ、『化物語』で新房とアニメ制作を行った岩上敦宏が関わっており[4][6]、プロデューサーとして参加している。

ニトロプラス所属の虚淵玄がシリーズ構成および全話の脚本を、『ひだまりスケッチ』の原作を手掛ける漫画家の蒼樹うめがキャラクター原案をそれぞれ担当。虚淵が描く緻密で重厚な[7]設定のストーリーに、蒼樹のキュートで[8]可愛らしい[2]絵柄のキャラクターが組み合わされており、こうした組み合わせは岩上の提案による[9]。音楽は梶浦由記が担当した。主要登場人物たちの敵となる「魔女」のデザインや戦いの場となる異空間の描写には劇団イヌカレーが起用され、「メルヘンホラー」[10][11]とも形容される独自の世界が描かれている。

放送期間中には東日本大震災の影響[12]により最終回の放送が1か月延期されるといった出来事もあったものの、視聴者の興味を引きつけるストーリーが注目を集め[12]、結果的には「近年にない人気」[13]とも評される話題性を集めた。メディア展開としては、テレビアニメ本編の内容を元にしたコミカライズ、ノベライズのほか、世界設定を共有する外伝漫画作品の展開も行われた。ゲーム化、映画化も予定されている。

作品解説

作風

本作は題名に魔法少女を冠してはいるが、いわゆる魔法少女ものと言うよりも魔法少女をモチーフにしたダーク・ファンタジーとしての作風が色濃い[2]。本作では先の読めない展開を視聴者に楽しんでもらうという方針から、放送前にはストーリーに関わる情報が徹底的に伏せられたが[2][14]、本作のスタッフとして「ファンシーかつ優しい絵柄と物語作り」の蒼樹うめ、『化物語』などを手掛けたシャフトなどと共に、「シナリオの暴力的描写がアダルト」である虚淵玄の名が発表されると、異色の組み合わせとして受け取られた[2][15]。放映前には「蒼樹うめのかわいらしい絵で誰か死ぬの!?」と注目を集め、蒼樹の代表作『ひだまりスケッチ』をもじって「血溜まりスケッチ」という物騒な異名で呼ばれるようになったが[15]、しかし虚淵は番組公式サイトのコメントで「テレビの前の皆様が温かく幸せな気持ちで一杯になってもらえるよう、精一杯頑張ります!」と発言しており[16][15]、予告CM[17]の映像も明るい普通の魔法少女ものであるかのような描写が行われた。監督の新房は「今までになかった新しい『魔法少女』が出来るのではないでしょうか」というコメントを発表している[1]

実際の放送内容に際しても、劇団イヌカレーが描くサイケデリックな「魔女」や、「魔女」の住む異世界(結界)の悪夢[8]の世界を想起させる不気味な背景美術といった要素はあったものの、当初は可愛らしいオープニング[18]やヒロイックなストーリーなどで正統的な魔法少女もの作品としての雰囲気を醸し出していた[8]。しかし、これは魔法少女ものの約束事を踏まえることによって複雑な説明を省き、序盤の展開を迅速に進めると同時に、視聴者の先入観を逆手にとって意外な展開を組み込むための布石でもあった[2]。物語は徐々に魔法少女となったヒロイン達に襲い掛かる苛酷な運命に焦点を当てた展開を見せ始め、メインキャラクターのむごたらしい死というショッキングな展開が描かれた第3話以降は完全にハードな作風となり[2][19]、視聴者の間では重厚な設定や悲壮な展開に注目が集まるようになった[20][21]。第3話の放送後、虚淵は自身のTwitterで放送前までの自身のコメントなどが「展開を見透かされないためのミスリード」だったことを認め[22][注 3]、「これからは普通の虚淵に戻ります」[24]と宣言しており、以後は魔法少女たちが決意を挫かれ精神的に追い詰められていく様子などが、印象的な映像表現と共に「虚淵玄の真骨頂」とも評される展開で描かれていく[25]。第3話以降の描写について新房は、残酷なシーンを見せたいのではなく、それに立ち向かう人たちの感情を見せたかったと語っている[26]

その後も公式Webサイトや雑誌では先の展開を明かさないことによって視聴者の興味を引く方針が取られ[27][14]、次回予告でも先の展開を伏せるため、イラストを背景に台詞が一言だけ流れるのみの構成が取られた。予想のできないストーリー展開[7]には、劇中で描かれる秘密の謎解きや解釈に対する関心が集まった[28]。物語後半では、終盤になっても主人公とされる鹿目まどかが魔法少女にならず変身もしないという意外な展開に対し[8]、魔法少女の1人がもう1人の主人公としての役割を帯びるようになり、2人のどちらが真の主人公であったのかという解釈も視聴者にとっての争点となった[2][12]

本作は、既に類型が確立している魔法少女ものというジャンルに、新たな切り口を導入することを意図した作品であった[29]。またプロデューサーの岩上は、キャラクター原案に蒼樹を起用したことについて、脚本だけでなくキャラクターデザインもシリアスでハードなものにしてしまうと見る人が限定されてしまうため、ハードでシリアスな物語をアイドルが演じる「すごく面白いアイドル映画」に近いイメージで企画したと語っている[30]。こうした魔法少女ものというジャンルを逆手に取った意外な展開と、それを支える秘密主義は功を奏して話題となり、作品のヒットにも繋がったとも言われている[2]

表現手法

本作では光源の置き方や構図の取り方によって登場人物の立場や心境を表現し、段取りを省きつつ場面の情報量を増やすという、監督の新房昭之がシャフトの作品で多用してきた手法が用いられている[31]。蒼樹うめの絵柄は煽りなどの構図には向かないとされるが、本作の作風には必要であることから多用された[32]。ただし蒼樹が『ひだまりスケッチ』で用いた頭身が低めの絵柄と比べると、本作のキャラクターはやや高めの頭身で描かれている[注 4]

劇中の舞台は、主要登場人物たちの生活圏は未来的で清潔感に溢れる安全な空間として描かれる一方、郊外にある工場や鉄塔などの風景は醜く不気味に描かれるなど、登場人物の立場や物語の展開に応じて異なる一面を見せる形で描かれる[34]。そして魔女やその棲む異空間の描写には、劇団イヌカレーが得意とするコラージュの技法[注 5]が用いられ、アニメキャラクターとして描かれた主要登場人物とは異質な質感で描かれている[34][36]。秩序ある日常の中におぞましい異物が出現することで、少女たちの日常が異界の不条理なルールによって破壊されることの暴力性が表現されており[34][36]、こうした演出が蒼樹の画風と虚淵の作風を同一の世界観で繋ぐ役割も果たしている[10][23]

梶浦由記が手掛ける劇伴曲は、第3話までは専らアコースティック・ギターやピアノを用いたアンビエント系の楽曲が用いられた一方、重苦しい展開となる第4話以降では印象的なコーラスやスキャットを用いるニューエイジ調のダークな曲が中心となるなど、展開や場面の内容に応じた使い分けが行われている[19]。梶浦がしばしば用いる、架空の言語によるスキャットの歌詞は本作でも多用されており[19][注 6]、劇伴曲の中には異国の言葉を用いた歌のように聞こえるものもあるが、これらの曲の歌詞に意味は設定されていない[38]

魔法少女たちの戦いについて、企画当初は「能力戦」「誰が勝つか分からないバトルロワイヤル」といった方向性が想定されており、虚淵の起用もその過程で決まったが[32][9]、脚本段階では戦闘の詳細な内容はほとんど煮詰められなかった[39][40]。魔法少女たちの能力には一長一短が設定され、特性を生かすためには駆け引きが必要であるとされているが[41]、新房によれば、実際の作品は当初の想定よりもけれん味に重きを置いたものとなったという[32]

場面

第3話で巴マミが「お菓子の魔女」シャルロッテに敗北する場面は、先の展開でマミの内面を見せて視聴者の感情移入を誘い、迷いを振り払った彼女が華麗に戦う姿を見せた後で[42]、不意打ちに対応できなかったマミが首から上を食いちぎられ死亡するという段取りで描かれた。この場面の描写ではマミが死亡したことを明確に描きつつもあまりグロテスクにはしないという方向性が与えられており、脚本段階のト書きでもアングルで誤魔化すようにという指示が書かれている[43]。監督の新房も、深夜の大人向けアニメでは敢えて痛みを分からせるような描き方をする必要がないという考えから、想像力をかき立てるような表現を選択した[44][45][46]。マミが噛み砕かれる際の効果音は新房の判断で、あまり残酷すぎない一方でふざけているようにも思われないものが選択されている[46][注 7]。実際のテレビアニメ版でも食いちぎられる瞬間の描写や流血表現はなく首から上の様子は明確に描かれないなど、脚本の意向が反映されているが[47]、しかし前後の場面や他の登場人物たちの反応から状況を伺い知ることができるような描写がされており[44][注 8]、その悲惨な最期の状況は視聴者に強い印象を与え、物議も醸した[50]。こうした最期を意味するインターネットスラングとして「マミる(マミった)」という言葉が本作から発祥し[51]、『現代用語の基礎知識』2012年版の若者用語のページにも「悲惨な死に方をする」という意味で掲載されたほか[52]、BD/DVD第2巻のオーディオコメンタリーで出演者がこの言葉を使うなどスタッフや出演者にも認知されている。

本作では魔法少女に力を授けるマスコット的な動物の正体が、実は信頼できないエイリアンで[53]、諸悪の根源であり[54]、人間とは異質な価値観を持ち分かり合うことができない存在であるという[40]、一般的な魔法少女もののジャンルにおける約束事を外した設定が用いられており[53]、これが物語の発想の基幹となるモチーフにもなっている[55]。劇中で「キュゥべえ」という名で呼ばれているこのエイリアンは、脚本やキャラクター原案の段階では可愛らしい動物のように見せかけることが意図されていたものの[39][56][注 9]、テレビアニメ本編では新房による発想で[23][39][57]、敢えて口や目を動かさずに喋るという不自然さを強調した演出がされ[56]、更には先の展開を知っているスタッフによって監督の思惑以上に不気味で邪悪な演出がされた[40][58]。敢えて邪悪な表情は見せないものの[59]、アップの演出や[60]、意味深な場所に立っている描写が多用されるなど[41]、神出鬼没で[40]画面に出てくるだけでも怖い存在として描かれており[32]、第5話で契約を交わす場面はホラーのように演出され[40]、第8話で銃殺されても平然と復活する場面は悪魔のようにも描かれた[40]。こうしたキュゥべえの出番があるたびに、アフレコの際にも出演者から「出た」「キャーキャー」といった悲鳴が上がったという[41][60][58]。キュゥべえの印象的な台詞の数々はスタッフや視聴者の間でも流行語になり[40][61][60]、2011年度のネット流行語大賞にも入賞したが(「#受賞歴」を参照)、脚本を担当した虚淵はこうした反響について、大きく物語が動く瞬間に発せられた台詞が、その場面のインパクトと共に視聴者の心に印象づけられたのではないかと分析している[60]

テレビアニメ最終話Cパートのラストシーンは、脚本段階では1998年の映画『ブレイド』のオマージュとして書かれたもので[62]、場所を異国に移しつつも暁美ほむらの戦いが続いていくという描写が意図されていたが、演出段階での変更が加わった結果、様々な解釈の余地を残すものとなった[62][63][60][64]。視聴者の間では、人類滅亡後の世界で最後の魔法少女として戦い続けていたほむらが絶命し、まどかの元に召される場面を描いたものであるという趣旨の解釈も生まれ[60][62][64]、これは脚本や演出の段階では想定されていなかった意外な解釈であるとされるが[62][64]、虚淵や該当場面の絵コンテを切った笹木信作は、こうした解釈も面白く、受け手それぞれが感じた解釈が正解であるとしている[60][64]

反響

放送中の反響と出来事

本作が放送された当時の日本の深夜アニメの傾向として、売り上げの予想が立てられないオリジナルアニメ作品は商業的には不利であると見なされて敬遠され、漫画やライトノベルなど原作付きのアニメが主流となる傾向が強くなっていた[65][66][67]。本作に関しても、当初はスタッフの間でも女児向けの魔法少女アニメの改編期との競合を不安視する意見もあり[11]、実際に放送開始前にはそれ程注目されているとは言い難かったが[2]、前述のように衝撃的な展開となった第3話は反響を呼び[2]、その後も魔法少女の苦悩を描いた内容が各所で話題となっていった[68]。ショッキングな描写[注 10]に対しては放送倫理・番組向上機構(BPO)への苦情も寄せられたものの[50]、匿名掲示板2ちゃんねるアニメ板における記録的な盛り上がりが本作の公式Twitterでも言及されたり[69]、、放送が行われていない日本国外の地域から寄せられたものを含めた[70][15]様々な反響があり、同時期のテレビアニメの中では抜きんでた話題を集めるに至った[11][8][71]

しかし最終回を前に、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震と、それに伴う東日本大震災のための特別報道番組によって本作の放送が中止となり、第11話以降の放送およびネット配信も「自粛」[72][73][74][注 11]を理由に延期されることとなり[76][77]、放送が危ぶまれた[78][注 12]

2011年3月末までの放送を予定していたレギュラー放送はそのまま終了となったが、公式Twitter上で、レギュラー放送とは違った形で4月中に最終話までの公開を目指す旨が発表され[8][79]、その後の告知で、最終回は放送休止となっていた2話または3話分(放送局により異なる)の未放送エピソードをまとめて放送する形となることが発表された[80][7]。最終回がいつ放送されるのかが話題となり[81]、また、その間にもゲームメーカーなどがエイプリルフールのネタとして本作を取り上げた[82][83]。最終回の放送日が2011年4月21日深夜(4月22日未明)であると確定すると、当日に備え有給申請を勤め先に出す者や、一日でも早く見たいと有志を募って視聴可能地域へのバスツアーを組むファンも現れた[84]。最終回の集中放送当日の読売新聞朝刊(統合版地域[注 13]は除く)には全面広告が掲載されるなど、大々的な告知も行われた[20]。テレビアニメが何らかの事情で予定の期間内に最終話までの放送を完了できなかった場合、そのまま打ち切りになってしまうことも多い中、こうした形で放送が行われたり、新聞広告を用いた告知が行われたりすることは極めて異例とされる[7][20][27]。平日の深夜3時放送となった最終回はネット上や秋葉原でも大きく盛り上がり[85][86]、視聴率は高く[78]、MBSで2.3パーセントを記録。同占拠率は22.6パーセントだった(共にビデオリサーチ調べ)[27]

2011年4月27日に発売されたBD第1巻の初週売り上げは5万3000枚と、初回版初期販売分で製品に欠陥があり、即日交換のアナウンスが行われるという事態にも関わらず、テレビアニメのブルーレイメディア初週売上げでは、これまでの最高だった『化物語』6巻の5万1000枚を抜いて史上最高を記録した[87][注 14]。更にその記録は5万4000枚の初週売り上げを記録したBD第2巻によって塗り替えられた[88]

またテレビアニメのBD売り上げは魔法少女まどか☆マギカの1-3巻が歴代3位まで独占している[89]

放送後の反響と影響

延期されていた最終回が放送されると、アニメ雑誌各誌が熱の入った特集記事を競うように掲載し[90]、普段はアニメを取り扱わない一部雑誌もそれに続き[90][91]、評論本も出版された[91]。ファンの間でも作品解釈、分析、考察、ファンアートの発表などが、日本国内外のインターネット上やそれ以外のコミュニティで、放送後も盛んに交わされた[90]。ファンやメディア上の論者の間ではこうした放送直後の盛り上がりの様相を指して、エポックメイキングなオリジナルアニメが15年あるいは16年の周期で出現するとされるジンクスの文脈で捉えたり[92][91]、『新世紀エヴァンゲリオン』以来の社会現象ととして語ったりする意見も相次いだが[90][91]、それに対しては慎重あるいは懐疑的な意見もあった[90][93]

前述のように漫画やライトノベルを原作とする作品が深夜アニメの主流となり、原作となる作品の枯渇も起こっている中、本作を始め、前年の2010年には『Angel Beats!』、本作と同じ2011年には『TIGER & BUNNY』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『輪るピングドラム』といったオリジナル作品が相次いで注目を集めたことから、本作のようなオリジナル作品でも方法によっては多くのファンを獲得できることが示され、先の見えない展開に対する話題性という強みがあることが見直された[8][65][66][67]。製作の現場でも、原作の売り上げ部数などの数字ではなく、どんなクリエーターが参加するかで判断し、その人に賭けるという変化も見られるようになっている[67]

放送終了後には東京・大阪・名古屋で名シーンに沿って世界観を再現したり、設定資料や蒼樹うめによるキャラクター設定やイラストの原画などを展示したり、物語の内容を元にしたアトラクションなどを設けたりした『魔法少女まどか☆マギカ展』が開催され[94][95]、また後述のように本作をモチーフにしたカフェや、文化庁メディア芸術祭受賞に伴う展示なども行われている。

評価

評論家宇野常寛は、本作は魔法少女ものの総決算というよりゼロ年代の総決算といえる作品だと評価し、ゼロ年代までに日本のサブカルチャー領域で流行した諸要素が劇中に効果的に散りばめられているとした。具体的には、精神科医斎藤環が考察した「戦闘美少女」(魔法少女はその類型の1つ)の要素、主人公の周辺のきわめて狭い関係性が中間領域を差し挟むことなく世界の命運に直結するという意味での「セカイ系」の要素、宇野自身がセカイ系に後続する想像力として注目した「バトル・ロワイアル系」の要素、擬似同性愛(百合)的なホモソーシャル空間(異性を排除した同性のみの空間)を描く「空気系」の要素、批評家の東浩紀がゲーム的リアリズムとして分析した「ループもの」の要素、といったものが本作品に盛り込まれているとしている[96][97][98]

社会学者宮台真司は本作をセカイ系が陥っていた自意識のどん詰まり感を超えていく物語とし、周囲に承認されればいいセカイ系とは逆の周りから承認される世界から敢えて出ていくという決断をする作品と述べた。また魔法少女といっても変身ではなく翻身。二度と戻れない翻身のヒロインと述べ既に一部の男性しか享受出来なくなっていた深夜アニメへのアンチテーゼドラマが他力本願になりがちなセカイ系を絆で乗り越えた作品と語っている[99]

作家の山本弘は、超常的な存在から逃げるのがホラー、交流するのがファンタジー、思考停止せずに研究するのがSFであると定義した上で、本作のSF要素に着目した。山本によれば、魔法少女をスカウトするマスコット的な動物(キュゥべえ)の裏の目的や少女を選ぶ意味に具体的な理由付けがされている点、必然性があれば銃火器も登場し生死の概念にも踏み込むという魔法少女の約束事に囚われないバトル、クライマックスにおける最大の問題の解決手段が論理的で奇跡や根性を用いないといった点に、魔法少女アニメの様式に論理を持ち込むSF要素があるとされる[3][注 15]

アニメ評論家の藤津亮太は、「美少女ゲームやSFの文脈から読み解かれるのが本作の正当な読み方」としながらも、全編を通してのまどかとその母の関係に着目、「母の生き方を理解し、自分の人生を選ぶ糧とする。隠し味のように潜む王道の成長物語」と評し、『魔法のスターマジカルエミ』などの成長をテーマにした魔法少女の影響もあるとした[100]。また評論家の宮崎哲弥は、希望が絶望を生み出す本作の世界構造を仏教の因果に例え、その内容を「凡夫(平凡な人物)であるまどかが菩薩如来への階梯を駆け上がっていく成長物語」と定義し、世界構造を熟知した功利主義者であるキュゥべえとの対比に着目した[101]。なお藤津も宮崎も、最終回を前に決意を固めたまどかが母親と対峙し、見送られる場面を物語のハイライトに挙げている[100][101]

ライターの前田久は、本作が概ね約束事や丁寧な伏線の積み重ねで作られていることを指摘し、メインキャラクターの死が描かれた第3話についても、視聴者にとって起こって欲しくないと願っていた最悪の事態が実現してしまったことが衝撃として受け取られたのであり、安易なサプライズだけを目的とした展開とは異なると解説している[102]。その上で、本作では異なる分野で成功した作り手を取り揃えたオールスター的なスタッフ布陣が功を奏し、「受け手の期待を裏切らない展開から、半歩はみ出して見せる絶妙なさじ加減」を紡ぎだす形となったことが、約束事や予定調和を好むアニメファンから支持を得られた要因であると指摘している[102]

漫画原作者の小池一夫は、2011年8月21日にニコニコ生放送で放送された「小池一夫のニコニコキャラクター塾!〜実践篇〜」にて本作のことについて触れ、今年一番ヒットしたキャラクターは『まどか☆マギカ』であるとし、本作の作り方が小池が漫画原作を作る際の「キャラクターを立て、設定を決め事件を起こす」という、わかりやすく進む手法とは全く逆を行っており、「何がなんだか分からず、謎が謎を呼び、ラストまで行ってしまう。この引き方は紙の文化である漫画の世界では作り得ない」と分析した。世界観についても、「魔法少女になれば魔女にならざるを得ず、魔女になれば悪を行わざるを得ない。悪を行えば希望が消える」ということについて「こうした考えた方は僕の上を行っている。僕は漫画の世界でこれだけ大きな世界観を持つことができなかった。負けたなという感じを持つ」と評価している[103]

小説家の宮部みゆきは、日本SF大賞の選評において本作を「よき企みがあるミステリーとして幕を開け、それぞれに自己実現を希う少女たちの友情物語として進行し、終盤でミステリーの謎解きのために用意されていたSF的思考が披露されるという、実に贅沢な造り」であるとし、「『誰かの幸せを願った分、別の誰かを呪わずにいられない』。劇中で繰り返されるこの言葉は、見事に人間の業を言い当てています。それが、年齢性別を問わず、観る者の心を揺さぶるのです。今回、小説の方に桁違いの傑作があったことで損をしてしまいましたが、私には忘れがたい作品でした」と評価した[104]

著名人の反応

本作は著名人のファンが多い事でも知られている。

庵野秀明は、「口パクが徹底排除されたキュゥべえがいい。魔女の記号化も巧い。いいですよね、10話のほむほむ」と語っている[105]

おぎやはぎは自身のレギュラー番組『おぎやはぎのメガネびいき』でまどかの特集を組んだ回が、放送枠の『JUNK』開始以来18年で初めて『ナインティナインのオールナイトニッポン』を抜き聴取率一位になるという記録を達成した[106]

中村正人は雑誌『デジモノステーション』の企画、「デジモノザオブイヤー2011」において実写映画を押しのけ2011年のベストBDに挙げている[107]

また鈴木おさむは自身のブログにて「こんな作品を作るこのチームはとてつもなく、これを世界に送り出した日本人がいることを、誇らしく思えてしまう。イチローが日本人として誇らしく思えるようにね。もし、外国の優秀なクリエイターに、日本のお薦め作品聞かれたら、迷わずこれ、挙げます」と述べている[108]

受賞歴

2011年9月に第16回アニメーション神戸賞作品賞・テレビ部門を受賞。受賞理由の中で月刊ニュータイプ編集長の水野寛は、「夢や希望だけでは語れない〝魔法少女〟の世界に、多くのアニメファンが釘付けにされたのではないか」と評価、脚本の虚淵、キャラクター原案の蒼樹、異世界設計の劇団イヌカレーの三者の世界を融合し、それを監督の新房と制作会社のシャフトの手腕によって骨太のアニメーションに昇華させ、「早く次が見たいと言うテレビシリーズならではの醍醐味を味合わせてくれた」ということを選出理由にしている[109]

2011年10月に発表されたニュータイプアニメアワードでは作品賞を始めとして12部門、主演女優賞(悠木碧)と助演女優賞(斎藤千和)も含めると14部門を制覇する結果となった[110]。同じく2011年10月には第32回日本SF大賞にノミネートされ、受賞は逃すものの最終候補作のひとつに残った[111]インターネット上でもキュゥべえの台詞「僕と契約して、魔法少女になってよ!」が元ネタの、「僕と契約して、○○になってよ!」が流行し、2011年度ネット流行語大賞銅賞(3位)を受賞した[112]

2011年12月には第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で大賞を受賞。テレビアニメ作品が大賞を受賞するのは前年の『四畳半神話大系』に続いて2度目である。贈賞理由では、アニメオリジナル作品である点を高く評価すると共に、ジャンルの根幹をも揺さぶる批評的な罠を仕掛けたこと、1週間経たないと続きが分からないテレビの特性の活用などを評価点としてあげており、「何かを変えてみたいという変革のエネルギーが満ちあふれている。時代を変える触媒となる期待をこめ、大賞を贈る」としている[113]

  • 第16回アニメーション神戸賞作品賞・テレビ部門
  • ニュータイプアニメアワード
    • 作品賞(テレビ放送作品)
    • キャラクター賞(女性) - 暁美ほむら
    • キャラクター賞(マスコット) - キュゥべえ
    • 主演女優賞 - 悠木碧
    • 助演女優賞 - 斎藤千和
    • 主題歌賞 - コネクト
    • 劇伴賞
    • 監督賞
    • シナリオ賞
    • キャラクターデザイン賞
    • 撮影賞
    • 美術賞
    • 色彩設定賞
    • エフェクト賞
  • ネット流行語大賞2011銅賞 - 「僕と契約して、○○になってよ!」
  • 第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞
  • 東京国際アニメフェア2012・第11回東京アニメアワード
    • テレビ部門優秀作品賞
    • 個人部門監督賞 - 新房昭之
    • 個人部門脚本賞 - 虚淵玄
  • 第6回声優アワード
    • 主演女優賞 - 悠木碧
    • 助演女優賞 - 加藤英美里
  • 日刊スポーツ第1回日刊アニメグランプリ[114]
    • クイーンオブヒロイン賞 - 鹿目まどか
    • ワーストダークキャラ賞 - キュゥべえ
    • ベストテレビアニメ賞
    • ベストアニメ楽曲賞 - コネクト
    • MIP女性声優賞 - 悠木碧
  • 第32回パリ・ブックフェア第19回アニメ&マンガ大賞最優秀エスポワール賞[115]

物語

マミ編(第1話-第3話)

鹿目まどかは見滝原中学校の2年生として平凡に過ごしていたが、ある夜に見た夢の中で、巨大な怪物に破壊された市街地で傷つきながら戦う少女を目撃し、白い動物のような生き物から「僕と契約して、魔法少女になってほしい」と告げられる。翌朝、見滝原中学へ転校してきたのは、夢で見た少女・暁美ほむらだった。ほむらはなぜかまどかのことを良く知っており、「魔法少女になってはならない」と警告する[116]

放課後、親友の美樹さやかと寄り道したまどかは、謎の声に導かれてビルの一角へ迷い込み、夢の中で見た生物・キュゥべえと、それを殺そうとするほむらに出くわす。まどかとさやかは戸惑いつつも、傷付いたキュゥべえを助けるが、直後に異世界へ迷い込んでしまう。魔女の使い魔だという化物たちに囲まれた2人を救ったのは、同じ中学の3年生でキュゥべえと契約した魔法少女の巴マミだった[116]

マミに救われたまどかとさやかは、キュゥべえに「契約して魔法少女になってほしい」と告げられる。2人はキュゥべえから契約と同時にどんな願いも叶うという夢のような話を聞かされるが、一方でマミからは魔法少女は人の世に仇なす魔女を倒す厳しい戦いを続けていかなければならないため、慎重な判断をするよう忠告される。2人は人々の安全のために戦い続けるマミと接することで、魔法少女になることに強い憧れを抱くが[117]、間もなくマミは魔女との戦いに敗れ、むごたらしい最期を迎えてしまう[118]

さやか編(第4話-第6話)

過酷な現実を突き付けられたまどかの魔法少女に対する想いが揺らぐ一方で、さやかは想いを寄せる幼馴染の上条恭介の怪我を治すために、キュゥべえと契約して魔法少女となった[119]

マミがいなくなった見滝原に、すぐ別の魔法少女・佐倉杏子がやってくる。彼女はマミとは対照的に、自分のためだけに魔女を倒し、自分の利益のためには一般人の犠牲も厭わない利己主義者で、それに反発するさやかとの間に諍いが生じる[120]。まどかは2人の諍いを止めようとするが、その際の突発的な行動により、はからずも魔法少女の魔力の源としか思われなかった「ソウルジェム」が、実は少女から分離された魂を収めた器であり、魔法少女の肉体は魂を引き抜かれて異質なものに変質していることが明かされる[121]

杏子編(第7話-第9話)

さやかはゾンビのように変質した自らの身体にショックと嫌悪感を抱きつつも、それでも信念を貫いて他人のために戦おうと決意するが、折しも友人の志筑仁美もまた恭介に好意を抱いていることを知る。やがて、彼女に対する嫉妬と、恭介に見返りを求めていたことへの自己嫌悪による葛藤で心をすり減らしていく。無茶な戦いに身を投じ、破滅へと向かっていくさやかの姿に、杏子は過去の自分を重ねて心を寄せていくが[122]、杏子の想いとは裏腹に、悪い状況や心のすれ違いで自分や人間に対する失望を重ねたさやかは魔女と化し、魔女が絶望した魔法少女の成れの果てであるという事実も明らかになる[123]

キュゥべえの正体はインキュベーターと呼ばれる地球外生命体の端末であり[注 16]、魔法少女が魔女となることは彼らによって仕組まれたことであった。その真意を問いただすまどかに対し、キュゥべえは自分たちの種族の目的が宇宙の寿命を延ばすことにあると説明し、そのために魔法少女たちが希望から絶望へ相転移して魔女となる際に発生する、熱力学第二法則に縛られない莫大な感情エネルギーを回収しているのだと語る[注 17]。まどかはキュゥべえへの不信を露わにし、真意を伏せて少女たちと契約を結んできたことを「騙してきた」と非難するが、感情を理解しないキュゥべえは、見解の相違によって生じた齟齬について一方的に責められることの方が理不尽であるとし、地球人を含む宇宙全体の公益のため、まどかの自己犠牲を期待する旨を告げて去る[124]

キュゥべえの言い分に納得できない杏子は、さやかを元に戻そうと魔女化したさやかに必死に呼び掛けるが、思い叶わず魔女化したさやかと共に命を落とす。一方、見滝原には大災害をもたらす最強の魔女「ワルプルギスの夜」が迫りつつあり、キュゥべえは3人の魔法少女が戦死した今、高い素質を持つまどかが魔法少女にならない限り、見滝原を救うことができないと予見する[124]

ほむら編(第10話-最終話)

一方、それまでは謎に包まれてきたほむらの素性や目的も明らかにされていった。彼女は異なる時間軸からやってきた時間遡行者であり、元の時間軸において初めて得た友人でありながら、「ワルプルギスの夜」に殺されてしまったまどかが助かる未来への道筋を求めて、同じ時間の平行世界を繰り返し戦い続けてきたのであった。最善に思えた方法が失敗し、望まない未来に突き当たるたびに同じ時間を繰り返すほむらは、まどかの存在を拠り所としていたが[125]、結果としてそれはいくつもの平行世界における因果の糸をまどかの存在へと束ね、まどかに最強の魔法少女にして最悪の魔女となる素質を与えることに繋がり、ほむらを手詰まりへと追い込んでいった[126]

キュゥべえにインキュベーターと魔法少女の歴史を聞かされたまどかは、見滝原に襲来したワルプルギスの夜に1人で立ち向かい倒れたほむらを前に、一つの願いを携えてついにキュゥべえと契約することを決意する[126]。そして告げられたまどかの願いとは「過去、現在、未来、全宇宙に存在する全ての魔女を生まれる前に自分の手で消し去ること」であり、魔法少女が溜め込む呪いや穢れの全てを破壊するというものであった。それは時間への干渉を超えた物理法則の改変、すなわち因果律を組み替えるという神の御業にも等しい願いであり、それを聞いたキュゥべえを動揺させる[注 18]。しかし時間遡行を繰り返してきたほむらの行為により、まどかはこの願いを背負い実現できる途方もない素質を持つに至っており、願いは成就される[132]

まどかの願いにより、宇宙は新たな因果の元に再構築された。まどか自身は人としての存在を失い、未来永劫魔女を生み出さないための概念として昇華するが、時間を超える能力を持つほむらだけがその過程を見届ける事となる。やがて時空を超えて遍在する概念と化し、すべての時代と世界を見る事ができるようになったまどかは、いくつもの並行世界を渡り歩いてきたほむらの労苦と友情を知ったことにより、存在を失う結末に至るまどかの願いに否定的なほむらに心からの感謝と親愛の言葉をかける。そして、最後の奇跡として互いの記憶が残る事を願い、自らのリボンをほむらに託し、まどかはほむらの前から姿を消す。

新たに構成された世界では、人の世の呪いが魔獣という存在となって人々を狙っていた。しかし魔法少女が魔女になることはなくなり、力を使い果たした際は心安らかなままソウルジェムとともに消滅し、その魂はまどかの導きで別の宇宙へと転送されるというシステムに変化していた[133]。キュゥべえのエネルギー採取も別の方法になっており、以前の世界で戦死したマミ、杏子も存命しているが[注 19]、まどかの存在は彼女の家族を含む人々の記憶から消えていた。以前の世界の記憶を持つ唯一の存在となったほむらは、まどかの救った世界を守るべく、他の魔法少女たちと共に戦い続けるのだった[132]

登場人物

メインキャラクター

全12話のテレビアニメ本編は、各3話区切りで「マミ編(第1話〜第3話)」「さやか編(第4話〜第6話)」「杏子編(第7話〜第9話)」「ほむら編(第10話〜最終話)」と呼べるような構成となっており[134][135][注 20]、それぞれのキャラクターの魅力が順番に描かれていくような構成となっている[44][6]。しかし本作は魔法少女たちが次々とリタイアしていくというコンセプトでもあり[136]、中心的な役割を終えた魔法少女は死亡という形で物語から退場していく。

魔法少女の名前は風変わりな響きになることを意図して、女性名に聞こえるような姓をつけるという縛りが設けられている[137][55]

鹿目 まどか(かなめ まどか)

- 悠木碧
主人公。桃色の髪を赤いリボンで左右2つに結っている[注 21]。見滝原中学校に通う中学2年生の少女で、クラスでは保健委員を務めている。10月3日生まれ、血液型はA型、身長は150cm未満[139]で主要登場人物の中では小柄。家族構成は母・父・弟の4人で、母が働き父が家事をするという家庭環境で育つ。心優しく友達想いだが、自分を何の取り柄もない人間だと考えるやや卑屈な面があり、「誰かの役に立てるようになりたい」という夢を抱いている。そうした人柄とは裏腹に、本編時間軸では魔法少女としては途方もない素質を持っており、執拗にキュゥべえから契約を迫られることになる。
当初は一見華やかではある魔法少女に夢を見ていたものの、マミの死やソウルジェムの真実に直面するたびにその認識を改めていき、魔法少女としての契約に踏み出せない自分の臆病さに迷いながらも、「当事者になれない傍観者」[34]という立場で他の魔法少女に干渉していく。ほむらや過去の魔法少女達の真実を知り苦悩するが、最終的にはその中で自身の真の願いを見出し、「希望を抱くこと自体が間違いであるはずがない」という信念の元[140]、魔法少女の悲劇を終わらせるためにキュゥべえとの契約を決意した。彼女の非凡な能力は彼女自身の素質ではなく、ほむらが繰り返した時間遡行の副作用に由来することが終盤で明かされるが[141][注 22]、最終的にはその力が物語を決着へと導く。
ソウルジェムの色はピンクで[137]、変身時はチョーカーの下の胸元に装着される。魔法少女の衣装は第2話でまどか自身が夢を膨らませてデザインしたという設定を反映して、フリルやリボンをあしらい可愛らしさを強調した衣装となっている[142]。魔法少女としての武器は薔薇の枝をモチーフにした形状の弓矢で、杖状に折り畳まれた状態から蕾が花開き、弦が展開される。本編の時間軸では最終話に1度きりの変身をし、更には純白の衣装の究極形態へと2段階変身して[注 23]、そのまま変身を解いて戻ることなく概念的存在へと昇華した。
本作タイトルで「魔法少女」とされている主人公ながら、物語上の焦点は彼女がどのような動機で魔法少女となるのかという点や[10]、そもそも戦うべきなのか否かという選択に置かれ[53]、本編の時間軸では最終回まで変身しないという展開は視聴者から意外に受け止められた[8]。ただしそれ以前、第10話でほむらの回想として描かれた物語開始以前における時間軸の世界では既に魔法少女として活躍しており[注 24]、ほむらが魔法少女の世界に足を踏み入れ、戦い続けるきっかけとなっていた人物でもあった。
劇中で幾度か象徴的に登場する、まどかがキャンパスノートに描いた魔法少女の衣装は、まどか役の悠木碧の直筆によるものである[146][129][注 25]

暁美 ほむら(あけみ ほむら)

声 - 斎藤千和
ある晩、まどかの夢に現れ、その翌日にまどかのクラスへ転校してきた魔法少女。一人暮らしをしており、両親の所在は不明[注 26]。容姿端麗・学業優秀・スポーツ万能。長い黒髪をかき上げるのが癖[注 27]。まどかに対して、謎めいた警告と助言を繰り返す。他人から理解されるということを諦めており[10]、寡黙でクールな性格を演じ、他人に対して非情に接するが、根本的な優しさを捨てきれずにいる部分もある[149][注 28]。劇中でその内面や過去などの秘密が明かされていくと共に、印象が二転三転していく登場人物[150]
当初は悪者あるいはライバルのように描かれ[151][150]、その後もまどかの覚悟の甘さに批判的な人物としてミスリードされるが[152]、その正体は現在とは異なる未来の「時間軸」から来た、まどかの友人。元々の時間軸では、魔法少女として戦うまどかに憧れる、病弱かつ引っ込み思案な少女であったが、最強の魔女「ワルプルギスの夜」との戦いでまどかが戦死するのを目の当たりにして、「まどかとの出会いをやり直し、彼女に守られる人間から彼女を守る人間になりたい」という願いのもとにキュゥべえと契約を結んだ。その後幾度も時間を遡り、まどかの悲劇的な最期を阻止するための戦いに身を投じる中で、魔法少女の本質やキュゥべえの正体を知るようになり、別の時間軸のまどか自身と交わした約束により、まどかがキュゥべえと契約を結ぶことを阻み続けていた。過去には眼鏡をかけていたが、他の魔法少女たちに事情を話して協力を求める手段ではまどかを救えないという結論に至って以降の時間軸では、誰にも頼らないという決意と共に、眼鏡を外し髪型も変えている[注 29]
ソウルジェムの色は紫で[154]、変身時は左手の甲に装着される。魔法少女の衣装は砂時計の意匠をモチーフとした鋭角的なデザインで、学校の女子制服にも見えるものとなっている[154]。左腕には砂時計と“四次元ポケット[155]を内蔵した円形の盾を装備し[注 30]、これを用いて契約の際の願いから発現した「時間操作」の魔法を操る。特異な能力だが、操作できる砂の量は1か月分のみで、砂の流れを遮断して時間を止める「時間停止」か、砂時計の上部から砂がなくなった時点で時間を1か月前まで逆行させる「時間遡行」しかできないという制限があり[70]、上部の砂がなくなると時間停止も発動できなくなる。また、一切の攻撃魔法や魔法を用いた武器を持たないため、魔法少女としての純粋な戦闘力はきわめて低く[注 31]、一見並外れた実力も幾度も過去に戻っての膨大な努力と戦闘経験によるものである。魔女との戦いでは魔法の武器ではなく、暴力団事務所や軍基地などから盗み出した銃火器や爆弾の数々を、時間操作能力と組み合わせて用いており[注 32]、劇中では実在の銃火器が登場している[160][注 33]
まどかに対する想いは当初は単なる友情であったが、失敗を重ねて同じ時間を何度も繰り返すうちに後に引けなくなり[163]、全ての価値観をまどかの生死のみに置くようになる。しかしそのことは、知らぬうちにまどかに最高の魔法少女にして最悪の魔女となる素質を持たせるという結果に繋がっていた[141][注 22]。最終話でまどかによって再構成された世界でも以前の世界の記憶を維持しており、時間制御能力は失いつつも、まどかが抜けた世界の空席を埋める形で、まどかが本来獲得するはずであった能力を継承し、まどかと同じ武器である弓を使うようになる[133]
劇中での活躍から、ファンの間ではまどかとほむらのどちらが本当の主人公なのかという議論もあった[12]。脚本を担当した虚淵は、劇中におけるまどかの足取りは成長とは異なるので、人間としての主人公はほむらであろうとする発言をしている[70]。劇中でそのように呼ばれる場面はないが[61]、本作のファンからは「ほむほむ」という愛称で呼ばれている[164][61][165][注 34]

美樹 さやか(みき さやか)

声 - 喜多村英梨
まどかの同級生にして親友で、まどかと共に魔法少女の世界に足を踏み入れる。青色の髪で黄色のヘアピンをしている。活発で正義感が強く[23]、物事を自らの力で能動的に解決していく行動力の持ち主[10]。反面、思い込みが激しく意地っ張りで、自分で自分を追い詰めてしまう傾向があり、ほむらからは魔法少女に向かない性格であるとも評されている[120]。一見するとボーイッシュだが内面は乙女という二面性を持った少女で[168][注 35]幼馴染の上条恭介に一途な想いを寄せている。治療不可能な怪我によってバイオリン奏者になる夢を絶たれた恭介を救うため、マミの死後、キュゥべえと契約を交わして魔法少女となるが、生前のマミからは、自分の願いを他者の願いを叶えるために使うことの危うさを指摘されており、後にはマミが指摘していた問題に直面することになる。
ソウルジェムの色は青で[169]、変身時は臍部に装着される。魔法少女の衣装は剣と魔法のファンタジーに登場する軽装の剣士のようなデザインで[169]ビスチェ風のトップと左右非対称なスカートの上にマントを羽織っている。武器は護拳のあるサーベル状の刀剣。接近戦を主体とし[注 36]、戦闘技術こそ拙いもののパワーとスピードの両面を備え、また防御力に長けるなど全体的にバランスのとれた資質を持つ[59]。さらに、契約時の願いから発現した[171]強力な治癒能力を併せ持っており、例え全治数か月の重傷でも一瞬で回復することが可能。後には自らの痛覚を遮断して戦う戦法も用いるようになる。
他者のために戦い戦死したマミを強く尊敬しており、同じく「他者のためだけに魔法を使う」ことを正義と信じて行動する。そのため、利己的な杏子に対して反感を抱いており、マミを見殺しにしたという誤解からほむらのことも嫌っている[注 37]。魔法少女となった当初は戦うことへの自信に溢れ[172]、劇中において物語を牽引する「第二の主人公」としての立場を担う[10]。しかし契約により自分が人間ではないものに変質していた事実に衝撃を受け、さらに恭介と親友の仁美との三角関係に直面したことをきっかけに、人間ではなくなってしまった自分は恭介と結ばれることができないと思い詰め[173][172]、その後はまどかや杏子の言葉にも耳を貸さず[注 38]、心身共に消耗しつつ無謀な戦いを続ける。その結果急速にソウルジェムに穢れを溜め込み、信念も見失った末に「人魚の魔女」へと変貌し、杏子と相討ちになり消滅した。遺体は杏子が回収していたために現世で発見され、世間的には家出した末の衰弱死として葬儀が行われた。こうした最期は物語の残酷さを象徴するような[40]、劇中における悲劇のヒロイン[81]としての役割が意図されている。
再構成された世界でも魔法少女としてマミ・ほむら・杏子と共に戦っていたが、魔獣との戦いで力を使い果たし、「円環の理」により消滅した。杏子からは「友達になれたのに」と惜しまれたが、恭介の腕を治すためには避けられない運命でさやかに後悔はなく、仁美と恭介の仲を祝福してまどかに導かれ消滅した。脚本を担当した虚淵はこの最期について、「さやかが助からない」のではなく、自分の本望を認めたさやかが覚悟を固めたために「恭介を助けてしまった」結果であるとして、ニュアンスの違いを強調している[163]

巴 マミ(ともえ マミ)

声 - 水橋かおり
見滝原中学校3年生で、まどかやさやかの先輩でもあるベテランの魔法少女。中学生離れしたグラマラスな体型の持ち主で[174]、物腰が柔らかく、落ち着いた面倒見のいい性格だが、時にはシビアな一面を見せることもあり、優しいが甘くはないタイプともいえる。金髪を縦ロールにしていて、花形のヘアアクセをしている。魔女の結界に巻き込まれたまどかとさやかの窮地を救い、2人の相談役となり魔法少女の存在と契約することの覚悟を説く。
数年前にドライブ中の自動車事故で家族を失い、自身も瀕死の状態にあった中、そこへ現れたキュゥべえと「命を繋ぐ」[47]ために契約して魔法少女となった。身寄りが遠縁の親戚しかいなかったことから、自宅のマンションで独り暮らしをしている。紅茶が好きで来客を紅茶とケーキでもてなしているほか、魔女との戦いに勝利した際にも紅茶を飲んでおり、勝ちポーズのように演出されている[注 39]
ソウルジェムの色はオレンジで[175]、変身時は右側頭部の髪飾りの留め具部分に装着される。魔法少女としての衣装は中世ヨーロッパの砲撃手がモチーフとなっており[175]、ブラウスとスカートにベレー帽やコルセットを組み合わせたクラシカルな雰囲気の服となる。戦闘では多種多様な単発式銃火器を用いて遠距離主体で戦い[注 40]マスケット銃や大砲、巨大な銃器を召喚し砲撃する必殺技「ティロ・フィナーレ」[注 41]といった武器を、願いから発現した拘束魔法[注 42]と自在に組み合わせ、美しい身のこなしでエレガントに[10]戦う。一方、個々の武器は威力の高い反面単発銃であるために連射はできず、これが後に彼女の命運を左右する弱点となるが[注 43]、通常は魔法で無数のマスケット銃を出現させ、一斉射撃あるいは次々と使い捨てながら戦うという戦闘スタイルでこれを補っている[注 44]。劇中では銃を鈍器代わりにしたり、時には蹴りを織り交ぜたりするなどの接近戦も披露している。
魔法少女の中では珍しく[182]、他者を魔女とその使い魔の脅威から守るという信念で戦い続けたため、まどかとさやかに大きな影響を与えた。しかし2人の前では頼れる先輩を演じていたものの、一方で精神的不安定な一面もあり、心の内に強い不安や孤独を抱き続けていた[注 45]。まどかとの会話により不安を払拭するが、直後の「お菓子の魔女」との戦闘でまどかとさやかの眼前で呆気なくも凄惨な最期を遂げた[注 10]
魔法少女の象徴的な人物であり、彼女の退場によって物語の本質が明かされる[58]。マミが物語序盤で魔女に敗れて絶命する展開は、魔法少女となることの重さを描くためのものと位置付けられており[10]、同時に視聴者に衝撃を与え作品の話題性や人気にも繋がったとも言われている[2][50]。マミはガンアクションの格好良さが評価されたことなどから[60]、物語から退場した後も作品ファンの間で高い人気があった[185][51][144][60]

佐倉 杏子(さくら きょうこ)

声 - 野中藍
マミの死後、見滝原を自分の縄張りにするために現れた魔法少女。赤髪のポニーテール八重歯が特徴[186][187][注 46]。マミとは正反対のタイプの[188]、好戦的な利己主義者で、自分とは相反する信条を持つさやかと対立する。常に何かしらの菓子やジャンクフードを食べており、過去の境遇ゆえに食べ物を粗末にする者には怒りを露にする。
ソウルジェムの色は赤で[186]、変身時は襟元に装着される。魔法少女としての衣装はノースリーブの上着の下にスカートを履いたもので、丈の長い上着は足の動きの邪魔にならないような[186]、前側の開いたものとなっている。魔法少女としての武器は柄の部分が伸縮・湾曲・分割が自在な多節棍となる。経験豊富な実力者であり、防御面では意外な脆さも抱えているものの[59]、技術とパワーに裏打ちされた高い攻撃力とスピードを持ち[59]、武器の特性を最大限に生かした縦横無尽な動きで変幻自在な接近戦を得意とする。契約時の願いから発現した本来の魔法は失っている[注 47]が、その状態でも巴マミに勝利するほどの驚異的な身体能力と強い意志を持っている。
「他人を助けたい」という信念を有する聖職者[注 48]の父の下で育つが、教義に含まれない内容まで信者に説いたために信者や本部から見放された父の姿に心を痛め、「父の話に人々が耳を傾けてくれるように」という願いで魔法少女になる[122]。教会は人々で溢れかえり一時は幸せを得るも、それが魔法によるものであることを知った父は酒浸りになった末に錯乱し、杏子のみを残して一家(父・母・妹)もろとも心中を図る。自分の善意が家族を破滅させたという後悔から「魔法は人のためにならない」という信念を持つに至り、以後は「魔法は自分のためだけに使う」という信条で行動している[122]
自分と同じく「他人のための祈り」から魔法少女になったさやかに強い関心と反発を抱いていたが、両者は根本的には似た者同士でもあり[163]、徐々に助言を与えるなど気にかけるようになる。キュゥべえから魔法少女の真実を知らされてもさやかのような自暴自棄に陥ることはなかったものの、動揺してキュゥべえに詰め寄る一面は見せた[186]。さやかが魔女化した際はさやかを人間に戻す手段がないことを信じられず、魔法少女になった当初同様にハッピーエンドを信じ「人魚の魔女」と化したさやかと戦うが、後ろにいるまどかを庇いながら戦ったため得意のスピードを生かすことができず[192]、最期は助けに来たほむらにまどかを託し、自爆魔法により「人魚の魔女」と共に戦死する。脚本を担当した虚淵によれば、杏子は悪人として振る舞うことで絶望を発散させ心の平静を保っていたが[193][163]、実のところはそうした自分が好きではなく[193]、この時仮にさやかを救うことができれば自分自身の心を救うこともできたが[47]、見捨てていればそのまま真の絶望を迎えたであろうとされる[163]
最初は悪役のように登場するが、退場間際には陰鬱な展開の救いとなる良心的存在となっていく役回りの人物で[6]、また任侠ものの登場人物を美少女に換骨奪胎したかのような人物造形がされている[168]。脚本段階では悪役らしい声が想定されていたが[194]、オーディション段階の判断により[195]、良い子が無理をして悪党らしく振舞っているような声質が当てられ[196][6][134][194]、憎らしげのない人物として演出された[196][6]
特典ドラマCD「フェアウェル・ストーリー」では、本編では触れられなかったマミとの過去が描かれており、また亡くなった妹の名前が「モモ」(声 - 設楽麻美[197])であるという設定も明かされている。

キュゥべえ

声 - 加藤英美里
「魔法の使者」を名乗る、マスコット的な[198]外見の四足歩行動物。性別はないが[注 49]、一人称は「僕」。その正体はインキュベーター[注 16]と呼ばれる、地球外生命体の端末。キュゥべえ自身が選んだ人間にしかその姿は視認できず、会話は特定の対象とのテレパシーで行う。基本的には無表情で、口は食物摂取時にしか開かない[注 50]。少女の願いを1つ叶える代わりに魂をソウルジェム化し、魔法少女へと変化させる「契約」を交わす役目を持つほか、ソウルジェムの浄化に用いて穢れが溜まったグリーフシードを取り込んで処分したり、他の魔法少女のテレパシーを中継したりといった形で魔法少女に協力している。
物語当初は魔法少女たちに対して友好的な態度で接し、様々な助言を与えているが、キュゥべえの目的は宇宙の寿命を延命させるため、地球人の少女を消耗品として利用しエネルギーを搾取することであり、搾取後の地球や犠牲になる魔法少女達へ配慮する素振りはない[注 51]。自分たちは有史以前から人類の発展に十分な貢献をしているとしており、結果的に少女たちの願いが裏切られる形となることについては、そのような希望を抱くこと自体が間違いであるという立場を取る[203]
同じ姿の別個体[40]が複数存在するが、個の概念を持たず、彼らを地球へと送り込んだ存在を含めた全体で1つの意識を共有しており[47]、各場面に登場するキュゥべえが全て同じ個体であるか否かすら定かではない[58]。個体の1つが壊れても別のキュゥべえが現れて役目を果たし、壊れて機能停止したキュゥべえの残骸は別のキュゥべえが「食べて」後始末をする。別個体に対する家族や同胞の情を持たず、そのため自分たちの種族全体が存続するためなら常に合理的な判断を下すが[204]、彼らなりに種族独自の倫理観をもっているため[58]、口先で誘導したり状況を利用することはあっても知的種族に契約を強制することはルールに反するとし、魔法少女に対しても極力、流れに任せて魔女化するのを待つというスタンスを取る。
魔法少女として途方もない資質を秘めたまどかを魔女化させ、莫大なエネルギーを得る事を目論んだが、最終的にその思惑はまどか自身の願いによって覆される事となる[注 18]。まどかによって再構成された世界では、魔女誕生によるエネルギー回収ではなく、魔獣が生み出すコアを回収することでエネルギーを採取している。この世界では人間を騙して利用することに大した益がなく敢えて敵対する理由もないため[47]、以前の世界では敵対していたほむらと共闘する形で魔獣との戦いに参加しており、他の魔法少女たちとも希望を叶えた対価について説明した上で契約を交わしている[163]
視聴者の間では、キュゥべえの悪役としての憎たらしさや[51]、言葉巧みに魔法少女たちを翻弄する話術が話題となり[200][205][206]、印象的な台詞は流行語にもなった[61]NHKで放送された『MAG・ネット』第41回ではキュゥべえの話題も取り上げられた[207]。一方で劇中では、理想に対する現実の象徴や、完全に否定し拒絶することもできない存在としても位置付けられ[23][70]、最終回には視聴者の溜飲を下げる展開もあったものの[128][129]、相容れない相手との共存という形での決着が意図された[193]
インターネット上では視聴者から「QB」などと略称された[185][51][208]。また、絵文字表記では(◕‿‿◕)もしくは/人◕ ‿‿ ◕人\とあらわされる。

見滝原中学校の生徒・教師

まどか、ほむら、さやか、マミが通う学校の関係者。

上条 恭介(かみじょう きょうすけ)
声 - 吉田聖子
さやかが想いを寄せる幼馴染。しかし彼女から恋愛感情を寄せられていることには気がついておらず、その近すぎる関係もあって異性としての意識にも乏しい[144]
かつては将来有望とその資質を認められるヴァイオリニストだったが、事故で指が動かなくなって演奏できなくなり、病院でリハビリを受けていた。医師からは「現代の医学では指の回復の見込みはない」と宣告され[119]、絶望のあまりに自暴自棄になっていったが、それを見かねて魔法少女になったさやかの癒しの祈りで、指を動かせるようになる。
退院してからは松葉杖を使って登校するようになるが、急な退院でもありその忙しさもあって[144]さやかの献身や悩み事には気がつかないまますれ違いを続け、仁美に告白された事でさやかを追い詰めることとなった。一連のエピソードはアンデルセンの童話『人魚姫』がモチーフとなっており[81]、恭介は人魚姫から想いを寄せられる王子の役回りを演じる。再構成された世界では、さやかの消滅間際に彼女の存在を探すかのような素振りを若干見せた。
なお脚本を担当した虚淵は、恭介は恋人より音楽を優先するような男であろうから、彼と結ばれたとしても、さやかはあまり幸せにはなれなかったのではないかとも推測している[60]
志筑 仁美(しづき ひとみ)
声 - 新谷良子
まどかとさやかの親友。習い事を掛け持ちするお金持ちのお嬢様で、度々ラブレターを貰うなど男子からの人気も高い[116]。穏やかな性格のおっとり系だが、まどかとさやかを恋仲と勘違いしたりするなど[117]天然ボケな一面を持っている。第4話では「ハコの魔女」の被害に巻き込まれかけ、さやかに命を救われたが、本人はそのことを知らずにいる。
以前から恭介を慕っており、さやかが退院した恭介へ告白はおろか一向に話しかけようとしないのを見て、友人相手に抜け駆けはしたくないという想いから自分の気持ちをさやかに明かし[注 52]、さやかには先を越す権利があると、「明日の放課後に告白する」と宣言する[122]。その後、さやかが告白に出なかったために実際に恭介に告白し親しげに会話を交わしていた[123][注 53]。親友であり恭介の幼馴染でもあるさやかに気を遣っての行為だったのだが、さやかの身に起きている事情を何も知らなかったために、一連の行為が逆にさやかの精神を追い詰める結果になってしまう。その後さやかの死を知った際には激しく落ち込んでいたことが詢子と和子の会話で語られている[126]。再構成された世界で恭介と交際する。
早乙女 和子(さおとめ かずこ)
声 - 岩男潤子
まどか達の担任。担当教科は英語。婚期を焦っているが、彼氏と長続きしないことが悩みで、ホームルームや授業の内容にもそれが反映される。目玉焼きが半熟か固めかで揉め、3か月続いた交際相手と別れたこともある[116]。一見頼りない教師のようだが、生徒達のことはよく気遣っている[210]。まどかの母である詢子とは昔からの親友で[210]、第11話では教育者としての悩みを打ち明け合う場面も描かれている。

まどかの家族

脚本を担当した虚淵は、家庭環境の描写は魔法少女ものというジャンルに欠かせない約束事であるという発想から、劇中の要所にまどかの家族の描写を入れた[60]。それに対して劇中でほむらの家庭環境にまったく言及されないのは、ほむらが魔法少女の約束事から外れた存在であるためである[60]

母親が外で働き父親が主夫を担当するという家庭環境は、まどかが男女の役割にとらわれない環境で育ち、女性でありながらヒロイズムを自然に受け入れる下地として位置づけられた[60]。当初は遊び心的な発想であったというが、最終的にはまどかと、まどかを支える「強い母親」との関係性は劇中において重要な位置を占め[138]、第11話のハイライトにもなった[100][101]

鹿目 詢子(かなめ じゅんこ)
声 - 後藤邑子
まどかの母。やり手のキャリアウーマンで、本人の見立てでは社長の座も充分に狙えるらしい[117]。夫の知久によれば仕事が好きなのではなく、頑張ることが好きなのだとされる[118]。言葉遣いは悪いものの、鹿目家の大黒柱として家族全員に深い愛情を抱き、大人としての見地からまどかに道を示していく。酒好き(特に洋酒)で、将来大人になったまどかと酒を飲みながら語らい合う日を楽しみにしている[121]。朝が弱く、毎朝まどかに起こしてもらっている[116]。まどかの担任である和子とは昔からの親友同士で[210]、彼女の恋愛遍歴を気に掛けている[116]
ワルプルギスの夜の襲来時はまどかを強い態度で引き留めるが、その決意が強固であることを確かめると彼女を見送った[126]。新たに再構成された世界では娘が存在した記憶もないが、かすかに「まどか」という名前や持ち物を懐かしむ気持ちだけは残った[132]
鹿目 知久(かなめ ともひさ)
声 - 岩永哲哉
まどかの父で専業主夫。優しく穏やかな性格で、詢子を心から尊敬して陰から支えていくことに誇りを持っている[118]
鹿目 タツヤ(かなめ タツヤ)
声 - 水橋かおり
まどかの弟。幼稚園に通う3歳児で姉のことが大好き。新たに再構成された世界でまどかを認識している描写があるが、周囲はこの年代の子供に良くある「見えない友達」の一種として認識している[132]

その他

ショウ
声 - 飛田展男
第8話で、さやかが乗り合わせた電車の乗客。ホストをしており、女性からいかに徹底的に金を搾り取るかを同僚のホスト(声 - 三木眞一郎)と嬉々として語りあっていた。魔法少女としての活動に心身共に疲れ果てていたさやかは、これを耳にして、「彼らを含めた世界」を守る意義を見失って絶望し、魔女化する。
コミカライズ版ではさやかが電車から降りる際に血塗れの剣を持っており[211]、彼らが殺害されたともさやかが自分自身を切り刻んだとも受け取れる描写となっているが[144]、脚本上では実際の生死は不明瞭なものとして描かれている[178][212]。監督の新房は、さやかの性格上、殺してはいないだろうと語っている[81]
雑誌インタビュー[40]によれば彼らの台詞は、本作の脚本担当である虚淵が乗っていた満員電車の中で、実際に耳にした男たちの会話であるという。
エイミー
声 - 新谷良子
特典ドラマCD「Memories of you」に登場。ほむらが魔法少女になる前の、まどかと知り合った最初の時間軸で、ほむらが見滝原中学校に始めて登校する途中で出会った黒い野良猫。ほむらが出会う以前からまどかはこの猫の事を知っており、名前はまどかが付けたものである(まどかの飼い猫ではない)。この時間軸で一度、エイミーはまどかの目の前で車に撥ねられてしまっているが、まどかが「エイミーを助けてほしい」という願い事で魔法少女の契約を結んだため元気な姿に戻っている。
アニメのオープニングにも姿を見せている[40][213]。脚本の虚淵は雑誌のインタビュー[214]で、「自分はオープニング映像には関わっておらず、黒い猫は制作のシャフトが勝手に描いた物で、本編に関係することはない。しかし、せっかくなので後から作るドラマCDに登場させる考えがある」といった趣旨の発言をしている。
なお、まどか役を演じる悠木碧が飼っている黒い猫の名前はエイミーで[215]、オープニングの絵コンテに携わった板村智幸も、悠木からこの猫はうちの猫なのかと尋ねられて肯定したという逸話を披露している[213]

魔女

劇中の登場シーンや公式サイトでは、魔女の名前の綴りに「魔女文字」[35]と呼ばれる独自の文字が用いられている[41]。一部ファンの中にはこれを解読した者もいるものの[35][216]、公式には正しい読みなどは公表されていないため、本項では書籍[217][218]や公式サイト上の「魔女図鑑」における呼称を用いて表記する。例外として公式設定資料集[219]や公式グッズ[220][221]で名前の読みが発表されている魔女のみ読みを併記する。

薔薇園の魔女 / ゲルトルート
蝶の羽と、薔薇の茂みのような頭部を持つグロテスクな魔女。性質は「不信」。工事現場のような結界に住む。第2話で女性を自殺させようとするが、マミに阻止されて倒される。
魔女文字で記された名前の読みは設定資料に明記されており、販売された設定資料集にも収録されている[219]
薔薇園の魔女の手下
「造園」の役割を与えられた使い魔。カイゼル髭を生やした、毛玉のような外見をしている。使い魔としては珍しく真っ当な忠誠心を持っていると設定されている[217]。第1話ではドイツ語の歌を歌いながら登場し[57]、結界に迷い込んだまどかとさやかを襲う。第2話でも「薔薇園の魔女」と共に登場。最終話ではまどかに付き従う形で再登場した。
薔薇園の魔女の手下
「警戒」の役割を与えられた使い魔。「造園」の役割を与えられている使い魔と同様に髭を生やした、蝶の羽をもつ使い魔。
侵入者を直接攻撃する人間大の個体と、集団で蔦に変身し相手を絡め捕る小型の個体が存在する。
暗闇の魔女
本編未登場。性質は「妄想」。絵コンテ段階では使い魔と共に本編に登場する予定であったため、五本の手足が生えた星型多角形のような姿が設定されている[222]
暗闇の魔女の手下
「夢」の役割を与えられた使い魔。頭が棘球になった、黒猫に似た生き物の姿をしている。第3話冒頭でマミに倒された。絵コンテ段階ではマミとの戦いの詳細が描かれる予定であったが、尺の都合で出番が削られ、劇中の登場はとどめの一撃を受ける一瞬のみとなった[223]
お菓子の魔女 / シャルロッテ
ファンシーな人形のような[217]可愛らしい[47]姿をした魔女。性質は「執着」。普段は動かないが、口の中からピエロの顔を持つ巨大な芋虫のような身体を出すことができ、更には何度も脱皮することができる。好物はチーズだが、様々なお菓子を作り出す能力を持ちながらも、チーズだけは作れないと設定されている[224]
第3話で、病院に産み落とされたグリーフシードから、お菓子の城の結界を作り出して孵化した。マミから一方的な攻撃を受けリボンによって拘束されるが、彼女がマスケット銃を撃ち尽くした所を見計らって反撃に転じ、頭部を食いちぎった後、全身を食らって殺害した。その直後に現れたほむらには終始翻弄され、飲み込まされた爆弾で内側から何度も爆破されて倒された。
マミを倒す魔女という役柄上、マミの能力では戦いづらい相手として設定されている[注 54]。劇中でマミを食い殺す場面は話題になるのと同時に物議も醸した[50][注 10]。その後公式グッズや飲食店とのコラボレーションにも登場し、これらの展開で「シャルロッテ」という名前が明かされている[220][225]。放送期間中に公式な読み方が明言された、唯一の魔女。
「お菓子の魔女」には泣かせる裏設定が用意されているとされるが[46]、詳細は明かされていない。ただし、その設定が「お菓子の魔女」に流用されたという没キャラクターの設定は発表されており、それによると彼女は死の淵にある母親が食べたがっていたチーズケーキを手に入れるため、契約で願いを叶えて魔法少女となるが、後から別の願いで母を救えばよかったことに気がついて後悔し続けているのだとされる[226]
お菓子の魔女の手下
「チーズを探す」役割を与えられた使い魔。縞模様のボールのような一つ目が特徴。
大勢登場する使い魔の中には、結界の中央の椅子に意味深に座っているものがあり、絵コンテでは使い魔であると明記されているものの、視聴者の中にはこれが魔女の真の本体だったのではないかと解釈する者もいたという[57]
ハコの魔女
デスクトップパソコンのようなものに身体を隠す、人型の魔女。性質は「憧憬」。テレビや木馬が浮いた、無重力空間の結界に住む。モニターに映し出される様々な映像の中には、かつての魔法少女時代の姿を思わせる影姿も映し出される[217]。第4話では仁美を含む多くの人々を、集団自殺させようとした。読心能力があり[227]、マミの死に対する自責の念を抉り出してまどかを追いつめるが、契約して魔法少女になったさやかに倒される。
オンエア版やコミカライズ版では、深刻な雰囲気の中で集団自殺の方法がリアルに描かれ[228][229]、その内容が虚淵特有の「ブラックな笑い」とも評された[228]。ただしBD/DVD版では曖昧な描写に変更されている。
ハコの魔女の手下
「運搬」の役割を与えられた使い魔。片翼の天使を模した球体関節人形の姿をしており、人間を魔女の結界へ隔離する能力を持つ。手にした物体を持ち運びやすくする能力を持ち[230]、人間を生きたままバラバラにしたり、ゴムのように引き伸ばしたり出来る。劇中で発する台詞は日本語を逆再生したものが用いられている[148]
落書きの魔女
性質は「無知」。子供のような姿をしている。本編には登場しないが、ゲーム版にて初めて姿を現した。
落書きの魔女の手下
声 - 悠木碧[231]
「童心」の役割を与えられた使い魔。おさげ髪の少女を描いたクレヨン画の姿をしている。下半身と一体化している乗り物は、飛行機・船・自動車など自在に変化する。戦闘能力は高いが臆病という設定[41]。第5話でさやかが倒そうとするが、杏子に妨害され逃げられる。
銀の魔女
バイクの部品を組み上げたような姿の魔女。性質は「自由」。第7話に回想として登場、契約当初の杏子に倒される。
銀の魔女の手下
「主張」の役割を与えられた使い魔。煙の塊にエンジンを付けたような姿。杏子に倒される。
影の魔女
常に何かに祈るような体勢を崩さない魔女。性質は「独善」。影絵のような結界に住み、使い魔によって攻撃を行うが、自身も木の枝や幹のような無数の腕を背中から伸ばして相手を絡め取る[注 55]。隙間の無い無数の木の枝で回避不可能の攻撃を行う。第7話で、精神が荒んださやかの突撃によって倒される。
影の魔女の手下
「盲信」の役割を与えられた使い魔。先端に動物の顔がついた触手状の姿をしている。「影の魔女」のために攻撃を行う。
犬の魔女
本編未登場。性質は「渇望」。デザインは用意されており、コミカライズ版の第8話では手下にかわって1コマ登場している[233][234]。アフロヘアーのような髪型に大量のリボンをつけた犬の姿をしている[235]
犬の魔女の手下
「インテリア」の役割を与えられた使い魔。紙粘土で作ったマネキンのような姿で、意思を持たない[236]。第8話でさやかに倒される。
人魚の魔女 / オクタヴィア
美樹さやかが魔女化した存在。性質は「恋慕」。コンサートホールのような結界に住み、廊下には人間だった頃の記憶を反映したものが飾られている。上半身は3つの目を持つ鎧兜をまとった巨体の騎士で、胸元に大きな赤いリボンを付け、下半身は魚の姿。左手の剣やマントといった装備品に、僅かながらもさやかの面影を残している。多数の車輪を放つ攻撃を行う。
第9話では、まどかの呼びかけに応えることなく、杏子とまどかを苦しめ、最後は杏子の自爆攻撃に巻き込まれ消滅した。
第10話の過去の時間軸にも登場。同じく杏子とまどかの呼びかけに応えることなく、ほむらに倒された。この時には二刀流で登場し、結界もお立ち台あるいはロックのステージのような場所となっており[237]、使い魔も異なるといった違いがある。この時間軸では、さやかのソウルジェムが変化したグリーフシードはまどかの手に渡り、ワルプルギスの夜との戦いで黒く染まったほむらのソウルジェムを浄化するために用いられた[63]
名前は公式グッズのTシャツで明かされている[221]が、ファーストネームであるオクタヴィアのみであり、ミドルネーム・ファミリーネームらしき魔女文字があるが、それについては明らかにされていない。
人魚の魔女の手下
「演奏」の役割を与えられた使い魔。「人魚の魔女」のために演奏を続ける楽団。彼らが演奏する劇伴曲は、演奏家を志していた恭介を想起させる[19]クラシック調の曲となっている。第9話に登場。
人魚の魔女の手下
「バックダンサー」の役割を与えられた使い魔。志筑仁美に似た[238]、見滝原中学校の制服を着た少女たちの姿をしている。明らかに悪い待遇を受けており、劇中では不運にも魔女からの攻撃に巻き込まれる[237]。第10話のほむらの回想として描かれた時間軸に登場。
芸術家の魔女
声 - 松嵜麗
凱旋門のような姿の魔女。性質は「虚栄」。ゴッホピカソの作品を思わせる結界に潜む。第10話の過去の時間軸、および同じ場面を描いた特典ドラマCD「Memories of you」に登場し、魔法少女になる前のほむらを襲うが、この時間軸では既に魔法少女となっていたまどかとマミによって倒される。
芸術家の魔女の手下
「作品」の役割を与えられた使い魔。線画調の白っぽい人影。魔女に命を奪われた人間の体の一部からできているという設定[239]。本作に登場した使い魔は「代表作」であることがゲーム版で判明する。
委員長の魔女
セーラー服を着た六本腕・首なしの魔女。性質は「傍観」。青空から机や椅子が降ってくる結界に、洗濯ロープのような糸を張り巡らせている。第10話の過去の時間軸で、まどか、マミ、ほむらの連携によって倒される。
委員長の魔女の手下
「クラスメイト」の役割を与えられた使い魔。スケート靴をはいた下半身だけの姿。
鳥かごの魔女
腕から下だけが鳥かごに収まった姿の魔女。性質は「憤怒」。第10話の過去の時間軸で、ほむらによって倒される。ゲーム版には登場しないものの予約特典としてついてくるカスタムテーマの壁紙の中に登場した。
鳥かごの魔女の手下
「軽薄無思慮」の役割を与えられた使い魔。上半身裸の鳥人。
救済の魔女
鹿目まどかが魔女化した存在。性質は「慈悲」。無数の根を張り巡らした木のような姿をしている。地球上の生命を吸い上げて結界に取り込む能力を備え[240]、他の魔女とは桁違いの大きさを誇る。ほむらが時間遡行を繰り返すたびに平行世界の因果の糸を束ね、より強く巨大な存在となっていく。
第10話では少なくとも2度の異なる時間軸に登場しており、魔法少女として活動を始めたほむらに、魔女の正体を悟らせることになる。
2度目の登場の際、キュゥべえは「最悪の魔女」と評し、10日ほどで地球を壊滅させると推測している。
外伝作品『おりこ☆マギカ』では織莉子の予知に登場し、魔女となる鹿目まどかを巡る織莉子とほむらの対立が大きな争点となる。
最終話では、まどかの壮大すぎる願いの代償に宇宙を消滅させる程の力を持った惑星サイズの魔女が出現するが、まどかの願いには自分自身が生み出す魔女の消滅も含まれていたことから、まどか自身の手によって消滅させられた。なお、最終話の魔女はイヌカレーの設定では救済の魔女ではなく「誰でもない魔女」で、全ての魔法少女の絶望から生まれた空気人形とされている[161]
舞台装置の魔女 / ワルプルギスの夜
声 - 水橋かおり[241]
歴史上で語り継がれる、単独の魔法少女では対処する事ができない超弩級の大型魔女。空中に浮かぶ巨大な歯車に、ドレスをまとった人形[242]を逆さに吊るしたような姿をしている。公式サイトの「魔女図鑑」でも名前は不明とされ[242]、劇中では「ワルプルギスの夜」という通称で呼ばれている。その正体については諸説あると設定されているが[243]、真相は1人の魔女を中心とした複数の魔女の集合体であるとされる[144]。性質は「無力」。この世の全てを「戯曲」に変えるまで世界を回り続けるという[242]
物語冒頭においてまどかの夢の中に出現し、後の第10話でも過去の時間軸として同じ状況が回想される[注 56]。その力は他の魔女とは比べ物にならない程の強大な代物であり、時間軸によってはまどかやマミの命を奪っている。他の魔女と異なり結界に身を潜めることはなく、見える悪意による物理的破壊などの影響を及ぼす存在。具現化しただけでスーパーセルを引き起こし数千人単位の犠牲者を出すとされている。ワルプルギスの夜と何度も戦った経験を持つほむらによって、見滝原への襲来が示唆されていた。
本作における時間軸においては、キュゥべえの認識では少なくともほむら1人の力で倒すことは不可能であるとされる。実際、ほむらは第11話で多数のロケット砲グレネード迫撃砲爆弾タンクローリー地対艦ミサイルなどを時間停止能力と組み合わせて用い[注 33]、総力を尽くしてワルプルギスの夜に挑むものの、全く太刀打ち出来なかった。それでも本来の力を発揮してはおらず、その際は逆さ向きの人形が上部へと移動し、暴風の如き速度で移動し地上の文明を破壊し尽くすとされる[242]
最終話において、まどかが魔法少女として契約した際に、その対価となる願いとして「過去から未来に至るまでの魔女の消滅」を望んだことで消滅した。
舞台装置の魔女の手下 / 影魔法少女
「道化役者」の役割を与えられた使い魔。ワルプルギスの夜の強大な魔力に引かれ集まってきた無数の魂から成り[243]、魔法少女に酷似した影のような姿をしている。
劇団イヌカレーの設定によれば、その姿は第1話から第10話までに登場した魔女たちが魔法少女であった頃のシルエットであるとされる[161]。当初の設定ではその中にマミ、さやか、杏子らの姿もあるとされ[161]、絵コンテ段階までは反映されコミカライズ版もその設定で描かれたが、テレビアニメ本編では変更され登場しなかった[60]

作品設定及び用語

魔法少女(まほうしょうじょ)
本作における魔法少女とは、「どんな願いでも1つだけ叶える」ことと引き換えにキュゥべえと契約を結び、魔法の力を使って魔女と戦う使命を課せられた存在である[117]
素質を示す魔法係数は、その人物が抱える因果の大きさによって決まり、主に国を束ねる者や、救世主と呼ばれる者等が高い資質を持つ傾向にある[141]。有史以前から世界中に多くの魔法少女が人知れず存在し歴史を動かしてきたとされ[203]、劇中の歴史では史実上の人物であるクレオパトラ卑弥呼ジャンヌ・ダルクも契約を交わした魔法少女であったと設定されている[245][注 57]。魔法少女の能力は叶える願いの内容にも影響され、劇中においては恭介の手の怪我を治すことを願ったさやかは治癒能力[171]、命を繋ぎ止める事を願ったマミは変幻自在のリボンによる拘束魔法[47]、といった具合に願いの内容に関連する能力が発現している。
なお、契約時に肉体と魂を分離させられること(後述)や、最終的には自身が魔女になってしまうことは一切説明されず、実際は遥かに高いリスクの下で戦いに臨むことになる。魔法少女の本来の役割は宇宙全体の公益のためにエネルギーを搾取されることであり[124]、その末路は絶望して魔女になるか、ソウルジェムを破壊されて戦死するかのいずれかである[121][124]。契約の対象に少女が選ばれるのは、搾取のプロセスには第二次性徴期にある地球人の少女を用いるのが最も効率が良いためであるとされる[124]。ちなみにキュゥべえは「魔法少女」という呼び名を「やがては魔女になる少女」という意味合いで用いている。
ソウルジェム
契約に伴いキュゥべえによって契約者の肉体から抽出され、物質的存在にシフトされた魔法少女の魂そのもの[246]。霊力をエネルギーに変換する魔法の力の源であると同時に[117][246]、魔女の存在を感知する機能や[117]、変身アイテムとしての役割も担っている。基本的な形状は卵の形で統一されているが、普段は指輪の形状に、変身時はそれぞれ異なるアクセサリーの形状に変形する。指輪には契約者の人名が魔女文字で刻まれている[148]
色は所有者の髪や瞳の色と一致しており、魔法少女たちのイメージカラーにもなっている[31]。しかし魔法の使用に比例して穢れを溜め込むほか[117]、憎悪や絶望などの暗い情念が蓄積することでも穢れが貯まり輝きが失われていく。まったく魔法を使わずにいたとしても肉体の維持のため少しずつ濁っていく[247]。完全に濁ってしまうとグリーフシードへ変化し、所有者は魔女へと堕ちてしまうため、魔法少女は魔女を倒し、穢れを定期的にグリーフシードへ転嫁することで濁りを回避し続けなければならない。ソウルジェムがグリーフシード化する際には膨大なエネルギーが発生し、これを回収することがキュゥべえの本来の役割である。
魔法少女の本体とも言える器官であり、肉体との距離が100mの範囲を越えると肉体は機能を停止して死体と同様になってしまい(キュゥべえ曰く「外付けのハードウェアのようなもの」)、また物理的に破壊されると魔法少女は完全に死亡する[121]。一方で魔法少女は魂と肉体の分離によって痛覚が緩和されることで、本来なら痛みのあまり動けなくなるほどのダメージを負っても速やかな再起が可能となり[注 58]、さらには脳や心臓などの重要器官を損壊したり、常人なら失血死するほどの出血をした場合でも致命傷とはならず、ソウルジェムが無事である限り理論上は不死身の身体を得る[注 59]。キュゥべえはこれを戦いにおける利点であると説明しているが[121][122]、劇中で事実を知らされた登場人物たちからは「ゾンビ」などと否定的に受け取られており[249][173]、過去の魔法少女たちも一様に嫌悪感を示したとされる[249]。ゾンビ同然の体とはいえ、長期間に渡って魔法少女をしているマミや杏子ですら、この事実に気付かなかった事から基本的に生理機能は常人と変わらない模様。
一度ソウルジェムとして取り出された魂を元の身体に戻すことはできない[123]
魔女(まじょ)
魔法少女が倒すべき存在。人の形状を保っておらず、異形の姿で現れる。「使い魔」と呼ばれる部下を伴う。劇中でのキュゥべえの説明によれば、絶望や呪いから生まれた存在であり、禍の種を世界にばら蒔き、人々を襲うとされる[117]。標的となった人間には「魔女の口づけ」という印が現れ、彼らは原因不明の自殺や殺人を引き起こす[117]
結界」と呼ばれる異世界を縄張りに潜んでおり、普通の人間には見えない。その内部は魔女や手下が拾い集めたり、結界に巻き込まれたりした物品が魔力によって変質したものによって構成されている[41]。結界へ侵入できれば、魔力だけでなく通常の銃器などでも致命傷を与えることができる。結界内で魔女や使い魔に襲われ死亡した者の遺体は残らない。その正体はグリーフシードから孵化した、いわば魔法少女の成れの果てであり、いったん魔女化してしまえば魔法少女に戻ることはできない[124]。魔女が新たに孕んだグリーフシードから孵化したり、使い魔が多くの人々を襲うことで魔女になったりする形でさらに増殖し、この過程で殖えた魔女は発生元の魔女と同一の形態となる[250]
各々の魔女や使い魔にはそれぞれ個別に設定が与えられており、本編で描かれない所では設定に基づいた行動を取っているとされる[41]。設定・デザイン・結界内の美術などのほとんど全ては劇団イヌカレーが担当しており、各設定は脚本を基に起こされているが、設定と脚本が食い違った際には、脚本を魔女の設定へ寄せたこともあったという[59][35]。手下たちが発する台詞や、結界内に登場する「魔女文字」と呼ばれる文字で綴られた文章にも意味内容が設定されているが[41][35]、劇中ではその内容は明かされない。しかし様々な素材をコラージュして描かれたその姿は、魔女の過去や正体についての想像を掻き立てるものとなっている[36]
グリーフシード
魔女が孕んでいる黒い宝石状の物質。魔女の種類ごとに細かな違いはあるが、概ね球体の上部に紋章の装飾、下部に針が付いたデザインであり、針の部分を基点として自動的に直立するようになっている。魔法少女は自分のソウルジェムに溜まった穢れをこれに移し替えることで、再び魔法を使えるようになる[117]。穢れを溜め込むと魔女が孵化する恐れがあるため、その危険が高まったものはキュゥべえが体内へ吸収する[117]。元は穢れを溜め込んだソウルジェムが変異したものであるが[124]、使い魔が人を襲い魔女に成長することでこれを持つこともある[120]。魔女が存在しない再構築後の世界においても魔獣が持つキューブ状のグリーフシードが存在している。
魔女のグリーフシードは入手が困難であるが、1個につき大量の穢れを浄化でき、魔獣のグリーフシードは入手が容易な反面、1個につき少量の穢れしか浄化できないという違いがある。また、魔獣のグリーフシードには魔女のグリーフシードのようなデザインの差異は見られず、サイズも小さい。
見滝原(みたきはら)
まどかたちが住む町。近年になって近代的な都市開発が進められた地方都市で[251]、新興住宅地には人工的な景観の緑地や小川が整備され[34]、郊外には風力発電施設や水門、工場などが置かれている。劇中に登場する建築物はドバイアメリカヨーロッパなどに実在する建物をモデルとして描写されており[41]、場面によっては日本離れした景観で描かれている[34]。ワルプルギスの夜の襲来により大災害(スーパーセル)が起こることが予定されており、このことが劇中において乗り越えるべき課題となっている。
なお、見滝原の行政区分の設定は、資料によって統一されていない。詳細は「#表記ゆれ」を参照。
見滝原中学校(みたきはらちゅうがっこう)
まどかたちが通う学校。歴史ある学校だが、ごく最近になって大きな改装が行われたという設定で[252]、未来的な景観を持ち、教室の壁もガラス張りとなっている[34]。日本国外に実在する建築物がモチーフとされる[41]
平行世界(へいこうせかい)と時間軸(じかんじく)
暁美ほむらが鹿目まどかを救うため、同じ1か月間を何度も繰り返す過程で経過してきたパラレルワールドに対する劇中での呼び名。劇中本編におけるキュゥべえから見て、ほむらは別の時間軸から来た人間で[123]、いくつもの平行世界を横断してきた存在であるとされる[126]。テレビアニメ第10話では、ほむらが過去に経過してきた幾つかの平行世界での出来事が描写されたほか[125]、外伝漫画『おりこ☆マギカ』では、ほむらが通過した時間軸のひとつを描くという体裁の物語が描かれた[253]。ほむらの体感時間で1か月間が何回繰り返されたかという設定は定まっていないが、脚本を担当した虚淵によれば、少なくとも映像で描かれた回数よりは多いが、千単位以上で失敗を繰り返しているということはあり得ないとしている[254]
また虚淵は、ほむらが去った後の並行世界についても厳密な設定はないとしつつも、ほむらが世界を巻き戻した後も分岐してそのまま続いている可能性があるとしている[70]。いずれにせよ、最終話においてまどかが全ての時間の魔女の消滅を願ったことにより、これらの並行世界の魔女たちも生まれる前に消失した[255]
魔獣(まじゅう)
まどかによって再構築された世界で魔法少女が倒すべき敵で、人間の呪いや絶望が具現化した存在。どの魔獣も全て僧侶のような衣を羽織った剃髪の男の姿をしており、個体による差異は見られない。他にも、使い魔のような眷属を持たない、一度に複数体が出現する、など様々な点で魔女とは異なる性質を持つ。小さいキューブ状のグリーフシードを持っており、魔法少女が魔女化しなくなった再構築後の世界において、キュゥべえはこれに穢れを吸わせた物を回収する事を唯一のエネルギー獲得手段としている。魔獣のデザインは魔女と魔女の結界のデザインに携わった劇団イヌカレーが担当した[63]
円環の理(えんかんのことわり)
まどかによって再構築された世界において、魔法少女の間で口伝として伝承されているもので[163][注 60]、力を使い果たし消滅する魔法少女を導くとされる存在。人間としての存在を失って概念と化したまどかを指す呼び名。

スタッフ

スタッフエピソード

  • 新房昭之監督・シャフト制作のタッグによるアニメ作品は過去に幾つか作られているものの、この制作体制でオリジナル作品を手がけるのは初である[4][5]。シャフトがアニメーション制作を担当するオリジナルアニメ作品としては『この醜くも美しい世界』(2004年ガイナックスとの共同制作)以来であり、新房が手がけるオリジナルアニメ作品としては『コゼットの肖像』(2004年)以来となる[4]
  • プロデューサーの岩上敦宏は、『魔法少女リリカルなのは』(2004年)で一度魔法少女アニメを手がけている新房昭之から「魔法少女ものはおもしろい、機会があればぜひもう一度やってみたい」という話を聞いたことをきっかけに、「新房監督の新たな魔法少女作品を観てみたい、それも監督独自の映像的な個性をより出しやすいオリジナル作品で」と本作を企画したとされる[4][9]。一方で新房は、企画の発端になったというその発言に覚えがないとしており、岩上の側から持ちかけたのではないかと尋ねているが、岩上はそれを否定している[6]。本作を魔法少女ものとして企画したことについて岩上は、ロボットや魔法が「アニメの魅力を一番発揮できるジャンル」であると考えていたからであると述べている[9][30]
  • 岩上は、蒼樹うめ原作、新房監督、シャフト制作のテレビアニメ『ひだまりスケッチ』でもプロデューサーを担当している。岩上は本作に蒼樹を起用することを思い至った動機として、蒼樹が手がけた同人誌に、蒼樹の商業作品では描かれなかったような憂いの表情が描かれており、その表情を何かの作品で活かしたいということを新房と語り合ったエピソードを挙げている[9]
  • 岩上は、劇場版『空の境界』の試写会の席で、同作の原作者である奈須きのこを介して虚淵玄と知り合い、その後岩上が虚淵の小説『Fate/Zero』をアニメ化する企画を持ちかける過程で、虚淵を本作に起用することを決めたという[30]。岩上は本作の後にテレビアニメ化された『Fate/Zero』にもプロデューサーとして参加している。
  • 劇団イヌカレーとシリーズディレクターの宮本幸裕は専門学校の時の同級生で、アニメ版『獄・さよなら絶望先生』の仕事で宮本が劇団イヌカレーを新房に紹介したことが、本作を含めた新房の監督作品での起用に繋がった[59]。本作における劇団イヌカレーの起用も新房による要望である[41][9]
  • 劇伴曲を手がける梶浦由記は『コゼットの肖像』で新房と組んだ経験があり、さらに虚淵の強い要望から起用となった[4][30]。渡された脚本を電車の中で読んだ梶浦は、降車駅を乗り過ごしてしまうほど夢中で脚本を読んだ末にヒットを確信したといい[37]、企画に乗り気であったという[30]

制作時のエピソード

  • タイトルに「魔法少女」を冠する点にこだわったのは新房で[256][6][55]、「まどか☆マギカ」の部分は岩上がつけたものである[55]。制作中の仮題は、虚淵がつけた『魔法少女黙示録 まどかマギカ』であったが、その後「『黙示録』はやめよう」という話になり、『まどかマギカ』だけにしようという案もあったが、新房は「魔法少女」という文字を入れないのならやる意味がないと主張し、このタイトルとなった[6]
  • 主要スタッフによる最初の会議は2008年10月頃に行われた[6]。プロデューサーの岩上から最初に提示された題目は「魔法少女が次々と脱落するバトルロワイヤルもの」というものであったという[55]。最初の会議の段階では、願いを叶えた魔法少女がやがて魔女になってしまうという設定や、魔法少女を戦いに導く動物(キュゥべえ)が、可愛らしい外見ながら世界のための犠牲を平然と肯定するような価値観の持ち主であること、主人公が魔法少女になることを否定的に捉えつつも最後は魔女となって世界を救う結末などが決定された[152]。この段階で想定されていた登場人物は、明るく理想主義の主人公、主人公と友情を築く現実主義の魔法少女、魔女の血を引き才能に恵まれた魔法少女、オタクの魔法少女という4人で、また魔法学園ものになる案も検討されていた[152]
  • 物語は基本的に、ドラマの段取りを決めてから個々の登場人物を設定していくという発想で作られた[257]。虚淵は会議でゴーサインが出た直後から構成案に取り掛かり、2回目の会議までには全13話構成のあらすじをA4用紙2ページ分の構成案にまとめた[6][55]。なお、このときに作られた構成案は書籍で全文が公開されている[152]。構成案ではさやかが絶望して魔女となってしまう理由が未定であるなど、第6話から第8話までの内容が煮詰められていなかったが[6]、伏せられた事実を段階的に明かしていくという構成が既に決まっており[6]、第1話が最強の魔女(ワルプルギスの夜)との戦いの夢から始まることや、マミが第3話で死亡退場すること、さやかが恭介のために魔法少女となること、中盤で明かされるソウルジェムの設定、中盤におけるさやかと杏子の関係性とその末路、ほむらがまどかの生存のためにループを繰り返していることが最終話の2話前に明かされること、物語の結末でまどかが全ての魔女の消滅を願って概念的存在へと昇華することなどが既に書かれている[152]。構成案を出した直後に1話を減らして全12話になることが決まったが[55]、全体的な構成はほとんど変更されず[6]、中盤の展開を調整して1話分が削られた。
  • 蒼樹うめによるキャラクター原案の第1稿も、2008年10月頃から描き進められた[6]。当時の状況についてはスタッフ間で齟齬もあり、蒼樹は初期稿を描き始めた時点で既に全体のあらすじや設定、各キャラクターのイメージカラーが作られていたとし、それに沿ってキャラクターを描き始めたと述懐している[137]。一方で虚淵は、全体の構成案を作る前に蒼樹からデータでラフ画の画稿を受け取っていたとし、複数の候補の中からどのキャラクターをどの登場人物に当てはめるかという取捨選択を行ったと語っている[55]。いずれにせよ、初期稿の段階では髪型が決定稿と異なる人物もおり[137][55]、蒼樹は第2稿の段階でかなり試行錯誤を重ねたという[6]
  • 構成案を元にした脚本の執筆は、2008年末から2009年末にかけて毎月1話分のペースで進められた[6]。まどかの母や仁美といったサブキャラクターの設定や役割は、脚本を書き進める段階で固められた[55][138][209]。提出前の第0稿(初期稿)の時点では、魔法のアイテムやイメージカラーの設定が最終的なものと異なっていたほか[137]、原稿の文章量が規定枚数を幾らか超過してしまった部分があったため、一部の場面を削るなどして分量の調整を要したが[55]、決定稿との差異はほとんど目立たないものであった[258]。第0稿を修正した第1稿はほぼそのまま通り、後から固有名詞の変更や、戦闘シーンのイメージの反映、および矛盾点の修正などは行われたものの、監督から修正を要求することはほとんどなかった[9][6][259]。こうした方針は勢いを重視してのことであったが、虚淵にとってシナリオの仕事とは7割の修正を余儀なくされるのが常であり、前例のない体験であったという[6]
  • 本作ではシャフトの制作ラインの関係から、企画の進行が中断していた時期があり[137]、脚本が完成してからアニメの制作が開始するまでは2年ほどの間が開いた[138]。これが結果的にはクールダウンの期間として機能した[138]
  • 新房は、制作作業が予定調和になってしまうと普通の作品になってしまうという発想から、スタッフに詳しい内容を教えずに作業をさせることを好んだという[138]。一方で、絵コンテなどには注意事項の記載や新房自らによる修正が多く入れられた[260]
  • 劇伴曲を担当した梶浦は、キャラクターデザインと全話の脚本を渡され、具体的にどの場面で使う曲であるのかを指定する形で発注を受けた[37]。こうした発注方法は普通は行われず、脚本が早い段階で完成していた本作ならではの発注方法とされる[37]。ただし別の場面のために作られたものの、音響監督の判断で巴マミのテーマ曲として転用された楽曲“Credens justitiam”や[60]、後になってから「人魚の魔女」の専用曲として急遽追加発注された楽曲“Symposium magarum”など[37][60]、例外的なものもあった。

主題歌

オープニングテーマ

第10話、最終話(第12話)にはOPアニメーションがなく、直接本編が開始される。

コネクト
作詞・作曲 - 渡辺翔 / 編曲 - 湯浅篤 / 歌 - ClariS
オープニングアニメーション絵コンテ・演出 - 板村智幸
第1話 - 第9話、第11話OPテーマ。明るい正統派の魔法少女アニメのオープニングを想起させる内容となっており[18]、映像にはまどか、マミ、さやかが魔法少女姿で共演しているという、本編時間軸では実現しなかった場面も描かれている[10]。視聴者や出演者の間では本編第3話以降のシリアスな内容との落差が話題になり「オープニングは詐欺」とも言われたが[18]、第10話で暁美ほむらの過去が明かされると、歌詞の内容が劇中で伏せられ続けていたほむらの心情に寄り添ったものであることが示唆されるようになる[40][150][63]。このことを第10話まで視聴者に悟られないよう、OP映像は意図的にまどか中心で描かれているが、実はこの映像がほむら視点から見たものであるという解釈での演出を終盤に付け加える構想もあったという[213]
第10話、最終話ではEDテーマとして使用されたが、エンドクレジット上ではいずれもOP扱いとなっている。

エンディングテーマ

オンエア版の第1話、第2話、第9話、第11話はEDアニメーションがなく、本編ラストシーンにかかる形でエンドクレジットが流された。第10話、最終話では主題歌「コネクト」がEDテーマとして使用された。BD/DVD版では第1話、第2話、第9話にオリジナルのエンディングテーマと一枚絵の映像が使用されている。

Magia
作詞・作曲・編曲 - 梶浦由記 / 歌 - Kalafina
エンディングアニメーション - 鈴木博文
第3話 - 第8話EDテーマ。第1話、第2話、第10話では挿入歌として使用された。BD/DVD版第11話では本編ラストシーンにかかる形で使用され、そのままEDへとつながった。
巴マミの死が描かれる第3話からはED映像を伴うようになるが、その内容は作品のダークな内容を象徴するような[261]、視聴者にインパクトを与えるものになっており[57]、エンドクレジットも赤文字で描かれるという趣向が施されている。第1話と第2話でED映像が用いられなかったのは、その内容がネタバレとなってしまうためである[138]
「また あした」
作詞・作曲 - hanawaya / 編曲 - 流歌田口智則 / 歌 - 鹿目まどか(悠木碧
エンディングイラスト - 蒼樹うめ
BD/DVD版第1話・第2話EDテーマ。
「and I'm home」
作詞・作曲 - wowaka / 編曲 - とく、wowaka / 歌 - 美樹さやか(喜多村英梨)、佐倉杏子(野中藍
エンディングイラスト - 蒼樹うめ
BD/DVD版第9話EDテーマ。

挿入歌

劇伴曲の中には歌のように聞こえる曲もあるが、多くは歌詞に意味が設定されていないスキャットである(詳細は「#表現手法」を参照)。例外としてOPテーマ、EDテーマが挿入歌として使用されている場面がある。

「『コネクト』ゲームインスト」
作曲 - 渡辺翔 / アレンジ - NIHILISTICA
OPテーマのアレンジ曲。第6話において、杏子がゲームセンターでプレイしていたダンスゲームの曲として流れた。劇中ゲームやその筐体に描かれているキャラクターは劇団イヌカレーが担当している[148]

各話リスト・スタッフ

サブタイトルは各話の登場人物の台詞から取られている[6][55]。これらは脚本段階で仮題としてつけられたものであったが[6][55]、先の展開への想像をかき立てるということでそのまま採用された[6]。全てのエピソードにはシネマスコープの画面でアバンタイトルが入る構成となっており[63][138]、これは魔法少女ものの約束事として入れられたものである[138]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 予告イラスト
第1話 夢の中で逢った、ような…… 虚淵玄 芦野芳晴 宮本幸裕 江畑諒真 ハノカゲ[注 61]
第2話 それはとっても嬉しいなって 向井雅浩 高橋美香実原登
鳥山冬美
氷川へきる
第3話 もう何も怖くない 八瀬祐樹 潮月一也、神谷智大 津路参汰
(ニトロプラス)
第4話 奇跡も、魔法も、あるんだよ 笹木信作 小俣真一 小関雅 小林尽
第5話 後悔なんて、あるわけない 小俣真一 間島崇寛 本多美乃、松本麻友子
小菅和久
ゆーぽん[注 62]
(ニトロプラス)
第6話 こんなの絶対おかしいよ 笹木信作 浅利藤彰 宮嶋仁志、福永純一 ウエダハジメ
第7話 本当の気持ちと向き合えますか? 西田正義 城所聖明 小林亮、かどともあき 天杉貴志[注 63]
第8話 あたしって、ほんとバカ 小俣真一 川畑喬 近藤優次、松本明之 藤真拓哉
(協力: 田中研太郎)
第9話 そんなの、あたしが許さない 七嶋典子 向井雅浩 片山みゆき、半澤淳
関口雅浩、松本元気
潮月一也、岩崎安利
伊藤明彦
なまにくATK
(ニトロプラス)
第10話 もう誰にも頼らない 笹木信作 八瀬祐樹 伊藤良明、潮月一也 ムラ黒江[注 64]
第11話 最後に残った道しるべ 伊藤智彦 渡邉こと乃 宮前真一、藤澤俊幸 ブリキ
最終話 わたしの、最高の友達 笹木信作 宮本幸裕 谷口淳一郎、高橋美香 蒼樹うめ[注 65]

放送局

日本国内

制作局での本放送開始から1年以内に放送された放送局一覧

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 備考
近畿広域圏 毎日放送(MBS) 2011年1月6日 - 3月10日(第10話まで) 木曜 25:25 - 25:55 制作局
2011年4月21日(第11・12話連続放送) 木曜 26:40 - 27:40
関東広域圏 TBSテレビ 2011年1月7日 - 3月4日(第9話まで) 金曜 25:55 - 26:25
2011年4月21日(第10-12話連続放送) 木曜 27:00 - 28:30
中京広域圏 中部日本放送(CBC) 2011年1月12日 - 3月9日(第9話まで) 水曜 26:00 - 26:30 あにせん
2011年4月24日(第10-12話連続放送) 日曜 26:45 - 28:15
インターネット配信 ニコニコチャンネル 2011年1月12日 - 3月16日
未配信話数は4月24日に配信
水曜 27:00 更新
アニメワン 2011年1月13日 - 3月17日
未配信話数は4月25日に配信
木曜 更新
ShowTime 2011年1月14日 - 3月25日
未配信話数は4月25日に配信
金曜 更新
日本全域 AT-X 2011年4月2日 - 6月18日 土曜 9:30 - 10:00 CSチャンネル
リピートあり

エンドカードは第8話より使用(代わりに提供クレジットが廃止され、次番組の『Aチャンネル』の週替わり番宣が流れた)。

上記の通り、東日本大震災の影響で、最終回を含む2011年3月11日以降の放送は一時休止となった[7][20][84]。詳細は「#放送中の反響と出来事」を参照。

日本国外

日本国外では2011年6月18日19時から25時 (JST) にかけ、ニコニコ生放送で日本・台湾同時全話生配信を行った。台湾での視聴者に向けて中国語(繁体字)での字幕を付加している[262]。配信後の6月21日16時30分時点で視聴者数は99万5,869人、総コメント数は186万1,565件と発表され、いずれも同配信サイトで行われたアニメ番組一挙放送企画における最多記録を更新した[263]

イタリアでは、国営放送であるイタリア放送協会のRai 4で、現地時間の2012年2月5日から日曜午前10時 (UTC +1) の「Anime Morning」枠内にてイタリア語吹き替え版が放送されている[264][265]

2012年2月11日の13時30分 (JST) からは、英語吹替版BD/DVDの発売を記念して、ニコニコ生放送で日本・アメリカ合衆国・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージランドの全6か国に向けた英語吹き替え版の配信が行われた[266]

関連作品

関連作品としてはテレビアニメ本編の内容を再現したコミカライズ、ノベライズ作品のほか、外伝作品も作られた。一連のシリーズ作品はテレビアニメ版に軸を置いており、外伝漫画はそこからの派生作品という位置づけとなっている[39]。なおテレビアニメ版が全話の脚本を担当した虚淵玄の作風を活かす方向で作られているのに対し[267]、虚淵自身は自分の作品を元に派生作品を作ったり、キャラクター主導で膨らませたりすることは不得手であるとして[39][257]、外伝漫画『おりこ☆マギカ』『かずみ☆マギカ』についてはあまり要望を出さずに自由に任せる方針をとった[39][注 66]。映画版の新作部分についてもその内容を発想することができたのは奇跡的なことであり、監督の新房やキャラクター原案の蒼樹の助力あってのこととしている[257]

漫画

芳文社まんがタイムKRコミックス)より、本編のコミカライズ版と外伝2作が順次発表されている。テレビアニメの人気と共に販売部数を伸ばし[268]、2011年2月〜5月で本編・外伝を合わせたシリーズ累計で160万部以上[269]を売り上げている。

コミカライズ版

ハノカゲによる、テレビアニメ版本編のコミカライズ作品『魔法少女まどか☆マギカ』が、2011年2月12日から5月30日[注 67]にかけて描き下ろしコミックとして刊行された。全3巻。全12話という構成も含め、基本はテレビアニメ版の物語を忠実に漫画化しているが[273]、執筆はテレビアニメ版が具体的な形になる前から進められたため、テレビアニメ版よりも虚淵玄の脚本や蒼樹うめのキャラクター原案に近い部分もある[39]

原作とコミカライズ版の相違点

本作では台本化以前の台詞が脚本に忠実な形で再現されているが[39]、その反面、テレビアニメ版の絵コンテ段階で設定された内容を反映できていないことに起因する描写の差異が存在する[274][275][39]。また、テレビアニメ版とコミカライズ版の双方で、共通の脚本を基にした内容の取捨選択や独自の場面の追加が行われており、一方で語り切れなかった内容をもう一方が補完している個所もある[39][190][276]。具体的な設定の違いについては単行本あとがきや雑誌記事、著者のTwitterでの言及があり、以下に主なものを示す。

  • テレビアニメ版では無表情であったキュゥべえの表情が、コミカライズ版では変化に富んだものとなっており[190]、目の描き方が違うこともあって印象の異なるものとなっている[39]。ただしこれは人間との対話を円滑にするための擬似的なものであるとも設定されており、本性を現すと無表情になり目の表現も変化する[190]。これらの描写は、虚淵や蒼樹による初期設定が反映されたものであるとされる[39][277]
  • 魔法少女たちの武器はコミカライズ版独自の形状となっており[278][160]、ギミックの設定にもテレビアニメ版との差異がある[190]。コミカライズ版では、ほむらの盾の形状は菱形、さやかの剣は護拳のない両刃の直剣、杏子の槍は穂先が十字架をモチーフ[190]とした形状で、最終話におけるまどかの弓は翼状の装飾がついたものとなっている。ソウルジェムの外見にも違いがあり[39]、色や装着形態での形状が初期に発表された画稿[279][280]に準じたものとなっている。
    • テレビアニメ版で描かれた、マミが無数の単発銃を同時に扱って戦うという設定は脚本段階になかったため[180][181][39]、脚本を元に書かれたコミカライズ版第1巻では常に1丁のみで銃を扱っている[281][282]。ただし著者のハノカゲはこれを作品に反映できなかったことに未練があったといい[283]、マミがほむらの回想として再登場した際にはテレビアニメ版の設定に歩み寄った描写がされた[190]。なお第1巻の初版では必殺技の名前も異なっていたが[177]、後の版で修正された。
    • 杏子の槍についても、柄の部分が多節棍へと変化するという設定は脚本段階になかったが[40][39][179]、これについては第2巻の出版前に描き直しを行っている[39]。ただしコミカライズ版ではテレビアニメ版と異なり、多節棍ではなく鎖状の鞭に変化するというギミックの差異がある[190]
  • 戦闘の描写はコミカライズ版独自の解釈で描かれている。これは脚本段階では戦闘の具体的な内容がほとんど決まっていなかったことや[39]、第3巻以降で絵コンテの内容が反映できるようになった後も、限られたページ数の中で漫画独自の表現を模索した結果であるとしている[190]
    • テレビアニメ版では魔女や結界内の描写にコラージュの技法が用いられていたのに対し、コミカライズ版では原案を元に漫画用のアレンジが行われている[278]
    • テレビアニメでは第1話冒頭でまどかが見た夢の中に、最強の魔女「ワルプルギスの夜」のシルエットが登場しているが、コミカライズ版の第1話冒頭ではその姿が曖昧にされている。これは脚本段階ではこの魔女が物語の「ラスボス」であることが最初から決まっていたものの、その姿については劇団イヌカレーによるデザインが完成していなかったためである[138][注 68]
    • 第11話における、ワルプルギスの夜との最終決戦の内容にも違いがある[276]。テレビアニメ版では戦いの内容をエスカレートする方向で脚本からの改編が行われており[284]、数多くの現代兵器が決戦に用いられているが、大半はコミカライズ版では用いられない。一方、コミカライズ版ではワルプルギスの夜が引き連れている使い魔との戦いに紙幅が割かれており、使い魔たちは劇中で戦死したさやか、マミ、杏子の3人の姿で現れる。この使い魔たちの姿は絵コンテ段階の設定が反映されたものである[60]
  • テレビアニメ版で描かれた、ガラス張りの学校教室や特異なほむらの家の内装といった背景描写はコミカライズ版では反映されておらず、脚本段階の設定に沿った描写がされている[285][277]。脚本段階におけるほむらの部屋は、「中核派のアジト」をイメージした[137]、廃屋のような木造アパートの6畳間という設定で[286]、コミカライズ版でも畳敷きの和室として描かれている。
  • 最終話のエピローグの内容も異なる[276][253]。テレビアニメ版ではエンドロールと英文のメッセージを挟んで、ほむらが魔獣の群れに立ち向かっていくという場面が場所や状況を変えて2度描かれるのに対し、コミカライズ版ではこれらが同一の状況として統合されており[注 69]、英文の後のエピローグは最初の時間軸で出会った当時の姿のほむらとまどかが、永遠の友情を約束するという状況で締め括られている。
書誌情報(コミカライズ版)
  1. 2011年2月27日初版発行(同月12日発売[287])、第1話から第4話収録 ISBN 978-4-8322-7990-2
  2. 2011年3月27日初版発行(同月12日発売[287])、第5話から第8話収録 ISBN 978-4-8322-4003-2
  3. 2011年6月14日初版発行(同年5月30日発売[287])、 第9話から最終話収録 ISBN 978-4-8322-4014-8

魔法少女おりこ☆マギカ

ムラ黒江による外伝。アニメ終了後の2011年5月12日[注 70]から2011年6月13日まで、描き下ろしコミックとして全2冊が刊行された。

アニメ本編と同じく見滝原を舞台にしており、新たな魔法少女、美国織莉子を中心に、杏子、マミ、ほむらといったテレビアニメ版の主要登場人物たちが関わっていくという物語。

本作ではテレビアニメ版とは異なる独自の展開が描かれるが、その内容は「過ぎ去った時間軸」の物語として位置づけられ[288]、テレビアニメ版第10話で描かれた、時間操作の魔法で同じ1か月間をやり直し続けているほむらのループの途上で起こった物語という体裁になっている[253]。テレビアニメ版の登場人物には本編と違った形で光を当てることも意図されており[49]、主人公とされる織莉子はテレビアニメ版の主要登場人物と敵対する立場で登場する。

本編と比較すると、作風のみならず、画風もダークでショッキングなものとなっている[289]。ムラ黒江自身のTwitterには、「登場人物の身体の切断面をリアルに描いたらNGを出された」という旨のツイートもあった[290][291]

あらすじ(おりこ☆マギカ)

キュゥべえと契約し魔法少女となった美国織莉子は、自らの魔法の力で自分の運命を見聞きした結果、未来の見滝原の破壊と、そこに誕生する「誰にも倒せない」絶対的な存在を知る。その未来を変えることを決意した織莉子は、1人の少女に着目し、キュゥべえに「とてもいい魔法少女の素体がいる」と告げる。

一方、見滝原にやってきて魔女を倒した杏子は、両親が魔女に殺された少女、千歳ゆまと出会う。孤児になったゆまは杏子になつき、杏子もゆまをかつて亡くなった自分の妹に重ねて見るようになる。

そうした中、見滝原では魔法少女が魔法少女によって殺される「魔法少女狩り」が横行していた。この事件に杏子とゆま、見滝原を守るために戦うマミ、まどかが魔法少女にならないよう寄り添うほむら、彼女たちが巻き込まれることになる。

登場人物(おりこ☆マギカ)

原作アニメに登場する人物については「#登場人物」も参照。ここでは本作オリジナルキャラクターと原作に登場する人物の本作での立場を記述する。

美国 織莉子(みくに おりこ)
本作の主人公。「白い魔法少女」。作品冒頭でキュゥべえと契約し、魔法少女となる。未来を見通す予知魔法を持つ。戦闘では、装飾が施された水晶玉のような球体を無数に撃ち出し、攻撃を行う。強烈なプレッシャーを放っており、マミは初めて対面した際、あまりのプレッシャーに涙を流したほど。
政治家だった父の失脚と自殺、それに伴う環境の激変から、自分や社会に対して絶望し、「自分の生きる意味を知りたい」と願って魔法少女になったという事情を持つ。
契約直後に、「誰にも倒せない」強大な魔女(「あれ」=救済の魔女)によって見滝原が壊滅する光景を予知し、それを阻止することを決意。その手段として、「あれ」の正体である鹿目まどかを殺害することを計画する。当然ながら、まどかを魔法少女、ひいては魔女にしようとするキュゥべえとは利害が一致しないため、キリカとともに魔法少女狩り事件を起こしたり、ゆまを魔法少女にすることを提案したりするなどして、彼の目をまどかからそらすための工作を行い、暗躍する。
物語終盤では見滝原中学校を占拠、グリーフシード化したキリカのソウルジェムを孵化させて校内に結界を貼り巡らせ、校内の教師や生徒を襲わせつつ、自身はまどかを殺害するために行動する。まどかを守ろうとするほむらとは激しく対立し、戦闘になる。最後はほむらによって射殺されるが、死に際に放った最後の一撃によって、まどかを殺害することに成功する。結果として、劇中の時間軸ではまどかの魔女化は阻止されたため、その意味においては見滝原を救った形となった。
呉 キリカ(くれ キリカ)
「黒い魔法少女」。常に織莉子に付き添うようにしている。自分以外の全ての動作を遅くする能力を持つ。この能力のため、結果として相手よりも速く動くことができ、有利に戦うことができる。武器は、両手に三本ずつ付いたかぎ爪。
織莉子を盲目的に溺愛しており、織莉子もキリカの存在を寄りどころにしているらしい。劇中では、織莉子に協力する形で狂信的な魔法少女狩りを行う。その常軌を逸した言動は、マミに「壊れている」と評された。
元々は見滝原中学校に通い、空虚な今の世界を嫌っていながら、実際は嫌われるのが怖く何とも向き合えない臆病な少女だった。ある時コンビニでお金を落としたときに、それを拾ってもらった織莉子に関心を持つようになる。その後織莉子を見つけるが声をかけることができず、「違う自分になりたい」と願うようになり、キュゥべえと契約して魔法少女となった。現在の性格はこうした願いがかなったものによる。
物語の終盤では、織莉子が学校を占拠する手引きをし、自ら魔女化して織莉子の戦闘をバックアップするが、杏子やマミとの激闘の末、倒される。
千歳 ゆま(ちとせ ゆま)
織莉子により、キュゥべえの目を鹿目まどかからそらすための囮として利用された幼い少女。両親が魔女に殺されたときに、魔女を倒し自身を救ってくれた杏子に出会い、以後杏子になつくようになる。
家庭内の不和が原因で、母親から常に「役立たず」と罵られ、虐待を受けていた過去を持つ。そのため、役立たずとして見捨てられることを非常に恐れており、織莉子によって杏子に死が迫っていることを告げられた後、杏子を救うためにキュゥべえと契約し、治癒魔法を使う魔法少女となった。治癒魔法の他に衝撃波を武器として使い、ネコのぬいぐるみのようなハンマーを召喚する事もできる。変身後の衣装は、肩を露出したドレスにドロワーズを履いた幼女風の魔法少女。ソウルジェムは首の後ろに装着される。
終盤の織莉子達との戦いでは、杏子やマミを回復・支援する立場で参戦する。傷ついた2人を回復する際、魔法少女が魔女化することを知り絶望した彼女たちを、自らの虐待経験を元に諭し、戦局逆転のきっかけを作った。
佐倉 杏子(さくら きょうこ)
孤高の戦いに明け暮れる魔法少女。キリカに狩られた魔法少女が管轄していた別の街での魔女との戦闘でゆまと出会い、自身の過去とゆまの家庭の事情を重ね、世話をやくようになる。
結界が貼られた校内で、ゆまやマミとともに暴走した織莉子を倒すために行動する。
巴 マミ(ともえ マミ)
以前から見滝原で正義のために戦うベテラン魔法少女。キュゥべえや杏子から魔法少女狩りの話を聞いたことで事件に絡むようになり、その後魔法少女狩りの犯人であるキリカの襲撃を受ける。能力的に相性の悪いキリカに苦戦を強いられるが、キリカの能力のからくりに気づき、それを逆手にとってキリカを撃退する。
織莉子との戦闘では杏子やゆまと行動を共にし、最後にはほむらとも共闘する。
ちなみにソウルジェムの付いた髪飾りは本作ではベレー帽の飾りとして描かれている。
暁美 ほむら(あけみ ほむら)
まどかのクラスメイトとしてまどか達と一緒にいる。この時間軸では既に眼鏡をかけておらず、他の魔法少女に真実を話すことも諦めている。マミから魔法少女狩りについて忠告をうけるも、アニメ同様まどかを守るため、マミを突き放す態度を取る。また、さやかとの関係はアニメ本編ほど険悪ではない模様。
「まどかを魔法少女にさせない」という目的自体は織莉子と同じだが、方法論では相容れず敵対する。織莉子が校内でまどかを襲うと、まどかを守るために戦い、その後合流した杏子、マミ、ゆまと共闘、織莉子を倒し改めて彼女たちに協力を求めようとするも最後にまどかの死を目の当たりにし、時間をさかのぼる魔法を発動させる。
鹿目 まどか(かなめ まどか)
劇中では魔法少女の存在を終盤に知るようになるが、織莉子の策略によってキュゥべえとは接触していない。
終盤で織莉子達と杏子達との戦闘に巻き込まれ、その際織莉子の最期の攻撃が直撃、ゆまでも回復することができない致命傷を負って死亡した。
美樹 さやか(みき さやか)、志筑 仁美(しづき ひとみ)
まどかやほむらのクラスメイトとして一緒に行動していた。結界の中では2人で逃げ惑い生き延びようとし、最後にまどかとともに行動する。2人とも魔法のことは知らず、特にさやかは魔法少女とはなっていないが、使い魔に攻撃を仕掛けたり、ほむらに助太刀しようとしたりする勇敢さを見せた。
早乙女 和子(さおとめ かずこ)
教え子と共に、魔女となったキリカの使い魔に殺害されてしまう。
キュゥべえ
魔法少女としての素質を持つ者を魔法少女にする、地球外知的生命体。織莉子からの情報に基づいて、ゆまと契約し彼女を魔法少女にした。織莉子の策略によって、まどかから遠ざけられていたが、最後にまどかを見つける。
魔女(おりこ☆マギカ)

単行本巻末の魔女図鑑に片仮名で名称が記述されている。また、魔女図鑑には魔女のイラストと合わせて、魔女になる以前の魔法少女と思しき少女のイラストが描かれている。

玩具の魔女 / ローザシャーン
小柄な人型をした魔女。杏子に両断され上半身だけになりながらもゆまに襲いかかったが、杏子によって撃破された。
この魔女だけは魔法少女時代と思われるイラストは描かれていない。
趣の魔女 / シズル
ドクロのような上半身に和服、一本足の不気味な姿の魔女。多彩な能力を持ち、杏子に外郭部分を撃破された後、第二形態に変化。返り血を利用した攻撃で杏子の四肢を切断し重傷を負わせるが、キュゥべえと契約して魔法少女となったゆまの治療魔法で瞬時に傷が再生した杏子によって撃破された。
魔女に変貌する前のものと思われる姿は、大きなリボンを付けた和風の意匠の少女。
鎧の魔女 / バージニア
全身鎧に一つ目の姿をした魔女。織莉子の屋敷に現れ、キリカによってあっさりと撃破された。
魔女に変貌する前のものと思われる姿は、凛とした雰囲気の髪の長い少女。
猫の魔女 / ステーシー
猫の顔が二つ組み合わさったような頭部に8本の腕を持つ魔女。偶然出会って行動を共にしていたマミとキリカに襲いかかる。キリカを袋状の物に閉じ込めるも、変身したキリカによって撃破された。
魔女に変貌する前のものと思われる姿は、帽子を被った眼鏡の少女。
キリカが変貌した魔女
呉キリカが魔女化した存在。女性の体を三つ組み合わせたような外見をしており、目玉の付いたハット帽を被っている。両腕のかぎ爪と背中から打ち出す角弾が主な攻撃手段。
書誌情報(おりこ☆マギカ)
  1. 2011年5月27日初版発行(同月12日発売[288]ISBN 978-4-8322-4016-2
  2. 2011年6月28日初版発行(同月13日発売[288]ISBN 978-4-8322-4036-0

魔法少女かずみ☆マギカ 〜The innocent malice〜

Template:継続中の作品 原作:平松正樹、作画:天杉貴志による外伝。『まんがタイムきららフォワード』2011年3月号より連載開始。

見滝原とは別の街「あすなろ市」に住む魔法少女かずみを中心として描かれた物語で、魔法少女やその契約と使命、ソウルジェムなどの基本概念は本編と同様ではあるが、人間の悲しみや絶望、憎悪に付け入ってその人間を魔女化させるなど、本編との設定の差異が見られる。サブタイトルは、直訳すると「無邪気な悪意」となる。

原作者の平松によれば、本編の作品世界の否定を切り口とし、一見すると本編と相違や矛盾のある設定を描きつつも、逆説的な形で本編の設定と繋がっていくような方向性の作品を意図したという[49]。魔法少女たちの友情物語という要素を前面に押し出し、魔法少女同士の集団戦や技名の設定された必殺技など、オーソドックスな魔法少女ものとしての要素が色濃い作風になっている[253]。第1話〜第3話(コミックス一巻)まではプロローグであり、本編と異なる穏やかな話であったが、第4話以降から本当の物語が開幕する事になる。

あらすじ(かずみ☆マギカ)

少女は気がつくと、暗闇の中にいた。物音がして出てみると、自分が閉じ込められていたらしきトランクと知らない部屋に、見たことのない男がいた。自分も裸のままトランクに閉じ込められていたようで、「かずみ」という名前以外の記憶をなくしていた。

自分を探しにやってきた2人の少女・海香とカオルに出会ったかずみは彼女達と共に家に戻って共同生活を始めるが、ある事件に巻き込まれたことで記憶の断片を取り戻し、自分が魔法少女であったことを思い出す。

その後かずみはかつて一緒に戦っていたという魔法少女達のチーム「プレイアデス聖団」の面々と出会い、彼女達と共に魔女と戦うことになった。しかしある日、プレイアデス聖団に恨みを持つ1人の魔法少女が現れたことから、かずみは過酷な運命に巻き込まれていくことになる。

登場人物(かずみ☆マギカ)
プレイアデス聖団

かずみを始めとする七名で構成された魔法少女のチーム。名前の由来はプレアデス星団から。かずみのオリジナルである魔法少女・カズミ=和紗ミチルが、絶望の末に魔女の口づけを受け集団自殺を図った6人の少女を助けスカウトし結果結成された。カズミの意向により、各々の魔法少女は自身の技にイタリア語での名称を付けている。メンバーの大半が帰国子女であり、有事の際には海香が作家活動の印税で立てた豪邸や、みらいが契約の対価として出現させた博物館『Angelica Bears』を根城としている。 明確なリーダーは存在せず評議制で、皆が対等で共に考察し意見を言い合い共に戦う信念からで、作者曰く「円卓の騎士」。 ミチルの魔女化をきっかけに魔法少女システムの矛盾を知り、その否定を決意。以降は魔法少女の使命である魔女狩りと並行して、魔法少女からソウルジェムを強奪・分断する、魔法少女狩りを行っている。その真意は魔法少女たちの活動を停止させることで魔女の発生を抑制するとともに、魔法少女を人間に戻す方法を探っている。なお自分達のソウルジェムは、インキュベーターの一個体・ジュゥべえの記憶を改竄し支配下に置くことで、ジェムの浄化とグリーフシードの回収を担わせることで防止しているが、メンバーの一人・ニコは、ジェムが濁っていないにも拘らず一時魔女化しているという現象が起きている。

魔法少女を人間に戻す手段を探す目的は全員共通であり結束こそしているものの、死んだミチルのコピーとして作り出したかずみの処遇を巡っては一枚岩と言えず、其々の思惑が蠢いている。

かずみ
主人公。いつの間にか誘拐されており、気がつくと「かずみ」という自分の名前しか覚えていない記憶喪失の少女。偶然、立花に拾われて誘拐犯との取引に付き合った所で幼馴染かつ同居人だった海香やカオルと再会する。
海香やカオルを含めた3人とも帰国子女であり、現在はいずれの両親も海外勤務のために3人で共同生活中。3人とも魔法少女となる契約を結び、記憶喪失の以前にもみらいたちを含めた7人で「プレイアデス聖団」というチームを組んで魔女と戦っていた。しかし、かずみが契約した際の願いは海香やカオルには明かされておらず、不明である。
天真爛漫で人懐っこく、食いしん坊。「食べ物を粗末に扱ったやつは本当の悪人」という教えから、立花が悪人ではないことを信じた。また記憶をなくす前はチーム内では料理担当だった。
耳に鈴のついたイヤリング(実はソウルジェム)をつけている。双樹あやせによると、ソウルジェムが体から分離している珍しいタイプであるらしい。またイヤリング化を解いたソウルジェムは通常と異なる形をしている。
魔法を使う際には、「ちちんぷいぷい」の一言で爆弾の殺傷力を削いだり、巨大な十字架を武器に戦闘を行ったりすることもできる。頭の特徴的な髪型には、悪意の実に反応する特性がある。必殺技は、十字架から光線を放つ「リーミティ・エステールニ」。生命の危機に晒されると凶暴化し、手足が獣の様に変化し、魔女の体を喰いちぎる等獣染みた戦いもする。物質を変化させる等本来ならば在り得ない様々な固有魔法を持つ様であるが、かずみの固有魔法は「破戒(破壊)」の魔法である模様。
正体は後述の和紗ミチルの死体に魔女の肉を詰めて作り上げられたクローン。里美からは「マレフィカファルス(魔女の肉詰め)」と称される。
御崎 海香(みさき うみか)
中学生の傍らベストセラー作家として活躍しており、印税で豪邸を建ててかずみ、カオルと共同生活をしている。しっかり者で大人っぽい性格をしており、かずみのことは妹のように見ている。しかし、原稿執筆に行き詰まると普段はやらない料理をし始めたり、買い物でストレスを発散しようとしたりする。
若くして才能を認められるも、処女作を編集者に騙され盗作に利用されて絶望。その後カズミとの出会いを経て、「自分の作品を認め、大切にしてくれる編集者との出会い」という願いを対価に、ジュゥべえと契約し魔法少女となった。
戦闘の際には魔道書型の道具を使ってカオルのための光球を放ったり、相手の特徴や弱点を読み取る必殺技「イクス・フィーレ」を使用する。また、魔道書を変形させて両側に槍頭を備えた槍状の武器にすることもある。その他にも額のソウルジェムを対象の額にあてる事で記憶操作を可能とする。この能力によってジュゥべえの記憶を改竄し聖団の手足としている。
牧 カオル(まき カオル)
運動神経抜群で、サッカー選手として活躍している。明るく姉御肌で面倒見が良い。
試合中に相手プレイヤーのミスで選手生命を絶たれる大ケガを負い、さらにその相手が事故を理由にイジメを受け自殺を図ったことで絶望。その後カズミとの出会いを経て、「あの試合で傷付いたすべての人を救う」という願いを対価に、ジュゥべえと契約し魔法少女となった。
サッカー選手としての俊敏性と、契約の対価によって強化された身体の強靭性を活かして、魔女の足止め・陽動を担う。身体を硬質化して攻撃・防御を行う「カピターノ・ポテンザ」や、海香の放った光球を蹴って相手にぶつける必殺技「パラ・ディ・キャノーネ」を使用する。
宇佐木 里美(うさぎ さとみ)
獣医志望の少女。心優しく涙脆い性格だが精神的に脆い面があり、来たる魔女化を強く恐れている。契約の対価によって、動物を会話を交わす能力を持つ。甘いものが好き。
3歳の誕生日に家族となった愛猫・サレを、自らの不注意により死なせてしまったことで絶望。その後カズミとの出会いを経て、「どんな子でも助けられるように、動物の言葉がわかる力」という願いを対価に、ジュゥべえと契約し魔法少女となった。
他人に意識を憑依させ自在に操る、「ファンタズマ・ビスビーリオ」を使用する。
ニコの魔女化を目撃してパニックに陥り、魔女化から逃れるべくを殺人をも厭わない残忍な一面を表す。その後かずみに彼女の正体を明かし、サキやかずみの失敗作らを操ってかずみの抹殺に乗り出す。
若葉 みらい(わかば みらい)
小柄でファンシーな少女。裁縫が得意で、自作のテディベアを大切にしており、契約によって666体のテディベア用の博物館『Angelica Bears』(名付け親はカズミで、彼女の名から「明日葉」の英語名をとったもの)を建造している。外見と裏腹に男勝りですぐ手が出る激情にかられ易い性格で、口調も荒く一人称は「ぼく」。サキを強く慕っており、サキに可愛がられているかずみに嫉妬し何かと突っかかる。
元は内向的で人付き合いが不得手であり、テディベア以外の友人ができなかったことで絶望。その後カズミとの出会いを経て、サキや聖団という友達を得たことから、今まで自分を守ってくれた「トモダチ」であるテディベアのための「博物館を作る」という願いを対価に、ジュゥべえと契約し魔法少女となった。
テディベアを手足のように操り戦わせる魔法を得意とし、テディベアを無数に召喚し相手に襲いかからせ捕食させる「ラ・ベスティア」や、無数のテディベアを合体させ巨大化させる「ラ・ベスティア・リファーレ」を使用する。また持っている杖を、身の丈以上の巨大な大剣に変化させ相手を一刀両断にするなど、一撃必殺の肉弾戦にも長けている。
神那 ニコ(かんな ニコ)
カリフォルニアからの帰国子女。冷静沈着かつ飄々とした性格で、あまり感情を表に出さない。
カリフォルニアにいた幼少期、誤って友人を射殺してしまったことで絶望。その後カズミとの出会いを経て、「再生成の祈り(願いの詳細は明かしていない)」を対価に、ジュゥべえと契約し魔法少女となった。
「再生成」の祈りによって、物質を別のモノに再構築する魔法を使い、自分の指をミサイルに変えて放ったり、周囲の物質を自分に変えることで分身する「プロルン・ガーレ」を使用する。バールのような杖を武器とし、杖から放つ再生成エネルギー波「レンデレ・オ・ロンペルロ」は、かずみの破戒魔法と組み合わせることで反作用エネルギーによる瞬間的爆発を起こす。また能力の応用によって作った通信機用アプリで、魔女の残留力を検出することも可能
あやせとの戦闘ではかずみと共闘し、再生成の魔法であやせを圧倒したほか、かずみとの合体魔法であやせを撃破した。その直後にかずみ達の眼前で、突如ジェムを濁らせないまま「弾丸の魔女」と化し、みらいの攻撃により倒されたが、契約の対価によって作った「予備」に精神を移して生還した。
浅海 サキ(あさみ サキ)
団員に的確な指示を送る聖団の事実上の司令塔。情報を分析し作戦を立案する等明晰であるが、冷静沈着であるとはいえず若干短気で感情的になりやすい性格をしている。かずみに妹の面影を重ねており、かずみの事になると冷静でいられなくなってしまう。父は海外出張中であり、戦闘中に祖母の形見であるピアスをなくしたカズミに、父に頼んで探してもらった同じ型のピアスを渡している。
大切にしていた妹・美幸を事故によって喪い絶望。その後カズミとの出会いを経て、自分と似た境遇にあるカズミの選択に倣って「妹が育てていたスズランが永遠に咲き続けること」という願いを対価に、ジュゥべえと契約し魔法少女となった。
雷の魔法を得意とし、乗馬鞭を武器として操る。
和紗 ミチル(かずさ みちる)
プレイアデス聖団の創設者で、かずみのオリジナルとなった魔法少女。ジュゥべえや聖団メンバーからは、和紗の「カズ」とミチルの「ミ」を縮めて「カズミ」と呼ばれていた。天真爛漫な性格。
元々は留学していたが祖母の危篤を知って帰国、道中に魔女の結界に巻き込まれたところを、マミに救われ魔法少女の存在を知る。その後ジュゥべえと「祖母の命が尽きるまでの間、祖母の意識をはっきりさせてほしい」という願いを対価に契約、魔法少女となった。祖母の形見である鈴をピアスとして身につけていたが、魔女の結界内で紛失、同じ型のものをサキにプレゼントされていた。マミに影響を受け、自身や仲間の魔法少女の技名にはイタリア語で名称を付けていた。
魔女の口づけを受け集団自殺を図った6人の少女を助け、彼女らを魔法少女に誘いプレイアデス聖団を結成し、彼女らのリーダー的存在となる。しかし闘いの末に魔女化して死亡、彼女の死を悼んだ6人の手により、遺された彼女の肉体に魔女の肉を埋め込むことで、12体の失敗作を経てかずみが作り出された。
その他の魔法少女
ユウリ/杏里 あいり(あんり あいり)[292]
影に隠れて行動し、かずみを付け狙う魔法少女。物語の冒頭でかずみをトランクに閉じ込め連れ去ろうとしたほか、イーブルナッツを使って人間の魔物化を行った犯人でもある。裏で暗躍していた頃は落ち着いた言動であったが、実際は激情家で過激な言動が多く、復讐の為なら手段を選らばず周囲の被害も試みないと危険な思考の持ち主。その精神状態は非常に危険な状態にいたっている。金髪のツインテールで、魔法少女としてはボンデージルックで、魔女のような大きな帽子を被っている。
武器はマジカルハンドガン「リベンジャー」。高い身体能力と素手で魔女を引き千切る事が出来る怪力を誇り、二挺拳銃を駆使した体術を操る。大量の銃器を空中に召喚し一斉射撃する他に牛型の魔獣を召喚し攻撃させる「コルノ・フォルテ」という魔法を使う。また変装や強力なバリヤを張るなど多彩な能力を持つ。
実は、現在の姿は本来のユウリである親友・飛鳥ユウリの姿に変身したもの。かつて余命3か月と診断されていたが、ユウリが魔法少女として契約することで完治した。しかし、後にユウリが出場していた料理コンテストの会場で魔女化したユウリに襲われ、彼女がプレイアデス聖団に倒されたところを目撃。その時当初は自分を襲った魔女がユウリであることに気づいていなかったが、プレイアデス聖団が去った後ユウリに渡していたお守りのスプーンがその場に落ちていたことや真相を省かれた真相をキュゥべえから告げられたことでユウリの死を知り、「ユウリの命を引き継ぐ、私をユウリにして」、その「エントロピー」を凌駕した願いで魔法少女として契約、復讐のためにあすなろ市に戻ってきた。
後にプレイアデス聖団の面々を襲撃してかずみを拉致し、かずみを助けに来た聖団のメンバーや狂暴化したかずみと戦い彼女達を圧倒したが、魔力を連続して使ったためにソウルジェムが汚れきり、浄化を拒んだすえにかずみ達の目の前で魔女化する。最後はかずみの力で肉体のみ元の姿に戻ったものの意識までは元に戻らず、かずみ達の手で倒された。
ユウリからもらった金のスプーンをお守りとして持っており、あいりが魔女化して倒された後このスプーンはかずみの手元に渡った。
かずみを狙っていた理由は現時点では不明。
飛鳥 ユウリ(あすか ユウリ)
あいりが「ユウリ」になる前の本来のユウリ。
親友であるあいりの余命が短いことを知り、「どんな手を使ってでも助ける」と、あいりの病気を治すことを願いとして魔法少女となった。魔法少女となって以降はあいりの病気を治し、魔女と戦う傍らで魔法少女としての力を使い難病の子どもを治療し続けていたが、無理がたたり魔女化し、プレイアデス聖団に倒される。
料理の才能があるらしく、料理コンクールで決勝戦まで進出するほどの実力を持っていた。魔法少女に変身したときの姿は看護士のような姿で、ガトリング砲に似た形状の注射器を武器としていた。
プレイアデス聖団が魔法少女の真実に気付いた発端となった人物とかずみの記憶ではそうなっていた。
茜 すみれ(あかね すみれ)
あすなろ市で活動していた魔法少女。和装の様な服装で武器は薙刀。カオルとは知り合いである模様。第7話冒頭でカオル達にソウルジェムを奪われる。
双樹姉妹(あやせ/ルカ)
ユウリとの戦いから一夜明けた頃にかずみの前に現れた魔法少女。見滝原に向かう途中にプレイアデス聖団の噂を聞きつけあすなろ市に訪れた。そこで偶然ニコとかずみに出会い、その場でニコと交戦。ソウルジェムを奪われた後、後述する双樹ルカの人格が現れ反撃、その際にかずみのイヤリング(ソウルジェム)を奪おうとして反撃され、あやせとルカの人格が同時に出現した姿に変身。炎と氷の合体魔法でかずみを追い詰めるが、かずみとニコの同時攻撃を受けて敗れ、その後駆け付けたプレイアデス聖団のメンバーに取り押さえられてソウルジェムを奪われた。
あやせとルカの人格が同時に出た状態ではあやせの純白のドレスとルカの真紅の和服が合わさった服装になり、二刀流になる。超高熱と超低温の相反する属性を合体した魔法「ピッチ・ジェネラーティ」を操る。
双樹 あやせ(そうじゅ あやせ)
ソウルジェムのコレクターで幾つものソウルジェムを所持している。我が儘で好き嫌いが激しい性格である模様。「スキくない」と好きと嫌いの二重の意味がある言葉が口癖。またかずみやニコとの戦闘の最中に「奥の手」としてイーブルナッツを持っていたことが判明したが、どこでイーブルナッツを入手したのかは不明。
魔法少女の姿は、左肩が露出した純白のゴスロリ風のドレスで武器は拳守のある刃渡りが厚い剣。剣を左腕に持っている為左利きである模様。超高熱魔法の使い手で炎を自在に操る。
双樹 ルカ(そうじゅ ルカ)
あやせのもう一つの人格。この人格の状態でもソウルジェムを所持し、魔法少女になる。魔法少女の服装は右肩が露出した深紅の和装のような服装で、武器はあやせの剣の護拳と合わさった日本刀で右利き。性格はあやせと正反対で言葉遣いが丁寧で礼儀正しい。超低温魔法の使い手で氷を自在に操る。
KAEDE HINATA
レイトウコで眠っている魔法少女。
巴 マミ(ともえ マミ)
かずみの過去の回想にて登場、まだ魔法少女でなかったかずみが魔女に襲われていた危機に颯爽と現れ、魔女を華麗に撃破し救った。その影響でかずみはイタリア語を勉強し必殺技名を作る様になった。
妖精(インキュベーター)
ジュゥべえ
かずみ達と契約して彼女達を魔法少女にしたインキュベーター。里美からは「べえちゃん」と呼ばれている。アニメ本編におけるキュゥべえとは異なり、耳や体色が黒く、首回りを包むファー状の毛皮から触手の様な器官が生えているという外見上の差異がある。グリーフシードの取り込み口は額にある。通常のインキュベーターとは異なり固有の自我を持っており、口調は荒っぽい。
プレイアデス聖団を魔法少女にした個体であり、元々はインキュベーターの集合意識を共有していたが、魔法少女システムを知った海香の魔法によって記憶を改竄されている。結果ソウルジェムの浄化を自ら担うなど、聖団に皮肉を飛ばしながらも手足として動いているが、後述の名称不明のインキュベーターともコンタクトを取っている。
名称不明のインキュベーター
シルエットのみ登場。アニメ本編のキュゥべえと似たシルエットを持つ個体だが、作中で全貌は明かされていない[注 71]。ジュゥべえと共にプレイアデス聖団の今後の動向を覗っている一方、ユウリと契約した他、あいりにユウリの死のいきさつを真相を省いて話し、復讐を煽らせて契約を結んでいる。
その他の登場人物
立花 宗一郎(たちばな そういちろう)
第1話でかずみを入れたトランクを持っていた料理人の青年。ショッピングセンター「BUY-LOT」の経営者に騙されて店も土地も奪われた為、同所を爆弾入りトランクで爆破しようとしていたが、爆弾を運んでいた途中でユウリとぶつかったためにトランクはかずみ入りのものと挿げ替えられていた。かずみにビーフストロガノフを作ってやった。
あいりの回想の場面では彼や彼の店が雑誌で紹介されており、あいりとユウリは雑誌で紹介されていた彼の店のバケツパフェを一緒に食べる約束をしていた。
第6話終盤で再登場。レストラン「レパ マチュカ」のオーナーと知り合いであったことから店を任されており、「レパ マチュカ」を訪れたかずみと再会する。
石島 美佐子(いしじま みさこ)[292]
第1話で登場。立花を利用して彼に爆破テロを起こさせ、手柄を立てようとした女刑事。何者かによって力や情報を与えられ、カマキリのような怪人(後述する魔女モドキ)になってかずみを襲うが、魔法少女になったかずみに敗れる。
志田 京香(しだ きょうか)[292]
第2話で登場した化粧品の販売員。ガングロや茶髪にして肌や髪が荒れている女子高生を許せず、負の感情からスライム状の魔女モドキと化す。
トト[292]
かずみの周辺にいる黒猫。
スライス秋山(すらいすあきやま)
あいりの回想で登場したプロの料理人。飛鳥ユウリは彼の大ファン。本編では1コマだけ登場しただけだが、2・3巻の表紙裏で連続登場をした。勘で調理する直感料理なるものが得意らしい。
魔女
コールサイン「プロローグ」[293]
第3話で登場した魔女。使い魔はしおり状の人間。
魔女[294]
飛鳥ユウリが魔女化した存在。プレイアデス聖団の目の前で変貌した。
属性は「(度が過ぎる)献身」で、注射器状の形をしており、結界に入った人間に麻酔を打ち込み、調理するかのように切り刻んで患部を取り出す。使い魔はフォーク。弱点は「必要とされないこと」。
心臓の魔女[295]
杏里あいりが魔女化した存在。かずみとの戦闘中に変貌した。
属性は「自己否定」で、心臓の形をしていて、除細動器がツインテール状に繋がっており、病弱だったあいりに残った蘇生される自分のイメージを象徴している。使い魔は球根。弱点は「薬毒」。
弾丸の魔女
神那ニコが魔女化した存在。双樹姉妹との戦闘後に突然変貌した。
属性は「罪悪感」で、上半身だけのマネキン人形のような形をしており、両腕をはさみに変えて切りつけてくる。常に被害妄想に取りつかれており、結界に踏み込んだ人間は問答無用で抹殺してしまう。
古代の海の魔女
第11話で登場した魔女。和紗ミチルに倒される。
属性は「さみしがりや」で、サンゴやクラゲのような群体の生命を思わせる魔女で、群体であるため、部位破損でのダメージでは致命傷を与えられず、全群体を一度に殲滅しない限り倒す事ができない。なお、使い魔がより合わさって魔女になるのか、魔女が分裂して使い魔のような容姿になるのかどうかは不明。
世界観及び用語(かずみ☆マギカ)
魔法少女
妖精と契約し、どんな願いでも何でも一つ叶えてくれる代わりに願いによって誕生した魔女を狩る者達。
ソウルジェム
魔法少女の力の源であり証でもある宝石。
魔女
呪いから生まれた絶望を撒き散らす異形の者。
グリーフシード
魔女の卵。
魔女モドキ
正式名は不明。イーブルナッツが埋め込まれた人が、負の感情につけ込まれて変貌した姿。魔女とは性質が異なり倒されると変貌した人間は生存している。
イーブルナッツ
グリーフシードに似た形をした「悪意の実」。魔女の力を模倣した偽物だが、魔力は強く人にも影響する。ユウリはこれを使って魔女モドキを生み出している。その出自は不明であすなろ市で出回っている。
書誌情報(かずみ☆マギカ)
  1. 2011年5月27日初版発行(同月12日発売[296]ISBN 978-4-8322-4028-5
  2. 2011年10月27日初版発行(同月12日発売[296]ISBN 978-4-8322-4071-1
  3. 2012年3月27日初版発行(同月12日発売[296]ISBN 978-4-8322-4122-0

アンソロジーコミック

魔法少女まどか☆マギカ アンソロジーコミック

  1. 2011年9月27日初版発行(同月12日発売) ISBN 978-4-8322-4064-3
  2. 2012年3月27日初版発行(同月12日発売) ISBN 978-4-8322-4123-7

魔法少女まどか☆マギカ 4コマアンソロジーコミック

  1. 2012年7月26日発売予定 ISBN 978-4-8322-4176-3

ノベライズ

一肇による、テレビアニメ版本編のノベライズ作品『小説版 魔法少女まどか☆マギカ』が、2011年8月にニトロプラスブックス(ニトロプラス)より発売され[297]、後にイラストを改めた新装版が2012年5月にまんがタイムKRノベルス(芳文社)より刊行された[298]

テレビアニメ版のシリーズ構成・脚本を担当した虚淵玄による監修の元[299]、テレビアニメ本編に沿った内容を、まどかの視点で描いたものとなっており[297][300]、まどかが劇中で考え、悩み、結末に至るまでの心理や、彼女の価値観などが描写されている[300]。基本的にまどかの一人称小説の体裁となっているが、ほむらの回想が描かれたテレビアニメ第10話に該当するエピソードと、エピローグ部分の内容のみ、ほむらの視点で描かれている[300]。テレビアニメ版においてまどかが居合わせなかった場面や、まどかが聞いていなかったはずの台詞は、実際に居合わせたことに変更されたり、キュゥべえによるテレパシーを介して伝わったりする設定に改められた[300]

ニトロプラスブックス版

ニトロプラスブックス版はニトロプラスより、2011年8月14日[297]に上下巻全2冊が発売された。イラストはゆーぽんが担当した[299]。流通形態としては書籍ではなくグッズ扱いとなっており、一般書店では販売されず、アニメショップや通信販売を通して販売された[301]。このためISBNは振られていない。上下巻2冊セットの初回限定版には特典小冊子が付属するほか、初回限定版の内容にグッズを加えた特別版が2011年8月12日のコミックマーケット80で先行販売された[297]

  • 『小説版 魔法少女まどか☆マギカ 初回限定版』 2011年8月14日発売[297]
  • 『小説版 魔法少女まどか☆マギカ 上』 2011年12月16日発売[302]
  • 『小説版 魔法少女まどか☆マギカ 下』 2011年12月16日発売[303]

まんがタイムKRノベルス版

まんがタイムKRノベルス版は芳文社より、2012年5月9日に全1冊が発売された[304][298]。ニトロプラスブックスから出版されたものを装いを改め、誤字・誤用表現を修正し1冊にまとめ直した再編集版として発行され、イラストは、表紙と口絵を蒼樹うめ、本文イラストを谷口淳一郎(原画)・シャフト(仕上)が担当している。

  • 『小説 魔法少女まどか☆マギカ』 2012年5月10日初版発行(同月9日発売[304])。ISBN 978-4832202580

読み切り小説

ニトロプラスブックス版の発売に先駆けて刊行された『メガミマガジン』2011年4月号には、単行本の発売が決定したことの告知と共に、一肇作、ゆーぽんイラストによる全2ページの読み切りショートショートも掲載された[305]。共に体育館の倉庫に閉じ込められてしまったさやか、仁美、ほむら、杏子、キュゥべえとのやり取りを描く、ノベライズ版本編とは趣向を異にした[299]コメディ作品となっており、ノベライズ版本編と同様にまどかの一人称の体裁で描かれている。

ゲーム

コンピュータゲーム

「魔法少女まどか☆マギカ」を主題とするコンピュータゲーム
魔法少女まどか☆マギカ(モバゲー)
ディー・エヌ・エーソーシャルゲームサービス「モバゲー」で2011年9月20日より携帯電話(フィーチャーフォン)向けにカード育成ゲームとして本作のソーシャルゲームが提供開始されている。10月中にはスマートフォンでも提供開始された[306]
マミのドキドキ ティロ・フィナーレ
2011年10月14日よりスマートフォン用の無料アプリとして配信開始された。後述の『まどか☆マギカポータブル』の発売決定を記念しての配信ということで、ユーザーの獲得した得点によって同作の情報が解禁された。
魔法少女まどか☆マギカ TPS FEATURING 暁美ほむら
2011年12月16日よりAndroid用有料アプリとしてフロンティアワークスより配信開始された。ほむらを主人公にしたサードパーソン・シューティングゲームとなっている。
魔法少女まどか☆マギカiP
2012年1月20日、スマートフォン用アプリ「魔法少女まどか☆マギカiP」と「魔法少女まどか☆マギカiP for Android」が配信開始。鹿目まどかとコミュニケーションがとれる[307]。2012年4月30日、配信終了。
魔法少女まどか☆マギカ(携帯Flashゲーム)
2012年2月27日より有料配信。主要キャラクター5人のFlashゲームが用意されている。配信元はモバイルアニメイト、ゲーマーズモバイル、アニロコ。
魔法少女まどか☆マギカ ポータブル
2012年3月15日発売。バンダイナムコゲームスとニトロプラスの共同開発によるプレイステーション・ポータブル用のアドベンチャー・ダンジョンRPG。シナリオは虚淵玄が監修しており、巴マミ[308]や佐倉杏子が魔女化する展開も用意されている。
魔法少女まどか☆マギカ オンライン
2011年11月25日に「魔法少女まどか☆マギカ シークレットプロジェクト」というウェブサイトを開設し新展開を予告、同年12月21日にストラテジーアンドパートナーズによるブラウザゲームを2012年に開始すると発表した[309]
コンピュータゲームのコラボレーション作品
  • シーアンドシーメディアは、自社が運営するオンラインゲーム『Tartaros-タルタロス-』の1周年を記念して[310]2011年2月15日からの期間限定でタイアップを行い、キャラクターの頭の上に載せることができるキュゥべえのアクセサリーや主要登場人物のなりきりコスチュームの配布、および本作の内容に関連したクエストを行った[311]。ゲーム上におけるキュゥべえの効果は、装備することによって当初はキャラクターの能力が向上するが、その後テレビアニメ本編でその本性が明らかになってく展開に合わせてメッセージが届き、その効果が下がったりマイナスになったりしていくというものに設定されていた[14]。なお、佐倉杏子の衣装は実装されなかった。
  • ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、オンラインゲーム『トイ・ウォーズ』で行っている他作品とのコラボレーション企画の一環として、2011年8月8日より本作の登場人物をモチーフにしたアバターの販売を予定している[312][313]。ただし、美樹さやかの衣装は実装されない。また同じく同社のオンラインゲーム『エミル・クロニクル・オンライン』とのコラボレーションを発表。ゲーム内イベントで入手出来る見滝原中学校制服などを実装。また、ゲーム内での魔法少女の衣装・キュゥべえなどが出るくじを2011年9月22日-12月26日まで発売。2011年8月26日より全国のゲーマーズで先行販売された[314]
  • ジークレストは、自社が運営するオンラインゲーム『アットゲームズ』でタイアップを行うことを発表[315]。セルフィ(動くアバター)のガチャを販売したり、魔女を退治したりするなどのイベントを行う。また、最終話に登場するアルティメットまどかの衣装も販売されている。
  • NEXONは、2011年09月27日、同社のオンラインゲーム『テイルズウィーバー』でタイアップイベントを行うことを発表。9月28日から10月26日まで各種イベントや宝箱より各種装備・変身マント等のタイアップアイテムが入手可能[316]。また同じく同社のオンラインゲーム『メイプルストーリー』にて2011年10月26日から11月30日までタイアップイベントを行う事を発表した[317]
  • BIGLOBEは、同社の提供する携帯電話のモバイルサービス用アプリ『カードコレクションアプリ「嫁コレ」』に魔法少女まどか☆マギカを追加した。主要5人に加え、キュウベエの録り下ろしボイスが聴ける。2011年12月27日に第1弾となる“鹿目まどか”が配信になり[318]、最後のキャラクター“暁美ほむら”が追加された。2012年03月06日より魔法少女達がそろい踏みしたのを記念し初のゲームイベントも実施された[319]。「嫁コレ」内にて提供する「グリーフシード獲得ゲーム」に参加し、まどかを操りグリーフシードを得て美樹さやかの「ソウルジェム」を浄化するというもので、16日にイベントが終了するまでに目標達成した参加者全員には“美樹さやか”の特典カードをプレゼント、ハイスコア獲得者にはさらにもう1枚の特典が授与される。
  • NHN Japanは、ハンゲームで提供しているオンラインRPG『チョコットランド』にて、2012年4月12日から5月10日までの期間限定で、本作とのタイアップイベントを実施、アニメに登場する関連アイテムの販売、アニメをモチーフとした限定クエストの配信を行っている[320]
  • バンダイナムコゲームスが2012年5月16日に発売した『俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブルが続くわけがない』に収録されているミニゲーム「着せ替えブロック崩し」が本作とのコラボレーションとなっており、『俺の妹』に登場するヒロイン達が本作の登場キャラクターのコスプレをしている[321]

トレーディングカードゲーム

映画

2011年11月10日、公式ウェブサイト及び『月刊ニュータイプ』2011年12月号において、本作の映画化が発表された。テレビシリーズの総集編前後編と完全新作の全3作品の製作を予定している[323]。総集編2作については「前編 始まりの物語」と「後編 永遠の物語」のサブタイトルで2012年秋に公開されることが同年4月1日にアニメ コンテンツ エキスポで行われたトークショーで発表された。

落語映画

ニッポン放送アナウンサーの吉田尚記が本作と古典落語の『大工調べ』を元に創作した落語『マギカ☆調べ』を実写映画化して製作、2012年4月28日〜29日に幕張メッセで開催の『ニコニコ超会議』で「ニコニコ・ザ・ムービー第5弾」として上映された[324][325]。脚色・監督を手塚眞が手がけ、主演の鹿目まどか役を中川翔子が演じ、暁美ほむら役は西村博之ニワンゴ取締役)、キュゥべえ役は夏野剛ドワンゴ取締役)、お奉行様役は田原総一朗、巴マミ役はHamar@キラー、美樹さやか役は松嶋初音がそれぞれ演じる。

関連商品

Blu-ray Disc/DVD

テレビアニメ本編の映像ソフトがBlu-ray Disc、およびDVDで発売されている。

Blu-ray Discは完全生産限定版のみ発売。DVDは完全生産限定版と通常版が発売。どちらも全6巻。限定版はいずれも岸田隆宏描き下ろしデジパック仕様で、本編ディスクのほかに特典CDや蒼樹うめ描き下ろし4コマ漫画などを収録した特製ブックレットが付属する。副音声として追加されるオーディオコメンタリーは、悠木碧、斎藤千和と各話ごとのゲストが担当する。また、第1話、第2話、第9話はテレビ未放映のオリジナルエンディングが追加されたバージョンとなる。

当初第1巻が2011年3月30日発売予定で、以後順次毎月発売予定だったが、東北地方太平洋沖地震の影響で第1巻の発売が延期となり、それに合わせる形で発売予定が順次先送りされた[77][注 72]

延期された上で発売された第1巻だったが、劇中のセリフや特典CD(キャラクターエンディングソング)の歌詞カードに誤りがあったことを理由に、郵送による修正盤との交換を行うことが発表された[326]

巻数 発売日 収録内容 コメンタリーゲスト 特典CD 規格品番
1 2011年4月27日 第1話、第2話 第1話:喜多村英梨
第2話:蒼樹うめ
虚淵玄監修オリジナルドラマ『Memories of you』
鹿目まどか(CV:悠木碧)キャラクターソング
(第1話・第2話オリジナルエンディングテーマ)
ANZX-9121(BD)
ANZB-9121(DVD限定版)
ANSB-9121(DVD通常版)
2 2011年5月25日 第3話、第4話 第3話:水橋かおり
第4話:虚淵玄
オリジナルサウンドトラックVol.1 ANZX-9123(BD)
ANZB-9123(DVD限定版)
ANSB-9123(DVD通常版)
3 2011年6月22日 第5話、第6話 第5話:野中藍
第6話:宮本幸裕
虚淵玄監修オリジナルドラマ『サニーデイ ライフ』 ANZX-9125(BD)
ANZB-9125(DVD限定版)
ANSB-9125(DVD通常版)
4 2011年7月27日 第7話、第8話 第7話:新谷良子
第8話:谷口淳一郎
オリジナルサウンドトラックVol.2 ANZX-9127(BD)
ANZB-9127(DVD限定版)
ANSB-9127(DVD通常版)
5 2011年8月24日 第9話、第10話 第9話:加藤英美里
第10話:なし
虚淵玄監修オリジナルドラマ『フェアウェル・ストーリー』
美樹さやか(CV:喜多村英梨)&佐倉杏子(CV:野中藍)キャラクターソング
(第9話オリジナルエンディングテーマ)
ANZX-9129(BD)
ANZB-9129(DVD限定版)
ANSB-9129(DVD通常版)
6 2011年9月21日 第11話、最終話 第11話:喜多村英梨、水橋かおり、野中藍、加藤英美里
最終話:虚淵玄、蒼樹うめ、宮本幸裕
オリジナルサウンドトラックVol.3 ANZX-9131(BD)
ANZB-9131(DVD限定版)
ANSB-9131(DVD通常版)

オリジナルサウンドトラック

BD/DVD初回限定版に収録された劇伴曲集。Vol.1は第2巻、Vol.2は第4巻、Vol3は第6巻の初回限定版特典となっている。なお劇伴曲にはラテン語の曲名がつけられているが、これらはサウンドトラックの収録時にアニプレックスによってつけられたもので、制作スタッフの間では番号で呼ばれていた[37]

# 曲名 日本語(意訳)
オリジナルサウンドトラックVol.1
1 Sis puella magica! 魔法少女になってよ!
2 Salve, terrae magicae 魔法の世界にようこそ
3 Gradus prohibitus 禁じられた道程
4 Credens justitiam 正義を信じて
5 Clementia 共感
6 Desiderium 切望
7 Conturbatio 紛争
8 Postmeridie 放課後
9 Puella in somnio 夢の中で会ったような
10 Umbra nigra 黒い影
11 Terror adhaerens つきまとう恐怖
12 Scaena felix 幸福な場面
13 Pugna cum maga 魔女との対決
オリジナルサウンドトラックVol.2
1 Decretum 宿命
2 Agmen clientum 使い魔
3 Venari strigas 魔女狩り
4 Signum malum 凶兆
5 Amicae carae meae わたしの最高の友達
6 Incertus 葛藤
7 Inevitabilis 避けて通れない道
8 Serena ira 悲劇と憤り
9 Anima mala 穢れた魂
10 Pugna infinita 終わり無き戦い
11 Vocalise Op.34 no.14 ヴォカリーズ 作品34 第14曲
12 Ave Maria アヴェ・マリア
オリジナルサウンドトラックVol.3
1 Numquam vincar どうしても勝てない
2 Quamobrem? 何のために?
3 Cor destructum 壊された心
4 Surgam identidem 私は繰り返す
5 Confessio 告白
6 Sagitta luminis 光の矢
7 Nux Walpurgis ワルプルギスの夜
8 Cubilulum album 白い部屋
9 Taenia memoriae リボンの記憶に
10 La Fille aux Cheveux de Lin (Claude Debussy) 亜麻色の髪の乙女
11 Symposium magarum 魔女の饗宴
12 Pergo pugnare 私は戦い続ける
13 コネクト -Game INST- コネクト -ゲームインスト-

特典ドラマCD

いずれも虚淵玄による監修作品であることが銘打たれている。

Memories of you」
BD/DVD第1巻初回限定盤特典。脚本は、外伝漫画『魔法少女かずみ☆マギカ』の原作者でもある平松正樹
テレビアニメ本編では第10話の冒頭から中盤にかけて触れられていた、暁美ほむらが魔法少女になる前の、鹿目まどかと初めて知り合った時間軸の詳細を描く内容。この時間軸のまどかが、黒猫のエイミーの命を救うためにキュゥべえと契約して魔法少女となったという経緯が描かれている。
サニーデイ ライフ」
BD/DVD第3巻初回限定盤特典。脚本は大嶋実句。劇伴に菊谷知樹が参加している。
テレビアニメ本編では対立していたり共闘する時期がなかったりした魔法少女5人が、友好的な関係を築いているという設定の時間軸での日常を描いている。
フェアウェル・ストーリー」
BD/DVD第5巻初回限定盤特典。脚本は「Memories of you」と同じく平松正樹が担当した。
魔法少女になりたてのころの佐倉杏子が、見滝原で巴マミとコンビを組んで戦っていたという過去が描かれる。テレビアニメ本編では触れられなかった、杏子本来の能力である幻惑魔法についても触れられている。家族の死をきっかけに考え方が変わった杏子は、引き止めようとするマミに勝利し自ら見滝原を出て行ってしまう。

特典4コマ漫画

キャラクター原案を担当した漫画家、蒼樹うめによる4コマ漫画が、BD/DVD各巻初回限定盤ブックレットに収録されている。シリアスな本編に対して適度に明るい内容が指向されており[327]、本編のパロディ的な内容が展開される。執筆にあたっては虚淵による事前の監修は行われておらず、原稿が完成してから確認を取る形がとられているが、特に修正を要求されたことはなかったとされる[327]

関連書籍

魔法少女まどか☆マギカ 設定資料集
ムービック、2011年6月30日発売[328]JAN 4961524-508389。
テレビアニメ用の設定画を収録した設定資料集。キャラクターや武器の詳細なディティールや、塗り方の注意書きなど、作画スタッフ向けに作られた資料を収録している。
成熟という檻 『魔法少女まどか☆マギカ』論
山川賢一(著)、キネマ旬報社、2011年8月19日発行。ISBN 978-4-87376-374-3
製作委員会・アニプレックスからの監修を受ける形で執筆された公式評論書。テレビアニメ本編の登場人物である美樹さやかと佐倉杏子、および鹿目まどかと暁美ほむらの関係性を軸に、登場人物たちの主義主張やその末路から、作中是や作中悪といったテーマの解題を試みている。
魔法少女まどか☆マギカ公式ガイドブック you are not alone.
まんがタイムきらら(編)、芳文社、2011年9月11日発行(2011年8月27日発売[329])、ISBN 978-4-8322-4061-2
テレビアニメ本編のビジュアルファンブック。アニメ雑誌に掲載されたカラーイラスト、ストーリーおよびキャラクター解説、スタッフや出演声優の対談、製作段階の初期設定などを収録している。
現代視覚文化研究別冊01 超解読まどかマギカ
タブロイドと愉快な仲間たち(編)、三才ブックス〈三才ムック vol.421〉、2011年9月15日発行(同日発売[330])。ISBN 978-4-86199-389-3
非公式な解釈を交えつつ、作品の設定や魅力について複数の論点から解説した謎本。作中に用いられているモチーフの分析や、ファンからの反響や二次創作の状況を解説している。巻末では、テレビアニメ版に登場する魔女たちが魔法少女であった頃の姿を非公式に想像する二次創作企画を収録する。
『魔法少女まどか☆マギカ』PRODUCTION NOTE
シャフト(編集/発行)、メディアパル(発売)、2011年8月12日発行(2011年10月1日発売、コミックマーケット80にて先行販売)。ISBN 978-4896106268
シャフト自らの編集による、設定資料・原案集と劇団イヌカレーの画集をセットにした書籍。デザインはミルキィ・イソベが担当。
100人がしゃべり倒す! 『魔法少女まどか☆マギカ』
アニメ・ワンダーランド(編)、宝島社、2011年10月28日発行(2011年10月14日発売[331])。ISBN 978-4-7966-8525-2
芸能人、政治家、評論家、作家、雑誌編集者、同人作家、会社員、主婦、無職といった様々な肩書きの100人の論者による作品評を集めた書籍。100人の執筆者の中には、テレビアニメ本編の話題を自身のブログで取り上げたことが話題となった江戸川区議会議員の田中健[72]、2011年8月のプロレスの試合の入場で巴マミのコスプレ姿を披露した長島☆自演乙☆雄一郎[332]といった人物も名を連ねる。前述の山川賢一もコラムとして『成熟という檻』の補足的な内容を執筆している。
総特集†魔法少女まどか☆マギカ 魔法少女に花束を
青土社ユリイカ2011年11月臨時増刊号〉、2011年10月発売。ISBN 978-4-7917-0229-9
芸術総合誌『ユリイカ』の増刊号。評論のほか、悠木碧と斎藤千和の対談、虚淵玄と田中ロミオの対談、各話解説などを収録する。
魔法少女まどか☆マギカ The Beginning Story
月刊ニュータイプ(編)、角川書店、2011年12月10日発行(2011年11月発売)、ISBN 978-4-04-110045-5
テレビアニメ本編全話の脚本を収録した脚本集。脚本は決定稿のほか、虚淵玄による解説をつけた初期稿(第0稿)の一部を収録する。そのほか各話絵コンテの一部と演出家による解説、新房昭之と虚淵の対談、『月刊ニュータイプ』2011年7月号別冊付録の再掲となる本編・キャラクター解説が収録されている。
魔法少女まどか☆マギカ KEY ANIMATION NOTE
シャフト(編集/発行)、メディアパル(発売)。
アニメで使われた原画を収録した原画集。スタッフのコメントや劇団イヌカレーの描き下ろしイラストを収録したほか、表紙は谷口淳一郎(第1巻の限定版は劇団イヌカレー)の描き下ろしイラストを使用している。
  1. Opening Key Animation(オープニングアニメーション) - 2012年2月末発売(コミックマーケット81にて限定版を先行販売)。ISBN 978-4896106398
  2. マミ編(1〜3話) - 2012年3月末発売。ISBN 978-4896106404
  3. さやか編(4〜6話) - 2012年4月末発売予定。ISBN 978-4896106411
  4. 杏子編(7〜9話) - 2012年5月末発売予定。ISBN 978-4896106428
  5. ほむら編(10話) - 2012年7月末発売予定。ISBN 978-4896106435
  6. まどか編(11〜12話) - 2012年8月末発売予定。ISBN 978-4896106442
魔法少女まどか☆マギカ film memories
まんがタイムきらら(編)、芳文社、2012年5月26日発売予定[333]ISBN 978-4-8322-4151-0
テレビアニメ本編のフィルムコミック
まんがタイムきらら☆マギカ
芳文社、偶数月8日発売(Vol.1:2012年6月8日発売)予定
『魔法少女まどか☆マギカ』専門誌、『まんがタイムきららキャラット』の増刊として発行。劇場版の情報やインタビュー記事、漫画等を掲載。

コラボレーション

  • 製作にニトロプラスが関わっていることから、同社が制作を手がけたゲーム『STEINS;GATE』のテレビアニメ版公式サイトにて、2011年2月14日限定でバレンタインデーを題材にしたコラボレーションイラストが掲載[334][335]、また同年3月22日にもコラボレーションイラストが掲載された[336][335]
  • 2011年4月1日、ニトロプラスは、公式サイト上にすーぱーそに子が主人公の「魔法少女そにこ☆マギカ」の放映決定というエイプリルフールのジョークを発表した[337]。他にも本作を題材にしたエイプリルフールのジョークが多数発表されており、その中にはキャラクター原案の蒼樹うめがかつて関わっていたねこねこソフトが発表したジョークもあった[82][83]
  • 2011年5月に発売された『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のコミカライズ版第4巻、および同時期に発売された原作ライトノベル第8巻のでは、同作が各巻で行っている他作品とのコラボレーション企画の一環として、それぞれに本作の登場人物である暁美ほむらとキュゥべえが登場し、内容が繋がった形のコメントを寄せている。[1]
  • 2011年5月3日から同年8月14日[注 73]までの期間限定で、グッドスマイルカンパニー松戸市で運営する「グッドスマイルカフェ」にて、コラボカフェ「魔法少女まどか☆マギカCAFE」が営業された[338]。サービス内容は作品世界の再現に注意が払われ[13]、作品の内容を題材にした飲食物の提供や資料の展示が行われたほか、店内には「お菓子の魔女」ことシャルロッテの大きなオブジェも置かれ、第3話で巴マミが魔女に食い殺される場面を来客者が体験できるようになっている[225]。朝から時間待ちの列が絶えず、土日には200人待ち、平日でも3時間30分待ちで、海外からの来客もあるなど、開店以来とされる大盛況であったという[13][340]。好評を博したことから、2011年10月28日に秋葉原に開店した「グッドスマイル&カラオケの鉄人カフェ」のオープニング企画として再びこのコラボカフェの営業が行われており[341]、日本国外でも、2011年12月18日から台湾台北市での営業が行われた[342]
  • 大手コンビニエンスストアチェーンのローソンは、2011年6月21日から7月18日までの期間限定で、指定商品の購入者を対象に抽選で本作のキャラクターグッズが当たるという内容のキャンペーンを行った[343][78]。ネット上では対象商品を何百個も買ったことを写真で報告する者が現れるなど、景品を巡っての盛り上がりがあった[71]。大好評だったため、9月27日から10月10日まで第2弾が行われた[344]。また2012年2月に十六茶にまどか☆マギカのキャラのストラップをつけて販売した所売上が普段の10倍にまでなる現象が起きた[345]
  • 2011年9月25日には、認定特定非営利活動法人全国盲導犬施設連合会と、民間ボランティア盲導犬普及支援の会・パストーネとの協力により制作された年次の盲導犬育成ボランティアの募集・啓発ポスター、「盲導犬普及支援オリジナルポスター」先行公開【特別版】(B3サイズ)に、本作とキャラクター佐倉杏子が起用される。原画は本作のキャラクターデザインを手がけた岸田隆宏、美術イメージボードは本作のOP美術を手がけた稲葉邦彦が参加。盲導犬候補生のラブラドールレトリバー「メロゥ」と朝の公園を歩行訓練する情景となっている。先行公開【特別版】は、福岡県福岡市の小・中学校、および一部公共機関で掲示[346]。また、同年12月30日には第2弾として暁美ほむらを起用したポスターを制作したことが発表された。今回のポスターは「子犬との別れもパピーウォーカーの大切な役目」をコンセプトに、盲導犬候補生の黒いラブラドールレトリバー「アプリ」と夕暮れ時にともに過ごした楽しい思い出を回想しながら佇む情景となっており、原画を総作画監督の谷口淳一郎が、美術を東地和生が手がけている[347]
  • 第15回文化庁メディア芸術祭の2012年2月22日から3月4日まで作品展示を開催するのに伴い、サテライト会場のメルセデス・ベンツコネクションにて、本作のイラストをラッピングしたスマート エレクトリック・ドライブが展示された。まどかとほむらのイラストを用いた「魔法少女バージョン」とお菓子の魔女のイラストを用いた「魔女バージョン」の2台が用意され、試乗することも可能となっている[348]
  • 2012年7月中旬よりサンリオのキャラクター、マイメロディとのコラボレーショングッズが発売される。まどかとマイメロディ、ほむらとクロミがそれぞれコラボしたキャラクターのぬいぐるみやプチタオルが販売される予定[349]

その他備考

他作品との関連

  • インターネット上には、本作の内容が2002年の特撮番組『仮面ライダー龍騎』を彷彿とさせるという指摘があるが、これに対し脚本を担当した虚淵玄は「『仮面ライダー龍騎』はバトルロイヤルものとして秀逸な出来、どうしても相似する」とコメントしている[11]。虚淵の作品が平成仮面ライダーシリーズの影響下にあることを指摘する意見もある[70][350]
  • 監督の新房は本作を『魔法少女リリカルなのは』とは違う、2004年の監督作品『コゼットの肖像』の延長線にある作品であると位置付けていた[351]。虚淵も、漠然とではあるが『コゼットの肖像』の映像感覚を想定しながら脚本を執筆したという[10]。なお、本作のテレビアニメ版における暁美ほむらの家は、『コゼットの肖像』の骨董店と同じくY字路に位置している。
  • 本作の準備には約3年間の期間がかかっている[10]。虚淵が所属しているニトロプラスは、2008年にもループものを題材としたアダルトゲーム作品『スマガ』を発表しているが、虚淵によれば本作と題材が重複していることに気がついたのは『スマガ』のデバッグ作業中のことであり偶然の一致であったとし、また後発の本作より先発の『スマガ』の方がループものとしては一段練られていると評している[70]。虚淵は、本作のループ構造に影響を与えた作品の一例としては2000年のアメリカ映画『メメント』を挙げている[70]
  • 虚淵は本作のシリーズ構成について、自身が参加した2009年のテレビアニメ『Phantom 〜Requiem for the Phantom〜』においてシリーズ構成を担当した、黒田洋介の手法を参考にしたといい[40][257]、第3話に最初の山場を設ける構成も黒田から学んだことであると説明している[40]
  • 虚淵は、蒼樹のキャラクターを取り込むに当たって、『ひだまりスケッチ』の主人公、ゆのを念頭に置きつつ、自分の芸風とは異なる独自の人物像を想定したという[136]
  • コミカライズ版第2巻の表紙カバー下には、虚淵の代表作である2003年のアダルトゲーム作品『沙耶の唄』をパロディにした「さやかの唄」のイラストが描かれている。なお『沙耶の唄』における、日常の風景がグロテスクな景観に変貌し美醜の価値観が逆転するという作品世界に、本作との関連性を指摘する意見もある[350]
  • 虚淵は本作の結末について、自身が参加した2008年のテレビアニメ『ブラスレイター』で用いたテーマ性が念頭にあると述べており、実際にもインターネット上では両作の関連性も指摘されていたという[11]。具体的には、本作の結末が諸悪の根源を打ちのめすものでも和解を描くものでもなく、折衝という形に落ち着くのは、虚淵が同作に携わった影響であるとしている[144]

現実問題に関わるテーマ

  • 本作の放送期間中には2011年3月11日の東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故が発生しているが、虚淵はそれより前に発売された『アニメディア』2011年3月号(2011年2月10日発売[352])に掲載されたインタビューで、本作の内容を原子力発電に例えた話題に触れている。インタビューで虚淵は、劇中におけるキュゥべえの契約を、電気代を無料にすると言われて家の裏庭に原子炉を置かれるようなものであると説明し、そのような理不尽な契約はお断りであるとしつつも、原子力がそうであるように、魔法のような力にも様々な対価やリスクがあるが、それをただ否定するのも間違いであり、悲劇や犠牲を無駄にしないためにも折り合いをつける方法を探し続けるべきではないかと述べている[23]。インタビューの巻末にはこれからテレビアニメ第6話以降の放送を見ることになる視聴者に向けたメッセージが掲載されている。
  • 放送倫理・番組向上機構(BPO)では、第3話で巴マミが絶命する場面[注 10]やそれに関連したTwitter上での虚淵の発言について、確信的な残酷表現に対する批判が取り上げられた[353][50]。一方、虚淵は後のインタビューで、自分はあくまで娯楽作品として脚本を書いているのであり教科書のつもりで書いているのではないとしつつも、自身の経験上からも、現実の悪夢に直面した時にそれに適応する上で、あらかじめ仮想体験を通じて免疫をつけておくことは有効であるという趣旨の持論を述べ、「フィクションから毒を摘み取ろうという発想の方々」の方針は子供のためにならないという考えを語っている[70]
  • 東京都青少年の健全な育成に関する条例による規制強化を推進する石原慎太郎東京都知事が実行委員長である東京国際アニメフェア主催の東京アニメアワードにおいて脚本賞を受賞したことに対し虚淵は、「理不尽な条例で表現の自由を脅かしてる人たちに『君の脚本はスバラシイね!』と言われて、俺は素直に喜んでいいのかどうか大変悩んでる」とツイッターに心情を吐露した。また、受賞コメントの執筆にあたり「東京都に向けて伝えるべきメッセージを発信する絶好のチャンス」であるとし、フォロワーからアイデアを募り、ツイッター上でコメント案を公開した[354][355]

アクシデント

  • テレビアニメ本編の新作発表の準備を進めている段階にあった2010年の春頃、シャフトが制作中の新作に新房、虚淵、蒼樹が関わっているという情報がリークされ、噂として流れてしまった[6]。当初は本作の作風を悟られないように虚淵の名前を伏せる案もあったというが[11][6]、このリークのために、第1報から3人の名前を同時に発表する方針が決まったという[6]
  • 放送が延期されていた第11話と最終話(第12話)の放送を前に、これらのエピソードの台本がインターネットオークション掲示板へ流出するというトラブルがあった[28]
  • 第11話のオンエア版では「時事的な配慮」を理由に、台本の段階までは用意されていた台詞が一部カットされた[284]。カットされたのはほむらが、物語終盤に登場する強敵「ワルプルギスの夜」がもたらす大災厄について説明する台詞で[284]、具体的には「ワルプルギスの夜は強大な力を持ちながらも普通の人には視認できないため、地震竜巻などの自然災害として認識される」という内容の説明である[356][357]。BD/DVD版[284]やコミカライズ版ではそのまま収録されている。

表記ゆれ

  • 物語の舞台である見滝原は、行政区分が「見滝原[252][358]とされる場合と「見滝原[251][47]とされる場合があり統一されていない。
  • 本作の主要な登場キャラクターであるキュゥべえは、当初の公式サイトでは「キュ」と表記されていたが[359]、後に発行されている印刷媒体の出版物などでは基本的に「キュ」という表記に統一されており、後に公式サイトの記述も修正されている[360]
  • 登場人物である上条恭介の姓は、当初は苗字が「上條」と表記されていたが、第7話ED・コミカライズ版でも後に修正された。

脚注

注釈

  1. ^ a b 新房昭之、虚淵玄、蒼樹うめ、シャフトの共有筆名[29]
  2. ^ 外伝漫画『魔法少女おりこ☆マギカ』第6話の魔女化したキリカの抜け殻が置かれた、墓標の様な椅子に記された文字(おそらく彼女の生年から没年。1996〜2011)から。
  3. ^ こうした先の展開を見透かされないための手段として、当初は虚淵の名前を伏せるという構想もあったという[11][6](「#アクシデント」も参照)。虚淵は雑誌のインタビューにおいて、実際のところこうしたミスリードに騙されてくれる視聴者が誰もいなかったとし、自分の芸風がここまで認知されているのは意外であったとも述べている[23]
  4. ^ 蒼樹うめによれば、『ひだまりスケッチ』で多用された極端に頭身の低いデフォルメキャラを用いた表現は、同作との差別化のために『魔法少女まどか☆マギカ』の公式な仕事では避けるようにし、非公式な同人誌の中でのみ用いているという[33]
  5. ^ ただし、著作権侵害を避けるために、素材の選択には注意が払われている[35]
  6. ^ ただし梶浦自身は、本作は他の作品の仕事に比べてコーラス曲が少なかったという印象を語っている[37]
  7. ^ 採用されなかった効果音としては、生々しいものや、お菓子を噛み砕く音を想起させるようなものが用意されていたという[46]
  8. ^ なお、コミカライズ版では首のない遺体が血まみれで横たわっている場面が明確に描かれている[48][49]
  9. ^ コミカライズ版はこの方向性で描かれている[39]。詳細は「#原作とコミカライズ版の相違点」を参照。
  10. ^ a b c d テレビアニメ版では、はっきりと死亡したことが伝わるような描写が意図されつつも、食いちぎられる瞬間の描写や流血はなく、首から上の様子は明確に描かれない形となっている。詳細は「#場面」を参照。
  11. ^ テレビアニメ公式サイトの告知からは、後に「自粛」の単語が除去されている[75]
  12. ^ なお、4月下旬に地上波3局(MBS・TBS・CBC)で一挙放送されていた時点では提供3社(芳文社・ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)・アニプレックス)の内、SMEが提供クレジットを自粛扱いにしていた。
  13. ^ 夕刊発行エリアであるが山間部や離島など配送の関係で夕刊が発行できない地域。
  14. ^ ただし、DVDとブルーレイディスクを総合した売上は抜いていない。
  15. ^ なお、銃火器の登場は「ウェディングピーチDX」で、少女である事の理由付けや魔法少女に導くマスコットの裏の目的といった要素は「神風怪盗ジャンヌ」の原作(裏の目的のみアニメ版でも)にて試みられており、本作の試みは前例が皆無という訳ではない。
  16. ^ a b 劇中では明言されていないものの、インキュベーター(英語: Incubator)とは孵卵器の意味であり[201][56]、ソウルジェムから魔女を孵化させるキュゥべえの役割を示唆するものとなっている[201]。こうした設定を反映して、キュゥべえの背中には卵形の模様が描かれている[56]
  17. ^ 詳細な設定については「#作品設定及び用語」を参照。
  18. ^ a b キュゥべえは劇中において、自らを感情を持たない種族と自称しているが[127]、最終話でまどかの願いを聞いた際には動揺し狼狽しているかのように描写された[128][129]。実際に脚本でもト書きで「狼狽えるキュゥべえ」との記載があり[130]、キュゥべえ役を演じた声優の加藤も、この場面では感情を出す演技を音響監督から求められたと語っている[131]。まどか役を演じた声優の悠木は、合理的ではなく人間的な願いであったからこそ、合理性でのみ行動するキュゥべえを動揺させることができたのではないかという解釈を披露している[129]
  19. ^ ただし、さやかは戦死[47][81]。詳細は「#登場人物」を参照。
  20. ^ ただし明示された区分ではないため、スタッフの間でも解釈は幾らか分かれている。脚本・シリーズ構成を担当した虚淵は各3話区切りの全4部構成であるという設定で脚本を執筆したとし、最終話の内容を「ほむら編」に含むものとして位置づけている[134][135]。一方、キャラクターデザインを担当した蒼樹は第4話から第9話までを「さやか・杏子編」とし、また最終話の内容を「まどか編」と評している[6]。また原画集『魔法少女まどか☆マギカ KEY ANIMATION NOTE』では第10話のみを「ほむら編」、第11話と最終話を「まどか編」と位置づけて巻を分けている。なお前述のように、最終的な主人公がまどかとほむらのどちらであるかは視聴者の間でも論争の的となった[2][12]
  21. ^ リボンは第1話で母親が勧めたもので、最終話ではほむらに引き継がれた。結果的には最終話へと繋がる伏線となったが、脚本を書いた虚淵としては、第1話のやり取りはまどかの外見的特徴を際立たせるために入れた場面に過ぎなかったという[6][138]。なお監督の新房としてはこの場面に後悔があり、もっと派手な色のリボンも加えて母親にそれを選ばせ、まどかには自分の意志で別の色を選ばせるやり取りにしたほうが、もっと相応しい演出になったのではないかとも述べている[6]
  22. ^ a b 詳細は「#物語」を参照。
  23. ^ 自身の願いによって産み出された魔女を倒す際に用いられたこの形態は、脚本のト書きでは「ハイパーアルティメットまどか」と呼称されており[143][63]、「無限の時空を転戦して超進化を遂げた究極形態」であると説明されている[143]。BD/DVD第6巻初回限定版の特典ブックレットでは「アルティメットまどか」と呼称されている。
  24. ^ この時間軸のまどかは本編の時間軸と異なり、強気な性格の少女として描かれた。監督の新房や脚本を書いた虚淵によれば、魔法少女となったことでコンプレックスを克服して自信をつけたということであり[144][81]、まどか役を演じた悠木によれば、自分を過信して少々調子に乗っているのだとされる[145]
  25. ^ 悠木は漫画研究会に所属していた経験もあったが、劇中のイラストは、まどかの絵は上手すぎず下手でもないという想定で描いたという[129][147]
  26. ^ 小説版では、生まれつき心臓の血管が極度に細かったほむらの為に転院と引っ越しを繰り返したとされているが、見滝原中学校に編入後の両親の様子は描写されていない。
  27. ^ この癖は、ほむらが以前は髪型を三つ編みにしていた時の名残であると設定されており[148]、第10話への伏線にもなっている。
  28. ^ 例えば第8話でほむらはさやかを冷酷に突き放す態度を取るが、ほむら役を演じた斎藤によれば、この場面のほむらは非情になり切れずに内心では動揺しており、以降の場面での行動のぶれや余裕を失った対応に繋がっているのだとされる[149]。他に、第3話ではマミに対しても「お菓子の魔女」が危険な相手であることを警告しようと試みており、第9話では杏子の死を惜しむ様子も見せている。
  29. ^ 脚本のト書きによれば、視力は魔法で矯正したとされる[153]。髪型はカチューシャをつけたままで左右の三つ編みお下げをストレートに変えた。
  30. ^ 中身にはいくつか歯車が仕組まれており、これを利用して内蔵の砂時計を動かす。
  31. ^ ほむらの弱さがどの程であるのかについてはスタッフの中では幾らか見解が分かれており、脚本を担当した虚淵によれば普通の女の子と同程度[59]、シリーズディレクターの宮本によれば魔法少女の中では限りなく弱いが普通の人間より少し強い[59]、ほむら役を演じた斎藤によれば魔法少女の中で最弱[156]、まどか役を演じた悠木によれば攻撃能力がない[156]とされる。
  32. ^ ほむらの時間操作能力は自身が触れているものに対しては効果が及ばないため接近戦には向かず[157]、魔法少女として戦い始めた頃は遠隔攻撃が可能な手製の爆弾を使用していたが、近接戦闘を主体とするさやかから、急に爆発して危険であると指摘されたため、以降は銃火器を用いるようになった[125]。なお、魔法少女として戦い始めた頃に用いていた手製の爆弾は、脚本では腹腹時計のウェブサイトを参考にして作ったと記述されており[158]、コミカライズ版では実名で登場する[159]
  33. ^ a b 劇中でほむらが使用する銃火器のモデルは、視聴者の間でも検証や推測が行われるなどして注目されたが[160]、関連書籍のスタッフインタビューや脚本で名前が明示されているものとしては、ベレッタM92Fデザートイーグルミニミ軽機関銃、第11話でワルプルギスの夜相手に使用するAT-4RPG-7トマホークミサイルクレイモア地雷などがある[161][160][162]。RPG-7はファンが発した冗談を拾う形で採用されたが、米軍では採用されていないため暴力団事務所から盗み出したという設定が与えられた[160]。なお脚本段階ではAT-4やRPG-7ではなくM72ロケットランチャーを使用しており[162]、コミカライズ版ではこちらを使用している。
  34. ^ 制作スタッフが動画用紙に書いたメモには「ほむほむ」と記されているものがあり[166]、またコミカライズ版のラストシーンで魔獣のグリーフシードをキュゥべえが食べるコマで「ほむほむ」という擬音が用いられている[167]魔法少女まどか☆マギカ ポータブルの「限定契約BOX」封入特典のグッズには「ほむほむハンカチ」という名称が使われている[165]
  35. ^ キャラクター原案を担当した蒼樹うめは、こうしたさやかの二面性を表現することを意図して、髪の長さが若干左右非対称になるように描いたという[169]。女性らしさを体現する右半身は髪が長くてスカートが短く、ボーイッシュに見えるようにと描かれた左半身は髪が短くスカートが長い[169]
  36. ^ さやかは接近戦タイプであると設定されているが[59]、この刀剣にはトリガーを引くことで刀身を射出するギミックが存在し[170][160]、第4話では「ハコの魔女」に対するとどめとして、気がつきにくい形で使用されているとされる[160]。また第5話では無数の刀剣を作り出して投擲する遠距離攻撃も披露しているが[160]、避けられたり妨害されたりして効果は挙げていない。なお没になった案の中には刀身が蛇腹剣になるというギミックもあり[170][160]、「ガリアンソードモード」と仮称されていたが[170]、杏子の槍のギミックに流用された[160]
  37. ^ 杏子に対しては歩み寄りがあったものの、ほむらとは最後まで相容れなかった。
  38. ^ 魔法少女として途方もない資質を秘めながら傍観者の立場に甘んじるまどかに八つ当たりして辛辣な言葉をぶつけ、その後自己嫌悪に陥る場面もあった。
  39. ^ 戦いに勝利した際に紅茶を飲む演出は劇団イヌカレーの提案である[60]。言葉や文章で格好良さを伝えることが難しい演出であるため、この提案はスタッフらを困惑させたが、結果的にはマミのエレガントな格好良さを表現する映像となった[60]
  40. ^ マスケット銃のデザインは複数種類が用意されているほか、必殺技「ティロ・フィナーレ」に用いられる巨大な銃も毎回異なる[160]
  41. ^ 技の名前はイタリア語で「最後の射撃」の意[57]。脚本や台本の段階では「アルティマ・シュート」という名称であったが、アフレコ収録の現場で急遽変更されることになり、ネット翻訳を駆使してこの呼称が決められた[176]、というエピソードは虚淵のTwitterや書籍のインタビュー記事で何度か引き合いに出され[177][178][40][136][57]、よく知られたエピソードとなっている[179]。なお、テレビアニメ版本編では必殺技に名前をつけている魔法少女はマミ以外におらず[61][60]、これは元々本作を普通の魔法少女ものに見せかけるためのミスリードとして設定されたものであったが[60]、これがマミの茶目っ気や笑いどころと受け取られたり[61][174]pixivなどのコミュニティで「マミは中二病キャラ」「痛い子」と受け取られたりした[163][60]。後には「スクラップブックを用意して凄い設定を作っている」という設定が後付けで公認化し[60]、特典ドラマCD「サニーデイ ライフ」「フェアウェル・ストーリー」や外伝漫画『かずみ☆マギカ』ではそうした設定が踏襲されている。
  42. ^ 黄色いリボンを用いて対象の拘束や切断を行う。裏設定では、これは「命を繋ぎ止めたい」という願いが「結びあわせる」「縛る」力として発現した彼女本来の能力と位置付けられており、それが後付けの能力として銃などの武器にも繋がっているとされる[47]
  43. ^ 必殺技の「ティロ・フィナーレ」はいわゆる一撃必殺ものの技であり、これを外すと即座には敵に対応できないという弱点を持つ[41][46]
  44. ^ この設定は脚本段階にはなく、虚淵はマミの銃を、マスケット銃だが連射も可能であるという想定で脚本を書いたが、それを映像化する過程でこのような戦闘スタイルが設定された[179][180][181]
  45. ^ 第10話でほむらの回想として描かれた過去の時間軸の世界では、魔女が魔法少女の成れの果てであることを知ったマミは完全に正気を失ったかのような表情になり[183]暁美ほむらを魔法で拘束、佐倉杏子のソウルジェムを破壊し、射殺してしまう。この佐倉杏子を射殺した行為からこの時マミはソウルジェムの真実を知って錯乱し、「仲間を射殺した」という解釈があるが、実際の所この周回で明らかになっているのはまどか、ほむら、マミ、杏子が美樹さやかの魔女化する現場に居合わせていたという事実だけであり、この周回において杏子がマミの仲間であったという描写は全く無い(むしろその前の場面の美樹さやかの言動から類推するにマミと杏子はこのとき敵対関係だった可能性すらある)。また、佐倉杏子を射殺した際の手際が時間停止能力を持つほむらを拘束してその力を封じ、さらにまどかよりも魔法少女として経験豊富な杏子を真っ先に射殺するなど(この周回で杏子がマミの仲間でなかったとすれば、これはマミがこのとき味方とそれ以外を判別する判断力を有していたということにもなる)、極めて合理的であり、また、この時、マミは魔女化はおろか、その兆候すら見せていないことから、果たしてこれが真に精神的錯乱状態にあったかどうかはファンの間でも評価が分かれている[要出典]。ちなみに、脚本のト書きでは「マミの表情は、完全に正気を失っている」と書かれているが[183]、あくまで正気を失っていると描写されているのはその「表情」のみであり、実際にその精神が正気を失っていたのかは脚本からは断定できない。さらに、アニメでは明らかになっていなかったマミの過去が『魔法少女まどか☆マギカ ポータブル』において示され、それは交通事故によって家族を失い、自分の力不足から目の前で魔女に殺されてしまった少年に報いる為に魔法少女の使命を懸命に果たそうとした結果友人とも疎遠になり、大切なものを全て失い孤独になった、というものであった。そのようなマミにとって、最早「魔法少女として魔女を倒し、人間を救う」という自身の信じる魔法少女の使命の下に人命を守ることだけが彼女に残された他者との繋がりを感じられる最後の存在意義であったと思われ、それ故に「魔法少女は最後は魔女になり、人を呪い、殺す」という魔法少女の秘密は、マミ自身の存在意義を完全に破壊するものであり、その帰結としてマミは杏子を射殺し、その後仲間であるほむらに銃を向ける(こちらは杏子の時とは異なりすぐにほむらを撃たなかったため、マミはほむらを撃つ前にまどかにソウルジェムを破壊され射殺されている)という凶行に及び、その場にいる魔法少女(マミ自身も含まれる)が魔女化する前に心中を企てたものと思われる。(『魔法少女まどか☆マギカ ポータブル』が発売される以前はマミのこのような精神的背景は十分に明らかにはなっておらず、ただ彼女の潔癖症な一面や精神的不安定さゆえに真実を受け止めることができなかった結果である、と極めて簡潔に、端的に示されたのみであった[144])また、この周回は仲間同士の信頼関係が極めて劣悪であり、必死にチームの間を取り持とうとしていたマミにかなりの精神的負担が掛かっていたとされているため、その点も考慮されなくてはならない[184]。事実、『魔法少女まどか☆マギカ ポータブル』において比較的魔法少女同士の関係が良好な場合、彼女が同士討ちを始めることはない(ただし、魔法少女まどか☆マギカ ポータブル』においても暁美ほむらの回想の中でマミがアニメ同様暁美ほむらを拘束し、佐倉杏子を射殺するシーンが描かれているが、この周回での詳しい経緯、及び人間関係については作品中でも全く描写が無く、不明である。)。
  46. ^ キャラクター原案の蒼樹うめによれば、髪型をポニーテールとしたのは蒼樹ではなく、アニメ用のキャラクターデザインを担当した岸田隆宏によるものであるという[186]。また岸田は杏子の八重歯について、杏子が常に物を食べているという描写から着想したものであると明かしている[186]
  47. ^ 杏子本来の能力は契約時の願いから発現した幻惑魔法であったが、杏子は父の死をきっかけに潜在意識で本来の願いを否定する形となったために、能力を失ったと設定されている[47]。テレビアニメ本編では触れられず裏設定扱いであったが[47]、特典ドラマCD「フェアウェル・ストーリー」ではこの幻惑魔法の設定に言及されており、マミから「ロッソ・ファンタズマ」と命名されるエピソードが描かれている。「フェアウェル・ストーリー」では魔法を失ったのではなく、父親の死をきっかけに自ら封印したとも受け取れる描写になっている。
  48. ^ テレビアニメ版では宗教名は明かされず、架空の宗教的シンボルが設定されており、杏子のコスチュームにも同様の模様が描かれている。教会の内装も一般的なキリスト教の教会堂とは異なっている[60]。一方、コミカライズ版ではキリスト教の宗教的シンボルである十字架が教会に掲げられ[189]、杏子の武器も十字架がモチーフとなっており[190]、「人魚の魔女」との戦いで深手を負った杏子が祈る対象もロザリオとなっている[191]
  49. ^ 劇中ではマミから「女の子を急かす男子」扱いされる場面があり[199]、性別は雄であると解釈されることもあるが[200]、BD/DVD第2巻オーディオコメンタリーで虚淵自身が「性別はないでしょうし」と断言している。
  50. ^ なお特典ドラマCD「サニーデイ ライフ」では、キャットフードを喜んで食べていた。
  51. ^ ほむらが体験した時間軸のひとつ「まどかが史上最悪の魔女(救済の魔女)となった歴史」では、自分のエネルギー回収ノルマをほぼ達成した後、事後処理をすることもなく、「あとは君たち人類の問題だ」と言い残し、去ろうとしていた[202]
  52. ^ このやり取りについて、脚本を担当した虚淵は仁美の潔さを表現するつもりで執筆したとしているが、視聴者の中にはこれを仁美なりの駆け引きの一環であると解釈した者もいたという[209]
  53. ^ 脚本のト書きでは恭介が頷き仁美と手を取り合うという、テレビアニメ版よりも親密な描写となっており[201]、コミカライズ版の第8話でもそれに準じた描写がされている。
  54. ^ 「お菓子の魔女」の脱皮能力はマミの拘束魔法が通用しない相手というコンセプトに基づき脚本段階からあった設定で[47]、マミの敗因も、マミの戦闘スタイルが一撃必殺のタイプであり、マミの銃が単発式であったためであるとされている[41][46]。なお、可愛らしい見た目という設定は劇団イヌカレーのアイディアによる[47]
  55. ^ 劇中では手下の攻撃と判別がつきにくく描かれているが、劇団イヌカレーによれば、第7話の戦闘の後半で魔女本体から伸びているものは手下ではなく「魔女の腕」であるとされる[232]
  56. ^ これらの場面は意図的な演出として、本作では唯一とされるバンクシーンとして描かれている[244]
  57. ^ 第11話、最終話の劇中ではそれらしい容姿の人物が登場するものの明言はされていない。ただし脚本ではこれらの人物が実名で「クレオパトラ、卑弥呼、ジャンヌ・ダルク」であると明記されている[245]
  58. ^ 完全に痛覚を遮断する事も可能だが、キュゥべえによれば、それはそれで動きが鈍るため推奨はしていないという。
  59. ^ ただし脚本を担当した虚淵は、実際に魔法少女が肉体を失うようなダメージを受け、自分が死んだと思い込んだり五感を失ったりした場合は人間の精神が状況を受け入れられず、そのまま魔女化してしまう場合もあるという趣旨の説明をしている[248]
  60. ^ 劇中では、この言葉を口にしたマミ独自の造語であるかのようにも解釈できる表現であったことから、視聴者からは必殺技「ティロ・フィナーレ」と併せて「マミは中二病キャラ」というイメージで受け取られたこともあった[163]。虚淵は「円環の理」に関してはマミ独自の造語ではないとしてそのイメージを一部否定している[163]
  61. ^ コミカライズ版『魔法少女まどか☆マギカ』の作画担当者。
  62. ^ ノベライズ版のイラスト担当者。
  63. ^ 外伝漫画『魔法少女かずみ☆マギカ』の作画担当者。
  64. ^ 外伝漫画『魔法少女おりこ☆マギカ』の作画担当者。
  65. ^ キャラクター原案者。最終話ゆえに次回予告が無いため、エンドカードイラスト扱い。
  66. ^ 虚淵が外伝漫画の作者に出した要望は些細な内容に留まり、具体的には「魔法少女が箒にまたがって飛んだりする場面は脚本にないので、恐らくアニメでもやらないのではないか」といった指摘に留まったという[39]。ただし実際に完成したテレビアニメ版のオープニングでは、箒で飛んでいたまどかが電柱に激突している場面が描かれた。
  67. ^ 当初は全3巻が3か月連続で刊行される予定となっており[270][271]、第3巻は2011年4月12日の発売を予定していたが、諸般の事情により5月30日に延期されて発売された[272]
  68. ^ なお虚淵による脚本段階では、ワルプルギスの夜は尻尾を持つゴジラのような怪獣というイメージで書かれていた[138]
  69. ^ コミカライズ版では、夜の都市で戦うほむらの元にまどかの声が届き、ほむらがこれからもこの世界で戦い続けることを誓うという流れになっている。
  70. ^ 当初は第1巻が2011年4月12日にハノカゲによる本編コミカライズ版の第3巻と同時に発売される予定となっていたが、本編第3巻の発売延期に合わせる形で本作も発売が延期となった[272]
  71. ^ なおアニメ版のキュゥべえは、彼らを地球へと送り込んだ存在を含めた全体で1つの意識を共有しており個という概念を持たないとされる[47]
  72. ^ 第1巻パッケージでの発売日の表記が修正されておらず、「11・03・30」と書かれている。
  73. ^ 当初は2011年7月18日までの予定であったが[338]、好評であったことを理由に8月14日まで期間が延長された[339]

出典

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  359. ^ (旧)キャラクター紹介 キュウべえ” (JPEG). 魔法少女まどか☆マギカ公式サイト (2010年12月3日). 2011年5月31日閲覧。
  360. ^ キャラクター紹介”. 魔法少女まどか☆マギカ公式サイト. 2011年5月31日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク

毎日放送 木曜25:25枠
前番組 番組名 次番組
魔法少女まどか☆マギカ
※中途放送休止
(後日特別編成で一括放送)
Aチャンネル
(25:40 - )