サーベル

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19世紀フランス海軍の将校用サーベル

サーベルオランダ語: sabel)は、ヨーロッパの片刃のである。

セーバーセイバー英語: sabre, saber)、サーブル (フランス語: sabre) とも。ポルトガル語のサブレ (Sabre) に由来。

目次

[編集] 構造

サーベルの柄の部分の一例 大きな「護拳」があるタイプの柄

には護拳(ごけん、guard)と呼ばれる枠状、もしくは半円の大きながついており、を保護している。サーベルにはさまざまな長さのものがあるが、身に着けるときは常に腰から下げたに収められている。

[編集] 由来

その起源はわかっていないが、ファルシオンシミターのデザインを元にしたと思われる。もともとは騎兵武器として、それまでの直線状のに代わって使われ始めた。

[編集] 使用

[編集] 軍隊

時代を下ると、サーベルは多くの国の軍隊軍刀として将校士官)の階級を示すシンボルともなり、銃器が主流兵器となってからも精神的・装飾的な意味合いとして携帯され続けた。20世紀初頭頃までは下士官の間でも乗馬本分の騎兵が騎兵銃と共にサーベルを装備した。

第一次世界大戦以降は軍隊自体や戦闘ドクトリン等の更なる近代化により、多くの国では将校准士官のサーベル(軍刀)佩用は正装や礼装時、栄誉礼観兵式などの儀式時に限られるようになった。

[編集] 日本
1937年当時の帝国陸軍。手前の歩兵連隊長は日本刀仕込みのサーベル(明治19年制式刀)をもって「投げ刀」の敬礼軍旗の敬礼)

旧日本軍では、明治の建軍当初に将校と帯刀本分者たる下士官兵が佩用・装備する軍刀としてサーベルを採用した。将校准士官刀(将校准士官が佩用する軍刀は軍服と同じ服制の扱いであり兵器ではない)は当初は外装のみならず刀身もサーベル(西洋型)であったが、これは日本人には馴染みの薄い片手握りで刺突向きであること、また精神的な意味合いからも将校准士官の間では日本刀をサーベル外装に仕込む事が多かった。そのため明治中期頃には陸軍海軍共に「日本刀仕込みのサーベル」が制式とされ、昭和期に外装も太刀型へ改められるまで主用されていた。

儀礼刀としてのサーベルは現在の自衛隊でも使用されている。

[編集] 警察

19世紀から20世紀初頭~中期ごろまで、いくつかの国の警察でも警察官の武器として使用されたが、のちに人道的な理由などから徐々に警棒などに置き換えられた。

[編集] 日本

日本の警察でサーベル佩用が廃止されたのは第二次世界大戦後のことである。日本で近代的警察制度が発足したのは明治時代初頭だが、当初は下級の巡査にはサーベルの佩用が認められておらず、彼らは警棒警杖を携帯していた。後にすべての警察官がサーベルを佩用できるようになったが、使用に際しては現在の警察官が拳銃を使用するのと同じぐらい厳しい制限があった。このため凶器を持った犯人を素手で捕らえようとして殉職した警察官が少なくなかった。戦前・戦中の日本の警察官の佩用していたサーベルは実戦的な武器としてよりも国家権力・権威の象徴という意味合いが強かった[1][2][3]

[編集] 武器以外として

このサーベルから派生した武器が、夏季オリンピックの競技の一つであるフェンシングにおいてサーブルフランス語: sabre)の名前で使われている。

また、現代では、カラーガード踊り小道具としても使用されている。

[編集] 脚注

  1. ^ 明治十七年一月内務省達乙三号「巡査帯剣心得方」
  2. ^ 『陸軍戸山流で検証する日本刀真剣斬り』(並木書房、2006年)19-20ページ参照
  3. ^ 『三重県警察史 第三巻』(三重県警察本部警務部警務課、昭和41年)585ページ参照

[編集] 派生語

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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